火曜日, 4月 7, 2026

筑波大女子バスケ 強豪ハワイ大と対戦 6日ホームで

パリ五輪代表候補 朝比奈選手も出場予定 全日本大学女子バスケットボール選手権で10回の優勝経験を誇る筑波大学女子バスケットボール部が6日、つくば市天久保、同大中央体育館で、米国地区リーグ優勝のハワイ大学と対戦する。筑波大体育スポーツ局が主催する今年度初のホームゲームイベント「ツクバライブ!ハワイフューチャーカップ」(TSUKUBA LIVE! Hawai’i Future Cup)で、同スポーツ局と協力しながら、学生有志約30人がスポーツイベントの企画・運営を行っている。 筑波大女子バスケ部は、昨年度の関東大学女子リーグ戦で4位の実績を誇る。過去に同大会で16回優勝した。7月に開幕するパリ五輪代表候補に選出された朝比奈あずさ選手(体育専門学群3年)と、18歳以下の3人制バスケ「3×3 U18」日本代表に選出され、ワールドカップ3位という結果を残した上野心音選手(体育専門学群2年)も出場する予定だ。 対する強豪ハワイ大女子バスケ部は2022−23年シーズン、米国ビッグウエストチャンピオンシップで地区リーグ優勝となるタイトルを獲得し、全米大学王者を決めるNCAAトーナメントに出場している。 同イベントでマーケティングを担当する同大人文文化学群・日本語日本文化学類3年の滝谷柊太さん(20)は「フィジカル面で圧倒的な強さを誇るハワイ大学に対して、チームワークと戦術が武器の筑波大学がいかにゲームを形づくるかに注目してほしい」と来場を呼び掛ける。 大学スポーツの可能性広げたい 今回で8度目の開催となるツクバライブ!は、過去に男子バスケ、バレーボール、ハンドボール、サッカー、女子バスケなどの試合を国内の強豪大学相手に開催してきた。海外大学との試合は昨年11月に初めて開催され、男子バレーボール部がハワイ大学と対戦し、フルセットの激闘の末、筑波大が惜敗している。 同イベントの企画・運営を行う有志学生は、SNSを通した広報活動のほか、選手が入場する動線、試合を盛り上げる照明やBGMなどの演出も中心に担っている。 今回の対戦から新たに、観客に向けて、同大のシンボルカラーである「フューチャーブルー」を取り入れたドレスコードの推奨や、同イベントの来場リピート率に応じて、ポイントが貯まる「ショップカード」の導入などの取り組みを始める。 滝谷さんは「ツクバライブ!を通して筑波大学が日本の大学スポーツの可能性を広げ、リードできるような存在になれれば。」と語る。 試合当日には、同大応援部WINSや同大学生団体ときめき太鼓塾などがパフォーマンスで試合を盛り上げるほか、学生同士のスポーツウェア回収と無料配布など、さまざまなブースが出店する予定。 ◆筑波大学ホームゲーム「TSUKUBA LIVE! Hawai’i Future Cup」筑波大対ハワイ大 女子バスケの試合は6月6日(木)午後6時〜9時、同市天久保3-1-1 同大中央体育館で開催。開場は午後5時30分、試合開始は午後6時40分。チケットは事前申込制、前売券は1500~3000円、スタンド席高校生以下1000円、車椅子席750円、筑波大生は500円割引など。チケット申込はこちら。イベントに関する情報は、「TSUKUBA LIVE!」の公式Xや公式ホームページへ。(上田侑子)

台湾16代総統・賴清徳氏就任《雑記録》60

【コラム・瀧田薫】5月20日、台湾16代総統・賴清徳氏は就任演説で「台湾への言論での威嚇や武力による挑発をやめよ」と中国を名指しで批判した。中国はこれに反発、賴政権に対する懲罰として、台湾周辺での大規模軍事演習を開始した。今後、中国の賴政権に対する姿勢は厳しいものになるだろう。 台湾の政治史において、台湾総統選挙の最大の争点は常に対中国姿勢の取り方であった。賴氏の前任総統・蔡英文氏の場合、2016年時就任演説において「1992年に両岸の両会(海峡交流基金会と海峡両岸関係協会)が話し合いを行い、若干の共通の認知と理解が得られた。私はこの歴史的事実を尊重します」と述べ、中国と話し合う姿勢を見せていた。 しかし、2024年の賴氏の就任演説は、この件に全く触れなかった。同じ民進党に所属していながら、前台湾総統・蔡氏と新総統・賴氏、それぞれの対中姿勢には大きな隔たりができていた。台湾の側に限って言えば、中台関係に関する考え方の変化に加速度がついている感じがする。 他方、中国側は、1992年の交渉において中台は「一つの中国」原則で一致したとの主張を、現在までの約30年間ずっと貫いてきている。中国共産党の一党支配が続く中国に対して、台湾においては、86年に民主化を目指した民進党が誕生し、政治環境が激変した。 民進党の登場によって、もともと中国と対立してきた蒋介石由来の国民党が、相対的に中国寄りのカラーを身に付けるようになっていく。国民党は92年合意について「一つの中国原則」を認めるものの、肝心の「一つの中国」が何をさすかについて、中台間の話し合いが必要であるとの立場を主張している。 最近、中国政府は国民党(最大野党・議席数52議席)と民衆党(第3党・議席数8議席)に接近しようとして様々な方法を試している。民進党が台湾立法院の前回選挙で、過半数・57議席を獲得できず、51議席にとどまったことを、賴政権の最大の弱点と見ての動きであることは明らかだ。 今後、賴政権は人事や予算について、野党攻勢に遭い、苦境に追い込まれる可能性が高い。中国政府はこれに追い討ちをかけようと、狙いを2年後の立法院選挙に絞り、もちろん水面下でのことであるが、野党に対する資金援助、地方議員の取り込み、地方の中小企業経営者に対する利権の提供など、なりふり構わぬ選挙干渉に出る可能性がある。 賴政権、そして台湾の今後は、台湾の有権者の政治判断や状況認識いかんにかかっているということだろう。 ちなみに最新の世論調査によれば、「海峡両岸は2つの異なる国家」と見る人が76.1%に達したのに対し、中国の主張「両岸は1つの中国に属する」に賛同する人は9.7%に過ぎないそうである(東洋経済オンライン5月23日付「現状維持だが中国に配慮もしなかった台湾新総統」=小笠原欣幸氏)。(茨城キリスト教大学名誉教授)

今度は市全域でオンデマンド投票提案 選管見解は再び「時期尚早」 つくば市長選・市議選

今年10月のつくば市長選・市議選で、市が市北部の一部地域で実施するとして当初予算を計上した、投票箱をワゴン車に積んで自宅前まで行く「オンデマンド型移動期日前投票」について、市選挙管理委員会(南文男委員長)が「一部地域で実施することは公平性の観点から時期尚早」だとの見解を示したのに対し(5月30日付)、インターネット投票などスーパーシティ国家戦略特区に関する取り組みを担当する松本玲子副市長と市政策イノベーション部は3日開かれた市選管で、今度は、自力での歩行が難しい要介護3と4の高齢者などを対象に市全域でオンデマンド型移動期日前投票を実施する計画に改め、再提案した。これに対し市選管は同日、再び「(10月の実施は)時期尚早」だとする結論を出し、現時点でオンデマンド投票を実施するのか否か、見通せない状況となっている。 市選管の南委員長は「全市に広げるなら、本当に(オンデマンド投票を)望んでいる人がどれくらいいるのか、(市が全額助成するタクシー券を利用した)福祉タクシーで救われるのか、数字が把握できていない。オンデマンドを全市で実施するにはまだまだ解決しなくてはならない課題が山積しており、もう少し(他地区で)実証実験を重ねて、課題を解決できてから」だとしている。 一方、市全域での実施を再提案した市科学技術戦略課の中山秀之課長は取材に対し「(時期尚早だという)理由を確認してないので、それに対応していけるよう検討したい」としている。 新たな提案は、車いすのままワゴン車内に入り投票できる福祉車両2台が、市全域の希望者宅を1日8件程度巡回し、計100人程度を対象に実施するというもの。必要な場合はヘルバーが自宅から福祉車両まで連れていくなどする。 これに対し市選管の委員からは「全市の申込者宅を現地調査し(投票したい日時の)希望を聞くということだが、かなりの労力が必要になる。できるのか」「(新たに計画している)タクシー助成を使って、福祉タクシーや介護タクシーを利用して期日前投票所に行くことはできないのか」「雨が降って車いすでの移動に時間がかかったり、(近所の人などが)時間ぎりぎりに投票に来て、時間オーバーした場合、次の投票所(申込者の自宅)に間に合うのか」「(9月の自民党総裁選後の衆院解散・総選挙の見方がある中)国政選挙と同時になった場合は想定しているか」などの質問が出た。 市科学技術戦略課の中山課長は「(時間オーバーした場合は)予備の車両で次の投票所に向かう」、国政選挙との同時選挙の想定については「同時になった場合は(国政選挙などの)投票箱を別の車両に持ち込む」などと回答した。 一方選管の各委員からは「オンデマンド投票をいくら重ねてもインターネット投票にはつながらないのではないか」「オンデマンド投票は、インターネット投票がスタートだが、何でここまで、次から次へと手法を変えて執着するのか、理由が分からない」「これから先(ネット投票の実現まで)どれくらいかかるか見通せない中、どうして固執するのか理由を知りたい」「結論に合わせて、無理につくっているように思える」などの意見も出た。 オンデマンド型移動期日前投票は、市がインターネット投票導入につながるステップだと位置付け、今秋の選挙で実施するとしている。(鈴木宏子)

本サイトは今秋で発足から7年《吾妻カガミ》184

【コラム・坂本栄】本サイトが発足したのは2017年10月ですから、今秋に7周年を迎えます。スタートから半年間の1日平均閲覧数と23年度の同数を比較すると、7倍強になっており、地域のネット媒体として定着しつつあります。5月に開いた会員総会では、今年度の掲載本数を1日平均3本(23年度は2.23本)に増やす目標を確認しました。 1日3本掲載が当面の目標 編集室がある日本国際学園大学(旧筑波学院大)で、NEWSつくば立ち上げの記者会見を開いたのは17年9月27日でした。研究学園担当の記者に「1日何本アップするのか?」と聞かれ、「コラムも含め朝昼晩各1本、1日3本を目標にしたい」と答えたこともあり、これが目標になっています。 翌日の毎日新聞は県版のトップで「ウェブ『NEWSつくば』開始 『常陽新聞』元記者たち再起」と報じてくれました。この記事でも上のコメントが引用されていました。 閲覧先は県内と東京が同数 5月の会員総会に際し、23年度の閲覧数が多かった記事を抜き出してみました。地域開発、道路整備、教育関係、催事/観光、市政関係、高校野球などへの関心が強いことがわかります。 閲覧数分析では、県内からのアクセスと東京からのアクセスがほぼ同数であることも分かりました。県内と東京がそれぞれ45%、残り10%は北海道・2府・他県です。市町村別では、つくば市>水戸市>土浦市…の順でした。ネット媒体の面白いのは、全国(世界?)どこからでもアクセスできることです。 社会学者と作家の講演会 私たちは昨春、つくば市の有志と一緒に、著名建築家・磯崎新氏を追悼するシンポジウムを開きました。今春は桜川漁協などと協働し、桜川を見守る人を養成する体験学習会「桜川川守養成プログラム」を開催中です。今秋には、土浦ツェッペリン倶楽部と連携し、コロナ禍で延期していた「霞月楼お宝写真展(仮称)」と関連講演会を開きます。 写真展は、土浦の歴史ある料亭・霞月楼が所有する地元画家の絵、山本五十六も勤務した霞ケ浦海軍航空隊の記録類、独飛行船ツェッペリン号が霞ケ浦に飛来した時の写真など、本サイトの特集《霞月楼コレクション》(20年6月から12月にかけて12回連載)から選んだ写真を展示します。 講演会は、「『軍都』を生きる 霞ケ浦の生活史1919~1968」(2023年2月、岩波書店刊)の著者=慶應大学専任講師・清水亮氏、「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」(2023年7月、早川書房刊)の著者=作家・高野史緒氏を招き、巨大な飛行船のこと、旧海軍基地と当時の土浦の関係など、お二方に話してもらいます。(NEWSつくば理事長) <参考> 関連する記事のリンク先 ▽磯崎氏追悼シンポジウムはこちら ▽桜川川守養成プログラムはこちら ▽霞月楼所蔵品紹介連載①はこちら ▽清水亮さんの新刊本紹介はこちら ▽作家・高野史緒さん紹介はこちら

コロナ禍越えて「みんなの食堂」 土浦の町内会に店開き

土浦市大岩田2区のコミュニティーセンターに2日、「みんなの食堂」がお目見えした。地元にキッチンカー「八右衛門」の厨房を持つ久保田紀子さん(47)が子ども食堂をモデルに始めた。用意した50食は30分程度で完売、月1回ペースでの今後の継続に手応えを得た。1回目のメニューは、地元産のレンコンをふんだんに使った大岩田ツェッペリンカレー。久保田さんが自宅で調理したものをコミュニティーセンターで加熱して容器に盛り、子供たちが配膳した。 子ども100円、高校生以上300円で提供した。地域の子供たちは開店前に6人が集まったが、全員がエプロンを着けボランティアスタッフとして提供側に回り、自ら食べる間もなく売り切った。 久保田さんは神奈川県横浜市出身、食育インストラクター1級を取得している。2021年に地元食材を使った手作り弁当のキッチンカーを始め、嫁ぎ先の屋号「八右衛門」を掲げた。最初の出店場所がコミュニティーセンターで、その後土浦市の霞ケ浦総合公園やつくば市の研究学園などに展開している。「折からコロナ禍真っ最中でなかなか大変だったが、3年間続けて何とかやっていけそうと感じている。これまでいろいろ支えてくれた地元の人たちに少しでもお返しできたら」とコミュニティーセンターを拠点にしたみんなの食堂を企画した。キッチンカーに食材を提供してもらっている同市内外の農家などの協賛を受けている。子ども食堂をモデルにしたというが、開店してみると来店客の大半は地域のお年寄り。ボランティアの子供たちから手渡されるカレーライスをうれしそうに持ち帰った。 土浦の旧村部にある大岩田は少子高齢化が進行、コロナ禍が加わることで町内会の行事は休止を余儀なくされた。区長の長谷部勝弘さんによれば「夏祭りは昨年3年ぶりの開催にこぎつけたが、この間子供たちには何のイベントもなくかわいそうだった。だからボランティアとして参加したい気持ちはよくわかる。高齢者にもコミュニケーションのいい機会になったのではないか」と語る。 大岩田小2年、坂本りおんさんは「楽しかった。次もまた手伝いたい」という。次回は7月21日の開催を予定している。(相澤冬樹)

家族に加わる新参者のおはなし《ことばのおはなし》70

【コラム・山口絹記】今年になって、10年連れ添った観葉植物のパキラが枯れてしまった。つくばに引っ越してきてすぐ、まだ1人暮らしだった頃に買ったパキラだった。私がパッキーと呼んでいたので、家族からもそう呼ばれていた。世話を怠ったつもりはないのだけど、昨年の猛暑から元気がなく、ついぞ息を吹き返さなかった。 葉が少しずつ落ちてしまっていたのだが、小さい頃の上の娘や下の息子が何度葉をむしっても、春になれば元気に新しい葉をつけていたので、少し油断してしまっていた。 残った幹もスカスカになってしまい、生き返ることはないとわかっていても、なかなか捨てることができないでいたのだが、決心をして捨てた。そして、捨てたその日に娘と花屋に行くことにした。10年前にも1人でパキラを買いに来た花屋だ。花を買う時はいつもお世話になっている。 名も知らぬ観葉植物たちを娘とふたりで眺める。室内に置くので、あまり大きくなり過ぎるのも困る。さりとて大きくならないのも少し味気ない。娘と考え、店員さんにも相談して買ったのは、ゴムの木だった。ついでに娘の選んだ一回り大きめの鉢も購入した。 名前はゴムちゃん! 世話の仕方はパキラとおおむね同じらしい。季節にもよるが水やりは2週間に一度くらい。あげ過ぎはだめとのこと。家に戻ってさっそく新しい鉢に移し替えた。まだ鉢も小さいので、とても軽い。パキラを置いていた窓際に置こうと思ったが、まだ小さいのでしばらくテーブルの上に置くことにした。 散々私に注意されたので葉をむしらなくなった息子が、興味深げに新参者のゴムの木を眺める。どうしても触りたそうだったので、やさしくならいいんだよ、と伝えると、葉をなでて土の匂いをかぎだした。娘も気になったのか鉢の中をのぞき込むと「アレ、何かキラキラしてる」と声をあげた。 私ものぞき込む。「バーミキュライトだね、水をためてくれるんだよ」と私が答えると、娘が鉢からキラキラしたかけらを器用に取り出して、息子と一緒に不思議そうに観察しだした。 「名前は何にしようか」と私が言うと、「ゴムちゃん!」と娘が即答する。息子もいろいろ言うものの、姉に押し切られるカタチで名前はゴムちゃんになった。こどもたちと一緒に、元気に大きくなってくれたらと思う。(言語研究者)

死生観と自然《看取り医者は見た!》20

【コラム・平野国美】伝統的な宗教や新興宗教が無数に存在し、それぞれがその死生観を表現しています。異なる民族であっても科学的には真理は一つであるはずですが、宗教間では解釈に相違が生じています。科学ではなくて宗教ですから、どちらが正しいという話ではありません。各民族の宗教観や死生観がどこから発生したのか? 私は、その土地の気候に起因していると思っています。 スウェーデンの死生観は独特で、「死者は森へ還(かえ)る」と考えています。国土が広大な森林地帯で覆われていることにより、スウェーデン人にとって森は故郷であり、死者はその故郷へと還るという考え方が根付いているようです。 仏教やバラモン教の「輪廻転生(りんねてんしょう)」は、生者が迷妄の中で生死をずっと繰り返すと考えられており、自然の循環に共鳴しています。この思想は、インドの気候や季節の変化、モンスーンが存在する自然循環が影響しているのではないでしょうか。 沖縄の「ニライカナイ」 沖縄の死生観は独特で、豊かな自然の要素を含んでいます。古代の沖縄人は祖霊の存在を身近に感じながら生活し、祖先をまつる行事を重視してきました。沖縄の死生観に「ニライカナイ」という考え方があります。海の向こうには神々の住まう楽園があり、それを「ニライカナイ」と呼んでいました。 沖縄は四方を海に囲まれており、自然の恩恵は海から授かるものと考えられてきました。実生活が海に依存しているからでしょう。そこは、自然の恵みや生命の誕生の場所としてだけなく、死者の魂が帰る場所でもあり、魂はここで生まれ変わることによって守護神となるという考えなのです。 この考え方は、学術的には祖先崇拝と呼ばれ、形は違っても世界中に存在するようですが、中国、朝鮮、日本など東アジア圏には祖先崇拝が存在します。日本では祖霊信仰と呼ばれ、縄文時代や弥生時代には存在していました。 日本の「祖霊信仰」 日本人は「あの世にいる先祖は山や海に住んで、お盆や正月に子孫の元に帰ってくる」と信じていたとされています。古代日本では「先祖の霊は死後、時間の経過とともに浄化され、やがて氏神になり子孫を守るようになる」ことを信じていました。仏教による行事と思われる「お盆」も、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事であり、 「祖霊信仰」は日本の文化や風習に深く根付いています。 そして、神聖な場所や神が、視界にある山岳・海・川・滝といった場所にあると考えられたのでしょう。海外の文化からすると、多神教、アニミズムと言われ、不可思議な存在と思われるかもしれませんが、この自然と四季の中で当然のように発生したものであると思うのです。(訪問診療医師)

アストロプラネッツ 最下位脱出 栃木に勝利

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは30日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で栃木ゴールデンブレーブスと対戦し、4-1で勝利した。これで茨城は7勝16敗、福島レッドホープスにゲーム差なしだが勝率で上回り、7チーム中6位と最下位を脱出した。 【ルートインBCリーグ2024公式戦】茨城アストロプラネッツ-栃木ゴールデンブレーブス栃木 010000000 1茨城 00000103X 4(5月30日、J:COMスタジアム土浦) 茨城は先発の福田拓也が6回1失点5奪三振で試合をつくり、残る3イニングを富樫晃毅、浅野森羅、根岸涼のリレーで乗り切った。「まっすぐと変化球をバランスよく使いながら相手を抑えられた。高めに浮いたフォームでタイムリーを打たれたが、イニング間にフォームを見返したりして変化球の精度を修正し、長いイニングを乗り切ることができた」と福田。 勝利投手の浅野は「普段はまっすぐで押す投球が多いが、今日は相手によって配球を変えながら、ストライク先行で有利なカウントをつくることができた」とコメント。8回の3人を見逃し三振2つとファウルフライに仕留めている。 打線は1点ビハインドで迎えた6回、先頭のアンディ・マーティンがレフトスタンドにソロホームランを放ち同点。8回は再びマーティンから始まり、北原翔の送りバントをはさんでホルヘ・エルナンデス、原海聖、大友宗まで4連打。ジョ・ミンヨンも遊ゴロで出塁しており、この回3点を追加した。中でも原はこの日4打数4安打の活躍。MVPを獲得し「しっかりとボールを打っていい試合ができた」とコメントした。 マーティンは「自分が打って同点、逆転できてとてもよかった。これからどんどん自分のプレーを見せていきたい」と話す。今月来日したばかりで、出場3試合で2ホーマーの活躍。千葉ロッテマリーンズで活躍したレオネス・マーティンの年の離れた弟だ。「同じ外野手で強肩・俊足、まだ23歳で伸びしろは大きい」と巽真吾監督は見ている。 4月を1勝7敗と低空飛行を続けた茨城だが、5月は6勝9敗と持ち直してきた。特にここ半月に限って見れば、5勝4敗と勝ち星が先行している。 「先発がゲームをつくる、安定した試合が増えてきた。リリーフ陣も短いイニングで多くの三振を奪っており、安心して終盤を任せられる。奪三振数と盗塁数はリーグでもトップなので、こうした長所を生かしながら勝利を挙げていきたい」と巽監督。ちなみに今日も4盗塁を成功させた。 打線の調子も上向いてはいるが、あと一歩の奮起が必要という。「今日は10安打と4四死球で4得点。もう少し点を取ってほしい。打てるぞとなると打線がつながってくるので、そのきっかけをつくるような、雰囲気を変える1本を打てる選手に出てきてほしい」と巽監督の期待。今日のところは、マーティンの一発がそれを実現してくれた。(池田充雄)

移動困難な高齢者、障害者に 期日前投票のタクシー券配布 つくば市長選・市議選

10月20日告示、27日投開票のつくば市長選・市議選で、市は移動困難な市全域の高齢者や障害者を対象に、期日前投票をするためのタクシー券を配布し運賃を全額助成する方針だ。配布対象は、同市の助成制度に申請しタクシー運賃助成を受けている高齢者や障害者など約4000人。市は6月6日開会の市議会6月定例会議に同事業の補正予算案約2000万円を提案する。 今年3月議会で市は、ワゴン車に投票箱を積んで自宅前まで行くオンデマンド型移動期日前投票を市北部の一部地区で実施するとし、予算を計上した。これに対し市議会から投票の公平性を懸念する意見が出され、市は市全域を対象にした施策を実施するとしていた。 期日前投票のタクシー券助成は県内で大子町、常陸大宮市などが実施している。ただし寝たきりで期日前投票ができない高齢者などは、郵便投票の利用が必要になる。 タクシー運賃助成は、自宅から各期日前投票所までの往復運賃と、投票時の待ち時間の運賃を全額助成する。1人当たり片道3~5キロ程度、運賃5000円程度を想定している。 すでにタクシー運賃の助成を受けている高齢者や障害者は申請不要で、期日前投票が始まる告示日翌日までに、市から期日前投票のタクシー券が自宅に届く。現在、助成を受けていないが、移動困難なためタクシー券が必要な高齢者や障害者には、6月定例会議で議決後、随時、市選挙管理委員会で申請を受け付ける。利用できるタクシーは市内の会社とする方針。 市議会からの懸念受け 同市は22年4月、今年の市長選・市議選でインターネット投票を実施することを看板施策に掲げ、国からスーパーシティ国家戦略特区の認定を受けた(22年8月3日付)。しかしネット投票に対して、なりすましや強要をどう防ぐかなどの課題が指摘される中、今秋の選挙では実施しない。代わって市は、ネット投票導入につながるステップだと位置付け、投票箱を積んだワゴン車が高齢者や障害者などの自宅前まで出向いて、立会人を付け、車内で紙で投票してもらうオンデマンド型移動期日前投票を実施する方向で、今年1月、高齢化率が高い市北部の筑波、臼井地区で模擬投票の実証実験を実施した(1月26日付)。 実証実験を受けて市は、移動期日前投票を市北部で実施するとして、3月議会で約1300万円の当初予算を計上した(2月1日付)。 これに対し市議会から「タクシー券発行の方が投票の権利や公正さ、利用しやすさから現実的」(昨年9月議会、川村直子市議)、「(筑波、臼井地区の)2カ所の地区だけで行うのは、各地区から候補者が出る市議選では公平性、公正性という選挙の大原則が保たれるのか」(今年3月議会、飯岡宏之市議)などの質問が出ていた。今年3月議会で五十嵐立青市長は飯岡市議に対し「実証実験の結果を踏まえて選管で十分協議していただく。市内全域で、移動が困難な高齢者、障害者が投票しやすい施策を検討したい」などと答弁していた。 その後、4月9日と24日に開かれた市選挙管理委員会(南文男委員長)では、移動期日前投票の実施の是非について、一部地域で実施することは公平性の観点から時期尚早だとする意見が出ている。タクシー運賃助成については5月7日の市選管で「市全域で実施するなら別段問題ない」とする見解が出ていた。 オンデマンド移動期日前投票実施の是非については6月3日の市選管で引き続き協議する。20日時点で五十嵐市長は、NEWSつくばの取材に対し「タクシー券とオンデマンドをセットで考えている。市選管に協議していただいている」としている。(鈴木宏子)

わらべ歌の文化《くずかごの唄》139

【コラム・奥井登美子】土浦の自然を守る会で、今年の環境展に何を出品するか議論した。そのあと、相崎伸子さん指導の「わらべ歌」を8人で、踊って、歌って、お手玉を投げ合って遊んだ。 かっぱ かっぱ らったかっぱ らっぱかっぱらったとって ちって たかっぱ なっぱ かったかっぱ なっぱ いっぱいかったかって きって くった(谷川俊太郎) 明治、大正、昭和のはじめ、子供の集団での遊びは「わらべ歌」。わらべ歌のルーツは奥が深い。 地域でバラバラの唄と地域で共通の唄もある。なぜバラバラなのか、なぜ共通なのか? 人間の歴史と生活が複雑に関わっているらしい。唄いながら踊って、最後に笑う。 尾原昭夫著「日本のわらべうた」(文元社)。戸外遊戯歌、室内遊戯歌、歳時・季節歌。 図書館から4~5冊借りてきて一生懸命読んだが、読めば読むほど地域の不思議が増えてくる。 荻窪の景色の中で遊んだリズム 私は幼い時に荻窪で育った。井の頭公園の近くの「みどり幼稚園」。 そうめん にゅうめん ひやそうめん かきがらちょうの ぶたやの おつねさん 5~6人で円をつくり、ぐるぐる回る。「そうめんにゅうめん」を唄いながら、自分の肘から手首にかけて、指先でくすぐる。 「かきがらちょう」で、隣にいる子の手か腕をかく。「ぶたや」で、次に来た子の腕をぶつ。「おつねさん」で次に来た子の腕をつねる。輪になって歌いながら、友達と互いに体を寄せ合って、つねったり、くすぐったりして、最後は皆で大笑いするゲームである。 野原の多かった昔の、のどかな荻窪の景色の中で遊んだリズムが、まだ私の中に残っている。(随筆家、薬剤師)

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