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コロナ禍困窮の受験生を応援 学費を最大4年間免除 筑波学院大

コロナ禍で家計が困窮し大学進学を断念せざるを得ない受験生に、進学をあきらめないでほしいと、筑波学院大学(つくば市吾妻、望月義人学長)は来年度から、学費を最大で4年間免除する新たな特待生制度を開始する。 ①高校の推薦を受けた成績優秀な生徒に、最大で入学金20万円と4年間の学費436万円の計456万円を免除する「指定校特待生推薦制度」と、②情報技術と英語の資格試験合格者にそれぞれ、最大で入学金のほか1、2年次の授業料を半額免除する「資格特待生制度」を創設する。 同大は現在も、入試の成績が優秀な学生を特待生として、初年度の授業料(71万円)の半額を免除する「一般特待生制度」を実施している。2021年度からはこの制度を大幅に拡大する。新制度は、経済的に困窮している家庭の生徒だけでなく一般の成績優秀な学生も対象となる。 「指定校特待生」は、同大が指定する県内外の167校の生徒が対象。同大を第一志望とし、校長が推薦する成績優秀な生徒に入学金や授業料を免除する。ただしテキスト代などは必要で、3年生に進級する際、成績等による再審査を実施する。 「資格特待生」は、新たな情報社会、Society(ソサエティ)5.0時代とグローバル化時代に活躍する人材を育てるため、情報処理技術者試験のITパスポート試験と、英検2級の合格者にそれぞれ入学金や1、2年次の授業料の半額を免除する。対象は各資格試験とも10人程度を見込んでいる。 同大は、経営情報学部ビジネスデザイン学科に「グローバルコミュニケーション」「ビジネスマネジメント」「地域デザイン」「メディアデザイン」「情報デザイン」の5つの履修コースがある。募集人員は計200人で、入試は学校推薦型選抜(推薦入試、募集人員50人)、一般選抜(一般入試、70人)、総合型選抜(AO入試、80人)がある。

つくばの仁王、ガマ、犬がマスク 感染拡大防止と終息願い

新型コロナウイルスの感染者数が再び増加する中、つくば市小野崎の料亭「つくば山水亭」の仁王、筑波山中腹「つくばグランドホテル」のガマ、筑波山麓の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」の木造犬がマスクを着け、感染拡大防止を訴えている。 山水亭の仁王は、口を開けた阿形(あぎょう)と、口を結んだ吽形(うんぎょう)の頭部像2体で、玄関前に置かれている。筑波山麓で産出された御影石「真壁石」で造られた守護神で、台座を含め3メートルほどの高さがある。着用したマスクの大きさは縦90センチ、横2メートル程。感染拡大防止と終息を願いながら、白いサテンの生地を縫い合わせ、スタッフが夜なべして手作りしたという。 つくばグランドホテル、フロント前のガマの親子像を案内する小林剛支配人=つくば市筑波 グランドホテルのガマは、筑波山名物「ガマの油」にちなんだ親子像で、フロント前に置かれ、登山客や観光客を長年見守ってきた。親ガマは体長1メートルほどの石彫、背中に乗った子ガマは20センチくらいの木彫。マスクは市販の紙マスクなどを加工してスタッフが手作りした。 つくばわんわんランドの木造犬=つくば市沼田、つくばわんわんランド提供

対策指針をステージ3に引き上げ 新型コロナで県

新型コロナウイルスの感染防止対策について、大井川和彦知事は7月31日、県の対策指針を同日から、感染が拡大している状態のステージ3に引き上げると発表した。 未登録で発生なら店名公表 その上で、クラスター発生業種や大規模イベントで、県の感染拡大防止システム「いばらきアマビエちゃん」未登録施設の利用自粛を改めて要請した。未登録店で陽性者が発生したり、感染者と接触した可能性がある人を把握できない場合は、感染経路が追えない可能性が高くなることから、店舗名を公表するとしている。県内では7月31日時点で9305事業所が登録しているという。 さらに水戸市では「夜の街」でクラスターが発生し市中感染の可能性が出てきたとして、PCRローラー作戦を実施する。夜の繁華街が立地する大工町など5地区の飲食店と風俗店の従業員と、7月22日から31日までの利用者全員を対象に、県が無料でPCR検査を実施する。ただし法的に強制はできないとした。 水戸、古河、つくばで感染拡大

子供たちに真剣勝負の場つくりたい つくばFC「筑波山リーグ」あす開幕

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの影響で試合を経験する機会がほとんど無くなっている中、子供たちに真剣勝負の場をつくりたいと、サッカークラブつくばFC(本拠地つくば市、石川慎之介代表)が中学1年生を主体にしたU-13の大会「筑波山リーグ2020」(実行委員長・奥岳史つくばFCジュニアユースコーチ)を企画した。あす8月1日、つくば市吾妻、筑波学院大学Tフィールドで開幕する。 つくば、土浦市の近隣市町村などのサッカーチーム8チームが参加し、9月5日までの計3日間、同Tフィールドでリーグ戦を繰り広げる。日本サッカー協会が示したガイドラインに基づき感染防止対策をとりながらの大会となる。 2カ月間 自宅で練習 同クラブによると今年は、3月下旬から5月末まで約2カ月間、中高生などの下部チームから男女トップチームまで、チーム練習が出来なかった。各選手は、コーチが作成した技術指導の動画をオンラインで見ながら、自宅などで個別に練習を続けた。 5月下旬に国の緊急事態宣言が解除され、中高生は6月からチーム練習を再開。しかし選手同士が距離をとり、接触機会を最大限減らしながらの練習再開となった。

アマビエつちまるで疫病退散を祈願 土浦市職員がデザイン

【伊藤悦子】疫病を退散するといわれる妖怪「アマビエ」。新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中、土浦市の公式イメージキャラクターつちまるが「アマビエつちまる」となって、疫病退散を呼び掛けている。今月6日には感染予防の新生活様式を呼び掛けるLINEスタンプにもなった。 谷中さんデザインのアマビエつちまる=土浦市提供 アマビエつちまるのイラストは、同市のホームページ「つちまるの部屋」からダウンロードして誰でも利用できる。地域の祭りが中止になったため、住民にアマビエつちまるステッカーやうちわを配布した地区もあるという。市内の菓子店でもアマビエつちまるサブレが販売されている。 「つちまるも市民のため何かしたい」 アマビエつちまるの誕生について、市広報広聴課シティプロモーション室長の武藤知子さんは「3月頃に、アマビエという疫病退散の妖怪が話題になっていると知った。新型コロナの収束を願ってつちまるとコラボできないかと考えたのがきっかけ」と話す。

夏休みの子育て家庭に食品寄付を 8月1日受け付け つくば子ども支援ネット

【川端舞】学校給食がなくなる夏休み中の家庭の経済的負担を少なくしようと、つくば市の子育て支援団体「つくば子ども支援ネット」(山内ゆかり代表)が、夏休みがスタートする8月1日と2日、余っている食品の寄付を受け付ける「フードドライブ」と、寄付された食品を経済的困難を抱える家庭に無料で配布する「フードパントリー」実施する。 同会によると、新型コロナウイルスの影響で経済的に困難を抱える家庭が増加している。夏休み中は学校給食がなくなり、子育て家庭の食費や光熱費の負担が増え、経済的困難を抱える家庭はさらに厳しい状況に追い込まれることから実施する。 つながっていない家庭にも 同会は、市内の子ども食堂や無料の学習支援団体などをつなげ、寄付された食品や文具の分配などを行っている。子ども食堂や学習支援団体も日頃から、食事提供など経済的な支援をしており、支援団体につながっている家庭はさまざまな支援の情報も手に入りやすい。一方、支援団体につながっていない家庭は、支援を受ける力「受援力」が弱いことが多い。この状況を改善しようと同会は、企業や家庭から寄付された食品や文具などを、市内の支援団体に分配すると共に、経済的に困難な状況にあるのに支援団体につながっていない家庭にも直接、届けようとしている。当初は来年度に本格的な活動を開始する予定で、市内の子ども食堂「竹園土曜ひろば」の副代表である山内ゆかりさん(48)を中心に準備を進めていたが、新型コロナウイルスの影響で経済的に困難を抱える家庭が増加したため、活動の拡大を早めた。 「助けて」と言える場がある

不存在の議事録 「後から発見された」 日本財団軽症者施設問題でつくば市

日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)がつくば市南原のつくば研究所跡地に計画している新型コロナウイルス感染者の軽症者滞在施設について、つくば市は、資料が不存在だとしていたが(6月25日付)、「存在していない」はずの議事録が「発見された」として不開示決定を取り下げ開示した。市によれば、存在していた資料が後から発見され開示されるケースは初めてという。 5月末、NEWSつくばはつくば市に同施設の運営に関わる検討資料の情報公開請求を行った。しかし、6月9日、市は検討資料が「全く存在していない」として不開示決定を下した。ところが、6月30日、市は「存在していない」はずの議事録が「発見された」として不開示決定を取り下げ開示した。 開示されたのは同財団の尾形武寿理事長が4月30日につくば市役所に来庁し五十嵐立青市長と直接やりとりした際の議事録だ。 なぜ存在してないはずの文書が発見されたのか。市の担当者によれば、4月30日、日本財団尾形理事長の来庁当日に、市長公室内にある秘書課が議事録を作成した。 5月末、情報公開窓口である総務課の担当者は、NEWSつくばの開示請求を受け、市長公室に検討資料の有無を確認した。 このとき市長公室は、秘書課に議事録が既に在ったにも関わらず「資料は全く存在していない」と総務課に回答したという。

軽症患者搬送車を無償貸与 関彰商事が土浦市に PCR検査で活用

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、軽症患者を搬送する専用の車を28日、関彰商事(つくば市、関正樹社長)が土浦市に無償で貸与した。 同市では8月3日、市医師会が市内にPCR検査センター(地域外来・検査センター)を開設する。感染の疑いがあり、自家用車などで検査センターに行くことができない高齢者などを送迎する車として、市が8月3日から活用する。 搬送車は7人乗りのホンダ・ステップワゴン(排気量1900㏄)で、車内を改良し、運転席と後部座席との間に仕切りを設置した。さらに運転席から外気を導入し後部座席から自然排気することで後部座席が陰圧になるようにして、飛沫感染を防止できるようにした。 PCR検査センター開設を前に、市医師会が同市に相談を持ち掛けたのがきっかけという。自分で検査センターに行くことができない高齢者などを送迎するため、市が、専用の車を探していたところ、感染拡大防止のため支援活動に取り組んでいたホンダと関彰商事から、無償で貸与を受けられることになった。 同市役所ウララ広場で28日、貸与式が催され、関社長は「感染者を搬送するため配慮された車なので、地域の企業としてお役に立つことができれば」とあいさつした。安藤真理子市長は「心より感謝したい。8月3日にPCR検査センターができるので、搬送車を役立てたい。私共も一丸となって感染拡大防止に努めたい」などと話した。 貸与期間は10月31日までだが、関彰商事は、土浦市から要望があれば11月以降も無償貸与を続けたいとしている。

利用者の安全を守る 訪問看護現場の模索 新型コロナ

【川端舞】新型コロナウイルスの新規感染者が7月に入り県内でも連日のように報告されている。新型コロナの流行は、痰(たん)吸引や人工呼吸器など医療的ケアを受けながら在宅で生活している人を支援する訪問看護の現場にも影響を与える。 特に訪問看護を利用している人は、新型コロナに感染すると重症化してしまう可能性が高い。スタッフによる利用者間の感染を防ぐために、感染や濃厚接触の疑いが少しでもある利用者へのサービスは、中断せざるを得なくなっている。 着替え、手作りのフェイスシールド つくば市内にある訪問看護ステーションは、約150人の医療的ケアが必要な障害者や高齢者の自宅を訪問し、病状の観察や医療処置、終末期のケアなどを行っている。 訪問看護が一番心配していることは、利用者や看護師が感染することだ。特に無症状の看護師が、重症化する可能性の高い利用者にうつしてしまうことが一番怖いという。 看護師は自らの感染を防ぐために、手洗いなど一般的な感染予防はもちろん、利用者宅への訪問が終わるごとに服を着替え、痰吸引など感染リスクが高い医療処置をする場合は手作りのフェイスシールドをつけ、できるかぎりの対策をしている。

医療・介護職員に慰労金 28日県議会 459億円補正を提案

【山崎実】茨城県は28日、県議会臨時会を開き総額459億4700万円の補正予算案を提案する。新型コロナウイルスに関わる医療従事者や介護・障害福祉施設職員に対する慰労金支給、医療機関に対する感染拡大防止対策や診療体制確保への補助などが柱になる。 医療供給体制の整備強化は278億7100万円と補正予算の半分を占める。医療従事者への慰労金は重点医療機関とその他医療機関にメニューを分けて支給する。介護・障害福祉施設職員への慰労金もサービスの種類に応じて支給する。ほかに医療機関への支援として、新型コロナ感染拡大防止や院内感染防止対策に要した設備や費用、病床を確保した費用を補助する。 さらに生活福祉資金の貸し付け原資等の助成に126億8700万円、観光客誘致や新型コロナの影響が長期化する中でも、新たな事業分野に進出したり挑戦する中小企業を資金繰り面から支援する中小企業新分野チャレンジ支援事業など、県内産業の活性化対策に53億8900万円を計上する。 テレワーク移住促進へ ウィズコロナ時代の新しい働き方の一環として「茨城テレワーク移住促進」事業を推進していく。時間や場所にとらわれないテレワークの普及を機に、移住を考えている人を対象に県内への移住を促進するのが狙い。 移住情報や市町村が行う移住関連施策をまとめて発信するサイトを作成するほか、移住メディアなどを活用したPR事業を実施する。また自然景観や都市の利便性など地域特性、魅力を生かした移住推進事業の提案を市町村から募集する。

子育ての不安に寄り添いたい つくば遊ぼう広場の会 活動再開も模索続く

【川端舞】つくば市で異年齢の子供たちに遊びの提供を行っている市民団体「つくば遊ぼう広場の会」(五十嵐亨会長)が、6月から遊びを再開した。3月以降、新型コロナの影響で活動を一時中断していた。感染を予防しながら、どうしたら子どもたちに自由に遊んでもらえるか。活動再開後も模索が続いている。 会は、野外の遊び場、流星台プレイパーク(つくば市流星台)で毎月第1・第3土曜日に活動している。子育ての不安に寄り添いたいと、休止中は子育て家庭がどんなことを感じているかを知るためにアンケートを実施した。再開にあたっては、子どもたちが密になることを避けるために話し合いを重ねた。 アンケートに不安と工夫 会は今年3月、活動場所を流星台プレイパークに移すことになり、移転セレモニーを開催しようとしていた。しかし、新型コロナの影響でセレモニーはできなくなり、以降、活動自体も中断となった。 会では、子どもたちに遊び場を提供すると同時に、子育て中の人同士が交流できることも大切にしている。感染予防のために遊び場が限られる中、子育て家庭がどのような思いを抱えているのかを知ることは、子育て家庭に寄り添いながら活動を再開するためにも必要だと考え、ホームページ上で子育て中の保護者を対象に「外遊びに関するアンケート」を実施した。アンケートは5月5日から15日まで実施され、67件の回答があった。 アンケートには「先の見通しが持てない」「子どもが運動不足になっている」など不安や心配が寄せられる一方、「子どもと一緒に料理に挑戦してみた」「のんびり植物を観察している」など、自粛期間を楽しく過ごそうとそれぞれ工夫している様子も垣間見られた。

個別テントなど備蓄へ 土浦市がコロナ対応避難所指針

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、災害発生時に避難所での集団感染を防ごうと、土浦市は新たに「新型コロナウイルス等感染症対応避難所運営指針」を策定した。6日開かれた定例記者会見で安藤真理子市長が発表した。避難所となる体育館で使用する個別テントなどを新たに備蓄する方針で、7月に開く臨時議会に諮るという。 運営指針は、避難所での「密」を防ぐため①車中泊や親せき、友人宅などに避難する分散避難を推奨する②小中学校の体育館以外に校舎の教室や公共施設、民間施設を有効活用して避難スペースを確保する③避難所では消毒や換気など感染防止対策を実施するーの3つが柱。 分散避難の推奨では、車中泊が増えることが予想されるため、避難所となっていてトイレや水が確保できる学校校庭や公園などに車中泊に適した場所を確保する。 避難スペースの確保は、小中学校の教室や公民館、保健センターなど公共施設の活用のほか、災害協定を締結している民間企業や、個室のある民間宿泊施設などとも調整する。 避難所の感染防止対策は、一般避難者向けのスペースのほかに、熱があるなど体調不良者向けの部屋と、高齢者や障害者など要配慮者向けの部屋などを別々に用意する。個別テントや間仕切り用のパーテーションなどを備蓄し、不足した場合は段ボールで代用する。すでに備蓄しているマスクや消毒液、ビニール手袋、非接触型体温計の備蓄量をさらに増やす。 運営面の感染防止対策は、避難者の体温や健康状態を確認する、消毒液などを設置する、避難者同士は2メートルの間隔を確保する、換気のため1時間に1回程度、2方向の窓を10分間開ける、手すりなどは1時間に1回程度を目安に消毒するーなどを定めている。

感染対策をステージ2に引き上げ 新型コロナで県

【鈴木宏子】新型コロナウイルスの新たな感染者について、大井川和彦知事は3日、県内で新たに6人の感染者が確認されたとして、感染対策指針を最も緩い現在のステージ1から1段階引き上げ、ステージ2に強化すると発表した。 3日の新規感染者6人は、つくば市の20代男性派遣社員▽つくばみらい市の40代男性公務員▽他県の患者の濃厚接触者である美浦村や龍ケ崎市などのいずれも20代女子学生4人。 6人が確認されたことにより、感染対策指針の6つの指標のうち3つがステージ2の状況になったことなどから対策のステージを引き上げる。 県内の6月20日以降の新規感染者は計14人で、20代を中心に6割以上が都内で感染したとみられている。感染場所は通常の会食やイベントへの参加など。 大井川知事は、東京はいわゆる夜の街に行かなくても感染し得る状況になっているとして、東京への移動や滞在は慎重に判断するよう注意喚起した。さらに70歳以上の高齢者や妊婦などに対しては,外出を慎重するなど注意喚起している。 対策指針を改訂、一律の行動制限回避へ

《くずかごの唄》64 スペイン風邪の恐怖

【コラム・奥井登美子】大正8年(1919年)、日本で大流行したインフルエンザ、いわゆる「スペイン風邪」と、今度の新型コロナが、同じような規模になるのではないかと、歴史的な注目が集まっている。 スペイン風邪は土浦でも流行し、奥井の祖父も第2波の大正8年2月、53歳で亡くなっている。父親の死で、アメリカの大学に進学する夢を挫折させられた姑(しゅうとめ)は、スペイン風邪が憎らしくて仕方がなかったらしく、生前、よくそのことを話していた。 「スペイン風邪のとき、消毒なんか、誰が町の指導者だったの?」 「巡査が、やたら威張りくさっていたわよ…」 「保健所は、なかったの?」 「保健所なんて、なかったわよ、すべて、お巡りさんの仕事でね」

つくば市長と日本財団理事長の議事録なし 新型コロナ軽症者施設問題で

日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)がつくば市南原のつくば研究所跡地に計画している新型コロナウイルス感染者の軽症者滞在施設について、同財団の尾武寿理事長が4月30日につくば市役所に来庁し、五十嵐立青市長と直接やりとりしたが、つくば市には同施設に関わる資料が一切ないことが分かった。NEWSつくばが情報開示請求して分かった。 市担当職員の説明によれば「日本財団と市長の間で直接やりとりが行われた」が「日本財団からは資料の提供が全くなかった」。「それ以降もない」という。五十嵐市長と日本財団尾形理事長とのやりとりの議事録や音声データなどの関連する資料も存在しないため開示できないという。 日本財団は4月3日、同研究所跡地に9000人規模の新型コロナウイルス感染症の軽症者滞在施設を作る計画を発表した。当初は7月末をめどに施設を設けるとしていた。これに対しつくば市の五十嵐市長は同日夜、「寝耳に水」「住民の合意を得るのは難しい」とコメントを発表した。4月6日の市長定例会見では「日本財団の構想について現在、日本財団に資料請求をしている」と表明していた。 その後、4月30日に日本財団の尾形理事長が来庁し計画を説明した。5月1日に五十嵐市長は「県外からも多くの患者を受け入れる現在の計画は受け入れることはできない旨を伝えた」とするコメントを発表した。 一方、日本財団の笹川会長は5月1日の記者会見で「昨日、尾形理事長がつくば市長と会談し詳細を話し、原則了解をたまわったと認識している」と発言した。これについて五十嵐市長は5月8日の定例記者会見で「現在の計画は受け入れることができないと(尾形理事長に)話した。日本財団からは勝手に進むことはないという話だった」と笹川会長の発言を否定した。 その後日本財団は5月18日からつくば研究所の解体工事を開始した。8月上旬までにさら地にする計画だ。今後について同財団は、第2波、第3波の感染状況を見て開設時期や運営主体などを決めていくが、準備は進めるとしている(5月22日付)。

県内企業の8割がマイナスの影響 新型コロナで

【山崎実】帝国データバンクが5月に実施した新型コロナウイルス感染症に対する県内企業の意識調査によると、全体の8割弱、79%が「マイナスの影響がある」と答えていることが分かった。 調査は5月18日から31日に県内企業368社を対象に行われ、有効回答は181社(回答率49.2%)だった。 まず新型コロナウイルス感染症による自社業績への影響については「すでにマイナスの影響がある」(56.9%=過去最高)、「今後マイナスの影響がある」(22.1%)を合わせ、全体の79%が「業績にマイナス」と回答した。 業界別ではサービス業が87.5%と最も高く、次いで製造業83.6%、卸売業79.5%、建設業73%、運輸・倉庫業71.4%、小売業57.1%などの順。 企業からは「売り上げの回復が遅れた場合、資金繰りが懸念される」(サービス業)など先行きを不安視する声が多く挙がっている。 一方「プラスの影響がある」と回答したのは小売業14.3%、卸売業12.8%、製造業1.8%など。いずれも食料品に関わる小売、卸売、製造関連で、外出自粛による家庭内消費、いわゆる「巣ごもり消費」の拡大が追い風になり、食料品業種でプラスの影響が出ている。

《電動車いすから見た景色》7  それぞれのマスク事情

【コラム・川端舞】もはや外出時のマスクは常識になりつつある。マスクをしていない人を見ると、つい冷たい視線を送ってしまう。しかし、マスクは誰にでもできるものなのだろうか。 私は脳性まひという障害のため、手足の筋肉と同じように、口の周りの筋肉も思うように動かせない。何か話そうとするとき、自分では他の人と同じように口を動かしているつもりなのだが、無意識に顔の筋肉が必要以上に動いてしまう。そのせいで、話している間に口元のマスクがどんどんずれて、マスクの意味がなくなってしまうことがある。 また、マスクをしていることで顔の筋肉を動かしにくくなり、周囲が私の話している言葉を理解するのに普段より時間がかかる。言語障害による言葉の聞き取りづらさに拍車がかかっているようだ。感染予防のためには、話す時もマスクをすることが大切なのは分かっているが、スムーズにコミュニケーションをするためにマスクをはずしたいと思ってしまう。 口元が見える透明なマスク 私以外にもマスクを不便だと感じる人はいるようだ。もともと呼吸器の疾患がある人は、マスクをつけることにより呼吸が苦しくなってしまう。知的障害者で肌の感覚が他の人より過敏な人は、ゴムを耳にかける感覚がストレスになり、マスクをはずしてしまう人もいるようだ。 聴覚障害者はマスクにより相手の口元が見えなくなることで、会話を理解しづらくなるというニュースも見た。障害者だけでなく、小さい子どもなどマスクをし続けることが難しい人もいるだろう。

使用期限過ぎた試験紙で検査 3歳児尿検査でつくば市 新型コロナで健診延期

つくば市は18日、谷田部総合体育館(同市谷田部)で17日、59人の3歳児を対象に実施した健康診査の尿検査で、使用期限を過ぎた試験紙を使用してしまったと発表した。期限を過ぎると正しい結果が出ないことがあるとして、後日、59人全員に再検査を実施する。 市健康増進課によると使用期限は4月30日だった。本来、この試験紙は3月中に使用する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で乳幼児健診が3月中旬から休止となり、6月初旬に健診を再開後、担当者が日付を確認しないまま使用してしまったという。 例年の健診では使用期限がくる前に試験紙を使い切っていた。 市は18日までに59人全員に電話し謝罪した。再発防止策として今後は使用期限の確認チェックシートを作成し複数で確認などするとしている。 尿検査はタンパク、糖、潜血などを、試験紙を使って看護師や保健師などが会場で検査する。この日は59人のうち3人が正常値ではなかったという。 再検査の日程などについては59人に改めて連絡する。

世界最大の木造犬もマスク つくばわんわんランド

筑波山の麓にある日本最大級の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」(つくば市沼田、東郷治久代表)のシンボルで、世界最大の木造犬モニュメント「モックン」がマスクを着用した。 新型コロナウイルス感染拡大防止の意識をさらに高めてもらおうと、白いシーツを縫い合わせてスタッフが手作りした。12日から着用している。首の部分には「コロナに負けるな!!」のメッセージも掲げている。 木造犬は高さ11メートル、黄色がボディーカラーで、今年の元日にお披露目された4代目。マスクの大きさも縦2.4メートル、横5.3メートルと巨大。 同園は県などの休業要請を受けて4月22日から5月17日まで約1カ月間休園し、5月18日に再開した。再開後は、来園者にマスクを着用してもらったり、園内各所に消毒スプレーを設置しひんぱんに手洗いをしてもらっている。さらにチケット売り場や売店にビニールシートを張ったり、園内各所にあるテーブルや座席の間隔を広げたりと、さまざまな感染防止対策を講じている。 「園のシンボルであるモックンにもマスクを着用させることで、感染拡大防止の意識をさらに高めてもらえたら」と同園。 同園には約500匹の犬と約30匹の猫がいる。休園期間中の犬の餌代や引退した老犬の薬代などの支援を呼び掛けており、3日からクラウドファンディング(6月6日付)を実施している。17日時点で890人から660万円を超える支援が寄せられ、すでに第1目標の500万円を達成した。現在は第2目標の800万円達成に向け引き続き支援を呼び掛けている。

《くずかごの唄》63 コロナ事件 医療の歴史的試み

【コラム・奥井登美子】 「耳の後ろがかゆいのです。マスクのゴムのせいでしょうか?」 「暑い時のマスクは耳のところで汗かくから、アセモと同じ手当てをすればいいと思います」 「ゴムひもを取り換えてもダメですか?」 「かゆい所の汗を水でよく拭いてから、弱いステロイド軟膏を塗っておく」 「ウエットティッシュで拭いたら、よけい赤くなっちゃった」

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夏休みの思い出づくりに スタジオ’Sが工作・イラストをウェブで提案

【池田充雄】関彰商事(関正樹社長)が地域の文化創造の場として運営している、つくば市二の宮のスタジオ’Sが「夏のキッズアート体験 2020-ONLINE(オンライン)」を開催中だ。家の中で楽しい時間を過ごすことができ、夏休みの作品づくりにも適している。 「キッズアート体験」は2016年から毎年夏と冬に体験型のイベントとして開かれてきたが、今夏は新型コロナウイルスの感染が拡大している状況から、ウェブでの開催となった。 シャカシャカカード(同) 2つあるプログラムのうち「おうちでワークショップ」は、家庭でできる3種類の工作メニュー「ガーランドカレンダー」「シャカシャカカード」「ビー玉めいろ」を紹介している。いずれも厚紙や段ボールなどを材料とし、型紙はスタジオ’Sのホームページからダウンロードできる。完成した作品や工作中の様子を写真に撮って投稿すると、オリジナルのスマホ壁紙がもらえる。また投稿写真のうち選ばれたものは、インスタグラムやホームページに掲載される。 ビー玉めいろ(同)

【高校野球代替大会を終えて】㊦ 「野球の力を感じた」

【伊達康】今大会は優勝してもその先に甲子園がないことが前提で開催された。小さな頃から甲子園でプレーすることを夢見てきた球児たちにとって喪失感は筆舌に尽くしがたい。 3月から5月半ばまでの学校の休校措置により春季大会は中止となり、多くのチームが通常の部活動すら行えない期間を過ごしてきた。 代わりに用意された代替大会。体裁上、表向きはみな優勝を目指して頑張るとは言いつつも、気持ちの整理を付け、失ったモチベーションを取り戻すことは容易ではなかっただろう。むしろ、モチベーションを失ったまま最後の大会に臨んだ選手がいたとしても不思議ではない。 大会中、何度か球場で取材をした。夏の大会では敗者は泣き崩れることが常であるが、今大会は敗者もそれほど泣くことなく、どこか達観した面持ちで球場を去る光景が見られた。 通常は、敗戦によって、もうこいつらと野球ができない、勝ちたかった、悔しい、無念だという様々な感情が押し寄せて泣きじゃくる者もいるのだが、今回は最初から甲子園への切符がない。敗者の感情の起伏という面からも今大会が持つ独特の雰囲気が感じられた。 「今が一番野球が楽しい」

《続・平熱日記》67 ヘビのはなし 「ハミ酒」のことなど

【コラム・斉藤裕之】我が家の台所に「ハミ酒」と書かれたラベルの小さな小瓶がある。マムシの酒である。故郷ではマムシのことを「ハミ」という。恐らく「はむ」「噛(か)む」からきているのだと思う。このハミ酒は弟から譲り受けたもので飲むためのものではない。実は虫刺されの特効薬なのである。 1年前の実話である。長女の結婚式に出席するために弟夫婦が上京する前日。ほぼぽつんと一軒家の弟宅で、運の悪いことに嫁さんが黄色スズメバチに刺された。それも顔面。すぐに器具で毒を吸い取り、ハミ酒を塗ったそうな。普通に考えれば人前に出られないほどに腫(は)れ上がるはず。しかし次の日の結婚式にはそんなことがあった?というほどに腫れも引いた、晴れやかな笑顔で写真に納まっていたのだ。 八郷のお寺の裏山で薪割りの作業中にお茶を差し入れてくださる奥様が、母屋の玄関にマムシが入ってきて騒動になったという話をされたので、こんな逸話を披露した。 「というわけでとにかく、毛虫やなにかの正体不明の腫れ痒(かゆ)みには、迷わずこのハミ酒をちょちょっとつけると間違いなく治ります。だから今度マムシを見つけたら是非お酒につけて…」と奥様に勧めてはみたものの、自分でやるかと問われれば「否」。思えば奥様も尼僧であることを忘れて、殺生を勧めるとは実に罰当たりであったと少々反省した。 SNS書き込みの「蛇足」「やぶへび」 さて、いつの間にか本堂に足場が組んである。長雨で雨漏りがひどくなり、ついに瓦を葺(ふ)き替えるとのこと。お寺の屋根の曲線は球が転がるのが直線よりも速い。なんとか曲線でアールと物理の先生だかが言っていたのを思い出す。