月曜日, 11月 10, 2025
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介護予防に専門職 土浦市人事

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土浦市役所

【鈴木宏子】土浦市は4月1日付け市職員の人事異動を内示した。新任の建設部長に岡田美徳下水道課長、教育部長に羽生元幸保健福祉部国保年金課長が就任する。消防職を含めた前年並みの異動総数は381人。子育て支援体制の強化に対応した人員配置をするほか、介護予防に専門職を配置する。機構の一部見直しにより清掃事務所の業務を清掃センターに集約などする。

◇人事異動(4月1日付)、カッコ内は現職、敬称略

【部長】
▽建設部長(同下水道課長)岡田美徳
▽教育委員会事務局教育部長(保健福祉部国保年金課長)羽生元幸

【課長】
▽市民生活部生活安全課長(総務部管財課長補佐兼管財係長)坂本英宣
▽市民生活部市民課長(保健福祉部高齢福祉課長)佐野善則
▽市民生活部環境保全課長(教育委員会事務局文化生涯学習課長兼土浦市民ギャラリー館長)佐賀憲一
▽保健福祉部高齢福祉課長(市民生活部環境保全課長)水田和広
▽保健福祉部国保年金課長(同課長補佐兼国保給付係長)菊田宏巳
▽建設部道路課長(同課長補佐兼工務係長)草間正志
▽建設部下水道課長(同道路課長)和田利昭
▽建設部公園街路課長兼市駅東駐車場管理事務所長兼市駅西駐車場管理事務所長(同公園街路課長補佐兼街路係長)浅岡武徳
▽建設部水道課長(同課長補佐兼工務係長)黒須清一
▽教育委員会事務局文化生涯学習課長兼土浦市民ギャラリー館長(同課長補佐兼文化振興室長)中澤達也
▽監査事務局長(建設部住宅営繕課長補佐兼住宅係長)武藤義隆
▽農業委員会事務局長(市民生活部生活安全課長)下村浩
▽教育委員会事務局図書館長兼土浦市民ギャラリー副館長・広報マネージャー併任(新規採用)入沢弘子

【消防司令長】(次長級)
▽次長(土浦消防署長)塩ノ谷秀雄
▽土浦消防署長(荒川沖消防署長)鈴木和徳

【消防司令長】(課長級)
▽総務課長(警防救急課長)嶋田邦彦
▽警防救急課長(土浦消防署上席副署長)岩松克彦
▽土浦消防署上席副署長(同副署長)磯山公奉
▽土浦消防署上席副署長(同副署長)本橋一夫
▽土浦消防署南分署長(同上席副署長)嶋田正夫
▽荒川沖消防署長(新治消防署長)野口國明
▽新治消防署長(総務課長)檜山保明

【退職】
▽建設部長・柴沼正弘
▽教育委員会事務局教育部長・服部正彦
▽建設部公園街路課参事兼課長兼土浦市駅東駐車場管理事務所長兼土浦市駅西駐車場管理事務所長・岡田良一
▽農業委員会事務局長・矢口勉
▽建設部水道課長・小林正典
▽監査事務局長・天谷太
▽市民生活部市民課長・松本陽子
▽消防司令次長・相澤浩
▽土浦消防署南分署長・石井昭夫

➡つくば市4月1日付け人事異動はこちら

桜並木に菜の花咲いた! つくば国際大高前新川堤

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桜の名所新川堤に咲く菜の花=土浦市真鍋

【谷島英里子】桜の名所で知られる土浦市の新川堤で、つくば国際大学高校(同市真鍋)生徒たちが、昨年から育ててきた菜の花(アブラナ)が桜とともに咲き始めている。

新川は両岸に約200本のソメイヨシノが並木をつくる名所。鮮やかな黄色の菜の花を植えることにより、歴史ある桜がより一層映え、地域活性化や地元への感謝につながればと、生徒有志や保護者、教職員ら約100人でつくる「つく国新川堤と菜の花満開プロジェクト」を2018年に立ち上げた。

場所は同校近くの新川橋から城北橋までの左岸約400メートル。県土浦土木事務所や土浦市、地元町内会、NPO法人まちづくり活性化土浦などの理解や協力のうえ、7月に除草作業を行ったあと、10月に保護者などの寄付で集まった種約50キロ分を蒔(ま)いた。3月初旬から順に咲き始め、今後も次々と開花していく予想だ。

開花を祝って開かれた「第1回桜と菜の花満開イベント」=同

30日には同校で「第1回桜と菜の花満開イベント」が開かれ、生徒やPTAが模擬店を出店。花見を楽しみながら、抹茶やレンコンのお菓子、フランクフルトなどを味わっていた。

生徒会長の2年野田咲幸さん(17)は「私たちが蒔いた種がきれいに花を咲かせて、とてもうれしい。桜と菜の花は春しか見られないので、多くの人に訪れてほしい」と話した。

「足だまり」の交流拠点 土浦にサイクリング施設オープン

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オープンしたサイクリング施設「りんりんポート土浦」エントランスホール=土浦市川口

【谷島英里子】霞ケ浦を望むつくば霞ケ浦りんりんロード沿いに30日、サイクリング施設「りんりんポート土浦」(土浦市川口)がオープンした。サイクリストや市民らが立ち寄る施設として同市が整備してきたもので、人と自転車の休息と手入れの場所となる。

休憩施設は、自転車メンテナンススペース、休憩スペース、多目的室、屋上展望スペースが設けられ、サイクルラック、シャワー、トイレ、自転車チューブなどの販売機が配置されている。自動車からの乗り換え用に約100台の駐車場も備えた。敷地面積約1.1ヘクタール、休憩施設は平屋建て延床面積約260平方メートル。

この日は、中川清市長や宇野善昌副知事ら関係者が出席してセレモニーが開かれた。中川市長は「霞ケ浦周辺の新たなシンボルとして施設の持つ魅力が波及効果を生み、街のにぎわいや地域活性化につながることを願っている」と述べた。

写真㊤は「りんりんポート土浦」外観、㊦は2人乗り「タンデム自転車」の試乗体験をする中川清市長(後方)と室内に設置された自転車ラック

オープニングイベントでは、4月1日から県道路交通法施行細則の改正で公道走行が可能となる2人乗りの「タンデム自転車」の試乗があり、中川市長、宇野副知事が体験した。子ども参加の自転車乗り方教室や自転車走行中の危険を予測する模擬体験も行われた。

▽開館時間午前9時~午後6時。休館日12月29日~1月3日。利用料(多目的室)午前9時~午後1時=1295円、午後1時~午後6時=1620円。

【読者発「マイ桜」】4 満開のひとときは時空を超えて

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90年前のお花見=総合科学研究機構(CROSS)「つくばアーカイブス」所蔵

「読者発「マイ桜」最終回は、昭和2年の土浦の貴重な花見の写真などを紹介する。

◆1927年頃のお花見(土浦市) 昭和2年4月東京電燈真鍋営業所、筑波営業所合併観桜会(於・真鍋大橋)とある写真。かぶりものをしている男たちが写っているが、戦前まで花見に仮装はつきものだったそう。ちなみに日本髪は仮装ではない。 ♯CROSS・相坊

総合科学研究機構(CROSS)は2006年に、「つくばアーカイブス」事業で古写真等の収集事業を行っている。そのなかから大塚輝一郎氏(つくば市)提供の写真を探しだした。

昭和2年(1927)といえば霞ヶ浦海軍航空隊の設置(1922)から昭和恐慌(1929)までの間に当たり、土浦がもっとも華やいだ時代だった。現在、土浦市立博物館で開催の「町の記憶―空都土浦とその時代」展でも数多く取り上げられている記憶だ。(この写真は出展されていない)

当時、土浦に6号国道はまだ整備されていないから、真鍋大橋は旧水戸街道の新川に掛かる橋と思しいが、大橋とは絶句。

雪入山に咲く山桜(雪入ふれあいの里公園提供)

◆雪入山の山桜(かすみがうら市) 絢爛(けんらん)な雰囲気のソメイヨシノが咲く町なかと違い、清楚な山桜が点在する雪入はうららかな春に身を任せる心持ちになる。♯登山女子

筑波山系の東端に位置する雪入山(標高390メートル)周辺には約3000本もの山桜が自生している。ソメイヨシノは葉が開く前に咲くが、山桜の開花は紅色の葉の芽吹きと重なり、山全体がパッチワークのような風景を醸す。見頃は4月上旬~中旬頃。

毎年春の一大イベント「山桜ウォーク」が開催される。今年は4月6日(土)で山全体を里から眺める「里コース」(5キロ)と尾根から山桜を眺める「尾根コース」(10キロ)がある。

▼問い合わせは雪入ふれあいの里公園(電話0299-59-7000)

つくばりんりんロードの筑波地区(29日撮影)

◆つくばりんりんロード(つくば市) 筑波山麓を巡るつくばりんりんロードの桜は趣があります。田畑や住宅地を通り抜けたりと、周囲の風景が変わるのもおもしろい。♯桜最前線

かつて土浦駅と岩瀬駅とを結んでいた筑波鉄道の廃線跡は自転車・歩行者専用の「つくばりんりんロード」として整備された。廃線から10年後の1998年、地元住民による「りんりん道路さくらの会」が発足し、全線40キロの壮大な桜並木を目指して植樹を進めている。

ホームが残る旧駅を利用して休憩所が設けられ、ソメイヨシノの古木が枝を伸ばす。道路沿いにはか細い若木が多いが、八重桜やしだれ桜も点在する。桜鑑賞のスポットは北条の町なかの地点で、早くも花びらを散らしはじめた木もある。

近年は都心に近く、平坦なコースが自転車愛好者に人気で、桜を愛でながら走り抜ける人の姿が多く見られる。

筑波農林研究団地のさくら通り

◆農林団地のさくら通り(つくば市) 通い10年。日常のわずらわしさを忘れて、ひたすら春の到来に浸る場所です。♯サクラ花子

農業関係の研究機関が並ぶ筑波農林研究団地の「さくら通り」は、つくば市の桜の名所。移転して間もない研究機関が市民との交流を図るため、花見の宴を開けるよう構内を夜間開放していた時代もあった。

約1.5キロにわたって桜並木が続く。植樹されているのはソメイヨシノや八重桜、山桜など500本。立ち並ぶ桜の姿は「華やか」の一語に尽きる。市内はもとより近隣の市町からの見物客でにぎわい、毎年交通渋滞が起こる。

29日現在、通り全体では8分咲きで見頃を迎えている。早朝の見物かコミュニティバスの利用がおすすめ(つくば駅バスターミナル2番乗り場から「つくバス南部シャトル」で約16分、「農林団地中央」下車)。

▽つくば市観音台2

おわり【構成・橋立多美】

「マイ桜」(3)名所よし、ひっそりと咲く桜もよし

「マイ桜」(2)思い出の桜や花見客でにぎわう名所

「マイ桜」(1)開花間近な県南地域の桜たち

【読者発「マイ桜」】3 名所よし、ひっそりと咲く桜もよし

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つくば市小野崎 田畑に立つ孤高の桜

読者発「マイ桜」3回目は、つくば、土浦の3カ所を紹介する。

◆小野崎の一本桜(つくば市) 小野崎の田畑の中に1本堂々と咲く美しい桜。桜の霊が宿っているかのような思いがします。そして、懐かしさも。♯冠木新市

農村地帯だった旧谷田部町小野崎の田畑にぽつんと立つ一本桜。たくさんの花弁を両手のひらに乗せた様相で、春爛漫(らんまん)を独り占めしているようだ。

これは農家に早苗をつくる準備の到来を告げる「種まき桜」だったに違いない。かつては桜の開花が農作業を進める目印で、花が咲けば田植えの始まりで紅葉すれば収穫の時期となった。

投稿者によれば、独立して立っているため満開の時には遠くからでもハッとする美しさがあるそうだ。

▽つくば市小野崎(八坂神社近く)

土浦市桜川堤 満開の桜川堤で春の到来を満喫する家族連れ

◆桜川堤(土浦市) 土浦市内桜川の河川敷。土手の下にシートを拡げ食事する家族の幸福感。♯大岩田の豆柴散歩人

土手沿い約4キロにわたり500本のソメイヨシノが咲き競う桜川堤は、開放的なお花見の好適地。4月7日まで「土浦桜まつり」が開催され、ちょうちんの装飾やライトアップ(午後6時から匂橋~銭亀橋間)が行われて幻想的な夜桜も楽しめる。

まつり期間中、桜川お花見船が運航する(ラスクマリーナ 電話029-822-2437)。また土・日曜は河川敷の駐車場が無料開放される(午前10時~午後4時)。

▽問い合わせは土浦市観光協会(電話029-824-2810)

つくば市洞峰公園 西大通りから望む洞峰公園の桜

◆洞峰公園(つくば市) 西大通りからの桜も、車越しからもなかなかのものである。つくばの住人となった頃はまだ苗木のようであった。♯冬木周一

1980年に開園した、洞峰沼を中心とした約20ヘクタールの県営の都市公園。サクラ、マツ、ケヤキ、イチョウなど四季折々の樹木に囲まれる。園内を散策しながらソメイヨシノや沼に生息する水鳥を観賞できる。沼を周回する1050メートルの遊歩道にウレタン舗装のウオーキング・ジョギングコースが整備され、市民ランナーたちがランニングに取り組む姿が見られる。

沼のほとりに建つレトロな筑波新都市記念館内にはカフェがあり、沼を一望しながらお茶を楽しむことができる。

▽つくば市二の宮2-20

つくば市東光台研究団地 LED照明で幻想的な風景を見せるウシオライティングの夜桜

◆ウシオライティングの夜桜(つくば市) 昨年見物した。七変化さながらに色が変わり、桜の表情が違って見えた。自然と科学が融合した、つくばらしい夜桜だ。駐車場には県外ナンバーの車もあったが、入れ替わるので大きな混雑はなかった。♯猫のしもべ

舞台やコンサート会場などで照明演出をしているウシオライティング(本社・東京)が、プロの技術を駆使してつくば事業所内の桜8本にライトアップをしている。同事業所開設時に植樹された若いソメイヨシノで枝ぶりもよく花の数も多い。

開花の時期限定で2014年から一般に無料開放している。敷地内の駐車場も開放される。今春は寒の戻りで桜はつぼみが多く、ライトアップの日時が定まっていない。同社のホームページで確認を。

▽つくば市東光台5-2-4

【構成・橋立多美】

「マイ桜」(2)思い出の桜や花見客でにぎわう名所

「マイ桜」(1)開花間近な県南地域の桜たち

事業化を技術、金融双方から支援 サイバーダインと筑波銀行が包括連携協定

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包括連携協定に調印するサイバーダイン・山海社長㊧と筑波銀行・藤川頭取=つくば市サイバーダイン本社

【相澤冬樹】ロボットスーツ「HAL(ハル)」開発を手がけるサイバーダイン(つくば市、山海嘉之社長)と筑波銀行(土浦市、藤川雅海頭取)は28日、つくば市をはじめとする地域のベンチャー企業の事業立ち上げを支援するための包括連携協定に調印した。同日付で、支援第1号への共同出資も発表した。

協定は、つくば市など両社が関わる地域において、スタートアップ企業に対する経営、技術、金融面での事業支援を行う枠組み。両社はこれまでに、それぞれCEJ(サイバニクス・エクセレンス・ジャパン)ファンド、つくば地域活性化ファンドを設けて、新産業創出への支援を行ってきたが、今回は双方が互いの得意分野の経営資源を持ち寄り、社会課題の解決や地域の発展方策で連携することに特色がある。

調印式で、山海社長が「つくばの研究室にとどまっているモノや情報を、人の手を介して社会に実装する仕組みを作っていきたい」と抱負を述べると、藤川頭取は「直接金融で企業の創造の機運を支援してきた当行の姿勢とサイバーダインのベクトルは完全に一致する」と応じた。

協定締結後、MIつくば社の唐捷CTO(中央)をはさんで握手する山海社長と藤川頭取=同

支援第1号はNIMS発ベンチャー

協定締結後、支援第1号として、物質・材料研究機構(NIMS)発ベンチャーであるマテリアルイノベーションつくば(つくば市、松村宗順CEO)への出資も発表された。NIMS先進低次元ナノ材料グループ(グループリーダー・唐捷同社CTO)の研究成果であるグラフェンを利用した蓄電デバイスの事業化を推進する。製品の超小型化・超軽量化を実現して、新たな市場の獲得をめざすもので、2年をメドに量産体制を構築する。

金額は明らかにされていないが、筑波銀行は地域活性化ファンドからの出資、サイバーダインはCEJを使わず、独自の出資で賄う。山海社長は「超小型化しての市場開拓は有望だが、一気の量産化には思い切りがいる。次の一歩を踏み出す支援という今回の枠組みにぴったりの案件だった」と語っている。

1.3キロつながる 真鍋神林線延伸道路が全線開通 土浦

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真鍋神林線延伸道路の全線開通でテープカットする中川市長(中央)ら関係者=土浦市真鍋

【谷島英里子】国道125号線と県道小野土浦線を結ぶ都市計画道路、真鍋神林線延伸道路(1.32キロ)が28日、全線開通した。土浦市中心市街地の交通渋滞緩和や消防庁舎への緊急車両の到着時間短縮が期待される。

午後3時の開通を前に安全祈願式典が開かれ、関係者らを前に中川清市長は「消防庁舎や市営斎場へのアクセスが向上するとともに、国道6号バイパスへの円滑な移動が可能となり広域的な地域間連携ができる」などとあいさつ。テープカットや通り初めをして完成を祝った。

道路は国道125号線の市民会館入口交差点から、田中2丁目の県道小野土浦線までを結ぶ。2012年度に着手し、16年2月の消防庁舎移転に合わせ、中間地点となる殿里地区の市道1級15号線から田中2丁目まで660メートルが一部開通していた。全線開通により、旧6号(現125号)と6号バイパスが真鍋地区でも道路一本でつながる。旧新治村の藤沢地区から真鍋地区へのアクセス向上、都市計画道路川口田中線・土浦駅東学園線の補完が図られ、緊急車両の到着時間短縮や渋滞緩和が期待されるという。

【読者発「マイ桜」】2 思い出の桜や花見客でにぎわう名所

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一押しの桜、慶龍寺から

読者発「マイ桜」2回目は、つくば市内の樹齢250年ともいわれるしだれ桜など、思い出の桜や名所計4カ所を紹介する。

◆慶龍寺のしだれ桜(つくば市) 境内で樹齢250年とも言われる見事なしだれ桜が3本楽しめます。♯ISSYRIDER

真言宗慶龍寺の境内には長寿のしだれ桜と、ソメイヨシノなどが植栽され、開花時期には花見の名所として参拝者が絶えない。

寺は江戸時代に建立された古刹で、本尊である観音菩薩は807年、弘法大師が子どもたちの成長と安全を祈願して手ずから彫ったと伝えられる秘仏。そのため安産祈願やお宮参り、虫封じなど、子どもの健やかな成長を願う参拝者が多く、「泉の子育て観音」と慕われる。

4月1日~10日まで「桜まつり」が開かれ、期間中の8日にはお釈迦さまの誕生日を祝う「釈尊降誕花まつり」が行われる。

▽つくば市泉2348 電話029-867-0323

小貝川の堰堤、福岡堰の桜

◆福岡堰(つくばみらい市)県南で一押しです。3年前に友人と初めて見に行き、近くにこんなところがあったのかとびっくり。桜の下で飲食できるスポットは近隣に少ないですが、公園も整備されゆっくりお弁当も食べられます。♯つくば市・団体職員 女性

利根川に合流する小貝川をせき止めて造られた福岡堰は「茨城観光100選」に選定されている桜の名所。遊歩道沿い1.8キロに約600本のソメイヨシノが連なる開放的なロケーションで、県外からも多くの見物客が訪れる。

毎年4月上旬には、桜の開花時期にあわせて「福岡堰さくらまつり」が開催される。今年の開催期間は3月29日(金)~4月2日(火)。期間中の土・日曜日には桜並木の中心部で催し物や地元物産販売、模擬店ができてにぎわう。交通渋滞が予想されるため、TXみらい平駅からの無料シャトルバスか近隣小学校への駐車を呼びかけている。問い合わせ:つくばみらい市観光協会(電話0297-58-2111)

▽つくばみらい市北山2633-7(福岡堰さくら公園)

土浦・真鍋付近を流れる新川

◆新川(土浦市) 昔勤めていた職場が近くにあったので、当時の思い出と共にあるマイ桜です。♯つくば市・女性

土浦市内を東西に流れて霞ケ浦に流れ込む新川の両岸には約200本のソメイヨシノが植えられ、枝を大きく広げて水面に覆いかぶさるため約2キロの桜のトンネルができる。川に架かる橋と桜のコントラストの美しさから撮影スポットとして人気が高く、見物客は春の到来に酔う。

同市は亀城公園や桜川の堤道など桜の名所が点在するが、新川の桜と水辺との距離感の近さを好む市民が多い。

毎年市をあげて「土浦桜まつり」が開催され、今春の会期は4月7日(日)まで。新川堤沿いの立田町と真鍋2丁目はちょうちんが飾られ、城北町地区ではライトアップされて町は一気に華やぐ。※天候や開花状況により変更や中止することがある。

▽問い合わせ:土浦市観光協会(電話029-824-2810)

つくば市筑波大学キャンパス近くにある桜の広場

◆筑波大桜通り(つくば市) 1980年代初め「桜村にも桜の名所を」と旧桜村時代の松見公園-筑波大学の松見通り西側に「桜の広場」が設けられた。京都・哲学の道に範をとったが、通りの左右は通称「くいだおれ」の飲食店街と筑波大学の学生宿舎。春ともなれば「花見公園」と化し、早々にバーベキュー禁止となった。♯つくば・我察

筑波大キャンパスの南に位置する追越、平砂学生宿舎脇の遊歩道に植樹された約1キロの桜通り。遊歩道の両サイドに植えられ、桜のトンネルになる。咲き競う桜の下の広場は学生たちの開放区で花見を楽しむ姿が見られる。

投稿者は学園都市建設に当たった住宅・都市整備公団(現・UR都市機構)と交流があった。1973年に開学した同大も既存のアカマツ林や池を利用して公園のように造られた。

大学は公共性を考慮して「開かれた大学」として発足し、部外者を拒む門やフェンスはない。開学前後に植樹されたと思われる樹勢旺盛な若い桜がキャンパスに点在し、自由に散策できる。自転車で往来するものも多い。

【構成・橋立多美】

 

クレオを日本エスコンに売却 西武棟は複合施設、イオン棟はマンションに

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閉鎖されているつくば駅前商業施設クレオ=つくば市吾妻

【鈴木宏子】百貨店やスーパーなどが撤退後、閉鎖されたままになっているつくば市吾妻、TXつくば駅前の商業施設クレオについて、所有者の筑波都市整備(同市竹園、石原孝社長)は27日、不動産会社の日本エスコン(東京都千代田区、伊藤貴俊社長)に同日付けで売却したと発表した。

日本エスコンは全国各地で地域密着型の商業施設開発やマンション、ホテル建設などを手掛けるデベロッパー。昨年12月に売却された隣接のキュート(Q’t)、モグ(MOG)=2018年12月22日付=に続いて、同駅前商業施設つくばクレオスクエア全体を日本エスコンが取得したことになる。同社は「これまでの多面的な不動産開発のノウハウを生かし、3施設一体でのつくば駅前の開発を推進していく」としている。

クレオの再生問題は、施設閉鎖から約1年2カ月でようやく方向性が定まった。

日本エスコンによると、旧西武棟部分は改修して、商業施設のほか、県・市や、周辺の教育機関、先端技術研究開発系企業などと連携した複合施設にするという。同社は「駅直結のペデストリアンデッキでつながる立地を活用し、キュート、モグを含め、マーケットニーズに合う業種業態・店舗を構成して魅力的な施設を設計し、駅前街区全体の新たなにぎわいを創出する」などとしている。

旧イオン棟部分は解体して先進的なマンションを建設するという。同社は中部電力と提携していることから、省エネルギーのスマートハウスなどを計画しているという。マンションは14階建て程度を検討しているが、戸数などの規模は未定という。

再オープンに向けたスケジュールは現時点で未定だが、旧イオン棟部分の解体工事は年内に着手するとしている。

一方、筑波都市整備は、日本エスコンに売却した理由について「つくば市のまちづくり方針に共鳴し、施設運営やまちづくりにノウハウがあり、中心市街地の活性化の実現に寄与できる」などと説明する。日本エスコンとは、つくば市が取得を断念した昨年10月以降、協議してきたという。売却価格は公表しないとしている。

つくば市長「再びにぎわいを期待」

クレオは敷地面積約1万5600平方メートル、建物は鉄筋コンクリート造り地下2階・地上8階建て、延床面積は約5万7000平方メートル。科学万博が開催された1985年3月に開業した。

その後、つくばエクスプレス開業により郊外に大型店が立地したことやライフスタイルの変化などから売り上げが減少し、2017年2月に西武筑波店が撤退、18年1月にはイオンつくば駅前店が撤退し、全館が閉鎖となった。

筑波都市整備は西武が撤退を発表した16年8月から、新たなテナントの誘致を続けたが再開の見通しが立たず=17年12月25日付=、売却方針に転換した=18年9月4日付

こうした中、つくば市の五十嵐立青市長は昨年9月、クレオの土地と建物を38億円で取得し、子どもたちが遊びながら科学を学べる体験型商業施設=18年9月28日付=をつくる計画を発表した。市内4カ所で説明会を開き=18年10月10日付同12日付同14日付同15日付=、市民の意見を募集するなどした=同18日付=が、議会の理解を得られないと判断し、昨年10月、議会に諮らないまま計画を断念=同25日付=した経緯がある。

五十嵐市長は「取得が決定したことで再び中心市街地のにぎわいに資する施設になることを期待している。つくば市が目指す中心市街地のビジョンの実現に向けた取り組みについても協力いただきながら進めていきたい」などとするコメントを発表した。

31日で営業に幕 JRに精通の旅行窓口、びゅうプラザ土浦駅

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JR土浦駅構内の旅行センター「びゅうプラザ土浦駅」=土浦市有明町

【橋立多美】JR土浦駅の改札口そばにあるJR東日本の旅行センター「びゅうプラザ土浦駅」が31日、閉店する。オープンしたのは1992年10月1日。27年間の営業に幕を下ろす。

水戸支社総務課広報室は「旅行商品のインターネット予約・販売が主流になるなどのお客様のご利用実態などを総合的に勘案し、閉店を決定した」とする。

同駅には、主にJR東日本の鉄道を利用したパック旅行を取り扱う「びゅうプラザ」、JRの乗車券類を販売している「みどりの窓口」、みどりの窓口とほぼ同じJR券を販売している指定席券売機と近距離の乗車券類を販売する自動券売機が設置されている。「びゅうプラザ」と「みどりの窓口」は一体化した施設で、「びゅうプラザ」は閉鎖されるが「みどりの窓口」は従来通り存続する。

びゅうプラザは最大で180店を数えたが、現在は約3分の1の65店舗まで減少しているという。水戸支社管内の常磐線(藤代駅~福島県の新地駅)ではかつて牛久駅と友部駅に存在した。2010年代に店舗縮小が加速し、15年に日立駅と原ノ町駅、18年にいわき駅から姿を消した。土浦駅のびゅうプラザが閉店し、水戸支社管内では水戸駅のみとなる。

今後は、インターネットやスマホで指定席券を予約する「えきねっと」(www.eki-net.com/travel/)と、電話による申し込み「びゅう予約センター」(0570-04-8928)の対応となる。

「びゅうプラザ」はJR主催の旅行商品を取り扱うだけでなく、旅の相談窓口として旅行愛好者らに親しまれてきた。特にJRについては一番精通して取り扱っている窓口だけに閉店を残念がる人は多い。窓口跡の利活用について同広報室は「駅の状況を見ながら有効活用を検討したい」と話している。

【読者発「マイ桜」】1 開花間近な県南地域の桜たち

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一押しの桜たち。つくば市北条の大池㊧、土浦市真鍋小㊤

NEWSつくばは、初の試みとして読者から一押しの桜をSNS投稿いただきました。一斉に開花し、すぐ散るからこそ思い入れが強くなるのか、満開の桜を撮った写真に心湧きたつ思いが込められているようです。投稿をもとに編集部がそれぞれの桜を紹介しています。今春は読者推薦の桜を巡ってみませんか。【構成・橋立多美】

◆北条大池(つくば市) 桜と北条大池、そして桜の間から見える筑波山や宝篋山が見事です。これら全てを同時に見ることができるので、とても贅沢なロケーションだと思います。♯まんぞく

筑波山麓の北条にある桜の名所。農業用水として用いられている大池と小池、新池を中心に大池公園として整備され、池の周囲に250本以上のソメイヨシノが植えられている。

広い敷地で花見見物のための場所取りの必要はないし、池越しの筑波山や水面に映る「逆さ筑波山」を見ることができる。

公園のすぐ近くに奈良・平安時代の役所跡と想定される平沢官衙(かんが)遺跡がある。実物大に復元された高床式の正倉3棟が立ち並ぶ広場は、常時見学可能で古代空間が体感できる。1980年に国の史跡指定を受けている。入場無料。

▽つくば市北条1477-1

◆真鍋小学校(土浦市) 新入生歓迎のお花見会が有名だが、近年はライトアップに近隣の住民が集まる。夜桜を校庭から見上げ、校舎の窓から見下ろす。♯相坊

土浦市立真鍋小学校の校庭の中央に堂々たる桜の巨木が5本ある。県の天然記念物に指定された樹齢112年のソメイヨシノで樹勢に衰えは見えない。

学校に植樹されることの多い桜だが、通常は校庭の端に位置する。同校は校庭の拡張や校舎の建て替えで桜が校庭の真ん中に位置するようになったが、卒業生を含む関係者から移植や伐採を望む声はなかったという。

毎年4月上旬に「お花見集会」が開かれる。6年生が新1年生を背負って桜の周囲を回り、ほかの児童はそれを見守る新入生歓迎会で、校庭の真ん中に桜があるからこそ開催できる行事だ。

「真鍋のサクラを楽しむ集い」が同校で4月6日(土)午後2時~同4時に開催されるほか、5、6、7日の午後6時~同8時に桜をライトアップ。集いを含めて一般の人も校庭で桜を鑑賞できる。

▽土浦市真鍋4-3-1 問い合わせは土浦市観光協会(電話029-824-2810)

左からつくば市松見公園、同科学万博記念公園

◆松見公園のしだれ桜(つくば市) 公園のシンボルであるタワーと見事なしだれ桜が楽しめます。♯ISSYRIDER

筑波研究学園都市の基盤づくりが行われていた1976年、元々あった樹木と地形を生かして開園した都市公園。毎年見事に花を咲かせる桜を愛でる市民でにぎわう。

広さ3.8ヘクタールの回遊式の園内には滝やコイが群れる池があり、遊具や東屋、ベンチ、芝生広場もあって年齢を問わず安らげる場となっている。公園のシンボルになっている高さ45メートルの展望塔に上ると、市内はもとより筑波山まで360度のパノラマが楽しめる。展望塔へはチケットが必要(中学生~大人100円、小学生50円)。営業は午前9時~午後5時、第2・4月曜休み。

▽つくば市天久保1-4

◆科学万博記念公園(つくば市) 公園の池のほとりにたくさんのソメイヨシノが咲き誇り、桜の花を目線の高さと下から楽しめます。♯ISSYRIDER 

公園の名称通り、1985年に開催された科学万博跡地の一部を整備した都市公園。広々とした芝生広場を囲むように樹勢のよいソメイヨシノが咲きほこり、家族連れの花見客が詰めかける。

万博会場跡地のほとんどが筑波西部工業団地となり、大手企業の研究団地になっている。公園は研究団地に隣接し、当時をしのばせるのが調整池として現存しているぽっちゃん池。また園内には88年に建てられた科学の門がある。たくさんの球体がぶら下がるステンレス製のモニュメントで、4方向から科学者の顔が浮かび上がる。

イチョウ並木も整備され、四季を通じて市民の憩いの場になっている。

▽つくば市御幸が丘6

(つづく)

2種類の演算加速装置で性能アップ 筑波大学10代目のスパコンCygnus登場

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スーパーコンピューター、Cygnusと梅村センター長=筑波大学計算科学研究センター

【相澤冬樹】性格の異なる演算加速装置を2種類組み合わせた、世界で初めてのスーパーコンピューターが26日、筑波大学計算科学研究センター(つくば市天王台、梅村雅之センター長)で報道陣にお披露目された。4月から運用を開始するCygnus(シグナス)は、同センターにとって10代目のスパコン。会見で梅村センター長は「世界最速でも純国産でもないけれど、限界の見え始めたスパコンの開発競争に新たな方向性を提案するものだ」と胸を張った。

スパコンは、多くのコンピューターをつなげて、並列処理により高速の演算を実行するシステムで、1台1台をノードという。Cygnusは各計算ノードに、CPU(中央処理装置)に加え、計算処理を行う半導体チップのGPUを搭載、さらに一部のノードにはプログラマーが現場で論理回路を再構成できる集積回路FPGAを組み込んだ。いずれも市販品だが、2種の演算加速装置を合体させた例は世界初という。

一般にスパコンは、GPUの集積度を上げることで処理性能の高速さを競ってきた。巨大データの処理は得意だが、計算を進める際に分岐条件が出現するケースなどで性能が十分に発揮できず、実効スピードが落ちる弱点があった。FPGAはプログラムを書くのが大変だが柔軟性があり、接続すると装置内の高速通信も可能になる。GPUとFPGA、それぞれの特徴を組み合わて、性能の最適化が図るのが開発の狙いだった。

医療や気象研究に4月から運用開始

同研究センターは2016年度から3カ年、本体に約8億4000万円を投じてCygnusを完成させた。合わせて160基のCPU、320基のGPU、64基のFPGAで構成される。運用期間は6年の予定。「処理スピードだけなら他に早いものはいくらでもあるが、柔軟性を生かして高い演算性能と効率的な並列処理を持たせた。今後に新たな方向性を提供するものだ」(梅村センター長)という。

Cygnusのネーミングは、星座のはくちょう座に由来する。本体2台のノードは、それぞれはくちょう座のアルファ星デネブとベータ星アルビレオになぞらえられ、2種の演算加速装置を合体したノードは二重星アルビレオにちなんでいる。

スパコンを使った計算科学は、数値シミュレーションによるイメージング(可視化・映像化)に用いられることが多い。宇宙進化の謎に迫るなど、基礎物理での利用が盛んだが、近年は睡眠診断や手術ナビなど医療分野での応用に期待が広がっている。4月から約1カ月の試験期間を経て、5月に全国共同利用プログラムとして本格稼働する。すでに公募による19年度分の利用受付は終わっており、70件が採択された。気象やAIなどの研究テーマが決まっている。

土浦協同病院へのアクセス向上に期待 田村沖宿線延伸道路一部開通

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田村沖宿線延伸道路の一部開通でテープカットする中川市長(中央)ら関係者=土浦市白鳥町

【谷島英里子】土浦協同病院がある土浦市おおつ野から同市神立中央の神立駅東部を結ぶ都市計画道路、田村沖宿線の延伸道路が25日、一部開通した。2016年に移転した土浦協同病院へのアクセス時間の短縮や通学路の安全確保が期待される。午後3時からの開通に先立ち、中川清市長や益子正寛土浦警察署長らが参加して安全祈願式典やテープカットがあり、関係者や地元住民が完成を祝った。

今回開通したのは市道I級13号線交差点から県道戸崎上稲吉線交差点までの区間1.4キロで、白鳥町、神立東1、2丁目の地域。13年度に着手し、16年には同病院移転に合わせて国道354号交差点(おおつ野団地入口)から市道I級13号線交差点までの区間約500メートルを開通した。合わせると、延長1.9キロの整備を終えたことになる。残り1000メートルは部分開通をしながら、20年度までに全線開通を目指す。

道路は、菅谷小学校、土浦第五中学校の児童生徒の通学路ともなるため、安全が確保できるよう、歩道とは別に自転車専用の通行帯が設置された。カラー塗装で車道との区別がある。

式典で中川市長は「土浦協同病院へのアクセスが格段に向上し、この地域の南北方向の道路網が強化されることを大いに期待している」と述べた。

平成を貫く県「銘柄産地」指定 かすみがうら市のレンコン

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自慢のレンコンを手に記念撮影する前列右3人目から順に佐藤明彦県南農林事務所長、池田正JA水郷つくば組合長、江後田稔部会長、仲戸禎雄かすみがうら市農林水産課長=県南農林事務所

【相澤冬樹】かすみがうら市の仲戸禎雄農林水産課長は25日、JA水郷つくばの池田正組合長、同蓮根本部霞ケ浦支部の江後田稔部会長らと土浦市真鍋の県県南農林事務所を訪れ、佐藤明彦同所長から県の銘柄産地指定証の再交付を受けた。同市霞ケ浦地区で広く栽培されるレンコンは1989年に初指定を受けており、今回の再指定で平成の30年間にわたって市場からの評価を積み重ねてきたことになる。

県の銘柄産地は、農産物の市場流通に品質面での“お墨付き”を与える制度で、1982年の江戸崎(現稲敷市)カボチャを皮切りにスタートした。現在までに青果物が37品目95産地(うち銘柄推進産地35)、花きが7品目20産地(同3)で指定されている。

レンコンについては、かすみがうら市、小美玉市、河内町、土浦市、稲敷市、阿見町の順に指定されてきた。いずれも霞ケ浦沿岸にあって、全国きってのレンコン産地を形成する。全国の作付面積(2017年)3970ヘクタールのうち、茨城県は最多の1630ヘクタールを占め、かすみがうら市は259ヘクタールに及ぶ。同市の銘柄産地指定申請書等によれば、生産者は18年度実績で160戸、出荷数量は3734トン、販売金額は16億1900万円に達した。

佐藤県南農林事務所㊨から指定証の交付を受けるかすみがうら市の仲戸農林水産課長=同

産地指定はこれらの実績をベースに、品質面で農産物の信頼性・安全性が市場で評価されていることなどを審査して3年ごとに更新される。25日の交付式で、指定証は県からかすみがうら市へ渡され、出荷組織のJA水郷つくば蓮根本部霞ケ浦支部に伝達された。出荷のレンコンには県銘柄推進協議会の推奨マークが貼られ、全国に流通する。

佐藤所長は「検査体制整備による品質管理の徹底や新たな販売先の開拓などの流通販売対策、県GAP(農業生産工程管理)第三者確認制度などにも積極的に取り組んでおり、今後も更なる発展が見込まれる」と再交付の事由を述べた。池田組合長は「2月1日にJA水郷つくばが発足して最初の銘柄産地指定となったのを喜びたい。今やおいしいのは当たり前、安心と安全の取り組みを支部ともどもいっそう推進していきたい」と今後の意欲を語った。

市長公室長、再任用で続投 つくば市人事

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つくば市役所

【鈴木宏子】つくば市は4月1日付け人事異動を内示した。31日付けで退職する部長級4人のうち、松本玲子市長公室長は再任用で同公室長を続投する。新任の都市計画部長に中根祐一農業委員会事務部局長、生活環境部長に風見昌幸選挙管理委員会事務部局長、議会事務局長に川崎誠同次長がそれぞれ就任する。

異動総数は258人(全職員の19.7%)で、継続性を重視し必要最低限の人事配置とするという。3月末の定年退職者は78人、2019年度の新規採用職員は85人で、職員数は前年度よりさらに33人増え1843人になる。

女性管理職の割合は前年度より0.8ポイントあがって22%になる。再任用職員数は前年度比23人増の128人。再任用は原則、退職時の2級下の職での任用になるという。医療・介護データを分析し必要な施策を実施するための任期付職員1人を保健福祉部に配置する。

組織改編は、業務改善や職員の働き方改革を積極的に推進するため総務部ワークライフバランス推進室を課に格上げする。持続可能なまちづくりを推進するため政策イノベーション部企画経営課に持続可能都市戦略室を新設する。

ごみ清掃工場のクリーンセンター、リサイクルセンターと、し尿処理施設などを包含し管理するサステナスクエア管理課を生活環境部に設置する。廃棄物対策課を環境衛生課に変更する。メモリアルホールの担当部署を市民部から生活環境部に移管する。

公共施設の整備を一元的に行うため建設部営繕課を公共施設整備課に変更する。4月以降、指定管理者から市直営に移行する茎崎こもれび六斗の森の運営は経済部観光推進課に出先機関を置く。

◇人事異動(4月1日付)、カッコ内は現職、敬称略

【部長級】
▽市長公室長・再任用(同)松本玲子
▽都市計画部長(農業委員会事務部局長)中根祐一
▽生活環境部長(総務部主任参事兼選挙管理委員会事務部局長)風見昌幸
▽議会事務局長(同次長)川崎誠

【次長級】
▽市長公室次長兼広報監兼秘書課長(同次長兼広報監)杉山晃
▽市民部次長・市民活動課、市民窓口課担当(同次長)山田憲男
▽市民部次長兼地区相談課長・地区相談課、スポーツ振興課、国体推進課、文化芸術課担当(文化芸術課長)星野雄司
▽市民部地区担当監(教育局大穂学校給食センター所長)松崎若美
▽市民部地区担当監兼大穂相談センター所長(建設部防犯交通安全課長)白井稔
▽市民部地区担当監兼桜相談センター所長(同担当監・桜地区担当)松浦裕之
▽市民部地区担当監兼筑波相談センター所長(同担当監・谷田部区担当)木村徳一
▽市民部地区担当監兼茎崎相談センター所長(経済部土地改良課長)秋葉義美
▽保健福祉部次長・社会福祉課、障害福祉課担当(同次長・社会福祉課、障害福祉課、高齢福祉課担当)津野義章
▽保健福祉部次長・高齢福祉課、介護保険課、医療年金課、地域包括支援課担当(同次長・国民健康保険課、医療年金課、介護保険課、地域包括支援課、健康増進課担当)小室伸一
▽保健福祉部次長兼健康増進課長・国民健康保険課、健康増進課担当(健康増進課長)吉原衛
▽保健福祉部社会福祉推進監・社会福祉法人つくば市社会福祉協議会派遣(同主任参事・同派遣)稲葉光正
▽こども部次長兼幼児保育課長(同次長)松本茂
▽こども部こども政策監・再任用(同)飯泉省三
▽経済部次長・産業振興課、観光推進課担当(同次長・農業政策課、産業振興課担当)永田悦男
▽経済部次長・農業政策課、土地改良課担当(観光推進課長)大橋一彦
▽都市計画部次長・公有地利活用推進課、建築指導課、開発指導課担当(同次長兼公有地利活用推進課長)稲葉清隆
▽都市計画部次長・総合交通政策課担当(同次長兼同課長)中澤正登
▽建設部建設政策監・再任用(同)栗原正治
▽生活環境部次長・環境政策課、環境保全課、環境衛生課、サステナスクエア管理課担当(同次長・環境政策課、環境保全課、廃棄物対策課担当)谷内俊昭
▽中央図書館長(同副館長)柴原徹
▽議会事務局次長(生活環境部水道業務課長)中泉治
▽選挙管理委員会事務局長(監査委員事務部局長)石田慎二
▽監査委員事務局長(同副局長)北島浩成
▽農業委員会事務局長(市民部地区相談課長)野澤政章
▽消防本部消防次長・消防監、消防署担当(同予防広報課長・消防司令長)五月女謙次
▽消防本部主任参事兼南消防署長・消防監(消防総務課長・消防司令長)東郷道明
▽消防本部主任参事兼北消防署長・消防監(中央消防署参事兼桜分署長・消防司令長)沼尻博

【課長級】
▽市長公室広報戦略課長兼副広報監(政策イノベーション部企画経営課長補佐)勝村英樹
▽総務部ワークライフバランス推進課長(財務部納税課長兼徴税管理監)飯島正志
▽財務部管財課長(管財課公共施設マネジメント推進室長)新関清美
▽財務部納税課長兼徴税管理監(総務部総務課長補佐)奥沢篤
▽市民部副地区担当監・筑波地区担当・再任用(都市計画部長)長島芳行
▽市民部副地区担当監兼谷田部相談センター所長・再任用(議会事務局長)新井隆男
▽市民部副地区担当監・谷田部地区担当(市民窓口課長)日下由美子
▽市民部副地区担当監・桜地区担当(生活環境部下水道整備課長)小神野真
▽市民部市民活動課長(同課地域改善対策室長)大木茂樹
▽市民部市民窓口課長(市長公室広報戦略課長兼副広報監)中川伸一
▽市民部スポーツ振興課長(総務部人事課ワークライフバランス推進室長)伊藤智治
▽市民部文化芸術課長(総務部総務課長補佐)荒澤浩俊
▽保健福祉部参事、医療・介護連携推進担当(任期付短時間)黒田直明
▽経済部産業振興課長(市長公室秘書課長)久保田靖彦
▽経済部土地改良課長(産業振興課長)小川英男
▽経済部観光推進課長(教育委員会事務部局)一瀬剛
▽都市計画部公有地利活用推進課長(都市計画課沿線開発整備室長)岡田克己
▽都市計画部市街地振興課都市政策調整監・一般財団法人つくば都市交通センター派遣研修・再任用(生活環境部長)長卓良
▽都市計画部総合交通政策課長(議会事務部局)伊藤和浩
▽建設部道路整備課長(同課長補佐)塚田孝
▽建設部公共施設整備課長(財務部管財課長)坂田博之
▽建設部住宅政策課長(都市計画部市街地振興課長補佐)田中聖史
▽建設部防犯交通安全課長(消防本部地域消防課長)杉山一彦
▽生活環境部環境衛生課長(廃棄物対策課長補佐)植木亨
▽生活環境部サステナスクエア管理課長(廃棄物対策課長)星野和也
▽生活環境部水道業務課長(同課長補佐)坂入善晴
▽生活環境部下水道整備課長(建設部道路整備課長)野原浩司
▽教育局教育施設課長(建設部営繕課長)飯泉法男
▽教育局健康教育課長(市民部スポーツ振興課長)池畑浩
▽教育局大穂学校給食センター所長(健康教育課長兼茎崎学校給食センター所長)山口康弘
▽教育局茎崎学校給食センター所長(生活環境部クリーンセンター所長)石塚英樹
▽教育局文化財課長(生涯学習推進課長補佐兼係長)美野本玲子
▽教育局中央図書館副館長(こども部幼児保育課長)松浦智恵子
▽議会事務局議会総務課長(同課長補佐)渡辺寛明
▽消防本部消防指令課長(同課長補佐)竹内信之
▽消防本部警防課長(同課長補佐兼救急係長)古山正則
▽消防本部消防総務課長(警防課長補佐兼係長)山田勝
▽消防本部地域消防課長(教育局教育施設課長)秋葉芳行
▽消防本部予防広報課長(消防指令課長補佐兼指令第三係長)大山徳男
▽中央消防署参事兼副署長(同参事兼筑波分署長)堀江道夫
▽中央消防署参事兼桜分署長(同参事兼茎崎分署長)野口勝

◇退職(31日付け)

【部長級】
▽市長公室長・松本玲子
▽都市計画部長・長島芳行
▽生活環境部長・長卓良
▽議会事務局長・新井隆男

【次長級】
▽市民部地区担当監兼筑波相談センター所長・澤邉義光
▽市民部地区担当監兼大穂相談センター所長・中野実
▽市民部地区担当監兼桜相談センター所長・國府田修
▽市民部地区担当監兼谷田部相談センター所長・小神野洋一
▽市民部地区担当監兼茎崎相談センター所長・宮本任
▽市民部主任参事兼市民活動課長・東郷公咲
▽経済部次長・柴原利継
▽教育局主任参事兼文化財課長兼桜歴史民俗資料館長・山本賢一郎
▽教育局中央図書館長・椙山久美子
▽消防本部消防次長・宇津野公夫
▽消防本部主任参事兼消防指令課長・吉場道雄
▽消防本部主任参事兼南消防署長・北澤光二
▽消防本部主任参事兼北消防署長・神立孝一

【課長級】
▽市民部市民窓口課参事兼谷田部窓口センター所長・池辺洋一
▽市民部市民窓口課参事兼桜窓口センター所長・中野賢一
▽市民部市民窓口課参事兼茎崎窓口センター所長・森田隆男
▽市民部つくばメモリアルホール斎場長・大野泰宏
▽経済部観光推進課参事兼筑波ふれあいの里所長・菊地秀之
▽建設部住宅政策課長・猪野泰弘
▽教育局中央図書館副館長・小野村薫
▽消防本部警防課長・土田仁一
▽中央消防署参事兼副署長・染谷隆
▽中央消防署参事兼豊里分署長・野口守

➡前年度のつくば市人事異動はこちら

茗渓の小澤一毅さん創意指向賞 つくばで中高生の科学コンテスト

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発表を終えエントランス階段に勢揃いしたコンテスト参加者ら=つくば国際会議場

【相澤冬樹】サイエンスアイデアコンテスト「つくばScience Edge(サイエンスエッジ)」(同2019実行委員会主催)が22、23日、つくば国際会議場(つくば市竹園)で開かれ、国内の中高生に加えアジア各国の参加者らが、科学クラブなどで学んだ研究アイデアや成果を競った。審査の結果、メーン表彰の一つ、創意指向賞に、つくば市の小澤一毅さん(茗渓学園5年=高校2年)が選ばれた。

コンテストは2010年3月に始まり、ことしで9回目の開催。書類選考を経て選抜された8グループ(個人含む)が口頭発表するアイデアコンテストをはじめ、普段の研究活動のポスター発表、英語によるポスター発表の3つの部門で争われた。今回は国内81校、海外12校が参加、2日間で延べ1600人を超す大会史上最多の規模となった。ポスター発表には英語56、日本語248のグループからの発表があった。

メーンの口頭発表は23日午前中行われ、8研究グループの代表が国際会議場大ホールの壇上に立ち、プレゼンテーションの後、審査員のベテラン研究者と議論するスタイルで行われた。始祖鳥はどのように飛んだかを模型製作して考察したり、全編英語で学会風発表に臨んだ高校生もいた。臆することない受け答えに、審査員も感心することしきりだった。

創意指向賞の表彰を受ける小澤一毅さん=同

審査で、「線虫の紫外線学習の発見と神経メカニズムの解明~イソアミルアルコール学習との比較」を発表した小澤さんが創意指向賞を、「50年後の熊本は…。珪藻・花粉分析からの海水準変動」を発表した山下鮎人さん(熊本県立天草高)が探求指向賞を、「エンドファイトで農業革命!ソバ栽培における施肥剤削減技術の開発」を発表した笹原悠馨さん(山形県立村山産業高)が未来指向賞をそれぞれ獲得した。

小澤さんの研究は、害をなす紫外線を線虫が避ける行動の学習について調べ、その神経回路を解明したというもので、インスリン、グルタミン酸が関わっている経路であることから、人間の学習能力の向上に寄与できる可能性があるとした。講評で審査委員長代行の西村暹(すすむ)筑波大学生命科学動物資源センター客員教授が「このまま研究を進めれば国際誌に論文が載るレベル。評決は全会一致だった」と評価するレベルだった。

小澤さんは学校内外で研究を発表しており、受賞歴も多いそうだが、今回は「素直にうれしい。この先は学校ではできないレーザーを使った研究の方向に進んでいきたい」と目を輝かせた。3賞の代表は7月26日からシンガポールで始まる「グローバル・リンク」に派遣される。

7人超の31人が出席 土浦市議選立候補予定者説明会

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土浦市議選立候補予定者説明会の様子=22日、市役所

任期満了に伴って統一地方選後半の4月14日告示ー21日投開票で行われる土浦市議選(定数24)の立候補予定者説明会が22日、同市役所で開かれた。定数を7人オーバーする31人が出席した。

今回から定数が4削減され、28から24になる。出席者の内訳は、現職20人、新人9人、元職2人。政党別は公明4人、共産2人、無所属25人。男女別は男性28人、女性3人。

現職27人のうち7人が引退するとみられる。4年前は定数28に対し13人超の41人が立候補した。1日現在の有権者数は11万8921人。

▽出席者31人は以下の通り(氏名、政党・現新元の別、住所)=受け付け順、敬称略

中川 敬一 無元 神立町
福田 一夫 公現 乙戸
久松  猛 共現 木田余東台
今野 貴子 無現 小松
矢口  清 無現 田宮
坂本 繁雄 無新 真鍋
石引  潔 無新 真鍋
島岡 宏明 無現 烏山
塚原 圭二 無現 中村南
下村 寿郎 無現 乙戸
吉田 博史 無現 常名
目黒 英一 公新 北荒川沖町
篠塚 昌毅 無現 荒川沖西
勝田 達也 無現 神立町
柳沢  明 無現 右籾
海老原一郎 無現 真鍋
奥谷  崇 無新 右籾
吉田千鶴子 公現 中村南
川原場明朗 無現 中神立
内田 卓男 無現 中高津
柴原伊一郎 無現 藤沢
四栗  治 無新 千束町
寺内  充 無現 川口
田中 義法 無新 永国
矢口 勝雄 無新 下高津
鈴木 一彦 無現 藤沢
小野  勉 無新 小岩田東
平石 勝司 公現 神立町
田子ゆうな 共新 永国
小坂  博 無現 生田町
柏村 忠志 無元 中高津

土浦駅ビル「プレイアトレ」1年 計画上回り順調 4、5月に第2、第3弾オープン

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リニューアル工事が進む土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」

【鈴木宏子】「日本最大級の体験型サイクリングリゾート」を掲げ、「モノを売る」から「コト(体験)を売る」駅ビルに転換した「プレイアトレ土浦」が、29日でオープン1周年を迎える。1年目の売り上げは計画を上回り順調に推移しているという。一部工事が遅れていたが、4月と5月には第2弾、第3弾が次々にオープンする。

駅ビルを運営するアトレ(本社・東京都渋谷区)同土浦の藤本沢子店長によると、2月までの売り上げは月平均で計画比13%増、サイクリング拠点「りんりんスクエア」のみの売り上げは同比72%増で、1階サイクルショップ「ル・サイク」のレンタサイクル利用者は月平均約400台だったという。同スクエアの利用者は東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県からが半数で、さらに30代以下が半数を占める。サイクリング愛好者は一般に男性が多いことから、男性の来店者が多いのも特徴という。以前のペルチ土浦は60~80代の利用客が主流だったのと比べ大きく様変わりした。

同駅の1日平均乗車人員は2000年には2万人を超えていたが、05年のつくばエクスプレス開通で大きく減り、17年度は約1万6000人だった。少子化や人口減少などにより定期券利用者は現在も微減傾向が続いているというが、この1年間で同駅の土・日曜の利用者(定期外)は前年比6%増となり、減少傾向の歯止めに期待がかかる。

藤本店長は「期待を上回る結果。つくば霞ケ浦りんりんロードのサイクリストも増えており、地元からも喜んでもらっているのではないか」とスタート1年目を振り返る。

県地域振興課によると同りんりんロードの利用者数は15年度が約3万9000人、16年度が約4万8000人、17年度が約5万5000人と年々増えている。同店オープン以後の18年度の利用者数はまだまとまってないが、同課は「(同店がオープンした)影響は大きい」と話す。

中心市街地最大のレストランゾーン

ステーションロビー2階エントランスイメージ(アトレ提供)

第2弾として中央通路北側の2、3階に「ステーションロビー」が4月26日、第3弾として南側の2階に「ブック&テーブル」が5月31日オープンする。

第2弾は、市中心市街地で最大級となる約400坪(約1320平方メートル)のレストランゾーンとなる。関東や関西を中心に人気レストラン、カフェを展開する飲食店企画経営会社「バルニバービ」(東京本部・台東区)が、カフェ、レストラン、中華スタンド、クッキングスタジオのほか、フォトスタジオ、コワーキングスペースなどを運営する。店内に卓球台が置かれたり、各店が体験型イベントを展開するなど、体験と学びの新業態ゾーンになるという。高校生の利用が多い駅であることから、ワンドリングで勉強できる店もできる。

ステーションロビー3階店内イメージ(同)

第3弾は、書店と地元茨城の人気フードショップを組み合わせたマーケットショップという。書店は、読書会やゼミ、部活、演劇、旅行など、体験を提供する次世代型書店として注目される「天狼院書店」が県内初出店する。

第3弾「ブック&テーブル」2階店内イメージ(同)

第4弾となる3~5階のホテル(90室程度)は2020年春以降オープン予定という。

オープン1周年を記念して、3月と4月、様々なイベントが開催中だ。

3階エントランスイメージ(同)

【第2弾「ステーションロビー」出店予定店】4月26日オープン

2階
▽レストラン「Nanairo Eat At Home!」
▽フォトスタジオ「阿部写真館」

3階
▽チャイニーズスタンド&バー「Hao2 ごはん&バー」
▽カフェ「SLOW JET COFFE Cookie」
▽クッキングスタジオ「ぼくらのキッチン」
▽コワーキングスペース「LAP’s」
▽スタディスペース「STEADY STUDY」
ほか

【第3弾「ブック&テーブル」出店予定店】5月31日オープン

▽書籍「天狼院書店」
▽パン「クーロンヌ」
▽焼き芋「蔵出・焼き芋かいつか」
▽どら焼き「志ち乃」

【プレイアトレ土浦オープン1周年イベント】開催中
▽インスタグラム投稿フォトコンテスト(4月14日まで)=プレイアトレのオンラインギャラリー「SCENES」にプレイアトレやつくば霞ケ浦りんりんロードで撮影した写真を投稿してもらう。
▽「HAPPY BAG」販売(29日から、無くなり次第終了)=各ショップのお得が詰まったバッグを販売する。
▽〈B.B.BASE〉佐原で行こう!SAWARIDE feat.PLAYatre TSUCHIURA(30日開催)=話題の自転車専用列車「B.B.BASE」に乗って佐原からプレイアトレ土浦を目指すBBQ付きサイクリングツアー。参加費5400円。申込締切は25日。
▽ル・サイク筑波山ライドツアー(30日開催)=ツアーガイドと一緒に桜が見事な往復約50キロの「つくば霞ケ浦りんりんロード」筑波山コースを走る。休憩ポイントでは地元グルメを堪能する。参加費無料。事前申込必要。
▽BIKE FES(4月6、7日開催)=各メーカーの最新モデルが土浦駅前に集結する。試乗コーナー、補助輪外しキッズスクール、輪行講座などを開催。
▽出張エイドステーション(4月13日)=藤沢休憩所に設置し、補給食やドリンクなどを用意する。

問い合わせは電話029-835-1363(プレイアトレ土浦店)

防災ヘリ 7月から医師乗せ補完運航 つくば・土浦の3病院がチーム組織

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防災ヘリ補完運航訓練の様子(県保健福祉部医療政策課提供)

【山崎実】県は今夏の7月から、ドクターヘリの補完的運航として、医師及び看護師(医療チーム)を乗せた防災ヘリの運航を開始する。

既に昨年10月からドクターヘリの搭乗訓練(OJT)、防災ヘリ搭乗訓練等を実施している。重複要請等でドクターヘリが出勤できない場合、防災ヘリが医療チームを乗せて救急現場に向かい、速やかに治療を行い、救命率向上を図るのが狙い。

補完運航に先立ち、県は2月、この運航に協力して医療チームを組織、提供する土浦協同病院(土浦市、酒井義法病院長)、筑波大附属病院(つくば市、原晃病院長)、筑波メディカルセンター病院(同、軸屋智昭病院長)の3病院と「防災ヘリによる補完的運航に関する協定」を締結した。

「防災ヘリによる補完的運航に関する協定」締結式の様子(同)

これにより、防災ヘリに出勤要請があれば、防災航空隊基地(つくば市上境)から医療チーム提供3病院のいずれかの病院ヘリポートに立ち寄り、チームを乗せ現場に急行する。

2010年7月、水戸済生会総合病院(水戸市)と、水戸医療センター(茨城町)の2病院を拠点として運航を開始した現行のドクターヘリは、出動要請が年々増加し、重複要請から対応できないケースが目立っている。

県医療政策課のドクターヘリ運航実績によると、2010年度から17年度までの総出動件数は7079件、年度別では10年度の362件から17年度には1147件と3倍以上に急増。さらに重複要請も20件から8倍弱の156件に増え、全体では588件に上る。

防災ヘリをドクターヘリの補完として運航させることについて大井川和彦知事は、第1回定例県議会で県議の質問に「重複要請で(ドクターヘリが)出動できない場合や、多数の傷病者が出た際などに、防災ヘリが協力病院から医師と看護師を搭乗させ、救急現場に向かう体制が確立する。1人でも多くの県民の命を救うため、運航体制の充実、医療提供体制の強化に全力で取り組みたい」と、その意義を強調した。

ドクターヘリは、県境を超え、栃木、福島両県と相互に要請・利用できる体制を構築しているほか、千葉県のドクターヘリとも共同利用している。防災ヘリの補完的運航が、ドクターヘリの重複要請の負担軽減につながることは間違いなく、自治体関係者などからも「医療過疎地域にとっては心強い朗報」と、早期運航に期待している。

茨城県ドクターヘリ運航実績
年度 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
総要請件数 362 724 1090 956 986 884 930 1147 7079
出動件数 289 581 852 703 672 628 678 728 5131
未出動件数のうち重複要請 20 37 76 53 94 57 95 156 588

【総合運動公園用地】民間に一括売却へ 4月にも事業者公募 つくば市

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旧総合運動公園用地=つくば市大穂

【鈴木宏子】住民投票で白紙になったつくば市の旧総合運動公園用地(つくば市大穂、約46ヘクタール)について、五十嵐立青市長は20日、民間に一括売却する方針を明らかにした。4月下旬にも事業者を公募する。土地利用については、工場や物流施設、研究・開発施設と、商業施設などが複合的に立地する用途に誘導するという。同日開かれた市議会全員協議会で報告した。

市はこれまで、公的利活用と民間利活用の両方を検討するとしていた。民間利活用を進める理由について五十嵐市長は「利子をいたずらに増やしてはいけない」と話し「さらなる(利子)負担を減らすための現実的選択」だとした。併せて、用地全体の利用に関心を示す民間事業者から問い合わせがきていることなどを挙げた。一方、売却額については「厳しいことは間違いない」としながら明言を避けた。

土地利用方針は、全国の製造、物流、小売り、不動産業者など632社を対象に昨年10~11月に意向調査を実施した結果を踏まえたという。同用地に進出する場合のイメージとして、工場や物流センター、モール型ショッピングセンターと配送センター、大型ホームセンター、ショッピングモール、官民複合施設などの回答があったことを受けて。可能性が高いとした。

ただし意向調査に回答したのは8.4%の54社。進出を考えたいと回答した企業は製造業1社、検討の余地があるとの回答は3社だけだった。全体を一括購入したいと回答した企業は無く、部分的利用の意向にとどまった。一方で現在、市に問い合わせがあるのは、今回の意向調査対象とは別の事業者だという。

購入する場合の価格については、国道408号に面した一部分について、市が購入した額の2倍近い額を提示した小売業者もあった。市は現時点で切り売りは考えてないとしている。

用地は現在、樹木が生い茂った山林となっている。回答があった事業者からは、市による基盤整備を求める意見が多く出されたことから、市が整地し、道路や下水道などのインフラを整備すると想定した場合の造成費用も示された。事業施設ゾーンや商業施設ゾーン、緑地などを整備する場合、46~48億円かかるという試算が出され、議員からは「造成費をかけたら莫大な負担を抱える」と、市のさらなる追加負担に反対する意見が出た。

民間への売却に向けた手順は、4月下旬にも民間事業者から全体の土地利用の事業計画を公募し、3カ月間程度受け付ける。提案内容については、市が事業の実現可能性などを検討する。事業計画が決まれば、現在、第二種住居地域に指定されている都市計画を変更し、産業や研究、商業業務系が幅広く立地できる準工業地域及び工業地域にするという。その上で土地購入者を公募し事業者を決定する。

一方、民間から応募が無かった場合は、市と民間が協力して事業を実施することなどを改めて検討するとしている。

総合運動公園用地は66億円で購入した。利子は現在、年間3400万円程度かかっており、利子も含めた市の負担額は現時点で計68億円に増えているという。

➡旧総合運動公園用地の意向調査の過去記事はこちら

➡旧総合運動公園用地の不法投棄の過去記事はこちら