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2023
上高津貝塚 数千年の「歴史」が目の前に《宍塚の里山》101
2023年5月27日
【コラム・阿部きよ子】里山は人間の暮らしと関わって育まれてきた環境です。過去から学び、この里山を未来に受け継ごうと、私たちは「宍塚の自然と歴史の会」の名で活動してきました。 土浦市宍塚と上高津にまたがる「上高津貝塚ふるさと歴史の広場」は数千年の歴史を体感できる貴重な場所です。特に、史跡公園南東部のドーム型建物の中は見逃せません。ここには、A地点貝塚の1991年調査区(1メートル×3.75メートル)の壁面が展示されているのです。 ヤマトシジミを主とする貝殻の層が、土器片、骨などをはさみながら斜面にそって堆積し、貝層下部に土器片がまとまる部分があり、その下に土の層が続いています。下の層から縄文時代中期の4500年前頃、貝層最上部で3000年前頃の土器片が出土しました。貝層下部にまとまる土器片は4000年前頃のものです。 長い縄文時代の中の1500年間、貝の廃棄開始からでも数100年以上の、この地での暮らしの痕跡が目の前にあるのです。 私はこの調査に、協力員として参加することができました。調査員が狭い発掘区に入り、上から少しずつ水平に掘り進め、5センチの深さごとに、土、貝、遺物全てを回収しました。長方形の穴の深さが1.5メートルぐらいに達したとき、目を見張る事態が起こりました。底に、切断された鹿の頭骨、鹿角、優美な模様の土器片などが敷き詰めたかのように出現したのです。 調査団長の慶応大学鈴木公雄教授が「この下には貝はないだろう」とおっしゃいました。その言葉通り、その下では、多少の土器片は出土しても貝は出ませんでした。 再生を祈る「送り場」 この地の縄文人は場所を定めて、大切だったものを置き、その上に長期間にわたり少しずつ貝などを堆積させていったと考えられます。アイヌ民族は、地域により方法は多様ですが、廃棄するものすべてに感謝と再生祈願の「送る」儀礼を行ったそうです。この地の縄文人も、定めた場所に使用済みの「お宝」を並べて、何らかの儀礼を行ったのではないでしょうか。 この貝塚は自然の恵みに感謝を捧げながら、廃棄するものたちの再生を祈る「送り場」だったと私は考えています。この調査で出土した物は、土器片はもちろん微細な魚骨から石ころまで、詳しく調ベられてきました。ぜひ、併設の考古資料館の展示もご覧ください。この地に生きた縄文人からの伝言や謎かけに、耳を傾け、今後の里山について考えましょう。(宍塚の自然と歴史の会 会員)
一定期間、定期預金で運用 つくば市旧総合運動公園用地の売却益約42億円
2023年5月26日
つくば市土地開発公社(理事長・飯野哲雄副市長)が、同市大穂、旧総合運動公園用地約46ヘクタールを昨年グッドマンジャパンつくば特定目的会社に売却して得た利益約41億8000万円を、今年3月から、金融機関の定期預金に預けて運用している。同公社が6月1日開会の6月議会に提案する2022年度事業報告書の中で明らかにした。23年度は計約195万円の利子が付く見込みという。 売却金額110億円のうち、開発公社が市から借りていた約68億円は市に返済。残り約41億8000万円を、JAつくば市谷田部とJAつくば市の1年から5年の複数の定期預金に積み立てた。 市財政課によると、同特定目的会社との間で、10年間の間に土地売買契約上の債務不履行があれば市開発公社が土地を買い戻すという買戻特約登記を行っていることなどから、一定期間、開発公社の方で留保することとし、元本割れしない方法で運用することになった。 運用にあたっては地元金融機関を中心にヒヤリングを実施し、他と比較して高い利息で預けることができる2金融機関の定期預金に積み立てることを決めたという。預ける期間がどれくらいになるかや、将来、約42億円をどのように使うかなどは決まっていないとしている。 同用地は、市原健一前市長が総合運動公園を整備する計画を立て、2014年、市内の4金融機関から融資を受けて、同公社が約66億円で購入した。翌15年、住民投票が行われ、計画が白紙撤回された。16年、五十嵐立青市長は、同用地を「URと返還交渉する」ことを最大公約に掲げて初当選した。 その後、借入金返済に毎年3000万円を超える利息がかかっていたことなどから、つくば市は21年3月から10月まで計3回、開発公社に利息分を含めた計約68億円を無利子で貸し付け、同公社は借入金をすべて返済した。 五十嵐市長はさらに同用地を民間に一括売却することを決め、翌22年3月、市は売却先の事業者を公募し、4社の中から最も高い約110億円で購入するとしたグッドマンジャパンを選定した。同年9月29日付で所有権移転手続きが完了。市は今年2月21日、都市計画変更を実施した。現地には5月19日付で、10月1日から第一期工事を実施するという掲示板が出されている。(鈴木宏子)
遠方の震度3情報は必要か? 《ひょうたんの眼》57
2023年5月26日
【コラム・高橋恵一】地震国日本とはいえ、相変わらず各地で地震が起こり、最近でも能登半島、房総半島、新島・神津島などでの地震が世間を不安がらせている。緊急地震速報が派手な警告音とともに流れると、我々の日常生活は中断されてしまう。警告報道には、工夫が必要ではないだろうか。 地震学の専門家は、なるべく分かりやすく説明しようとするのだが、規模が大きすぎて、よく分からない。茨城県南西部は、千葉県北西部とともに「地震の巣」などと言われており、震源地となる頻度の多い地域だが、この地域は、北米プレートとフィリピン海プレート、太平洋プレートが混在していて、ユーラシアプレートも影響しているという、地球全体の中でもまれな地域なのだそうだ。 大ざっぱに言えば、我々は、土と岩でできた厚さが100キロ程度ののし餅状の板(プレート)の表面で生活しているわけで、関東地方から東北日本は、北米プレートの上にある。その南から、フィリピン海プレートが年間数センチの速さで押し寄せ、伊豆半島や丹沢山地の辺りから北米プレートの下に潜り込んで、茨城県南西部では、60~80キロの深部に達している。 さらに太平洋プレートが、ハワイよりも東から押し寄せ、日本海溝から北米プレートとフィリピン海プレート、日本列島東北部の下に年間5~10センチの速さで潜り込んでいるという構成らしい。茨城県の地下では、80~100キロの深さに達しているのだろう。 地下深くに複雑な重なりを持つプレート上に住む我々は、体感的な経験値として、地震と自覚するのが震度3、少々強いと感じて、棚から物が落ちたりしていないかを確認したりするのが震度4、何かにつかまらなくては立っていられないのが震度5弱だが、震度5弱ではテーブル上のコップは倒れない。茨城南西部での感覚は、2週間に1回くらいの頻度で震度3の地震があり、たまに震度4に見舞われる程度だろう。 茨城南西部の東日本大震災のときは、震度6弱であった。大正時代の関東大震災や平安時代の貞観地震は、震度5強くらいだったから、数千年単位の地震だったといえる。 さて、地震の報道だが、震度1~2の場合は、報道の必要がないのではないか。すくなくとも、市町村ごとの報道は不要だ。関東地方に住む人間にとって、遠方の震度3の情報もいらない。予知や研究のための、観測やデータ処理は専門機関の役割だろう。 北朝鮮ミサイルのJアラートは不要 緊急事態を知らせる警告音がもう一つある。Jアラートである。北朝鮮からのICBM発射に対する避難指示だ。どの程度危険なのか、何が落ちてくるのか分からない。Jアラートが発せられたら、建物の中か、地下、物陰に隠れるように勧められる。しかし、弾頭が装着されていない、米国本土を狙う実験ミサイルがどのように危険をもたらすのだろう。 防衛力強化のためのプロパガンダとしたら、平和な日常を邪魔しないでほしい。国民は、環境破壊や感染症、生活不安などで、ストレスの多い生活を送っているのだから、非科学的な脅しは、止めてほしい。(地図好きの土浦人)
理学部学生の男女比率差解消へ 筑波大など10大学が共同声明
2023年5月25日
筑波大学など10大学の理学部が25日、理学部の女子学生の割合が低い状況など、ジェンダーバランスの課題に連携して取り組むことを宣言し、同日声明を発表した。10大学はほかに北海道大、東北大、東京大、東京工業大、名古屋大、京都大、大阪大、広島大、九州大の国立大学法人の理学部。 ジェンダーバランスは、さまざまな分野で男女の格差を解消することを指す。国連は2015年から、持続可能な開発目標(SDGs)の一つとして「ジェンダー平等を実現しよう」を掲げており、性別に関わらず、個性や能力を十分に発揮することができる社会の実現を目指している。 一方、日本の大学理学部の女子学生の割合は低く、内閣府の男女共同参画白書によると2021年度の理学部女子学生の割合は27.8%、大学院博士課程は21.0%と他分野と比べて著しく低い。さらに過去10年間の女子学生の比率はほぼ横ばいだった。こうした状況の中、理学部におけるジェンダーバランスのとれた環境の実現に向けて、10の理学部が声を上げた。 声明は、性別や国籍などに関わらず、学びや研究を安心して進められる理学部をつくるために環境を整備し、学生をサポートして、理学部で学ぶことに対する不安を解消できるよう、大学生活や卒業後のキャリアの情報提供を充実させるなどとしている。 大阪府豊中市でオンラインを交えて記者会見した東京大学理学部長の大越慎一教授は「理学部における女子学部生の割合を高めるには、中高生やその保護者を含めた理学部進学の働き掛けや理学部の魅力を発信することが重要である」などとした。 また、理学部の中でも生物学は女子学生の割合が比較的高いのに対し、物理学や数学といった分野は女子学生の割合が低いことに言及し、「(性差の)無意識の思い込み」があると述べ、解消に向けて取り組む努力をしなければならないと話した。 ただし博士課程に進学する女子学生の割合が増加傾向にあることから「中高生への門戸を開くことで、理学部の進学を躊躇(ちゅうちょ)させる要素を取り除き、現状を打破できるのではないか」とも述べた。 共同声明と併せて25日から、理学部を志す中高生に向けて新たに「理学ナビ」を共同で作成し、公開した。10大学の理学部情報を掲載したもので、今後さらにキャンパスライフに関する情報や、理学部を卒業・修了後のキャリアや理学部の魅力を伝える情報を掲載していく予定という。(上田侑子) ◆理学ナビはこちら
10月着工、物流倉庫建設へ つくば市旧総合運動公園用地
2023年5月25日
つくば市土地開発公社が昨年、外資系物流不動産会社グッドマンジャパンの同つくば特定目的会社(東京都渋谷区)に約110億円で売却した同市大穂、旧総合運動公園用地(高エネ研南側未利用地)約46ヘクタールについて、同社が物流倉庫を建設する1期工事を、今年10月1日から2033年9月30日まで実施するとした開発行為許可申請手続きに基づく掲示板が、25日までに現地に掲示された。 掲示板によると、1期工事で建設する物流倉庫の建築面積は約3万6552平方メートル、延床面積は約14万1324平方メートル。建物は鉄骨造り、地上4階建て、高さは30.85メートル、建設棟数は不明。 グッドマンジャパン(東京都千代田区)の広報担当者は具体的な事業計画について「いろいろなプランを想定して検討している最中なので、コメントできない」としている。10年間で順次、建設していく計画だが、実際にどのくらいの期間で建設するかは未定という。住民説明会は近く開催するが、日程は現時点で決まっていないとした。 つくば市が昨年8月に発表した同社の事業計画によると、同社は約46ヘクタールのうち道路予定地を除いた面積の5割にデータセンターを7棟建設、同面積の4割に物流拠点を2棟建設し、全体面積の1割の約4.5ヘクタールにカフェや物販店、防災備蓄倉庫などを備えた防災拠点を整備する計画を市に提案し、4社の中から売却先に選定された(2022年8月30日付)。 売却後の昨年10月から市は都市計画変更手続きを開始し、同用地は今年2月21日、倉庫などが建設できる準工業地域に用途地域が変更されるなどした。(鈴木宏子)
ヒューマンスケールに合った街 《遊民通信》65
2023年5月25日
【コラム・田口哲郎】 前略 仙台に住んでいたことがあります。郊外の新興住宅地でのんびり生活していました。当時高校生でしたので、仙台という街がどんな街だとかそんなことはあまり深く考えていませんでした。ただ、住んでいるところから都心にある学校まで市営バスで30分ほどかかり、不便だなあと思っていたことは覚えています。大学入学と同時に上京して、今は茨城県民というわけです。 さて、コロナ前の2019年に仙台に遊びに行ったことがあります。牛タンを食べたり、青葉山に登ったりと楽しかったのです。仙台という街を離れてから見てみると、印象が違いました。住んでいた当時は、刺激のあまりない小さな地方都市くらいにしか思ってなかったのです。 しかし、首都圏という特殊な大都市に少々疲れた目で見ると、仙台は都市と自然が近いので、住人にとって良い街なのだとわかったのです。都心から少し歩けば広瀬川があり、利根川のように川幅が広くなく、曲がりくねって市内を流れて豊かな景色を見せています。けやき並木がコンクリートをやさしく緑に包んでいました。 かつて住んでいた住宅地から都心まで車で移動したのですが、わずか15分でした。そういえば、よく家から藤崎デパートまで車で行っていたことを思い出しました。地図を見てみると、仙台の都市圏は仙台駅を中心に半径15キロに収まります。 つくば駅から牛久駅までがだいたい15キロですので、つくば、牛久、土浦を結んだくらいのところに、仙台は中枢と郊外がだいたい収まることになります。 巨大な首都圏を住みよい街にするには 仙台は郊外から都心の百貨店まで車で20~30分です。茨城県南の場合、いわゆる総合百貨店はないので、百貨店に行くとなると、柏高島屋まで40キロ弱となるでしょうか。こうみると、関東首都圏の巨大さを思い知ることができると思います。巨大都市は人口も多く、土地の広さが必要になりますから、都市機能が分散することになります。そうすると、住人はその分移動をしなければならなくなり、生活に占める移動時間は増えるでしょう。 ヒューマンスケールという人間生活に適した都市の大きさを考えた場合、良し悪しは人それぞれの感じ方によりますが、首都圏と仙台では移動時間のロスには差が出そうです。もちろん、道路の整備状況、鉄道網の有無があり、一概には言えませんが、首都圏と仙台では移動時間に対する感覚は違い、仙台のほうが短いと思います。 コロナ禍で移動のムダを省くリモート通信技術が普及しました。まったく移動しないのも人間としては良くないのですが、何をするにも、それなりの移動時間が必要な首都圏の都市構造は、引き続きリモート通信技術によって見直されるべきだと思います。つくば・土浦を都心とする都市圏ができて、より暮らしやすくなるといいですね。ごきげんよう。 草々 (散歩好きの文明批評家)
教員を懲戒解雇 筑波大 研究成果を不正使用
2023年5月24日
筑波大学(つくば市天王台)は24日、同大教員が2021年度に、大学の業務とは関係ないところで、企業と行った共同研究の研究成果を不正に使用する行為を行ったとして、同教員を同日付けで、最も重い懲戒解雇処分にしたと発表した。 教員は、同大の共同研究取扱規程及び共同研究契約書の規定に違反したとする。 同大広報局は、教員の研究分野や共同研究の内容、どのように不正使用したかや発覚の経緯などは、共同研究企業との契約などから明らかにできないとしている。 同大の永田恭介学長は「研究を主導する大学教員がこのような事態を起こしたことは極めて遺憾で、共同研究の相手企業並びに関係者の信頼を損なうこととなり深くお詫びします。事態を真摯に重く受け止め、全学を挙げて再発防止に取り組むと共に、学内における知的財産権のマネジメントの徹底を図り、大学の信頼の維持・向上に努めます」などとするコメントを発表した。
災害ボランティアのトレセン来春開所 日本財団つくば研究所跡地
2023年5月23日
国内初、技術系エキスパートを育成 つくば市南原、日本財団つくば研究所跡地の一部に、日本財団ボランティアセンター(東京都港区、山脇康会長)が「災害ボランティアトレーニングセンター」を開設する。重機の操縦など専門知識をもった技術系ボランティアを育成したり、災害復旧に必要な重機やダンプ、資機材を配備して災害現場に貸し出すなどする。来年3月か4月に開所する予定だ。技術系の専門知識をもつ災害ボランティアを育成するトレーニング施設は国内初という。 研究所跡地約5万7000平方メートルのうち約5000平方メートルに整備する。現在、芝生の広場になっている敷地北側の運動場を重機操作などのトレーニング場とする。さらに来春までに研修室などの建物と、重機を駐車する車庫などを整備する。建物の規模や重機の配備台数、スタッフが常駐するかどうかなどの詳細は今後検討するという。 地震や土砂崩れなどが発生した場合、災害現場という特殊な環境で重機を操縦し、がれきや土砂を撤去したり、屋根の上など高所で作業したりなど、技術があり経験を積んだ人材が必要になることから、重機、ダンプ、資機材を配備して、操縦方法の講習会を開催し人材を育成する。 日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)から敷地の一部を借りて、同財団ボランティアセンターが整備し、運営する。 開所に先だって23日同跡地で、消防士を対象に、重機の操縦方法を学ぶ「技術系災害ボランティア 重機操縦エキスパート講習会」が初めて開かれた。消防士の普段の仕事とは別に、休日にボランティアで災害現場に駆け付け、災害ボランティア活動をしている東北や関東の消防士らが参加し、災害現場を想定した重機の操縦方法のほか、段差の超え方、坂道の上り方や下り方などの方法を学んだ。25日まで3日間開催し、県内のほか山形、福島、埼玉、千葉などの消防士が各日約10人ずつ講習を受ける。 23日、休日を利用して講習会に参加した茨城西南広域消防本部(古河市)総和消防署当直隊長の小倉尚敏さん(47)は「災害現場で実際に重機を動かしボランティア活動をしている人から教わる機会はなかなかないので、貴重な経験になる。災害時にボランティアチームの一員としてお手伝いできたら」と話す。 講習会の講師を務める山形県の置賜広域行政事務組合消防本部消防司令補の我妻清和さん(40)は「参加者は人助けをしたいという気持ちで参加している。重機は危険を伴う作業なので、操縦方法を覚えるだけでなく、これをやったら危険だということを理解してもらえたら」と話す。来春開所するトレーニングセンターについては「重機がない消防署も多いと思うので、訓練施設ができるとボランティア活動のスキルをもった人が増える。とても重要な活動拠点になると思う」と話す。 技術系講習会は、今年秋から毎月1回程度開催し、重機の操縦方法のほか、倒木を除去するためのチェーンソーの使い方など資機材の操作方法の講習会なども実施する予定という。 同研究所跡地をめぐっては、新型コロナの感染拡大が始まった2020年4月、感染拡大による医療崩壊を防ぐ目的で日本財団が同跡地に約9000床の軽症者向け病床を整備すると発表し(2020年4月5日)、地元の五十嵐立青つくば市長が受け入れに難色を示した経緯がある(同4月6日)。一方、同年5月から8月に、研究所内にあった角水槽棟や回流水槽棟などの研究施設が解体、撤去され更地になった(同5月22日付)。 今年1月から2月末までは、日本財団から無償で土地の貸与を受け、県が200床規模の臨時の医療施設と、自家用車に乗ったまま1日300人がPCR検査を受けることができる発熱外来を開設した(22年12月2日付、27日付)。県の医療施設と発熱外来施設はその後撤去され、現在、つくば研究所跡地は更地になっている。(鈴木宏子)
「平熱日記 in 千曲」後記その2 《続・平熱日記》134
2023年5月23日
【コラム・斉藤裕之】個展最終日の朝5時。心躍らせながら長野から白馬方面に向かう。30分も走ると朝日に映える巨大な雪山が目の前に現れた。秋にはまた信州の山をテーマにしたグループ展に参加することになっていることもあって、とにかく今回こそ信州に来たからには、北アルプスを間近で見たかった。 そして、ついに白馬に到着。しばし雪山を仰ぎ見る。それから、木崎湖を過ぎた辺りのコンビニで撮った山の画像を早速SNSにアップした。確か、この辺りの山の麓には東京芸大の山小屋「黒沢ヒュッテ」があって、私も何度か訪れた思い出があるのだが。 すると、すぐに「爺ヶ岳と鹿島槍ですね」とのコメントが。芸大で学生のときから長くお世話になった佐藤一郎先生だ。画像を見ただけで山の名前を即答とは、さすが山岳部OB。その直後には、これまた大学の先輩で確か山の専門誌にも寄稿をされていた画家の河村正之さんから「何度見てもいい山だ」とのコメント。私にはどれも同じに見える雪山も、見る人が見ると違いがわかるらしい。 大満足で千曲に戻り、その後、古い小学校の校舎があるというので見に行った。というのも、数年前から建物を紙粘土で作ったものを絵に描いていて、それをかおりさんが面白がってくれたので、この際シリーズ化してみるのもいいかもなんて話していたところに、地元の方が紹介してくれたのが千曲市の屋代小学校の旧校舎だったのだ。 それは洋式のしゃれた木造2階建て。屋根瓦こそ和瓦だが、薄い水色に塗られた鎧(よろい)張りの壁とわずかに上部がアーチ状の縦長の洋窓。それから、校長先生のスピーチ姿が想像できる2階に張り出したバルコニーが実にキュート。どちらかというと、アーリーアメリカンな印象の校舎は昭和50年前半まで使われていたとか。 あの貞本義行からのメール こうして「平熱日記 in 千曲」は充実した楽日を迎えた。作品を片付け終わると、結構な時間になったところにある友人からメールが届いた。内容は中学の同窓会の連絡だったので、そのままにして床に就いた。次の朝、届いたメールの続きを開いて、私は体がかっと熱くなるのを感じた。 実は、昨夜のメールは小学校から受験で上京する新幹線までを共にしたエヴァンゲリオンの原作者で知られる、超有名アニメーターの貞本義行からだった。 同窓会に誘ってくれたことももちろんうれしいが、私の今回の作品をSNSで見て、とても魅力的だとの感想とともに、ぜひ購入したいと記してあった。ウダツの上がらない私と違って、彼は昔からずば抜けて絵がうまく、その才能を見事に開花させて、今や世界的なアニメーターとなった。その彼が何十年もの時を経て、私の絵を認めてくれたのだ。うれしくないはずがない。 最後の最後にこんなオマケまでついて、毎朝小さな絵を描き始めて10余年、見ず知らずの土地での今回の個展は、ある意味でレトロスペクティブ(回顧的)な思い出深いものとなった。千曲を去る日、かおりさんが庭のスズランを切って手渡してくれた。フランスでは5月1日に感謝を込めてスズランを贈る風習があるのを思い出した。(画家)
長屋門みちあるき 6月から5コースで開催 つくば建築研究会
2023年5月22日
長屋門が点在するつくば市内の集落を訪ね歩く「長屋門みちあるき」を、NPOつくば建築研究会(同市谷田部・坊垣和明理事長)が6月から本格的に開催する。同会が取り組んでいる長屋門保存活用事業「もん泊」の活動紹介の一環として、来年1月まで計5回開催し5つのコースを歩く。 つくば市内には、江戸時代から明治期にかけて建てられ、農家や商家の物置兼住居として使われた長屋門が200軒以上ある。長屋門の新しい価値を創造し保存しようと、同会は、長屋門を改装して宿泊機能を与える「もん泊」事業を提唱している(2020年9月9日付、同9月27日付)。 「みちあるき」は長屋門を広く紹介するため、どのような集落に点在するかを実際に訪ね歩く。現在の使われ方や状態を観察し、つくば市内に埋もれている古い道筋を楽しんでもらうウォークイベントだ。2022年夏から試行してきた。4回目となった今年1月は小田城址から筑波山神社まで、15カ所の長屋門を見学しながら約14キロを歩いた(1月9日付)。 今年度は5回を予定し、各コースごとに長屋門みちを設定する。併せて地域の歴史的遺構を探訪するほか、都市部と農村部の自然環境の変化を体感してもらう。6月から開催する5コースは▷一の矢~若森縣庁跡付近▷若森縣庁跡付近~北条▷北条~菅間▷菅間~上大島▷筑波山口~筑波山神社。メーンターゲットは、つくば市周辺に住む人を中心とし、都内からの参加も期待している。 同研究会の永井正毅副理事長は「長屋門の所有者について例を挙げると、地域の歴史含め長屋門の建設経緯などについて講演し発表されたご当主を始め、家主が元市役所職員で地域貢献に積極的な考えを持つ方、子供が集まれるような地域貢献ができたらよいと考える所有者などがいらっしゃる。個人情報に関わるため毎回どこに所在する長屋門を訪ねるかは具体的に説明できないが、実際に『みちあるき』をしながら郊外の各地域の原風景を楽しんでいただきたい。当日家主と対話できれば、長屋門が地域資源として活用できる可能性を多くの人と考えていきたい」と話す。(鴨志田隆之) ◆参加費は各回2000円。全5回の参加希望者は計8000円で、もん泊のロゴがプリントされたTシャツを頒布する。1回目の参加権販売は6月10日に同市栗原の古民家レンタルスペース下邑住宅で開かれる邑マルシェで実施し、この日にTシャツも披露する。イベント予定は直前に変更、中止の場合もある。問い合わせはNPO法人つくば建築研究会(電話029-886-8039、Eメール)へ。 2023年開催予定の「長屋門みちあるき」 開催日 時間集合場所、コース等6月17日(土)13:00~17:00一の矢~若森縣庁跡付近7月15日(土)13:00~17:00若森縣庁跡付近~北条11月11日(土)13:00~17:00北条~菅間12月16日(土)13:00~17:00菅間~上大島1月6日(土)13:00~17:00筑波山口~筑波山神社
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