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鈴木宏子
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筑波学院大チームが優勝 県結婚・子育て動画コンテスト 30秒でメッセージ
2017年11月20日
結婚や子育てに関するメッセージを30秒の動画で発信する「いばらき結婚・子育てポジティブ動画コンテスト」(県主催)の表彰式が19日、つくば市稲岡、イオンモールつくば内で催された。筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生4人が制作した動画「赤ちゃんの魔法」が結婚部門でグランプリに輝いた。 ビジネスデザイン学科3年の大久保駿さん、益子雄太郎さん、2年の関根彩さん、石嶌紅葉さんの4人で、チョイ悪の若者が赤ちゃんの笑顔を見て改心し結婚に至る動画を制作した。 高校生や大学生を対象に今年度初めて実施された動画コンテストで、33作品の中から選ばれた。 大久保さんは「どういうきっかけがあったら自分が子育てするのかを考えて作った」と話し、「チョイ悪の人も改心するくらい、赤ちゃんの笑顔はかわいいという当たり前のことを、見る人が感じてくれれば」と話していた。 審査員を務めた笠間市出身の映画監督、小沼雄一さんは「何より赤ちゃんの表情が素晴らしい。作り手がどれだけ対象に興味を持ち感動しているかが感じられ、コンテストに賭ける意気込みが断トツ」と評した。 子育て部門では東京大学の学生2人による「子供ができて、夢ができたの」がグランプリに輝いた。 動画はYou Tubeでだれでも閲覧できる。応募作品は今後、県のホームページやイベントなどで活用するという。(鈴木宏子)
「適切でない」と工事中止 つくば市並木中格技場修繕 分割発注し随意契約 業者に98万円賠償
2017年11月20日
つくば市が今年7月工事を発注した市立並木中学校(同市並木)格技場天井の修繕について、市は、分割発注により随意契約したのは適切でなかったとして、工事を中止し、業者に損害賠償金98万2800円を支払うと20日発表した。 市教育局教育施設課によると、7月6日、一連の工事を、格技場内に足場を組んで天井のさびた鉄骨を清掃し磨く「天井修繕工事」(126万3600万円)と、磨かれた鉄骨を塗装する「天井塗装修繕工事」(128万5200円)の2本に分けて同一業者と随意契約した。 市の入札制度見直し基本方針(2012年9月策定)では130万円を超える建設工事は一般競争入札を実施しなければならない。同課は、一般競争入札にすると手続きに時間が掛かることから、夏休み中に終えるため、工事を2本に分けて随意契約したという。 一方、同時期の7月下旬、市立九重小(同市上ノ室)で実施していた、グラウンドにトイレを新設する工事に関し、市民から、分割発注による随意契約は適切でないなどの指摘があった。同小では同工事を、トイレ設置工事(110万8800円)、基礎改修工事(128万5200万円)、設備(給排水)工事(76万6800万円)の3つに分けて、いずれも同一業者に発注していた。 市民の指摘を受け、教育施設課長(当時、10月1日付けで異動)は7月28日、同様の発注が行われた並木中の工事を中止した。格技場では工事がすでに始まっていてビニールシートが敷かれ足場が組まれ、塗料も購入済みだったことから、その分を賠償するという。九重小はほぼ出来上がっていたことから工事を継続したという。 同課は、今後議会に報告し、随意契約の在り方を検討していくとしている。並木中の工事は来年夏休みに一般競争入札で実施したいという。(鈴木宏子)
イルミネーション点灯 土浦、霞ケ浦湖畔の風車前広場
2017年11月19日
土浦の冬の風物詩「水郷桜イルミネーション」が18日夕、霞ケ浦湖畔の同市大岩田、霞ケ浦総合公園風車前広場に点灯した。 高さ25m、直径20mのオランダ型風車が光で彩られ、霞ケ浦、花火、ハス田、帆引き船、桜などをイメージした土浦の風物が、約22万5000球のLED電球で浮かび上がった。 島根県に住むおばを誘って母親と3人で初めて点灯式に参加したという市立土浦第二小3年、関根雅史さん(9)は「点灯の瞬間がきれいだった。皆ワーっとなって、花火も上がってびっくりした。来て良かった」などと話していた。 市民と企業有志で組織する「水郷桜イルミネーション推進委員会」と市が共同開催し今年で6回目。今年は花火イルミネーションがリニューアルし、花火が打ち上がる様子が再現された。市のイメージキャラクター、つちまるを描いたイルミネーションも新たに登場した。毎年延べ約15万人が訪れる。事業費は970万6000円(市が600万円、起業・団体からの協賛金が370万6000円)。 入場無料。点灯時間は毎日午後5~9時。来年2月18日まで点灯する。(鈴木宏子)
図書館がブックカフェに変身 来年2月、筑波学院大 地元スイーツなど提供へ 学生が起業へ準備
2017年11月18日
筑波学院大(つくば市吾妻)図書館1階が来年2月、ブックカフェに変身する。日本地域資源学会会長で同大の塚原正彦教授による起業講座「おいしいプロジェクト」で学ぶ経営情報学部の学生が、地元産のおいしいスイーツなどを提供する。図書館で味わいながら学ぶという、新たなミュージアムビジネスを起業する試みだという。 来年2月21日~3月10日の約2週間実施する。併せて同大本館内のフランス料理店、グルマンで地元食材を使った食事を提供する計画だ。 新たな試みに向け11月から、食に関わる新しいビジネスを展開している地元起業家ら計約10人を授業に招いて、2、3年生16人が、商品の新しい見せ方や提供の仕方を研究している。 15日は、蔵出し焼き芋「紅天使」を開発し、つくば市松野木の直営店などが人気のサツマイモ製造・加工・販売会社「ポテトかいつか」(かすみがうら市)の貝塚みゆき社長を招いた。仕事への思いや起業の志などを聞き、実際に焼き芋、ジェラート、サブレ、ロールケーキ、大学芋などを味わいながら、図書館でどのように提供するのかなどを話し合った。 今後さらに、レンコン、イチゴ、ワイン、結城紬、笠間焼などの新商品開発を手掛ける地元起業家を招いて研究を深める。 2年の西村瑠夏さん(20)は「地域の宝物を地域の人が分かりやすいようにデザインして発信することをやっていきたい」などと話している。(鈴木宏子)
土浦新図書館一足先にお披露目 新たに託児サービスも
2017年11月17日
市立図書館と市民ギャラリーを核とした再開発ビル、アルカス土浦が同駅前に27日オープンするのを前に16日、内部が報道関係者に公開された。図書館では新たに、保育士が乳幼児を預かる託児サービスを開始することなども明らかにされた。県内2番目という。 毎週火曜日午前10時~午後2時の間の1時間、0~2歳の子どもを預かって、育児中の親などに本に親しむ時間を提供するという。 2~4階の図書館は面積5120㎡と県内市町村で最大規模。開館時の蔵書数は約35万冊。市内外だれでも本を借りることができる。開館時間は月~金曜が午前10時~午後8時。土日曜・祝日は午前10時~午後6時。休館日は月曜だが、第1月曜と祝日は開館する。 1階市民ギャラリーでは27日からオープニング展が催され、フランスの印象派画家、モネの「ポール=ドモワの洞窟」(県近代美術館所蔵)が展示される。開館時間は午前10時~午後6時。月曜休館(祝日は開館)。オープンギャラリーは50㎡を1日2500円(市外は3800円)で貸し出す。 施設は4階建て。総事業費は旧施設解体と新施設建築費などが約75億円、図書館内装工事費が約11億4000万円、ギャラリー内装工事費が約4億2000万円の計約90億6000万円。2006年の都市計画決定以来、2度の事業休止を経て11年越しで完成した。 駐車料金は、アルカス土浦駐車場(82台収容)と市営駅西駐車場が2時間まで無料、市営駅東駐車場が3時間無料。(鈴木宏子)
「駅前に立体公園」 街を活性化する図書館とは アルカス土浦設計の柳田富士男さんに聞く
2017年11月15日
27日、土浦駅前に市立図書館と市民ギャラリーを併設した再開発ビル「アルカス土浦」がオープンする。日本図書館協会建築賞を受賞した千葉市中央図書館などの設計で知られる柳田富士男さん(62)=INA新建築研究所(東京都文京区)設計監理副本部長(当時)=が設計した。中心市街地の活性化が期待される新図書館について柳田さんは「駅前にまず立体公園をつくろうと考えた」と話す。設計に込めた思いを聞いた。 ―どのように考え設計したかを教えてください。 この事業の大きな目的は土浦駅周辺を再生するというまちづくりです。にぎわう、人が集まる、集まってイベントをする場所と考え、まず駅前に立体公園をつくろうと考えました。1階から4階の屋上公園につながるステップガーデン(屋外階段)がそれです。 次に、図書館とギャラリーの機能を、にぎわいづくりに生かす配慮をしました。図書館(2~4階部分)ですが、2階と、3~4階の2層構成となります。駅のデッキから直接つながる2階は「ポピュラーライブラリー」で、にぎやかで楽しい場所。新聞、雑誌、旅行や趣味の本が置かれ、待ち合わせ場所としても気軽に利用できます。ベビーカーを押す子ども連れのお母さんも駅に来たついでに立ち寄ってほしいと思います。 2階には児童部門(児童書コーナー)もあります。楽しく、子どもが来たくなるしつらえで、天井が吹き抜けになっていて、壁には丸や三角、四角といろいろな形や色がある。遊園地みたいな、テーマパークみたいな場所です。 にぎやかな2階に対して、3階は専門書があり調査・研究をする「レファレンスライブラリー」となります。 4階はヤングアダルト(青少年)の場所。いま土浦駅のフードコートや市役所5階の県南生涯学習センターなどで、勉強しているたくさんの高校生の姿を見掛けます。これからは図書館の気持ちのいい学習環境で勉強してください。4階の青少年ラウンジには、壁の一面にホワイトボードを設定しました。交流の場として自由に使ってください。 1階ギャラリーは、オープンギャラリーとギャラリーの二つに分かれています。オープンギャラリーは展覧会が開かれていない時でも開放し、ワークショップや子供向けイベントを開いて、いつでもアートに触れ学べる場所として使ってもらえたらと思います。 ―建物にはどのような特徴がありますか。 建物は重箱をずらして重ねたような構造になっています。重箱同士は吹き抜けでつながっていて、壁の代わりにガラスのスクリーンで仕切られているので、光が取り入れられ、どこにいても館内が見渡せる開放的な空間になっています。駅前広場も眺望でき、夜には街の灯りになるでしょう。 建物の中は図書館先進国である北欧の清楚な雰囲気をイメージしました。床と壁は白木のカバー材で仕上げ、従来の図書館の重厚なイメージとは違う、軽やかな、若い人たちが来たいと思う空間になったと思います。 ステップガーデンを昇った屋上公園には庭園があり、階段状の観覧席を設けコンサートもできます。 ―外観の色やデザインにはどのような意味がありますか。 駅前ですから、土浦駅前の表情はどうあるべきか、土浦らしさは何かを考え、亀城公園のお城の瓦と白い漆喰(しっくい)をモチーフに、和のイメージとしました。さらに土浦の知の殿堂になるわけですから、未来に向け、シャープなデザインのシルバーメタルを入れ込んだデザインにしました。 ―これから市民にどのように使ってもらいたいですか。 土浦は高校生が多い街ですよね。そういう子供たちがこの施設を使って成長し、街をつくり、未来をつくってほしい。大人の人たちも暮らしに役立つのでどんどん来てほしい。従来の図書館を超えた未来の図書館なので楽しんで交流して学んでほしいと思います。(聞き手・鈴木宏子)
地元本社優先の入札見直し案めぐり つくば市議会で攻防 「さらなる改革」の行方は?
2017年11月14日
つくば市の五十嵐立青市長が今年8月、市議会全員協議会に示した地元本社優先の入札制度見直し案をめぐって、市議会で攻防が続いている。9月議会で「さらなる改革」を求める決議が議員提案され18対9の賛成多数で可決。これを受け11月13日、議会全協が開かれ、県内市町村の状況が説明された。どう決着するのか、行方が注目される。 8月に示された見直し案は①市の入札参加要件を市内に本店がある業者を基本とする②最低制限価格=メモ=の適用を現在の5000万円未満から1億円未満の建設工事に引き上げる―などが大きな柱。昨年11月の市長選で初当選した五十嵐市長の「地元本社優先」の公約に沿った内容だ。 併せて同市で、最低制限価格とぴったり同じ金額で入札する業者が急増していることが示された。同価格と同一金額で入札した業者が複数あったことから、くじ引きで落札業者が決まった入札案件は、2014年度が全体の5.4%(44件)だったのに対し、15年度は12.7%(96件)に増え、16年度は前年度の2倍の24%(170件)に増えていたことも分かった。 これについて市は、工事の材料価格や積算の仕方など公表されているものが多く、積算ソフトも出回っているため積算がやりやすくなっているためではないかなどとする。これに対し、市内のある業者は「共通の見積りソフトを使えば同じような数字が出るが、価格が公表されてない材料もある。金額が大きな工事になればなるほど、ぴたり当てるのは難しい」と疑問を投げ掛ける。 9月議会では、くじ引き落札の増加を懸念し「さらなる改革」を求める決議が出された。最低制限価格に一定幅の無作為の数字を掛けて金額をだれにも分からなくする「ランダム係数」の導入を求める内容だ。提案者の塚本洋二市議は「最低制限価格の適用を1億円未満に引き上げれば、箱モノ以外のほとんどの工事が対象となり、最低制限価格と同じ金額をぴたり入れる業者がさらに増える懸念がある。見直すべきものは見直して、公平公正、健全性を高めていく必要がある」と話す。(鈴木宏子) 【メモ】最低制限価格は、不当に安い金額での入札を防止し工事の品質を確保するため事前に設定する落札の最低価格。最低制限価格を下回った業者は失格となる。つくば市は現在、5000万円以上1億円未満の建設工事は低入札価格調査制度を適用し、最低制限価格を下回った入札でも審査で適正な工事が実施されると判断されれば落札としている。
茎崎、谷田部に商業店舗など提案 庁舎跡地利活用で つくば市が調査結果公表
2017年11月8日
茎崎庁舎(つくば市小茎)と谷田部庁舎(同市谷田部)の跡地利活用について、つくば市は、民間事業者を対象に実施した対話型市場調査(サウンディング型市場調査)結果を発表した。茎崎庁舎跡地(約4850㎡)には5事業者から公共施設を併設したスーパーマーケットや、ドラッグストアなどの提案があった。谷田部庁舎跡地(約7900㎡)は10事業者からスーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンターなどの商業店舗、健康増進・交流施設などの提案が出された。 市公共施設跡地利用室によると、今回の調査で出された提案を土台に、今後、地域説明会を開き住民の意見を聞いて検討を続けるという。一方、今回提案を受けた事業者とは引き続き協議を重ね、実現可能性などを検討する。公的利用、民間利用を含め新たな提案も引き続き受け付けるという。 調査はいずれも9月と10月に実施した。茎崎庁舎跡地は①庁舎跡地と保健センター用地、職員用駐車場も含めて一体的利活用を図り市窓口センターなどの公共施設を併設したスーパーマーケットを建設する②食品や日用品も販売するドラッグストアを建設する―などの提案があった。ただし同跡地は市街化調整区域のため建設できる施設に制限があり、今後、調整が必要になるという。ほかに高齢者福祉施設、植物園、エネルギーインフラ整備などのアイデアが出された。 谷田部庁舎跡地は①福祉施設や保育所などを併設したスーパーマーケット②ドラッグストア③ホームセンター④健康増進・交流施設―などの提案があった。市街化区域のためいずれも建設可能だが、国道354号線からの直接乗り入れを要望する事業者もあった。ほかに公的機関が入居する合同庁舎、子育てや介護などの複合型福祉施設、エネルギーインフラ整備などのアイデアが出された。 茎崎庁舎は2015年度、谷田部庁舎は13年度にそれぞれ解体、撤去された。跡地の利活用をめぐっては、市原健一前市長が09年6月に策定した「新庁舎建設に伴う現庁舎利活用方針」で、茎崎庁舎跡地はつくばエクスプレスとJR常磐線牛久駅とを結ぶシャトルバスの運行やサブターミナルとしての活用を検討するとされ、バス待合所を併設した市窓口センターと本格的バスターミナル建設に向けたの基本設計が実施された。谷田部庁舎跡地は一部を谷田部小グラウンドとして使用するほかバスターミナルやパークアンドライドの交通拠点として活用するなどとされた。 その後、昨年11月に初当選した五十嵐立青市長が「(茎崎のバスターミナル計画は)地区住民の意見と乖離(かいり)している」などとして見直しを表明。今年8月に谷田部庁舎跡地も併せて、利活用に向けた調査参加事業者の募集が実施された。(鈴木宏子)
花火テーマに茶会 土浦二高茶道部 文化の日の土浦博物館
2017年11月3日
文化の日の3日、土浦市中央、市立博物館が無料開放され、県立土浦二高茶道部による茶会が催された。同館開館30周年記念特別展「土浦と花火Ⅰ」が催されているのにちなんで、「花火に寄せた茶会」と題して来館者に抹茶と和菓子が振る舞われた。 土浦の花火や亀城公園などが描かれた茶碗や水差しなどの茶道具を用いて茶がたてられ、赤、黄、青の3色の花火の大輪が描かれた同市桜町、田中清月堂の和菓子が振る舞われた。 茶道部副部長で2年の増山実桜さん(16)は「先輩が引退して大きな会場でやるのは初めてなので、とても緊張した」などと話し、部長の2年、加藤千尋さん(16)は「少しでも多くの人に茶道に興味を持ってもらえたら」と語っていた。 特別展「土浦と花火Ⅰ―競技大会のあゆみ」は13日まで。関東大震災で疲弊した土浦の経済活性化と霞ケ浦海軍航空隊殉職者の慰霊のため、1925(大正14)年に私財を投じて花火大会を始めた同市文京町、神龍寺住職の秋元梅峯の功績など、花火大会の歴史や花火製造技術の進歩などが写真や当時の資料、模型などで紹介されている。(鈴木宏子) 入館料は一般105円。開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。県民の日の13日は入場料無料になる。問い合わせは電話029・824・2928(同博物館)
ファミマ駐車場で安全に乗り降り つくタク 待ち時間は店内で
2017年11月2日
路上で乗り降りすることが多く安全確保が課題となっている、つくば市のデマンド型乗り合いタクシー「つくタク」の乗降が、コンビニ店、ファミリーマートの駐車場で出来るようになっている。2日、つくば市とファミリーマート(東京都豊島区)が公共交通事業協定を締結し取り組みを明らかにした。県内初という。 ファミマ駐車場が乗降場所となるほか、利用者はつくタクが到着するまで店内の飲食スペースで待つことができる。つくタクの利用券も店内で販売、つくタクの運転手も店内で休憩できるようにする。コンビニ店にとっても顧客開拓が期待できる。 市内27店のうち、駐車場がない店を除く22店で順次利用できるようにする。今年春からスタートし、すでに7店で実施しているという。乗降場所になった店の店頭には「つくタク」と書かれたステッカーが貼られる。 同社北関東ディストリクトの藤田聡統括部長は「市民の安心と便利につながるので一店舗でも多く利用できるようにしたい」と話し、五十嵐立青市長は「提供していただけて、ありがたい。市だけでやるのは不可能な時代になっているので、市と民間のいい関係ができるようにしたい」などと述べた。 春からつくタクの乗降場所となっている同市若栗、ファミリーマートつくば若栗店の平間聡店長は「店内でコーヒーを飲みながら待っているお客さんもおられる。以前はお店の前がバス停になっていて乗降客と車の接触事故があったとも聞いているので、そういうトラブルが無くなればいい」と話している。 つくタクは2016年度に約5万人の利用があった。8割が高齢者、1割が障害者という。乗降場所は現在市内に750カ所ある。今後、市では、商業施設やクリニックなどに乗降場所を増やしていきたいとしている。(鈴木宏子・ラヂオつくば特約記者)
認知症予防へ、おしゃべりの場 「かっぱサロン」1年 土浦
2017年11月1日
高齢者の認知症予防を目指す楽しいおしゃべりの場「かっぱサロン」が、土浦市中央、奥井薬局でスタートして間もなく1年を迎える。 霞ケ浦の水質浄化運動に取り組み、46年の歴史がある老舗の市民団体「土浦の自然を守る会」代表の奥井登美子さんら、かつての旗手たちが世話役となり、地域医療の小さな守り手となっている。 自然を守る会の事務所ともなり、30年前、子供たちに絵本を読み聞かせた同薬局の一室にある「こども文庫」を改装してサロンとし、昨年12月スタートした。 月2回、市内の高齢者ら約10人が集まって、木の実を使ったアクセサリー作りや、折り紙、クリスマス飾り作りなどに挑戦している。 専門家が講師となり、高齢者の熱中症対策、塩分のとり方、じょうずな湿布の貼り方などを講義することもある。朗読のプロが声の出し方を教えてくれたり、わらべ歌を皆で歌ったりすることもあるという。 奥井さんは「おしゃべりしながら、手を動かして、頭を使うのが認知症予防になる」と話す。 このほど開かれたサロンでは、奥井さんや近所の人が散歩の途中に拾い集めたさまざまな種類のドングリなど木の実を使って、帽子のアクセサリーを作った。「日頃から帽子をかぶる習慣を付け、転倒ぼうし(防止)に役立てる」のが狙いだと奥井さんはいう。 参加者の一人、岩﨑惇子さん(80)は「年を取ると新しい友達をつくるのが難しくなるが、ここへ来ると知らなかった人と知り合いになることができ、人生のいろいろな話を聞くことができる。毎回バラエティーに富んだメニューなのでとても面白い」と話している。(鈴木宏子)
巨匠モネ作品を特別展示 土浦新図書館・ギャラリー27日開館記念 41のイベントで盛り上げ
2017年10月30日
土浦市立図書館と市民ギャラリーを核にした再開発ビル「アルカス土浦」が11月27日、JR土浦駅前にオープンする。開館を記念して、印象派の巨匠モネの「ポール=ドモワの洞窟」が特別展示される。モネの出身地フランスにちなんで来年1月末まで毎週土・日曜に、フランスと土浦の食、アート、文化をテーマに41のイベントが催され、にぎわいを演出する。 10月30日、定例記者会見でオープニングイベントを発表した中川清市長は「(41のイベントで)駅前からまちなかへ、ぶらりと歩いてみたくなるような雰囲気づくりを進めていきたい」と話した。一方、市の財政事情から経費を抑えたイベントとなるという。 モネの作品は県近代美術館が所蔵し、同館の移動美術館として1階ギャラリーに展示される。併せて「茨城ゆかりの洋画家たち」と題して、明治から大正期の洋画家、中村彝(つね)のほか、土浦出身の鶴岡義雄、塙賢三らの油絵など計59点が展示される。期間は11月27日から来年1月14日まで。 フランスにちなんだイベントは「駅前ぶらりライブラリー」と題して、アルカス土浦や市役所前のウララ広場を中心に開催される。 市民らが撮影した風景や笑顔の写真でつくる「ポール=ドモアの洞窟」のモザイクアート、県立土浦工業高校の生徒がペットボトルで作るエッフェル塔が展示されるほか、シェフによるフランス料理講座、ワイン通に知られる同市田中、土浦鈴木屋のワイン講座、マルシェ(市場)、コンサート、ワークショップなどが催される。 12月9日には村上龍など著名な作家の本の装丁を数多く手掛ける装丁家、鈴木成一さんのトークライブが開催。クリスマスイブの12月24日は1階屋外広場から4階屋上公園までをつなぐ屋外階段で、新郎新婦の門出を祝う届け出挙式なども催され、駅前を盛り上げる。 アルカス土浦のアルカスは、アートとカルチャーのスペースの頭文字をつなげた造語。1階が同市初の市民ギャラリー、2~4階が新市立図書館になる。図書館の面積は約5120㎡と県内市町村で最大規模。土浦駅西口からペデストリアンデッキで直結し、中心市街地を活性化する交流拠点となることが期待されている。 図書館の開館時間は平日が午前10時から午後8時。土日・祝日は午後6時まで。休館は第1月曜日を除く毎週月曜日で、月曜が祝日の日は開館する。駐車料金は2時間まで無料の方向で現在検討中という。(鈴木宏子)
研究学園の交通量急増に危惧 天馬ちゃん通園の保育園で交通安全教室 ひき逃げ死亡事故受け
2017年10月26日
つくば市研究学園の市道交差点で、ひき逃げ事故に遭い死亡した和田天馬ちゃん(3)が通ったラ・フェリーチェ保育園(同市研究学園、高橋晃雄園長)で25日、交通安全教室が開かれた。事故を受け同園が市に依頼した。高橋園長は「ここ2,3年、研究学園地区は交通量が急増している」として周辺環境の悪化に目を向ける。 同市防犯交通安全課、交通安全教室指導員の大川初江さんと佐々木信恵さんが同園を訪れ、絵本や手品、腹話術などを繰り出しながら、園児約30人に道路の歩き方や信号の渡り方を指導した。園児たちは童謡の替え歌を歌ったり、指導員の質問に答えたりしながら、横断歩道の渡り方などを学んだ。 同園には天馬ちゃんの今年6月の誕生日に撮った遺影が飾られ、仲良しの友だちや父母から贈られたおもちゃ、供花(くげ)が供えられている。事故後、夜になると泣き出したり、朝登園してきてお母さんから離れようとしないなど不安を抱える子が出ているという。 天馬ちゃんは20日午後6時30分過ぎ、保育園に迎えに来た母親のまりさんと歩いて自宅に帰る途中、横断歩道を渡っていたところ、直進してきた車にはねられた。まりさんも重傷を負った。当時雨が降っていたことから、天馬ちゃんは蛍光反射材が付いた青いかっぱを着て、青い長靴をはき、母親と手をつないで横断歩道を渡っていたという。犯人はまだつかまっていない。 天馬ちゃんは生後10カ月のとき保育園に入園した。高橋園長は、かけっこが速く、ご飯も残さず食べて、何でもきちんとできる子だったと話し「天馬君とお母さんには何の落ち度もない。無謀な運転によって大切な命が奪われたことに強い憤りを感じる」と語る。一方「周辺には新しい店が次々に出来、渋滞も発生している。事故が起こる要因が積み重なっている」と危惧を口にする。(鈴木宏子)
花火の仮設トイレ約70基流された 台風21号で桜川河川敷浸水、うち10基は不明に
2017年10月23日
超大型台風21号は23日朝、茨城県を通過した。土浦全国花火競技大会が催された土浦市、学園大橋付近の桜川河川敷は水位の上昇に伴って河川敷が浸水し、花火大会のため設置したものの、まだ撤去されていなかった仮設トイレ約70基が流された。 同市商工観光課によると、約60基は河川敷にとどまっているため撤去するが、約10基が下流に流されて行方不明になった。大会翌日に汲み取りをして清掃したため汚物が桜川や霞ケ浦に流れ込むことはないという。同課の担当者は、撤去の手配が遅れたことが原因と話している。 台風が過ぎた23日は、作業員が腰まで水に浸かり、流された仮設トイレを重機で懸命に引き揚げる作業に追われた。 一方、花火桟敷席も水に浸かった。撤去作業は例年、10月中旬ごろに完了するが、今年は大会後、長雨が続き作業が遅れていたという。 桟敷席の解体作業をしていた同市立田町、知久(ちきゅう)工務店、知久重巳社長(53)は「今年は雨が続き、桟敷席の材料に使っていた木材を乾かしていたため撤去が遅れていた。10月中には撤去したい」などと話していた。 台風21号による冠水のため、土浦市内では板谷7丁目から神立町まで市道約2㎞が22日正午から23日午前9時まで通行止めとなった。市道脇を通る都市下水路があふれたためという。 同市では新治地区公民館など3カ所に避難所を開設し、2人が避難した。 つくば市では同市北条、筑波交流センターなど3カ所を避難所として開設し、3世帯4人が一夜を明かした。(鈴木宏子)
親鸞はなぜ茨城に? 謎解き実像に迫る 西谷隆義さん絶筆の書刊行
2017年10月17日
今年4月、76歳で死去した筑波研究学園専門学校(土浦市上高津)理事長、西谷隆義さんが、謎とされている親鸞の実像に迫った「愚禿釈(ぐとくしゃく)親鸞の行実(ぎょうじつ)―東国常陸の仏教事情」(阿見寺俊洋さん発行、茨城新聞社制作、本体価格3000円)がこのほど刊行された。15日、つくば市小野崎、ホテルグランド東雲で催された「西谷隆義さんをしのぶ会」で参加者に紹介された。 西谷さんは県議1期を務めた後、同専門学校を設立。総合科学研究機構(CROSS)理事長、私立霞ケ浦高校理事長などを歴任し、つくばインターナショナルスクールの設立に尽力した。 晩年は郷土史研究家としても知られ、2012年にこれまであまり関心がもたれてなかった筑波山の開祖、徳一(とくいつ)に光を当てた「徳一大師と霊峰筑波山」、14年に「東国仏教を開いた徳一菩薩の足跡を探る」を出版した。 「親鸞の行実」は絶筆の書となる。これまで謎とされていた、親鸞はなぜ茨城に来て、20年後に茨城を去ったのを、膨大な資料をもとに時代背景を分析しながら解き明かし、親鸞の実像に迫っている。 「同書を香典返しとしたい」という遺言に従って、生前親交が深かった同しのぶ会参加者約100人に配布された。 ■100人が思い出語り合う しのぶ会は、CROSS名誉理事長の高良和武東京大学名誉教授、土浦一高同窓生の市川紀行元美浦村長ら11人が呼び掛け人となって開かれた。参加者一人ひとり、西谷さんとの思い出を語り合い、人柄や功績をしのんだ。 高良さんは「博識で構想力のある方だった」などと話し、早過ぎる死を悼んだ。呼び掛け人の一人で、つくば市国際交流協会理事長の小玉喜三郎・産業技術総合研究所特別顧問は「10年ほど前、飲み会で語り合い『これからのつくばを変えていこう』という情熱にびっくりした」、霞ケ浦高校の浅田順さんは「『おれは絶対揺らがないぞ』という強い信念の持ち主だった」などと振り返った。(鈴木宏子)
土浦市のごみ袋は県内一高額に 「負担増どこまで」懸念の声
2017年10月14日
土浦市で指定ごみ袋を来年10月から2倍以上値上げすることが決まったのに続き、新たに公共施設の使用料金などの見直しが検討されている。市は新図書館建設など箱モノ整備を進める傍ら、財政悪化と人口減少を背景にこれまで、公立幼稚園の廃止、公立保育所の民営化などを進めてきた。「公共」の在り方を変える矢継ぎ早の改革が進んでいる。「公共サービスの見直しと住民負担の増加はどこまで続くのか」―市民の間で懸念の声が出始めた。 10月1日、同市真鍋新町、土浦ピアタウン・イベントホールで、市民団体「土浦まちづくり市民の会」(代表・長坂慎一郎元山形大教授)による「市民の集い」が開かれた。会場には満杯の約80人が参加。「大型整備事業と悪化する財政」をテーマに報告した同会事務局長の高村義親茨城大名誉教授は、市が市役所、斎場、消防本部、新図書館などの大型施設を次々に整備してきたことに触れ「全国で平成の大合併で生まれた自治体が深刻な財政難に苦しんでいる」と問題を指摘した。 家庭ごみの有料化や使用料の見直しなど住民負担増の懸念に対しては「土浦市は(大型整備事業による)借金を背負って苦しみ始め、身近なところからお金を取っていくことが始まっている」と指摘した。 同市の指定ごみ袋は9月議会で、来年10月から有料化することが可決されたばかり。燃やせるごみ袋は現在の40㍑10枚入り170円が約3倍の45㍑10枚入り500円になり、県内一高いごみ袋になるという。 公共施設の使用料見直しは、今年スタートした「市使用料見直し検討委員会」で検討が行われた。施設ごとに基準が異なる減免制度に統一基準を設け、減免の適用を限定するなどの基本方針が示された。ほかに、現在使用料が無料の施設として▽小中学校体育館・グラウンド等▽佐野子・木田余地区・右籾地区の市民運動広場▽中貫公園運動広場▽社会福祉センター▽老人福祉センター(60歳以上)の公共施設の使用料のほか、▽事業所所在証明書発行手数料▽ふれあいセンター「ながみね」定期送迎バス―が例に挙げられ、有料化を検討することが指摘された。 一方、公立幼稚園は来年3月末で5園のうち土浦第二、都和、大岩田の3園が廃止される。公立保育所は今年4月、新川保育所が民営化された。来年4月以降、竹ノ入、都和、桜川が毎年一カ所ずつ民営化される計画だ。 高村事務局長は「無駄をチェックし、身近な行政サービスを低下させないよう、市民が見守っていかなければ」と語り「共働きの子育て世代にいいまちづくりをしていくべき」と話す。 市のこうした動きを受けて同市民の会は、まず市議会の無駄をチェックし、近く市民リポートをまとめる予定だという。(鈴木宏子) P 土浦市真鍋新町、土浦ピアタウン・イベントホールで開かれた「土浦市まちづくり市民の集い」
障害者が働く弁当店「いっぱい買って」 牛久にオープン、配達も
2017年10月4日
障害者が働くお弁当屋さんが2日、牛久市小坂町の住宅団地内にオープンした。就労支援施設「いいはたらくばトポス」(小林綾子施設長)で、障害者らは「おいしいお弁当をいっぱい作りたい」「いっぱい買ってもらいたい」など期待を話していた。 牛久市内のほか阿見町、稲敷市などの18~52歳の男女14人が、スタッフの支援を受けながら野菜の下ごしらえをしたり、盛り付け作業をしたりする。店頭で販売するほか、注文を受けて近隣市町村の職場などに配達もする。 一般社団法人「おひさま」(理事長・小林幸子元土浦市議)が運営する。グループ施設の土浦市宍塚、障害者自立支援センター「おひさま」にもお弁当を配達する。 障害者の賃金を向上させたいと、小林綾子施設長(46)が2015年、就労フォーラムに参加したことがきっかけ。その後、全国の若手施設関係者と1年間勉強を重ね、オープンにこぎつけた。賃金向上のほか、一般企業への就職などを目指す。 施設は2階建て延べ床面積約300㎡、1階は店舗や厨房、地域住民との交流スペースを備える。2階は手芸やパソコンなどの就労訓練をする作業室などがある。 もともと倉庫として使われていたが10年ほど空き家になっていた施設を、日本財団の助成金を受けて改装しオープンした。 小林施設長は「障害を抱える人たちが、地域で当たり前に働く楽しさや喜びを体験できるよう頑張りたい」と話している。 販売するのは日替わり弁当(380円)、ボリューム弁当(500円)など。5個以上注文があれば職場などに配達する。(鈴木宏子) 開店時間は平日の午前11時~午後3時。問い合わせは℡029-828-8037。
あなただけの「地域新聞」作ろう 筑波学院大で1月~3月公開講座
2017年10月1日
自分が暮らしている地域を題材に、あなただけの「地域新聞」を作る。そんな公開講座が筑波学院大学(つくば市吾妻)のコミュニティカレッジ講座の一つとして2018年1月~3月に開かれる。自分で「ネタ」を決め、取材し、執筆、校正、編集作業までこなしてオリジナルの紙面を完成させる。定員は10人、受講申し込み締め切りは12月8日。受講料の振り込みが終わった順に受け付けし、定員になり次第、締め切られる。 足元の話題や課題を拾い上げ、独自の視点でわかりやすく伝えることを目標にし、PTA会報や自治会新聞、家族新聞作りなどのヒントにしてもらう。取材から編集まで一連の作業を通して体験することで、発想力や企画・構成力、コミュニケーションの力、聞く・書く・伝える力も養える。 講師はNPO法人NEWSつくばの坂本栄理事長(元時事通信社経済部長、元常陽新聞新社社長)、米内隆副理事長(元朝日新聞東京編集センター次長、元常陽新聞編集委員)、鈴木宏子理事・事務局長(元常陽新聞記者)らが務める。新聞を身近に感じてもらおうと、あまり知られていない「新聞の裏話」も披露される。 講座は計10回で、いずれも午前10時40分~午後零時10分。日程は①1月9日(火)「新聞を知ろう、楽しもう」②1月16日(火)「取材って? 原稿はどう書く? 編集こそ中核」③1月23日(火)「ネタを決め、アポをとり、取材しよう」④1月30日(火)「同」⑤2月6日(火)「同」⑥2月15日(木)「原稿を書こう、書いたら点検しよう」⑦2月22日(木)「同」⑧2月27日(火)「同」⑨3月6日(火)「紙面を編集しよう」⑩3月15日(木)「同」。テキストは講師側が用意する。 受講料は1万2000円、60歳以上はシニア料金で1万800円。問い合わせ、申し込みは筑波学院大学コミュニティカレッジ係まで。以下の6項目(①講座番号112・講座名「自分だけの『地域新聞』を作る」②氏名、ふりがな必須③郵便番号、住所④電話番号、メールアドレス=緊急時に連絡がつくもの⑤年齢⑥性別)を明記して、はがき(〒305-0031 つくば市吾妻3-1)、FAX029-858-7388、TEL029-858-6341、Eメールkouza@tsukuba-g.ac.jpで。
2年掛け土浦市政と議会検証 10月1日、市民団体が報告
2017年9月22日
市民主体の新しいまちづくりを目指す市民団体「土浦まちづくり市民の会」(代表・長坂慎一郎元山形大教授)が、10月1日「『住みたいまち 土浦をつくる』には?」と題して、同市真鍋新町、土浦ピアタウン2階イベントホールで「土浦まちづくり市民の集い」を開く。 塩漬けの常名(ひたな)運動公園計画、財政難による行政サービスの低下と市民負担の増加、情報公開請求をして明らかにした議会費の使われ方など、作業チームを設置して2年間にわたって検証してきた市の課題を六つのテーマで報告し議論する。 長坂代表は「土浦市は合併特例債で箱モノを次々につくり借金を増やす一方、人口減少で収入が減っている。こうした中、公共施設の使用料や手数料の見直しが現在検討されている。行政サービスの低下と市民負担の増加が始まっていることをまず市民に知ってほしい」と話し、事務局長の高村義親茨城大名誉教授は「空き家に若者が暮らせるようにする仕組みづくりなど、これから求められる新しい政策も合わせて議論できたら」と話す。 同会は2011年2月発足した。直後、東日本大震災が発生し福島第1原発事故による土浦市の放射能汚染問題に取り組んできた。15年11月の土浦市長選をきっかけに内部に新しい作業チーム「いいまちづくりグループ」を設置し2年間にわたって市の課題を検証してきた。1年目の昨年11月には中川清市長に、常名運動公園予定地の利活用と新図書館の有効利用を要望した。(鈴木宏子) ◆同集いで報告される6つのテーマは①東海第2原発再稼働反対請願②常名運動公園問題③財政悪化と市民負担増と行政サービスの低下④議会の実態と議会費の無駄遣い⑤水道料金⑥年金、地域医療。課題報告を前に、第1部としてつくば市の山本千秋さんが、総合運動公園計画を中止させたつくば市の市民運動を報告する。資料代500円。問い合わせは090-9680-8143(事務局・高村さん)
ライター紹介
2017年7月25日
編集部・ライター NEWSつくばのライターは以下の通りです。 鈴木宏子 元常陽新聞記者 3年半で2回、勤めていた常陽新聞の休刊を経験しました。理不尽としか言いようがない体験でした。不運にもめげす、元同僚たちと新しい地域メディアを立ち上げました。常陽新聞は大切な地域資源の一つなのに、経営上の判断だけでなくなってしまうのは悔しい、他のやり方はなかったのかを探りたかったからです。 折しも米国では、IT技術の進展や格差拡大を背景に地方紙が次々と廃刊に見舞われる中、元記者らが調査報道機関を立ち上げるなど新しい時代を切り開いていました。日本国内でも各地で新しいウェブメディアが次々と誕生しています。 スタートとして私たちは、わずかな資金ででき、たくさんの人に読んでもらえるウェブメディアを立ち上げました。ボランティアで取材し、地域で何が起きているのかを拾い上げ、発信していきます。高齢化、人口減少、格差拡大など地域はさまざまな問題にあふれています。地域の課題について皆で議論し解決方法を考える場となり、人と人が結びつき力を合わせて新しい何かを生み出す場となって、地域メディアに何ができるか、可能性を探りたいと思います。 将来は市民記者を育成し、たくさんの市民が自ら発信する場となることを願っています。日刊紙の発行は無理でも、月1回や週1回、地区ごとに地域の課題と向き合う新聞を発行したり、政治家や市民が顔を合わせて議論し新しい政策を生み出す政治カフェをつくったり、70年の歴史がある常陽新聞のアーカイブをつくろうという構想もあります。焦らず一歩一歩積み上げていきます。 NEWSつくばの創設にあたって、元同僚たちとは、休刊直後の今年4月から毎週1回、勉強会や準備を重ねてきました。筑波学院大学の支援ほか、多くの元読者の方々の励ましがありました。支援を約束してくださった実業家の方もおりました。感謝に堪えません。 【すずき・ひろこ】1963年生まれ。水戸市出身。常陽新聞記者としてごみ焼却場のダイオキシン問題、東海村JCO臨界事故の周辺住民の中性子被ばく問題、つくば市の回らない風車問題などを取材。2013年8月と17年3月の常陽新聞休刊を経験した。 ➡鈴木宏子記者の過去記事はこちら 橋立多美 元常陽新聞記者 美しく凛とした言葉を紡いだ詩人・茨木のり子(1926-2006)が好きだ。中でも「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」と綴った『自分の感受性くらい』に背中をどやされた気がした。縁あって元常陽新聞を経てNEWSつくばに在籍しているが、メディアの片隅にいる者として地域住民が共感してくれる社会の壁を提示できるか、に思い悩む。壁を明らかにするのは自分の感性のみで教科書もノウハウもない。ただ『自分の感受性くらい』が元気づけてくれる。また地域住民の生活を潤し、「心の杖」となる記事を発信していきたいと思う。 ➡橋立多美記者の過去記事はこちら 田中めぐみ あてどない散歩が心地よく野菜の直売所めぐりも楽しい、そんな茨城が大好きです。好きなことは料理、ヨガ、古典を読むこと、デジタルイラストを描くこと。スキューバダイビングのライセンスを持っていて時々潜りに行きます。地方行政、教育、医療、労働問題などに興味があります。 ➡田中めぐみ記者の過去記事はこちら 榎田智司 1956年生まれ。東京都立北野高校、駒澤大学経営学部経営学科卒。筑波山麓(つくば市臼井)に生まれ、3歳で上京。杉並区を経て、足立区、北区と移り、小学校から大学にかけては北区王子で育ちました。同級生は北区と板橋区です。東京育ちといいながら、田舎の家もありましたので、行ったり来たりしています。同時代の東京と田舎を見てきたハイブリッドなのです。24歳で生家(つくば)に戻り、筑波アイ・シーを経て、新治村商工会(現土浦市新治商工会)へ37年間、つくば市商工会で2年間。地域に埋没してきました。仕事外は、フォーク、ロックを中心にバンド歴も53年。たくさんの楽器をこなし、オリジナル作品も作ります。1982年には、つくばを中心としたSFファンの集まり「SFステーションつくば」を結成、今も続いています。活字は、社内報、同人誌、メルマガ、SNSとあらゆる時代に関わりました。特に、筑波山麓情報誌「すそみろく」に10年近く参加しています。質はともかく書いて書いて書きまくります。 ➡榎田智司記者の過去記事はこちら 戸田さつき 元常陽新聞記者 茨城県土浦市生まれ。東洋大学経営学部卒業。民間研究所、製薬会社などで品質試験に従事。常陽新聞記者、広告代理店広告サイト管理を経て犬用具製造販売で起業。プライベートではペット地域サイト「てくてくつくば」を運営(今は活動停止中)。39歳、夫と犬2匹と暮らす。2017年第3回全国創業スクール選手権ベスト8。第1回とりでビジネスプランコンテスト最優秀賞。 ➡戸田さつき記者の過去記事はこちら 崎山勝功 元常陽新聞記者 18歳の頃に流通経済大学進学のため単身で茨城県龍ケ崎市に来て以来、20年以上に渡って同市在住。30歳で常陽新聞記者職に就いて以来、「市民の声、市民の目線」を大切に県南地域を中心に記事を書いてきた。 常陽新聞新社時代は連載企画「おれたち働きたいんだ ルポ・年越し派遣村」や布川事件再審をはじめ、選挙や市政などを担当。 常陽新聞(株)では「ご当地メシ決定戦2014」に出場した龍ケ崎コロッケの全国優勝や、土浦市の心臓病男児への心臓移植募金活動を取材したほか、警察、裁判所、スポーツなど幅広く担当。 【さきやま・かつのり】1976年岩手県宮古市生まれ。岩手県立宮古高校、流通経済大学卒業後、広告代理店社員、無料情報誌編集部員などを経て、2007年常陽新聞新社(当時)に契約社員として入社。08年報道部記者として正社員登用。13年常陽新聞株式会社の創立に参加し、17年3月まで編集制作局記者として活躍。現在は「週刊金曜日」「よみうりMOVEダイジェスト」などに寄稿。 ➡崎山勝功記者の過去記事はこちら 伊達康 中学軟式野球部出身で学生野球は大学まで経験。社会人軟式野球を引退後はプレーする側から見る側へ転身し、精力的に球場へ足を運んでいる。好きなカテゴリーは高校野球と中学野球。雑誌「野球太郎」や高校野球ドットコムなどに寄稿している。 ➡伊達康記者の過去記事はこちら 伊藤悦子 神戸市生まれ、東京育ち。麻布大学獣医学部環境畜産学科(現:動物応用科学科)卒。縁あって都内から茨城県土浦市に茶トラ猫と共に引っ越してきました。たくさんの人に出会い、そして「読んでよかった」と心に残る記事を書いていきたいと思っています。 音楽が大好きで土浦・つくば・守谷周辺と都内でバンド活動をしています。担当はキーボード。普段はペットのことを中心に執筆するライターです。俳人「水田悦子」としても活動中。食べることと飲むことと散歩が趣味。 ➡伊藤悦子記者の過去記事はこちら 鈴木萬里子 元常陽新聞記者 常陽新聞では主に文化面を担当していました。各ギャラリーでの展覧会や音楽会は私にとって趣味の範ちゅうである上に、重圧はあるものの取材する特典まで与えられた至福の時間でもありました。新聞が休刊した後に訪れたそれらの催事は、取材から解放されこそすれ物足りなさも感じていました。今回NEWSつくばの発足に加わり、私の興味ある分野を再び取材できる!と今は少々興奮気味でいます。 私は子どもの頃からの活字オタクで目の病気をするまで年間300冊は本を読んでいましたし、今でも活字を読まないと落ち着きません。なのに息子は活字を読んだのは受験の時だけ、二児の父親となった今でも本は読まず新聞購読もしていません。情報は全てネットから得ているようです。これが息子を含め今の若い人の平均的な姿なのだと思います。情報発信の媒体は紙からネットに変わるのも時代のすう勢なのだと感じています。ページをめくる楽しさは手軽に読める電子媒体に替わったけれど、情報を発信する側の熱意は変わりません。これからも熱く、でも冷静に取材し発信していきたいと思います。 ➡鈴木萬里子記者の過去記事はこちら 米内隆 元常陽新聞編集委員 元朝日新聞記者 全国紙、地方紙、地域紙で通算35年間、記者や編集者をしてきました。紙の世界しか知りませんが、媒体は違っても、記者としてニュースを掘り起こし、記事にして発信する作業自体は変わらないと思います。初めからうまくいくとは毛頭、考えていません。大事なのは、ニュースを発信したいと思う人たちがいて、実際に発信する環境を整え、発信していくこと。拙速であっても、まず始めていきたい、という他の記者たちと意を同じくしました。 岩手県盛岡市出身。これまで、岩手県北上市→青森県八戸市→福島県福島市→岩手県東磐井郡大東町→宮城県仙台市→岩手県一関市→茨城県水戸市→静岡県浜松市→秋田県能代市→東京都府中市→千葉県浦安市→富山県富山市→茨城県水戸市(2回目)→千葉県浦安市(2回目)→北海道札幌市→東京都江東区→茨城県つくば市で暮らしてきました。茨城県には深い愛着があります。八戸市では十勝沖地震(震度5)、仙台市では宮城県沖地震(同)を体験しました。 子どものころからの憧れだったバスを運転したい、という思いから最上級の大型自動車第二種運転免許を取得すべく、土浦自動車学校をこのほど卒業しました。 いつか運転の仕事をしたいとひそかに夢見る57歳です。(よない・たかし) ➡米内隆記者の過去記事はこちら 梅山鉄平 あちこちで新聞記者を続けて10年以上。かつて新人だった僕を温かく迎えてくれたのが茨城県。不思議な縁で再び携わることができ、うれしいです。普段は都内で仕事をしているので、取材は土日が中心。都民の目線から、魅力を再発見してもらえるような記事を書きたいなあと模索中。ふらっとアポなしで出没することが多いですが、温かく対応いただけるとうれしいです。読者の皆様の反応も踏まえながら、一緒に面白い地域メディアを作れたらなあと思っています。 大阪出身でユーモアを交えた会話が大好き。得意ジャンルは酒、旅行、温泉、自転車、野球、教育など。好奇心旺盛で世の中のあらゆる事象に興味があり、あれこれ考えるのが好きです。 山口和紀 筑波大学人間学群障害科学類4年。新潟生まれ、新潟育ち、筑波大入学からつくば市。介助者のアルバイトをしています。趣味はギターと洋裁(ボトムスにしか興味ないです)、読書(人類学、障害学、運動史分野が好きです)。 ➡山口和紀記者の過去記事はこちら <!-- 谷島英里子 スタッフライター 常陽新聞記者を経て、NEWSつくばスタッフライターとして活動中。インターネット放送Vチャンネルいばらき「NEWSつくばチャンネル」キャスター、ラヂオつくば「つくばYou've got 84.2(発信chu)!」NEWSつくばのコーナーを担当しています。土浦市にある神立商工振興会に所属し、常任理事として神立の活性化に務めています。 フリーでは、不動産会社の広報のほか、フリーペーパーや企業パンフレットでの人物紹介記事。また、飲食商品説明の文章作成などを行っています。好きなことは音楽、詞を書くこと、ハローキティグッズ集め。20代、茨城県出身。 ➡谷島英里子記者の過去記事はこちら --> 川澄萌野 茨城町生まれのオーボエ奏者。趣味は料理、アコーディオンの演奏。2021年、結婚を機につくばに移ったばかり。昔から作文が好きな子どもだった。音楽活動休業中に、「ねとらぼ」「ダ・ヴィンチニュース」など、主にwebを中心にライターとして生活しながら、現代詩や短歌を書きためては発表していた。活動再開してからは、自らが主催するコンサートでポエトリーリーディングも行っている。特に愛してやまない作曲家はバッハで、バロックオーボエの演奏も大好き。気のいい音楽家がたくさん暮らしているつくばの街が気に入っていて、もっと市民の身近に音楽を届けたいと、いつも考えている。 ➡川澄萌野記者の過去記事はこちら 鹿野幹男 茨城県日立市出身。大学卒業後、朝日新聞社に入社して四半世紀近く、記者を続けてきました。昨年4月に転勤となり、本社内の子会社で内勤の庶務業務をしております。会社に在職しながらNEWSつくばのライターとして、ときどき発信いたします。小学生と幼稚園に通う2人の息子の父親です。これといって専門分野はありませんが、最近は教育や子育て、福祉に関心があります。 ➡鹿野幹男記者の過去記事はこちら
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