月曜日, 10月 18, 2021

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最弱武将落城の跡か 小田城で焼け跡発見 つくば市発掘調査

【鈴木宏子】「戦国最弱の武将」としてNHKの歴史番組で紹介され人気となっている、つくば市小田、小田城の戦国武将、小田氏治(うじはる)が、戦乱に見舞われ、大規模火災に遭ったとみられる焼け跡の一部が、つくば市の発掘調査で発見された。12月1日の現地説明会で一般公開される。 焼け跡は焼土や炭を大量に含む層で、本丸外側の北側出入り口前の調査区画で見つかった。16世紀半ば、上杉謙信連合軍に攻められた際にあった大規模火災跡とみられるという。火災跡は本丸の調査でもすでに確認されており、今回は本丸の外側で見つかった。 火災に見舞われた後、焼け跡では大規模改修が行われ、新しい堀と土塁が造られたことも新たに分かった。城の出入り口を守るため三方を土塁で囲み「馬出(うまだし)」と呼ばれる区画に造り替えたという。市文化財課は「小田城が度重なる戦乱に見舞われ、落城と奪還が繰り返された末、城が作り替えられていった歴史を反映するもの」と説明している。 小田城の土塁の存在が新たに確認された 今回の調査は、1997年度から21年間にわたって続けられた発掘調査の最終年度になるという。今年度は、焼け跡が見つかった本丸北側など本丸外側の3カ所計約400㍍で発掘が行われた。 本丸西側では、江戸時代末期の絵図に描かれ、これまで存在が確認されてなかった内堀外側に幅約10㍍の土塁があったことが新たに確認された。小田城で堀の両側に土塁が築かれていたことが分かったのは今回が初めてで、本丸西側が唯一の場所という。 さらに西側の中堀を調査した結果、堀の底の深さに段差があることも分かった。初めに造られた堀が、その後、拡張された跡とみられるという。中堀跡からは当時の下駄や漆椀の一部など珍しい木製品も出土した。 市文化財課の山本賢一郎課長は「20年以上にわたる発掘調査で、鎌倉時代から戦国時代まで約300年間、何度も造り替えられた小田城の変遷が明らかになった。現地に来て、小田城跡歴史ひろばで開催中の『小田氏治と戦国時代の城館』展=10月4日付けを併せて見ていただき、400年前の歴史に触れていただきたい」と話している。 ◆発掘調査の現地説明会は12月1日(土)午前10時30分からと午後1時30分からの2回、つくば市小田2377、小田城跡で催される。焼け跡など発掘現場が公開されるのは今回が最後になる。参加費無料。事前申し込み不要。問い合わせは電話029ー883ー1111(つくば市教育局文化財課)。当時の問い合わせは電話029ー867ー4070(小田城跡歴史ひろば案内所)。同日は国指定史跡「真壁城」(桜川市真壁町古城)の発掘調査現地説明会も行われる。 ※メモ 【小田城跡】鎌倉時代から戦国時代に県南部で勢力を持った小田氏の居城跡。1935年に国指定史跡となった。1997年から城跡保存のための発掘調査が始まり、2016年4月、成果をもとに「小田城跡歴史ひろば」として復元された。史跡の広さは21.7㌶。

宇宙ビジネス創出 県が後押し つくばでサミット

【山崎実】茨城の経済をけん引する産業の育成、強化を目指す県は「いばらき宇宙ビジネス創造拠点プロジェクト」を立ち上げた。宇宙ビジネスへの企業の新規参入、事業創出の積極支援に向け動き出している。 同プロジェクト初の支援事業(補助制度)として10月末に4社の採択が決まり、順調な滑り出しをみせている。12月18日にはつくば市で「いばらき宇宙ビジネスサミット」が開催されるなど、宇宙産業集積への布石が着々と進んでいる。 人工衛星製造の民営化や、衛星データの活用による新ビジネスの創造など、いわゆる宇宙産業市場は民需を中心に拡大傾向にある。成長産業と捉えた県は、全国に先駆けていち早く名乗りを上げた。 プロジェクトの支援事業は、宇宙ビジネス参入企業に試験設備の利用料、販路開拓費用、衛星データを活用した開発費等を補助するもの。 初の募集、審査の結果、今橋製作所(日立市)▽ワープスペース(つくば市、筑波大発ベンチャー)▽Yspace(石岡市)▽リモート・センシング技術センター(つくば市)の4社に決まった。このうち、ワープスペースは、自社で開発した低価格の移動式衛星管制地上局をブータン王国内(政府機関等)に設置する販路開拓を目指している。リモート・センシング技術センターは、光学衛星データを用いて、サツマイモのデンプン含量を推計するモデルと、ほ場別診断シートと出荷適期をマップ表示するソフトウエアを開発した。 宇宙ビジネスの相談にエキスパートが対応 また宇宙ビジネスに特化した企業・個人の各種相談にワンストップでサービスを提供する「いばらき宇宙ビジネス創造プラットホーム」が、つくば市千現の県産業戦略部いばらきサロン内(つくば研究支援センター1階)に設置された。衛星の設計や軌道計算、地球観測衛星データの利活用等、宇宙関連に関わる各分野の5人のエキスパートが、宇宙ビジネスコーディネーターとして、アイデア段階から起業まで対応、相談に応じている。 プロジェクトの一大イベントとして実施されるのが、12月18日、つくば市吾妻、オークラフロンティアホテルつくばで開催される「いばらき宇宙ビジネスサミット」だ。民需を中心に年々拡大するビジネス市場の先駆的役割を果たすことを目的に、内閣府、経産省等と共同で開く。 当日は大井川和彦知事のほか、支援事業を受けたワープスペースの亀田敏弘CEO、Yspaceの日高萌子代表らが出席し、パネルディスカッションが行われる。同時に、会場では専門家への個別相談会も開かれる予定。 宇宙ビジネスの立ち上げについて県は「企業の関心は確実に高まってきている。本県を代表するリーディング産業として育成、支援していきたい」(科学技術振興課)と期待している。 問い合わせは同課国際戦略総合特区推進室(電話029ー301ー2515)。

つくば駅前で23日からワングーフェス アーティスト、筑波よさこい連らが出演

【谷島英里子】TXつくば駅前のつくばセンター広場で23~25日に、ワンダーコーポレーション(本社つくば市)が創業30周年を記念したフリーライブ「ワングーフェス」を開催する。アーティストの倉木麻衣さんや加藤ミリヤさん、BOOWY(ボウイ)のドラマーとして知られる高橋まことさんなど総勢65組が登場し、駅前を音楽で盛り上げる。 フェスではつくばセンター広場に2カ所のステージを設置。ワンダーコーポレーションに関わりのあるアーティストのほか、地元で活動する筑波大学生や「筑波よさこい連&筑波和弘」「関隆浩from NEVER SAY NEVER」なども出演する。出演アーティストの対象商品を購入した人にはステージ前方の優先エリアの入場券を限定販売する。 このほか会場周辺で、家族連れでも楽しめるようにアニメ「ポケットモンスター」のピカチュウとイーブイが登場するイベントや、約100店舗の食と物販が出店する。フェスを担当する管理本部の石井達也さんは「豪華アーティストが無料で見られます。ご家族みんなんで楽しめるイベントもありますので、ぜひ3連休はワングーフェスにお越しください」と話している。 同社は1988年に設立。エンターテインメント複合専門店のWonderGOOや音楽・映像ソフト専門店の新星堂、総合リユース専門店のWonderREX、音楽・映像ソフトレンタル専門店のTSUTAYAなどの事業を展開している。 詳しくはワングーフェスのホームページで。

24万球の光で別世界へ 霞ケ浦総合公園でイルミネーション

【谷島英里子】土浦市大岩田の霞ケ浦総合公園で17日、光がつくる"Art"水郷桜イルミネーションが点灯した。来年2月中旬まで毎夜ともされる。 約24万球のLEDライトで公園のシンボルとなる高さ25㍍、羽直径20㍍の「オランダ型風車」を中心に、土浦の地域資源である桜、霞ケ浦、花火、ハス田、帆引き船、筑波山、桜川をモチーフに演出された。恒例の手作り「竹あかり」のほか、会場入り口に霞ケ浦に浮かぶ虹をイメージした「水と虹のアーチ」が設置された。 午後5時から点灯式があり、中川清市長や子どもたちがカウントダウン。電飾が浮かび上がると、花火が打ち上がり、大勢の市民らが幻想的な雰囲気を楽しんだ。 主催は市民・企業有志で組織される水郷イルミネーション推進委員会。今年で7回を迎えた。代表の広瀬英敏さんは「回る風車や光る羽などを楽しんでほしいです」と話していた。 期間は2019年2月17日まで、点灯時間は午後5時から9時。入場無料。問い合わせは市産業文化事業団(電話029・823・4811)まで。 ▽イルミネーション点灯のようす https://youtu.be/cU98kfoJuIs

つくば市職員が酒気帯び運転で検挙 停職5カ月の懲戒処分

【鈴木宏子】つくば市は16日、酒気帯びで乗用車を運転したとして、こども部幼児保育課主事の男性職員(24)を、同日付けで停職5カ月の懲戒処分にしたと発表した。 市人事課によると、男性職員は今月2日、同課の新入職員歓迎会に出席し、その後有志6人による2次会に参加、お開きになった午後11時30分ごろ、市役所の職員駐車場に停めてあった自家用車で1~2時間、仮眠をとった。 目が覚め、自家用車を運転して帰宅しようとしたところ、3日午前1時28分、同市天久保2丁目の天久保公園近くで、巡回中のパトカーに停止を求められ、酒気帯び運転で検挙された。 職員は1次会でビールやハイボール計4杯ほどを飲んだ。2次会ではハイボールに口を付けた程度だったという。市の調査に対し、職員は「仮眠をとり気分がすっきりしたと思い込んだ」などと話し、酒気帯び運転を認めているという。 1次会には課長らが出席していたが、2次会は管理職は参加しなかった。 市は、管理監督責任があったとして、こども部長と同次長を口頭で厳重注意、幼児保育課長と同課長補佐を文書による厳重注意処分とした。 ほかに、7月31日午後10時10分ごろ、同市上横場の県道で、市生活環境部次長の男性職員(56)が、飲食店駐車場から片側3車線の道路に右折で出る際、右から来たバイクと衝突した事故で、相手方が全治3カ月以上の重傷となっていることから、市は16日付けで、同次長を給料1カ月分に付き減給10分の1の処分とした。 五十嵐立青市長は「市の職員が市民の信頼を裏切り、多大なる迷惑を掛け、心からお詫びします。今後、再発防止に万全を期し、市民の不信を招く行為を厳に慎むよう、綱紀の保持を徹底させます」とするコメントを発表した。

元数学教師と美術教師 油絵2人展 つくば

【鈴木万里子】つくば市二の宮の洞峰公園筑波新都市記念館で、千葉県柏市在住の毛利敏雄さん(89)とつくばみらい市在住の沼尻正芳さん(67)とによる「第4回絵画二人展」が、開かれている。毛利さんの油彩画26点と沼尻さんの油彩画46点、計72点が展示されている。 2人は同じ公立中学校の教員だった。数学教師だった毛利さんと美術教師だった沼尻さん。教科は違うがウマが合った。毛利さんが退職後、子ども向けに数学を解説した本を出版し沼尻さんが表紙とさし絵を描いた。その後毛利さんが独学で絵を描くようになり、今回4回目となる2人展を開いた。 毛利さんは「来年は卒寿を迎えるが、描こうという気持ちは衰えないし、皆さんに観てもらえる幸せがあるから絵が描ける」と話した。出展した26点中18点はこの1年間に描いた作品だという。日光や会津などの風景画が多く、緻密な作風にファンも多い。千葉県流山市と埼玉県所沢市から訪れた2人は「丁寧に描き込む作風が好きです。つくばは遠いけど毛利さんの新作を観るのが楽しみ」と作品に見入っていた。 筑波山、筆を加えて進化 沼尻さんも自然を描写した作品で四季折々の筑波山を描いた9点が目を引く。「5、6年前から筑波山を描いてきた。同じ絵でも筆を加えて進化させている。楽しんで観てもらえればうれしい」と話した。7点あるヤマユリの絵は、自宅や付近の林の中に点在して咲くヤマユリを描いたもの。自生して咲く、力強い花の生命力を感じさせる。 展示作品の中でも迫力ある「雪の日(不動院)」は、沼尻さんの地元に鎮座する板橋不動尊を描いた作品。柏から訪れた60代と80代の女性2人は「初めてつくばに遊びに来て、偶然この絵画展に出合ってラッキーだった」「寺が雪化粧されていて故郷の北海道を思わせる。冷たい風景なのに、なぜか暖かさが感じられる絵で不思議です」と感想を話した。 ◆同展は21日(水)まで。入場無料。開館時間は午前10時~午後5時(最終日は午後3時)。問い合わせは毛利さん(電話04・7143・5754)、沼尻さん(電話090・7277・2328)まで。

「悩み抱える人たちの救いに」 男性専用の電話相談10年 つくば市

【橋立多美】つくば市男女共同参画室が、誰もが自分らしく生きていけるように様々な悩みを抱える男性の電話相談に応じている。男性専用の相談窓口で、奇数月の第2木曜の受付時間中に電話がかかってくる。男性の専門相談員が応じる。 男女共同参画社会の実現に向けて、これまで女性に対する雇用や暴力などへの支援が推進されてきた。が、非正規雇用の拡大など男性を取り巻く環境が大きく変動し、男性の生きづらさにも注目が集まる。しかし、悩みがあっても「男は弱音を吐くべきではない」と一人で抱え込んでしまいがちだ。 同市では男女共同参画を推進する上で、精神的に孤立しやすいと言われる男性が気軽に悩み等が相談できる体制の整備が必要と、2009年度に男性を対象にした電話相談の窓口を開いた。10年に策定された、第3次男女共同参画基本計画に男性が相談できる体制の確立が盛り込まれたことを機に、男性専用相談窓口を設ける地方自治体は増えてきたが、茨城での取り組みは同市のみ。 夫婦関係の相談が最多 当初は年2回の開設だったが今年度から年6回と充実を図った。スタート時から約10年間の相談件数は85件。内容は夫婦関係が27件と最多。次いで対人関係、暮らし、法律問題、家族関係、労働と続く。2時間30分の受付時間内に毎回3~5人からの相談が寄せられ、10分ほどで通話が終わる場合もあれば、1時間を超えるケースもあるそうだ。 氏名を名乗る必要はないので不確かだが、相談内容こそ違うが同一人物と思われる男性から何度も電話がかかってくるという。岡田健一室長は「誰かと話すことで心の安定を保っているのかも知れない」と話す。また「悩みの深い夫婦や人間関係など、傾聴することで相談者の心を和らげことを基本にしている」とした上で「電話相談は一種のセーフティーネット。悩みを抱える人たちの救いになっていると信じたい」とも。相談内容によっては専門窓口につなげる。岡田室長は「気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。 ◆男性のための電話相談 ▽相談日時は奇数月の第2木曜日午後6時~同8時30分▽相談料無料(通信料は相談者負担)▽対象は同市在住、在勤、在学の男性▽相談内容は守秘義務によって守られる▽相談員は男性 【相談電話】029(883)1188

土浦出身の漫画家・小林じんこさん個展 原画やイラストなど40点 12月28日まで

【谷島英里子】土浦市出身の漫画家・小林じんこさんの個展「小林じんこ展」が同市中央1丁目のギャラリー「がばんクリエイティブルーム」を中心に開催されている。1984年の人気連載漫画『風呂上がりの夜空に』の原画など約40点が公開され、全国からファンが訪れている。 小林さんは同年に『メジャーな巻尺』(講談社ヤングマガジン増刊号)でデビュー。その後、初の連載作品『風呂上がりの夜空に』は主人公の高校生2人の恋愛関係を中心に、個性豊かな登場人物たちが繰り広げるエピソードの面白さが読者の心をつかんだ。 展示会場は、ギャラリー「がばん」を中心とした土浦駅前通りの飲食店やホテル計5カ所。漫画の原画や執筆資料として撮りためた写真、近年描いたイラストなども展示されている。ほかに、土浦を中心に活動するイラストレーターや劇団など9組のアーティストも参加し、小林さんの漫画で感じたことを表現した作品も並ぶ。 同展実行委員長はギャラリー「がばん」を運営する同市の工藤祐治さん(50)。前々から漫画のファンで、地元出身の漫画家が描く作品を多くの人に知ってもらいたいと企画した。1日から個展が始まり、静岡や名古屋など全国からファンが訪れ、作品の世界を楽しんでいるという。 小林さんは「デジタル化が進んで、実際に手で描いた原稿を見るのは無くなってしまうかもしれない。ペンの筆圧やテープの跡などを感じられるのでぜひ見ていただきたいです」と話している。 参加作品アーティストは次の通り。 ▽inemuri(音楽)▽飯塚優子(染色)▽岩田智之(VR)▽かえるかわる子(矢口新聞)▽NONO SEKI(写真)▽百景社(演劇)▽BRAUME(パフォーマンス)▽ふるやまなつみ(イラスト)▽渡辺のり子(ボックスアート) 展示は12月28日まで。問い合わせは実行委員会事務局(電話029・895・0283)まで。

「香害などから健康守る助けに」 有機化合物の基礎を解説 土浦の被害者ら冊子発行

【鈴木宏子】洗濯用の柔軟剤や香りなどが原因で体調が悪くなる人がいる中、身の回りにある有機化合物の基礎知識を知って自ら健康を守る助けにしてもらいたいと、化学物質過敏症の患者や被害者らでつくるNPO「化学物質による大気汚染から健康を守る会」(茨城事務所・土浦市)がこのほど、冊子「絵でとく初めて知る環境の化合物ー命のめばえ、メタンからポリマーまで」(A5版、42㌻)を発刊した。 地球上で有機化合物が誕生した始まりから、化合物の分子構造、結び付く相手を変えて環境の中でどう変化していくか、分子の組み合わせによって性質がどう変わるか、健康によい有機化合物と悪い有機化合物はどこがどのように違うのかなどを、絵や図表を使って分かりやすく筋道を立てて解説している。 その上で、香り製品や化粧品のほか、繊維製品、建築材料などにも毒性がある有機化合物が混ぜられているケースがあるとして「具合が悪くなったら原因を取り除き、体調を取り戻そう」「製品の有害性を伝えて、空気汚染が増えないようにしよう」などと呼び掛けている。 「原因分からず具合悪い人が増えている」 執筆したのは同NPO事務局長で、土浦市に住む元産業技術総合研究所研究者の津谷裕子さん(88)。1996年、東京・杉並に建設された不燃ごみの圧縮・詰め替え施設で健康被害を受けた。被害を乗り越えて2010年にNPOを立ち上げ、化学物質過敏症の原因とされる住宅建材や道路舗装などの空気汚染の調査をしてきた。 ここ数年は米国製の測定器を輸入し、体調不良を引き起こす柔軟剤や芳香剤など身の回りの日用品による空気汚染の実態なども調査している。揮発性有機化合物の一種、イソシアネートという原因物質を突き止め、データを集めて国や自治体に対策を働き掛けたり、市民に呼び掛けるなどの活動に取り組んでいる。 津谷さんは「最近、何が原因か分からないけど具合が悪い人が増えている。一人ひとりが自分の体を守るために基礎知識が必要だが、化学物質は名前を聞いてもよく分からないので、つまずいてしまう人が多い」と話し「自分が杉並のごみ圧縮施設で被害を受けた後、高校の化学の教科書を買って読み直し、有機化合物が分かるようになったように、自分で調べられるようになるための基礎知識を易しく書いた」と話している。 ◆冊子は地球環境基金の助成を受けて1000部作成し、希望者に無料で配布している。先着順。問い合わせはメールvoc@kxe.biglobe.ne.jp(同NPO)。

スーパーで部屋探し 無人物件検索機 一誠商事がカスミ筑波大店に設置

【谷島英里子】不動産仲介業の一誠商事(つくば市、五十嵐徹社長)は、10月にオープンしたカスミ筑波大学店に「スタッフレスショップ」(無人物件検索機)を設置した。大学構内への設置は全国初で、アパート・マンションなど筑波大周辺の賃貸物件に絞り、学生に特化したサービス向上につなげる。 店内のイートインコーナーにタッチパネル式の卓上型端末2台を設置。希望する地域や部屋の間取り、設備などを画面上で選び、物件を検索し、閲覧する。好みの物件が見つかればQRコードで読み取ることができる。学生のニーズに合わせ検索できる物件は筑波大周辺の天久保、春日、桜、研究学園に絞った。 つくば桜支店賃貸開発課兼賃貸営業課の片岡智一課長によると、端末には1日平均40件のアクセスがある。物件検索はパソコンやスマートフォンでも可能だが、利用者が多いイートインコーナーに設置することで、食事をしながら友人同士で気軽に閲覧したり、不動産会社は敷居が高いと感じている人でも身近に感じてほしいという考えだ。「同店には中国出身で筑波大卒の社員もいるので留学生への対応もできます。これから学生の部屋探しのピークを迎えるので、ぜひ役立ててほしい」と話している。 カスミ筑波大学店の営業時間は平日午前8時から午後9時、土・祝日は午前10時から午後7時。日曜定休。同端末から物件検索して成約すると生活雑貨詰め合わせのプレゼントがある。 問い合わせは一誠商事つくば桜支店(電話029・863・0111)まで。

慶喜と茨城をテーマに講義 つくば「楽楽大学」

【相澤冬樹】「誰でも入れる楽楽大学、生徒を称してラクダイ生、いつまで経っても卒業できません」と毎度の口上で始まるつくば市の市民大学「楽楽大学」が11日、第49回の開催を迎えた。主催はNPO法人スマイル・ステーション(松浦幹司代表)、明治維新150年にちなみ「徳川慶喜と幕末の茨城」をテーマに取り上げた。講師は県立江戸崎総合高校教諭、由波俊幸さんで、ラクダイ生約60人が聴講した。 由波さんは元県立歴史館主任研究員。丹念に調べ上げた史料を素材にしながら、場慣れした講釈口調で、幕末期のダイナミックな歴史をひもといてみせた。幕末の水戸藩といえば、桜田門外の変に象徴される過激な尊王攘夷思想に走ったように思われているが、「尊王攘夷」という言葉を生み出した水戸学の会沢正志斎の考え方は狭あいなナショナリズムを排し、開国を進めるうえで「日本」という国家像を初めて提示したところに意味があるという。 徳川慶喜(1837 - 1913年)は水戸徳川家第9代当主、徳川斉昭の7男として生まれているが、幼いころから英明さを知られていた。薩摩藩島津斉彬の引き立てなどにより、将来の将軍候補として一橋家に養子に入っている。26歳で14代将軍の後見役に任ぜられてからも、その洗練された物腰、話術は会う人を引きつけてやまなかった。由波さんはその根源には、母親・吉子(登美宮)が有栖川親王の王女であったという出自に由来するところが大きいのではないかとみる。 すなわち「慶喜は徳川家の人間というより公家の出であることに誇りを持っていた。日本の統治機構は幕府でなく朝廷こそが本来担うべきものであると思っていた」。それが京都・二条城での大政奉還(1867年)という歴史につながってくるというのである。NHK大河ドラマ「西郷どん」での描かれ方に異議を唱えつつ、分かりやすい歴史講釈で好評だった。 ◆次回12月23日開催が第50回 楽楽大学第1回は2009年8月に開かれ、次回開催が第50回の節目となる。12月23日午後1時40分から、つくばイノベーションプラザ大会議室で、モーハウス代表取締役、光畑由佳さんによる講演を聞く。演題は「まぁるい子育て、ひとりじゃないよ~子育ての扉を開いて繋がろう」。参加費300円、定員100人で、要事前申し込み。問い合わせ電話090-5502-6322(藤原さん)

13日は県民の日 県施設などがお得に

【鈴木宏子】11月13日は県民の日=メモ。県内の小中高校が休みになり、県関連施設の入場が無料になったり割引が実施される県民にお得な日だ。県ホームページなどからお得になる各施設を紹介する。 【つくば市】 ▽筑波実験植物園=入園者先着200人に植物園オリジナルのクリアファイルをプレゼント。入園料は大人310円、高校生以下無料。天久保4-1-1 電話029-851-5159 ▽つくばわんわんランド=県民を対象に入園料を割引。大人1500円→200円、小人700円→100円。※免許証や保険証などの提示が必要。沼田579 電話029-866-1001 【土浦市】 ▽市立博物館=入館料無料(通常は一般105円、小中学生50円)。幕末の町人学者、沼尻墨僊が描いた「鑿井図(さくせいず)」を中心にしたテーマ展「井戸のある暮らしー人々の生活をうるおす」を開催中。中央1-15-18  電話029-824-2928 ▽上高津貝塚ふるさと歴史の広場=入館料無料(通常は一般105円、小中学生50円)。「縄文海進」という環境の激変に適応した縄文人の暮らしを紹介する企画展「霞ケ浦の誕生と貝塚ー縄文海進期の人々の暮らし」を開催中。上高津1843 電話029-826-7111 県南 【石岡市】 ▽県フラワーパーク=入場料割引。大人740円→370円、小中学生370円→190円。冬のイルミネーションが今年は100万球にスケールアップして15日から点灯するのを前に、13日午後5時30分~6時30分にイルミネーション試験点灯が無料で見られる。下青柳200 電話0299-42-4111 【かみがうら市】 ▽かすみがうら市歴史博物館=入場無料(通常は一般210円)。お城をイメージした4階建ての城郭型博物館。坂1029-1 電話029-896-0017 【阿見町】 ▽予科練平和記念館=入館料無料(通常は一般500円)。予科練などの資料を保存・展示。廻戸5-1 電話029-891-3344 【稲敷市】 ▽こもれび森のイバライド=入園料無料※(通常は大人1000円、小人600円。駐車料金、遊具利用料などは有料)上君山2060-1 電話029-892-3911 県北 【北茨城市】 ▽県天心記念五浦美術館=入場無料(通常は一般720円)。日本画家、児玉希望の回顧展を開催中。大津町椿2083 電話0293-46-5311 【日立市】 ▽かみね動物園=入園料無料(通常は大人510円、小人100円)。県内唯一の動物園。チンパンジーやサルなどの行動展示などに力を入れている。宮田町5-2-22 電話0294-22-5586 ▽奥日立きららの里=入場料のみ無料※(通常は大人320円、小中学生100円)。全長1188㍍と日本一長いすべり台「わくわくスライダー」(大人1回520円、小中学生320円)がある。入四間町863-1 電話0294-24-2424 【大子町】 袋田の滝=トンネル入場無料(通常は大人300円)。秋は色とりどりの紅葉が滝を彩る。袋田3-19 電話0295-72-4036 【常陸太田市】 ▽竜神大吊橋=渡橋料無料(通常は大人310円、小中学生210円)。渓谷は赤や黄色に色づき、11月末まで「竜神狭紅葉まつり」が開催中。日本一高いバンジージャンプも有名。天下野町2133-6 電話0294-87-0375 【那珂市】 ▽県植物園=入場無料(通常、植物園は一般300円)。「秋まつり」を開催。先着200人に花の苗プレゼント、朝どり産みたて卵のつかみどり、子ども植物教室や森の工作(参加費200円)などのイベントを開催。戸4589 電話029-295-2150 県央 【ひたちなか市】 ▽国営ひたち海浜公園プレジャーガーデン=遊園地の乗りもの1日フリーパスを割引。3200円→2500円。阿字ヶ浦町552-18 電話029-265-8185 【水戸市】 ▽偕楽園好文亭=入場無料(通常は大人200円)。先着50人に花の種プレゼント。秋は園内のもみじ谷が日没から午後9時までライトアップ。見川1ー1251 電話029-244-5454 ▽弘道館=入館料無料(通常は大人200円)。三の丸1-6-29 電話029-231-4725 ▽県近代美術館=入館料無料(通常は企画展含め一般1190円)。同館開館30周年記念特別展「ポーラ美術館コレクションーモネ、ルノワールからピカソまで」など開催中。千波町東久保666-1 電話029-243-5111 ▽県立歴史館=入館料無料(通常、特別展開催中は一般600円)。学習支援展示「ちょっと昔のくらし」を開催中。紅葉したイチョウ並木のライトアップや、コンサート、ワークショップなどを実施。緑町2-1-15 電話029-225-4425 ▽徳川ミュージアム=県内小中学生のみ入館料無料※。通常は2室開催で大人1100円、子ども800円)。常設展「明治150年記念 水戸徳川家の名宝展」、企画展「刀KATANA」を開催中。見川1-1215-1 電話029-241-2721 ▽水戸市立博物館=入館料無料(通常は一般200円)。明治維新150年記念事業「みと歴史探訪ー明治・大正期の水戸を行く」開催中。 大町3-3-20 電話029-226-6521 ▽県庁三の丸庁舎(旧県庁舎)=屋上(塔屋)などを特別公開。三の丸1-5-38 電話029-301-2375(県管財課) 【大洗町】 ▽アクアワールド県大洗水族館=入館料を割引(大人1850円→930円、小中学生930円→460円、幼児310円→無料)。磯浜町8252-3 電話029(267)5151 【笠間市】 ▽県陶芸美術館=入館料無料(通常は一般720円)。「欲しいがみつかる・うつわ展-笠間と益子」を開催中。お菓子と抹茶を楽しむお茶会(先着80人、500円)など開催。笠間工芸の丘では手ひねり体験の割引(3240円→1620円)もある。笠間2345 電話0296-70-0011 鹿行 【神栖市】 ▽港公園展望塔=入場無料(通常は大人200円)。高さ52㍍。鹿島灘や鹿島臨海工業地帯の大パノラマが見渡せる。東深芝10 電話0299-92-5155 県西 【坂東市】 ▽ミュージアムパーク県自然博物館=入場無料(通常は大人740円、高校・大学生450円、小中学生140円) 企画展「くだもの展」を開催中。大崎700 電話0297-38-2000 中華そば無料 ▽幸楽苑ホールディングスは県内全44店で「茨城県民の日感謝祭!」を開催。先着100人限定で、極上中華そばを1杯無料で提供する。101人目以降、同中華そばを注文した全員に、次回使える極上中華そば1杯無料券(使用期限は14~30日)をプレゼント。 県外施設もお得に 県外の民間施設でも割引などが実施される。 【福島県】 ▽スパリゾートハワイアンズ(いわき市)=入館料割引。大人3500円→2800円、小学生2200円→1760円、幼児1600円→1280円。入場券購入で発行される「県民パスポート」提示で特典、施設内ビュッフェレストラン「パーム」10%引き、ウォータースライダー3種共通1日券2300円→1300円※。30日まで。電話0570-550-550(ナビダイヤル) 【栃木県】 ▽那須ハイランドパーク(那須町)=ファンタジーパスセット(入園+乗り放題パス)中学生以上5300円→4400円、小人3700円→2900円※。30日まで。電話0287-78-1150 【千葉県】 ▽成田ゆめ牧場(成田市)=小学生以下入場無料、家族3世代での来場で全員無料(通常は大人1400円、小人700円)※。電話0476-96-1001 ▽鴨川シーワールド(鴨川市)=入館料割引。高校生以上2800円→2000円、小人1400円→1000円(小人はスタンプラリーノート付き)※。30日まで。電話04-7093-4803 ▽マザー牧場(冨津市)=入園料割引。中学生以上1500円→1300円、小人800円→無料※。18日まで。電話0439-37-3211 【東京都】 ▽サンリオピューロランド(東京都多摩市)=窓口でいばらきKids Clubカードを提示して大人券を窓口価格で購入すると、購入した大人券の枚数分の小人券が無料になる※。25日まで。電話042(339)1111 ▽よみうりランド(東京都稲城市)=入場無料、ワンデーパスを一律3300円で販売(県民と同伴者4人まで)※。電話044(966)1111 ※は免許証や保険証など県民であることを提示することが必要。 メモ 【茨城県民の日】1871(明治4)年11月13日、廃藩置県により茨城県が誕生したことにちなんで、1968(昭和43)年に県条例で定められた。

バレーボールV2リーグ開幕 つくばサンガイア 1勝1敗で発進

【池田充雄】10日に開幕したバレーボールVリーグ2部(V2)男子のつくばユナイテッドサンガイア(SunGAIA)は、土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館でホームゲーム2連戦を行った。10日の東京ヴェルディ戦では尻上がりに調子を上げ3-1で勝利したが、11日の富士通カワサキレッドスピリッツ戦では昨季王者に0-3のストレート負けを喫し、1勝1敗という結果で開幕節を終えた。 昨季のサンガイアは、開幕直後のスタートダッシュに成功し台風の目になったものの、中盤以降は失速し9勝12敗の7位でシーズンを終えた。新リーグとなった今季は、V2初代チャンピオンの座を目指し選手のモチベーションも高い。 「去年は攻めのチームだったが今年は守りも強化している。また『結束』をチームスローガンに掲げ、何があっても求心力を失わないことを目指している。どのチームも僅差(きんさ)で、勝ちを積み上げたところが上位に行くと思う。取りこぼしなく戦っていきたい」と都澤みどり監督は意気込む。 キャプテンを務めるのは、大分三好から今季再加入した浜崎勇矢選手。若いチームの中で周りに声掛けでき、リーダーシップを取れる選手として期待されている。浜崎自身も「コミュニケーションは意識的に多くしている。自分自身の経験などこのチームになかったものを若い選手に伝えたい」と思いを語る。 「去年までは攻撃の仕方が単調だった。サーブの緩急や前後の揺さぶり、ブロックのタイミングなど練習してきたことを徹底して出しながら、多彩な攻撃を展開していきたい」と語るのは、昨季に続いて攻撃の主軸を担う瀧澤陽紀選手と小針幸選手。今後の試合の注目ポイントもこの辺りにあると言えそうだ。 敗れた富士通戦について都澤監督は「攻撃のリズムはあったが工夫が足りなかった。離される展開ではなく手応えを感じていたが、点を取りきれなかった」と振り返った。第1セットは一進一退の展開から逃げ切られ、第2セットは序盤リードするものの引き離せず、終盤の軟攻失敗やブロックミスなどで逆転され流れを失った。また要所要所でのサーブミスやスパイクミスも痛かった。「ホームでストレート負けと悔しい敗戦になったが、課題をクリアにし、さらにチーム力を高めていきたい」と、都澤監督は今後を見据えていた。

第71回土浦市美術展 市民の力作336点一堂に 18日まで開催

【鈴木萬里子】1947年に始まり県内一歴史のある公募展「第71回土浦市美術展覧会」が、土浦駅前のアルカス土浦(同市大和町)1階市民ギャラリーで開かれている。昨年オープンした同ギャラリーの開館1周年記念として開催された。 主催は同市、同市美術展委員会(坂本淳委員長)など。日本画(31点)、洋画(101点)、彫刻(10点)、美術工芸(43点)、書(101点)、写真(50点)6部門の計336点が展示され、質の高い作品の数々に来場者らから感嘆の声が上がっていた。70代の男性は「毎年楽しみに来ている。このギャラリーは、2年前までの会場とは違う雰囲気があって、観賞するには良い。作品も年々素晴らしくなっていると思う」と話していた。 土、日曜にはプロの作家でもある同会委員が、自作の作品の前で解説するギャラリートークが催されている。11日は自作の書を飯田武弘さんと中川勝子さんが解説した。飯田さんは自作の行書について「一字一字誰にでも分かるように書いた。線を強く出すよう墨も濃くした」など、来場者の質問にも答えながら、丁寧に解説した。中川さんは「平安時代の雅を出すような紙を使っている」と、かな書を分かりやすく解説した。ギャラリートークに参加した60代の女性は「今日は絵を観に来たが、書は絵とは違って墨の雰囲気が落ち着きますね」と話した。 全作品の内、無監査作品85点、公募251点。公募作品の7%に奨励賞が授与され、3回以上の受賞で「無監査出品者」となる。今展の奨励賞は、日本画で受賞した101歳の栗又芳湖さんを始め17人に授与された。つくば市から来場した絵画が趣味だという70代の女性は「土浦の市展は歴史があるだけに作品も素晴らしいものばかり。特に奨励賞受賞の作品には感心して観ています」と話していた。 ◆ 奨励賞受者は以下の通り(敬称略)。 〈日本画〉栗又芳湖「熊野古道」 〈洋画〉石黒加代子「水路」、竹中輝行「妙高山」、塚越孫治「古城のある風景」、吉田美代子「さんぽみち」、若泉健「晩秋の筑波」 〈彫刻〉北沢努「晩秋の筑波」 〈美術工芸〉小島紀行「凸印花大皿 (自然釉)」、雨貝洋子「織り成す美 桜と湖面」 〈書〉齋藤壽峰「出靡時以娯志・入無楽以消憂(曹植)」、鈴木静翠「草かすみのうた」、槇田真水「唐詩」、柳生愛香「雲消ゆる」、矢口恭子「いまさくら」 〈写真〉庄子一男「心 灯」、高木紀英「羨望の眼差し」、髙橋政男「一意専心」 ◆無鑑査出品者推挙 〈日本画〉栗又芳湖「熊野古道 」 〈洋画〉枝村文子「ひとり」 〈美術工芸〉鈴木定吉「焼締壺」 〈書〉山室重洋「身にしみて」 〈写真〉荒井知「捕獲 (オワシ)」 ◆ギャラリートークは、17日(土)午前は日本画、午後は洋画2回と写真。18日(日)午前は書。解説時間は同ギャラリーに問い合わせを(電話029・846・2950)。 ◆入場無料。会期は18日(日)まで。開館は午前10時~午後6時(最終日は3時まで)。

カスミ従業員らが霞ケ浦湖畔でごみ回収 自転車など粗大ごみも見つかる

【崎山勝功】霞ケ浦湖畔の環境を保全するために、大手スーパーのカスミ(本社つくば市西大橋)は10日、霞ヶ浦市民協会(土浦市中央)と共催で「霞ケ浦湖岸ゴミ拾い」を行い、同社の従業員ら104人が参加して、土浦市滝田の蓮河原漁港から桜川河口周辺にかけて放置ごみの回収に当たった。同社は2017年11月に初めて湖岸清掃に取り組んで以来、今回で3回目。 従業員たちは、ごみ袋を片手にヨシなどが生い茂る湖岸に向かい、散乱した空き缶やペットボトル、農業用ビニールなどのごみを回収した。中には不法投棄されたブラウン管テレビや自転車などの粗大ごみが捨てられており、従業員たちは協力しあって回収した。自転車の回収に当たった同社グランプルシェ(LALAガーデンつくば内店舗)の倉持雪夫さん(53)は「びっくりした」。同じく自転車の回収に当たった同社千代田店の中村真希さん(31)は「自転車が捨てられているとは思わなかった」と、それぞれ話した。 「泳げる霞ケ浦」を目指し、市民の立場から幅広い活動を行っている霞ヶ浦市民協会の滝下利男理事(71)は、「水際が一番ごみがたまる。特に植物があるところにはごみが波で打ち寄せられる」として、湖岸に自生するヨシがフィルターの役割を果たしている状況を説明した。その上で滝下理事は「(霞ケ浦に)流入する河川からごみが運ばれてくる。台風や増水のときがひどい」と明かした。 ごみ拾いには同社の石井俊樹社長も自ら参加し、従業員たちと一緒にごみを拾った。石井社長は「(捨てられたごみは)ビニールやペットボトル、プラスチックストロー含め、日常の生活用品が多い。我々スーパーが販売しているものが消費者を通じてごみになる。我々が啓蒙活動としてごみを減らす活動をしないといけない」と話した。 同社では、レジ袋削減運動や食品用発泡スチロールトレーのリサイクル活動などに精力的に取り組んでいる。ごみ拾い運動の運営に当たった、同社環境社会貢献部の小島雅弘・社会貢献担当は「今回は河口側まで範囲を広げてやったので、その分多かった。これからも続けていく」と語った。

紅葉始まる 幹線道路沿い街路樹 つくば

【橋立多美】日中は10月中旬並みの暖かさだが朝晩は冷え込み、つくば市でも紅葉が見られるようになった。ことに主要幹線道路沿いの街路樹が虹色に染まる自然の営みは、季節を実感させてくれる。 同市の街路樹は、土地に合った10種類の樹木から東・西大通りは主としてケヤキ、シラカシ、トウカエデ、ユリノキを、土浦学園線にはイチョウ、北・南大通にはトチノキ、牛久学園線はアメリカフウが選ばれている。 また、樹木は植え方に工夫を凝らして美しい景観づくりがされている。樹木を等間隔に並べず、2本の樹木を3㍍の間隔で植樹する方式を採用したことで幹の緑の量が多く見え、樹根が交錯して強くなった。 牛久学園線(国道408号線)の背の高い街路樹・アメリカフウはモミジバフウとも言われ、紅葉が美しい樹木。都市の動脈として同線が開通してから40年。根をどっしりと大地に張り、日当たりの良い東側の樹木から紅葉が進んでいる。季節は少しずつ初冬へと移りつつある。 また同市にはイチョウの黄葉を楽しめるスポットも多く、二の宮の洞峰公園内のイチョウ並木は人気がある。8日現在、葉は緑濃く、鮮やかな黄色のじゅうたんを堪能するにはまだ時間がかかりそうだ。同市春日在住の初老の夫妻は「まだ色づいていなくてがっかり。また来ます」と話した。

旧総合運動公園用地に土砂、がれき不法投棄 つくば

【鈴木宏子】つくば市は7日、同市大穂、旧総合運動公園用地(つくば市土地開発公社所有)入り口の門扉とかぎが壊され、敷地内に土砂やがれきが不法投棄されていたと発表した。 市財政課によると、10月25日、市職員が、入り口の門扉の南京錠が切断され、門扉がよじれて、約50㍍ほど入った敷地内にがれきなどが投棄されているのを発見した。6月上旬から10月25日までに不法投棄されたとみられるという。 がれきには住宅廃材などが混じり、近くには車両のタイヤ跡などが残っていた。捨てられた量は、大型ダンプ4台程度、約100立方㍍という。 市は同29日、つくば北警察署に器物損壊の被害届けを提出。同日午前11時30分、同署が市職員立ち会いで現場検証した。 今後、市は土砂やがれきの成分を分析し有害物質がないかなどを調査した上で撤去する予定という。 再発防止のため、かぎを二重にし、防犯カメラや看板を新たに設置したほか、今後、つくば市防犯、環境美化サポーターなどによるパトロールを強化するという。

早くもお歳暮商戦 京成百貨店つくばショップ ピークは12月上旬

【橋立多美】京成百貨店つくばショップ(つくば市吾妻)が今月1日に「お歳暮ギフトセンター」を開設した。京成百貨店(本社水戸)創業110年の感謝を込めた『「ありがとう」がいっぱい』がテーマ。近年はスーパーがお歳暮に力を入れたり、通販を活用して老舗がお歳暮商戦に参入する中で、こだわりのギフトを揃えた。 伝統が息づく和菓子や西京漬けなどを選りすぐった食品ギフト、鍋の食材をセットにした団らんギフトなど美味しさを追求した。また納豆や干し芋、涸沼のしじみ、常陸秋ソバなど地元特産品のうち、2、3品を選んで風呂敷に包んで送る「選べる県産品ギフト」と工夫を凝らしている。 若い世代が古い慣習にとらわれず、形だけの礼儀をしなくなったことがお歳暮離れの一因となり、お歳暮商戦は厳しい状況が続いているという。同店の斉藤智店長は客1人当たりの平均単価は前年並みの3000円~5000円と予想する。さらに店長は「宅配便大手のヤマト運輸が宅配便料金の値上げをしたことが追い打ちをかけなければいいが」とも。長引く不況で財布のひもは固くなりがち。同店では全国送料均一ギフト、送料込ギフトを打ち出している。 同店に立ち寄った市内に住む主婦(57)は「京成のお中元を贈ったら喜ばれたのでお歳暮の下見にきました。懐は厳しいが年末の贈り物はちゃんとしたい。お金は多くかけられないけど見栄えの良い品を選びたい」と話していた。 ギフトセンターが込み合うのは、公務員にボーナスが支給された後の今月末から12月9日と見込まれる。斉藤店長は「早めのご来店がおすすめです」と呼びかけている。 京成百貨店つくばショップは、つくばクレオスクエアキュート2階。電話029-897-3321

筑波山神社で秋の御座替祭

【鈴木宏子】筑波山山頂と中腹の神が夏と冬に住まいを替えるとされる筑波山神社(つくば市筑波)の秋の御座替祭(おざがわりさい)が1日、筑波山で催された。 みこしを担いで山を登り、男体山と女体山山頂の本殿にある神衣(かんみそ)を新しい衣に取り替える「神衣祭」(かんみそさい)、中腹の拝殿で舞いを捧げる「奉幣祭(ほうべいさい)」、神衣が納められたみこしを担いで氏子が住む中腹の集落を巡る「神幸祭(じんこうさい)」の3つの祭りが、早朝から夕方まで続けられた。 神幸祭では、天狗の面を付けた猿田彦を先頭に、太鼓の合図で、赤や黄色、白など色とりどりの装束をまとった100人を超える一行が、江戸時代からある急斜面の参道「つくば道」をゆっくり登り、地域の発展と平穏を祈った。沿道では観光客らが行列を写真に収める姿が随所で見られた。 祭りの日にだけ渡ることができる神社境内入り口の「神橋(じんきょう)」は、今年5月から修理中だが、この日は渡れるように工事が中断され、一行は、塗り替えのため朱色が落とされた神橋を渡り、拝殿に向かった。 岩佐弘史宮司は「きょうは快晴に恵まれ、絶好の秋日和。ご来賓の方から筑波山が日本夜景遺産に認定されたというごあいさつがあった。筑波山がいつまでも愛される山であってほしい」と話した。 毎年、みこし担ぎの助っ人として参加している流通経済大学(龍ケ崎市)ラグビー部4年の平井継之助さん(22)は「めったに経験できることではないので関係者の方々に感謝したい」と話した。今年は部員10人が参加しているという。 千葉県流山市から夫婦で訪れた70代の女性は「6年前に来て2度目だが、すばらしい祭り」と感激した様子だった。 一方今回は、氏子総代有志らが岩佐宮司の解任を神社本庁に要求した騒動が表面化した直後の御座替祭となった。氏子の1人は「今年は行列に参加した氏子の数も、沿道に出て行列を迎えた住民の数もいつもの年より少ないのではないか」と話した。

「井戸のある暮らし」展 沼尻墨僊の鑿井図公開 土浦市立博物館

【谷島英里子】土浦の井戸の歴史を紹介するテーマ展「井戸のある暮らしー人々の生活をうるおす」が12月2日まで土浦市中央の市立博物館で開かれている。井戸のある暮らしを通して、土浦の各時代の人々と井戸とのかかわりが分かる展示となっている。 江戸時代後期、土浦城下の人々は良質な水を求めて江戸から職人を呼び、堀抜井戸を造った。作業の様子を地球儀を製作したことで知られる土浦生まれの地理・天文学者沼尻墨僊(1775~1856)が絵巻「鑿井図(さくせいず)」に描き記した。 1798年(寛政10年)作の鑿井図は、旧中城町の不動院境内に掘られた掘抜井戸の地鎮祭から竣工までの過程と井戸掘り用具が詳細に描かれ、長さは10㍍に及ぶ。同館によると、それまでの井戸と同じように人が地中を筒状に掘削したあと、先端に特殊な道具を付けた木製のさおを上下させ、より下層の水脈まで管状の井戸孔(あな)を掘り抜く方法だったという。 また井戸掘り技術を描いた鑿井図は、明治以降にかんがい用水の確保を目的に千葉県の上総地域で考案された、堀抜井戸の代表的な工法「上総掘り」にも影響を与えたとされる。 展示では、市内で最も古い神明遺跡(同市常名)の井戸跡、土浦城初代藩主・土屋数直が善応寺(同市真鍋)にある「照井」の井戸から湧き出る水を城内に通す整備をした時の資料、江戸時代の上水道整備に用いられた木製の「継手(つぎて)」、水を多方向に流す箱型の枡など40点が展示されている。 期間中の関連行事は次の通り。▽展示解説会11日(日)午後2時~2時30分。▽土浦二高茶道部による呈茶3日(祝)午後0時30分~3時。茶券200円。先着100人。▽記念講演会「沼尻墨僊『鑿井図』と江戸の掘抜井戸」24日(土)午後1時30分~3時。講師は袖ケ浦市平岡公民館の能城秀喜さん。定員70人、聴講無料(当日午前9時から整理券配布)。 同博物館の入館料は一般105円、小中高生50円。問い合わせは電話(029・824・2928)まで。

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【コラム・坂本栄】困った数字がこのサイトで紹介されています。教育環境が自慢の学園都市には県立の全日制高校が少なく、つくばは公立高の過疎市だというのです。平均的な学力の中学生を私立よりも学費が安い公立に入れたいと思っている親にとって、つくば市は「住みにくいまち」のようです。 詳しくは「つくば市に県立高校新設を 市民団体が市議会に請願」(9月29日掲載)と「付属中併設は泣きっ面にハチ」(9月30日掲載)をご覧ください。 ▼市内の県立高に進んだ中学生は18%に過ぎず、46%が市外の県立高に、36%が市内外の私立高に行った、▼以前は6つあった全日制高が、近隣市の県立高への併合、定時制への移行、中高一貫への衣替えによって半減した、▼この20年間に減った全日制学級数は、水戸が2%、日立が21%、土浦が20%だったのに、つくばは61%も減った―などがポイントです。 つくば市は県全体の流れとは逆に住民が増えているのに、県は少子化に伴う学校・学級の整理整頓という方針の下、実におかしな対応をしています。大井川知事の経歴(経産省キャリア→IT企業役員)も影響しているのか、県はエリート教育には熱心ですが、平均的な学生を抱えた平均的な家庭の事情に鈍感ではないでしょうか。 優秀な学生を育てることには賛成です。私は、今春に中高一貫を併設した県立土浦一高の評議員を10数年やっています。その議論の中で、中高一貫を導入するよう歴代の校長に進言、現知事の1期目にやっと実現しました。競争環境を整え、突出した学生を鍛えることが日本はもちろん世界に必要と思うからです。

子どものころ 土浦の遊び ① 《夢実行人》1

【コラム・秋元昭臣】下高津小学校への通学は、「あきおみちゃん、学校へイーきましょ」の声で始まりました。今のように親が出ることもなく、田んぼや畑の中を仲間同士で登下校するのは楽しいものでした。菜の花を摘んだり、チョウチョを追いかけたり。麦の穂を友だちの袖に奥に入れてしまうイタズラはしましたが、イジメではなく遊びでした。 このころ、大人はハーモニカを吹いてましたが、子供は麦笛を吹いていました。花見は親に連れられて桜川に行き、土手に座ってたくさんの貸しボートを眺め、お弁当を食べました。これがボートとの出会いです。 エビガニの穴を掘ったり、農作業する牛を見たり、散った桜の花びらで首飾りを作ったり。毒があると知らず、学校裏のお寺に青梅を盗みに行き見つかり、廊下に立たされたり。しかし、花祭りにはお寺さんに甘茶を振る舞ってもらい、秋はイチョウの大木から落ちた実を土に埋め、冬にたき火で焼いて食べました。 夏になると、田んぼにはホタルが飛び交い、捕まえて蚊帳の中に入れて楽しみました。大人と一緒に夜の田んぼに行き、カーバイトランプを灯した「ドジョウぶち」では、眠っているドジョウを串刺にし、カーバイトの匂いと、くねるドジョウに興奮しました。エビガニ、ドジョウ、釣った魚、食用ガエルが、たんぱく源として食された時代です。 泳ぎと言ってもプールなどなく、ガキ大将に連れられ、ため池「高津池」に行き、親にばれないようにパンツを脱いで水遊びをしました。雑木林の「ターザンごっこ」では、木から木へ渡り歩き、ロープにぶら下がって遊びました。転落やケガもありましたが、今と違い、「落ちたほうがドジ」の一言。問題にはならない時代でした。

ロボッツ、ホーム初戦も B1開幕5連敗

男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)に昇格した茨城ロボッツは16日、今季のホーム初戦として、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナに宇都宮ブレックスを迎えた。茨城は66-88で宇都宮に敗れ、いまだ白星なしの5連敗。 2021-22 B1リーグ戦(10月16日、アダストリアみとアリーナ)茨城ロボッツ 66-88 宇都宮ブレックス茨 城|11|15|17|23|=66宇都宮|21|22|28|17|=88 昨季準優勝の宇都宮は、B1リーグではトップ中のトップといえる強豪チーム。初昇格の茨城が挑むことで、上位とのレベル差を測る良い機会になると見られていた。結果としては大差での敗戦で、リチャード・クレスマンヘッドコーチは「自分たちの道のりはまだまだ長いと感じた。これまでの4試合もタフなゲームだったが、宇都宮は個々のプレーや、ハイレベルな守備、次々に交替できる選手層の厚さなど素晴らしいチーム。こういう相手に対し日々成長しながら前向きに戦っていきたい」と振り返った。 試合開始直後は茨城のアップテンポな攻撃が機能、平尾充庸やエリック・ジェイコブセンが3点シュートを決め、宇都宮と互角の戦いを進めていく。だが第1クオーター半ば、11-10のスコアから茨城の得点がぴたりと止まり、宇都宮に点差を広げられる展開になる。 今季新加入のエリック・ジェイコブセン(右)。この日は17得点のほか、ディフェンスリバウンドなどでも活躍した=同

「資金調達 現在進めている」改修工事費用でまちづくり会社 つくばセンタービル

つくば市が出資するまちづくり会社「つくばまちなかデザイン」(同市吾妻、内山博文社長)が18日から工事を実施すると告知しているつくばセンタービル1階アイアイモールの解体と改修工事のうち、貸しオフィスなどにするための改修工事資金について、同社が現在も、資金調達を進めている最中であることが15日分かった。 同日開催された市議会全員協議会で、まちなかデザインの小林遼平専務が「資金調達を現在進めている」と答弁した。改修工事費がいくらになるかや資金調達の見通しなどについて複数の議員から質問が出たが、小林専務は「この場ではお答えを控えさせていただきたい。細かいデータがないのでお答えできない」「金融機関と守秘義務契約を結んでいる」などと繰り返した。 同社の工事スケジュールによると、アイアイモールの解体工事を18日から12月半ばまで実施し、貸しオフィスなどに改修する工事を12月初めから来年3月末まで続けて実施するとしている。解体工事の費用については「(元の借り主の)筑波都市整備からいただく」という。 小林専務は「(18日から)解体工事に着手する。新設(改修)工事は着手してない」とし、改修工事は「資金調達ができない限り着手しない」「資金調達が決定したらつくば市と協議しながら報告したい」などと答弁した。 同社の現在の資本金は当初の想定より2900万円少ない1億2100円。一方、市は昨年12月と今年3月に市議会に示した資料で、初期投資として改修費などに約2億7300円かかるとする見通しを示している。同じ資料の事業収支見通しでは、資本金を2億万円とし7000万円を借り入れる収支計画を示している。新たな収支見通しに対する質問も出たが、小林専務の答弁はなかった。 議会や市民に説明なしに工事を拙速に進めないよう求める決議を臨時議会に提案する山中真弓市議(壇上)=同