日曜日, 3月 9, 2025
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1日から県伝統工芸品展 イーアスつくば

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第39回茨城県伝統工芸品展のちらし

【山崎実】匠の技が集結する「茨城県伝統工芸品展」(同展実行委員会主催)が10月1日から4日まで、つくば市研究学園のイーアスつくばで開かれる。

茨城の風土と暮らしの中で育まれ、受け継がれてきた伝統工芸品を一堂に集め、製造者の意欲高揚と、工芸品に対する県民の認識を深めることを目的にしたもので、今年で39回目を数える。

知事指定の特に優れた伝統工芸品は現在40品目(4月現在)あり、2017年には時代への継承を目指し、高度な技術を保有する製造者を「茨城県伝統工芸士」として知事が認定するなど、社会的声価を高める施策を推進している。

今回出展される伝統工芸品は笠間焼、結城地方の桐下駄など16品目。イーアスコートでは伝統工芸体験ワークショップとして、桐小物入れづくり、総桐小たんすづくり、桐のリースづくりの3種類が行われる。また製作実演として、ミニ下駄ストラップづくり、ひな人形づくり、杉線香づくりが披露される。

会期中、会場でのアンケート協力者に先着で笠間焼のレンコン箸置きがプレゼントされる。

会場はイーアスつくばのメインコート・イーアスコート。問い合わせは県産業政策課地域産業振興室・同実行委員会事務局(電話029-301-3585)

展示・販売される16品目の伝統工芸品

・笠間焼
・結城地方の桐下駄(げた)
・結城桐箪笥(たんす)
・水戸やなかの桶(おけ)
・石岡府中杉細工
・石岡の桐箱
・茨城藤工芸
・西ノ内和紙
・本場結城紬
・水海道染色村きぬの染
・常陸獅子
・水府提灯
・桂雛
・線香
・真壁石燈籠
・霞ケ浦帆引き船模型

《食とエトセトラ》7 子ども時代に本物に触れる

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宮城県知事賞を受賞した29歳のころの作品

【コラム・吉田礼子】つくば市にあるノバホールで、劇団四季のミュージカル「王様の耳はロバの耳」を観たのは、娘が小学1年のころでした。舞台上の子どもたちの熱気、歌詞、メロディーは今でも鮮やかによみがえります。

当時、劇団四季は、日本中の子どもに本物の舞台芸術を伝えたい、とりわけ地方の子どもたちに届けたい―と、高い理想を掲げていました。日本財団の賛同もあり、格安のチケットを入手でき、プロのミュージカルを観ることができました。

娘のピアノ発表会も同じステージでできたことは、貴重な思い出 です。子ども時代に「本物」に触れることは、美しいものを感じる心、真贋(しんがん)を見極める目を育てます。幼い時のことを覚えていなくても、豊かな心の財産になります。

親としても、豊かな経験が一緒にできるのはありがたいことです。また、子どもと共通の趣味の持てるようになったのはうれしいことです。大人は種をまく人、子どもは自ら育つ力を持つ存在と言えるでしょう。

なぜ『百本しんにゅう』を書くのか

私は30年ぐらい、子ども書道教室を主宰していました。小学1~2年生にとって、毛筆は初めての経験。筆の持ち方、道具の扱い方、筆の入れ方、横画、縦画、丸、点、はね、はらいなどを、一生懸命覚えます。

毎回お手本を書くことは大変です。まずお手本を見て学んでもらいますが、お手本通りに書けることは到着点ではありません。ある技術を習得するための一つの目安に過ぎません。はるか遠くの高みにある、美しいものを美しいと感じる感性の世界を目指します。いわば同門の志のようなものです。

書道も技術だけではなく、「道」が付くものは修養が肝心です。子どもだからと手加減してはいけません。小学6年の子が「低学年のとき、百本ノックのように『百本しんにゅう』をなぜ書くのか意味が分からなかった。でもこのごろ分かってきた」と漏らしたことがあります。成長の姿には心を打たれました。(料理教室主宰)

茨城県の最低賃金851円に 2円引き上げ

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茨城県庁

【山崎実】茨城県の最低賃金が10月1日から時間額851円に引き上げられる。既に官報に公示され、県内の事業所で働く常用、臨時、パート、アルバイトなど、すべての労働者に適用される。

新型コロナ禍の影響で厳しい経済情勢の下、大井川和彦知事は7月、茨城地方最低賃金審議会(田中泉会長)に経済にかかわる諸指標を数値化した総合指数は全国11位なのに対し、最低賃金は16位で近隣県と比較しても低く、栃木県との4月の差は過去6年間変動しておらず、このままでは本県の労働力確保はさらに困難になるーと引き上げを要請した経緯がある。

審議会は8月、現行の時間給849円を2円引き上げて(引き上げ率0.24%)851円に改正することが適当と答申し決定した。

近県の状況は、栃木県が現行の853円から1円引き上げて854円、群馬県が835円から2円引き上げて837円に、東京都は1013円のまま据え置かれた。

一方、働き方改革の推進に伴い、中小企業は2021年4月からパートタイム・有期雇用労働法等により、同一労働同一賃金が適用される。このため働き方改革推進支援センター(フリーダイヤル0120-971-728)は周知徹底を図るべく、「同一労働同一賃金・テレワークセミナー」を実施している。

なお、中小企業や小規模事業者における最低賃金の引き上げに関連する各種助成金の活用、無料相談窓口など支援措置に関する相談は、茨城労働局雇用環境・均等室(電話029-277-8294)

《令和楽学ラボ》9 茨城の和紅茶づくり

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高安園の城里和紅茶

【コラム・川上美智子】「古内(ふるうち)茶の紅茶ができたので1つ持っていってください」と、9月の茨城県議会の折に加藤明良議員から声をかけられました。水戸光圀(みつくに)が愛(め)でた古内の在来種の茶葉100%を原料にした紅茶は、きれいにパッケージされ、高安園の城里和紅茶と名付けられていました。

「昨年、この紅茶を銀座の茨城県アンテナショップ『Ibaraki Sense(イバラキ・センス)』に出品したところ、お客様から台湾の東方美人(オリエンタル・ビューティー)の香りがすると言われたんですよ」と、うれしい報告もありました。

東方美人は知る人ぞ知る最高級の赤烏龍(うーろん)茶です。100グラム〇万円もする高価なお茶で、現在ではなかなか手に入りません。今から25年前にその香りを分析する機会を得、マスカットのような独特の香りが、2,6-dimethyl-3,7-octadiene-2,6-diol(2,6-ジメチル-3,7-オクタジエン-2,6-ジオール)と本物質が脱水したHotrienol(ホトリエノール)の2つの化合物に起因することを突き止めました。

また同時期に、マスカットフレーバーが特徴であると言われるインド・ダージリンのセカンドフラッシュの紅茶試料も手に入り、分析を行うことになりました。この紅茶も、他の紅茶に比較し2化合物の含有比が高いことがわかり、ダージリン紅茶の特有香になっていることを明らかにしました。

そして、赤烏龍茶とダージリン紅茶の共通点を調べているうちに、どちらもウンカ芽(昆虫のウンカの加害を受けた茶芽)を原料にしていることを突き止めました。学会で加害を受けて生成する化合物の発表をしたところ、海外の科学者たちは色めき立ち、最終的に中国の著名な茶の研究者が、2,6-dimethyl-3,7-octadiene-2,6-diolは、加害を受けた茶芽がウンカの天敵の昆虫を呼び寄せるために作り出した化合物であることを明らかにしました。

ウンカの加害を受けた二番茶で

昨年5月、城里町で茶の香気研究の講演を依頼され、茶業者の方々にこのウンカ芽の話をさせていただきました。その折に、紅茶づくりはウンカの加害を受けてからの二番茶を使うとマスカットフレーバーが付与するので、「紅茶づくりは二番茶で」を強調させていただきました。それを忠実に実行して出来上がったのが城里和紅茶だとうかがい、本当にうれしく思いました。

ずっと以前に、静岡の茶業者への講演でも二番茶を使った紅茶製造をお奨めし、和紅茶づくりの火付けとなりましたが、この茨城でお役に立てることは研究者冥利(みょうり)に尽きます。近年、奥久慈や猿島でも和紅茶がつくられるようになりましたが、新参の古内のおいしい和紅茶をぜひお試しください。(茨城キリスト教大学名誉教授)

土浦の学校を爆破予告 36校で警察と巡回点検へ

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土浦市役所

土浦市は28日、市内の小中高校、大学を29日爆破し、市役所を銃で襲撃するなどの予告が、28日午前0時過ぎ、市ホームページのお問い合わせフォームにあったと発表した。

市危機管理室によると、予告内容は「29日午後0時30分より、市内の小中学校、高校、大学を爆破し、その混乱に乗じて児童・生徒を数名誘拐する」、さらに「29日午後1時30分ごろに市役所を銃で襲撃する」など。併せてビットコインを要求しているという。

予告を受けて市は28日に土浦警察署に通報、さらに市内にある小中高校と特別養護学校、短大、大学の計36校に通知し状況を説明した。

予告日の29日は朝から、警察官が市内の各学校に行き、学校職員と共に校内や周辺の点検やパトロールを実施する。

さらに市役所は、正午から午後2時まで、各階の出入口を1カ所のみに制限し、入り口に警察官と市職員が立って警備する。

同市は「同様の予告は全国の自治体で確認され、これまで被害が実際に発生した報告はないが、市民の安全を第一に考え万全の体制で対応する」としている。

自治体などに対する爆破予告は最近、全国で相次いでおり、県内では常総市や鹿嶋市、つくば市などに爆破予告があったばかり。

※土浦市は29日、学校及び市役所いずれも異常は確認されなかったと発表した。

就職・進学への不安 新しい生活様式に生きる留学生 筑波大学

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筑波大学石の広場

【竹田栄紀】新型コロナウイルスの感染拡大は、留学生の生活を一変させたといわれる。身近に頼れる人が少ない留学生は孤立してしまうことも多い。つくばには多くの外国人が暮らす。10月から秋学期が始まる筑波大学(つくば市天王台)で、留学生の生活の現状を探った。

アルバイト収入ゼロに

筑波大大学院生命科学研究科修士2年の中国人留学生、楊逸暉さん(27)は来日4年目。来年、日本の製薬会社に就職予定だ。新型コロナの影響で来日時から志望していた観光業の新卒採用が滞ってしまい、志望業種の変更を強いられた。

筑波大大学院修士課程で学ぶ楊逸暉さん

楊さんは「留学生の枠はもともと限られており、そこに新型コロナによる混乱、新卒採用見送りなどが重なって苦しい就職活動となった」と振り返る。

「親からの仕送りで生計を立てている。親が公務員ということもあって仕送り額に影響はなかったが、アルバイトは大学の補助員をしていたため、仕事がなくなり収入はゼロとなった」

精神面への影響も大きいという。「長期休暇には毎回、帰省をしていたが、次にいつ帰れるか分からない。SNSのWeChat(ウィーチャット)で週に何回か連絡して寂しさを紛らわせている」と嘆く。

大学のサポートに高評価

人文・文化学群のモンゴル出身女子留学生(20)は10月から3年次に進級予定だ。卒業後は大学院への進学を考えている。

「生入は主にアルバイトと奨学金。アルバイトは幸いシフト減の影響は受けなかった。モンゴルと日本は物価差が大きく、元々自力でやりくりしていた。日本は奨学金も見つけやすいし、大学のサポートもしっかりしている方だと感じる」と語った。

大学は、オンラインで基本情報登録をした留学生全員に12万円の支援を実施した。日本人学生への支援金1万5000円~3万円と比較しても、より手厚く支援する形をとった。「申請しやすかった」と留学生からの評価は高い。

公的支援分かりにくい

しかし、2人や周囲の留学生は共通して、国や市町村などの公的機関の支援の申請の仕方や条件の分かりにくさを指摘した。特に文科省の「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』は、留学生に対する条件が曖昧だと感じた。必要書類も多いため、日本語が不得意な場合、申請しにくいという。「存在も知らなかった」と語る留学生も多い。

大学留学生相談室アドバイザーの安婷婷助教によると「筑波大の留学生は2019年度までは増加傾向だったが、今年は新型コロナの影響で日本語学校からの留学生以外ほとんど入国できず、入学者数は少ない」そうだ。

「筑波大は日本語、英語、中国語の3言語に対応しており、さらには心理専門の相談員がおり、全国的にみて専門性も高い方だと感じる。留学生はコミュニティーが狭くなりがちで孤立してしまう場合が多い。相談室では進学・進路、対人関係、心身健康などさまざまな面から相談に乗ることができる。積極的に大学のリソースを活用して困難を乗り越えて、成長して欲しい」

同相談室では7月1日から条件付きで対面による相談を再開している。秋学期も引き続き、経済面・精神面への手厚いサポート体制が大学には求められる。(筑波大学2年 ドットジェイピーインターン生)

《邑から日本を見る》72 安倍政治を検証する(2) 私たちの暮らしとアベノミクス

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【コラム・先﨑千尋】浜矩子(はま・のりこ)同志社大学教授が「アホノミクス」と揶揄(やゆ)したアベノミクスは、私たち国民に何をもたらしたのだろうか。私たちの暮らしは、安倍政権の7年8カ月で、それより前に比べてよくなったのだろうか。

そのことを検証するには数字を見ればわかる。8月31日の「東京新聞」が「数字で見る生活の変化」を出しているので、それからいくつかを引用する。

平均月給は横ばい、消費者物価指数は5%上がり、実質賃金指数は11%下がった。エンゲル係数は23.5%から26.9%に上がり、非正規労働者比率も2ポイント上がった。日経平均株価は1万円から2万3千円と2.3倍になり、年収1千万円以上の人が172万人から249万人と45%も増えた。企業の内部留保も273兆円から470兆円と1.7倍に増えている。

これらからわかることは、私たち庶民の暮らしは落ち込み、大企業や株に投資できる一部の人たちが潤った。国民が1年でつくる富の生産量は一定だから、富の分配の段階で格差が広がったことを示している。

安倍政権が打ち出したアベノミクスは、経済の好循環、財政再建と経済成長の両立を目指し、大胆な金融政策、機動的な財政政策、投資を喚起する成長戦略の3本の矢を柱とした。異次元の金融緩和の行きつくところはゼロ金利。そのことにより、地方銀行など金融機関の多くは本来の金融事業で赤字になり、頭を抱えこんでいる。

財政では、日銀の輪転機をフルに回し、国債を大量に発行し、それを日銀が抱え込む。国と地方が抱える借金残高は1100兆円を超え、政権の発足時から250兆円近く増えた。日銀が抱える国債の割合は13%から44%になってしまった。

「実を結ばずに散るあだ花」

アベノミクスを実現する政策は、地方創生、働き方改革、女性活躍社会、1億総活躍社会、人づくり革命(人生100年時代構想)と、目くらましのように、検証もせずに次々に新しい看板を出し続けてきた。経済産業省官僚の発想でしかない。資本主義社会での経済活動は本来自由だ。しかし放っておくともうからない分野の仕事は誰もしないし、新たな発明や発見をした人たち、巨大企業が潤うことになってしまう。

そうしたことを是正するために国家があり、税があり、経済政策や社会政策が講じられる。経済政策は、国民の幸せを実現し、弱者が傷まないような配慮をする。自分の力だけではどうにもならない人たちがいる。勝ち組の頭を押さえ、負け組を助ける。それが「公助」だ。

しかし、安倍政権がやってきたことはそれとは真逆。大企業の利益を最優先し、弱者は自己責任、自助努力が足りないと切り捨ててきた。当初、富める者が富めば、貧しい者にも自然に富がしたたり落ちるという「トリクルダウン」が言われていたが、最初に挙げた数値でわかるように、そのようなことは起きなかった。

結局、アベノミクスは一般庶民にはほとんど恩恵をもたらさず、「実を結ばずに散るあだ花」だったということだ。揚げ句の果て、高齢化、人口減少が進む中で、将来への負担転嫁がますます大きくなってしまった。その罪はとてつもなく大きい、と言わざるを得ない。(元瓜連町長)

9世帯の家主が意見交換 つくば「もん主の会」初会合

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「もん泊仕様」に改修する計画が進む塚本さん宅の長屋門=つくば市大

【鴨志田隆之】NPO法人つくば建築研究会(つくば市台町、小玉祐一郎理事長)が主催する第1回もん主の会が27日、つくば市大の塚本康彦さん宅で開かれ、長屋門への民泊機能を付加する「もん泊プロジェクト」の趣旨説明が行われた。会合には研究会の坊垣和明副理事長をはじめ、古民家研究の筑波大学・山本幸子准教授、オブザーバーとしてつくば市都市計画部・大塚賢太次長が出席。家主側では塚本さんほか市内在住の9世帯11人が参加した。

「もん泊プロジェクト」は、古い農家に点在する長屋門を利活用し、イベント会場としての提供や貸店舗展開などを経て、最終的に宿泊機能を実現させることが目的。坊垣副理事長は「関東地方の農家や商家独特の様式である長屋門を地域資源として活かし、文化交流や経済活動を掘り起こすことがねらい。つくば市内には217軒の長屋門が現存しており、江戸末期から大正時代の建築など幅広い歴史的価値が眠っている。これらを改修して維持・宿泊運営するためのビジネスモデルを模索中だが、まず家主の皆さんに主旨を理解していただき、賛同を得なくてはならないと考えている」と述べた。

長屋門の利活用について現状が語られた「もん主の会」

家主側からは現在の長屋門の維持状況がそれぞれ説明され、多くの建物が物置扱いであるか、老朽化が進み維持していくこと自体が負担になっている実態が紹介された。もともと古い建築である上、2011年3月の東日本大震災で大きなダメージを受けたことが老朽化を加速させているという。

「次の代に相続させるとしても、使い道の無い状態では税負担も馬鹿にならない」「土台をなんとか保たせ、何か良い活用のアイデアがないかと年月を消費している状況」といった声が出る中、塚本さんからは「一足飛びに問題が解決できるわけではない。もん主だけでなく、地域との相互理解も必要だと思う」との意見もみられた。

塚本さん宅の長屋門をモデルケースとして「もん泊仕様」に改修する準備を進めている研究会では今後、プロジェクトに参加している建築家や地元工務店の協力を経て、改修内容や費用概算を見積もることにしている。もん主の会については今後も機会を見て継続する考え。11月1日には市民シンポジウムも開き、ビジネスモデルとしてどんなケースが実現可能かなどの討論を行う予定だ。

《食う寝る宇宙》70 新たな太陽活動サイクルが始まった!

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【コラム・玉置晋】2019年12月より新たな太陽活動サイクルに突入していたことが公式発表されました。太陽活動には活発な時期(極大期)と静かな時期(極小期)があります。この欄(コラム67)で「間もなく、新たな太陽活動サイクルの始まりが宣言されることでしょう」と述べましたが、アメリカの航空宇宙局(NASA)からプレスリリースが出ましたので、その一部を抜粋して紹介します。

NASAプレスリリース

太陽サイクル25がここにある。NASA、NOAAの科学者はそれが何を意味するのか説明する。

第25太陽活動サイクルが始まった。火曜日(9/15)のメディアイベントで、NASAと米国海洋大気局NOAAの専門家は、新しい太陽周期に関する分析と予測、そして宇宙天気の活発化が地球上の私たちの生活と技術、そして宇宙の宇宙飛行士にどのような影響を与えるかについて話し合った。

NASAとNOAAが共催する国際的な専門家グループであるソーラサイクル25予測パネルは、2019年12月に太陽の極小値が発生し、新しい太陽周期の開始を示したと発表した。我々の太陽はとても可変なので、このイベントを宣言するには実際の数ヶ月後までかかることがある。科学者は太陽周期の進捗(しんちょく)状況を追跡するために太陽の黒いシミ(黒点)を観測する。黒点は太陽活動に関連しており、太陽フレアやコロナ質量放出などの巨大な爆発の起源として、光、エネルギー、太陽物質を宇宙に噴出す可能性がある。

NASAとNOAAは、連邦緊急事態管理局やその他の連邦機関や部門と共に、国家宇宙天気戦略とアクションプランに協力して、宇宙天気の準備を強化し、宇宙天気の危険から国を守る。

宇宙天気予報は、アルテミス計画の宇宙船や宇宙飛行士を支援するためにも重要である。この宇宙環境を調査することは、宇宙飛行士の宇宙放射線被ばくを理解し、軽減するための第一歩である。ゲートウェイから行われる最初の2つの科学調査は、宇宙天気を研究し、月軌道上の放射線環境を監視する。科学者たちは予測モデルに取り組んでいるので、気象学者が地球上の天気を予測するのと同じように、いつか宇宙天気を予測することができる。

「悪天候というものはない、あるのは準備が悪ことだ」と、NASAの有人探査・作戦ミッション総局の主任科学者ジェイク・ブリーチャーは言った。「宇宙天気とは何か、我々の仕事は準備することである」。

僕らもしっかりウォッチ

アメリカの宇宙天気防災に関する取り組みは本気です。僕らもしっかりウオッチしていきたいと思います。(宇宙天気防災研究者)

天候不順にイノシシ被害、コロナ禍にもめげず 筑波山麓で稲刈り

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鎌を手に稲刈りする参加者たち=つくば市神郡

【相澤冬樹】稲刈りシーズンも最終盤、つくば市神郡の「すそみの田んぼ」で26日、NPO法人つくば環境フォーラム(田中ひとみ代表)による体験学習会「谷津田と森のガイドツアー」が開かれ、市民参加の稲刈りが行われた。筑波山麓の山すそに開かれた田んぼは今年、天候不順やイノシシ被害に悩まされた上、コロナ禍から市民参加による活動もままならず、悪戦苦闘の中、収穫の秋(とき)を迎えた。

学習会で多様な生態系をアピールする田中代表=同

すそみの田んぼは「生きものと共存するコメ作り」を掲げ、同フォーラムが2006年から取り組んでいる谷津田再生事業。例年秋には多くの家族連れを集め、収穫祭を兼ねての体験学習会を開いてきたが、今回は新型コロナ対策から大人限定で呼びかけ、約10人の参加で行われた。

細草川上流の「田んぼ」には、ホタルやカエル、タガメなど水生生物をはじめとする生きものが多数生息する。乾田化することのない谷津田は、多様な生態系を維持する環境だが、大型の農業機械が入らず手間がかかるため、農業者の高齢化に伴い全国的には耕作放棄が広がっている。同フォーラムでは約0.8ヘクタールの田んぼを隣りの山林と合わせて借り、あぜ道を作り、耕起した上で、主に手植えや手刈りによる稲作を行ってきた。田んぼボランティアや田んぼオーナーなど市民参加で通年プログラムを運営している。

今季はコロナ禍で、5月上旬に行う田植えイベントから縮小を余儀なくされ、栽培スケジュールが間延びした。全面無農薬栽培による稲作を実現できたが、天候不順、特に7月の長雨、日照不足が生長に大きな影響をもたらした。稲穂の実入りが思わしくないという。

加えてイノシシの出没時期が例年より早まり、8月から活動が見られるようになった。山側からの進入に備えて鉄製のフェンスを張り巡らしたが、今季は川側から二度にわたり侵入された。特に古代米の被害は甚大という。台風の直撃がなかったことで、倒伏イネは少なかったが、天候不順とイノシシ被害から、「作況指数でいったら50に満たないのでは」(スタッフの永谷真一さん)という最悪の状況になった。

それでも小雨混じりの天気のなか集まった参加者は、稲刈りをそれぞれに楽しんだ。一株ひと株を鎌で刈り取り、イネを束ねて稲木に掛け天日乾燥させる「おだがけ」作業まで取り組んだ。前後に学習会や自然観察、食事会など盛りだくさんのメニューを用意したため、短時間の稲刈り体験になってしまったのが残念な様子。

阿見町から参加の中山広子さん(70)は「小学生時代から約60年ぶりの稲刈り、おもしろくてもうちょっとやりたかった。来年は田植えから参加したい」と汗をぬぐった。

【気分爽快 りんりんロード】4 ヒルクライムに熱中 志賀旭さん

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りんりんロードを走る志賀旭さん

【田中めぐみ】筑波学院大3年の志賀旭さん(21)は、昨年4月、兄の大海(ひろみ)さんに誘われたのがきっかけでつくば霞ケ浦りんりんロードを走り始めた。休日の早朝、つくば市内の自宅から出発して土浦駅まで行き、りんりんロードに入って平沢官衙遺跡(つくば市平沢)まで走る。そこから、つくば市と石岡市の境にある標高294メートルの不動峠、筑波山南東の尾根に位置する標高412メートルの風返し峠、つつじが丘駐車場に上るヒルクライムコースが特にお薦めだそうだ。

坂を上りきる達成感

「ヒルクライムはとにかく体力勝負。余った体力を坂にぶつけている。頂上まで上り切った時の達成感が最高」と志賀さん。「ギアを軽くして上る人もいるが、自分は軽くせず、一度も止まらずに強い踏み込みで上っていく。動いている、確かに前進していると感じられるのがヒルクライムの楽しさ」と顔をほころばせる。

不動峠の平均勾配は7%。途中10%を超える急傾斜もある。風返し峠を過ぎると標高は500メートルになる。兄の大海さんと、どちらが早く着くか競い合うこともあるそうだ。

つつじケ丘駐車場から筑波山神社に向かいダウンヒルで下りてきた後、りんりんロード沿いの筑波休憩所近くにある「松屋製麺所」(つくば市沼田)で食べるラーメンは感動の味だそう。「サイクリスト向けに駐輪用の自転車スタンドが置いてあり、席数もメニューも少ないが、安くてめちゃくちゃおいしい」

お薦めの松屋製麺所でラーメンを食べて休憩する志賀さん=つくば市沼田

バイトしクロスバイク購入

志賀さんが初めてクロスバイクを手に入れたのは昨年10月。大学に進学してから物流倉庫で荷物を仕分けするアルバイトを始め、貯めたお金で購入した。同時にヘルメット、スパッツ、シューズと、ペダルを固定するクリートという器具なども購入し、本格的に自転車に取り組み始めた。

クリートを使ってペダルにシューズを固定すると、ペダルを引き上げたり回したりする動作が安定し、ヒルクライムでもダウンヒルでも効率的な走りができるようになった。しかし、ペダルから足を外すのにコツがあり、慣れないうちは足が外れず何度も転んでけがをした。転びながらコツを覚え、今では自在にペダルを操れるようになったと話す。

どこにでも行ける自由さが魅力

元々自転車で走ることが好きだったという志賀さん。小学校から高校時代まで自転車で通学していた。自宅から高校までは片道およそ13キロあり、自転車通学で基本的な体力が付いたという。

りんりんロード付近には様々な史跡があることから、地域の歴史に興味を持つようになり、在籍する筑波学院大の社会貢献活動「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」では、文化財を案内するボランティア活動を行った。

「自転車で行動範囲が広がると同時に自分の世界も広がったように感じる。自転車さえあれば自分でどこにでも行ける、その自由さに取りつかれてしまった」

観客席2倍、付帯施設も つくば市が陸上競技場たたき台

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つくば市陸上競技場整備基本構想策定検討会議第2回会合の様子=24日、同市役所

【鈴木宏子】陸上競技場の規模や立地場所などを改めて検討する、つくば市陸上競技場整備基本構想策定検討会議(座長・萩原武久つくば市スポーツ協会会長)の第2回会合が24日、同市役所で開かれ、事務局の市スポーツ振興課から施設規模のたたき台が示された。

上郷高校跡地を想定した昨年2月の案と比べ、観客席を2倍の4000席にするほか、付帯施設として雨天走路(室内走路)、多目的広場、セミナーハウスを整備する案が示された。

たたき台は、8レーン(直線は9レーン)の400メートルトラックを整備し、内側のインフィールドは天然芝とする、観客席はメーンスタンド2000席と芝生スタンド2000席の計4000席とするなど、日本陸上競技連盟の施設基準で第3種公認相当規模の整備をする。駐車場収容台数は400~500台程度とする。

一方、昨年の上郷高校跡地案は、トラック内側のインフィールドは人工芝、観客席は計2000席程度、駐車場台数は190台程度だった。

ほかに付帯施設として、3レーンの雨天走路を整備する案のほか、競技場の周囲に、出場選手がウオームアップできる多目的広場、市民が散策できるジョギングコース、遊戯空間を整備する案が出された。さらに会議室や研修室を備え、地元企業と連携した物販などもできるセミナーハウスなどの整備案も盛り込まれた。避難場所とし、防災備蓄倉庫の整備案も示された。市によると、全体面積や総事業費などは次回以降示すという。

委員からは、付帯施設について「サブトラック(多目的広場)を備えた競技場は大きな規模の競技会を誘致しやすい」「雨天走路がある競技場は少なく付加価値が高まる」など好意的に受け止める意見が相次いだ。

一方、施設の公認基準を第4種(加盟団体の大会・記録会に使用)とするか第3種(加盟団体等の対抗競技会等に使用)とするについては委員から「3種でも4種でもやれることが一緒であれば税金なので4種でいい」「4種をとって後から3種に格上げするのはコストがかかるので市民の理解を得るのは難しい」などの意見が出て、事務局が改めて検討することになった。

次回第3回会合は11月上旬に開かれ、規模や立地場所などが検討される予定。

利用想定は年2日?

【取材後記】陸上競技場はだれが、どれくらい利用するのか。24日の会合で市から具体的に示された利用想定は、中学校の記録会(小学校の記録会は取り止め)と、つくば陸上競技選手権大会の年2日間だけだった。委員からは、規模の大きい競技会誘致の期待が語られたが、大会名は出ず、具体的検討はなかった。一方、稼働率について市スポーツ振興課から、大会・イベント開催を月2回として年間10万人の集客が最大目標という考えが示されたが、想定の根拠は明らかにされなかった。

住民投票に至った総合運動公園問題の反省を経て、市が18年9月に策定した大規模事業の進め方には「民意の適切な把握を行い、事業の必要性、妥当性等について、市民や専門家からの意見等を求めた上で、慎重に事業の対応方針を決定する」とある。陸上競技場計画の進め方は、総合運動公園問題の反省がどう生かされるかの試金石だ。注意深く監視したい。

➡同検討会議第1回会合はこちら

《ひょうたんの眼》30 土浦、茨城から始まった地域ケア

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地域ケアの概念図

【コラム・高橋恵一】1987年4月、茨城県の高齢福祉課に高齢化社会対策企画室が設置された。当時、日本の人口の高齢化は、急激に進行しつつあった。全国的には、その現象を単なる老人福祉問題としていたが、県では、高齢化社会問題として考え、新しい組織を設置したのであった。

高齢化社会の行政課題を検討・抽出し、それらの対策の方向をまとめたのが「茨城わくわくプラン」(1988年3月)、茨城県高齢化社会対策である。施策は、高齢者の健康福祉対策から、住宅・交通環境など多岐にわたり、竹内(藤男)県政では唯一といえる、福祉部が主導したソフト政策であった。わくわくプランについては、別の機会に譲りたい。

高齢化の進行で、特に深刻な問題が老人介護であった。有吉佐和子の小説「恍惚(こうこつ)の人」で問題提起されたことが、現実になっていた。そのような状況下で、国内各地でモデル的に老人医療・福祉サービスに取り組んでいる事例があった。その一つが、国立霞ケ浦病院(現霞ケ浦医療センター、土浦市)で整形外科部長の関先生が中心となって取り組んでいた「地域医療カンファランス」である。

足を骨折した老人が、手術治療をして退院しても、帰宅後のリハビリが充分でないため、歩くことができなくなってしまった事例があり、病院スタッフが相談をして、当時、訪問看護が認められていない中で、看護師さんが無償でリハビリ、生活指導に当たった。

治療は、病院だけでなく、家庭や地域と連携しなくては完成しないとして、関係者のカンファランスを始めたものである。参加者は、土浦市内の他の病院や診療所の医師や看護師、リハビリ技術者、保健師や市福祉課の職員、社会福祉協議会の職員など、全員時間外に無報酬の参加であった。先日まで、このNEWSつくばでコラムを執筆していた室生勝先生は、カンファランスの創設メンバーの1人である。

「土浦市ふれあいネットワーク」

茨城県では、この取り組みをシステム化・事業化し、対象者一人ひとりについて、それぞれの在宅ケアチームを組み対応する仕組みとした。

さらに、対象者とチーム活動の状態を常に把握し支援するコーディネーターを配置した。事業主体は市町村とし、事業の核となるコーディネーターの人件費を県が補助することとした。1988年度、地域ケアシステムモデル事業を開始し、土浦市は対象市町村となり、「土浦市ふれあいネットワーク」の事業名で今日まで継続している。

県の地域ケアは、2000年度の介護保険制度のスタートに当たって、介護サービスのモデルとなり、さらに、国は2025年を目標に「地域包括ケアシステム」の構築を目標としている。

掲載したイラストは、30年前の手書きの茨城地域ケア概念図である。国の包括ケアの概念図に酷似している。自助ではなく、30年前から土浦や茨城が目指してきた、一人ひとりの高齢者の自立を支援するシステムとして充実するよう期待するところである。(地図好きの土浦人)

街づくりコンサルの伊藤春樹さん サロン開き集大成の提言へ

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きまぐれサロンをスタートさせた伊藤春樹さん(右端)=22日、土浦市中央、井戸端庵

【鴨志田隆之】土浦市やつくば市などで39年間、街づくりを手掛けてきた、街づくりコンサルタント、聚文化研究所(美浦村)代表の伊藤春樹さんが22日、土浦市中央の集会施設、井戸端庵で「きまぐれサロン」をスタートさせた。これまで請け負った調査や施設設計、市民活動の集大成として、コロナ禍を経たこれからの暮らしや働き方、コミュニティの在り方について模索・提言していく考えだ。

第1回会合には、NPOまちづくり活性化土浦の堀越昭副理事長、つちうら亀の市実行委員で琴奏者の高梨美香子さんなど11人が参加し、改めて伊藤さんのプロフィールや、街づくりコンサルティング事例が紹介された。

伊藤さんは岩手県釜石市出身で、東京電機大学工学部で建築を専攻した。その後、筑波大学大学院で環境科学を学び、1981年に株式会社聚文化研究所を設立した。土浦市では歴史的町並み整備再生策定調査や中城通り整備基本設計を担当したほか、第2次つくば市総合計画、つくば市田園居住区調査などに携わった。

伊藤さんは「長く土浦で仕事を続けてきて、県南の要衝というだけでなく、土浦をひとつの拠点とした集落と街並み、霞ケ浦の豊かさを次代に継承していきたいと考えるようになった。それらの話題をきまぐれサロンの主たるテーマにして、2カ月に1度くらいのペースで意見交換したい」とサロン立ち上げの趣旨を述べる。

なぜ今回の活動を思い立ったのかについては「聚文化研究所を設立した当時の、将来の環境変化予測が現実のものとなってきたから」と唱える。「異常気象の多発や、温暖化の影響が顕著になることは、40年前から警鐘が鳴らされていた。少子高齢社会も現実のものとなってきた。そこへ新たな危機として浮上したのが新型コロナ問題。暮らしの在り方を変えていかねばならないと感じ、人と地域社会をつないでいくための提案を残したい」と話す。

提言は主に伊藤代表が関わる市民活動の場でアピールしていく考え。今後は、霞ケ浦流域の歴史・文化・産業について広く意見を集め、街づくり、地域交流への要望を収集する活動に広げていく。

《宍塚の里山》69 最近ヘビが増えた! 人気の親子観察会

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シマヘビの幼蛇とアオダイショウ幼蛇(円内)

【コラム・及川ひろみ】宍塚の里山では、今年はヘビが多く、日に数回見ることもあります。かつてはどこにでもいたヘビですが、最近は少なくなっている―そんな中での出来事です。

ヘビといえば、その言葉を聞いただけで、顔をそむける方もいると思います。しかし、ヘビ好きの方も結構多く、観察会で一番人が集まったのはヘビ観察会。200人の親子がやって来たこともありました。これは、当会が主催する各種観察会の参加者レコードです。

なぜヘビが里山に増えたのか? もちろん、餌になる生き物が増えたからです。以前、カエルが好みそうな湿地や田んぼを増やしたら、赤ガエルが6倍に増えたことがありました。赤ガエルは春先、水があるところに産卵しますが、その卵塊を数えれば大体の生息数がわかります。

カエルは生きているものしか食べないことから、環境の変化を捉えるバロメーターです。卵塊を数えることができる唯一のカエルがアカガエル。6倍に増えたときには、環境保全の意味が実感できました。

里山には3~4年前から、どこからやって来たのか不明なカエル、ヌマガエルが定着しました。その繁殖力は半端でなく、今ではあちこちでピョンピョン、踏みつぶしそうなほどです。その結果、それまであまり見なかったヘビが増え、人前でも見られるようになりました。普通、ヘビは人が近づく前に素早く身を隠しますが、それでも見られるようになったのです。

「マムシって、どんな虫ですか?」

ヘビは、アオダイショウ、ヒバカリ、シマヘビ、ヤマカガシ、マムシなどが見られます。足元によく注意して、藪(やぶ)に足を踏み入れるときには、特にマムシに注意してくださいと話します。先日若いお母さんから、「マムシって、どんな虫ですか」と質問されました。そんな時代になってしまったのです。

そこで子どもがやって来る観察会の開始時には、「マムシ・スズメバチ注意」と熱っぽく語ります。そんな怖いヘビならいない方がいい? いえいえ、生き物は生態系で考えることが重要で、マムシもその大切な一員です。

一番普通のヘビはアオダイショウです。農家や広い庭のあるお宅なら、いまでも結構見られます。アオダイショウの幼蛇はマムシにそっくり。よく似た模様で、近付くと頭も三角にして威嚇、かみつくこともあります。どうしてこのような姿や動作を手に入れたのか、自然界には不思議があふれています。シマヘビも幼蛇と親とは大違いです。

蛇の観察会。子どもは興味津々で、講師が持つ蛇に触りたくてうずうず。そして親は遠巻きに。しかし観察会が終わるころになると、ほとんどの親と子どもは恐る恐る手を出します。すべすべした触り心地、不思議な感触に引き込まれます。(宍塚の自然と歴史の会 前代表)

半年遅れで入学式 筑波学院大

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望月学長を前にアクリル板越しで宣誓する新入生代表の堀江紅音さん(中央)=23日、筑波学院大学大教室

【鈴木宏子】筑波学院大学(つくば市吾妻)で23日、入学式が催された。コロナ禍、4月の入学式を取り止め、半年遅れとなった。2020年度の新入生203人はこの日初めて一堂に会した。

前期はすべての授業がオンラインで行われた。後期から対面での授業が始まるのを前に、式典が挙行された。

感染防止対策として、会場の窓を開け、新入生は座席を1席ずつ空けて着席した。父母らの参加は断わった。

望月義人学長は「皆さんは自宅やアパートでパソコンやスマホに長い時間向き合ってきた。早く大学に行って友達と話がしたい、退屈で仕方ないという声もあった」と話した。さらに300年前、ペストが流行して大学が休校になった1年半の間に、万有引力の法則などを発見したニュートンの創造的休暇について触れ、「やがては陳腐化する知識や技術を単に受け入れるのではなく、課題は何かを考え抜いて、正解のない問題を解決に近づけるにはどうしたらいいか、突き止める力を養ってほしい」と式辞を述べた。

橋本綱夫理事長は「後期からは皆さんを大学でお迎えしたいという思いで、多くの教職員が様々な準備を重ねてきた。大学としても検温システムや学内のネットワークの整備を行い、学食にもパーテーションを設置し、安心安全に過ごせるようさまざまな準備をした。ぜひ安心して勉強に励んでいほしい」とあいさつした。

これを受けて新入生代表の堀江紅音(あかね)さん(下妻二高卒)は「前期は思わぬ形での大学生活スタートとなり、オンライン授業にとまどうことも多かったが、何とか前期を終えることができ、一つの自信となった」と述べ、「これからの情報化社会を生きていくため、正しい情報を選択する力を身に着け、建学の理念である知識、徳、技術を体得し、社会に貢献できる人間として羽ばたけるよう日々精進していきたい」などと宣誓した。

同大では、9月下旬から始まる後期は、4分の3の授業が対面式または、対面とオンラインを組み合わせた授業になるという。一方いまだに来日できず母国でオンライン授業を受ける留学生もいるという。

感染防止対策として、建物内に入る際、タブレットに顔を近づけて検温するシステムが新たに導入されたほか、同日オープンした学生食堂も、各テーブルにアクリル板が設置され、4人掛けのテーブルは斜めに2人掛けで座るようにするなどの対策が施された。

〈新刊〉つくばのIT社長がひもとく「ことばがこどもの未来をつくる」

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初上梓の著作を手に仁衡さん=つくば研究支援センター

【相澤冬樹】「ことばがこどもの未来をつくる」は、ラボ教育センター(本社・東京)の創設に参加した詩人、谷川雁(たにがわ・がん、1923-95)がつくったキャッチフレーズだ。そっくり表題に採った『ことばがこどもの未来をつくる 谷川雁の教育活動から萌え出でしもの』(アーツアンドクラフツ)は、仁衡琢磨(にひら・たくま)さん(50)による9月の新刊。著者は、研究開発型のIT企業、ペンギンシステム(つくば市千現)を率いる気鋭の経営者だと紹介すると、何かと飛躍が多すぎて、さらに説明がいりそうだ。仁衡さんに話を聞いた。

全人的な教育は芸術作品

谷川雁は、戦後活躍した詩人・思想家として一般には知られるが、1965年から80年にかけ、文壇を離れていた「沈黙・空白」の15年間があった。実はその間こそ、教育活動に専念した時期で、子どものために生きた「教育運動家」の姿が見られると仁衡さんはいう。

1966年に榊原陽らと立ち上げたラボ教育センターは現在、「ラボ・パーティ」名で、子どもに対し、主に英語を通じてコミュニケーション教育、異文化交流などを行う活動の運営会社になっている。「いわゆるペラペラ英語教室とは違う。英語を中心に学ぶが全人的な教育を目指している。母国語、母国文化を大事にしながら外国文化を学ぶ。その中心に物語とことばがあった」

谷川は「らくだ・こぶに」の筆名で、同センターの『ことばの宇宙』などに執筆、ラボ活動の素材となる「ラボ・ライブラリー」(英語・日本語の朗読つきの絵本)に、オリジナル童話や、世界の童話や日本神話を翻案した作品を発表した。アイルランド民話に基づく「グリーシュ」や「ピーターパン」などの物語がある。

ラボ教育には全国2000カ所以上にパーティと呼ばれる教室があり、毎回数人の子どもたちが参加、「詩的センスあふれる作品が1センテンスずつ交互に日本語と英語両方で語られる。教育が芸術作品になっている」そうだ。

日立市生まれの仁衡さんは1976年から84年、小学1年から中学3年まで約9年間、ラボ教育を受けた。実は母の恭子さん(80)が同センターのテューターだった。ラボ教育では指導者をテューターと呼び、会員をラボっ子と呼ぶ。中学2年でアメリカへ1カ月間のホームステイに参加するなど、多感な思春期時代に受けた教育の影響は大きかった。

母親は今でも現役のテューター。この独創的な手法の民間教育が50年以上も続いていることに意味がないはずがない、と本書は3部構成で谷川の思想をひもといた。仁衡さんによれば「第1部は現代にこそ必要な民間教育の在り方を論じ、それを実際に受けて育った私がどう生きたかを後追い実証研究的に記した。第2部ではラボ・ライブラリー作品を取り上げ、実際的に中身に踏みこんだ」。第3部は谷川雁のほか、森崎和江や鶴見俊輔らの表現者に触れての評論になっている。

理系・文系と分ける馬鹿らしさ

仁衡さんは県立水戸一高卒。1988年、上智大学文学部哲学科に入学するものちに退学。1997年、27歳のとき、都内で暮らしていたアパートの隣人との縁からソフトウェア開発会社であるペンギンシステムに入社。2006年、36歳の時に会社の経営を引き継ぎ、同時に会社をつくば市に移転させ「第2の創業」を図った。東京時代6人だった従業員は現在31人に、オーダーメイド型のソフトウェア開発企業として顧客らに好感されている。

2015年からは研究開発型企業約30社の連合体である一般社団法人茨城研究開発型企業交流協会(IRDA)の会長を務める。2019年には産業の発展に貢献があったとして茨城県から表彰を受けた。

傍目には飛躍の多い経歴にみえても、本書で「理系・文系という馬鹿馬鹿しさ」を説いている。「本来、学びに境界線はなく、全人的な力を養うことが大事なはずなのに、自らの学びの場を限ってしまうのは自分で自分に枷(かせ)をはめているようなもの、もったいない」

◆仁衡琢磨著『ことばがこどもの未来をつくる 谷川雁の教育活動から萌え出でしもの』(アーツアンドクラフツ刊)、A5判並製・カバー装、本文364頁、定価3190円(税込み)

《県南の食生活》17 栗王国茨城 「筑波」「ぽろたん」

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栗の渋皮煮

【コラム・古家晴美】今年は長い梅雨、夏の猛暑と続いたが、ようやく秋の気配が感じられる。先日、旬を控えまだ小ぶりの栗の実をいただき、渋皮煮を作って初秋の味覚を楽しんだ。

茨城県の栗生産量は、10年以上、全国1位を誇っている。県南地域の生産地としては、かすみがうら市、石岡市をはじめ、つくば市、土浦市などが挙げられる。これから秋が深まるにつれ、店頭にも多く並ぶことだろう。

栗は縄文時代の遺跡からも出土され、日本人にとっては馴染(なじ)み深い食べものだ。ニホングリの原生種と考えられているシバグリは、北海道中部から九州南端まで自生しており、それを採取して食用としていた。7世紀末になると、諸国で栽培を奨励する記録が残っており、栽培の歴史も古い。最古の産地は、丹波地方とされている。

茨城県で本格的に栽培され始めたのは、近代に入ってからだ。しかし、1936(昭和11)年には、他県を圧倒して大量の茨城栗がアメリカに輸出されている。では、「栗王国茨城」の礎は、どのように築かれたのであろうか。

下志筑村 (しもしづくむら、旧千代田村、現かすみがうら市)の長谷川茂造は、1898(明治31)年に山林を開墾し、苗産地(川口市安行)から取り寄せた苗を植え付け、栗栽培を始めた。当時、このような形での栗園経営は全国的にも珍しく、周囲の人を驚かせたと言う。

「芋名月」、「豆名月」「栗名月」

その後、丹波栗や栗の接ぎ木法について研究していた水戸出身の八木岡新衛門が、郷里に戻り千代田村の栗栽培を指導した。千代田地方では、1919(大正8)~25(同14)年にかけて、栗の栽培面積が2倍、生産量が1.6倍へと急成長を遂げた。

また、東京帝大農学部で八木岡の後輩、中志築村の大地主・兵藤直彦も、冷害に強い栽培方法を見つけ、新品種の育成に努めた(『常陽藝文』1997年10月号)。このようにして、現在の「栗王国茨城」は、これらの人々の献身的な努力によって支えられてきた。

その後も、大粒の品種「筑波」や渋皮がきれいに剥(む)ける「ぽろたん」など新品種に改良され、茨城の栗は進化し続けている。

ところで、今年の「十五夜」は10月1日だ。供物として、月見団子とススキを飾るが、地域により芋を供えるところも多く、「芋名月」とも言う。これに対し、旧暦9月13日(今年は10月29日)は「十三夜」で、「豆名月」「栗名月」とも呼ばれている。栗や豆を13個ずつ供える。

月の出方を見ながら、十五夜は大麦、十三夜は小麦の作柄を占うものとされてきた。この晩に晴れていれば豊作になるという。十五夜の中秋の名月を鑑賞する慣習は、古代に中国から伝来したが、十三夜は日本独自のもので、十五夜と両方そろわない「片月見」を嫌った。国産小麦の自給率が低迷している昨今だが、今年の占いはどのように出るだろうか。(筑波学院大学教授)

コロナ禍の生活困難者支援団体を応援 市民基金が9団体に助成

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つくば市内の助成団体。左からUDワークの前田亮一代表、LANSの浅井和幸代表、つくば遊ぼう広場の会の活動の様子

【山崎実】茨城のための市民コミュニティ基金「いばらき未来基金」(水戸市、事務局・茨城NPOセンター・コモンズ内)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生活困難な県民を支える活動を応援する「誰かのために募金」を創設した。

これまで集まった寄付約260万円(協力44人・団体)を原資に、つくば市の居住支援法人LANSなど9団体(総額200万円)に助成することを決め、15日水戸市内で助成金贈呈式を行った。

いばらき未来基金は、地域のつながりを育む市民活動と、それらを応援する市民や企業などをつなぐ市民コミュニティ基金で、NPO、労働組合、農協、生協、大学などで構成する運営委員が連携し、コモンズ内に事務局を設置した。

2012年から運営を始め、「誰かのために基金」は未来基金活動内の基金の一つ。

助成金は県内各地で支援活動を行う団体などに贈るもので、「多くの県民からの寄付が地域で役立てられ、団体同士のつながりをつくり、活動を多くの県民に知ってもらいたい」と期待している。

助成団体と活動内容は次の通り。

▽UDワーク(つくば市、38万円)=在宅高齢者のオンラインサロンの普及や、高齢者のITサポートを実施する。

▽つくば遊ぼう広場の会(つくば市、10万円)=同市の流星台プレイパークで、子どもたちが泥んこ遊び、虫取り、木工工作等で自由に遊ぶことを支援する。

▽LANS(つくば市、37万円)=低所得者や被災者、高齢者、障害者、子育て世帯など、住宅の確保に特に配慮を必要とする人に、支援物資を届けるための車両を購入する。

▽ami seed(阿見町、助成額10万円)=地区公会堂で家庭の余剰食料品を持ってきてもらうフードドライブ活動を行ったり、塾に通っていない小中学生の無料勉強会を開催したり、自立支援ホームで暮らす子供たちに月1回、町内の様々な飲食店から購入したお弁当を届ける。

▽NPO法人あっとホームたかまつ(鹿嶋市、助成額25万円)=新型コロナで影響を受けた子育て世帯に、テイクアウト弁当や食材木工キットを配布する。

▽きらきらスペース(牛久市、10万円)=子育て困窮世帯などにお弁当や学習の問題集などを無償で配布する。

▽坂東市生活学校こども食堂(坂東市、10万円)=地域の飲食店から順番に弁当を買い上げ、ひとり親家庭や高齢者世帯など生活困窮世帯に配達する。

▽水戸こどもの劇場(水戸市、30万円)=多胎児や子育て不安がある保護者を対象に、オンラインとリアルの子育てサロンを開催する。

▽グランドワーク笠間(笠間市、30万円)=商店街、市民応援の出前サービスをする。

同基金の問い合わせはコモンズ内(電話029-300-4321)。

《続・平熱日記》70 水戸の歴史館で学んだこと

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【コラム・斉藤裕之】ここ数年でカミさんと県内をよく回った。この日訪ねた水戸の歴史館で茨城の歴史を見ながらそう思った。「魅力のない県、茨城」。私も始めはこの手のランキングに目くじらを立てるのは大人気ないと思っていたが、万年最下位効果?もあってか不思議と茨城をメディアでよく見かけるような気がする。

例えば、U字工事(ゆーじこうじ)のネタがなぜ受けるのか。これが20位とか30位の東京から遠い地方ではつまらない。つまり、茨城は今や「万年最下位のいじられキャラ」としてのおいしい地位を築きつつあるということか。

さて展示も終盤に差し掛かったころ、「廃藩置県」というところに目が留まった。「牛久県、知事、周防(すおう)の守…」? 周防といえば我が故郷・山口県東部。「周防だって」とかみさん。ググってみる。なんと、長く牛久藩を治めた領主は戦国時代に周防の国からはるばる呼ばれた方で、それに因(ちな)んで姓を山口氏としたそうだ。

「そうじゃったんか!」と山口弁で呟(つぶや)きそうになった。ちと大袈裟(おおげさ)だが、たまたま住んでしまったと思っていた牛久に、少しだけ運命的なものを感じた。しかし、この微妙な感動を誰と分かち合えるわけでもなく、とりあえず共感してくれそうなのは、縁あって牛久で2棟の家を建てた山口に住む弟くらいのものか。

「今日は終戦記念日じゃ」

実は歴史館に来たのは、カミさんの同僚の方が企画に携わった展示をやっているとのことで、お供することになった次第だ。35度を超えた気温も手伝って、「茨城と戦争」というテーマはちょいと気が重かったのだが。

私の故郷は海軍の燃料所があったところで(今も数万トン級のタンカーが出入りする)、戦時中は空襲を受け、母はよくその話をした。学校の先生も、よく戦争中の体験を語った。時代は高度経済成長期。忙しくておかずの少ない夕餉(ゆうげ)には「今日は終戦記念日じゃ」、ご飯をがっついて食べる様子を見ると「欠食児童がおるよ」などと、まだまだそんな言葉が日常的に使われていた。

そんなことを思い出しながら見る戦時中の白黒写真に写っているのは、どこかで見かけたような今の若者たちとよく似た顔の青年たちだ。

「茨城? 結構いいところだよ!」

最近気になることがある。震災以降のことだろうか。子供たちまでもが「ぼくらのプレーでみんなを勇気づけたい…」とコメントし始めたことだ。そう、スポーツやエンターテイメントの世界で、よく耳にするようになった。そんなことを考えて試合をされたり、歌われたら堪(たま)らない。頼むから、そんな薄っぺらい大人の受け売りはやめてくれ。

将来に向けて、自分で考えることのできる子供を文科省は育てるらしいが、国や会社にいいように使われないような教育のことかな? 戦争に反対する糸井重里さんの名コピーを思い出した。「とにかく死ぬのやだもんね」。

20年前に、今住んでいる土地を探してきのはたカミさん。帰りに立ち寄った直売所で、新鮮で美味しそうな野菜や果物でいっぱいになったカゴを抱えてご満悦。「茨城? 結構いいところだよ!」(画家)