金曜日, 5月 2, 2025
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早くもお歳暮商戦 京成百貨店つくばショップ ピークは12月上旬

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お歳暮ギフトセンターを開設した京成百貨店つくばショップ=つくば市吾妻、つくばクレオスクエアキュート2階

【橋立多美】京成百貨店つくばショップ(つくば市吾妻)が今月1日に「お歳暮ギフトセンター」を開設した。京成百貨店(本社水戸)創業110年の感謝を込めた『「ありがとう」がいっぱい』がテーマ。近年はスーパーがお歳暮に力を入れたり、通販を活用して老舗がお歳暮商戦に参入する中で、こだわりのギフトを揃えた。

伝統が息づく和菓子や西京漬けなどを選りすぐった食品ギフト、鍋の食材をセットにした団らんギフトなど美味しさを追求した。また納豆や干し芋、涸沼のしじみ、常陸秋ソバなど地元特産品のうち、2、3品を選んで風呂敷に包んで送る「選べる県産品ギフト」と工夫を凝らしている。

若い世代が古い慣習にとらわれず、形だけの礼儀をしなくなったことがお歳暮離れの一因となり、お歳暮商戦は厳しい状況が続いているという。同店の斉藤智店長は客1人当たりの平均単価は前年並みの3000円~5000円と予想する。さらに店長は「宅配便大手のヤマト運輸が宅配便料金の値上げをしたことが追い打ちをかけなければいいが」とも。長引く不況で財布のひもは固くなりがち。同店では全国送料均一ギフト、送料込ギフトを打ち出している。

同店に立ち寄った市内に住む主婦(57)は「京成のお中元を贈ったら喜ばれたのでお歳暮の下見にきました。懐は厳しいが年末の贈り物はちゃんとしたい。お金は多くかけられないけど見栄えの良い品を選びたい」と話していた。

選べる県産品ギフト「いばらき逸品二味」(左)と、こだわりの美味特集ギフト「選りすぐり全国逸品11選」=同

ギフトセンターが込み合うのは、公務員にボーナスが支給された後の今月末から12月9日と見込まれる。斉藤店長は「早めのご来店がおすすめです」と呼びかけている。

京成百貨店つくばショップは、つくばクレオスクエアキュート2階。電話029-897-3321

排水規制に罰則導入を検討 世界湖沼会議受け 「泳げる霞ケ浦」を現実に

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霞ケ浦にそそぐ新川河口にある霞ケ浦流域下水処理施設「霞ケ浦浄化センター」と排水口(左側)

【山崎実】「霞ケ浦宣言」を採択して閉幕した第17回世界湖沼会議=10月19日付け=を受け、県は、霞ケ浦水質保全条例など水質浄化に関わる関係条例改正の検討に入った。新たに罰則規定などの厳しい処分を盛り込む方針で、浄化の加速化を図るのが狙い。

県は新たな具体的政策課題(目標)について、流域の市民グループや関係住民、団体などと協議を始めた。”待ったなし”という危機感の現われだ。

現在、水質浄化活動のベースになっているのが霞ケ浦水質保全計画。現行の第7期計画は2016~20年度までだが、昨年度の調査によると、汚染の目安とされるCOD(化学的酸素要求量)値は7.4(㍉㌘/㍑)で、前年度は7.2とほぼ横ばい状態が続いている。しかし「泳げる霞ケ浦」を現実にするためには「5㍉㌘/㍑前後にまで抑え込む必要がある」(環境対策課)という。

西浦の生活排水は流域人口の約22%、19万5000人の家庭からの排水が未処理。北浦は流域の約5割、4万3100人の家庭からの排水が未処理のまま放流されている。

そこで県は、現行計画の中でも特に生活排水、工場・事業所排水に重点を置き、排水基準の順守、啓発指導を強化する。

具体的には、20年度までに生活排水処理率を西浦で15年度の77.7%から20年度は83.3%、北浦で52%から69.7%に引き上げる。対策として、下水道などの整備促進のほか、市町村をバックアップし、下水道の幹線と流域住宅との連結を推進し、下水道接続率を西浦で90.6%、北浦で85.4%まで底上げする方針だ。

事業所立ち入り検査800カ所に拡大

問題は、流域で営業、事業活動を行っている飲食店などを含む工場・事業所からの排水対策だ。昨年度までは300事業所を対象に水質保全の立ち入り検査を実施し、排水の現況確認と基準順守の徹底、指導、監督を行ってきたが、今年度は対象事業所を800カ所に拡大した。

監視の目を光らせ、規制強化を図っているものの、チッ素、リンなどが排水基準を超えているなどの違反事例は後を絶たないのが実情。加えて、現行条例では違反しても、最終的には事業所(者)への勧告、改善命令を出す行政指導までで、違反に伴う罰則規定は無い。

このため、県は「実効的な浄化活動を推進するには、止むを得ない措置。罰則規定を含む水質保全関係条例の改正を検討し、実施に踏み切りたい」(同課)と腹を固めた。

世界湖沼会議を一過性に終わらせないために、県、市町村、流域住民など関係者の浄化活動への取り組みが正念場を迎えている。

「卓越大学院」に採択 筑波大 改革を先導、高度な専門人材育成

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筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構=つくば市天王台

【田中めぐみ】文科省の公募型新事業「卓越大学院プログラム」に筑波大学(つくば市天王台)の「ヒューマニクス学位プログラム」が採択された。卓越大学院は産官学それぞれの部門をけん引する卓越した博士人材を育成するために文科省が7年間補助を行う。大学院の教育改革を先導する事業だ。

今年4月から公募が行われ、申請した大学は38校54件、うち13大学15件が採択され、競争率は3.6倍だった。

採択を受け筑波大は、来年4月からヒューマニクス学位プログラムを開講する。生命医科学と理・工・情報学の両分野で高度な専門性を備えた博士人材の育成を目指す。同プログラムは、ヒトの生理・病理の解明と快適生活を実現するためのバイオテクノロジーや医療福祉技術分野などの教育、研究課程だという。

1人の学生に2人の指導教員

柳沢正史機構長

同プログラムのコーディネーターは、睡眠に関わる神経伝達物質オレキシンの発見者で、同大国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)機構長の柳沢正史教授が務める。柳沢機構長に話を聞いた。

—4倍近い競争率を勝ち抜いて採択されたのは、どのような点が評価されたからと感じていますか。

柳沢 筑波大学は睡眠研究を含むライフサイエンスも、コンピューター分野の計算科学研究センターも有名なので強みを生かした。また、IIISのみならず、筑波研究学園都市の他の研究所、企業も教育・研究に参画しやすいという地の利を生かし、プログラムを作り込んだ。医学を中心とするライフサイエンスと理・工・情報の融合は、日本が遅れている分野でもあり、日本がめざす「Society5.0(ソサエティーゴテンゼロ)」=メモ=実現のため今後重要視される。AI(人工知能)普及の戦略とも重なり評価されたのではないか。

—ヒューマニクス学位プログラムの特徴は何ですか。

柳沢 一番の特色は、1人の学生にライフサイエンスと理・工・情報の2人の指導者を立てる完全ダブルメンター(指導者)制をとっていくということ。一つの博士論文を2人の指導教員の下で書く教育体制で、両分野にわたり共同研究をしなければならないという縛りの中、研究を進めていく。

医学・薬学、生物系の学生が入ってきた場合は理・工・情報系の基礎を学んでもらい、逆に理・工・情報系の専門の学生には医学や生物系のことをきちんと学んでもらう。両分野で指導教員を1人ずつ立て、学生が来たことによって共同研究を始めてもいいし、既存の共同研究に学生が加わるのでも構わない。今までばらばらだった異なった分野の人たちを結びつける体制を作ったことが評価されたのではないか。

—文科省の公募要領で補助金の漸減策(4年目から半額、7年目に3分の1になる)が示されました。戸惑いはありましたか。

柳沢 戸惑いどころかほとんど怒りを感じている。補助金の一部は、優秀な学生への教育研究支援経費やTA(ティーチングアシスタント)、RA(リサーチアシスタント)による学生への給料など、安心して研究に専念できる環境を作ることに使う予定だ。しかし、学生は年度ごとに増えていくわけで、学生支援に要する経費は減るのではなく増えていくはず。また、初年度の補助金が一番多いが、初年度はまだ学生が入学しておらず、学生にとって最も重要な教育研究支援経費への使用もできない。

さらに、補助金はたった7年で終わる。博士課程は5年一貫なのに、5年間フルに支援できるのは2期生までということになってしまう。世界に向けて卓越した人材を育成する事業であるのにこうした財政状況は残念に思う。

共同研究にハードル感じない人材

—学位プログラムでは、学際教育の先進的モデルとして「プレアドミッションプログラム」(大学と大学院の枠を取り払った一貫教育システム)を構築するとあります。具体的にどのようなプログラムなのでしょうか。

柳沢 例えば医学の人であれば、希望すれば学部生からでも理・工・情報学の要素を学ぶことのできるシステムのこと。同時に、学際的な研究に関心を持つ優秀な学生・社会人を見出し、能力をさらに伸ばして本学位プログラムへの進学を促す役割もある。このシステムを利用するなどして複数分野の知識を身につけ、博士論文研究の基礎力があるかどうかを測る試験(Q.E.)の認定を受けて博士論文を書けば、早期修了も可能だ。専門外の分野も学ぶわけなので大変だが、専門家と同じレベルを要求しているわけでは無く、専門家と対等に話せる言語を獲得することを目的としている。例えば、工学系出身者でも医者と医療について語ることができる能力を身に付けてもらい、共同研究にハードルを感じない人材を育成したいということだ。

eラーニング(主にインターネットを利用した学習)システムの構築も行う予定で、そのための経費も計上している。eラーニングの導入により、講義がよく分からなければ繰り返して視聴できるし、時間が無い時も分割して視聴し勉強することができる。また、プレアドミッションプログラム(入学前学修)での活用も考えており、筑波大生だけでなく外部の学部学生や社会人も興味があればアクセスできる。つまり、興味がある人材を逃さず養成できるということだ。

サイバーダイン支援で自走化

―サイバーダインヒューマニクス学位プログラム(仮称)を設置し、国の支援終了後は完全自走化を図るとありますが、ロボットスーツで知られるサイバーダイン社(つくば市学園南、社長・山海嘉之筑波大教授)に資金を提供してもらうということですか。

柳沢 山海社長に協力してもらい、将来的には学位プログラムを移行し自走化する予定だ。今回の「卓越大学院プログラム」採択も、企業との連携をうたい、実現性が高いことが評価されたと思う。

―博士号取得者の就職率が学部・修士卒よりも低いという現状があります。博士離れが進む中での人材育成についてどのように考えていますか。

柳沢 他の分野は分からないが、ライフサイエンス分野にとってそれは真実ではない。「ヒューマニクス学位プログラム」の特徴は、例えば工学や理学の分野で博士号を取ったとしてもバイオの分野に行くことができる。またバイオ系の企業もそういう人材を欲しがっている。工学系の企業でも生命医科学の知識があるということは強みになると感じている。

―来年4月からどのような学生を受け入れたいですか。

柳沢 医・歯・薬の6年制の学部出身者や臨床医を含め社会人も大歓迎で、工学系出身で何年か実務経験がありもう一度勉強したいという人、企業から派遣されてくる形でも構わない。医学・生物系出身であれば工学、情報学的なセンス、AIなどについても学び、博士論文を書いてほしい。逆もまた然り。そういう研究をしたいという人に来てほしいと思っている。

※メモ
【Society 5.0】仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する新たな社会のこと。2016~20年度の第5期科学技術基本計画で日本が目指すべき社会のあり方として提唱されている。

【シルバー団地の挑戦】6 自治会がごみ出し支援 利用広がらず 心理的抵抗感課題

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ごみ出しを支援し高齢者を見守る支援隊員の斉藤一夫さん(右)。 防犯パトロール隊に所属し、緑の帽子とベストを着用している=つくば市森の里

【橋立多美】つくば市茎崎地区の森の里自治会(倉本茂樹会長)は、ごみ出しなどの生活支援をする「高齢者支援隊」を結成して弱者支援を行っている。相互扶助の先駆的な取り組みだが、思ったほど利用世帯が集まらない。加齢で支援隊員を辞退する例も後を絶たず、さらに高齢化が進んで利用世帯が増えたときの対応が懸念されている。

高齢などで自力でごみを出せなくなった「ごみ出し困難世帯」は、朝日新聞の調査によると全国で少なくとも5万世帯に上るといわれる。中でも独り住まいの高齢者はごみ屋敷になる可能性があり、内閣府はごみ屋敷の予備軍は1万人以上と予想する。

結成6年 利用世帯もボランティアも減少

40年前に開発された森の里団地は世帯主の多くが団塊世代で、1300世帯中2割が高齢の1人暮らし。このうちの3割超を75歳以上の後期高齢者が占める(2016年10月1日現在)。

同自治会は高齢化に伴う弱者対策として燃やせるごみと粗大ごみのごみ出し、電球など簡易な器具の交換をする「高齢者支援隊」を12年に結成した。隊員は住民からボランティアを募った。高齢者は利用券1枚100円でごみ出しを依頼できる。支援隊員には、森の里自治会有償ボランティア規則に基づいて謝金(時給700円)が支払われる。利用券収入との差額は自治会が補てんしている。

開始からの利用は6世帯と広がりに欠け、現在は歩行困難な80代の独り住まい1世帯のみだ。支援隊員の担当は斉藤一夫さん(74)。週1回、燃やせるごみを玄関から集積所まで運ぶ。毎回利用者に署名捺印してもらう決まりで「何か変わったことはないか、安否確認に役立っている」と斉藤さんは話す。

ごみ出し支援を受けている人がいる一方で、老々介護の90代の男性は重いごみ袋を持つことが大変で、台車に載せて集積所まで運んでいる。近隣住民が手伝いを申し出るが「おむつが入っているごみ袋を人に頼むのを妻が嫌がる」。ある女性は「半透明のごみ袋はスナック菓子の袋や封筒などが透けて見える。暮らし向きが分かるし遠慮もあって団地住民に頼みたくない」と打ち明けた。ごみを見られることへの抵抗感が相互扶助システムの広がりを阻んでいるようだ。

自治会長の倉本さんは児童の登下校を見守る防犯パトロール隊の団長を兼務し、児童の安全を見守りつつごみ集積所を丹念に見て回る。ごみ出しに台車を使うなど自力でのごみ出しが困難な高齢者に支援隊の利用を呼びかけてきたが、「動けるうちは自分で」と返されることが多いという。一方で、加齢による体調不良などで支援隊員4人が活動できなくなり、現在は前出の斉藤さん1人になった。

来年4月「プラ容器分別が心配」

倉本さんは「今は(ごみ出しを)頑張る人が多くて支援隊員1人で足りているが、もっと高齢化が進むとみんなが支援を受けたくなる。その時、支援する側とされる側のバランスはとれるか」と眉を曇らせる。

民生委員でごみ出し支援の窓口を担当する浅田紀子さん(64)の心配は、来年4月から同市で始まるプラスチック製容器包装の分別収集だ。「資源の有効活用という趣旨は分かるが、認知症でなくても高齢者には細かい分別収集は大変だと思う。できない人には緩やかな収集方法を考えてほしい」と話した。

つくば市におけるごみ管理の課題を調査する国立環境研究所の鈴木薫研究員

国立環境研究所(つくば市小野川)資源循環・廃棄物研究センター循環型社会システム研究室の鈴木薫研究員は、超高齢化社会におけるごみ集積所管理のサポート手法を解明することを目的に、同市内全域の自治会(区会)にごみ集積所の課題についてヒアリング調査を行っている。「地縁血縁でごみ出しを助け合う旧集落と比較すると、組織ぐるみで支援する森の里は取り残される人が少ない。利用を左右する心理的要因を考慮する必要はあるが、『ごみ出し支援はこれから考える』という区会もあり、森の里の支援システムに学ぶことは多い」という。

つくば市のクレオ再生案白紙 五十嵐市長、計画断念を表明

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市議会全員協議会で、市のクレオ再生案を断念し白紙撤回を表明した五十嵐立青つくば市長(中央)=2日、つくば市役所

【鈴木宏子】つくば駅前のクレオ再生問題で、五十嵐立青つくば市長は2日、市の再生案を断念し白紙撤回することを表明した。理由について「時間的制約がある中、議会の理解を得られなかった」ためとした。

2日、市議会全員協議会と記者会見を開き、断念することを表明した。今後は、クレオを購入する民間事業者と必要な調整を行うが、民間事業者はイオン棟にマンションを建設する計画があることから「市の施設を入居させることはない」と話した。

一方クレオ以外について、つくば駅に隣接する街区に今後、新たなマンション建設を制限するための法規制について検討するほか、飲食店がなどが撤退したつくばセンタービルのリニューアルを検討していくとした。

全員協議会で議員からは「(中心市街地の街づくりについて)問題が解決したわけではないので議論は無駄ではなかった」など五十嵐市長を擁護する意見と、「これだけ大騒ぎした。議会に提案しないまま突然辞めると方向転換したのだから市民にていねいに周知徹底すべき」など批判的意見が出た。

閉会後、議員の一人は記者団の質問に対し「しっくりこない結末だと思う」と認め、「つくば市以外の出資者が明確に確定していたわけではなく、市だけの一方的な情報で賛成か反対かの判断はしずらかった。(市とは別に購入を希望している)民間事業者の考え方も聞きたかった。(所有者の筑波都市整備の)購入期限があり、時間がなさ過ぎた。理解せずに議決することはできなかった」などと議会の状況を説明した。

続く記者会見では、市政に混乱を招いた責任を問う質問も出たが、五十嵐市長は「市民の皆さんに期待を寄せていただいた再生案を実現することができず、市民、関係者に申し訳なく思っている」と話す一方「(今回の再生案は)無駄ではなく、市がまちづくりに責任をもつということが一歩進んだ。意義ある時間だった」と強調した。議会の理解が得られなかったことについては「計画に反対というより、短い時間で判断できないというのが一番多かった」と釈明した。

一方、市の撤回を受けて筑波都市整備(つくば市竹園)は「(今後は)民間事業者に売却する方向で交渉を進めたい」とし、12月ごろまでには売却する予定で、クレオだけでなく隣接の商業施設キュートやモグも一体で売却することもあり得るとした。民間事業者がどのような再生案を提案しているかについては「まだ交渉中なので、契約が成立した段階で公表したい」とするにとどめた。

筑波山神社で秋の御座替祭

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急斜面のつくば道を登るみこし=つくば市筑波

【鈴木宏子】筑波山山頂と中腹の神が夏と冬に住まいを替えるとされる筑波山神社(つくば市筑波)の秋の御座替祭(おざがわりさい)が1日、筑波山で催された。

みこしを担いで山を登り、男体山と女体山山頂の本殿にある神衣(かんみそ)を新しい衣に取り替える「神衣祭」(かんみそさい)、中腹の拝殿で舞いを捧げる「奉幣祭(ほうべいさい)」、神衣が納められたみこしを担いで氏子が住む中腹の集落を巡る「神幸祭(じんこうさい)」の3つの祭りが、早朝から夕方まで続けられた。

神幸祭では、天狗の面を付けた猿田彦を先頭に、太鼓の合図で、赤や黄色、白など色とりどりの装束をまとった100人を超える一行が、江戸時代からある急斜面の参道「つくば道」をゆっくり登り、地域の発展と平穏を祈った。沿道では観光客らが行列を写真に収める姿が随所で見られた。

天狗の面を付けた猿田彦を先頭に急斜面のつくば道を登る一行=同

祭りの日にだけ渡ることができる神社境内入り口の「神橋(じんきょう)」は、今年5月から修理中だが、この日は渡れるように工事が中断され、一行は、塗り替えのため朱色が落とされた神橋を渡り、拝殿に向かった。

修理中の神橋を渡るみこし=同

岩佐弘史宮司は「きょうは快晴に恵まれ、絶好の秋日和。ご来賓の方から筑波山が日本夜景遺産に認定されたというごあいさつがあった。筑波山がいつまでも愛される山であってほしい」と話した。

毎年、みこし担ぎの助っ人として参加している流通経済大学(龍ケ崎市)ラグビー部4年の平井継之助さん(22)は「めったに経験できることではないので関係者の方々に感謝したい」と話した。今年は部員10人が参加しているという。

千葉県流山市から夫婦で訪れた70代の女性は「6年前に来て2度目だが、すばらしい祭り」と感激した様子だった。

一方今回は、氏子総代有志らが岩佐宮司の解任を神社本庁に要求した騒動が表面化した直後の御座替祭となった。氏子の1人は「今年は行列に参加した氏子の数も、沿道に出て行列を迎えた住民の数もいつもの年より少ないのではないか」と話した。

「井戸のある暮らし」展 沼尻墨僊の鑿井図公開 土浦市立博物館

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沼尻墨僊が描いた「鑿井図(さくせいず)」=土浦市中央の市立博物館

【谷島英里子】土浦の井戸の歴史を紹介するテーマ展「井戸のある暮らしー人々の生活をうるおす」が12月2日まで土浦市中央の市立博物館で開かれている。井戸のある暮らしを通して、土浦の各時代の人々と井戸とのかかわりが分かる展示となっている。

江戸時代後期、土浦城下の人々は良質な水を求めて江戸から職人を呼び、堀抜井戸を造った。作業の様子を地球儀を製作したことで知られる土浦生まれの地理・天文学者沼尻墨僊(1775~1856)が絵巻「鑿井図(さくせいず)」に描き記した。

1798年(寛政10年)作の鑿井図は、旧中城町の不動院境内に掘られた掘抜井戸の地鎮祭から竣工までの過程と井戸掘り用具が詳細に描かれ、長さは10㍍に及ぶ。同館によると、それまでの井戸と同じように人が地中を筒状に掘削したあと、先端に特殊な道具を付けた木製のさおを上下させ、より下層の水脈まで管状の井戸孔(あな)を掘り抜く方法だったという。

また井戸掘り技術を描いた鑿井図は、明治以降にかんがい用水の確保を目的に千葉県の上総地域で考案された、堀抜井戸の代表的な工法「上総掘り」にも影響を与えたとされる。

展示では、市内で最も古い神明遺跡(同市常名)の井戸跡、土浦城初代藩主・土屋数直が善応寺(同市真鍋)にある「照井」の井戸から湧き出る水を城内に通す整備をした時の資料、江戸時代の上水道整備に用いられた木製の「継手(つぎて)」、水を多方向に流す箱型の枡など40点が展示されている。

上水道に用いた木製の枡(手前左)などの展示=同

期間中の関連行事は次の通り。▽展示解説会11日(日)午後2時~2時30分。▽土浦二高茶道部による呈茶3日(祝)午後0時30分~3時。茶券200円。先着100人。▽記念講演会「沼尻墨僊『鑿井図』と江戸の掘抜井戸」24日(土)午後1時30分~3時。講師は袖ケ浦市平岡公民館の能城秀喜さん。定員70人、聴講無料(当日午前9時から整理券配布)。

同博物館の入館料は一般105円、小中高生50円。問い合わせは電話(029・824・2928)まで。

土浦に新イメージ 浮世絵調ポスター好評

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全国教職員相撲選手権大会のプログラム(左)と東日本軟式野球選手権のちらしを紹介する若田部哲さん

【鈴木宏子】相撲と軟式野球の茨城国体リハーサル大会に向け、同国体土浦市実行委員会(事務局・同市教育委員会国体推進課)が制作した浮世絵調のポスターが好評だ。市職員の若田部哲さん(42)がボランティアで描いた。「古い歴史がある土浦は、浮世絵調のイメージがマッチしているのではないか」と若田部さんは新たな土浦のイメージを模索する。

ポスターは、8月19日に国体リハーサル大会として霞ケ浦文化体育会館(同市大岩田)で開催された第57回全国教職員相撲選手権大会と、11月2~6日、J:COMスタジアム土浦(同市川口)など県内6カ所で開催される第26回東日本軟式野球選手権大会=メモ=の2種類ある。

相撲選手権は、霞ケ浦や帆引き船、筑波山を背景に、力強い筋肉が強調された力士が両足を踏ん張って組み合う姿が浮世絵調に描かれている。軟式野球選手権は、青い稲妻と赤い炎を背景に、対戦チームのピッチャーとバッターが互いににらみ合う緊迫した瞬間が描かれている。

相撲選手権のポスターは例年、高校生などからデザインを公募していたが、今回は地域紙にイラストを描くなど実績がある若田部さんに制作を依頼し、ポスターのほかチラシやプログラムにも使用した。市民のほか共催の日本相撲連盟からも「味がある」「躍動感がある」などと好評で「ポスターをもらいたい」などの問い合わせもあったという。

同実行委は、続く11月2日開幕の軟式野球選手権のチラシデザインも若田部さんに依頼。A4判で1500枚を印刷し公民館など市公共施設に置いて大会をPRしている。

土浦駅ビル「プレイ・アトレ土浦」のオープニングイメージポスター=土浦駅ビル2階

若田部さんは土浦駅前、アルカス土浦1階市民ギャラリーに勤務し、土浦の風物や自然をほのぼととしたイラストで描いてきた。浮世絵調はこれまでとはまったく異なる作風だ。今年3月、サイクリング拠点としてリニューアルオープンした土浦駅ビル「プレイ・アトレ土浦」のオープニングイメージポスターが浮世絵調だったことに触発されたのがきっかけという。「隣の新しいイメージのつくば市と比較して、歴史ある土浦市は浮世絵調が合っているのでは」と話す。

メモ
【茨城国体軟式野球競技リハーサル大会兼水戸市長旗第26回東日本軟式野球選手権大会】全国トップレベルの大会の一つで、東日本23都県代表の実業団28チームが出場し11月2~6日までの5日間、土浦、牛久、水戸市など6市で開催される。県内からは県代表の筑波銀行のほか常陽銀行、筑波病院など5チームが出場する。

買い物楽しんで 福祉施設が高齢者無料送迎 土浦で11月スタート 

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買い物支援サービスについて話し合う、土浦市民間社会福祉協議会の上方仁会長(中央)と副会長の佐野欣一さん(右)=土浦市大和町の総合福祉会館

【谷島英里子】自宅近くにスーパーがない、免許を返納して離れたスーパーまで行けないなど、買い物弱者の高齢者を無料で送迎する「買い物支援サービス」を土浦市民間社会福祉施設協議会(上方仁会長)が11月から始める。買い物が困難な高齢者の負担を軽減するのが狙いだ。同協議会は市内の社会福祉施設間の交流などを目的に2007年に設立。市内34の福祉施設で構成され、行政や同市社協と連携して防災事業などを実施している。

同協議会に所属する34福祉施設のうち、11施設が買い物支援サービスに協力する。利用者の学校区内にある施設の車が利用者宅を訪れ、店舗へ送迎する。買い物支援サポーターも同乗して介助を行う。申し込みは同市社協の事前面談などが必要という。

利用対象は次の通り。▽市内在住の65歳以上の高齢者▽一人で車の乗降ができる▽要介護認定2までの人▽車を所有せず、公共交通機関の利用に不安がある▽長距離歩行が困難▽親族や知人の支援を受けることができない人など。

上方会長によると、買い物の代行や宅配とは違い、買い物そのものを楽しんでもらいたいと送迎に限定した。現段階では利用者数が判断できないため、当面は月1回の運行となる。上方会長は「各施設が地元地域に貢献できれば」と話す。民生委員や区長、回覧板などを通して広報を行い、市民に利用を呼びかけることにしている。

◆「買い物支援サービス」協力施設
▽一中地区=滝の園▽二中地区=静霞園、窓愛園▽三中地区=もりの家▽四中地区=飛羽ノ園▽五中地区=こほく▽六中地区=なごみ▽都和地区=つわぶき、はなのえん▽新治地区=シルトピア、憩いの里

問い合わせは市社会福祉協議会福祉のまちづくり係(電話029・821・5995)まで。

日常にあるもの題材に 「続・平熱日記」の斉藤裕之さん 牛久で個展 11月11日まで

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フランスで描いた作品(左から雲、船、ドローイング)を背に当時の思い出を語る斉藤裕之さん=牛久市南のタカシサイトウギャラリー

【鈴木萬里子】NEWSつくばのコラムに「続・平熱日記」を連載している牛久市在住の画家、斉藤裕之さんの個展「平熱日記Vol.8」が同市南のタカシサイトウギャラリーで開かれている。

斉藤さんは「日常にあるもの」を題材に、金網を切り漆喰(しっくい)を塗った土台にアクリル絵の具で描く独自の作風が持ち味。多くがはがき2枚前後の小作品だが、色彩の奥行きが深いせいか、大きな広がりを感じさせる。

今展は90年代、フランスに留学していたころの抽象画の作品3点を加えた40点が展示されている。留学当時の作品は偶然アトリエで見つかった。斉藤さんは「当時、夜な夜な描いていたのを思い出した。今の作品と基本的に変わらない。今も当時と同じように描いているなあ」と感慨深そうに話した。

小作品には、山口県の実家から送られてくる瀬戸内海の「いりこ」を描いた6作品が含まれる。「描く題材がない時は、だしに使う小魚いりこを描く。いりこは1つとして同じ形のものがない」。平熱日記展ではおなじみの画題で、作者の確かな目線と描き続ける情熱が伝わってくる。

個展初日に訪れた牛久市の男性(47)は「NEWSつくばの平熱日記を楽しみに読んでいます。斉藤さんの絵はリアル感があり、平面に描いているのに立体的に見える。きっといつか我が家に飾りたい」と話した。

◆会期は11月11日(日)まで。開廊午前10時~午後6時(月曜休廊。問い合わせは同ギャラリー(電話029・872・8951、ホームページはhttp://www.saitoh-cofee.com)

◆斉藤さんのコラム「続・平熱日記」は毎月第2,4火曜日に掲載。常陽新聞発刊当時からコラムを担当されたが、昨年休刊してNEWSつくばとなり「続・平熱日記」とした。ひょうひょうとした人柄が描き出すエッセイは面白いとファンが多い。

グローバル化に挑んだ生き様知って 幕末から明治の所蔵記録公開 筑波大図書館で特別展

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29日開幕した特別展「グローバルに挑む群像」の様子=筑波大学中央図書館貴重書展示室
講演予定の筑波大学人文社会系山澤学准教授

【田中めぐみ】今年は明治元年(1868年)から150年の年に当たる。これを記念して政府は明治150年に関連する取り組みを推進している。筑波大学中央図書館(つくば市天王台)では、幕末から明治の動乱を生きた人々を記録した貴重な所蔵資料を公開したいと、特別展「グローバルに挑む群像-幕末から明治へ-」を29日より開催している。

特別展は3部構成となっている。第1部で、神田湯島にあった江戸幕府直轄の学問所「昌平坂学問所」の儒者が条約交渉にどのように関わったかをうかがい知ることのできる資料を展示。第2部では長州藩士の記録など、幕末の動乱を生きた人々の様子を記した資料、第3部では明治を拓いた名著を展示し、計49点の所蔵資料を公開している。

同大は東京教育大学を前身としており、1872(明治5)年に昌平坂学問所跡地に設立された師範学校の流れをくんでいる。昌平坂学問所と縁の深い同大は、同学問所に関する文書を多数所蔵しているという。

当時の様子が分かる「横濱案内繪圖」(筑波大学附属図書館所蔵)

今回の特別展を企画した同大人文社会系の山澤学准教授は「歴史は現代を見るためのかがみだ。大学所蔵の記録資料からは、激動の時代の中、堂々としたたかに生きた人々の様子が見えてくる。開国というグローバル化に挑戦した人々の様子を知ることは、同じようにグローバル化の波にさらされている現代の我々がどのように生きればよいか、生き方の参考になると感じている。」と話す。

同大附属図書館は毎年特別展を開催し所蔵の貴重資料などを一般公開している。昨年は「江戸の遊び心-歌川国貞の描く源氏物語の世界-」を開催し、約2800人が来館した。

◆「グローバルに挑む群像」の会期は11月30日(金)まで。入場無料。開館時間は午前9時~午後5時。11月10日(土)午後1時30分からは、山澤准教授による特別講演会を開催する。西郷隆盛について記した資料などを取り上げ、時代によって人物評価がどのように変わったのか論じる予定だという。問い合わせは電話029・853・2376(同館古典資料担当)

中高生もクレオ再生案に意見 28日つくばでタウンミーティング

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臆せずに意見をいう中高生たち、右が五十嵐市長=つくば市吾妻の交流サロン

【橋立多美】つくば市主催のタウンミーティング「会える市長with中高生」が同市吾妻の商業施設Bivi2階つくば総合インフォメーションセンター交流サロンで28日に開かれ、市内の中高生と近隣の高校に通学する14人が五十嵐立青市長と意見交換を行った。

五十嵐市長は「市長と会える」をキャッチフレーズに、就任3カ月後の2017年2月から市内6地区で市民と語らう会を開催してきた。中高生を対象とした今回のミーティングは初の試み。

「最近気になる」として生徒たちが質問したのがクレオ再生問題だった。「つくば市議会(全員協議会)で市議会議員の賛同を得られないのはなぜか」の問いに市長は「周辺地区の住民はクレオ再生より他にやって欲しいことがあり、議員は地区を代表している」。また「すぐ近くに中央図書館があって図書館は必要ないのではないか」「クレオは寿命がきているのではないか」などの質問が相次いだ。市長は「中央図書館は子どもと大人の共有施設で『子どもの声がうるさい』という意見がある。子どもたちが伸び伸びと本に触れることができる図書館を設置する」「クレオは築33年。専門家に調べてもらったところ建物は頑丈であと20年から30年は使えると言われた」と答えた。そして「クレオ再生問題についてはもうちょっと待ってほしい」と話した。

自分の考えや要望を話す生徒に向き合う市長=同

学校に関する意見も挙がった。「(公立中学の)バスケットボール部に所属しているが他の部とシェアしているため体育館が使えず練習できない」という声に、会場にいた門脇厚司教育長が「学校によって体育館が使えない状況は把握している。今春開校した、みどりの学園は工事が順調に進んで年内の完成を見込んでいる」と回答。市長は「TX沿線の小中学校の児童数が増加している。決められた予算の中から教育環境を整備していく考えで、小中学校の普通教室のエアコンは今年整備を終えた」と補足した。

また「夏休みに中央図書館で自主勉強をするが席が足りない」「TX沿線に県立高校を開校してほしい」という要望が上がった。ほかに「義務教育に異文化交流を取り入れたら外国人への理解が深まるようになる」「つくばは緑が多い。落ち葉をごみにせず、回収して堆肥化し、土に戻す『落ち葉銀行』に取り組んではどうか」という提案がされた。

生徒たちからは「自分の意見を言うことが大切だと分かった」「市民の一員なので市政に関心をもっていこうと思う」といった声が聞かれた。

1日借り切り「わんわんランド」で学園祭 つくば国際ペット専門学校

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大勢の見学者で盛り上がったパートナードッグによるドッグレース大会

【鈴木宏子】つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、生徒数275人)の学園祭「第11回犬友祭(けんゆうさい)」が28日、隣接の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」を1日借り切って催された。

犬の訓練士や美容師、動物看護師などを目指す学生たちが、クイズ大会やドッグレース大会など手作りのイベントを開いて、これまで学んだ成果を披露した。約1540人が来場し、犬との触れ合いを楽しんだ。愛犬を連れて参加した家族連れなども目立った。

クイズ大会は、災害時の犬のしつけ方をテーマに、犬の訓練士などを目指すドッグトレーナーコース2年の横須賀奏水さん(19)、宮脇菜奈さん(19)ら7人が実施した。災害時に迷子になるペットが多い中、迷子にならず飼い主と一緒に避難できるようになるための日頃のしつけ方を13問のクイズにし、参加者に〇×で答えてもらった。実際のしつけ方法などを撮影したビデオも同時に上映した。

宮脇さんは「地震が来たら、持ち運びできるゲージに入るようしつけたり、ゲージを怖がらないよう日頃からしつけてほしい」などと話していた。

愛犬のビーグル犬を連れて夫婦でクイズ大会に参加したつくば市の会社員、小武内猛さん(59)は「災害時のしつけを知ることができ参考になった」と感想を話した。

ドッグレースには、入学直後から毎日一緒に過ごしている伴侶犬「パートナードッグ」=6月2日付け=16頭が、学生と一緒に出場し、3レースが展開された。ペットケア総合コース2年の和気彩乃さん(20)と入岡佑花理さん(19)によると、犬同士の相性などを考慮して、各レースの出場犬を決めるなど工夫したという。

災害時の犬のしつけ方法などが伝授された〇×クイズ大会

高齢者と保育園児 毎日交流し楽しみ共有 葛城デイサービスセンター

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おやつの歌を歌って一緒におやつタイム=葛城デイサービスセンター

【鈴木萬里子】つくば市西大橋寺前、葛城デイサービスセンター(石川佳一施設長)では、利用者の高齢者と、隣接のかつらぎ保育園(舘野清子園長)園児らとの交流が毎日行われている。午後のひとときを一緒に過ごし、互いに刺激を受け、楽しみを共有するユニークな試みだ。

同センターは1998年に創立され、当時から高齢者と園児との交流を大切にしてきたという。午後3時のおやつの時間になると、保育園の年長児5人が交代でやってくる。一緒におやつを食べて、ゲームをするなど世代間の交流を自然な形で行っている。壁には園児らの顔写真が貼られていて、名前をすぐに覚えっられるように工夫されている。

園児の1人は「家にもじいじとばあばがいるけど、ここにもたくさんいるので来るのが楽しい」と笑顔で話してくれた。高齢者からは「毎日子どもと触れ合うのが楽しい」「びっくりするくらい大人みたいなことを言うので驚く」などの声も聞かれた。一点を見つめて無口だった男性が園児の話にうなずく様子も見られた。石川施設長は「子どもには高齢者の笑顔を引き出す力があり、皆さん自然に笑顔になる。核家族化が進んで高齢者と触れ合う機会の少ない子ども達にもいい経験になると思う」と世代間の交流の効果を語った。

ソプラノ歌手招き音楽会も

園児とお年寄りが一緒にポポロの演奏を楽しんだ=24日、かつらぎ保育園ホール

24日は「世代間交流イベント—童謡・唱歌を一緒に歌いましょう」が、同保育園のホールで催された。園児とお年寄り約130人が集い、楽しいひとときを過ごした。

出演はNPOポポロ(日本と世界の愛唱歌をうたう会)。NHK教育テレビで「うたのおねえさん」として活躍したソプラノ歌手の山田昌子さんら3人のステージだ。石川施設長が以前ポポロのコンサートを聴いたことがあり出演を依頼した。

披露されたのは童謡と唱歌を中心に全16曲。園児たちとお年寄りが唱和した。園では普段から童謡を歌ったり唱歌をよく聞いているそうで、どの子も飽きることなく楽しそうだった。

デイサービス介護士の一人は「利用者は歌が好きな人が多いので、とても楽しそう。耳の遠い人も口ずさんでいたので安心しました」と笑顔になった。石川施設長は「地域の皆さんが施設を見に来るのはハードルが高いと思う。この様なイベントの機会に来てもらい、サービスや考え方を実際に見てもらえたら」と話している。

未来のアニメーター必見! つくばのウィットスタジオに未知なる可能性

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茨城スタジオを担当する山田健太さん(左)にインタビューする高校生ライターの加藤涼芳記者=東京都武蔵野市、ウィットスタジオ本社

【高校生ライター・加藤涼芳】「進撃の巨人」と言えば、広い世代に愛されている漫画の1つである。奇妙ともいえるストーリー設定でありながら不思議な魅力を放つこの漫画をアニメ化したウィットスタジオ(本社・東京都武蔵野市)に迫る。

アニメを作ってみたい人に朗報 

アニメ「魔法使いの嫁」のポスター前で撮影する山田さん(右)と加藤記者=同

つくば市にウィット茨城スタジオがある。同市産業振興センター(同市吾妻)内に設けられ、人材の育成をコンセプトとし企画制作活動をしている。来年4月からの新卒者を含む新規採用の募集もスタートしており、地域に根ざした新たな形のアニメ制作の可能性に挑む。

茨城スタジオでは、まず短編アニメやご当地オリジナルグッズの作成など短期間でできるものから手掛け、さらに、地元の商業施設や学生との連携なども視野に入れていきたいとのことだ。

茨城スタジオを担当するのは同社制作担当の山田健太さんだ。つくば市は人材育成に適していると話す山田さんから、将来アニメ制作の仕事につきたいと思っている人にアドバイスをもらった。①考えているものを、具現化することを楽しむ②自分の意見を持ちつつも、他人の意見に耳を傾けコミュニケーションを大切にする③アニメーションの画面の作り方を理解する―の3つだという。 

膨大な時間と尽力が必要 

ウィットスタジオでは、企画→脚本→絵コンテ→作画→加工、納品までを他社のスタッフとの関わりを持ちつつ仕上げている。

企画・脚本・絵コンテでは、いろいろな設定の材料が必要になる。脚本作成に週1回のペースでシナリオライターとの打ち合わせをし、大量の絵コンテ作成には、アニメ監督をはじめ社内スタッフから社外発注も含め対応する。中でも作画には、膨大な時間と労力を要する。1枚の絵を複数の人がチェックし加筆しながら作業を進めていく。

キャラクターの色や背景の色彩の個々の設定、また、同じ対象物の色でも明るいところと暗いところでは色味を変えて塗るなどの細かな指定をする。設定の詳細が書かれた指示書の作成・作画の変更等を重ね最終画面の決定に至る。素材の合体の後、最後に光の処理を加える。こうして出来た原画60枚で映像8秒程度にしかならない。

手掛けたスタッフ1人ひとりの妥協のない熱い思いが原画1枚1枚に注ぎ込まれ、戦闘シーンの速い動きをも滑らかに描き出し、見る者すべてを魅了する作品ができ上がる。たくさんの人と協力し合い、分業しつつ数年単位の年月を1つの作品に費やし作成する。

取材の際、見せていただいた原画からは神聖さを感じるほどの迫力があった。機密資料ということで写真を掲載できないのが残念だ。

同社制作担当スタッフの山田さんは「パソコンを使って1秒間に例えば8~12枚の絵を何層分も重ねて描くなど、1枚ずつ手作業で行うのでやりがいがあります」と話してくれた。山田さんいち押しの作品は新感覚・青春ロードムービーと話題になった「ローリングガールズ」だそうだ。

学校対抗アニメコンテストなど地域活性化に期待

ウィット(WIT)スタジオのWITとは、和田丈嗣社長を初めスタッフの名前の頭文字(W・I・T)を連ねて出来たものと、英語のWITからできており「機知(その場に応じてとっさに機転きかせる)に富んだ」という意味がある。物づくりに携わる人たちならではの頓知のきいたネーミングだ。ウィットスタジオには、そんなアイデアに満ちたスタッフがたくさん所属し、アニメの企画制作業務を行っている。

同スタジオは長編アニメーションだけでなく、プロモーションビデオやテレビの番組宣伝ほかゲームのオープニング等も担当している。

山田さんが特に印象に残っているのが、スカイツリー展望台で流した映像の作成だったという。通常、縦9:横16の画面比率に対し、縦9:横96という横長の大画面への挑戦は、苦労もあったが技術の飛躍的発展につながったと笑顔を見せてくれた。

今後アニメを見る際、アニメ企画制作の角度から鑑賞するのもまたひと味違う楽しみ方になるだろう。アニメ制作には数年単位の年月と膨大な尽力を要することは前に紹介済みだが、地方でそれをどうカバーするかが最大の課題であろう。また、地域活性化の一助として学校対抗アニメコンテストや動画甲子園などと銘打った企画の実現に期待したい。(土浦日本大学中等教育学校5年)

世界的自動車安全部品メーカーが入居 つくば駅前 旧ライトオンビル

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オートリブ日本法人のデイル・スティーブン・クック社長(左)に補助金交付の認定書を手渡す大井川和彦知事=つくば市吾妻、旧ライトオンビル4階

【鈴木宏子】つくば駅前の旧ライトオンビル(つくば市吾妻、現L.Bizつくば)4~7階に来年1月、スウェーデンに本社がある世界的自動車安全部品メーカー、オートリブが入居し「ジャパンテクニカルセンターつくば」を新設する。自動運転車や電気自動車など次世代自動車の安全性を向上させる最先端の技術開発部門をつくばに集約するという。

同ビル4~7階はカジュアルウエア専門店「ライトオン」の本部が置かれていたが、今年7月末に売却され=7月4日付け=、空き室となっていた。

オートリブはエアバッグ、シートベルト、ハンドルなどを生産する安全部品メーカーで、世界市場の38%のシェアを占める。県内には、1988年、かすみがうら市上稲吉に筑波事業所を設立し、エアバッグなどを生産しているほか、衝突試験や技術開発などをしている。

同社が、技術開発拠点の新設を計画しているとの情報を得た県が、地元金融機関などと協力して誘致した。最大50億円と銘打って県が今年度から取り組んでいる、新たな成長分野の本社機能・研究所移転促進補助金を活用し、約3年間で5億4000万円を交付するという。

つくばの新センターでは、自動運転車や電気自動車などに求められる新たなエアバッグやシートベルトなどの技術開発に取り組む。4~7階4フロアの面積は約4300平方㍍で約200人が働く予定。70~80人がかすみがうら市の筑波事業所から移転し、約100人を新規雇用するという。

県が補助金を交付することから26日、大井川和彦知事が同ビルを訪れ、日本法人(本社横浜市)のデイル・スティーブン・クック社長に補助金交付の認定書を手渡した。

クック社長はつくばを選んだ理由について「東京からの利便性が高く、優秀な人材を確保しやすい。(旧ライトオンビルの)建物がモダンで、よい環境で従業員に働いてもらいたい」と話した。大井川知事は「つくばは筑波大学や研究機関があり、つくばエクスプレスで東京からのアクセスもよいので、いろいろな人材を確保できるポテンシャルがある」と応じていた。

県による同補助金の交付決定は同社が3件目。つくば市内への移転決定は初という。

旧ライトオンビル=同

 

土浦協同など5病院が充足 来春の研修医マッチング

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土浦協同病院

【山崎実】土浦協同病院など県内の5医療機関が、来春からの臨床研修医マッチングで、充足率(募集定員に対する確保人数)を満たしたことが厚生労働省のまとめで分かった。茨城県は人口10万人当たりの医師数が全国ワースト2位(2016年)と医療後進県。脱却をめざす県にとって、研修医確保枠の達成は必須条件の一つだ。

医師臨床研修マッチングは2004年度、医師の臨床研修が義務化されたことに伴い導入された。日本医師会、全国医学部長病院長会議など臨床研修を行う病院等の団体で構成する「医師臨床研修マッチング協議会」(東京都港区)が、医学生と病院のプログラムを相互の希望を踏まえ、一定の規則(アルゴリズム)に従ってコンピューターにより組み合わせを探り、確定するシステムとなっている。

調査結果によると、県内の研修指定参加20病院の募集定員は228人。これに対し、マッチングによる確保人数は169人で、充足率は74.1%(前年度は74.3%)だった。臨床研修医の県内受け入れは、13年度の126人から17年度は162人と確実に増え続けており、今回も過去最多を記録した。

受け入れ先を病院別に見てみると、筑波大学附属病院が前年度比6人増の73人で県内最多。ほかに水戸済生会総合病院(2人増)、水戸医療センター(4人増)、土浦協同病院(6人増)、霞ケ浦医療センター(1人増)、JAとりで総合医療センター(5人増)、茨城西南医療センター病院(2人増)の計7病院は前年度に比べ増加した。

さらに水戸医療(9人)、土浦協同(14人)、筑波メディカルセンター病院(10人)、JAとりで(5人)、茨城西南(6人)の5病院は募集定員枠を満たし注目される。一方、受け入れ内定がゼロだったのは、水戸赤十字病院、つくばセントラル病院、友愛記念病院の3病院だった。

県医療人材課は「病院間の人的交流も活発に行われており(枠確保未達成の病院があることが)不安材料とは考えていない。むしろ、県内へのマッチング者数の増加傾向を、さらに伸ばしていくことが重要」と話している。

     2019年春採用の臨床研修医マッチング結果
募集定員 マッチング 前年度比マッチング増減
1 水戸赤十字病院(水戸市) 4 0 ▼4
2 水戸協同病院(水戸市) 10 7 ▼3
3 水戸済生会総合病院(水戸市) 10 8 2
4 水戸医療センター(茨城町) 9 9 4
5 茨城県立中央病院(笠間市) 9 4 ▼3
6 日立製作所日立総合病院(日立市) 12 9 ▼2
7 日立製作所ひたちなか総合病院(ひたちなか市) 8 7 0
8 土浦協同病院(土浦市) 14 14 6
9 霞ケ浦医療センター(土浦市) 3 1 1
10 筑波記念病院(つくば市) 8 6 ▼2
11 筑波大学附属病院(つくば市) 90 73 6
12 筑波メディカルセンター病院(つくば市) 10 10 0
13 筑波学園病院(つくば市) 5 1 ▼1
14 東京医科大学茨城医療センター(阿見町) 10 4 ▼4
15 牛久愛和総合病院(牛久市) 5 4 0
16 つくばセントラル病院(牛久市) 3 0 0
17 JAとりで総合医療センター(取手市) 5 5 5
18 総合守谷第一病院(守谷市) 3 1 0
19 友愛記念病院(古河市) 4 0 0
20 茨城西南医療センター病院(境町) 6 6 2
合計 228 169 7
※20医療機関は県内の臨床研修医マッチング参加病院
※定員に空席がある病院は今後2次募集を実施する

【クレオ再生問題】10月中の議会提案見送り

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10月中の市議会提案を見送る考えを表明した五十嵐立青つくば市長(左)=市役所

【鈴木宏子】つくば駅前の商業施設クレオ再生問題で、五十嵐立青市長は25日、当初予定していた、10月中に市の再生案を議会に提案するスケジュールを見送る考えを明らかにした。18日の市議会全員協議会では、クレオ所有者である筑波都市整備の厳しい財務問題などが浮上した。現時点では再生案を提案しても、議会の過半数の理解が得られないためとみられる。

今後について五十嵐市長は「(議会に)提案する努力を続けていく」と強調し、新たなスケジュールについて「12月中に(クレオ取得費用の38億円を)筑波都市整備に入金できるスケジュールで考えていく」とした。

今後、議会の理解をどう得ていくかについては「(18日の)全員協議会で出た質問にいろいろ整理して対応していかなくてはならない。クレオだけでは解決できない問題に対して、中心市街地を面的にどう捉えるのか、少し広い枠組みで(議会に)話をしていきたい」と述べるにとどまり、具体案は示さなかった。

当初の市のスケジュールでは、アンケートなどで市民の合意が得られれば、10月下旬に市議会に諮り、市が20億円を出資して11月中に資本金50億円でクレオを取得するまちづくり会社を設立する予定だった。12月中にクレオを購入するという期限は変わらないという。

種子法廃止って何? 将来、高騰警戒 県「これまで通り生産」も外圧注視

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【山崎実】「種子法廃止って何?」—今、都市、農村部を問わず、種子法廃止がホットな話題になっている。政府は今年2月、民間活力の導入を理由に同法を廃止。農業の現場や消費者からは「将来、外資系を含む民間企業の参入で種子価格が高騰、ひいては値上がりが続くのでは」と警戒する意見がある。一方、種子生産当事者である県は「基本的にはこれまで通り、県が責任をもって生産するので心配はない」(県産地振興課)としている。

種子法は、戦後の食糧安定供給のため、稲(コメ)、麦、大豆3品目の種子を、国、都道府県が責任をもって生産、普及することを目的に制定された。稲のコシヒカリ等、身近な品種は都道府県のオリジナルとして同法に基づき開発されてきた。

ところが、産地間競争の激化に伴い、民間開発の種子も奨励品種に採用する道を開けるべき(民間活力の導入)との意見が出てきたため、政府は規制改革の一環として同法の廃止を決め、国会も通過し成立した。県内でも既に一部地域で「ミツヒカリ」「とねのめぐみ」等、民間開発の種子による稲が作付けされているが、限定的かつ契約栽培の域を出ていない。

この主要農作物種子法廃止の動きは全国的に影響を与え、茨城県内でもJAグループや県採種部会協議会等から「法廃止後も、優良な種子の安定確保のため、引き続き県が現行の役割を担ってほしい」旨の要請が出ていた。そこで、県は今年3月23日付けで新たに「茨城県稲、麦類及び大豆種子の生産と供給に関する要綱」を策定。従来通り、関係機関と連携して種子生産に取り組むことにした。

法廃止後も条例で対応しているのは、埼玉、新潟、兵庫の3県のみ。茨城県と同様に要綱を定めて種子生産を継続する道府県は41に上るという。

不安要因はないのか。県が指摘するのは、外圧だ。理由は、この問題がTPP(環太平洋経済連携協定)の協議事項に含まれているためで、米国等との交渉の行方も気がかりなところ。「種子をめぐる国際的な圧力だけは注視していく必要がある」と同課。現時点で「心配はない」とはいえ、県は今後の推移を注意深く見守っている。

保護犬・猫と触れ合って ボランティアが譲渡会 11月4日土浦

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譲渡会で里親を募集する犬猫たち(「犬猫物語」提供)
「犬猫物語」代表で県動物愛護推進員の鈴木佳代さん

【橋立多美】犬猫の保護活動をしているボランティア団体「犬猫物語」主催の「犬と猫の譲渡会&犬猫マルシェ」が11月4日、土浦駅前のアルカス土浦広場(土浦市大和町)で開かれる。同団体は土浦やつくば、坂東市などで、迷子になったり、人間の都合で捨てられた犬猫の保護活動をしている人たちが今春立ち上げた。土浦市在住の鈴木佳代さん(51)が代表を務めている。

鈴木さんは「茨城は犬猫の殺処分数がワースト上位ということもあって、不幸な犬猫を減らそうと譲渡会の会場では里親探しに必死になりがち。私たちは力まず、犬猫と触れ合う楽しい場を提供することから始めたい」という。4日の譲渡会で里親を募集するのは成犬3、4匹と生後3カ月から成猫までの10匹前後の猫たち。

マルシェには犬猫フードやおやつ、関連グッズなどが並び、占いやバルーンアートのブースが設けられる。また、犬猫もかけがえのない命であることを知ってもらうために聴診器で心音を聴くコーナーや、犬猫が脱走したり迷子になった時に飼い主を識別できるマイクロチップについて学ぶコーナーも開設される。飼い方の相談や共生する上で大切なことを楽しみながら学ぶことができる。

鈴木さんが保護活動に取り組むようになったのは15年前、土浦市に自宅を建ててブリーダーから買った雌のコリー犬と暮らすようになってから。それまでは動物の飼育が禁止された集合住宅に住んでいたため初めてのペットとの暮らしだった。「かわいくて、ペットのいなかったこれまでの人生は大損した」と思ったそうだ。その後は県動物愛護推進員として犬猫の適正飼養の啓発や譲渡などの活動を続けている。今は保護した犬猫を家族として迎える一方、譲渡するために複数匹の犬猫の世話をしている。

活動の喜びは「行き場のない犬猫がハッピーになること」と鈴木さん。譲渡後、付き合いが生まれた里親宅を訪ねた時、「かつて世話した犬猫が自分を覚えていないと、良い里親さんに出会えて幸せに暮らしていることが分かってうれしくなる」。

犬猫の譲渡には条件がある。▽犬猫を飼育できる住宅に居住し、飼育することについて家族全員の同意が取れていること▽終生一緒に暮らすこと▽必ず不妊、去勢手術を行うこと▽県動物の愛護管理条例で飼い猫の屋内飼養が努力義務として規定されており、ネコは室内で飼うこと-などだ。

◆「犬と猫の譲渡会&犬猫マルシェ」は11月4日(日)午前11時~午後2時30分、アルカス土浦(土浦市大和町)1階広場。問い合わせは鈴木さん(電話090-1767-3372)まで。