木曜日, 1月 1, 2026
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共通テスト志願者は6457人 不正防止強化、コロナ対策継続の筑波大会場

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試験会場で試験官の説明を聞く受験生たち=筑波大学第2試験会場

本格的な受験シーズンの幕開けとなる、大学入学共通テストが14日、全国で始まった。試験は15日までの2日間で、初日に地理歴史・公民、国語、外国語、2日目は数学と理科が実施される。会場となる筑波大学(つくば市天王台)では、昨年とほぼ同数の6457人が受験を予定していた。全国の志願者数は、前年度比で3.4%減の51万2581人と年々減少が続く中で、県内では昨年とほぼ横ばいの1万2923人となっている。

「普段の実力を」

午前8時、気温5度を下回る曇り空のもと、コートやジャンパーに身を包む受験生たちが、試験会場となる筑波大学に集まり始めた。

会場前でバスを降りた藤代高校3年の池田航大さんは「これまでにやるべきことはやってきた。本番ではその成果を出せるように、しっかり臨みたい」と気持ちを引き締め、土浦市から来た鈴木康太さんは「昨夜はしっかり寝て、朝ごはんも食べてきた。今日は楽しみたい」と意気込みを語った。龍ケ崎から娘を会場に送り届けた加藤将司さんは「親の方が緊張しています。コロナなど心配はありましたが、普段の実力を出せるよう背中を押してあげられれば」と思いを語った。

新型コロナの感染により、13日には一日の発表としては最も多い16人が亡くなるなど、県内でも拡大傾向が続いて、会場にも警戒感が漂った。受験生にはマスクの着用、手・指の消毒のほか、休憩時間や入退場時に他の受験生との接触や会話を極力避けること、昼食は自席で黙食をすることが求められた。また、会場では隣との座席間隔が空けられ換気が徹底された。

主催の大学入試センターは、試験当日に発熱や咳など体調不良がある場合、無理をせずに28、29日に、茨城大学水戸キャンパス(水戸市文京)で行われる追試験を受験するよう、呼びかけている。

昨年、高知県内の試験会場でスマホ使用の不正が発覚したのを踏まえ、試験開始前のチェックも入念に行われた。携帯電話やスマートフォン、スマートウオッチ等のウエアラブル端末の電源が切られているかの確認のため、机に並べるよう試験官が受験生に求めた。不正が発覚した際に受験中止と退出が指示されること、場合によっては警察へ被害届が出されることが伝えられた。

都内の試験会場周辺で昨年、受験生を狙った障害事件が起きたことから、各地で試験会場周辺の警備が強化されていると報道されたものの、同市内では「試験会場周辺をパトロールするなど通常警戒の範囲に留めている」(つくば署)という。

使用機器に不具合、再テスト実施

筑波大学広報局によると、この日、午後5時10分から開始された英語リスニングで、使用されるICプレーヤーのうち一台に不具合が出たため、該当する受験生1人が、試験終了後に同会場にて再テストを行った。他の受験生に関しては、定刻で終了したとしている。(柴田大輔)

巡回指導より野犬捕獲こそ必要 《晴狗雨dog》7

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県動物指導センターに収容された犬たち(笠間市)

【コラム・鶴田真子美】茨城県では多くの野犬が捕獲されています。今日も野犬の子犬たちが県動物指導センターに収容されてきました。茨城県の狂犬病予防接種実施率は平均で62.9%です。畜犬登録率も同じくらいかと思われます。飼い犬でさえ、まだまだ管理がしきれていません。

なぜこのように多数の飼い主不明の犬が、茨城にはあふれているのか? 減らすにはどうすればよいのか? 人口密度、地形、住民意識にも左右されますが、自力で解決しようと努力する市町村(牛久市、守谷市、取手市、常総市など)と、対策が講じられていない市町村は、市町村別の犬収容頭数表にも表れています。

母犬を中心に保護を進めるのが野犬抑止の鍵です。昔から、犬は安産、多産と言われてきた通り、犬はひとはらで5~10匹も出産します。そのうち半数がメスとします。犬は半年で妊娠可能となります。1頭のメスから5頭のメスが産まれたら、次のシーズンには60頭に増えるのです。野犬の繁殖を抑えるには、メス犬を捕獲することが重要です。

県は2019年から保護指導課に任命職員2名を配し、野犬多発地域の放し飼い取り締まりを始め、それから4年が経ちます。しかし、その成果については疑問が残ります。開示請求した文書をみても、飼い主不在の家の巡回を繰り返すだけで、たまに、つなぐよう指導した、柵を直すよう指導した―と記載されているだけです。

巡回指導より、野犬捕獲こそが必要です。野犬多発地域の解決のために、早急に協議会開催が求められます。獣医師会、NPO法人、個人ボランティア、住民代表、市町村環境政策課職員をメンバーにして、野犬撲滅のワーキンググループを結成する必要があります。2015年、常総市が野犬140頭を皆生かして譲渡し、ゼロにした経験を踏まえ、同じことを自治体で一斉に行うのです。 

犬の畜犬登録や狂犬病予防接種の実施は市町村の業務ですから、飼い犬に関する膨大なデータを市町村は保有しています。地域ごとに町内会や地区会があり、どこにどんな犬がいるか、野犬多発地帯の情報などは集約可能なはずです。

ワーキンググループで、チームごとに自治体を分担し、捕獲と順化を行うのです。そのための収容施設と医療、譲渡までのスタッフを揃えるために、目的を明確にしたふるさと納税制度を作ったらどうでしょう。県犬猫殺処分ゼロを目指す条例第10条には「犬猫の収容頭数を減らすため必要な施策について…協議会を組織し協議するものとする」と記載されています。

一昨年から、県には外国製捕獲機の購入を要望してきましたが、昨年、県は試みに輸入しました。野犬は、従来の鋼鉄のハクビシンやイノシシ用檻ではなかなか入りません。米国製の軽量組み立て式檻を用いれば、警戒心の強い犬も保護できます。(犬猫保護活動家)

マザー・テレサが教えてくれたこと 《遊民通信》56

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【コラム・田口哲郎】
前略

寒中お見舞い申し上げます。有名なカトリック修道女にマザー・テレサという人がいます。コルカタの聖女と呼ばれ、インドのコルカタ(カルカッタ)で死期が近い路上生活者たちへの保護活動など、弱者に寄り添う慈善活動を精力的に行いました。1997年に亡くなり、2016年に列聖されて、カトリック教会の聖人になりました。

わずか19年での列聖は異例の早さということが話題になりました。日本でも有名なイエズス会士の聖人フランシスコ・ザビエルは1552年に亡くなり、列聖されたのは1622年で、70年かかっています。通常、列聖には厳密な調査があり、何十年もの年月が費やされるとされているのです。

さて、そのマザー・テレサのドキュメンタリー映画を見たときのことです。マザーは人道的な活動をするために、コルカタの街に出かけていき、路上で生活している人々に会い、いたわり、やさしい言葉をかけ、必要な人に必要なことをしていました。

その誠実な活動に感動したのですが、一方でこう思う自分がいました。恥をしのんで正直に告白します。「マザーは路上の人を救っている。でも、ここにも苦しんでいる人間がいるのに。マザーは私のような者のところには来ないのか」

しばらくして、私は自分がとてもごう慢な思い違いをしていることに気づきました。私は路上生活者と自分が違う人間だと思っていたのです。彼らほど困窮していればマザーが手を差し伸べるけれども、自分のような者にマザーは無関心だろう、と。

これはまったくの間違いです。仮に路上生活者が苦しいのであれば、彼らと何も変わらず、私も苦しいのです。むしろ、彼らよりも狭いこころで生きている私はより苦しい。私こそ救いを求める者なのです。

無知の知のような無意識の競争意識

そして、もうひとつのことに気づきました。私は結局、現代日本という競争社会で生きていて、無意識に差別をして自己を保っているのだな、と。これも恥をしのんで告白すれば、私は先進国に住んでいて、ある程度快適な生活が送れていて、それにしがみついている。でも、そんな生活はまさに競争社会の産物で、それが自分の質を完全に保証することなどないのです。

もちろん、平和な社会で人間的な生活ができることには感謝しかないのですが、それは常に競争の結果です。学歴、職歴、収入、財産、健康など、この社会は競争し、他人との差別化という名の差別をすることを要求します。そういう社会で生まれ育つと、その過酷な渦にのみ込まれていることに気づかないのです。

実はここ20年ほど、人生が楽しくないです。それは私の責任なのです。でも、無知の知のような無意識の競争意識が、「いま、ここ」に満足することを邪魔する。「もっともっと」ばかりが頭をよぎるのです。ごきげんよう。

草々(散歩好きの文明批評家)

ワンストップの「おくやみ窓口」 つくば市に30日開設

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30日から「おくやみ窓口」が設置されるつくば市役所本庁舎2階45番窓口

死亡に伴う行政手続きを1カ所で済ませられる「おくやみ窓口」が30日、つくば市に開設される。設置場所は、市役所本庁舎2階の45番窓口。計31の手続きのうち、27の手続きを1カ所で済ませることができる。

1日2件限定、要予約

家族などが死亡した場合、一般に国民健康保険、年金、介護保険など5カ所程度の課にまたがり10程度の手続きをすることが必要となり半日ほどかかる。自家用車や農地、森林などの所有者である場合や扶養の子供がいる場合などは、市役所だけで13課にまたがり計29の手続きが必要になる。ほかに年金事務所など市役所以外でも手続きが必要。

新設するおくやみ窓口では、1カ所に担当課の職員が代わる代わる来て、1時間から1時間30分ほどで手続きを済ませられる。

遺族の行政手続きの負担を軽減するため開設する。同市によれば、県内では小美玉市の「おくやみデスク」をはじめ、取手、日立、つくばみらいなどで同様の窓口が開設されている。

ただし年金の手続きや自家用車の名義変更手続きなどは、市役所以外の年金事務所や自動車検査登録事務所などに行ったり、農地を相続する場合などは登記確認後に再び市役所に行かなくてはならない手続きもある。

同市のおくやみ窓口の利用受け付けは、午前9時15分からと午後3時からの1日2件のみで、事前予約が必要。おくやみ窓口を利用しない場合、従来通り予約なしで各担当窓口で手続きができる。

詳しくは電話029-883-1111(市役所市民窓口課)へ。

原発政策大転換 国は福島事故を忘れたのか 《邑から日本を見る》127

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古徳沼の白鳥とカメラマン=那珂市

【コラム・先﨑千尋】原子力規制委員会は先月21日、原発の60年を超える長期運転を可能にする安全規制の見直し案を了承した。運転開始30年後からは、10年以内ごとに設備の劣化状況を繰り返し確認することが柱。東京電力福島第1原発事故を教訓に定められた規制制度は大きく転換する。

それを追うように、政府はその翌日、グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議で、再稼働の加速や次世代型原発への建て替え、古い原発の運転期間60年超への延長を盛り込んだ、脱炭素化に向けた基本方針を決定した。政府は、福島第1原発事故後、原発の依存度低減を掲げてきたが、ロシアのウクライナ侵略によるエネルギー危機などを口実に、これまでの政策を大きく転換し、新規建設・長期運転にかじを切った。

だが、脱炭素化への道筋は不確かで、核のゴミの行き先も見えない。原発の運転は「グリーン」の名にふさわしいのかという疑問を残したまま、原発回帰に突き進む姿に、福島や茨城の県民からは、あまりにも乱暴で拙速な政策転換だと批判の声が上がっている。

福島県には、今も7市町村に原則立ち入り禁止の帰還困難区域が残り、3万人近くが避難生活を続けている。第一、事故の時に出された緊急事態宣言はまだ解除されていないのだ。汚染水を海に流すという問題も、これからが本番だ。

原発は古くなるほど危険性が高まる

脱炭素の主力は、太陽光や風力などを活用した再生可能エネルギーのはずだ。岸田政権は安全保障政策の大転換に続き、原発政策も、国会での議論や国民への説明をせずに唐突に決めてしまっている。あの安倍政権や菅政権ですら、原発政策は抑制的な姿勢を持ち続けてきたのだ。

岸田首相は「電力需給逼迫(ひっぱく)という足元の危機克服」と言うが、東海原発、柏崎原発を見ても分かるように、両方とも再稼働の見通しは立っていない。順調にいったとしても、原発を再稼働させるのには時間がかかる。まして、新しい原発の建設となると10年以上もかかる。それが実現するかどうかも不安定だ。

原発は、古くなるほど安全面での危険性が高まる。長期間運転すると、放射線によって原子炉圧力容器がもろくなり、コンクリートやケーブルも劣化する。これまでに建設された原発は30~40年の運転を前提にしており、これまでに60年超運転の原発は世界に例がない。世界の原発の平均運転期間は28年余だそうだ。

しかも、わが国は地震や津波などの自然災害が多く、ウクライナで見られるような軍事攻撃の危険性も指摘されている。わが国をミサイルで狙うとすれば、東京や大阪などの大都市を標的とするよりも、原発を狙った方が被害ははるかに大きくなる。誰にでも分かることだ。

岸田さんは、こうした私たちの疑問についてどう考えているのか。それを説明してほしい。自分の権力を維持、高めるために、これまでと違うことを打ち出す。それは止めてくれ。(元瓜連町長)

IDとパスワード書き換えられる つくば市、小中学校すべてのHPを停止

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つくば市役所

つくば市は10日、市内にある小中学校と義務教育学校45校すべてのホームページ(HP)のログインIDとパスワードが何者かによって書き換えられたことが分かり、45校すべてのHPを同日午後6時30分に停止したと発表した。HP画面の改ざんや書き換えなどは各学校いずれも無かったという。

市教育局総合教育研究所によると、4日午前9時ごろ、数校の学校関係者から、各HPを編集したり更新するためのログインIDとパスワードを使えない等の問い合わせがあった。

調査の結果、市内にある小学校29校、中学校12校、義務教育学校4校すべてのログインIDとパスワードが書き換えられていることが判明した。

さらに各学校のHPを構築している同じシステム上にある同教育研究所のHPに、不審なファイルがあることが分かった。

5日、同教育研究所は不審なファイルを削除し、さらに同日から、45校すべてのHPを外から閲覧できないようにした。その後10日までに、各学校で、HPの書き換えがなかったかなどを調査した結果、改ざんなどは確認できなかったという。11日午前11時現在、同研究所はじめ各校サイトへのアクセス自体ができない状態が続いている。

現在、専門業者が、いつ、どのような方法で侵入し、ログインIDとパスワードを書き換えたかなどを調べている。昨年12月28日時では、学校HPに関する問い合わせは無かったという。各学校のIDとパスワードの書き換えと、教育研究所が削除した不審なファイルとの関連は現時点で不明という。

同教育研究所は今後、原因を特定し、安全が確認されれば、なるべく早期に各学校のHPを復旧したいとしている。

各学校のHPにはそれぞれ、学校の紹介やお知らせなどが掲載されている。各学校では保護者との連絡手段などは別に確保してあり、HPの停止により学校運営に支障はないとしている。

行方市でコイを養殖《日本一の湖のほとりにある街の話》7

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行方市の理崎養魚場

【コラム・若田部哲】古来、霞ケ浦とかかわりの深い魚、鯉(コイ)。湖周辺の遺跡からは縄文の頃より食べられていた形跡が見つかっており、近年まで滋養に富む食べ物として、妊婦さんが出産後の肥立ちにあたり、体力回復のため食べていたそうです。現在でもこの霞ケ浦一帯は、食用養殖鯉の出荷量日本一の大産地となっています。

そんな中でも大拠点の一つが行方市の手賀地区。航空地図で一帯を見ると、水田とともに多数の養殖池が並び、独特の景観となっているのがわかります。今回は、手賀地区で35年にわたり鯉の養殖を営んできた、霞ケ浦北浦小割式養殖漁業協同組合代表の理崎茂男さんにお話を伺いました。

養殖の流れは3つの段階に分かれており、まず陸上の水田のような「陸(おか)いけす」で4~5カ月ほど稚魚を育て、その後、霞ケ浦の湖面内のいけす「網いけす」に移します。縦横各5メートルに区切られたいけすを多数並べたこの養殖方法は「小割(こわり)式」と呼ばれ、ここで十分大きくなるまで2~3年ほどかけて育てられます。

そして、最後の仕上げに、きれいな地下水が満たされた陸上の「締(しめ)いけす」に移し、内臓をきれいにし、身の旨味(うまみ)を引き出すのだそうです。

イラストは、締いけすから鯉を網ですくいあげ、大きさごとに選別して出荷用の車の水槽に移しているところですが、この手並みが実に鮮やか。鮮度を落とさないよう、長年の経験で素早く選別するさまは実に見事です。

冬は脂がのり煮つけが最適

さて、そんな鯉の出荷量日本一を誇る霞ケ浦ですが、2003年に養殖業を揺るがす一大事件が起こりました。それが鯉の病気「コイヘルペス」の流行。これにより、一時、鯉の生産は完全に停止し、廃業する生産者も現れました。

この苦境に対し、理崎さんはいけす内の鯉の過密を防ぎ、エサのやりすぎを避けるなどの対策を行い、長年の経験をもとに鯉の様子をよりこまめに確認し、常に元気な状態を保つことで乗り切ったそうです。

現在、取引としては活魚での出荷が多いそうですが、息子さんが手掛ける加工場「鯉丸水産」で、煮つけをはじめとする加工品も生産しているとのこと。また近年は、鯉を高級魚として重用する中国との取引も増えてきているそうです。

最後におすすめの食べ方をうかがうと、冬のこの季節は脂ものって煮つけに最適で、通年では洗いがおすすめとのこと。霞ケ浦大橋たもとの「道の駅たまつくり」ほか、近隣の道の駅などでの購入が可能です。霞ケ浦に古くから根差す豊かな味わいを、ぜひお楽しみください。(土浦市職員)

連載位置図7

①サイクリストの宿(2022年7月8日付)
②予科練平和記念館(8月11日付
③石岡のおまつり(9月8日付
④おみたまヨーグルト(10月6日付
⑤冷たくてもおいしい焼き芋(11月12日付
⑥阿見町のツムラ漢方記念館(12月9日付

【付記】本コラムは「周長」日本一の湖・霞ヶ浦周辺の、様々な魅力をお伝えするものです。

「障害」から考える10年後の街づくり つくばで提言に向け始動

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つくば自立生活センターほにゃら事務局長、斉藤新吾さん

10年後、私たちはどんな街で暮らしていたいだろう-と「障害」を切り口に語り合うイベントが18日、吾妻交流センター(つくば市吾妻)で開かれる。「2033年にタイムトラベル! 10年後に住んでいたい街 教えてください」で、出されたアイデアは、2033年までに3度予定されるつくば市議会議員選挙に向けた「提言」としてまとめていく。

登壇するのは、東京2020パラリンピックで銅メダルを獲得したゴールボール日本代表の高橋利恵子さん(関彰商事)、つくば市聾(ろう)協会事務局長の有田幸子さんら、つくば市で活動していたり、暮らしていたりする障害当事者と、障害者をサポートする計6人。聴覚や視覚、身体など、異なる障害に向き合う当事者として、また当事者を支える中で、それぞれが思い描く「10年後に住んでいたい街」の姿を発表する。企画は2カ月に一度のペースで形を変えて継続し、提言につなげる。

イベントを主催する「障害×提案=住みよいつくばの会」の呼びかけ人で、当事者として障害者の地域生活をサポートする、つくば自立生活センターほにゃら事務局長、斉藤新吾さん(47)は「障害など課題に直面している人は、『こうすれば解決できる』というアイデアをそれぞれが持っている。その考えを持ち寄って、政策提言につなげたい」と思いを語る。

自分たちの声で社会を変えられる

目的について、斉藤さんは「障害のある人が政治に参加するのって難しいんです」と語る。「物理的な難しさだけではなく、(障害者が)蚊帳の外に置かれちゃったり、(障害者自身が蚊帳の外に)いちゃったりする」ことで、当事者が問題解決の場に居合わせることができないのだと説明する。だからこそ「自分たちの声で社会を変えられることもあるということを、わかり合いたい」という。

主催団体の同会は、2018年に斉藤さんが地域の障害者や家族、支援者らに呼びかけ誕生し、これまでにも「障害」を切り口に、さまざまな形で市政に働きかけてきた。その動きは、具体的な街の変化につながっている。

その一つに、移動やトイレなど日常的に介助を必要とする重度障害者に対する、就労時の介助サービスがある。以前は、通勤や就労中に公的な介助制度を利用できず、自費で介助者を手配するほかなかった。サポートがあれば働ける人が、その機会を諦めてきた。それがつくば市では、同会の働きかけにより2022年度、「重度障害者就労支援特別事業」がスタートし、通勤・就労中の介助サービスの提供が認められた。県内初の出来事だ。

その他にも、タクシー利用への市の助成制度を、バスや電車でも利用可能なICカードとの選択制にすることで障害者の社会参加の機会を増やしたこと、スマートフォンやタブレット端末を利用し遠隔地で手話通訳を受けることができる「つくば市遠隔手話サービス」などがある。

立場の違いを乗り越える

今回の企画には、聴覚、視覚、身体など、異なる障害の当事者と、知的障害、高次機能障害のある人たちを支える支援者や家族が登壇者となる。その意図を斉藤さんは、「障害が違うと困りごとも違うし、必要とする制度も違う。支援者や家族の立場も含めて、様々な立場の意見を汲み取り政治の場に提案したい」と話す。

斉藤さんはつくばで20年以上、障害当事者として地域の課題に向き合ってきた。その中で、いまだに難しいのが住宅探しだと話す。マンションの入口に数段の階段があるだけでも車椅子で生活することは難しく、屋内の段差もある。

「1年に2部屋、バリアフリーの部屋ができたら、10年後には20部屋になる。それだけでも20人の障害者が街で暮らせるようになる。全然違うと思うんです」

議会の任期4年で社会を変えることは難しいが、10年ならできることがある。提案に賛同してくれる議員や市役所の担当者も含めて話し合っていきたいと話す。主催者は参加者に、「要望」ではなく「提案」を-と呼びかけている。(柴田大輔)

◆イベントは1月18日(水)午前10時〜正午、吾妻交流センター(つくば市吾妻)。参加は無料。定員20人。詳細はfacebookイベントページ、問い合わせは電話029-859-0590まで。

「もん泊」から「長屋門みち」へ つくば建築研究会の歩いてみる企画

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あるいてみるイベント参加者らと平沢官衙遺跡で=8日、つくば市平沢

つくば市内に点在する長屋門や地域の歴史資源を訪ねる「長屋門みち」あるいてみるイベントが8日、開かれた。同市のNPOつくば建築研究会(坊垣和明理事長)主催で、昨年夏から試行しており、4回目の開催。「長屋門みち」はつくば市内で4コースが設定されており、今回は小田城址から筑波山神社まで、15カ所の長屋門を見学する企画として募集され、同会会員や一般参加者8人が約14キロの道のりを歩いた。

ローカルツーリズムへ4コースを設定

坊垣代表によれば、研究会で進めてきた長屋門と民泊の融合企画である「もん泊」を将来目標としながら、「長屋門とはどんな建築なのか。それぞれの地域になぜ、どのようにして誕生し活用されてきたのかを広く知っていただくためには、地域ごとに所在する長屋門を見学し、また家主に活動を紹介しコミュニケーションの場を持つことが必要と考えた」とあるいてみるイベントへと発展させたという。

つくば建築研究会・坊垣理事長

これまで「吉瀬コース」「台坪コース」「台坪・大・吉瀬コース」を訪ね歩き、長屋門だけでなく神社や仏閣などの歴史的地域資源にも、ローカルツーリズムとして価値観を見出せる素材があることを発見した。

8日に行われた「筑波山コース」では、小和田地区の初酉(はっとり)大明神を訪ねた。参加者の一人は「初めて訪ねた。本殿に様々な彫り物(彫刻)が設えられ独特の味わいを醸し出していた。私たちが知らなかっただけかもしれないが、立ち寄り眺めるだけの価値を感じた」という。

古建築や物産織り込みコースの魅力アップ

同イベントは、経由した集落の人々に地域の逸話などを聞くほか、長屋門の所有者には門の築造時期や活用用途を尋ね、小和田、山口、北条へと移動した。研究会の永井正毅理事は「一見、どこにでもありそうなつくばの農村という風景の中にも、歩いて聞き取りをしていくと、なぜこの位置に道があるのか、物見のような場所に集落が所在するのかといった中世以前の歴史が浮かび上がってくる。長屋門もただそこにあるわけではないと再認識すると、長屋門という地域資源の活用には、家主さんとの交流をより熱心に進めていかねばならないと感じた」と語る。

訪ね歩きの振り出し小田城址(今回訪ねた長屋門は個人所有物のため本記事への写真掲載は控えた)

研究会は今後、同イベントのコースを増やしていく考え。坊垣理事長は「長く続けている建築バスツアー(つくばセンター地区の近代建築と周辺地区の古建築をバスで巡るツアー)と、あるいてみるツアーをNPO定番イベントとして定着を目指すとともに、イベントについては、市内各エリアの「長屋門」所有者(もん主)との協働による長屋門の清掃・地域拠点化を進めつつ、相乗効果をねらって、『長屋門みち』も市内各エリアに拡大していく予定」と次のステップを述べた。(鴨志田隆之)

延命よりも生活の質が大事? 《ハチドリ暮らし》21

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散歩の途中でユリが咲いていました

【コラム・山口京子】今月で65歳になりました。先月には、介護保険被保険者証が届きました。第2号被保険者から第1号被保険者に切り替わり、保険料額も変わります。納付書は2月中旬頃に送られてくるようです。年金額が18万円以上であれば、原則年金から自動で差し引かれることになりますが、手続きには半年~1年かかると書いてありました。自分としては年金を繰り下げるので、納付書で振り込むことになりそうです。

今後引かれる社会保険料は、国民健康保険と介護保険の2つです。国民健康保険は75歳になると後期高齢者医療制度に移行し、介護保険料とともに死亡するまで差し引かれます。国民健康保険料も介護保険料も引き上げの方向性が打ち出されているので、自分の場合どうなるか確認することが大事です。

思った以上に両保険料が引かれるのではないでしょうか。高齢社会における医療や介護のあり方はどうなのか? どういう制度がふさわしいのか? 国や専門家の間でも様々な議論がされており、新聞や書籍などで読むことができます。

文明が不幸をもたらす?

ある新聞に、2021年の米国人の平均寿命が前年より短くなったという記事がありました。平均寿命が前年比で短くなるのは2年連続とのことです。新型コロナウイルス感染症、薬物の過剰摂取、自殺や殺人などの影響もあるようです。

『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』(クリストファー・ライアン著、河出書房新社)にも、米国人の平均寿命が短くなったことやその社会的背景について書かれていました。「医療制度が死にもの狂いで果てしなく延命することへの懸念」「異常な社会に対する忠実な順応は精神疾患の指標である」など、少し過激とも思える言葉に驚きました。

米国社会はどうなっているのか? 日本は米国を後追いしているといいますが、日本でも精神疾患などの人が増えているのではないでしょうか?

「延命よりも生活の質が大事である」という言葉を聞きます。追加して言うと、経済(お金)一辺倒ではなく、生活の質をすべての世代が向上させることが求められている、と感じるのですが…。人間そのものというか、私たちの暮らし全体が粗末にされているように思うのは私の勘違いでしょうか。

今、南直哉さんの書かれた『善の根拠』(講談社現代新書)という本を読んでいます。自分の人生をしっかりと自分が引き受けなさい、自分とは自己であり、他者であり、社会でもある、関係性の中で作られるものだ―としています。心して生きなさいと、諭された思いになりました。(消費生活アドバイザー)

20歳の門出を祝う つくば、土浦で式典

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つくば、土浦で若者たちが門出を迎えた

20歳の門出を祝う「二十歳(はたち)のつどい」が8日、つくば市、土浦市で開かれた。民法改正により22年4月から成年年齢が18歳へと引き下げられるなか、両市共に20歳を節目と捉え、市として若者たちの門出を祝った。新型コロナの感染対策から、つくば市は式典を出身中学ごとに分け、午前・午後の2部制とした。昨年のように参加者の制限は行わず、検温、マスクの着用、隣との間隔をあけての着座などの対策をとっての開催となった。(柴田大輔・下村竜世)

勇気を持って一歩踏み出す…つくば

「おお!久しぶりー!」式典会場となったつくばカピオ(つくば市竹園)前では、広場にできたいくつもの人の輪から歓声が上がった。

冨山美空さんと塚本瑠奈さんは、幼稚園からの幼馴染。この日は同じ美容室で着付けを済ませて朝一番に会場に足を運んだ。大学で韓国に留学していた冨山さんは「将来はCAなど国際的な仕事につきたい」、専門学校に通う塚本さんは「動物看護師になりたい」と夢を語った。社会人をしながら専門学校に通う大塚真尋さんは中学、高校の同級生と足を運んだ。「(式典を)楽しみたい」とこの日への思いを語ると「将来はインフルエンサーに」と将来への思いに力を込めた。

式典では、参加者を代表し中川輝成さんがコロナ禍による自身の進路への影響を振り返ると共に、「正しい判断を下すこと」や「そのための努力、誤っても後悔せず、精一杯前を向いていくこと」が大切だとし、「これからの人生、どんな困難があろうと常に努力し続ける」と誓いを述べた。

式典の中で、出身中学ごとに恩師によるビデオレターが放映された=つくばカピオ

つくば市の五十嵐立青市長は、昨年開催のワールドカップを念頭に「PKを外すことができるのは、PKを蹴る決断をしたものだけ」というサッカー元イタリア代表、サロベルト・バッジョ選手の言葉を引きながら、「怖がらず勇気をもって、一歩踏み出すことで新しい世界が開ける。難しく、悩ましい判断があるかもしれないが、そんな時こそ自分からPKを蹴れる人になってほしい」と成人たちに言葉を送った。

ピンチをチャンスに…土浦

土浦市では午後1時30分からクラフトシビックホール土浦(同市東真鍋)で「二十歳のつどい」が開かれた。2部制を敷いた昨年とは変わり、今年は一度での開催となった。新型コロナ感染対策として入場時のマスクの着用と検温、手指のアルコール消毒、会場では10分ごとに換気が行われ、式典終了後は速やかな解散が求められた。

会場入り口に設けられた参加者受付には、20歳を迎えた市内の各中学校の代表者による「土浦市二十歳のつどい運営委員会」のメンバーが立った。委員会の副委員長を務める木野内孝都さんは、「みんなで作ってきた式典。昨年9月から何度も会議を繰り返し、準備を重ねてきた」と振り返ると、「ようやくこの日を迎え、晴れやかな気持ち」と笑顔を浮かべた。将来については「(式典も)大人たちの力もあってここまでこられた。20歳の自分にはできる部分と、まだできない部分も多い。これからは、周りを引っ張っていけるような大人になりたい」と気持ちを込めた。

式典では参加者を代表して、運営委員長の中川博陽さんが謝辞を述べた。中川さんは「コロナ禍の中で、友人たちとの二十歳のつどいを開催していただけたことをとてもうれしく思う」と周囲への感謝を述べると、「友の存在を忘れず出会いを大切にし、目標を持ちこれからの人生を歩んでいく。そして、故郷土浦の魅力を高め、盛り上げていくことにも力を注いでいきたい」と思いを語った。

安藤市長と記念撮影のつどい運営委員長の中川博陽さん=クラフトシビックホール土浦

安藤真理子市長は、これまでのコロナ禍を踏まえながら「ピンチをチャンスに変えてほしい」とエールを送るとともに、「土浦で生まれ育ち、勉強したことを自慢してもらえるよう、私たちも努力していきたい」と思いを語ると、参加者に向けて「悲願だった(つくばエクスプレスの)土浦延伸に向けて皆さんのご協力をお願いします」と呼びかけた。

式典の模様は、つくば市では後日YouTubeで配信する。詳細はつくば市ホームページで案内される。土浦市では、8日午後6時からYouTube チャンネル「二十歳のつどい」で公開される。

3年ぶりの餅つきと新しいノート 《続・平熱日記》125

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イリコの絵を描く…

【コラム・斉藤裕之】年の瀬を感じるものは人それぞれ。クリスマス、大掃除、忘年会…。しかし私にとっては餅つき。今どきは十分においしい餅がスーパーで売っているし、わざわざ餅をつくこともなかろう。否、私の中ではその年を締めくくる大事な伝統行事。特に、昨年生まれた孫が物心つく頃までは是非とも続けていきたい私遺産。

それに、3年前に新調した餅つきの道具一式を、コロナのせいでこのまま使わず仕舞(しまい)にするのはどうにも癪(しゃく)だった。それから迎えるは兎(うさぎ)の年といえば、やはり餅つきだろう。そしてやっぱり杵(きね)つきの餅はおいしいし、餅はみんなを笑顔にする。

だから、3年ぶりに餅つきをすることは前から決めていた。しかし餅は1人ではつけない。餅つきは家族、友人との共同作業だ。

穏やかな晴天の下、総勢20人。朝から火を入れておいた竈(かまど)に乗せた蒸籠(せいろ)から湯気が立ってきたら、いよいよ餅つきの始まりだ。まずは杵で捏(こ)ねる。餅つきとは言うが、この捏ねる作業がほとんどで、つくのは最後の仕上げ程度。実はこの地味に見える捏ねの作業が体力を奪う。

やっと杵を振り下ろす頃には、想像以上に体力を消耗している。特に昔のケヤキの杵はすこぶる重い。そして時間とともに、杵を打ち下ろすよりも、臼から持ち上げるのが大変になってくる。加えて粘り始めた餅が杵に着くと、一層重く感じる。昔は4升餅をひとりでつき上げると、1人前の男として認められたとか。

しかし、そこはあまり無理がないように、大中小のサイズの中から体力に合った杵を選べるようにして、何人かでつくようにする。かくいう私は、大工仕事と薪(まき)割りで右手の肘を痛めているので、もち米を蒸しあげて臼に投入する係に徹するが、これはこれでシビアな役だ。

ワイワイガヤガヤ、丸めたり伸したり、汁やあんこを絡めて腹を満たしながら、餅はつき上がっていく。今年も色々あったけど、終わりよければ全てよし。昼までに30キロのもち米を無事につき上げた。

イリコの絵を描く、餅を焼く

ところで、年末にB5のリングノートを買った。B5でなくてはならないし、リングノートでなくてはいけない。もう20冊近くになるこのノートだが、その日にあったことや食事のことなどを記してある。絵や文章の下書きや日曜大工の寸法図、新聞の切り抜きなども貼る。

特に見返すこともない厚さ1センチほどのノート。ちょうど1年前、2022年1月1日から使い始めたノートが、計ったように大晦日(みそか)に最後のページを迎えたのだ。

明けて正月。古の遺跡よろしく南東に向いたアトリエの扉からは、元旦の朝に昇った陽が部屋を横切って、反対側の壁にまぶしいほどの光を放つ。薪ストーブに置いた餅の表面がパクっと割れて膨らんだ。口に含むと、ほのかに臼と杵のケヤキのサステーナボーな風味がする。

「2023年1月1日(晴れ)3時に起きる、イリコの絵を描く、餅を焼く…」。その日の終わりに、新しいノートの1ページ目に書き込んだ。(画家)

主な話題はTX延伸 土浦市で新年賀詞交歓会

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土浦鳶職組合の祝木遣り唄

土浦市の経済3団体(商工会議所、観光協会、商店街連合会)主催による新年賀詞交歓会が6日夜、市内のホテルマロウド筑波で開かれた。コロナ禍が収まっていないこともあり、出席者はコロナ前の約300人に比べると抑えられ、約180人が参加。市長、国会議員、県会議員ら来賓のあいさつを聞いたあと、2段重ね弁当の食事を交えながらの懇親を楽しんだ。

「普通に考えたら土浦延伸」情報

土浦恒例の大型新年会は、土浦鳶職(とびしょく)組合の祝木遣(きやり)唄でスタート。

あいさつする中川喜久治土浦商工会議所会頭

3団体を代表して中川喜久治土浦商工会議所会頭があいさつ、「10年、20年先を見据えた市の発展には、常磐線のさらなる利便性の向上、つくばエクスプレス(TX)の土浦延伸、常磐高速道のスマートIC設置(桜土浦ICと土浦北ICの間)などのインフラ整備が重要だ」とし、県によるTX延伸先選定が進んでいることを挙げ、「これは昨年の最大のニュースだった」と述べた。

この発言を受け、安藤真理子土浦市長は「オール土浦でTX土浦延伸を(県に)働きかけている。署名活動をしていて、若い人がこの問題に関心が強いことがわかった。土浦延伸は土浦市にとって最大の悲願であり、実現に向け最後まで活動を進めたい」と、力が入った。

あいさつする安藤真理子土浦市長

また、国会議員で最初にあいさつした国光あやの衆院議員(茨城6区、小選挙区)は「県は2月にも延伸先を決めるが、県幹部から『普通に考えたら、まあ、土浦なのだ』との言質を得ている。(県内延伸は)国の審議会にかけられるので、(工事費用を)国もしっかり分担することになる」と、土浦延伸の可能性を強く示唆した。

市議、次の選挙で3分の1交替?

ほかの国会議員は、青山大人衆院議員(茨城6区、比例)、上月良祐参院議員(茨城区)、小沼巧参院議員(同)、加藤明良参院議員(同)、堂込麻紀子参院議員(同)があいさつ。続いて、昨年12月の茨城県議選で無投票再選された土浦市区の伊沢勝徳県議、八島功男県議、高橋直子県議がお礼の言葉を述べた。

土浦市では、今春に市議選挙、今秋には市長選挙がある。安藤現市長、24現市議は次の選挙にどう臨むのかまだ明らかにしていないが、挑戦者のうわさも含め、あちこちで情報交換が盛んに行われた。市政情報に強い現市議、元市議の話によると、現市議の3分の1ぐらいは立候補を見送る可能性が強く、市議会は高齢市議を中心に世代交代が進みそうだ。

つくば市と市商工会、筑波大など6団体・法人主催によるつくば市の賀詞交歓会はコロナ禍を心配して中止された。来賓として出席した桜井姚つくば市商工会会長に現在の関心事を聞いたところ、「土浦学園線沿いの警察署があった所に商工会会館をつくってほしいと、つくば市長に言っているのだが、反応が鈍い」と、市政に不満を述べた。(岩田大志)

住民の安心、安全前提に広報サポート 国立環境研の除染土実証事業でつくば市

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除染土の実証事業が計画されている国立環境研究所=つくば市小野川

原発事故に伴う福島県の除染土壌を再生利用する実証事業を、環境省がつくば市小野川の国立環境研究所などで計画している問題で、五十嵐立青つくば市長は6日の定例記者会見で「地元の住民の理解、安全、安心の確保が大前提の中で、今後、調整が整い次第(環境省が)住民説明会を実施する予定と聞いている。(説明会の)広報等のサポートをしていきたい」と述べた。

つくば市として除染土の実証事業を受け入れるか否かについて記者から質問が出て、五十嵐市長は「受け入れる、受け入れないではなく、拒否する権限もない」とし「国の事業を国の研究所内でする。除染土の問題は、福島県だけの問題ではなく全国的に取り組まなくてはならない課題」だと話した。

市によると、昨年10月19日、環境省からつくば市に、除染土壌の実証事業の候補地の一つになっているとの説明があった。昨年の報道後、近隣住民から市に対し「賛成、反対でなく候補地に選ばれたことを前もって教えてほしかった」などの意見が1件寄せられたという。

五十嵐市長は「あくまでも実証事業の候補地の一つという話を聞いている。正式に決定したものではないという認識でいる」とした上で「住民の理解が重要。説明会の範囲をきちんと決めていただい上で(日程などが)決まったらきちんと周知できるようにその方法を環境省と協議していきたい。市として必要な情報の周知は一緒に行っていく必要があると思っている」とし「環境省には安全性の丁寧な説明や事業プロセスの透明性の確保、実証実験に関する積極的情報開示について真摯(しんし)に対応いただきたい。環境省も当然そのつもりだと認識している」と述べた。

福島第1原発事故に伴う除染土壌は、東京ドーム11杯分が福島県内で中間貯蔵されており、2045年までに県外で最終処分することになっている。環境省は最終処分量を減らすため、1キロ当たり8000ベクレル以下の除染土を土砂やアスファルト、コンクリートなどで覆って盛土など公共工事で利用したり、5000ベクレル以下を土砂で覆って農地などに利用する計画を立て、福島県内では2018年から農地の盛土などの事業が実施されている。

国立環境研究所でこれから行う実証事業は福島県外では初めてとなり、ほかに埼玉県所沢市の環境調査研修所、東京都の新宿御苑の計3カ所で実施する計画。実証事業では各施設の広場や花壇、駐車場などに除染土を埋設し、土で覆って、植栽などへの影響を確認するなどとされている。(鈴木宏子)

高校新設めぐり押し付け合い? 知事「市立を」、つくば市長「県の仕事」

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つくば市の人口増加に伴って今年4月から定員が2学級80人増える県立つくば工科高校。4月からはつくばサイエンス高校になる

人口増加が続くつくば市で、市民団体が県立高校の新設を求めている問題で、大井川和彦知事が「つくば市立の高校をつくってはどうか」と昨年12月の県総合教育会議で発言したのに対し、つくば市の五十嵐立青市長が「県立高校をつくるのは県の当然の仕事」と6日の市長定例会見で反論するなど、県と市が押し付け合う形になっている。

昨年12月8日の県総合教育会議の議事録によると、大井川知事は「つくばにおける高校の問題は我々としても非常に注意を払って検討している」と述べた上で「(つくば市の)通学圏の周辺をみると、今後生徒数が減っていく中で、定員割れがどんどん増えてくる状況が予想される。通学圏にある高校を生かすことも検討しなければならないので、単純につくば市の中心部に新設校ということにはならない」などと述べた。

一方「通学圏の中でクラスを増やすなど、対応できるように県としても努力する」とし、高校新設について「我々からもつくば市に、市立の高校をつくってはどうかということも逆に提案させていただいている。その際には県として、教員の配置等含めて全面的に協力したいということも記者会見の場で申し上げている」と話した。

大井川知事はさらに「今後きちっとつくば市側に我々の意図をお伝えし、状況を理解いただいて、最善の選択肢ということを、我々としても努力しているということを、ご理解いただけるよう努力していきたい」などと述べた。

同教育会議で県教育委員の市原健一前つくば市長が「(市の)中心部ではお子さんがどんどん増えて、今後やはり高校に入りやすい環境をつくってほしいという意見もどんどん強くなっている」「ここは県と市が協力し合いながら、私はつくば市立の高校を設置していただくのが一番いいのかなということを、以前から感じている。その中で実態調査をお願いしたい。実態調査をきちんとやって、市と連携をとって、用地の提供であるとか、人事でも協力するというような姿勢を見せていただきたい」と県に投げ掛けたのに、大井川知事が答えた。

市は六つの小中学校つくる

これに対し五十嵐市長は6日の会見で記者の質問に答え、「県立高校をつくるのは県の当然の仕事。これだけ人口が増加しているつくば市において、県として県立高校を責任をもってつくっていただきたい。市としては目先だけでも六つの小中学校をつくっていく。県で県立高校の一つをつくっていただくことができないということはないと思っている。県の責任で進めていただきたい」と述べた。

記者からは「県と市のはざまで父母が谷間に落ちてしまう。突っ張り合いでは問題は解決しないのでは」などの質問が出たが、五十嵐市長は「市立高校ニーズが出てくるのは、本来、県立高校がきちんとつくられていれば必要ない話。県がつくる意思があれば、市立高校の議論すら始まらない。私どもとしては基礎自治体の責任である小中学校、義務教育の学校をきちんとつくっている。県には当然の責任として県立高校をつくってほしい」と強調した。

さらに「県立高校をつくるのは県の仕事。本来果たすべき責任を果たさないで何かを提案するのではなく、責任を果たしてから次のステップになる。それをしないで、つくらないから市で、という発想になって、しょうがないねという発想になっていたら、自治体間の関係や県としての使命はどこにいってしまうのだろうと考えている。市は市としての責任を果たす。県は県立高校をつくるという県の責任を果たしてほしい。県が県立高校をつくれば解決する、県にできない理由はまったくない。県としての優先順位を高めていただければ回避できる問題」だと繰り返した。

県方針は既存県立高の定員増

つくば市の県立高校問題をめぐっては、市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」(片岡英明代表)が、つくば市では2021年、中学3年生の6人に1人しか市内の県立高校に入学できなかったこと、つくばエリア(つくば、つくばみらい、守谷、常総市など)の中学卒業生が2030年には21年より1000人増えることなどから、県に対し、つくば市やつくばエクスプレス(TX)沿線に全日制県立高校の新設や既存校の定員増などを求めてきた。

これに対し県教育庁は、つくばエリアの中学卒業者は2030年までに約700人増加するが、周辺のエリアでは約1400人減少すること、つくば市の生徒が多く通学している土浦、牛久、下妻の3市に限れば、つくばエリアの中学卒業者数は2030年までに現在より約700人増加するのに対し、3市は約500人減少し、つくばエリアの増加が約200人上回る状況となるーなどとして、つくば市内の既存の県立高校の魅力を高め志願者を確保する、通学可能な範囲で進学先が確保できるよう適切な時期に既存の県立高校の定員を増やしていくなどとしている。(鈴木宏子)

➡つくば市の県立高校問題の過去記事はこちら

危険から遠ざかるという危険《続・気軽にSOS》124

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【コラム・浅井和幸】新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

何かと物騒なこのご時世。外に出かけても、場合によっては家の中にいても、危険なことが目白押しです。転ばぬ先のつえなんて言葉もありまして、大けがしないように前もって準備することが大切だよなんて言いますよね。

かといって、何事も行き過ぎはよくありません。けがをした後に装着するコルセットやサポーターなんかも、下手に使いすぎると筋力が落ちてしまうらしいですね。ましてや、けがをする前から体を支えるつえを使いすぎてしまうと、体がゆがむかもしれないし、筋力は落ちるかもしれませんね。

危ないからと刃物を持たせない、危ないから川遊びをしない、殺菌や滅菌をする、怒鳴るような場面には会わせないなども、度を越せば危険なことにつながります。人を傷つけたくないとか、自分が傷つきたくないとかへの対処も行き過ぎると、部屋で一人過ごし続けるということになります。いわゆる、ひきこもりという状態も起こりうることなのです。

塩や油が体に悪いと全く摂取しなければ、健康を害するものです。それと同じように、心理的なストレスはいけないものだと、ストレスを減らしすぎると不調が起こります。光や音などの刺激のない、ストレス(ストレッサー)がない状況が危険であるという結論の心理実験もあるようです。

苦手なことに適切に挑戦する

成長段階では、様々なことを習得するために苦手なことに適切に挑戦するのが大切なのは分かりやすいと思います。大人になってからの苦手なもの、怖いものに対処するにはどうすればよいでしょうか。

例えば、嫌な上司や仕事、緊張する人前での発表など、出来れば逃げたいけれど完全に逃げられない事柄には、どうすればよいでしょう。手が震えて呼吸も早くなり、想像しただけでも抑うつな気分になってしまうことに。

出来るだけ考えないというのも一つの方法ですが、行動療法の一つに暴露療法という技法があります。人は嫌な事柄から遠ざかれば遠ざかるほど、想像により不安や恐怖心が大きくなることがあります。なので、危険がない状況下で、むしろ嫌な事柄に近づいて安全を確かめていく方法です。

例えば、犬にかまれたことが原因で、犬や犬のほえる声が怖いとします。夜も眠れないぐらいで、明日、犬がいる家に訪問しなければいけないことを考えると、夜も眠れないような犬嫌い。安心できる人に横にいてもらって、10メートルのところまで犬に近づくとか、まずはカウンセリングルームで落ち着いた状態で犬の写真や動画を見ることから始めるなど、思ったより怖がる必要がないことを確認して、徐々に刺激を強くしていくのです。

毎日の生活の中で、自分自身が感じているほど、その恐怖や不安の対象は深刻なものではないことがほとんどです。全てを抱え込まずに、周りの信頼できる人に手伝ってもらって、昨日よりも少しだけ怖いものに近づいて、危険でないことを確かめてみてください。世界が少しだけ明るく見えるはずです。(精神保健福祉士)

子供会と防災キャンプ企画 つくばの松崎貴志さん 台風19号の浸水経験生かし

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防災キャンプを主催する防災士の松崎貴志さん=つくば市田中、下田中児童館

つくば市北部の田中地区で2月12日、地区の子供会を中心に第1回防災キャンプが開かれる。同地区の会社員で、防災士の松崎貴志さん(42)が企画し主催する。

桜川に隣接する田中地区は2019年の台風19号の際、川の水が増水し堤防を越えて道路や水田が浸水、集落まで迫った。地域には防災無線があったが、十分な訓練をしていなかったため使い方が分からず、避難を呼び掛けることができなかった。台風19号をきっかけに松崎さんは、防災の大切さに目覚め、翌20年、防災士の民間資格を取得した。

防災士として松崎さんはまず、地域を調査し、ハザードマップを作成した。出来上がったハザードマップを有効に利用し、地域の防災意識を高めようと、今回子供たちを中心にした防災キャンプを企画した。

防災キャンプが催される地区の避難所、S高

日帰りの防災キャンプで、当日は、田中地区にある2カ所の児童館に集合する。地区の子供たちは各児童館から約3キロ歩いて、市指定の避難所を目指す。避難所は角川ドワンゴ学園が運営する通信制高校、S高等学校(同市作谷、旧筑波西中学校)だ。今回のイベントに地域を応援する趣旨からも賛同を得た。

避難所ではアルミ缶でご飯を炊いたり、簡単な調理をするなどサバイバル調理体験を行う。市販の食べられる食器なども用い、SDGs(持続可能な開発目標)にも沿った活動をしていきたいという。昼食後は、スタート地点とは別の児童館へ戻るコースをたどる。

松崎さんは同校はじめ、地域住民、消防団、行政、警察署などを一人で回り、開催にこぎつけた。

今後の展望として「2回目は地区長をいれた形で大人版のイベントを行っていきたい。地元に限らず、防災に対する啓蒙をしていきたい」と述べ、今回の事業が各地域のモデルになればと抱負を語る。(榎田智司)

新年の抱負の代わりに《ことばのおはなし》53

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冬の木立(筆者撮影)

【コラム・山口絹記】新年あけましておめでとうございます。 ということで、この時期になりますと、“新年の抱負”なんてことばを見聞きしますね。三が日の最終日に、この記事を外出先であわてて書いているような、いわゆる計画性が根本的に欠如している私からしてみれば、年単位の計画など絵空事なわけです。

今回は計画性のない私が、新年の抱負を述べる代わりにやっていることをご紹介したいと思います。よく見聞きするライフハック(仕事術)に、“何事もリスト化する”というものがございますね。ですがこのリスト、実現する前にだいたいどこかにいってしまうんです。こういったハイエンド(高性能)かつ整然とした暮らしというのは、計画性のない人間にとっては無縁なのでしょう。

そこで、私が代わりに提唱したいのが、紙とペンを持って喫茶店に行くこと。コーヒーでもジュースでもなんでもよいのですが、注文して飲み終わる前にやってみたいことを書き出しましょう。そして、店を出る前にその中から何か一つ選んで、その足で必要なものを買いに行くわけです。英会話の参考書でもよいですし、フルサイズの電子ピアノでもよいでしょう。

生活が崩壊しない範囲で清水の舞台からダイブするわけです。短絡的ですが、何と言われようと何も始めずにまた1年を過ごすよりは幾分かマシだと思うんですね。メモのなくなる暇を与えないというのがミソでございます。

大切なのは自分の直感を信じて速攻即決することと、へたにネット検索しないこと。まったく新しい物事に挑戦するにあたって、事前調査というものはほとんど役に立つことがありません。つまるところ、やってみなければ何もわかりません。

必要なのは、失敗する覚悟と勇気。そして転んでしまってもタダでは立ち上がらない気合です。精神論かよ、と言われてしまいそうなのですが、精神論なんですね。

セレンディピティ、プランド・ハプスタンス

このままですと、新年早々なんとも無責任なことばかり言い放っているだけになってしまうので、二つ、面白いことばを紹介しましょう。

一つはセレンディピティということばです。ざっくり説明すると、「何かを探している過程において、別の何か面白いものを発見してしまうこと」です。本屋さんでお目当ての本を探す途中でとんでもなく面白い本を見つけてしまう、みたいなものですね。

もう一つは、プランド・ハプスタンス(計画された偶発性)というものです。こちらはキャリア形成の中で「とりあえずで行動し続けていくなかで、『これは』と思えるものが見つかること」の大切さに関する理論です。

ソレっぽく横文字を並べてみたのですが、ようは「やってみようぜ」というおはなしなんですね。

自分の代わりに誰かが挑戦して、成功したり失敗したりといった経験談をいくらでも見聞きできる便利な世の中になっているわけですが、そうしてわかったのは、結局自分でやらなければ何もわからない、という端的な事実だったりするわけです。今からでも遅くはないので、喫茶店に向かってみてはいかがでしょう。(言語研究者)

新日本フィルがつくばで新春コンサート 首席オーボエ奏者、岡北斗さんインタビュー

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墨田区のオーケストラ・新日本フィルで働く岡さんと、東京スカイツリー=東京都墨田区

新日本フィルハーモニー交響楽団によるニューイヤーコンサートが6日、つくば市吾妻、ノバホールで開かれる。在京オーケストラがつくばに来るのは、2019年以来3年ぶりだ。楽団員で首席オーボエ奏者の岡北斗さん(45)に意気込みを聞いた。

今回のノバホールでのプログラムは「スターウォーズ」「ハリーポッター」「となりのトトロ」など映画音楽と、正月には欠かせない「美しく青きドナウ」など親しみやすい。

指揮者は、今注目されている若手の一人、角田鋼亮(こうすけ)さん(42)が務める。角田さんは、ドラマ・映画「のだめカンタービレ」で俳優に指揮を指導していた。角田さんと岡さんは共に東京芸術大学出身。大学時代からの友人で、留学先も一緒だった。岡さん自身も「のだめ」のアニメ・映画音楽の演奏に長く関わり、のだめオーケストラで演奏してきた。

岡さんは昨年2022年8月に入団したばかり。「今、自分がメンバーになれたことは、大きな喜び。歴史ある新日本フィルでの演奏はやりがいがある」と語る。愛知県立芸術大学と東京芸術大学大学院時代の恩師で、国内では最も多くオーボエを習った小畑善昭さん(70)をはじめ、数々の名奏者が名を刻んできたからだ。岡さんも長年の新日ファンだった。「演奏を通じて、つくばの皆さんと交流できるのは、とてもうれしい」と話す。

オーボエは、ギネスブックで最も難しい楽器に認定されている木管楽器だ。理由は、音色の決定打になるリードを奏者自身が作ることにあり、常に試行錯誤が必要となる。「オーケストラの中でこそ、オーボエはいきると思っている」と岡さんは語る。

福島市生まれ。「茨城県民の皆さんのことは身近に感じる」という。小学校の音楽の授業で、オーボエを初めて知り、その響きに魅了された。中学でテニス部から吹奏楽部に移り、迷わずオーボエを手にした。愛知県立芸術大学卒、東京芸術大学大学院を修了し、ドイツに留学。帰国後は芸大フィルハーモニア管弦楽団で演奏しながら、母校の愛知県立芸術大学でも学生を指導する。昨年、試用期間を経て、入団を迎えた。

ベートーベンやブラームスが好きだという。つくばでのコンサートにあたり、浮かんできた記憶がある。2001年、岡さんは大学4年生だったが、当時愛知県立芸術大学の専任講師だった和久井仁さん(53)に誘われて、東海村に出かけた。当時愛知県内で活動中だった岡さんにとって、関東での初の本格的な仕事だった。「自分にとって、茨城県は思い出の地。またこうして茨城の地で音楽を届けられることは幸せ」と岡さんは話す。

生活は多忙だ。日々の演奏の仕事や個人練習、リード制作、後進の指導と多岐にわたる中、家庭では保護して6年目になる2匹の猫たちの存在が心の支えになっている。話が猫のこととなると、とたんに岡さんの表情はやわらかくなる。(川澄萌野)

◆「新日本フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2023」は1月6日(金)午後6時30分から、ノバホール(同市吾妻)で開催。開場は午後5時45分。問い合わせは電話029-852-5881(ノバホール)。

ウクライナ出身社員通し保温下着を支援 仕事始めで関彰商事 つくば

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関正夫会長からアリョーナさんへ目録贈呈

関彰商事とセキショウグループ(本社筑西市・つくば市)の「仕事始めの会」が4日、つくば市内のホテルで開かれた。ウクライナへの支援物資として日本製の保温下着160着を送ることにし、同国出身の社員コルダエヴァ・アリョーナさん(28)に目録が手渡された。

ウクライナ支援は、アリョーナさんが大使館を通じ、現地の要望を聞くことで実現した。

ロシアによる電力インフラへの攻撃のため、ウクライナでは寒い冬が続いている。気温はマイナス15度にも達し、個別の暖房設備がある地方の住宅はともかく、都市部の集合住宅ではバッテリー式のセントラルヒーティングなので、電力の供給が止まることは死活問題となる。

「今は一人でも多く助けられることが大切。日本からもさまざまな支援が届くが、保温下着はなかなか手に入らない。会社の支援に心から感謝します」とアリョーナさん。

アリョーナさんはキーウ出身。2019年に来日し、昨年、筑波大学大学院人文社会科学研究科を修了、10月に関彰商事入社した。母と妹はイギリスに避難したが、父はキーウに留まっているという。

関正樹社長(中央)から年男・年女社員へ記念品贈呈

仕事始めの会は関正樹社長による年頭訓示や、関正夫会長によるだるまの目入れ、年男年女社員への記念品贈呈などが行われ、外国籍新入社員が新年の抱負を語った。

つくば市小野崎のホテルグランド東雲を主会場に、県内外の11拠点をオンラインで結んで開催された。年頭訓示で関正樹社長は、グループ全体の目標として「ウェルビーイングカンパニーづくり」を掲げ、「幸せとは同じ志を持った人同士が支え合って生きていくこと。一人一人が精神的、肉体的、社会的に充実し、どんな課題を抱えていても前へ進んでいけるという希望を持てることが何より尊い」と説いた。また今年の景気観として「コロナのストレスから解放され、景気は間違いなく上向く。私たちの商品をお客様へ気持ちよくお届けしたい」と話した。(池田充雄)