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2022
9月
棗とナツメ《続・平熱日記》118
2022年9月25日
【コラム・斉藤裕之】今年も玄関脇の棗(なつめ)がたわわに実った。身の重さで稲穂のように枝が垂れ下がるほどだ。友人の植木屋さんによれば、うちの棗の実はかなり立派なのだそうである。参鶏湯(サムゲタン)などに使われるとか、漢方薬として体に良いとかいわれる棗だけれど、数年前に加工してビンに保存した実は一度も使ったことがない。 棗との出合いはかなり昔にさかのぼる。夏休みにまだ小さな子供たちと帰省した折、よく訪れていた公衆温泉浴場がある。海水浴に行った後などは、風呂に入れる手間がかからず安価で便利をした。 その浴場の駐車場に涼しげな木があった。それが棗だ。そのことを覚えていて植えてみた。しかし見た目にはわからなかったが、幹や枝にはかなり強烈なトゲを身にまとっていて、かなり厄介だということがわかった。特に若い枝は小さな鋭い棘がいっぱいで、不用意に触ると大変だ。なるほど、棘(とげ)という字と棗という字が似ているのは納得できる。 さて、ここに別のナツメが3つある。茶道で使うお茶の粉を入れるナツメだ。棗の実に似ているので、こう呼ばれるそうだ。これは亡き母のもので、母は茶道の先生の看板を持っていた(茶を入れたところは見たことがない。多分、日々の暮らしが忙しすぎてそれどころではなかったのだろう)。 数年前、実家を処分するときにわずかに持ち出したものの中に、このナツメがあった。恐らく、通販かなんかでシリーズものとして買ったのではないかと思われるのだが、1つは木製で黒と赤の漆が塗ってある。それから白い陶器のもの。これには梅のような花が描いてある。最後は錫(スズ)製のもので植物の蔓(つる)が彫られている。 あの3つのナツメがちょうどいい さて、妻が亡くなって遺骨は収まるところが決まったが、本人の希望で仏壇はいらないから、小さな骨のかけらを2人の子供たちのところにしばらく置いてほしいと言われていた。なんとなくそのことは頭の隅にあって、どうしたものかと考えてはいたのだが、ある日ひらめいた。そうだ、あの3つのナツメがちょうどいい。 私は木の箱を作ることにした。薄い板は案外売ってないものだが、夏休みの工作用なのか杉の薄い一枚板を安く売っているのを見つけた。早速小さな箱を作って、以前妻が買った真田紐(さなだひも)で蓋(ふた)を括(くく)れるようにした。ひらがながいっぱい書いてある、母が残したお習字の手習い半紙でそっとかけらを包んで入れた。 ナツメを入れる袋は、妻が使っていたハンカチを使って友人に縫ってもらった。箱書きは字の達者な次女に任せた。こうして10センチ立法ほどのかわいらしい木の箱が3つできた。 棗の実を1つかじってみる。甘くて少しぱさぱさしたリンゴのよう。ふと、墓の近くでそよぐナツメの木も悪くないと思った。実をいくつか拾ってポケットに入れた。(画家)
土浦「二番橋」解体へ 古レール構造物の文化財価値不明のまま
2022年9月24日
JR常磐線をまたぎ土浦市富士崎2丁目と小松ケ丘町を結ぶこ線人道橋、通称「二番橋」が26日から通行止めとなり、架け替え工事が始まる。同じく通称「一番橋」の撤去とセットになった工事で、二番橋は22年度に撤去し、23年度の新設を待って、一番橋を24年度に撤去、25年度に工事完了となる。 2橋とも自動車は通行できない自転車歩行者用の橋で、土浦市の管理する市道。2016年の点検で、構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態であると位置付けられた。17年度の交通量調査では、主に二番橋を周辺の住民や土浦日大生が利用している状況で、一番橋の利用者は極端に少なかった。同市はJR水戸支社や県などと調整し、二番橋は架け替え、一番橋は撤去で道路橋の統廃合・集約化を行うこととし、両側の地区にも地元説明会で理解を求めた。 工事は協定書を結んでJRの関連会社が行う。5カ年事業で総工事費は約9億9000万円を予定している。道路施設としての橋梁に係る工事費が約7億300万円。架け替え後も自動車は通行できない。 建設時期めぐるミステリー 二番橋付近に資材置き場が造成され、大型重機が持ち込まれた昨今、周辺の地区からの関心も引くようになった。話題の中心は、2橋の建設時期だ。同市小松の二十三夜講に集まる70代、80代のお年寄りたちに聞くと、地元育ちの全員が子供のときからあった橋だという。「汽車が来ると橋の上で煙を浴びる遊びをした。床板は枕木の廃材利用で隙間が空いていた。床板はコンクリートに変わったが、橋脚や桁(けた)は鉄骨代わりに古レールが使われた構造のままだ」 常磐線の前身、日本鉄道海岸線は1896(明治29)年に土浦・田端間で開通している。これに先立つ工事で、荒川沖駅方向から土浦市街地に抜けるルートとして小松丘陵に切り通しが出来、人道橋が架けられた。線路の敷設はその後になるはずだ。二十三夜講総代の広瀬昭雄さん(83)は「工事の手順からいえば切り通しに橋を架けてから、線路を引いたはず」と断言する。 上の写真のように東京方面行きのレールは、二番橋の橋脚を避けるようなカーブを描いている。先に橋脚が出来て、後からレールを敷設したと考えるのが自然な形だ。今回の工事で、二番橋はアーチ状になって橋脚が省かれ、軌道は直線に正されるため、建設時期のミステリーを解く手がかりは消える。 市道路建設課によれば、「建設年度は資料が残っておらず不明。主桁が鉄道の古レールを再利用して作られたもので、このような橋梁は物資が不足していた太平洋戦争の前後に建設例が多いと言われている」という。しかし、物資不足の戦時中に鉄製の古レール利用は考えにくく、各地の資料では大正から昭和初期にかけ、駅舎などに多くの古レール造構造物が作られたとある。 長く見積もると100年以上の歴史を刻む近代遺産だが、文化財として扱えるかは「明確な記録がないと難しい」と市文化振興課。「一番橋、二番橋の所在は知っているがそんな工事があるのは初めて知った。建設に関わる記録・史料は見たことがない」と市立博物館。 通常レールの腹部にはロールマークと刻印が押されている。レールの種類、製造年月、製造者名などが分かるそうだが、市に問い合わせたところ、これらを調べたことはないという。解体で出る古レールについても、JRを含め刻印チェックなどによる記録保存は行わず、通常の建設廃材として処分するそうだ。 日本初の鉄道が新橋・横浜間に開業したのは1872(明治5)年10月14日のこと。来月、鉄道開業150年を迎える。(相澤冬樹)
古民家再生とクラウドファンディング 《宍塚の里山》93
2022年9月24日
【コラム・佐々木哲美】認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」は、築100年ほど経過した古民家を修復する「百年亭再生プロジェクト」に取り組んでいます。その資金集めのためにクラウドファンディングが始まっています。期間は9月5日~10月21日、第1期修復工事の目標額は300万円です。 9月21日現在、170万5000円(目標の56パーセント)と、多くの方々から寄付をいただいています。その後、第2期工事=約200万円、第3期工事=約300万円、合計約800万円の費用が掛かります。目標達成への道のりは長いですが、達成を目指して最後まで頑張っていきたいと思います! スタッフ全員がクラウドファンディングに取り組むのは初めての経験です。将来、里山保全のための資金集めなども視野に入れ、この際、しっかりこの方法を学ぶことも意図しています。 クラウドファンディングは、インターネットの普及に伴い、米国で2000年代に始まり、日本でも2011年からサービスが提供され、急速に拡大しています。この資金調達の形式には、「寄付型」「購入型」「融資型」「株式型」「ファンド型」「ふるさと納税型」のタイプがあります。 選択できる購入型は、「All-or-Nothing(オール・オア・ナッシング)型」「All-In(オールイン)型」の2種類があります。「All-or-Nothing型」は、募集期間内に目標金額を達成した場合のみ、プロジェクトが成立する方式です。取り組みへの覚悟を示すために、こちらも考えました。しかし、今回のプロジェクトでは、資金が集まらないからと断念するわけにはいかないと、「All-In型」を選択しました。 多くの応援メッセージをもらいました 初動が大切と言われ、直前でしたが応援メッセージをお願いしたところ、多くの方が協力してくれました。 ラムサール湿地ネットわたらせ事務局長で栃木県小山市長の浅野正富氏、日本ナショナル・トラスト協会会長の池谷奉文氏、日本自然保護協会理事長の亀山章氏、NPO法人茨城県環境カウンセラー協会理事長の軽部達夫氏、茨城県生物多様性センター・センター長の山根爽一氏をはじめ、大阪府立大学名誉教授の石井実氏、明治大学農学部教員の倉本宣氏、筑波大学教授の田村憲司氏と吉田正人氏などから応援メッセージ寄せられました。 資金集めが始まってからも、霞ケ浦市民協会理事長の市村和男氏などからも激励のメッセージをいただきました。これらはここから覧になれます。 ホームページの作成も若者たちが中心になり、クラウドファンディング事業者のスタッフと何度も打ち合わせして仕上げました。なかなかの出来だったと自負しています。是非ご覧になって、ご支援をお願いします。(宍塚の自然と歴史の会 副理事長)
松本清張につまずきそうになる 《くずかごの唄》116
2022年9月23日
【コラム・奥井登美子】今年7月の文藝春秋に「創刊100周年記念 文藝春秋が報じた事件事故の肉声」という企画があり、その一番初めに「下山事件」が載っている。国鉄総裁だった下山定則氏の轢断(れきだん)死体が発見され、他殺か、自殺かでもめた事件である。東京大学薬学部の秋谷七郎教授は他殺説。それを取材して報じたのが松本清張だった。 (私の夫)清の兄の奥井誠一は私の学生時代の先生。当時、私が通っていた東京薬科大学女子部は上野桜木町にあった。東大に近いので、講師の先生は東大の助教授が多かった。奥井誠一は秋谷教室の助教授だった。私たちは「裁判化学」を彼から教わった。 クラス委員だった私は、かなりずうずうしく講師先生の所に行っては、色々な交渉をした。クラスの中でも沖縄から来た人は、パスポートがないと自分の家に帰れない時代だった。1950年のある日、私は秋谷教室に行った。 当時の東大薬学部は古い建物で、廊下などは腐って穴が開いている。帰るときに奥井先生から「そこに人が寝ているから、つまずかないように」と注意された。穴の開いた廊下の隅に男の人が寝ていてびっくりした。 「取材に来て、分析が終わっていないので帰ってほしいと言ったけれど、帰ってくれないんだよ。困ったなあ」。後で聞いたのだが、私がつまずきそうになった人は松本清張だった。 変な兄さん、おかしな弟 「登美子さんは清さんとどこで知りあったの?」。友達に聞かれてびっくりした。そういえば本人から一度も口説かれたことがない。 昔はお節介(せっかい)なおばさんがうようよしていた。親戚のおばさんがある日、奥井清を私の家に連れてきたことがあった。私は当時、絵の修復の仕事がしたくて、山下新太郎先生の家に入り込んで、修復業を勉強している最中。「まだ結婚は早いので」と言って、お断りした。 私が奥井清に初めて会った次の日。誠一兄から「話をしたい」と呼ばれ、彼に合った。松本清張を踏みつけそこなって以来のことであった。「弟と結婚してやってくれ」。兄から熱心に口説かれてしまった。 「本人に口説かれなくて、兄に口説かれて結婚しちゃった」。「変なお兄さん、おかしな弟だね」。友達は大笑いしていた。(随筆家、薬剤師)
つくばセンター広場で25日まで 2年ぶりプレミアムビールとうまいもの祭り
2022年9月22日
屋外で楽しむビールとグルメのイベントが25日まで、つくばセンター広場(つくば市吾妻)ペデストリアンデッキで開かれている。「プレミアムビールとうまいもの祭り2022」実行委員会(宮本昭典実行委員長)によるイベントで、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、2年ぶり8回目の開催になる。10日間にわたる会期中、台風の影響でイベントの終日中止に見舞われた日もあったが、最終盤の3連休に追い込みをかける。 イベントは、市内飲食店の出店を中心に2014年から毎年初秋に開催されているビール祭り。屋外に設置されているオープン座席でビール、ハイボール、スペアリブや牛すじなど、ビールとグルメを満喫できるほか、休日にはステージパフォーマンスを楽しむことができる。 今回は新型コロナの感染対策のため、座席数を以前の500~600席から250~300席に縮減し、出店店舗数も15店から8店に減らした。さらに来場者や関係者のマスク着用、各テーブルを1メートル離す、接触を減らすためのキャッシュレス決済の導入、会場内の複数箇所にアルコール消毒の設置などの感染対策が講じられた。 今年の特徴として、地域通貨機能があるスマホ向けアプリ「クラフトつくば」が新たに導入され、注目されている。1万円をチャージすると1万2000円分のコインが貯まり、会場内のドリンクやつくば市内の登録店舗で利用することができる。 近くに住む会社員の女性(26)は「SNSで知り初めて来た」と話し、友人の会社員男性(26)は「居酒屋でしか飲んだことがないので、屋外で飲む雰囲気が楽しめる。初めての飲む種類のビールもある」と話した。筑波大の教員3人と来場した東海村の研究者(50)は「コロナ禍なのでオープンエアで飲もうということで来た」などと話していた。 回復基調 センター広場3つの飲食イベント 祭りの実行委員長を務める宮本昭典さん(46)は、同市春日でお好み焼き店「より味ち」を経営する。「2年ぶりの開催を楽しみにしていただいたことに一番喜びを感じている。お客様が年々増えていて、みなさんに喜んでいただけたらという思いがあるからこそ毎回続けてこられた。飲食店が集まるイベントは地域経済の活性化にも繋がるのではないかと思う」と話す。 手作りのベーコンやハムのくん製、もつ煮などを販売する筑西市の食肉製造加工会社「風實(かざみ)」は14年当初から出店を続ける。同社の栗島俊一社長(65)は「つくばの人と相性が良くて、イベントで出会ったのをきっかけに、筑西のお店に来ていただけたお客様もある」という。 市学園地区市街地振興課によると、つくばセンター広場での飲食イベントは、毎年7月に開催の「つくばクラフトビアスト」、9月の「プレミアムビールとうまいもの祭り」、11月の「食と酒東北まつり」の3つがあるそう。いずれも恒例イベントとして定着しており、2020年と21年はコロナ禍で開催できなかったものの、今年復活にこぎつけた。 中でも会期が10日間と長い「プレミアムビールとうまいもの祭り」は、コロナ前の19年に3万人の来場者があった。渋谷亘課長は「主催者に地域を盛り上げたいという思いがあり、イベントにお客さんが楽しめる工夫がある」とイベント定着の理由を話し、「センター広場でのイベントが市民に求められており、特にお酒や食事のイベントの人気が高い」と語る。(于小玥=YU XIAOYUE=ドットジェイピー茨城エリアつくば支部インターン生、筑波大学情報学群 知識情報・図書館学類2年)
国葬から見えた英国の魅力 《遊民通信》49
2022年9月22日
【コラム・田口哲郎】前略 エリザベス2世の国葬が行われましたね。19時から生中継があるから、見ようとテレビをつけたのですが、ふと思いました。他国の元首の葬儀を生中継。それを興味津々で視聴しようとしている自分。これが英国のスゴさなのだろうか…。 棺(ひつぎ)がウェストミンスター寺院に移送されるとき、スコットランド音楽が流れました。バグパイプの音が、英国という世界の中心的近代国家の民族性を浮かびあがらせました。 棺が寺院に入ると、寺院専属の聖歌隊によるおごそかな聖歌。イギリスの有名寺院や屈指の名門大学の付属チャペルの聖歌隊には、女性がいない場合が多いです。ソプラノパートは少年たちが担います。少年聖歌隊用に専属の学校があり、少年たちはそこで寮生活を送りながら日夜練習に励むのです。 これはキリスト教会の祭儀が男性中心に発展したなごりです。カトリック教会やアメリカの大学の付属チャペル聖歌隊では、よほどこだわってないかぎり少年聖歌隊はなく、女性がソプラノを歌っています。少年聖歌隊がこれほど残っているのは、イギリス国教会の特徴だと思います。これも英国の「伝統」がなせるワザでしょう。 葬儀式次第には女王のリクエストが盛り込まれていると事前に報道されていて、ビートルズの曲が流れるかも?とささやかれ、ダイアナ妃の葬儀でのエルトン・ジョン登場のようなサプライズを期待する声がありました。 しかし、フタを開けてみると、女王ゆかりの聖歌が歌われただけで、女王のリクエストというのはとてもオーソドックスなものであったことが判明しました。ああ、これがヨーロッパだなと、東京五輪閉会式で次のパリ大会の紹介動画の件を思い出しました。パリの街はポップ・ミュージックではなく、クラシック音楽にのせて紹介されていたからです。 伝統と平等のバランス なんとなくですが、国葬中継で映し出された「英国」にはスキがなく、そして、この国はとてもバランス感覚がすぐれているのだなあと思わされました。 人間は法のもとでも神の前でもみな平等です。しかし、このたび世界の人々に悼まれた女王は「偉い人」であり、伝統を重んじる英国は王室の周りを貴族ががっちりと固めています。実際に英国を支え、動かしている労働者はあの光景のどこにいたのでしょうか? 葬列を見守り、けなげに泣く人々です。 主権は国民にあります。現代生活をかんがみるに、民族の違いは乗り越えられるべきですし、男女の間の差別をなくすべきです。区別や差別はこれからもっとなくなり、平等は広がると思います。 でも一方で、伝統があらわすような、まじめさ、つまり倫理は変わらず必要でしょう。あの国葬で、英国は伝統を大切にする平等な国家なのだと宣言したのだと、ひねくれ者の私は思います。このバランス感覚が英国の魅力なのでしょう。ごきげんよう。 草々(散歩好きの文明批評家)
40代男性助教を懲戒処分 給与や交通費を架空請求 筑波大
2022年9月21日
筑波大学は21日、2014年度から19年度までの6年間の間に、給与や交通費の架空請求をしたなどしたとして、40代の男性助教を同日付けで懲戒解雇処分にしたと発表した。 男性助教は、自身の研究室に所属する5人の学生を、勤務実態がないにも関わらず業務を実施したかのように装い、大学から給与を支払わせ、全額を学生から自身に戻させたとされる。 さらに学生を連れた複数の出張で、自家用車で移動したにも関わらず、公共交通機関を利用したと虚偽の申請を行い、実際よりも過大な旅費を大学に支払わせたなどとされる。 不正に支出された教育研究費は6年間で計約124万1457円になり、すでに大学に返金されているという。 2020年6月、大学のコンプライアンス通報窓口に通報があり発覚した。 大学広報局は、男性助教の架空請求の動機については回答できないとし、警察への被害届については状況に応じて対応するとしている。 再発防止策として同大は、短期の非常勤職員の採用予定者にコンプライアンス教育の受講を必須とするほか、採用する場合、労働条件などの説明を事務担当者が行い、さらに勤務の事実の確認を、現場確認や電話連絡で行うなどとしている。 永田恭介学長は「大学教員としてあるまじき行為。学生を巻き込み、虚偽の説明を行い、資金を支払わせ還流させた行為は教育機関の教員として許しがたいものであり、極めて遺憾。学生、保護者、関係者の皆様の信頼を損なうことになり、深くお詫びし、真摯に重く受け止め全学を挙げて再発防止に取り組むと共に教育研究費の不正使用に対して厳正に対処します」などとするコメントを発表した。
1000円で3000円分の満喫を 土浦市観光協会のサイクルクーポン
2022年9月21日
レンタサイクルに乗って土浦市内を散策し、食事をしたり土産品を購入してもらおうと、同市観光協会は9月1日から、1000円で3000円分が利用できる電子クーポン「つちうらぐるっとサイクルクーポン」を発行している。来年2月末まで利用できる。 これまでサイクリングに縁遠かった人にも、自転車を借りて市内を散策してもらおうと、200%のプレミアムを付ける。総額1500万円分、1人3回まで、延べ5000人が利用できる。 同市内のレンタサイクル店5店で自転車をレンタルした人が対象で、レンタル料の残額を、市観光協会会員の店で飲食したり土産物を購入したりできる。利用できる店は徐々に増やしていく。 クーポンを利用できるレンタサイクル店は、土浦まちかど蔵大徳、ラクスマリーナ、ル・サイク土浦店、ギガテックモータース、K.T auto mortors hobbyの5店。レンタル料は自転車の種類や店舗などによって1日当たり大人1000円以上、子供500円以上(いずれも消費税込み)など、異なる。 利用方法は電子決済サービス「commoney(コモニー)」をあらかじめダウンロードし、レンタサイクル店で同サイクルクーポンを購入することを伝える。店頭で渡されるスクラッチカードを削り、クーポン付与のQRコードをスマホで読み取り、1000円を電子決済で支払えば3000円分の電子クーポンが付与される。 市観光協会の浅川善信さんは「プレミアム率200%なので、クーポンを利用してサイクリングを楽しんでいただければ」と利用を呼び掛ける。 レンタサイクル店5店は土浦まちかど蔵大徳 中央1-3-16 電話029-824-2810ラクスマリーナ 川口2-13-6 電話029-822-2437ル・サイク土浦店 有明町1-30 土浦駅ビル プレイアトレ1階 電話029-846-3192ギガテックモータース 滝田1-20-7 電話029-896-5083K.T auto mortor hobby レンタルガレージ店 湖北1-8 電話029-828-4611 クーポンが利用できる店は(9月20日時点)K.T auto mortor hobby レンタルガレージ店 湖北1-8 電話029-828-4611喫茶 蔵 中央1-3-16 電話029-824-2810小松屋 佃煮とうなぎ 港町5-3 電話029-821-0373宿ごはん一粒 湖北1-1-8 電話029-824-3411レストラン 中台 桜町2-12-3 電話029-822-1068ラクスマリーナ 川口2-13-6 電話029-822-2437観光情報物産センターきらら館 大和町9-1 電話029-824-6110土浦まちかど蔵大徳 中央1-3-16 電話029-824-2810高月堂 桜町1-6-15 電話029-823-36111ル・サイク土浦店 有明町1-30 土浦駅ビル プレイアトレ1階 電話029-846-3192
歴史資料はいかに生まれるか、いかに読むべきか 《文京町便り》8
2022年9月21日
【コラム・原田博夫】先日、本年2月に享年87歳で逝去された先輩教授を偲(しの)ぶ会がキャンパス内で開かれた。コロナ禍の時節柄、会場での式典・飲食は省略され、三々五々に参集し、交歓・談話後に適宜散会するスタイルだった。会場には、ご夫人やご家族・お孫さんも同席され、ほほえましい雰囲気だった。先輩教授の多数の著作・論文・政府審議会などでの活動記録のみならず、趣味だったジャズの楽譜(手書き)も展示してあり、まことに多方面な活躍が偲ばれた。 ただ、そこで配布されていた資料の一つに、私はちょっと(偲ぶ会そのものに対してではなく)違和感を覚えた。その内容は、先輩教授を見送る(私と同年代の)後輩教授が書いたもので、2000年ころからの、大学院研究科の新展開(夜間)への先輩教授との連携・協働ぶりについても言及されていた。 確かに、先輩教授と彼の間では、このような情報のやり取りもあったかもしれない。しかし、この展開が、2人のやり取りで進められたかのような記述は、明らかに行き過ぎである。不肖・私もそれと同等の(前段階での取り組みや展開後の工夫も含めれば、私自身の自覚ではそれ以上に)コミットしていたはずだが、それについての言及は一切ない。 もちろん、先輩教授を偲ぶ彼の文章である以上、内容に立ち入る筋合いは私にはない。問題は、歴史資料はこうして形成されるかもしれない、という恐れである。 確かに、談論風発の彼(後輩教授)は、宴席などでしばしばこれに類する話を巧みな話術で繰り広げていた。その場に関係者が同席していれば、反論・補足もあり、彼の話題提供も無条件で一方的になることはなかった。しかし、こうして「偲ぶ会」の資料として配布されると、その後これは、一種の歴史記録、といって大げさならば一次資料として扱われる可能性がある、という懸念である。 『鎌倉殿の13人』の視聴法 今年のNHK大河ドラマ(日曜日・夜)は『鎌倉殿の13人』である。この脚本(作・三谷幸喜)のベースは『吾妻鏡』と、されている。しかし、これは鎌倉幕府・北条政権下での歴史記録なので、当然ながら、歪曲(わいきょく)された部分も少なくない、という批判もある(たとえば「謎多き武将・八田知家」『常陽藝文』2022年8月号)。 正確を期すならば、この『吾妻鏡』とは異なる観点の歴史書にも目を通すべきだし、さらには1次資料それ自体の真贋(しんがん)の精査を行うべきだ、という誠実さも求められるかもしれない。しかし、当代のエンターテインメントにそこまでの厳密さを求めていては埒(らち)が明かない、という現場の声も推測できる。だから私は、毎日曜の大河ドラマでは、適度の精確さと娯楽性そして意外性をもって拝視聴している。 とはいえ、私が身近に体験した「1次資料」には、事実を歪曲(わいきょく)する(本人にとっては無意識の)波及効果を感じ、私自身この種の歴史資料を前にした際は心してかかるべきだ、と自戒した次第である。(専修大学名誉教授)
茅葺き屋根の古い民家 《写真だいすき》12
2022年9月20日
【コラム・オダギ秀】敬愛する友人の写真家・味村敏(あじむら・びん)のことを話したい。ボクが彼から学んだことは少なくない。彼の奥さんは、200円しか持ってなくても、持たない人がいたら、その200円をあげてしまうような人だ。 味村が専門に撮っていたのは、最近はほとんど見られなくなった茅葺(かやぶ)き屋根の古い民家だ。全国を回り、茅葺き屋根の古民家を見つけると、その撮影に情熱を傾けていた。だが、茅葺き屋根の古民家の写真などでは、豊かな報酬を得られることはない。歴史資料としての価値や、古い情景を懐かしむ価値などしか認められないことが多い。だから、ある住宅メーカーが、毎年写真集を作ってくれたりするのが、報酬を得られる主な仕事であった。 それで彼は、ポンコツと呼ぶに相応(ふさわ)しいガタピシャ車に毛布など積み、車で寝泊まりしながら撮影を続けていた。ホテルや宿屋などに泊まるなど、とんでもない贅沢(ぜいたく)だった。 彼は、撮影に適した茅葺き古民家を見つけると、まずその家に、撮影許可を得る。その家では、訪ねられると、ホームレスのような人間を見て、何者が何をしに来たのかと訝(いぶか)る。彼は自分の素性やら実績を示し、何よりその熱意で撮影許可をもらう。それで「まあ、写真撮るくらいなら、いがっぺ」となる訳だ。 すると、撮影許可をもらった彼が、次にすることは、撮影ではない。まず彼が始めるのは、その家の周りの掃除だ。丁寧に庭を掃き、植木が傾いたり枯れていると手入れをする。黙々と作業をし、そして写真は撮らず、帰る。 「しゃあんめえ。気ぃつけてな」 翌日、あらわれた彼がすることは、縁側の雑巾(ぞうきん)かけ、破れた障子貼り、散らばった家財の整理。その他もろもろの家の手入れをして、また帰る。 次の日、味村は、この家を一番よく撮れるところは、庭の向こうの風呂場の屋根だから、あの屋根に上がらせてくれ、と言い出す。「ええっ、屋根なんかに昇られたら雨漏りしちゃうかも知んねえよ。とんでもねえ、ダメダメ」と言うのが当然の返事なのだが、これまでの、この家をいかにいいものに撮ろうかという味村の態度、行動を見ているから、当家は「しゃあんめえ。いいよ、いいよ。気ぃつけてな」となるのである。 茅葺きの古民家の撮影など、どの位置から撮ればいいか、少し写真に慣れた者ならすぐわかる。味村の写真はそんな写真なのだ。こんなの、その位置から撮れば誰だって撮れるぞ、と思わせる。オレだって、そこから撮れば、こんな写真撮れるさ、と、ちょっと写真を齧(かじ)っていると言うのである。だが、その位置に立てることが実力なのだ。その位置に立てれば誰でも撮れるが、ふつうはその位置に立てないのだ。 彼が撮影を終えて帰る時には、たとえばこんな言葉をかけられる。「この家が一番よく見えるのは、裏のコブシが咲いた時だよ。コブシが咲いたら知らせっから、また来な。そん時は、ウチに泊まるといいよ」(写真家、日本写真家協会会員、土浦写真家協会会長)
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