月曜日, 10月 18, 2021

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「見る」から「感じる」へ 34年ぶり全面リニューアル 県フラワーパーク

【山崎実】県フラワーパーク(石岡市下青柳)が、34年ぶりの全面リニューアルに乗り出す。茨城を代表する新たな〝花の観光拠点〟として一新し、観光客の増加と地域経済の活性化を図るのが狙い。 同パークは1985年6月に開園した。約12ヘクタールの園内には800品種・約3万株の県花バラを始め、280品種・1800株のダリアのほか、ボタン約1800株などが四季を通じて咲き競う。この花の公園を囲むように、周囲には約18ヘクタールのふれあいの森が広がり、全体面積は約30ヘクタールに及ぶ。 開園当初は人気も高く、ピーク時の1992年は年間約37万人の来園者があった。その後、各地に同じような施設が出来たことで観光客が分散。現在は17万人程度で横ばい状態が続いている。 V字回復への切り札として県が取り組むのが今回の全面リニューアルだ。コンセプトは、従来の「見る(観賞する)」から「感じる(体験する)」パークへのイメージチェンジ。年内の基本・実施設計を待たずに、施設整備の一部工事に着手する。 具体的には、頂上付近の大温室(フラワードーム)に隣接する展示温室を、体験型のワークショップ施設に改修する。子どもから大人までの来園者が、フラワーアレンジメントや木工細工などを楽しみながら体験できる施設にする。 また来年度は大温室を撤去し、跡地に、花や自然を感じながら本県の味覚を楽しむレストランを新設する。さらに現在は園路から花の植栽花壇には入れない道順となっているが、「感じる」コンセプト実現のため、ローズガーデン改修に取り組み花壇に入れるようにする。 芝生の丘テラスは、家族連れでも長時間過ごすことができるよう、ベンチなどを設置して〝憩いの空間〟を創造するほか、エントランスゲートもデザインの見直しを行う。 全体事業費は約18億円で、再来年度春のリニューアルオープンを目指す。県観光物産課は「パーク全体をリニューアルし、本県の魅力を再発見・再発信する観光拠点として再構築したい」と話している。

G20大臣会合控え つくば市消防特殊部隊がテロ対策訓練

【鈴木宏子】今年4月県内で初めて発足したつくば市消防本部の特殊災害対応部隊が20日、市豊里交流センター(同市高野)でテロ対策訓練を実施した。G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合が6月8、9日、つくば国際会議場(同市竹園)で開かれるのを前にしての訓練。 G20大臣会合の会場に液体がまかれ、負傷者が出たという想定で、消防特殊部隊と県警本部の機動隊員ら計約60人が合同で初めて実施した。特殊部隊の8人が化学防護服を着て会場に突入し負傷者を救出、さらに負傷者を除染して救急隊に引き渡す訓練が展開された。 特殊部隊は、核、生物剤、化学剤に対応する防護服や、放射能などを検知する測定器、負傷者を救出する資機材と、1時間で最大100人を除染できる大型除染システムを備える。自衛隊や消防学校などで特別な訓練を受けた72人と消防車7台で構成される。訓練には、資機材を備えた化学車、救助隊員が乗る工作車、1万リットルの水を積載する水槽車など特殊車両5台が参加した。 まずG20会場からの通報を受けてパトカーが到着し、周囲に、日本語と英語、中国語、韓国語の4カ国語で立ち入りの制限などを呼び掛けた。 続いて到着した消防特殊部隊の隊員らは、全身を覆う化学防護服を着て、現場の汚染状況を測定しながら重傷者を運び出した。屋外に設営されたテントでは負傷者の除染などが実施された。 植木利男市消防長は「いよいよG20大臣会合が来月開かれる。訓練を無駄にせず、万が一に備えて、万全の体制で一致団結し、あらゆる災害に対応できる準備を万全にやっていきたい」と話した。

茨城国体会場設営工事 予定価格と手続きミスで入札やり直し つくば市

つくば市は、17日に実施した茨城国体アーチェリー競技会場の設営と撤去工事の一般競争入札で、職員のミスにより予定価格と入札手続きに二重の誤りがあったことが分かったとして、20日、入札を不調にしたと発表した。来月にも入札をやり直す。国体開催準備に支障はないという。 同市国体推進課が事務局を務める同国体つくば市実行委員会が入札を実施した。予定価格を事前公表する入札方式だったが、職員が、予定価格を書き写す際にミスをして誤った価格(7687万4940円)を公表し入札を実施してしまったという。一方、本当の予定価格は現時点で公表しないとしている。 17日実施された入札には5社が参加し、そのうち2社が最も低い金額で入札した。2社とも同一金額だったことから、同日、2社を対象にその場で2回目の入札を実施して落札業者を決めた。しかし本来の手続きでは、くじ引きで決めなくてはならなかったという。職員が手続きをよく理解していなかったのが原因という。 当日夜、二重のミスがあったことが判明し、同実行委は、いったん決定した落札候補者に口頭で入札不調を伝え謝罪した。 アーチェリー競技は10月4~6日、同市下岩崎の茎崎運動公園多目的広場で開催される。同実行委は「今後は予定価格の金額を複数人で確認することを徹底し再発防止を図っていく」としている。

サンスイグループが100周年 380人駆け付け記念祝賀会 つくば

【鈴木宏子】つくば市でホテルや料亭、専門学校などを経営するサンスイグループ(東郷治久代表)が今年創業100周年を迎えた。記念祝賀会が19日、グループが経営する同市小野崎の料亭、つくば山水亭で催され、県内の政財界関係者約380人が駆け付け、百年を祝った。 3代目の東郷代表は100年の歴史を紹介した上で、「初代の祖父も、父も、私もいくつかの業種に関わり、止むなく閉じたりする繰り返しだった。経営の多角化は生き残るための教え」と振り返り、「100年の時を刻むことができたのは地域の温かいご支援のお陰。少しでも恩返しすべく地域の発展のために努力したい」などとあいさつした。 祝賀会には、中村喜四郎、青山大人衆院議員、上月良祐参院議員、五十嵐立青つくば市長、神達岳志常総市長のほか、関正夫関彰商事会長など県内の政財界関係者が多数参加した。中村衆院議員は「3代にわたって時代の変化を的確に読み切って対応することによって100年を刻むことができた。初代は米穀業、2代目はサービス業、3代目は『つくば業』。周辺を巻き込んで、さらにつくば業を発展させてほしい」などと話した。 続いて創業当時の東郷商店で用いられていたデザインを復元した法被(はっぴ)を着て、鏡開きや乾杯が行われ、100周年を祝った。 サンスイグループは1919(大正8)年に当時32歳だった初代の勘治氏が、常総市水海道駅前に米穀や肥料を扱う問屋「東郷商店」を開いたのが始まり。直後に関東大震災、小貝川、鬼怒川の洪水に見舞われ、店舗を失うなど壊滅的な打撃を受けたが立ち直った。しかし第二次世界大戦による食料統制で、商店は国有化され事実上の廃業となった。戦後、勘治氏は常総筑波鉄道(現在の関東鉄道)の社長などを務めた。 一方、2代目の通行氏はサービス業に転換し、水海道にあった古い芝居小屋を買い取り、映画館に改装した。最盛期の1958年には県南、県西、水戸などで計17館の映画館を経営した。しかしテレビの普及により1983年までにすべての映画館が閉館となった。その間、筑波山にホテル山水荘(現在のつくばグランドホテル)を建て経営の軸足を移し、本拠地は土浦に移った。 3代目で現在の代表、治久氏は三菱商事で商社マンとして働いた後、父の病気を機に34歳で地元に戻った。つくば科学万博を機に山水亭を開業し、拠点をつくば市に移した。その後、犬猫の体験型テーマパーク「つくばわんわんランド」、ペット専門学校「つくば国際ペット専門学校」を開校。昨年4月には100周年記念事業として日本語学校「つくば国際語学院」を開校するなど、多角的な経営を展開している。

【霞ケ浦コイ養殖場の今と展望】㊦ 親子で発酵飼料を開発も見えざる未来

【田中めぐみ】櫻井鯉養魚場(かすみがうら市牛渡)は、2度の廃業危機の苦境に立たされながらもなんとか経営を立て直した。質のよいコイを生産したいと自家製の発酵飼料を開発。2代目の隆士さんがニジマス養殖業者のエサをヒントに発案したという。開発は父の謙治さんが中心となり10年以上の歳月を要した。試行錯誤を繰り返し、コイの様子を見ながら経験則で自家配合しているという。 自家配合のエサの材料は、大豆、米ぬか、おからなど。養殖場の側にある有機飼料工場で発酵機に入れて発酵させて作る。できあがったエサはきな粉のようでほのかに甘い香りがする。乾燥させたものをペレットマシーンに入れて粗い粒子状にすればできあがり。500キロずつ袋に入れて専用のクレーンで船に積み込み、網いけすまで運ぶ。 養殖は小割式養殖業(網いけす養殖)というやり方で行われている。沖に150面の網いけすが張られ、発酵飼料を自動給餌機に入れて給餌する。自動給餌機に餌を入れるのは3日に1回ほど。エサをよく食べ成長する6月~10月には1日半に1度ほど給餌機に補充する必要があるという。水中の酸素量や水温を細かくチェックし、コイの状態を見ながら大事に育てる。沖で育ったコイは出荷前に地下水を貯めた「しめいけす」に入れられる。出荷までには1年~3年かかる。 得意先が納得する大きく味の良いコイを育てることへの熱意は冷めないが、消費は落ち込み続けている。3代目の後継ぎはいない。隆志さんは「後継ぎがいる養鯉場もこの辺では2軒ほどではないか。取引先だった山形、長野の問屋にも売れなくなった。このままでは廃業の未来しかない」と話す。 活路は外国人 隆士さんが一縷(いちる)の望みを抱いているのは、訪日外国人をターゲットにした市場の開拓だ。中国や東南アジア、ドイツやハンガリーなどヨーロッパでもコイなどの淡水魚を食べる食文化がある。上野アメ横にある地下食品街では外国人向けに新鮮な水産物が売られており、フナやコイがよく売れているという。国や地域でレシピも千差万別。揚げたり煮たり、つみれにしたりと調理法も幅広い。 つくば市内には大学や研究機関が集積していることから、多くの外国人が居住している。2018年のデータでは外国人が約8900人で人口の約4%を占める。日本全体では約1.8%(2016年末)であることと比べると、つくば市の外国人の割合は高い。コイの養殖場の未来は新たな市場を開拓できるかどうかにかかっている。(おわり)

音楽通しチャレンジの場に 土浦にライブハウス誕生

【谷島英里子】土浦市川口のモール505に10日、インターネット放送番組「Vチャンネルいばらき」を運営するVSCがライブハウス「V-BOX」をオープンした。音楽を通して地域活性化を目指すアーティストやイベントを盛り上げたい人などへ、チャレンジの場として利用を呼びかける。 V-BOXはVチャンネルいばらきスタジオの2階真上。フロア面積は約30平方メートルで、いすは25席、スタンディングでは最大50人が収容可能。ステージには、照明やプロジェクターが設置され、音楽ライブや発表会のほか、会議室や試写会など多目的スペースとして活用することもできる。 店長の秋葉憲一さんは「V-BOXから大きい会場へと進化できる出発点として活用していただき、夢を叶えてほしいですね」と話している。 オープン初日はこけら落としライブとしてシンガー・ソングライター、オニツカサリーさんが登場し、ライブを開いた。 利用は要予約。時間は午前11時から午後5時と午後5時から午後11時の2回に分かれている。料金は機材、操作スタッフ込みで6時間1万円から。大学生、未成年は半額となる。オプションの映像収録・編集、レコーディングは別料金となる。問い合わせはVチャンネルいばらき(電話029-875-7255)まで。

【霞ケ浦コイ養殖場の今と展望】㊤ 昭和と平成、二度の廃業危機

【田中めぐみ】霞ケ浦の沖に向けてまっすぐ伸びた桟橋は、櫻井鯉養魚場(かすみがうら市牛渡)の網いけすにつながっている。代表の櫻井隆士さん(53)の後に続き桟橋を渡ろうと試みたが、思いのほか高く、足がすくんで進めない。橋が揺れているように見える。隆士さんは造作もない様子でどんどん進んでいき、すっかり離されてしまった。遅れた私を見かね「揺れてはいない。落ちた人は一人もいないから大丈夫」と声をかけてくれたが、私は視線を足元から離すことができない。帰れなくなっては迷惑がかかると判断し、謝って途中で引き返した。 80年代ピークに下降線 霞ケ浦のコイの生産量は年々減っている。コイを食べる風習のある山形県などの地域で食文化が廃れ、消費が減っていることが原因のひとつに挙げられる。 コイの養殖が始まったのは1965(昭和40)年ごろ。隆士さんは、半漁半農で生活していた人々が減反政策で米作りをやめ、コイの養殖を始めた背景があると話す。隆士さんの父である謙治さん(80)が周囲の人たちと養殖を始めたのも70年ごろのこと。養殖を始めてはみたが全くの素人が育てるのは難しく、廃業する人も少なくなかったという。謙治さんはめげず、失敗を繰り返しながらも養殖を体で覚え、生産量を伸ばしていった。 63年に常陸川水門(逆水門)が閉まったことで霞ケ浦の水質が変化、73年にはアオコの大発生で養殖ゴイが大量へい死(酸欠死)し、廃業の危機に追い込まれた。当時8歳だった隆士さんも当時のことはよく覚えているという。大量へい死で一時は生産量が落ち込んだものの、高度経済成長の追い風と釣り堀ブームにも後押しされて盛り返し、75には茨城県が生産量全国一となった。 茨城農林水産統計年報によると、82年に霞ケ浦(北浦含む)のコイの生産量は8670トンとなり、ピークを迎える。だがその後は下降の一途をたどった。2003(平成15)年にはコイヘルペスウイルスの発生で全量処分となり櫻井鯉養魚場は2度目の廃業危機に陥った。それでも出荷規制が解除になると立ち直り、なんとか危機を乗り切ったという。しかし、14年、霞ケ浦の生産量は968トンにまで落ち込んだ。(つづく)

茨城おみやげ大賞 12日あみアウトレットで投票 3年に一度

【山崎実】茨城を代表する土産品を一般消費者や外国人に選んでもらう「茨城おみやげ大賞」コンテストが12日に阿見町のあみプレミアム・アウトレット、18日に都内銀座の県アンテナショップ「IBARAKI sense」で催される。 県内各地の土産品の中から、茨城にふさわしい、特に薦めたい商品を試食投票(一次審査)してもらう。コンテストは3年に一度で、2016年以来、3回目の開催。 選定商品は、購買者が友人や職場に配りたい商品としての「旅みやげ」部門と、自分や家族用に買って帰りたい「いえみやげ」部門の2部門。試食投票の結果をみて30品程度を選定する。 その後、業界専門家や有識者による審査を経て、金賞、特別賞(外国人OMIYAGE賞、女子みやげ賞)それぞれ各3商品を決定する。 来月中には大賞、特別賞の商品が決まる予定で、県観光物産課では「受賞商品は、県内外のイベントや販売フェア、県が作成する土産品商品カタログ等に掲載し、PR活動のほか、販路拡大にも取り組みたい」と意欲的だ。 前回のコンテストでは、最高金賞10商品のほか、全賞22商品を決めたが、今回は受賞商品を絞り込み、いわば茨城のフラッグ土産品として売り込み、本県の知名度アップを図る。 出品商品は菓子、飲料商品などが多いという。今年1~3月に公募し、3月下旬に予備審査をして、155の応募商品の中から、国内向けの「旅みやげ」部門32品、「いえみやげ」部門32品、海外向け10品(重複あり)が一次審査に出されている。 つくば、土浦からは「旅みやげ」部門に▽久月総本舗(土浦市東真鍋)の米菓「帆引れんこん物語」▽フォーチュン(つくば市竹園)の洋菓子「筑の花サブレ」などが出品。「いえみやげ」部門に▽土浦商工会議所のレトルトカレー「土浦ツェッペリンカレー」▽小松屋食品(土浦市蓮河原新町)の水産加工品「わかさぎのコンフィ・常陸野野菜ディップ添え」▽久月総本舗(土浦市東真鍋)のスフレケーキ詰め合わせ「常陸のスフレ」▽オスミックアグリ茨城(つくば市下横場)のトマトジュース「OSMICトマトジュースいばらき」などが出されている。

「まどろみのひと時」を親子で競作 土浦で写真展

【池田充雄】土浦市の関郷(せき・ごう)さん、萌野(のの)さん親子が、土浦市中央のまちかど蔵大徳2階ギャラリーで写真展を開催している。これまで郷さんは「平成土浦百景」、萌野さんは「ツチウラカノジョ」と、それぞれ個別に活動してきた2人の初めてのコラボ展になる。 展覧会は、第5回つちうら亀の市の協賛企画。関さんらは毎年亀の市に出店を続けており、今回は若い世代にも足を運んでもらいやすいよう、親子展を開くことにした。「気怠(けだる)い午後のひと時」というタイトルは、二人で話しているうちに何となく決まったそうだ。「ピンキッシュ・スランバー」という副題は、ビートルズの曲名をヒントに郷さんが考えた。 萌野さんの作品はA3判などのプリント17点。一人のモデルのさまざまな動きや表情を追ったポートレートだ。全国でもほとんど残っていない、デパートの屋上遊園地で撮影したもの。フィルム独特の粒状感や色味が好きで、作品撮りではもっぱらアナログカメラを使っているそうだ。 郷さんはポストカード約40点を展示。土浦・つくば・牛久のほか、横浜や代官山などさまざまな街や公園で撮ったスナップが中心。桜は自身で追いかけているテーマの一つだそうだ。カメラは今はもっぱらデジタルだが、フィルム時代のオールドレンズを使うことで、ふわっとした柔らかい描写にし、萌野さんの作品との接点を持たせた。 「父の影響で写真を始めたので、一緒に展示する機会を与えてもらえてうれしい。主に風景を撮っている父と、人物を撮っている私との、撮り方やテイストの違いが感じられると思う」と萌野さん。「作品のサイズでも変化を付けてみた。世代の異なる二人の写真に、どんな反応が返ってくるか楽しみ」と郷さん。 会場を訪れていた土浦市の田村公さん(80)は、萌野さんが撮った空の写真に「今日はもう暮れようとしているが、明日また明るい光が射すことが予感され、希望を感じる」と語り、郷さんの街角の写真では「画面の中に人の姿はないけれど、街の生活音が聞こえてきそう」との感想を述べた。 同展は12日まで。時間は午前10時~午後6時(最終日は4時まで)。入場無料。11日の亀の市当日は家族で田村時計店前に出店し、展示作品のポストカードや、手作りアクセサリーなどを販売するという。

上郷高校跡地に陸上競技場整備へ つくば市 旧筑波西中に私立通信制高校

【鈴木宏子】住民投票で白紙撤回となった総合運動公園に代わって、陸上競技場の整備を検討している=2018年12月18日付=つくば市は9日、設置場所について県立上郷高校跡地(同市上郷)が総合的に最も評価が高いとする調査結果をまとめ、同日開いた市議会全員協議会に報告した。市内の廃校11校を対象に調査した。一方、市立筑波西中学校跡地(同市作谷)には、県外の私立学校が2021年4月開校を目指して広域通信制高校の開設を検討しているという。 陸上競技場は、8レーンの400メートルトラックと、内側にサッカーなどに使用できる人工芝のフィールドを整備する。観客席は1000席程度のメーンスタンドと、1000席程度の芝スタンドを設け、190台程度の駐車場を設けることを想定している。中止となった総合運動公園計画では地方の主要な大会が開催できる2種公認の競技場を整備するとしていたが、今回は中学生の記録会など市内大会が開催できる4種公認とする。ただし施設規模は8レーンを設けるなど3種公認相当にするという。 秀峰筑波義務学校の開設などに伴って廃校となった筑波地区の10校と上郷高校の計11校の跡地を比較検討した。上郷高校は、現在ある校舎を取り壊さず、運動場に競技場を整備できるためコストが抑えられること、隣接の農地を組み入れて拡張すれば200台程度の駐車場を確保できることなどから高い評価を得た。 一方、調査対象は11カ所のみで、同市大穂の旧総合運動公園用地は検討対象にしなかった。五十嵐市長は「(総合運動公園用地の一部に陸上競技場を整備するという)制限をつけると全体利用が難しくなるため」と説明している。旧総合運動公園用地は現在、購入を希望する民間業者からの事業提案を募集している=4月26日付、5月6日付。 陸上競技場整備に向けた今後のスケジュールは、今年度中に住民意見交換会などを開くほか、基本構想を策定する。10億円を超える事業費になることから、来年度以降、総合運動公園問題を教訓に策定された「大規模事業の進め方に関する基本方針」に従って、市民のニーズに即しているかや事業の効果、課題、影響、財政負担などを検証するという。建設費や整備時期などは現時点で未定。 市議からは「陸上競技場整備にはかなりのお金がかかる。つくば市は小中学校の過密化問題などがあり優先順位としてはどうなのか。総合運動公園用地を除いた理由についても市民に理解を得ることが必要」(山中真弓市議)、「(インフィールドの)サッカー場は人工芝ということだがつくば市は芝の産地。産地育成を図るために天然芝を十分に使うことが重要」(鈴木富士雄市議)などの意見が出た。 上郷高校は2011年3月末に廃校となり、12年に市が土地と建物を県から取得したが未利用のままとなっている。 年4500~6000人が宿泊し授業 筑波西中学校跡地への通信制高校新設は昨年、県外の学校法人から打診があったという。学校名などは現時点で明らかにできないとしているが、開校すれば、年1回5日間程度、150人から200人の生徒が市内に滞在しながら同校で授業を受ける。生徒は入れ替わりで延べ年30週程度来校し、7カ月半で年4500人から6000人の生徒が同校で授業を受けることが想定されているという。 市が校舎などを改修した上で、土地と建物を学校法人に賃貸借する予定。開校すれば、廃校となった筑波第1小学校跡地(同市筑波)に2008年に開校したつくば松実高校に次いで市内2カ所目の通信制高校となる。

リレー・フォー・ライフ・ジャパン茨城を引っ張る 現役医大生の田澤勝英さん 開催危機知り実行委員長志願

【高校生ライター・酒井明日香】がん患者を支援する「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2019茨城」が18、19日、つくば市学園南、研究学園駅前公園でチャリティーウオークイベントを開催する。主催は同イベント実行委員会。10周年を迎える今回は、土浦日本大学中等教育学校出身で現在、日本大学医学部2年の田澤勝英さん(20)が実行委員長を務め、大学生が中心となってイベントを引っ張る。後輩記者がお話を聞いた。 18、19日 つくばでイベント リレー・フォー・ライフ(RFL)は、がんの制圧、がん患者支援のためのボランティア機関で、世界24カ国で展開されている。RFL茨城は、年に一度チャリティーウオークイベントを行っている。患者さんを含めた参加者全員でたすきをつなぎ歩き切るリレーウオークを行うほか、ダンスや歌を楽しむステージイベント、フリーマーケットなどもある。 田澤さんは高校1年生の時、学校からのボランティア募集でRFLについて知り、活動に加わった。翌年以降も毎年RFLに参加している。前会長で現名誉実行委員長の宮本恭子さんから、「実行委員の人手不足で来年度からチャリティーウオークイベントの開催ができないかもしれない」と聞き、自分が力になれればと実行委員長に志願した。 毎年開催されるイベントは、がん患者にとって「来年も必ずここで会おう」と互いに約束し合いそれぞれの闘病生活に戻る場となっている。田澤さんは「来年のイベントに参加することを目標に生きようとする患者さんがいる。患者さんにとって必要不可欠なものになっている」と感じた。RFLイベントを生きがいにしている患者さんがいるということと、自分自身も毎年大切に参加していたので、どうしても開催させたかったというのが志願の理由だそうだ。 田澤さんが委員長になってからは大学などで実行委員やボランティアの参加を募り、大学生を中心としてRFLのイベント準備を行うようになった。医学部生だけに勉強との両立は容易でなく、周りから就任を止められたこともあったというが、その意思が揺らぐことはなかった。「自分から言い出し一度決めたことなので、本気で、全力でやり通すつもり」と話している。 患者さんから直接話を聞ける機会 田澤さんは将来、医師になって茨城県に戻り、社会貢献したいという夢を持っている。ボランティア活動の中で、患者さんから病院で嫌だった経験、うれしかった経験などの話を聞くという。患者さんの生の声を知ることで患者さんを一番に考えて行動できる医師になりたいそうだ。 田澤さんはこれから大学生が活動の中心となることで、TwitterなどのSNSを活かしてRLJの名を広めていきたいという。RFL活動は、参加した経験がある人以外にはあまり知られていない。そこでとりあえずたくさんの人の目に触れることで知名度を上げていきたいと考えているそうだ。「イベントに来たことがない人は一度でいいから参加してみてほしい。来てつまらなかったら30分で帰ってもいいし10分で帰ってもいいので一回足を運んでみてほしい」と語る。 18、19日のイベントではサバイバートークがあり、がんについて患者さんから生で話を聞くことができる。チャリティーイベントで集められた寄付金は、公益財団法人日本対がん協会を通じてがんの研究や治療や患者の支援のために使われる。記者もチャリティウォークに参加したことがあるが、会場にいるだけで人と触れ合える温かいイベントだ。(土浦日本大学中等教育学校5年) ➡リレーフォーライフジャパン茨城公式サイトはこちら ➡リレーフォーライフジャパン茨城 Twitterは → twitter.com/rfljibaraki ➡昨年の「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2018茨城」の記事はこちら

スイス女子陸上チーム 筑波大で事前合宿 横浜世界リレー出場へ

【鈴木宏子】筑波大学(つくば市天王台)で3日から、陸上競技のスイス女子リレーチームが大会前のトレーニングキャンプを張っている。来年の東京オリンピックで同大はスイスの事前キャンプ地になり、つくば市は同国のホストタウンになる。来年の本番を前に、スイスオリンピック協会と同大、つくば市、県の4者が昨年4月に締結した基本合意に基づいて初めて選手団を受け入れた。 チームは4×400メートルに出場するリレー選手6人と監督、コーチなど。9日までつくば市内のホテルに宿泊しながら同大陸上競技場などで調整を続け、11、12日に横浜で開催される「国際陸上競技連盟(JAAF)世界リレー2019横浜大会」に挑む。7日午前、同陸上競技場で公開練習が行われ、選手らは入念にストレッチをしたり、軽く走るなどして体を慣らした。 キャンプでは、同大の学生ボランティア11人が交代で選手らに付き添いサポートをしている。さらにスーパーカスミから食材の提供を受けて、同大体育科学系運動栄養学の学生らが、アスリートのための食事を手作りし、ふるまっているという。ホテルや移動手段の手配はつくば市が支援している。 7日、練習会場を訪れた同大の永田恭介学長は「大学には施設だけでなく、附属病院のスポーツ医学・健康科学センターや運動栄養を研究し食事をサポートするスタッフがそろっている。選手たちが本番で力を出せるよう支援していきたい。学生ボランティアにとっても世界トップレベルの選手の姿を間近で見ることができる機会になる」などと語り、五十嵐立青つくば市長は「選手が万全の状態で戦えるよう環境をつくっていきたい。いろいろな形の交流の機会が広がっていけば」と話した。 チームは現在、世界ランク26位(2018年)。横浜大会で10位以内に入り、さらに9、10月にドーハ(カタール)で開かれる世界陸上で8位以内に入れば、東京オリンピックの出場が決まるという。ピーター・ハース監督は「温かく迎えてくれ、数々のもてなしに感謝している。アスリートたちは来年の東京オリンピックを目指して頑張っている」などと語った。キャプテンのレア・スプンジャー選手は「チームはとてもいい雰囲気でコンディションもいい。スイスからの長いフライトから1、2日で体調を整えることができたのは温かい歓迎とサポートのおかげ。東京オリンピック出場を目指している。来年ここに戻ってきたい」と話していた。

霞ケ浦から2020年東京パラリンピックへ カヌー代表を目指す2選手

【田中めぐみ】パラリンピックのカヌー競技(パラカヌー)の普及や選手発掘、育成のための拠点となっている土浦市川口のヨットハーバー、ラクスマリーナで6日、「パラマウントチャレンジカヌー」イベントが開催され、2020年東京パラリンピックへの出場を目指す強化育成選手の小山真さん(38)と我妻進之さん(48)が参加した。 イベントは、水上のバリアフリーを体験して欲しいと日本障害者カヌー協会(東京都港区、吉田義朗会長)が一般向けに開いた。パラカヌーは2016年リオデジャネイロ大会からパラリンピックの正式競技に採用されている。 パラカヌーは、パドル(櫂)を使ってカヌーを漕ぎ、200メートルのタイムを競う短距離競争。公平に競うため、障がいの程度や運動機能によりL1からL3の3つのクラスに分けられている。小山さんと我妻さんは同じL3クラスの選手だ。 小山さんは10歳からカヌーを始め、昨年のパラカヌー海外派遣選手選考会で優勝。今年3月の同選考会2位入賞。昨年ラクスマリーナにパラカヌーの拠点ができてから、主に霞ケ浦で練習をしているという。 我妻さんは、元々はパラバドミントンの選手で、カヌーを始めて1年。東京パラリンピックへはカヌーとバドミントン2種目での出場を目指す。主に宮城県の鳴瀬川で練習しており、この日は同イベントのためにラクスマリーナを訪れた。「国内は天候が安定せず、風と波が立ってしまうと練習が難しい。天候が悪いと記録にも結び付かない」とカヌー競技の苦労を話す。 同種目の東京大会での出場枠等は未定だが、「クラスの同じライバル同士、お互いを沈めてしまいたい」と笑いながら冗談を言い合う2人。小山さんは「今年3月の大会で準優勝だったので、9月の日本パラカヌー選手権大会では必ず優勝してパラリンピック出場の枠を勝ち取りたい」と意気込みを語った。

「県民投票で判断を」 東海第2原発再稼働問題 市民団体がつくばで署名協力を呼び掛け

【鈴木宏子】日本原電が今年2月、再稼働を目指す方針を示した東海第2原発(東海村)について、県民投票を実施して再稼働の是非を判断するよう求める市民の取り組みが始まっている。6日つくば市で催されたのは市民団体「いばらき原発県民投票の会」(鵜沢恵一共同代表)による県内5カ所目の「県民投票カフェ」。県民投票を直接請求するため、まずは署名を集める受任者になってほしいと同会のメンバーらが呼び掛けた。12日には土浦市で6カ所目のカフェが開かれる。 つくばのカフェは、同市吾妻のつくばイノベーションプラザで開かれ、約60人が参加した。ひたちなか市在住の鵜沢共同代表のほか、世話人の北口ひとみつくば市議(つくば・市民ネット)、事務局の宇野信子同市議(同)らが、東海第2原発の現在の状況や再稼働の課題、県民投票の目的や方法などを説明した。 宇野市議は「直接請求の署名が集まっても、県議会を通ること自体、大変ハードルが高いと言われることが多いが、直接請求自体に大きな意味がある。多くの人が原発について考える機会になり、署名を通じて、政治を政治家に任せるのではなく、県民に政治のかじ取りを取り戻すことになる」などと話し理解を求めた。 受任者は「署名収集受任者」のこと、法定署名を自分でしたり、他の人から集めることができる人を指す。参加者からは「(東海村や常陸大宮市など)受任者がいない市町村がまだあるようだが、原発周辺市町村の住民(の動き)はどうなのか」「大井川知事は(県民投票について)どういう立場なのか」「直接請求には生年月日も書かなくてはならないが、自分の生年月日を知られたくない人はどうすればいいのか」などさまざまな質問が出て、世話人らが一つひとつ丁寧に答えていった。 県民投票に向けて同会は、有権者の50分の1以上の署名を集めて、知事に県民投票条例の制定を直接請求する計画だ。9月までに県内全体で約7000人の受任者を募り、今年秋に14万人以上の署名を集めることを目標に掲げる。つくば市の場合、525人以上の受任者を集めて約1万人以上の署名をとる、土浦市では340人以上の受任者で約6800人以上の署名を集めることが目標という。 県民投票カフェは9月までに県内全44市町村で開いて、受任者登録を呼び掛ける。北口市議は「幅広い人たちに参加を呼び掛けていきたい」と話す。

ブラブラ歩きで発見 古い城下町の新しい魅力 11日に第5回「つちうら亀の市」

【田中めぐみ】土浦の旧城下町の由緒ある史跡や老舗の魅力を再発見して欲しい――と「つちうら亀の市」が11日、土浦市中央の中城山不動院・琴平神社の参道・境内や、中城通り商店街で開催される。「亀の市」は2017年4月から年2回開催されており、今回で5回目。中城通り商店街にも開催エリアを拡大し、これまでで最も広い範囲での開催となるという。 土浦には旧跡や建物、伝統の技術や社寺の行事など、有形無形の貴重な歴史的文化遺産が数多く残っている。「亀の市」では、文化遺産を活かし「温故創新(古きをたずね、新しきを作る)」の理念のもと、リメーク、リユース、スローライフ、手作りといったキーワードに沿った出店やイベントを企画。毎回多くの人でにぎわい、好評を博しているという。 参道、境内から中城通りには30を超える出店が並ぶ予定で、古本屋アンティーク、古布バッグなどはじめとする手作り品や、有機野菜、スイーツや軽食、コーヒーなどを販売する。「双六(すごろく)商店街」というゲームも企画。サイコロを振り、会場エリアの商店や出店を双六形式で回るまち遊びゲームで、参加者にはもれなくプレゼントを用意している。 落語会「中城寄席」を初開催 不動院の階段には音楽ステージを設置し、和太鼓やお箏(こと)、二胡(にこ)、昭和歌謡やギターの弾き語りなどのコンサートが楽しめるという。 今回初のイベントとして、落語会「中城寄席」も開催。演じるのは三遊亭圓窓(えんそう)師匠の指導を受け、県内各地で活躍している社会人噺家(はなしか)グループで、古典から新作落語、手品など披露する。 つちうら亀の市実行委員のひとり、石原之壽(いしはらのことぶき)さんは会社勤めのかたわらちんどん屋の活動を始めて18年、壽ちんどん宣伝社座長の肩書きを持つ。笑顔のやり取りをしたいとこれまで病院などでボランティア活動を行ってきた。今回は「体験型の企画を多く用意している。親子3代で楽しめる内容なので、みんなで来て楽しんでほしい。土浦の歴史ある街でちんどん屋として笑顔を届けたい。『ツェッペリンが舞い降りた日』の紙芝居も披露する予定。漫画チックな絵柄の新しい紙芝居を楽しんでほしい」と話す。 同実行委員で、当日お箏のコンサートに出演する髙梨美香子さん(生田流筝曲家)は、お箏歴25年の演奏家。仕事のかたわらお箏の活動を行い、参道沿いにある井戸端庵2階で教室も開いているという。「目的を決めず、ぶらぶらするのも楽しいイベントになっている。お箏のコンサートでは新しい曲も披露する」と話した。 ◆つちうら亀の市 11日(土)午前9時~午後3時。雨天の場合は12日に順延。ただし落語会は雨天の場合も開催予定。当日は無料駐車場が会場周辺に用意される。問い合わせは「土浦界隈まちづくり研究会」伊藤春樹さん(電話090・4059・4860)

10連休初日にデモ行進 つくば中央メーデー、初の前倒し開催

【崎山勝功】職場環境の改善と市民生活向上、安心して暮らせる街づくりを目指す「第90回つくば中央メーデー」(筑波研究学園都市圏統一メーデー)が27日、つくば市吾妻の中央公園で開かれた。県南・県西地域の研究機関や官公庁、民間企業の労働組合など27団体、約550人(主催者発表)が参加した。 メーデーは毎年5月1日に行われるが、同メーデーでは今年初めて4月27日に前倒しで実施。主催した同メーデー実行委員会(学研労協などが参加)は前倒しの理由を「今回は10連休もあり、労働組合の分会としての参加が難しいことがあったので、連休初日の27日に開催した」と説明。その上で「来年からは5月1日に戻す予定」とした。 集会では「労働者の実質賃金は減り続け、年金も引き下げが続いている」とした上で、今年10月に予定の消費税率引き上げや教育機会の不平等などの社会的格差の固定化に反対を表明。働き方改革や改正入管法などの労働条件に関する制度改革の議論が生煮えで拙速として、職場環境の改善と雇用の充実などを訴えたメーデー宣言を採択し、つくば駅周辺をデモ行進した。 メーデーに参加したつくば市の保育士女性(24)は「時間外手当が付くこともあれば付かないこともある。職員の数が少ないから休みが取りにくい」と厳しい現状を明かした。女性は「月給は手取り額で15~16万円。税込でも月20万円いかない。実家通いだから生活できているけど一人暮らしだったら大変」と訴えた。 ◆初当選の土浦市議もアピール メーデーには、21日の土浦市議選で初当選した田子優奈さん(32)=共産=も参加して、一緒につくば市内を練り歩いた。市議になる前は、10代からアルバイト生活を送っており、過酷な条件でアルバイトを働かせる「ブラックバイト」も経験したという。カラオケ店に勤務していた頃は、午後9時頃から翌朝7時ごろまで10時間以上も1人で働いたことがあったそう。サービス残業やセクハラ、パワハラなどの理不尽な仕打ちを受けても、労働関係の法律の知識に乏しかったため「その時は『そういうものだ』と思っていた」と振り返った。そのうえで、「ブラックバイトを経験した身としては切実」と、パート・アルバイトなどの非正規労働者にも労働者の権利があることを訴えた。

大関さんらに土浦市長賞 中城天満宮で奉納書道展

【谷島英里子】土浦市中央にある中城天満宮の第88回奉納選書会(中城天満宮奉賛会主催)が始まり、27日には上位入賞者を招き表彰式が行われた。 6日まで小学生の力作165点を掲示 学問の神、菅原道真公をまつる中城天満宮では、毎年4月25日の例祭に合わせて書道展を開いている。今回は市内の小学生から1136点の応募があり、入選作165点は、同境内や隣接のまちかど蔵大徳、中城通り商店街に5月6日午後2時まで展示される。 同市中央1丁目の料亭霞月楼で行われた表彰式では、入選作のなかでも上位だった市長賞3人をはじめ土浦商工会議所会頭賞3人、市議会議長賞3人、市教育長賞6人に表彰状と記念品が手渡された。 市長賞に輝いた都和小2年大関ことみさん(8)は、半紙いっぱいに「まちなみ」と書いた。賞を手にして「きれいに書いたので、とってもうれしい。たくさんの人に見てほしい」と語った。 講評では書家で審査員の平田洋香さんが「墨がいっぱいで、子どもらしい元気がいい字、とめ・はね・はらいの基本が出来ている書を選んだ」と説明。「書道は日本の伝統文化であり、昔は伝達するための手段だったが、今は使われなくなり、展覧会で見ていただくだけになっているような気がするので、子どもたちが書道をしてくれるのはうれしい」と話していた。 上位入賞者は以下の15人。 ▽土浦市長賞=都和小2年大関ことみ、土浦二小3年中村羽奈、荒川沖小6年大竹晴香 ▽土浦商工会議所会頭賞=荒川沖小3年川村怜愛、都和小5年大関このは、土浦小6年湯治沙耶香 ▽土浦市議会議長賞=土浦小4年齋藤花怜、真鍋小5年松本虹、荒川沖小6年西沢佑亮 ▽土浦市教育長賞=都和小1年くりはらあらた、神立小1年うちむらちずか、真鍋小2年ふじわらさき、土浦二小3年太田万結、下高津小4年小笠原衣桜里、都和南小5年寺坂芽依

人工搾出から水槽内自然採卵へ 霞ケ浦のワカサギ

【山崎実】霞ケ浦・北浦産ワカサギの人工ふ化事業で、県は、資源保護、確保と沿岸漁協の経営基盤強化を目指し、今年度から「水槽内自然採卵法」を本格的に普及、促進させる。昨年から取り組んできたが、今年初めにこの方法で行った採卵数は4015万粒と、県外販売も視野に入ってきた。 ワカサギは「いばらき食の観光」の目玉であるだけでなく、霞ケ浦北浦周辺水産業の重要な資源だが、漁獲量の年変動が大きいのが課題だ。事実、ここ数年は220トンから270トン前後で推移してきたが、2017年は90トンと激減した。そこで、県霞ケ浦北浦水産事務所(土浦市真鍋)や漁協などは人工ふ化事業に積極的に取り組み、水槽内自然採卵法の導入を検討した。 自然採卵法は、現行のサケの採卵と同じ「手搾りによる方式」に代わり、省力化、効率化が期待される。17年には先進地である芦ノ湖漁協(神奈川県)や桧原漁協(福島県)などを視察。産地間交流を深めるとともに、自然採卵法を導入したことでワカサギ資源の維持、増大、及び漁協経営の安定化に貢献していることが分かった。 そこで水産事務所、霞ケ浦漁協、水産試験場内水面支場は自然採卵法の水槽を内水面支場内(行方市玉造)に設置。昨年1月24日、ワカサギ親魚(活魚)約10キロの確保に成功し、これらを水槽入れた翌25日には、約214万粒のワカサギ卵を得ることができた。 県水産振興課によると、自然採卵法導入による実証実績は、1月12日から2月6日までの間に、採卵水槽2基を延べ20回使って行った結果、採卵数4015万粒を確保した。当初は導入に懐疑的だった漁業関係者も、省力化や卵質向上を再認識したという。さらには受精卵をシュロ枠に塗布すると脱落が少ないなど、想定していなかった従来法への応用可能な利点などが分かり、他の漁協などから導入の希望が出ているという。 実証実績のうち、卵販売は県内のほか、千葉県に受精卵140万粒を出荷するなど、県外への販売も視野に入ってきたが、同課では「漁協の経営基盤強化が導入の主目的」と自然採卵法の役割と意義を強調する。霞ケ浦・北浦産ワカサギは、新たな人工ふ化事業の推進で全国の一大産地化を目指すことになる。

総合運動公園用地売却へ 事業提案の公募開始 つくば市

【鈴木宏子】住民投票で事業が白紙になったつくば市の旧総合運動公園用地(同市大穂)約46ヘクタールについて、同市は26日、購入を希望する民間事業者からの事業提案の募集を開始した。 樹木が生い茂る現在の状態のまま全体を一括売却する。土地の造成や上下水道などのインフラ整備は、購入する民間事業者に実施してもらう。一部だけでなく全体を利用することなどが条件となる。一方、一戸建てやマンションなど住宅系の建設は認めない。商業施設は、スーパーなどは立地できるが、店舗面積5000平方メートル以上の百貨店や総合スーパーなど大型商業施設の建設は認めないという。 今年3月の市議会全員協議会で五十嵐立青市長が、民間に一括売却する方針を打ち出した=3月20日付=ことを受けて今回、事業提案を募集する。応募者には事業計画と購入予定価格、購入時期などを提案してもらう。実際に売却する際の価格は、不動産鑑定評価や市場の動向を踏まえて設定するという。事業提案の募集期間は7月5日まで。 提案があった事業計画に対しては、市のまちづくり方針に沿った内容であるか、上下水道や雨水排水などのインフラがきちんと整備されるか、周辺の交通渋滞緩和対策やアクセス動線など交通処理計画が立てられているか―など、実現可能性を市が調査する。 実現可能性があればその後、事業提案に基づいて都市計画を変更するなど市の土地利用計画を決定し、年度内を目標に改めて購入者を公募する。民間から提案がなかった場合は、市と民間が協力する事業を検討するなど募集内容を見直すこともあるという。 同用地は、市土地開発公社が2014年、約66億円でUR都市機構から購入した。利息は現在約1億7000万円になっているとされる。 募集要項を一部修正 幅広い提案を受け付け 旧総合運動公園用地の事業提案募集について、つくば市は5月10日、募集要項を一部修正し、幅広い提案を受け付けると発表した。 4月26日時点では、住宅系や大型商業施設などの提案は受け付けないとしていたが、今回、住宅系や大型商業施設などは「市と協議が必要な提案」に改める。 提案があった事業計画に対しては、市が実現可能性などを調査することに変わりはない。  

【10連休直前行楽ガイド】後編 連日のイベントでおもてなし ファミリー向けテーマパーク系

家族連れだと連休中のレジャーは、テーマパーク系の行楽施設に目が向かいがち。各施設ともあの手この手の企画やイベントでもてなしてくれるが、10連休ともなるとネタ切れにならないか心配になる。近場でリストアップすると、それぞれががんばってくれているのが分かる。(アクセス、入場料金などは各施設のサイトで確認を) つくばわんわんランド(つくば市沼田) 筑波山の麓、大型犬から小型犬までの犬と猫、90種500頭以上を飼育するテーマパーク。園のシンボルは高さ11メートル、世界最大級の木造犬「モックン」で、展望台にもなっている。そのモックンの胸元に、今回大きく掲示されるのは新元号「令和」の文字。モックンを背景に写真を撮れば格好の改元記念になるはずだ。 5月1、2日には新元号スタート記念として、入園料が無料になるルーレット抽選を実施する。GW限定で、柴犬だけを集めた「柴犬ふれあい広場」、1歳未満の子犬たちとふれあえる「わんわん幼稚園」を開設、隣接のつくば国際ペット専門学校の現役講師によるしつけ相談会、お手入れ教室なども開催する。「わんわんドリームショー」などのパフォーマンスも行われる。 ➡https://wanwan-land.co.jp/ こもれび森のイバライド(稲敷市上君山) 1999年にオープンの「ポティロンの森」をリニューアル。ことしは通算で開園20周年を迎える。四季折々の自然が楽しめる農業公園で、園内ではヤギやアルパカ、フクロウ、ウサギなどの動物に間近で接することができる。手ぶらでOKというバーベキューやチーズソフトクリームなどのグルメ系も充実、連休中は日替わりでキャラクターショーや体験型イベントが組まれている。 昨年シルバニアパーク(別途入場料)が開設され、シルバニアファミリーが勢ぞろい。27日からはアニバーサリーフェスタが始まる。10連休中は午前9時30分開園(通常10時)となり、1日4便、牛久駅から無料の送迎バスを運行する。 ➡https://www.ibaraido.co.jp/ 霞ケ浦ふれあいランド(行方市玉造甲) 霞ケ浦畔で行方市開発公社が運営する施設で、霞ケ浦などについて学ぶ水の科学館、高さ約60メートルの虹の塔、水遊びのできる親水公園などからなる。道の駅たまつくり観光物産館「こいこい」と一体になっており、連休中は「Waku!Waku!フェスタ2019」を開催する。 28日は「なめがた湖(かわ)と大地の春まつり」で、水産物生産者や農産物生産者による直売はじめ、なめがたマルシェ、フリーマーケットなど。5月1日の「鯉の日」に向けコイのあら汁、ポタポタ焼きの無料試食や漁師直売会もある。ボルダリングやカヌー体験(予約制)といったスポーツ系も企画した。29、30日は「平成最初で最後」と銘打った「なめがた肉フェス」の開催。美明豚ステーキからなめがたバーガーまで食べまくる機会だそう。 ➡http://www.city.namegata.ibaraki.jp/page/page000684.html つくばエキスポセンター(つくば市吾妻) 5月24日まで企画展「とびだす絵本」開催中。プラネタリウムでは「宇宙の中のオウムガイ~自然にかくされたさまざまなカタチ~」。10連休中はGW科学教室として、見えない光をみつけよう!「UVチェックストラップ」を作る。(別途参加料あり) ➡http://www.expocenter.or.jp/ 地質標本館(つくば市東) 産業技術総合研究所にある施設だが、7月7日まで特別展「宇宙(そら)から地質(ジオ)―衛星でみる地質―」開催中で、連休中も開館する。国際宇宙ステーションに搭載予定のHISUIの紹介など。 ➡https://www.gsj.jp/Muse/ ミュージアムパーク茨城県自然博物館(坂東市大崎) 6月9日まで企画展「体験!発見!恐竜研究所~ようこそ未来の研究者」開催中。ティラノサウルスの全身骨格3体の展示など。29日はサイエンスデー「生物・科学の日」イベント、5月4日は無料入館日。 ➡https://www.nat.museum.ibk.ed.jp/ 【構成・相澤冬樹】      

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つくば学園都市は公立高過疎地 《吾妻カガミ》118

【コラム・坂本栄】困った数字がこのサイトで紹介されています。教育環境が自慢の学園都市には県立の全日制高校が少なく、つくばは公立高の過疎市だというのです。平均的な学力の中学生を私立よりも学費が安い公立に入れたいと思っている親にとって、つくば市は「住みにくいまち」のようです。 詳しくは「つくば市に県立高校新設を 市民団体が市議会に請願」(9月29日掲載)と「付属中併設は泣きっ面にハチ」(9月30日掲載)をご覧ください。 ▼市内の県立高に進んだ中学生は18%に過ぎず、46%が市外の県立高に、36%が市内外の私立高に行った、▼以前は6つあった全日制高が、近隣市の県立高への併合、定時制への移行、中高一貫への衣替えによって半減した、▼この20年間に減った全日制学級数は、水戸が2%、日立が21%、土浦が20%だったのに、つくばは61%も減った―などがポイントです。 つくば市は県全体の流れとは逆に住民が増えているのに、県は少子化に伴う学校・学級の整理整頓という方針の下、実におかしな対応をしています。大井川知事の経歴(経産省キャリア→IT企業役員)も影響しているのか、県はエリート教育には熱心ですが、平均的な学生を抱えた平均的な家庭の事情に鈍感ではないでしょうか。 優秀な学生を育てることには賛成です。私は、今春に中高一貫を併設した県立土浦一高の評議員を10数年やっています。その議論の中で、中高一貫を導入するよう歴代の校長に進言、現知事の1期目にやっと実現しました。競争環境を整え、突出した学生を鍛えることが日本はもちろん世界に必要と思うからです。

子どものころ 土浦の遊び ① 《夢実行人》1

【コラム・秋元昭臣】下高津小学校への通学は、「あきおみちゃん、学校へイーきましょ」の声で始まりました。今のように親が出ることもなく、田んぼや畑の中を仲間同士で登下校するのは楽しいものでした。菜の花を摘んだり、チョウチョを追いかけたり。麦の穂を友だちの袖に奥に入れてしまうイタズラはしましたが、イジメではなく遊びでした。 このころ、大人はハーモニカを吹いてましたが、子供は麦笛を吹いていました。花見は親に連れられて桜川に行き、土手に座ってたくさんの貸しボートを眺め、お弁当を食べました。これがボートとの出会いです。 エビガニの穴を掘ったり、農作業する牛を見たり、散った桜の花びらで首飾りを作ったり。毒があると知らず、学校裏のお寺に青梅を盗みに行き見つかり、廊下に立たされたり。しかし、花祭りにはお寺さんに甘茶を振る舞ってもらい、秋はイチョウの大木から落ちた実を土に埋め、冬にたき火で焼いて食べました。 夏になると、田んぼにはホタルが飛び交い、捕まえて蚊帳の中に入れて楽しみました。大人と一緒に夜の田んぼに行き、カーバイトランプを灯した「ドジョウぶち」では、眠っているドジョウを串刺にし、カーバイトの匂いと、くねるドジョウに興奮しました。エビガニ、ドジョウ、釣った魚、食用ガエルが、たんぱく源として食された時代です。 泳ぎと言ってもプールなどなく、ガキ大将に連れられ、ため池「高津池」に行き、親にばれないようにパンツを脱いで水遊びをしました。雑木林の「ターザンごっこ」では、木から木へ渡り歩き、ロープにぶら下がって遊びました。転落やケガもありましたが、今と違い、「落ちたほうがドジ」の一言。問題にはならない時代でした。

ロボッツ、ホーム初戦も B1開幕5連敗

男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)に昇格した茨城ロボッツは16日、今季のホーム初戦として、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナに宇都宮ブレックスを迎えた。茨城は66-88で宇都宮に敗れ、いまだ白星なしの5連敗。 2021-22 B1リーグ戦(10月16日、アダストリアみとアリーナ)茨城ロボッツ 66-88 宇都宮ブレックス茨 城|11|15|17|23|=66宇都宮|21|22|28|17|=88 昨季準優勝の宇都宮は、B1リーグではトップ中のトップといえる強豪チーム。初昇格の茨城が挑むことで、上位とのレベル差を測る良い機会になると見られていた。結果としては大差での敗戦で、リチャード・クレスマンヘッドコーチは「自分たちの道のりはまだまだ長いと感じた。これまでの4試合もタフなゲームだったが、宇都宮は個々のプレーや、ハイレベルな守備、次々に交替できる選手層の厚さなど素晴らしいチーム。こういう相手に対し日々成長しながら前向きに戦っていきたい」と振り返った。 試合開始直後は茨城のアップテンポな攻撃が機能、平尾充庸やエリック・ジェイコブセンが3点シュートを決め、宇都宮と互角の戦いを進めていく。だが第1クオーター半ば、11-10のスコアから茨城の得点がぴたりと止まり、宇都宮に点差を広げられる展開になる。 今季新加入のエリック・ジェイコブセン(右)。この日は17得点のほか、ディフェンスリバウンドなどでも活躍した=同

「資金調達 現在進めている」改修工事費用でまちづくり会社 つくばセンタービル

つくば市が出資するまちづくり会社「つくばまちなかデザイン」(同市吾妻、内山博文社長)が18日から工事を実施すると告知しているつくばセンタービル1階アイアイモールの解体と改修工事のうち、貸しオフィスなどにするための改修工事資金について、同社が現在も、資金調達を進めている最中であることが15日分かった。 同日開催された市議会全員協議会で、まちなかデザインの小林遼平専務が「資金調達を現在進めている」と答弁した。改修工事費がいくらになるかや資金調達の見通しなどについて複数の議員から質問が出たが、小林専務は「この場ではお答えを控えさせていただきたい。細かいデータがないのでお答えできない」「金融機関と守秘義務契約を結んでいる」などと繰り返した。 同社の工事スケジュールによると、アイアイモールの解体工事を18日から12月半ばまで実施し、貸しオフィスなどに改修する工事を12月初めから来年3月末まで続けて実施するとしている。解体工事の費用については「(元の借り主の)筑波都市整備からいただく」という。 小林専務は「(18日から)解体工事に着手する。新設(改修)工事は着手してない」とし、改修工事は「資金調達ができない限り着手しない」「資金調達が決定したらつくば市と協議しながら報告したい」などと答弁した。 同社の現在の資本金は当初の想定より2900万円少ない1億2100円。一方、市は昨年12月と今年3月に市議会に示した資料で、初期投資として改修費などに約2億7300円かかるとする見通しを示している。同じ資料の事業収支見通しでは、資本金を2億万円とし7000万円を借り入れる収支計画を示している。新たな収支見通しに対する質問も出たが、小林専務の答弁はなかった。 議会や市民に説明なしに工事を拙速に進めないよう求める決議を臨時議会に提案する山中真弓市議(壇上)=同