陽性者は自ら登録 医療機関のひっ迫緩和へ
新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、茨城県は19日から「抗原検査キット送付センター」を設置し、発熱、せき、のどの痛み、倦怠感などの症状がある県民を対象に、抗原検査キットを無料で配布する。自己検査で陽性になった場合、自ら「陽性者情報登録センター」に登録してもらう。
医療機関のひっ迫を緩和するのが目的。今月19日から31日まで実施する。
重症化リスクの低い、県内に居住している人が対象。リスクの高い、65歳以上の人、基礎疾患がある人、妊娠している人、症状が続いている人は、医療機関を受診してほしいとしている。
申請方法は、茨城県ホームページ(HP)から抗原検査キット送付センターに申し込む。受け付け時間は19日は午後1~3時、20~31日は午前10~12時。申し込みは1人1回まで。家族など症状のある複数分をまとめて申し込むことはできない。濃厚接触者であっても症状がない人は申し込みできない。メールでやりとりするためメールアドレスがあることが必要。
申し込み者には抗原検査キットを郵送する。2日前後で届く見通し。
自己検査で陽性だった場合、県HPから陽性者情報登録センターに登録する。
薬局等で抗原検査キットを自ら購入し陽性となった場合や、無料検査拠点で陽性となった場合も登録可能。登録の受け付け時間は19日が午後3時以降。20~31日は正午~翌午前10時まで。
両センターでは薬の処方などは行わない。県は、発熱した場合は市販の解熱剤などを活用してほしいとする。症状が重い場合や症状が長く続く場合は、医療機関を受診したり検査医療機関に相談してほしいとしている。
18日の県内の新規陽性者数は4090人、年代別は、最も多いのが40代で689人、次いで30代650人。20代572人の順。市町村別は、つくば市が県内で最も多く607人、次いで水戸市307人、土浦市260人の順。
県内の18日の入院者数は462人、年代別は80代165人、90代106人、70代89人の順。病床稼働率は57.7%。うち重症者は6人、重症病床稼働率は7.5%。18日の死者は4人。
県抗原検査キット送付センター、陽性者情報登録センターの情報はこちら