火曜日, 1月 27, 2026
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トナリエ・スクエアの「ベリーベリーカフェ」 《ご飯は世界を救う》49

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【コラム・川浪せつ子】TXつくば駅そば、トナリエつくばスクエアのフードコートに、「ベリーベリーカフェ」さんはあります。以前、図書館の帰りに同じ階のパン屋さんに寄り、駐車券をもらいお茶していました。コロナ下、お客さんが減ってしまったのか、そのパン屋さん(2020年9月17日掲載)は閉鎖。困ったなぁ~と、フードコートで初めてお茶してみました。それが、結構よかった!

それ以来、「ベリーベリーカフェ」さんのファンに。はやりは少し陰りましたけど、タピオカ入りのミルクティーを注文。とてもおいしいのですが、ちょっと難点が。タピオカを太いストローで吸い込むとき、細かく砕けた氷を一緒に吸い込んでしまう…。コレ、とっても残念な感触。タピオカのクニュクニュだけを、味わいたいんだけどなぁ~。

ほかのお気に入りは、コーヒーフロート。アイスコーヒーの上に、アイスクリームが浮いています。このお店のアイスは、丸いアイススプーンでアイスを載せたもの。ほかのお店では、ソフトクリームを載せるバーションもありますね。どちらもスキです。

イラスト、食欲をそそりますか?

そして今回は、「ハンバーグ・オムライスセット」というダブルでおいしいというものを、注文してみました。ちょうど、私が属しているグループの展覧会がつくば美術館であり、午後のお当番の前に。そして、絵が映えるように、シュワシュワのメロンソーダー、スープとセットです。

描き始めたのはよかったのですが、色塗りの段階で苦戦。卵の上には、デミグラソース。茶色のもので、こういう分散型のソースって難しいのです。ハンバーグはやめておいて、ただのオムライス(これは赤いケチャップだった!)のほうが、映えたのではないか? でも、もうこれでやるしかない、と頑張りました。

このイラスト、食欲をそそりますでしょうか? スケッチを見て、「うまそう!」「食べたい!」と思っていただけ、それだけで幸せな気分になれる絵を描きたい。そう思っている毎日です。

このお店には、ワッフル―甘いのと食事タイプ―もあります。品数も多いので、これから、楽しみ、楽しみ ♪(イラストレーター)

つくば秀英、“敵地”で競り勝つ 【高校野球茨城’22】

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ノーブルホームスタジアム水戸=水戸市見川町

第104回全国高校野球選手権茨城大会は13日、5球場で2回戦11試合が行われた。つくば・土浦勢ではノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)に今春準優勝のつくば秀英が登場、水戸一と対戦し2−1で勝利した。J:COMスタジアム土浦の土浦日大 – 鹿島は雨のため中止、順延となった。

つくば秀英は初回、水戸一野口の立ち上がりを攻め本城、谷山の連打で出塁すると銘苅がバントで送り棚井の右犠飛で先制した。2回に同点とされるが、5回には一死一、三塁のチャンスに今度は谷山の右犠飛で武田が勝ち越しのホームイン。これが決勝点となった

投げては先発塚越が5回1失点の好投、6回、7回は2番手五十嵐がランナーを出しながら「バックを信頼して投げた」と話した通りダブルプレーでピンチをしのぎ8回から棚井にリレー。棚井は9回無死一、三塁のピンチを迎えたが最後は1ゴロで打ち取った。

先発の塚越は「初戦で緊張したが出来は良かった。夏の大会は普段とは雰囲気が違って相手の応援を力に変え、味方の応援が力になった」と話した。

県下屈指の伝統校、水戸一のお膝元での開催とあってスタンドには多くのファンが詰めかけ、完全アウエーの中行われた。コロナ禍でできなかった全校応援が今大会から認められ、両校応援団、チアリーダー、ブラスバンドが応援席に陣取った。声出し応援こそできないものの、つくば秀英も負けずにドラム、手拍子で応援した。

応援団の大竹敦子さん、高島葵さんは、昨夏の引退試合で応援をして以来の実戦。「慣れないことがあるがだんだん流れをつかんで出来るようになった」と話し、チアリーダーの井上智香さんは「初めての夏の大会の応援にめちゃくちゃ楽しい」と笑顔を見せた。3回戦は17日に東洋大牛久と対戦する。(高橋浩一)

つくば秀英・森田健文監督の話「夏の大会は硬くなるのは予想できた。水戸一高は一回戦を勝ってきているので勢いを感じた。投手継投も想定内で守備で粘れたのが勝因。春の関東大会を経験して落ち着いてやれるようになった。自分たちで流れをつかんでいけるようにしたい」

つくば市長に「NO」を突きつける 元研究者の酒井さん【キーパーソン】

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つくば市長リコール運動を主導する酒井泉さん

五十嵐つくば市長の施策や行状はおかしいと、水戸地裁に3件の住民訴訟を起こしている酒井泉さん。この市長では研究学園都市がダメになると、今度は市長解任(リコール)の署名活動に踏み切った。「理系の頭脳」で物事を整理して考える酒井さんに、五十嵐市長のどこが問題なのか話してもらった。

市にはもうまとまった土地がない

3つの住民訴訟は、①つくばセンタービル改修は10億円超の大型事業であるのに必要な行政手続きを怠った(2021年8月) ②市長1期目の「22円退職金」は市の財政に624万円の損失を与えた(2022年1月) ③運動公園用地の民間売却は議会の議決を得ておらず違法である(2022年5月)―といった内容。①と③は市の施策の問題、②は市長の行状の問題といえる。

これら住民訴訟は「月1回ぐらい(裁判官と原告・被告弁護士の間で)書面によるやり取りをしている。判決が出るまで通常は2年ぐらいかかる。したがって(五十嵐市長2期目の任期が切れる)2024年秋までには、各裁判の勝ち敗けがわかる」。五十嵐市政2期目の後半は、これら「時限爆弾」が破裂するか、それとも不発に終わるか、目を凝らす必要がありそうだ。

リコール署名活動(7月11日~8月10日)開始前に配られたチラシでは、市長解任の理由を列挙しているが、住民訴訟③の運動公園用地売却に対する「怒り」に多くのスペースが割かれている。これは研究学園都市への「想い」の裏返しか。

「運動公園用地を売ってしまうと、もう、つくば市にはまとまった土地はない。新たなプロジェクトを企画することは不可能になる」「それは学園都市の発展の可能性がなくなることを意味する」「運動公園用地は公共用でなくなり市民が使えなくなる」「何よりも学術系区域が物流基地になり学園都市の品格が失われる」

情報統制、政治宣伝、大衆迎合

酒井さんは、五十嵐市政の施策や市長の行状だけでなく、その手法も問題だという。現市政を念頭に「民主主義を壊すのは、インフォメーション・コントロール(情報統制)、プロパガンダ(政治宣伝)、ポピュリズム(大衆迎合)の3つだ」と述べ、情報統制の例として、元市議が発行した市政チェック紙を名誉毀損で訴えたことを挙げた。そして「これは市政批判に対する計算された弾圧だ」と。

プロパガンダの例については「『広報つくば』や『かわら版』には、市に都合の悪いことは書かず、施策について一方的に宣伝を行い、言い訳と自己正当化を繰り広げている」と指摘。ポピュリズムの例としては「市長選で市民の受けを狙った」退職金辞退(結果は22円)を挙げた。

面白いのは、今夏に五十嵐市長を解任に追い込み、秋口の市長選に持ち込むことで、「市長と市議の同時選挙」を分離したいと主張している点。「つくば市では市長と市議の同時選挙という変則的な市政選挙が続いている。これだと市長と市議の一体化が進み、市長の力が強化される。また、市民には選挙で市政に参加する機会が4年に1度しかない。この際、この欠陥を直したい」。ついでに選挙改革もやりたいようだ。

【さかい・いずみ】土浦一高、東北大工学部各卒。日立電線(現日立金属)研究員、高エネルギー加速器研究機構准教授を経て、2003~13年福井大教授(加速器工学)。工学博士(東北大)。2020年秋の市長選に出馬するも落選。現在「桜中部まちづくり協議会」副会長。1948年桜村(現つくば市)生まれ。実家に在住。

【インタビュー後記】実は運動公園用地が110億円で売却されたことがQ&Aの中心に。私も学園都市の土地バブルに注目していたのでこの議論は有益だった。最低売却価格68.5億円の用地が+40億円で売れたことは土地バブルの証左。インフレはこれから本番だから110億円の土地はもっと値上がりしそう。得するのは外資系倉庫会社、損するのは土地を手放したつくば市?(経済ジャーナリスト・坂本栄)

スイカの苗から変なものが… 《ハチドリ暮らし》15

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スイカだったはずなのに…

【コラム・山口京子】思わぬ出来事がありました。今春、畑に、ジャガイモ、ナス、きゅうり、ピーマン、ネギ、玉ネギ、枝豆、インゲン、トウモロコシ、スイカの苗を植えたところ、なんと、スイカの苗についた実は、ウリというか、冬瓜(とうがん)というか、ひょうたんというか、よくわからないものだったのです。

確か、店で買ったときは、苗ポットにはスイカの写真が付いていました。昨年もこの店でスイカの苗を買い、スイカを食べることができたのに…。今年は、どこでどう間違ったのでしょう。苗がスイカではなかったと考えるしかありません。それとも突然変異なんてことがあるのでしょうか。このわけのわからない実がどこまで大きくなるのか、様子見の状態です。

目的のものと実際のものが違っている場合は、目的のものをくださいと言う権利が消費者にはあります。けれども、お店と交渉するにしても、買ったときのレシートもポットに付いていた写真もありません。すでに数カ月も時間が経過しています。こんなことが起きるなんて思ってもみなかったので、証拠となるものは何も取っておきませんでした。

知らないために不利益を被ったら

今回は小さな出来事でしたが、大きな契約では諦め切れないことも出てくるでしょう。それれで、以前聞いた話を思い出しました。

ある方の家に保険会社の営業員が訪問してきて、「いい保険ができたので、今持っている保険を下取りして、新しい保険に入り直しませんか」と勧めたそうです。新しい保険のいいところの説明がありました。それならと、新しい保険に加入しました。古い保険を新しい保険に移す、転換というやり方です。そのときはなんの疑問も抱かなかったそうです。

数年後、保険について勉強するセミナーに参加し、予定利率の高かった保険を解約し、予定利率の低い保険にされていたことに気づいたそうです。予定利率のことや転換の仕組みを知っていたら、転換はしなかったと言っていました。

知らないために不利益を被ってしまうことがあります。保険会社と個人では、情報の質や量に大きな差があります。民法は対等な個人(私人間)を想定していますが、保険会社と個人の関係では、個人が弱い立場に置かれることが少なくありません。

その格差を是正し、個人(消費者)の権利を守るための法律があります。消費者法といわれるものです。消費者トラブルで困った場合は、行政の消費生活センターに相談することをお勧めします。(消費生活アドバイザー)

小粒ならではの勝ち方探ってる 常総学院・島田監督【高校野球’22展望】

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昨年夏の茨城大会準優勝盾=常総学院(土浦市中村西根)

開幕した第104回全国高校野球選手権茨城大会は13日から二回戦に入り、シード校も登場する。有力校インタビュー第3回は、常総学院の島田直也監督に話を聞いた。

全員で助け合ってミス減らす野球を

常総学院・島田直也監督

―今年チームづくりをする上で苦労した点はどんなところですか。
島田 僕はまだ監督経験が浅いので、チームづくりは試行錯誤しています。新チームが始まる際に、選手には先輩の良いところを真似しながらも、自分たちの色を出していこうと話し、去年から主力で出場していた太田和煌翔(3年)や鹿田優(3年)を中心にチーム作りをしてきました。先輩達の真似は随所で出来てきているとは思います。後は、意見をぶつけ合ったり、時に衝突したりしながら、自分たちの色を出してもらいたいのですが、その点は苦労しています。
今年のチームは去年と比較すると軸になるピッチャーがいないし打線も弱い。ですから全員で助け合ってミスを減らし、少ないチャンスをものにする野球をしたいのですが、この点は上手くいっていないですね。

―昨秋は県大会初戦で敗れて長い冬になりました。敗戦を受けて冬をどのように過ごしましたか。
島田 新チームになった時点で1試合を任せられるような飛び抜けた能力のある投手が不在だったため、全員にチャンスを与えて底上げを図りました。秋は何人かの投手で繋いで乗り切るべく臨んだのですが、結果に結びつきませんでした。冬の間、チームとしては春に向けての体力強化を中心に取り組みました。年明けから3月上旬までは、コロナの影響で全体練習が出来ない期間がありましたので、個人練習の取り組みでかなり差が生じたように思います。

150キロ超えの投手、ブライアン

―秋はバルザー・ブライアン選手が投手の練習を始めて間もない中で、151キロを計測して評判になりました。さらに先日の明豊戦では154キロと再び話題になっています。
島田 彼の特徴は肩の強さですので、少しでもレギュラー争いに食い込む可能性を広げるためにピッチャーを薦めました。ピッチャーとしての実績はまだ乏しいですが、高校生で150キロを投げるというのはなかなかいないですよね。

―春は常磐大高に惜しくも敗れました。敗戦をどのように捉えていますか。
島田 先に相手に主導権を握られると取り戻せないところがこのチームのもろさですね。序盤からずっと押される形で突き放せなかった。負けはしましたが、最後までよく粘ったとは思います。

春の常磐大高戦で戦況を見守る島田監督=4月28日、J:COMスタジアム土浦

―その後、夏に向けてチームの取り組みに変化はありましたか。
島田 3年生にとってはラストチャンスなので、夏にかける意気込みは感じられます。しかしこういうご時世なので、なかなか全員がそろわない時があったりと、調整の難しさを感じています。

今後は上がっていくしかない

―島田監督としては心境の変化はありましたか。
島田 1年目は監督に就任してすぐにセンバツ甲子園に出場して良い経験をさせてもらいましたが、2年目になって大会での成績が出なくなりました。浮き沈みを経験して良い勉強ができているなと思います。今後は上がっていくしかないですが、そこでどうやっていけば良いかというのはまだ勉強不足と言いますか、なかなか高校野球の指導って難しいなと感じているところです。

―指導方法やチームづくりに関して、相談や意見交換できる方はいるのでしょうか。
島田 経験豊富な練習試合の相手の監督さんに教わることがあります。話を聞きながら勉強している部分はあります。お話しする中で、今年の常総は小粒だというご意見もいただきながら、小粒ならではの勝ち方を探っているところです。

―今年の戦力について伺います。先ほど小粒というお話がありましたが、今年のチームカラーを一言で表すと何になりますでしょうか。
島田 今年は何も特徴がありません。バッティングでも、守備に関してもまだまだ成熟していない。状況に応じたバッティングや守備ができない難しさを感じています。もっと必死にがむしゃらに競争心をかき立てる選手が出てきて欲しいと思います。

―春の大会では各ポジションでメンバーがめまぐるしく入れ替わっている印象でした。
島田 相手が嫌がるようなプレーができる選手が出てきて欲しいと思い、チャンスを与えて競争させる意図であえていろいろな選手を起用してきました。

―投手陣についてはどうでしょうか。
島田 坂本駿(3年)、石川大翔(3年)、伊藤地宏(3年)の3人を中心に期待しています。まだまだ成長できるはずなので、責任感を持って最後まで切磋琢磨して伸びてもらいたいですね。秋も春も早期敗退して公式戦の実戦経験も積めていないので、謙虚な姿勢で愚直にやって欲しい。技術も大事ですが、とにかく最後の夏は気持ちが一番大切な部分なので、3年生には意地を見せて欲しいと思います。

―先日の土浦市内大会では飯塚遥己投手(2年)や小林芯汰投手(1年)などの下級生がいいピッチングをしました。この夏、下級生では誰が食い込んできそうでしょうか。
島田 投手の数は多いので、全員で競い合ってもらいたいです。当然、飯塚や小林には期待しています。

強い常総でないといけない

―常総学院で野球をやりたいという小中学生に向けて一言お願いします。
島田 常総で野球をやりたい強い気持ちのある子には是非来て欲しいです。そういう選手が競い合って常総の野球を承継していかなければならない。小中学生に憧れを抱いてもらうような、強い常総でないといけないですね。

―現在の部員数のうち、寮生と自宅生の割合はどうなっていますか。
島田 部員数が91人で、そのうち自宅生が5人です。遠方の選手は寮に入ってもらいますが、自宅が近い選手は通っています。

―最後に、夏の大会に向けた意気込みをお願いします。
島田 今年の常総は怖くないという声が結構耳に入ってきますが、僕としてはその方が気兼ねなくできる。実際に、今年は結果が出ていないので、結果を求めて必死にやるしかありません。その中で、当然甲子園を狙っていますし、やっぱり常総は強いんだと結果で示したいですね。大会まで残りわずかですが、しっかりと仕上げていきたいと思います。(聞き手・伊達康)

終わり

人間は作る生き物「ホモファーベル」 《続・平熱日記》113

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【コラム・斉藤裕之】美術大学の学生にとって美大受験の予備校の先生はいいアルバイトになる。私も随分長い間しばらく住んでいた埼玉の予備校にお世話になった。日曜日のコースには栃木や群馬から高校生がやってきた。当時は彼らの北関東訛(なま)りが新鮮だった。

その中の1人の女の子の話。出会ったのは彼女が高校生の時。さすがに現役とはいかなかったが、才能と努力で後に芸大に見事合格した。最後に会ったのは我が家を建てた直後に引っ越しを手伝いに来てくれた時だから、ちょうど20年前になる。それからしばらくして、実家のある那須に生活の拠点を移したこと、数年前から牛舎を改築してなにやら始めたところまではSNSで知っていた。

その牛舎が見事なカフェに生まれ変わって、その様子がテレビで紹介されるという。私はそれまでその番組を知らなかったのだけれど、古い建物をリフォームしてカフェを営んでいる方々を取り上げている番組らしい。古い建物やリフォームは私の大好物である。牛舎としては珍しい入母屋(いりもや)のつくりや、かわいらしい建具なども興味深く拝見させていただいた。

番組の中で、彼女は旦那さんと共にこのカフェに生きがいを感じているのがよく分かった。いつか大きなタケノコを送ってくださった、ご両親のお顔も拝見できた。そして東日本大震災を機に彼女が故郷に帰り、その魅力に気づいたことを知った。故郷を愛し故郷に生きる彼女の姿を見て、応援したいと思った。

1日ひとつでもいいから何か作る

少し迷ったが、放送後にSNSに簡単なコメントを送った。すると「先生が『人間は作る生き物』と言われたことを今でも覚えていて…」という返信があった。これはホモサピエンスという人間の学名に対して、「人間は本質的に物を作ることにおいて人間である」という概念で人間を定義したもので、「ホモファーベル(つくるひと)」という言葉に由縁している。

それを恐らく何かの時に口にしたのだと思うのだが、彼女がこの言葉を大事にしてくれていたということに感慨深くもあったが、実はこの言葉を聞いて意表を突かれたのは私自身だった。

この4月、日雇い先生をする学校で生徒に向けた自己紹介文を書くように言われたので、急いでパソコンに打ち込んだ。「1日ひとつでもいいから何か作ろうと思っています。文章でもご飯でも、友達でも」。何とも腑(ふ)抜けた自己紹介だが、つまり私自身無意識に「ホモファーベル」であり続けたいと思っていたということだ。

言葉が消えていくものでよかったと思う。良くも悪くも。言葉ひとつで仲良くなったり険悪になったり。でも何かの折に心に引っ掛かった言葉が何十年も生き続けることもある。那須には大学の研修所があったので、何度か出かけた思い出の地だ。しばらくぶりに尋ねてみようか。北関東訛りにも少しは免疫ができたことだし。(画家)

本来の細かい野球できてない 霞ケ浦・高橋監督【高校野球’22展望】

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秋の土浦日大戦で戦況を見守る高橋監督=2021年10月19日、ひたちなか市民球場

第104回全国高校野球選手権茨城大会が開幕した。出場を間近に控えた有力校インタビュー第2回は、霞ケ浦高の高橋祐二監督に、チームの特徴や意気込みを聞いた。

2カ月半治療に専念し復帰

―春の大会は監督代行で臨みました。体調はいかがですか。
高橋 3月中旬から入院し、チームから離れて2カ月半は治療に専念していました。その間は大高先生と直井先生に監督代行として指揮を執ってもらいました。おかげさまでもう回復し、リハビリ期間を経て現場復帰ができました。春の大会期間中の大事な時期にチームを離れていたので、何度もミーティングを行って、このままの体制で夏まで行くか、私が監督に復帰するかを話し合いましたが、監督として復帰することになりました。

霞ケ浦・高橋祐二監督

―今年のチームの特徴を教えてください。
高橋 秋も春も勝ち上がることができませんでした。去年も本来の霞ケ浦の細かい野球ができていないと言いましたが、今年も同じような状況です。打撃の破壊力は持ち合わせていますが、いつもそれが出るわけではないですし、投打のバランスを保ってチームづくりをするのは難しいと感じています。

投手陣は山田が軸に

―投手陣はどうでしょう。
高橋 雰囲気のあるピッチャーがそろっているのですが、例年のような失点が計算できる中心となるピッチャーがいません。3人が140キロ以上を投げますが、現時点では誰もエースと呼べません。ピッチャーのマネジメントが例年通りにでませんでしたし、メンタルのケアに関しても私が2カ月半留守にした影響は否めません。その点は申しわけないところですが、先輩たちもそうであったように、自分たちで殻を破ってもう少し伸びて欲しかったという気持ちもあります。ただ、この1年間で完投勝利したピッチャーはいなかったのですが、先日の練習試合で赤羽蓮(3年)が初めて完投勝利を収めたことは成長を感じる部分です。

―各投手の状態を具体的に教えてください。
高橋 左腕の山田大河(3年)は去年の秋に負けた土浦日大戦での失点はホームランの1点のみ。春も鹿島学園戦では圧巻のピッチングをしました。後はエースになるためのエッセンスをこの2カ月半で付け加えてググッと仕上げてあげたかったのですが、修正しきれていません。ただし、崩していたバランスも改善されてきてボールの質が改善しつつあるので、夏は山田が軸になってくると思います。
木村優人(2年)に関してはライトで出場しなければ、ピッチャーとして出場します。まさに大谷翔平選手(大リーグ・エンゼルス)のような二刀流です。最近はようやく打撃にも力を入れて取り組むようになりました。赤羽と渡邉夏一(3年)は体格に恵まれた素材型ですが、夏の大会でチームを背負ってマウンドに上がるだけのメンタルが十分に備わっていません。ここに来て、黒須悠斗(3年)というコツコツ頑張ってきた左腕が頭角を現してきました。昨日の練習試合でも良い感じで持ち味を発揮していました。

打線にしつこさ、しぶとさ

―野手陣はどうでしょうか。
高橋 ショートの新保玖和(2年)を中心に、キャッチャーの羽成朔太郎(1年)と太田遥人(2年)の二人、セカンドの大塚碧人(3年)を含めてセンターラインはある程度まとまりが出てきました。特に新保は気持ちの強い選手で、下級生ながらチームを引っ張ってくれています。

―打撃陣はどうですか。
高橋 上位が得点源です。1番・大徳岳登(3年)、2番・新保、3番・木村の3人は状況に応じたバッティングができて、かなり機能するようになっています。打撃陣は決してパワフルではないですが、霞ヶ浦が目指すしつこさ、しぶとさが見られるようになっています。

インタビューに丁寧に答える高橋監督=霞ケ浦高(阿見町)

―他校にも共通の質問項目として伺っているのですが、自宅から通っている部員もいるのでしょうか。
高橋 自宅通いの地元の選手はたくさんいます。レギュラーメンバーでも2名は自宅から通っています。レギュラーになったら寮に入るという決まりはありません。

元広島の鈴木投手が指導

―広島東洋カープを退団した鈴木寛人投手が後輩の指導に当たっていると伺いました。
高橋 現在はアマチュア指導資格を回復して霞ケ浦の寮で後輩と過ごし、一緒に汗を流しながら貴重なNPBの経験を選手に伝えてくれています。

―二季連続で茨城を制している明秀学園日立をどう見ていますか。
高橋 とてつもなく強いです。経験豊富な猪俣投手を中心に非常にまとまりがありますし、打撃陣も破壊力がある。これだけのチームとお互い万全の状態で、序盤戦で当たってみたかった気持ちも少なからずありました。

―最後に組み合わせに関する所感と、夏に向けての意気込みをお願いします。
高橋 どんな組み合わせでも甲子園に行くときは行くし、負けるときは負けますので、組み合わせは関係ありません。(聞き手・伊達康)

最高裁の裁判官は結局国の番人? 《邑から日本を見る》115

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除草が終わった田んぼ

【コラム・先﨑千尋】東京電力福島第1原発事故で避難した住民らが、国に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷は先月17日に「津波対策が講じられていても、事故が発生した可能性が相当ある」とし、国の賠償責任はないとする判断を示した。

この判決をテレビのニュースで聞き、新聞を読み、原告らの怒りと落胆、涙する姿を見て、最高裁の裁判官は国民の側に立つのではなく、国の番人なのではないか、と考え込んだ。

今回の判決は、福島、群馬、千葉、愛媛の各県で起こされ、福島、千葉、愛媛では高裁が国の責任を認め、群馬だけが国の責任を認めず、司法判断は割れていた。このため、最高裁が今回統一判断を示したもの。法務省によれば、今回の訴訟を含めて、国に対して賠償を求めたのは約30件あるという。

原発が立地する福島県からの避難者はピーク時には16万人を超え、この4月時点でも約3万人が避難生活を続けている。

判決の骨子は、「国が東電への規制権限を行使していれば、事故が起きなかったとは認められない。国が2002年に公表した地震予測の『長期評価』を前提とした津波対策を東電に命じても、津波の到来による大量の浸水は避けられなかった」など。今後の判決は、今回示された判例に沿って出されることになろう。

原発は典型的な「国策民営」の事業だ。国が方針を決め、民間企業の東電や関西電力などが発電所を持ち、運営する。福島の事故後に当時の東電の清水社長は「福島第1原発は、国に許可していただいている原発だ」と発言している。先日、北海道知床沖で観光船沈没事故を起こした知床観光の桂田社長も「許可していた国も悪い」と発言していた。それと同根か。

判決は、津波対策を講じていても事故は防げなかったとしている。そういう論理なら、東電にも責任がないということになるのではないか。一体、誰の責任だというのか。

国に忖度してこのような判決?

3・11の時、東海村にある日本原電東海第2発電所は、1週間前にポンプ周りの擁壁のかさ上げが終わり、重大事故にはならず、辛うじて助かった。防潮堤があっても津波の高さは想定を超え、事故は防げなかったという判断ではなく、東海第2でもわかるように、事故が発生しないような対策を講じることはできたはずだ。

私たち国民の生命や財産を守るために国は責任を果たしたと言えるのだろうか。判決は、どのような対策を講じれば事故を防げたのか何も示していない。

原発推進政策は、これまでも、そしてこれからも、国のエネルギー基本政策に位置づけられている。最高裁が原発国賠訴訟(福島原子力発電所事故に伴う国家賠償請求訴訟)で国の法的責任を認めれば、原発推進政策の見直しが求められる。今回の裁判官は、下級審の事実認定を踏まえず、先に結論ありきとした。

最高裁の人事は内閣が決める。今回の判決は、国策の誤りを認めず、被害を受けた住民の救済を考えず、国に忖度(そんたく)してこのような判決を下したとしか思えない。救いは、4人の裁判官のうちの1人の三浦守裁判官が、判決文で30ページに及ぶ反対意見を述べていることだ。(元瓜連町長)

コロナに翻弄、今も穴埋めしている 土浦日大・小菅監督【高校野球’22展望】

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昨秋の霞ケ浦戦。1点差ゲームをものにして雄叫びを上げる土浦日大の山田、塚原バッテリー=2021年10月19日、ひたちなか市民球場

第104回全国高校野球選手権茨城大会が9日開幕した。出場を間近に控えた有力校3校の監督にインタビューした。第1回は土浦日大の小菅勲監督に、他校の分析と今年のチームの特徴、意気込みなどについて聞いた。

土浦日大 小菅勲監督

つくば秀英 勢い加わっていた

―春の大会は、準決勝でつくば秀英に1点差で敗れました。その振り返りと受け止めからお願いします。
小菅 つくば秀英さんは春に霞ケ浦さんに勝って、チームに勢いが出ましたね。素材の良い選手がそろっていますし、シートノックを見ていてもしっかりと守れているので練習をやっているのがよく分かりました。そこに勢いが加わっていた。2回終了の時点で、相手の勢いを見誤っていたなと思いました。「前半が勝負。前半で攻め立てる」と選手たちに浸透仕切れなかったことが大きな敗因ですし、そこは私のミスだと思います。

―つくば秀英投手陣については。
小菅 五十嵐大晟投手(2年)、塚越伊織投手(3年)ともに良いボールを放っていました。こちらは初見のボールをしっかりと観察して、捨てるボールと勝負に行くボールの見極めがしっかりと出来てはいましたが、攻撃が遅くなってしまいました。

―秋準決勝で対戦し惜しくも敗れた明秀学園日立は、その後、秋の茨城を制覇し、秋季関東大会で初優勝。センバツでは1勝を挙げ、春の茨城も制覇しました。明秀学園日立をどう見ていますか。
小菅 各打者のスケールが大きく、エースの猪俣投手という軸がしっかりとしています。全国で勝てる力が十分ある。明秀日立さんが甲子園に行った2018年のチームに似ている印象があります。茨城県では頭一つ抜けている存在ではないでしょうか。格上に対してはチャレンジャー精神を持って、相手に欠けている部分と、自分たちの良い部分を織り交ぜながら挑戦していきたいです。

主将、指導歴でも稀有な存在

―今年のチームは長打も打てて守れる選手がそろっている印象です。
小菅 主将の武田優輝は勝ちたいという気持ちが非常に強くしっかりとチームをよくまとめています。去年はまだ突っ走っている感がありましたが、今年は上手く周りと同調しながら盛り立てて、いいチーム作りをしてくれています。彼は私が言おうと思っていたことを言いますし、2年生に対しても仲間として勝つために必要なんだという扱いをしてくれるので、なかなかこういうキャプテンとは出会えないと思わせる、私の指導歴でも稀有な存在です。

―中心選手としては1年生から出場している吉次悠真選手も挙げられます。2年半の成長をどのようにたどっていますか。
小菅 彼は器用ではないタイプで、黙って経験を積ませようという方針でやってきました。まだまだ失敗もありますが、目の覚めるような打球を放ったり、才能を感じさせるようなプレーがたくさん出ます。これまでは細かいことはあまり言わなかったのですが、いよいよ高校野球の集大成に入ってきたので、少しずつ修正点や課題を解消するために話し合うようになってきました。後は、大会で何かをつかんでくれればという段階に入っています。

―中軸を打っている2年生については? 香取蒼太選手と太刀川幸輝選手はともに体が大きくて長打力が持ち味だと思います。
小菅 香取は非常に長打力がありますし足も肩もある。試合経験を積みながら一つ一つ覚えていって、一歩一歩花を咲かせながら成長しています。太刀川については、非常に勝負強いです。野球への取り組みの良さが打席にも出ているなと思っています。

―投手陣について。下級生から登板していた山田奏太投手と河野智輝投手、それに長身右腕の小森勇凛投手(2年)、それぞれの特徴を教えてください。
小菅 山田は右のオーバースローで真っ直ぐと変化球のコンビネーションが特徴です。速さで押すというよりボールのキレで勝負するタイプです。本人が試行錯誤しながら今でも一歩ずつ成長しています。河野は右のサイドスローで、緩急とコーナーワークを織り交ぜながら丹念に打たせて取るタイプのピッチャーです。彼も本当にまじめでチームのために献身的にプレーしてくれます。小森は潜在能力が高く、球速があってボール自体はエース級です。荒削りではありますが素材としてはピカイチです。順調にいけば大学でエースになったり、その先も考えられる素材です。フィジカルとメンタルとテクニックが合わさったらすごく良いピッチャーになると思いますが、今はゲームを作る能力を磨いている段階です。

―夏は特に期待する選手は。
小菅 夏の大会は全員に期待しています。コロナ対策として試合ごとに登録変更が可能になっており、ベンチ外の選手もベンチ入りするかもしれません。この1年間、誰が欠けてもチーム力を落とさないでみんなで補おうというテーマを持って取り組んできました。常に準備しておいてくれと選手には伝えています。(次ページにつづく)

基本を繰り返す 《つくば法律日記》22

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堀越さんの事務所があるつくばセンタービル

【コラム・堀越智也】中学1年生の頃から、ボクシングが好きで、当時は日本で放送された試合は全てビデオに撮り、ボクシング雑誌を隅から隅まで読んでいた。当時世界チャンピオンだった、大橋秀行さんが会長を務めるジムの井上尚弥選手の先日の試合も当然見た。1カ月たった今でも余韻が残っている。

どうしてあんなに強いんだろうと考えながら過ごしている。挙げれば数えきれないだろうけど、その中でビジネスマンとして何か吸収できないかと考えた時に思い浮かぶのが、基本を大切にしているところだ。

ガードを高く構え、パンチを打ったら、すぐにガードの位置に戻す。日ごろの練習でも基本を何度も繰り返す。基本となるステップは、子どもの頃から欠かさずに続けているらしい。

そういえば、司法試験も新しい理論や判例の勉強よりも、基本を何度も繰り返した人が合格する。いろいろな本を読むよりも、同じ本をボロボロになるまで繰り返した方が実力がつく。

社会人になって、何か新しいことを勉強する時も、基本となる本を飽きるほど何度も何度も読むと、だんだん初めて触れた時と全然違う感覚になっていき、昔から知っていたことみたいになってくる。

コラム締め切り厳守も基本

基本が大事であることは、子どもの頃から言われ続けているのに、なぜ人は基本を繰り返すことを忘れてしまうのだろう。たぶんそれは、基本は淡泊でつまらない、同じことを繰り返すと飽きてくる、優秀な人を見ると基本以外の派手なところが目立ち、基本が重要と感じなくなる―などなど。

一流のプロの世界でも、基本を大事にしているかどうかで結果が変わると思われるのだから、自分もたくさん基本を怠っているだろうと思い、見直せることがないか、考えてみた。

まず、日々の仕事や勉強で、本を繰り返し読んでいないことがある。人の悪口を言わないかと言えば、多分たまに言っている。元気に明るく挨拶をしているかと言えば、そうでないこともある。ビジネスマンとして反省すべきは、時間を守らないことがあることだ。このコラムの締め切りも、十分反省すべきだ。

ただ、基本を守れていないのは、自分だけではない。暴力がいけないことも、民主主義が守られなければならないことも、子どものころから基本であることとして教わってきた。それでも、人間はそんな大事な基本を忘れてしまう生き物らしい。憎しみは何も生み出さないことも基本だと思うから、「罪を憎んで人を憎まず」―元首相の銃撃事件について頭を整理したい。(弁護士) 

土浦一高、東洋大牛久に惜敗 高校野球茨城大会が開幕

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J:COMスタジアム土浦

96校93チームが出場する第104回全国高校野球選手権茨城大会が9日、開幕した。開会式は実施されず、試合後の校歌斉唱や校旗掲揚も省略されたが、3年ぶりに観客数制限なしで観戦できる大会となった。5球場で一回戦10試合が行われ、J:COMスタジアム土浦の開幕戦に登場した土浦一は東洋大牛久に競り負けた。

県南勢同士の対戦。土浦一は先発、中里洸介が試合を引っ張った。東洋大牛久は、序盤小刻みな継投を見せ、4回から登板の3番手片倉が好投。9回まで1安打で投げ切った。

3回、土浦一の四番、伊藤敦貴は、左翼フェンス直撃の同点二塁打でスラッガーの片りんを見せた。

6回、東洋大牛久は、三塁打から、犠飛で決勝点を奪った。

敗れた土浦一高の柴沼剛己監督は「選手達は1年間練習でやってきたカットプレー、バント処理など勝つためにやってきたことを全て出し切ってくれた。みんな生き生きとプレーして気の抜いたプレーはなかった。采配に答えてくれて選手は本当によくやってくれた」と選手らを称えた。さらに「中里の先発は早くから決めていて試合をしっかりつくれて100%の出来だった。負けたのは僕の力不足、指導不足を感じている」と振り返った。

竹内敦哉主将は「これまでの試合では実力校相手にまとまった試合が出来ずチーム全体でミスが出ていたが、今日は地に足をつけてチャレンジャー精神で明るく楽しくやる事が出来た。エラーは出たが投手継投やファインプレーもあった。1点差で勝ちきれなかったのが悔しい」とコメントした。

中里洸介投手は「制球で、四球があり絶好調ではなかったがストライクを取って行って低めを意識して打ち取る事を考えながら投げた。今日出来る事はやった」と話した。

2回に先制タイムリーを打った石井雅也一塁手は「追い込まれていたのでくらいついて打った。打ったのは高めのスライダー。私立の強豪校相手に全力で試合に挑んで負けたのは悔しいが、やるべき事はやった。力を出し切った」と述べた。

声出し応援聞かれず

午前10時に30度を超す炎天下のゲーム。スタンドにはブラスバンドなど野球部以外の生徒らが陣取ったが、両校とも全校応援とはならず、声を出しての応援も聞かれなかった。地元校の対戦にしては今ひとつの観客の入りで、コロナ禍の影響をうかがわせた。

第104回全国高校野球選手権茨城大会の組み合わせ

琵琶湖一周「ビワイチ」を走ってきた 《夢実行人》10

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右は竹生島・宝厳寺の御札

【コラム・秋元昭臣】5月下旬、ビワイチ(琵琶湖一周サイクリング)走って、改めて自然のままの「カスイチ」(霞ケ浦一周サイクリング)に良さを感じました。「ビワイチ」は一般道であり、自動車に追われながら走りますが、「カスイチ」は全走路のほぼ半分が専用道路になっていて、車を気にしないで走れるからです。

また、「ビワイチ」は一般道路との交差点が多く、徐行しないで走る車が結構あり、とても危険を感じました。京都市内では、歩道の中に幅の広い自転車レーンがあり、ビックリしたものです。

車道脇にブルーラインがあるのは「ビワイチ」も「カスイチ」も同じですが、大きな矢羽根印が「ビワイチ」にはありませんでした。交差点では誘導ラインが切れてしまうので、曲がる場合、表示を見落としてしまうと、戻って出直すことに。これは「カスイチ」も同じですが…。

「ビワイチ」では、スマホのガイドは使わず、路面標識だけで走りました。案内地図には到着時間など記入もでき、休憩時に走行作戦を立てました。宿泊は、長浜と京都の2ケ所で、バイク野郎の宿「ライダーハウス」を利用。利用者は若者が多く、1畳1人で雑魚寝。宿泊料が安いのにはビックリ。

琵琶湖いろいろ:霞ヶ浦との比較

▽古代湖(世界に20しかない大昔の湖)で深い。海跡湖の霞ケ浦は浅い。水面は霞ケ浦の3倍の670平方キロ。平均の深さは霞ケ浦と同じ4メートルだが、北湖には最大深さ104メートルのところも。近年はヘドロ堆積が見られるそう。

▽「ビワイチ」の長さは200キロ。「カスイチ」+「つくばりんりんロード」=180キロ。「りんりん」も足せば、いい勝負。

▽透明度は悪くても2~8メートル。昔は霞ケ浦も10メートルぐらいあったが、今は0.6~2.5メートル。COD(水の汚れの指標、小さい方がきれい)は2.4mg/L。これは泳げたころの霞ケ浦の3分の1。琵琶湖にはかなわない。

▽京都・大阪・兵庫の水がめになっており、貯留量は270億立方メートルと、霞ケ浦の30倍。流入河川数は450本(霞ケ浦は56本)。鈴鹿、伊吹、野坂、比良山地からきれいな水が流れ込む。港の数は、大型港4、その他港65。霞ケ浦は150以上あるが、大型港は2つだけ。

▽観光船運航会社は、「大津汽船」をトップに4社。霞ケ浦は「ラクスマリーナ」「常陽観光」の2社。こちらも琵琶湖が上。

▽湖岸には砂浜が多く、水泳場やキャンプ場が多い。湖内の2島=竹生島(神様の島で人は住めない)と沖島へは、定期船が運航されている。(元ラクスマリーナ専務)

つくば市長リコール運動、11日スタート 市民団体 旧総合運動公園用地の売却問う

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11日からつくば市長リコールの署名活動を開始する「つくば市長リコール住民投票の会」代表の酒井泉さん(中央)ら=つくば市竹園、筑波研究学園都市記者会

つくば市大穂、旧総合運動公園用地(高エネ研南側未利用地、46ヘクタール)を一括売却する相手先として、つくば市が、外資系物流不動産会社「グッドマンジャパン」を候補者に選定した(6月21日付)のを受けて、民間売却に反対する市民団体「つくば市長リコール住民投票の会」(酒井泉代表)は8日記者会見し、五十嵐立青つくば市長のリコール(解職)を求める署名活動を11日から開始すると発表した。同市で市長のリコール運動が実施されるのは初めて。

署名を集める期間は8月10日までの1カ月間。同市の有権者数は19万3972人(6月21日現在)で、リコールが成立するには有権者数の3分の1以上の6万4658人以上の署名が必要になる。

リコール運動実施は、酒井代表が市選挙管理委員会(南文男委員長)に届け出た。市選管は6月30日付で告示した。市選管によると、選挙期間中はリコールの署名活動ができないため、参院選終了後の7月11日からの開始となるという。

「2年に一度、市長選と市議選を交互に」など3点

同会によるとリコール運動の目的は、①旧総合運動公園の売却を止めさせて、同用地を市民の公共の福祉と国益を守るために活用する②市長の解職によって、市長と与党議員の一体化が進む4年に一度の市長・市議選同一選挙を改め、2年に一度、民主主義の原則に基づき、市長選と市議選を交互に実施する③市民一人当たり年間8万円という、市民の税負担に見合った仕事をする市役所に改革するーの3点。

酒井代表(73)は「将来の発展のために必要な公共用地(旧総合運動公園用地)を売って、データセンターや物流基地にすることに、とても黙っているわけにはいかない。止める方法はリコールしかない」と話し、同会の大須賀鬨雄さんは「売却は、将来の種もみを食ってしまうことに等しい」、亀山大二郎さんは「つくば市は研究学園都市なのだから、国が研究機関の用地として取得した土地を、市が外国企業に売ることはやってはいけない」と語る。

11日のリコール署名開始を前に、同会は10日、ちらしを新聞折り込みで配布するという。11日からは、実際に署名集めをする受任者が、署名用紙を地区ごとに各戸に配布する。署名は受任者が対面で確認し、さらに封筒に入れて封印して、同会事務所に届ける。酒井さんは、11日以降も受任者を増やしたいとしている。

一方、8月10日の期限までに、署名数が有権者数の3分の1に達しなかった場合は、署名を選管に提出せず、署名用紙が入った封筒の封を切らずに裁断または焼却処分するとしている。

酒井さんは「やれることは全部やったので、後は、市民が問題意識をもってくれるかどうか。市民のほんの少しの勇気でつくば市は大きく変わると思う」と話している。

旧総合運動公園用地をめぐっては、売却候補者のグッドマンジャパンの購入金額が約110億3000万円であること、同市は8月22日までに同社と土地売買契約を締結する予定であることなどが6月21日に発表された。(鈴木宏子)

◆つくば市長リコール住民投票の会のホームページはこちら

サイクリストの宿 《日本一の湖のほとりにある街の話》1

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【コラム・若田部哲】このコラムは、日本一の湖・霞ケ浦にまつわる様々なコトやモノを紹介する欄です。「日本一は琵琶湖でしょ」と思ったそこのアナタ。もちろん正解ですが、それは面積の話。一般に「霞ケ浦」と呼ばれているのは霞ケ浦の一部(西浦)で、北浦や外浪逆浦(そとなさかうら)といった水域を合わせると、「周長」日本一は霞ケ浦なのです。

この霞ケ浦周囲と、隣接する筑波山とを巡るサイクリングコースが「つくば霞ケ浦りんりんロード」として、2019年、全国で3カ所しかない「ナショナルサイクルルート」に選定されました。

霞ケ浦の水際線の変化

今回は、このサイクルルートの起点となる駅ビル「プレイアトレ土浦」内に、2020年、オープンした「星野リゾート BEB5(ベブファイブ)土浦」をご紹介。総支配人の大庭祐太さんにお話を伺いました。

合言葉は「ハマる輪泊」

BEB5土浦は、高級リゾート「星のや」をはじめ、様々なブランドを展開する星野リゾート初の、自転車を楽しむホテルです。

合言葉は「ハマる輪泊」。本格的サイクリストから、普段自転車に乗らない人、ビジネスマンまで、幅広い人それぞれが気軽に楽しめるホテルになっています。

気軽さ・手軽さに重点を置いており、フロントで予約のQRコードを読み取らせれば、チェックインは完了。小径車とクロスバイク2タイプの電動自転車を貸し出しているため、手ぶらで来て、気軽にサイクリングが楽しめます。

その一方、本格的なサイクリスト向けの自転車用メンテナンススペース、自転車関連サニタリーなどにも抜かりがありません。 また、館内に自転車を持ち込めるため、盗難の心配は皆無です。

「星野リゾート BEB5土浦」サイクルルーム

客室は性格が異なる3タイプ。1つ目の「サイクルルーム」は、本格的サイクリスト向きの部屋。部屋内の壁にサイクルスタンドが設置されており、向かい側のガラス張りの浴室から、お湯に浸かりながら愛車を眺めるなんてことも可能です!

2つ目が「ヤグラルーム」。畳敷きの部屋の中央に、上がロフトベッドになっている櫓(やぐら)が組まれ、その下は大きなソファとなっている、皆でワイワイと楽しむのに最適な空間です。

3つめの「ダブルルーム」は、ビジネスにも使用しやすい、シンプルで居心地の良いスペース。いずれのタイプにも、さりげなく自転車的モチーフが散りばめられている演出が心憎いところです。

カジュアルな素材を用いつつも、細部まで計算されたプロポーションや、要所に配された名作什器(じゅうき)により、館内のどこを切り取ってもSNS映えする空間となっているのも、さすが星野リゾート。

居心地の良いスタイリッシュな空間だけでなく、季節を通して様々なアクティビティが用意され、何度も来たくなる、まさに「ハマる輪泊」が用意されています。

地域文化こそ最大の資源

自転車を楽しむホテルだけに、スタッフはみな相当なサイクリストぞろいかと思いきや、必ずしもそうでもないとのこと。逆に、そうしたスタッフの意見から生まれたアクティビティもあるそうです。

例えば、今夏開催の「朝活ブルーベリーサイクリング」では、電動アシスト付き自転車で、ホテルから片道10キロほどのブルーベリー農園に向かい、農薬無使用・有機農法のブルーベリー狩りを楽しみます。その後、収穫した果実をホテルのミキサー付自転車でスムージーにして味わう、というもの。

朝活ブルーベリーサイクリング

サイクリストなら、「えっ」と思うかもしれません。ある程度自転車に乗る人間にとって、10キロはほんの散歩程度の距離。ですが、普段自転車になじみのない人にとって、10キロは一つの壁であり、達成感も得られる絶妙な距離設定です。

生粋のサイクリストだけだったら逆に生まれにくいアイデアも、柔軟に取り入れていく。そこには星野リゾートの社風である、アイデアを自由に出し合えるフラットな組織文化があるとのこと。自転車を楽しみつつ、プラスアルファとして「この地域ならではの地域文化を楽しんでいただく」ことを念頭に、常に皆でアイデアを出し合っているのだそうです。

「自転車リゾートはまねできるが、地域文化はまねできない。茨城の豊富な地域文化こそが、このホテルの強みです」と大庭さんは語ります。 農業大国・茨城の様々な地域文化・資源と自転車の組み合わせで、これからどのようにこのホテルが成熟していくのか、とても楽しみです。(土浦市職員)

筆者の若田部哲さん

【わかたべ・てつ】筑波大学大学院修士課程芸術研究科デザイン専攻修了後、建築設計事務所など経て、2009年、土浦市役所入庁。地元出身が多い職場にあって、県外出身として地域への理解を深めるため、霞ケ浦周辺を歩き回り、様々な対象をイラスト化。WEBサイト「日本一の湖のほとりにある街の話」などで地域の魅力を配信。1976年生まれ。

「日本一の湖のほとりにある街の話」の公式ホームページはこちら

歴史ある名門サッカーチームに危機 筑波大蹴球部が支援呼び掛け

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筑波大蹴球部の小井土正亮監督(中央)と、林田息吹さん(左)、橋本寛人さん(右)

グラウンド老朽化し劣化

126年の歴史を持つ日本最古の名門サッカーチーム、筑波大学(つくば市天王台)蹴球部が、危機に立たされている。筑波大学サッカー場が老朽化して劣化が進み、2020年11月に性能テストを実施した結果、グラウンドの衝撃吸収や安定性などさまざまな点で日本サッカー協会が定める基準値を下回り、練習環境としての安全性が低いと判断された。

はがれた箇所が原因でけがをする部員も出ているという。このままでは、来年以降使用が予定されている公式戦でも、ホームグラウンドでの試合が開催できない状況にある。

グラウンド内に人工芝のめくれが目立つ

改善には、前回の改修から11年が経つ人工芝の全面張り替えが必要だ。その費用は最低で8000万円。同大によると、改修費用は大学の資金と寄付を合算してねん出する予定だが、さらに不足する1000万円をクラウドファンディングから募るとしている。資金が不足する背景には、国から大学に交付される運営交付金の減額などもあるという。

目標を上回る寄付が寄せられた場合、改修工事のグレードアップ、スタンドの改修、クラブハウス、トレーニングルームの充実など環境・施設の整備に充てる。

また人が集まる場所に

同大蹴球部の始まりは、1896年に設立された高等師範学校フートボール部にさかのぼる。これまでの歴史の中で、日本サッカー界の歴史をつくる多数の選手を輩出してきた。日本サッカー協会現会長の田嶋幸三さん、1998年にW杯日本代表初ゴールを決めた中山雅史さん、今年3月のオーストラリア戦でW杯出場を決める2ゴールを叩き込んだ日本代表の三笘薫選手などだ。そんな筑波大は2023年につくばに開学し50周年を迎える。

クラウドファンディングのプロジェクト実行責任者である蹴球部の小井土正亮監督(44)は、今回の改修について「コロナが流行する前まで、グラウンドに地域の子どもたちが集まり、試合やフェスティバルを開催していた。開学50周年記念事業として、地域を盛り上げるようなスポーツ事業をサッカー場で計画している。人工芝の張り替えをきっかけに、またここに人が集まるような場所にしていきたい」と思いを語る。

サッカー場に掲げられた「頂」の文字は、チームの今シーズンのスローガン

地域に愛されるチームづくり

小井土監督が話す地域とのつながりとして、約40年前から続く地元の子どもたちとの交流がある。現在201人在籍する男子蹴球部員ほぼ全員が、つくば市を中心とした13の小学生サッカーチームにコーチとして配属され、毎週末指導にあたっている。また、筑波大サッカー場に小学生を招待しての「低学年フェスティバル」や「合同練習会」、地域の小中学生を対象にしたゴールキーパー専門の「つくばGKスクール」、女子サッカー部員による、つくば市内の小学生女子を対象にした「なでしこクラス」など多様な交流の場が設けられている。

小井土監督は「私たちの先輩たちが築いた、地域に根ざし愛されるクラブという伝統をこれからも維持したい」と語る。さらに「筑波大蹴球部は日本サッカー界の歴史をつくってきた場所。ここで育った選手が、日本だけでなく世界でサッカーの歴史をつくっていくことになると考えている。そのために学生が良い経験を積むことができるよう手助けしていきたい」という。

今回、蹴球部員の橋本寛人さん(21)と林田息吹さん(20)がクラウドファンディングのリーダーを務める。橋本さんは「来年開学50年を迎える中で、芝生の張り替えが、筑波のホームグラウンドとしての新たな活動のきっかけになれば」とし、「コロナ禍で、グラウンドで選手の活躍を見てもらうことができないことがとても歯がゆかった。今後コロナが落ち着いて、これまで以上の活動をしていきたい。子どもたちを始め、多くの地域の方にホームゲームを見にグラウンドに来ていただきたい」と語る。

林田さんは、先輩部員を間近で支えるトップチームのマネージャーや地域活動を経験し、「社会人になっても、サッカーの価値をより多くの人に伝えるための活動を続けていきたい」と言葉に熱を込める。(柴田大輔)

クラウドファンディングは7月29日(金)23時まで。

この空をご先祖さまも見ていた 古今東西の空模様《遊民通信》44

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【コラム・田口哲郎】

前略

梅雨が明けて、空模様が変わりましたね。晴れると、遠くに入道雲のようなものが見える、夏の空になりました。

空を見ていてふと思ったのですが、わたしが空を眺めているとき、当然、見たままの空が認識されているわけですが、その空は写真のような空です。でも、たとえばその空を絵のように記憶しようとしたとしたら、おそらく写実的な水彩や油彩の絵、つまり西洋画に描かれている空です。光と影がある、リアルな空が広がるのです。

日本古来の空感覚

でも、日本は西洋画が本格的に入ってきた明治期以前から存続している国であり、日本人は昔からこの日本列島に住んできました。すると、当然ご先祖さまたちもわたしが普段何気なく眺めている空を眺めていたはずです。

現代のわたしたちは、青空に雲があって、穏やかな雰囲気ならば、天使が降りてきそうだなとか、まるでシスティーナ礼拝堂にあるような壁画を思い浮かべるわけですが、ご先祖さまたちはどうだったのでしょうか?

気になって浮世絵の空についてインターネットで検索してみましら、浮世絵のコレクションで有名な太田記念美術館の公式サイトブログに気になる記事を見つけました。

浮世絵の夕空についての記事ですが、「浮世絵には『夕涼み』『夕立』『夕景』『夕照』といった、夕方であることを示す言葉を含んだタイトルの作品がかなりあります。しかしながら、日が沈み、徐々に薄暗くなっていく夕暮れ空の美しさを捉えた作品はそれほど多い訳ではありません」とのこと(2021年8月11日の記事)。

おそらく、空模様を詳細に描いたのはルネサンス以降の西洋画で、日本画の空描写は淡白であったと思われます。空はひとつ、洋の東西でつながっているのに、所違えば空感覚も違うというのはおもしろいです。それほどに、わたしたちは西洋化しているのですね。ごきげんよう。

草々(散歩好きの文明批評家)

自転車とジオパーク拠点整備へ 旧筑波東中に7月着工 つくば市

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旧筑波東中学校=つくば市北条

2018年3月に廃校になったつくば市北条、旧筑波東中学校(約3.7ヘクタール)校舎に、自転車拠点とジオパーク中核拠点を整備する工事が7月に着工する。さらに校庭に、自転車競技の一つ、BMX(バイシクルモトクロス)コースを新設する工事も年度内に着手する。いずれも来年夏か秋ごろのオープンを目指す。

本格的なBMXコースは、ひたちなか市の国営ひたち海浜公園に次いで県内2カ所目、ジオパーク専用の拠点施設は、6市で構成する筑波山地域ジオパークで初となる。

BMXコースは全長350メートル

自転車拠点は、つくば霞ケ浦りんりんロードから約200メートル、峠の坂道を登るヒルクライムで人気の筑波山の不動峠から1.4キロの位置にあることなどから整備する。校舎東側の1、2階約1100平方メートルに、自転車を点検・修理したり、部品を販売するスペースをつくるほか、シャワー室、更衣室などを設置する。

校庭のBMXコースは、でこぼこの小高い山や谷をつくるなどして整備する。コース面積約7500平方メートル、コースの全長は約350メートルで、国際大会が開催できる水準とする。別に初心者向けのコースもつくる。土木工事の予算は約9900万円。

完成後の運営は市の直営とするが、連携事業者として市内に本拠地を置く自転車チーム「弱虫ペダルサイクリングチーム」の知見を借りながら運営するという(21年6月25日付)。

利用料は、埼玉県秩父市の秩父滝沢サイクルパークBMXコース(コース使用料大人1日1650円、2時間1100円など)を参考に今後、決める。利用者目標は、オープン3年後に年間5000人。首都圏からの家族連れが、周辺にも足を運び、筑波山観光に波及することが期待されている。

見て触って、実験・観察も

ジオパーク中核拠点施設内の「発信・発見ラボ」完成イメージ図(つくば市提供)

ジオパーク中核拠点は、校舎西側1、2階の約1200平方メートルに整備する。1階は、来場者が楽しめる4つのスペースを整備する。模型などを触りながら筑波山や霞ケ浦の地形や地質、地域の産物などを体感できる「ジオストーリーラウンジ」、巨石をイメージした大型モニターで映像を見る「ライブスタジオ」、地域の文化財を展示する「文化財展示室」、実験をしたり鉱物の観察などをする「発信・発見ラボ」の4つだ。

運営はつくば市単独の直営とし、入場無料。目標来場者数は2023年度は約半年間で約4000人、24年度は8000人を目指す。

2階は市職員や筑波山地域ジオパーク推進協議会関係者らが利用する事務所や会議室、倉庫などとし、現在、市役所本庁舎にあるジオパーク室が移転する予定。現地ツアーの情報なども提供する。市ジオパーク室の亀澤理映室長は「ここで学んで、現地に出掛けてくれれば」と話す。

ほかに310台分の駐車場を整備する。BMXコースの土木工事費を除いた、校舎の改修工事と駐車場の整備費は、自転車、ジオパーク施設合わせて約2億5000万円。校舎の改修工事は来年3月完成予定で、ジオパーク施設はその後、展示物の製作や搬入などをする。

【6日訂正】第7段落「文化財展示室」の紹介部分で、「ジオパーク関連の出土品を展示する」を「地域の文化財を展示する」に訂正しました。

10億円の交差点 自動車研究所にADAS試験場《土着通信部》52

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ADAS試験場で行われたテープカット=4日、城里テストセンター

【コラム・相澤冬樹】かつて谷田部の高速試験場、のちに自研、いまやJARIと呼ぶのか、つくば時代を知るものには長い付き合いとなる日本自動車研究所(坂本秀行理事長)が4日、城里町の城里テストセンターに完成させたADAS試験場の完成披露を行った。

ADASは「Advanced driver-assistance systems」の略で、読み方は「エーダス」が一般的。日本語では「先進運転支援システム」となる。カメラやセンサーで運転環境を認知して、ドライバーの判断を助け、車両制御をアシストする。こうした機能を車両に実装し、事故が起きる確率を減らしたり、運転の負荷を軽減したりする技術開発が業界挙げて盛んになっている。

その研究開発で、JARI-ADASは国内初の専用試験場となる。つくばエクスプレス(TX)建設に合わせ、JARIがつくばに研究所を残し、高速テストコースを城里に移転したのが2005年。以来17年、ようやく訪れる機会を得て、完成記念のメディア向け公開に駆けつけた。

全周5.5キロの高速周回路で知られる城里テストセンターだが、楕円コースの内径部北側にあった悪路試験場を改修してADAS試験場を新設した。総工費10億円をかけ、直進方向500メートル、横断方向300メートルの道路が、扇形走路の北に寄った部分で直行する。全舗装面積は約3万平方メートル、路面は極度に平坦にならした3層舗装を施している。

2014年度建設の第2総合試験路(全長520メートル)では実施の難しい、走路幅の大きい試験路整備を目指した。特に交差点を想定した走行評価を行う。

城里テストセンターの鎌田実所長によれば、2011~20年の交通事故を調べると、四輪車対歩行者の死傷件数は信号交差点の事故が約7割を占める。なかでも四輪車の右折中の割合が高く、対策が望まれるという。今回の試験路ではAEBS(先進緊急ブレーキシステム)などを搭載した車両を走らせ、交差点での横断方向の車両を認識する試験などに使う。

お披露目ではテープカットの後、デモ試験を実施した。ロボットが運転操作する試験車両が右左折する際、自動ブレーキが適切に作動して対向するダミー車や歩行者を模したダミー人形と衝突せずに停止する試験走行を披露した。車両は直進方向で時速80キロ、横断方向で同60キロまで加速できるという。

7月から稼働開始し、すでに複数社から引き合いが来ている。国内の主要自動車メーカーはそれぞれ独自にADAS試験場を設ける構えを見せているが、部品メーカーなどからの受注にも応え、1日8時間年間365日稼働の条件で稼働率80%を目標としている。城里テストセンター自体は夜間利用も拡大しており、年間稼働率は100%を超えているということだ。

約200種類のハスが見頃に 霞ケ浦総合公園

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咲き誇る花蓮園のハスの花=3日撮影

霞ケ浦湖岸にある土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園内の花蓮(はなはす)園で、ピンクや赤、淡い黄色のハスの花が見頃を迎えている。花は日の出と共に咲き始め、昼前には閉じてしまう。

約1000平方メートルの園に、コンクリートで仕切った80区画の池と、たる容器240個を設置し、約200種類のハスを栽培している。今年は6月13日に古代ハス「大賀蓮(おおがはす)」の開花を初めて確認した。例年より早い開花で、他の種類のハスも同様に開花が早まっている。

花蓮園内の花ハス=豊田修さん提供

花蓮園は2001年に開園した。霞ケ浦の水をオランダ風車でろ過して花蓮を栽培している。12年からははす博士として知られる元日本花蓮協会学術研究主幹の香取正人さんの指導を受けて、本格的に整備し、土浦市内で育種された品種や霞ケ浦原産の品種など、よそでは見られない品種を栽培している。

阿見町在住の豊田修さんは、3、4年前からハスが咲く時期には毎日花蓮園で撮影をしている。最近は蓮池の水面の光を丸くぼやけさせる「バブルボケ」の表現を模索しているという。「撮った写真は自分で見て楽しんでいる。一つとして同じ花はなく、品種や天候、撮影時間、光の当たり方で違った表情を見せるのがいい」と話す。

バブルボケの表現を模索した写真=豊田修さん提供

花蓮園に隣接するネイチャーセンター職員の由波圭樹(よしばけいじ)さんは「カメラを片手に早朝から写真を撮る方も多く見受けられます。花は夜明けとともに咲き出し、昼前には閉じてしまうので、観賞は午前中がお薦めです。色とりどりの花蓮が咲く様子をご覧になりに、ぜひとも足をお運びください」と来園を呼び掛けている。

◆入場無料。問い合わせは電話029-826-1111(土浦市公園街路課)

参議院議員選挙 憲法改正どうなる? 《雑記録》37

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【コラム・瀧田薫】参院選(7月10日投開票)の争点を一つだけ取り上げれば、まず「憲法改正」が焦点であろう。よく憲法改正に前向きな勢力(自民、公明、日本維新の会、国民民主)が議席数の3分の2に届くか否かが話題になるが、それがクリアされれば改正がすぐできるというものではない。4党の憲法改正に対する姿勢、特に憲法9条の扱いに主張のばらつきが大きく、改正の発議に向けて4党間の意見調整ができるかどうか、見通しは立っていない。

もっとも、与党が思惑どおりの安定多数を確保すれば、岸田首相が衆院を解散しない限り、衆参議員の任期満了を迎える2025年まで、国政選挙の予定がない「黄金の3年間」がやってくる。与党内には、国論を二分するような大きな政治課題に腰を据えて取り組めるとの期待があり、発議に至るまで熟議を尽くす時間的余裕に恵まれていることも確かだ。

ところで、現時点で、憲法9条の改正を掲げているのは、厳密に言えば、自民、維新の2党のみである。自民は憲法9条に自衛隊を明記する方針であり、維新は9条に明確に規定すると主張している。公明は9条の1項と2項を堅持する方針であり、別の条項での自衛隊明記についても引き続き検討するとし、党の公約に「自衛隊を憲法上明記すべしとの意見があるが、多くの国民は(自衛隊を)違憲とみていない」との説明をわざわざ付け加えている。

国民民主は、公約で「9条は自衛権の行使の範囲、自衛隊の保持・統制に関するルール、2項との関係の3つの論点から具体的な議論を進める」として含みを残している。他方、立憲民主党は自民党改憲案に反対し早期の憲法改正は不必要としつつ、「国民の権利の拡大についての議論」に限っては積極的な姿勢を見せている。

共産、社民両党はこれまでどおり護憲の立場を貫く。れいわ新選組は、現行憲法の実践のために必要な制度と法の整備を目指すとし、NHK党は改正に関する議論を積極的に促すとしている。

安全保障をめぐる議論が活発化

新聞各社その他の間では、今回の参院選で改憲勢力が3分の2の議席をギリギリ確保するとの見方が有力だが、そうなると、選挙後の参院は少数議席しか持たない政党でもキャスティングボートを握りやすい環境となる。すでに改憲勢力が4分の3を占めている衆院と比較して、参院における意見調整のハードルはそれなりに高くなるだろう。

ところで、選挙とウクライナ戦争が重なったこともあり、憲法改正と表裏の関係にある安全保障をめぐる議論が最近活発だ。ただし、防衛費の増額など数字だけが先行する前のめりの議論はいただけない。専門家の間では、いわゆるハイブリッド戦(情報戦、サイバーなど)への備えを想定し、日本の防衛政策を根本から考え直す時とする指摘がある。

各党とも結論ありきではなく、国家安全保障戦略など、いわゆる3文書の今後の改定にどう対応するか、党内外で調査・研究の機会をつくり、専門部会を立ち上げるなどすべきだろう。(茨城キリスト教大学名誉教授)