【鈴木宏子】つくば市は12日、払い戻し請求があった国民健康保険療養費を請求者の銀行口座などに振り込んだことを知らせる通知書43人分を、誤って別人に送付してしまったと発表した。通知書には口座名義人、振込先の銀行名と支店名、振込金額、療養を受けた人の氏名、療養の内容などの個人情報が記載してあった。
市国民健康保険課によると、払い戻しは、急病や事故などで保険証を持たずに治療を受けたり、ギブスやコルセットなどの治療補装具を購入した場合などに自己負担した分。同課によると、10日付けで同課が払い戻しをした735人のうち、43人分の通知書を別人に誤送付した。口座に振り込んだ金額自体に誤りはなかった。
11日、通知を受け取った市民から、別人の通知書が届いていると知らせがあり、誤送付が発覚した。
氏名と口座情報をそれぞれ別の管理番号でデータ管理していたことなどが原因という。
同課は43人に対し、電話で誤送付を伝えて謝罪。さらに12日から43人の自宅を個別訪問し、謝罪の上で誤送付してしまった通知書を回収している。
再発防止について同課は、ファイルの管理方法を統一し、さらに送付前に複数の職員で通知書を確認するなどして再発防止を図っていくとしている。