水曜日, 4月 8, 2026

20日から台湾訪問 安藤土浦市長、島岡議長ら

土浦市の安藤真理子市長は、20日から23日まで3泊4日の日程で台湾の台南市を訪問すると発表した。4月7日に台南市と友好交流協定を締結したことから、黄偉哲(こう・いてつ)台南市長を表敬訪問し、今後、両市がどのように交流を進めるか、具体的に話し合う。 片山壮二副市長が同行するほか、市議会から島岡宏明議長、奥谷崇総務市民委員会委員長、矢口勝雄文教厚生委員会委員長、寺内充産業建設委員会委員の市議4人が同行し、担当職員2人が随行する。予算は214万4000円。 20日に出国し、21日に台南市の青果市場などを見学後、台南市政府を訪れ市長と議長を表敬訪問する。22日は台南市内のサイクリングロードを実際に走って体験する。23日に帰国する。 4月7日の友好交流協定は、オンラインで両市を結び締結した。2022年2月に自転車を活用したまちづくりを推進する「第3回全国シクロサミット」を土浦市で開催した際、台湾観光局から、台湾ではサイクリングの環境整備を進めているなどの話があったことがきっかけ。台南市はサイクリング観光が盛んであることに加えて、レンコンやハスの実、花びらを使った花蓮茶など加工品が人気であること、花火を用いた祭りがあることなど三つの共通点があることから友好交流協定を結んだ。 安藤市長は「この訪問を通じて土浦市の魅力を伝えると共に、両市の友好の絆がより強力なものとなるよう努めたい」としている。

世界のつくばで子守唄を終えて《映画探偵団》66

【コラム・冠木新市】7月1日、『世界のつくばで子守唄/海のシルクロード・ツアー2023』をホテル日航つくばで開催した。2日前から参加希望者が急に増え、満員のため30名ほどお断りした。外国人は67名でその子どもたちも含めると80名近くになった。参加者は計200名だった。17カ国の人が参加し民族衣装がカラフルで美しかった。 予想以上の反響で戸惑った。中でも「ただの子守唄コンサ一トだと思って来たら違っていた」「アジアを旅する気分になった」という声が多く聞かれた。多分、アジアの子守唄の合間に『金色姫伝説』を入れたからだと思う。 つくば市神郡(かんごおり)に残された『金色姫伝説』は「金色姫が天竺で4度にわたり継母から殺されそうになった話」と「金色姫がたどり着いた神郡で病死し蚕となる話」で構成されている。途中の「金色姫航海の話」が欠けている伝説なのだ。この金色姫の航海を子守唄でまがりなりにも再現したので予想と異なっていたのだと思う。 森繁久弥主演の「社長シリーズ」 東宝映画の森繁久弥主演の「社長シリーズ」は『へそくり社長』(1956)に始まり『続・社長学ABC』(1970)まで14年間続き33本作られた。ただし1963年頃からは植木等の「日本一シリーズ」に人気が移り始めていた。私は植木等の世代なので社長シリーズはあまり見ていなかった。社長シリーズには、いつも芸者役が出てくるため、「芸者文化史/銀幕の芸者たち」の社会人講座をするためまとめて見た。そこには高度成長期における日本人の仕事ぶりが面白おかしく描かれていた。 毎回設定が異なる社長シリーズは「正篇」「続篇」2本で1つの物語になっていて、日本の観光地や香港やハワイなどの海外が出てくる観光映画となっている。 森繁久弥が演じる社長はバリバリ働くが、芸者やバーのマダムにほれる浮気ぐせがある。秘書役の小林桂樹は真面目で社長に尽くすが、夜の宴会まで付き合わされるので、自分の時間が奪われボヤキ気味である。加東大介の部長は堅物で社長もいささかもて余し気味だ。同じく部長の三木のり平は「パッといきましょう!」が口ぐせで会社の費用でお酒を飲むのが楽しみの宴会部長。そして英語混じりで変な日本語を話す日系2世役のフランキー堺はいつも突飛(とっぴ)な行動を見せる。 5人が宴会でやる余興場面がこの作品の見世場となっている。それぞれ主演級の役者が丁々発止と演じる様は、裏読みすると役者同士の演技合戦にも見え、実にスリリングである。しかし全体のシ一ンの意味を心得た上での演技なので、抑制も効いていて気持ちがよい。 終始笑いに満ちた実行委員会 今回のイベントを終え、思い出したのがこの社長シリーズだった。実行委員の皆さんが、こちらが細かいことを言わなくても動いてくれるため、いつの間にか外遊する森繁久弥演じる社長の気分にさせられた。終始笑いに満ちた実行委員会だった。 イベントは、金色姫が筑波・神郡についたところで、「つづく」と締めくくった。社長シリーズは「正」「続」2本で1つの話。だから次は『金色姫伝説』の筑波篇を予定している。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

調子は万全、土浦湖北4回戦へ【高校野球茨城’23】

第105回全国高校野球選手権茨城大会は18日、3回戦8試合が行われた。J:COMスタジアム土浦では土浦湖北が水戸桜ノ牧と対戦。序盤からの大量リードを守り、土浦湖北が6-1と快勝した。20日の4回戦はベスト8を賭け、J:COMスタジアム土浦の第1試合で、藤代と対戦する。 土浦湖北は1回戦の守谷戦とは打って変わり、初回から打線が爆発した。先頭打者の長谷川凌汰が死球で出塁すると、すかさず2番の清水俊介が右越え二塁打を放ち、長谷川をホームへ迎え入れた。 守谷戦のときは初回、先頭の長谷川が無死三塁の絶好機をつくったが、清水が空振り三振、後続2人も倒れ、流れを手繰り寄せることができなかった。「だが今日こそは自分が先制タイムリーを打つんだと、軟投派は好きじゃないけれど、真ん中に甘く入ったストレートを気持ちで打った」と清水。 この清水の痛打が効いたか、水戸桜ノ牧の先発投手は3番の真家匠にも四球を与え、あえなく降板。4番・野口彗太の送りバントに、5番・大隈翔聖の犠牲フライで1点を追加した。 2回の土浦湖北は長打攻勢。平田夢叶と久保田蓮大が共に三塁打を放ち1点を追加。3回には2死から冨施賢太の中前打と木村恭太郎・久保田・長谷川の3連打で3点を奪っている。 土浦湖北の先発投手は守谷戦と同じく久保田。「前回登板より球が走り、緊張を味方にしながら、いつもよりボールに力を伝えることができた」と、彼もまた調子を上げてきた。4回は単打と長打で1点を失い無死三塁とされるが、走者の動きを見てスクイズを外し、走者を挟殺に仕留めることができた。「今日は四死球もゼロ。これを継続したい」 6回からは2番手の大河内響貴が登板。昨秋は主戦を務めたがその後フォームを崩し、春大会では登板がなかった。「冬と春で調整し、だいぶ仕上がってきた。頑張ってチームに貢献したい」との言葉通り、4イニングを2安打無失点の活躍。下位打線にはコーナーを丁寧に突き、上位打線にはギアを一つ上げて臨んだ。「久保田から『楽しんで投げてこい』と言われ、状態も良く余裕をもって投げられた」と感想。 一つだけ課題を挙げるとすれば、中盤以降は得点が生まれなかったこと。「もっと取りたかったが相手も一生懸命。ミスもなくしっかり守れたのは良いこと。(次の)藤代戦が楽しみ。子どもたちが力を発揮できるようにしてあげたい」と土佐一成監督。 「残塁の多さは課題だが、後半もヒットは出ていたので気にしていない。この2試合で肩の力が抜け、硬さもとれてきた。万全の状態で次の試合に臨める」と、野口主将は藤代戦へ意欲を燃やす。(池田充雄)

爽やかで涼し気 筑波学院大生の大型タペストリー展開催

つくば駅前の商業施設トナリエMOG(モグ、つくば市吾妻)1階にあるプラザ・パフォーマンス・ギャラリーで18日、「タペストリーアートコンペティション2023・大型タペストリー展」の授賞式が催され、優秀作品に選ばれた筑波学院大学の学生によるタペストリーの展示が始まった。 同大4年の松山紫音さん(22)の「レモネード」と、3年の佐藤緑咲さん(21)の「雲の中のダンス」の2作品で、8月30日まで順に展示される。筑波学院大学とつくば都市交通センターが2015年から主催し、今年8回目を迎えた。 作品は、同大メディアデザインコースの学生が制作し、6月27日から7月3日にかけて、トナリエつくばキュート1階の壁面に8作品が展示された。買い物客など来場者による投票とウェブでの投票、それを踏まえた審査員の選考会によって優秀賞2作品が決定した。 審査員の一人、同大の高嶋啓教授は「選考は難しかった、審査員でも意見が割れることもあったが、展示されることを念頭において、作品が決まった」と述べた。 「レモネード」を制作した松山さんは自身の作品について「夏に飲みたくなるカラフルなレモネードのイメージで、レモネードの爽やかさが出るような色がポイント。レモンやミントのデザインにグラスに注がれたレモネードが見えるようにした」と述べ、「今回の受賞は大変うれしい。これを機にもっとうまくなれるように努力したい。将来はデザイン関係の仕事に行ければ」と喜びを話した。 「雲の中のダンス」の佐藤さんは「『ツバメが低く飛ぶと雨』という言い伝えがあるが、この作品はそれを打ち消すような意味を込めている。雨が降りやすいといわれる入道雲の中をさっそうと飛んでいる様子を表した」とし「ツバメのリアル感を出すのに苦労した。展示されることが決まって頑張ったかいがあった」と話した。 同日、買い物に来て、同ギャラリーに立ち寄った市内に住む50代の会社員女性は「レモネード」について「爽やかで涼し気で、色もパステルカラーできれい。プロの方の作品かと思った。学生の作品とは分からなかった」と話していた。(榎田智司) ◆松山さんの「レモネード」は8月8日(火)まで、佐藤さんの「雲の中のダンス」は8月8日(火)~8月30日(水)まで展示される。入場無料。

宇宙飛行士候補者の諏訪さん、米田さん つくば市長を表敬訪問

つくば市千現の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで基礎訓練を開始した宇宙飛行士候補者の諏訪理さん(46)と米田あゆさん(28)が18日、地元のつくば市役所を訪れ、五十嵐立青市長を表敬訪問した。 世界銀行の上級防災専門官だった諏訪さんは7月から、日本赤十字社医療センターの外科医だった米田さんは4月からそれぞれJAXAに入り、筑波宇宙センターで訓練を開始した。約2年間、訓練を続け、正式な宇宙飛行士を目指す。米国が主導する有人月探査「アルテミス計画」で、日本人として初めて月面に立つことが期待されている。 諏訪さんは「今までの宇宙飛行士とはちょっと違った(自身の)バックグラウンドが、有人宇宙開発の中でどういうふうに生きていくのかを考えながら訓練にあたっていきたい」と意気込みを述べ、「つくば市出身なので、高校卒業以来30年弱ぶりぐらいにつくばにお世話になることになり、わくわくしている。今朝は以前住んでいた並木地区を走ってきた。本当にふるさとに戻ってきたんだなと、気持ちを新たにしている」と話し、「茨城県に育てられたという思いを強く持っている。どこかでつくば、茨城に恩返しができたら」と話した。 米田さんは「つくばという地で新しいことをたくさん学んで、新しい知識を得た上で宇宙に行ければと考えている。ここが宇宙飛行士としての始まりの場になる。街中で見かけたときは声を掛けていただいて、茨城の皆さんと一緒になって宇宙に行ければ」と語った。筑波宇宙センターでは4月から、語学や体力訓練のほか、宇宙ステーションのシステムについて勉強しているという。 五十嵐市長は「宇宙飛行士がこれだけ身近にいるまちもなかなか無いと思う。今回お二人は厳しい選抜試験を乗り越えた。これからお二人が様々な活躍をするのを市としても全力で応援したい」と述べた。 諏訪さんは東京生まれ。2、3歳のころつくばに転居し、高校卒業までつくばで育った。東京大学理学部地学科卒。プリンストン大学大学院地球科学研究科修了後、青年海外協力隊員としてアフリカのルワンダに派遣。2014年に世界銀行に入り、今年6月までアフリカの防災や気候変動に取り組んだ。史上最年長の宇宙飛行士候補者に選ばれた。 米田さんは東京出身。東京大学医学部医学科卒。日本赤十字社医療センターの外科医として3月まで虎ノ門病院に勤務した。 つくばについて諏訪さんは「昔からあるつくばと、70年代、80年代の研究学園都市ができた時のつくば、TXができてから開発されたつくばの三つがよくなじんで新しい形の街になってきているなと感じている」と話した。米田さんは、つくば駅前の中央公園にある、ノーベル賞受賞者の業績やメッセージに触れながら来園者自身が銅像の脇に立つことができる「未来の台座」について「子どもたちや来てくれた人たちの気持ちを奮い立たせるいい作品だなと思った」と話し、「自然の中で、まち全体が新しいことにどんどんチャレンジしていくのは素敵だなと思いながら毎日訓練に励んでいる」と語った。 2人は共に、11月26日に開催されるつくばマラソンに出場する予定だという。(鈴木宏子)

TX土浦駅接続計画 空港延長も再議論《吾妻カガミ》162

【コラム・坂本栄】茨城県の大井川和彦知事は6月下旬、現在つくば駅止まりのTXをJR常磐線土浦駅まで延ばしてもらい、これが実現した後、同駅から茨城空港につなぐことを議論してもらうという計画を発表しました。この中には土浦駅延伸に向けた3フェーズ(段階)も記載され、土浦駅接続&空港延長(?)が県の計画に位置付けられました。 延伸実現に向けた3段階の作戦 発表文TX県内延伸に係る方面決定についての結論部(いわば戦略目標と作戦要綱)を整理すると以下のようなことです。 ▼目標:常磐線土浦駅への接続を実現→その後に茨城空港延伸を議論 ▼フェーズ1(たたき台の作成):沿線開発による需要拡大策・費用削減方策、採算性が確保できるルート・事業のスキームなどを検討→関係機関との調整に向けて県の素案を策定 ▼フェーズ2(調整と磨き上げ):関係者との調整と追加調査→国交省・交通政策審議会答申に盛り込み ▼フェーズ3(計画の総仕上げ):関係都県や関係者と調整→路線計画・建設計画・事業計画を決定→TX運行会社などと共同して事業許可を取得 沿線開発→乗客増という好循環 私はコラム155「…土浦駅延伸 次の焦点は…」(4月17日掲載)や147「…延伸実現へのシナリオ」(2022年12月19日掲載)などで、茨城空港の首都圏第3国際空港化、研究学園都市の米ボストン化を想定して、TXを空港まで延ばすよう主張してきました。こういった声が県に届いたのか、戦略目標には空港延伸が余韻として残りました。 また155で「(第三者委員会の提言には)実現可能性が優先され地域開発の夢が見えない」(地元経済人)との声を紹介しましたが、フェーズ1に「沿線開発による需要拡大策・費用削減方策を検討」が入りました。記事「…『祝賀集会』…」(7月2日掲載)でも言及されているように、つくば駅―土浦駅間には新駅が2~3設置されるようですから、沿線開発→乗客増加という好循環が起き、県が心配する採算性はクリアされるでしょう。 延伸沿線開発では、現TX敷設の際に県土地開発公社とUR都市機構が沿線土地を分担して先行取得した先例に倣(なら)い、県、つくば市、土浦市の土地公社による土地取得も検討課題になります。 知事任期と微妙に重なる時間表 記事「土浦駅に決定…」(6月24日掲載)によると、知事はフェーズ2の交通政策審議会答申を2028年と想定しています。この中に、土浦駅← 現TX(つくば駅―秋葉原駅)→東京駅の両方向延伸を入れさせ、総経費を東京、埼玉、千葉、茨城で分担する形に持ち込む(茨城の負担を抑える)―これが知事の基本作戦ですから、同年が決戦の年になります。 面白いことに、大井川知事の任期(現2期目は2021年夏~2025年夏、出馬当選すれば3期目は2025年夏~2029年夏)と作戦要綱のタイムテーブル(実現可能な県の素案を作るフェーズ1は2期目後半、1都2県と中央政府に諸工作するフェーズ2は3期目前半、計画を具体化するフェーズ3は3期目後半)がほぼ重なります。延伸作戦は政治作戦でもあるわけです。(経済ジャーナリスト)

猛暑の中の投手戦 常総学院が我慢勝ち【高校野球茨城’23】

第105回全国高校野球選手権茨城大会は17日、3回戦に入り、J:COMスタジアム土浦では常総学院が下妻二と対戦。両チーム合わせてわずか7安打という投手戦を繰り広げ、常総学院がワンチャンスを生かして下妻二を退けた。 常総学院の先発はエースの諸星蒼空。「初戦は誰でも緊張するので、主戦投手に早く夏の経験をさせておきたかった」と島田直也監督の目論見。「春とは全然違う雰囲気だった。相手より先に失点せず、粘り強く投げられたが、エースとしてはチームを勢い付けられる投球をしなくてはいけなかった。そこが反省点」と諸星。「暑さの中でしっかり投げてくれた。投手が頑張ってくれれば野手もそれに応える。そういうことができるチーム」と島田監督。 下妻二の先発はアンダースローの飯塚史恩。対策は立ててきたものの、巧みな緩急やボールの出し入れの前に、常総打線はゴロアウトやフライアウトを連発。チームに不安がよぎったという。 「負けたらどうしようと硬くなり、自らの首を絞めてしまった。自分たちは関東大会でベスト4まで行ったのだから、天狗になってはいけないが、いままで練習で培った力を信じなさいと話した」と島田監督。 常総学院の得点は6回。暑さの中で相手投手の疲れにつけ込んだ。四球2つと川上大宝の中前打で1死満塁にすると、押し出し四球でまずは1点。三振一つをはさみ、2死満塁で打席に立ったのは石井恭悟。 序盤から相手投手の変則ピッチングに苦しみ、関東大会でも木更津総合のサイドスロー投手に抑えられたことが石井の頭をよぎったという。「同じような悔しい思いはしたくない」と打席へ。直球と変化球のどちらもかわされていたので、この回は直球に的を絞り、カウント3-1からの5球目を右前へ2点タイムリー。3点差と突き放し、相手先発をノックアウトした。 6回裏は常総学院の先発、諸星にも疲れが見え、二番手の飯塚遥己にマウンドを引き継いだ。飯塚は「ボールの調子はよく、6回はストライク先行でいけた。7回は先頭打者に四球を与え、流れを相手に渡してしまった」と振り返る。7回裏の守りは先頭打者四球の後、暴投、野選、送りバントで1死二・三塁のピンチを迎え、ショートゴロ2つで乗り切った。「投手が苦しいときは野手がカバーし、野手が苦しいとき投手がカバーして助け合う。次戦もストライク先行で、しっかり腕を振っていきたい」と飯塚。 常総学院は9回表にも石井の中前二塁打で得点機をつくるが、挟殺などで追加点を奪うことはできなかった。「自分たちは点を取った後に攻撃が落ちてしまうのが課題。勝ち上がるにはそこで隙間をつくらず、畳み掛けていかなくては。次は相手もさらに強くなり、同じ戦いでは勝てない。暑さも厳しくなるので、打撃陣が投手の力になれるよう調子を上げていきたい」と石井は前を向いた。(池田充雄) ▽17日の土浦、つくばの出場校の試合結果は以下の通り ……………………………………………………… ………………………………………………………

つくば秀英が4回戦進出 土浦二にコールド勝ち【高校野球茨城’23】

第105回全国高校野球選手権茨城大会は大会8日目の17日、3回戦8試合が行われた。笠間市民球場の第1試合は、つくば秀英が土浦二にゴールド勝ちし、4回戦進出を決めた。 土浦二は初回、制球に苦しむつくば秀英の先発樋熊慧人から2四球を選び、一、二塁のチャンスをつかむも、後続が倒れ無得点に終わった。つくば秀英はその裏1死後、エラーと死球で一、二塁のチャンスに渋谷天空がセンターオーバーの3塁打で2点を先制した。 2点を追う土浦二は、2回に田上倖大の二塁打と田上将也のヒットで一、三塁と攻めるも、塩山侑生、前原知が凡退。つくば秀英は2回裏、先頭の明石理紀斗が四球で出塁すると、池内航がレフトオーバーの二塁打で1点を追加。さらに失策と木村永遠の2塁打で、この回3点を加えリードを広げた。 つくば秀英先発の樋熊は、ストレートとスライダーを軸にカーブ、チェンジアップを交え、3回を無失点に抑えると、2番手石塚大志が3者連続三振を奪い、3番手大石隼也も2回を無安打無失点の好投を見せた。 つくば秀英は4回にも1点を追加すると、6回には1死後6安打で4点を奪い、6回ゴールドで土浦二を破った。  土浦二は初戦からエース横川巧が今大会1人で投げきるも、創部初となる3回戦突破はならなかった。 土浦二の相良真博監督は「初回から守備が乱れてしまったがその中で横川はよく投げてくれた。横川のお陰で2回も勝たせてくれた」とエース横川をねぎらった。主将の前原知は「序盤、最少失点で行けずに、エラーで相手に点を与えてしまったのが敗因だった。これまで3回戦が一番最高の成績だったので、ここで勝って歴史を塗り替えたかったが、負けてしまったので後輩達に託したい。2回勝てて2回校歌を歌えたので、最後、ゴールドで負けてしまったが、自分としては力を出してやり切った」と話した。投手の横川は「打たれてはいけない時に失投してしまった。自分の目標、チームの目標のベスト8まで進めなかったのが悔しい。3年間野球をやってきて練習はきつかったが、仲間と居れる時間は楽しかった」と振り返った。 つくば秀英の桜井健監督は「(初戦の)2回戦はいい試合が出来たが、今回はうまくいかないぞと言った。100点の試合をした後はそこが基準になって、何をやってもうまくいかないと感じてしまうので、うまくいく、いかないを想定しながら試合に入った。しっかり我慢するところで我慢が出来て、取るべき所で点が取れた。信頼できる樋熊が2回戦で勝った時、樋熊で行くと決めていたので、みんなでしっかり準備して、いろんな想定をしながら試合に入れたのが勝因」と試合を振り返った。 4回戦進出を決めたつくば秀英は20日、ノーブルスタジアム水戸で、鹿島学園と緑岡の勝者と対戦する。(高橋浩一) 17日の土浦、つくばの出場校の試合結果は以下の通り ……………………………………………………… ………………………………………………………

ルワンダで障害と向き合う 義足を作り続ける夫婦がつくばで講演

東アフリカのルワンダで義肢装具を製作し、紛争や病気で手足を失った人たちに無償提供するルダシングワ真美さん(60)と夫のガテラ・ルダシングワ・エマニュエルさん(68)による講演会が22日、つくば市吾妻、つくば市民ギャラリーで開かれる。障害者の自立生活支援に取り組む当事者団体「つくば自立生活センターほにゃら」(同市天久保、川島映利奈代表)が企画した。 2人がルワンダの首都キガリ市で活動を始めたのは1995年で、約100日間に80万人以上が命を奪われた「ルワンダ大虐殺」の翌年だった。96年にNGO「ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト」を立ち上げ、97年から義肢装具の製作を開始し、これまでに延べ1万2000人以上に無償提供してきた。 危機からの再出発 「窮地からは脱して再オープンしました。今は日常に戻り、義足作りをしています」と、真美さんが現在の状況を語る。 2020年2月、夫妻の活動拠点であるキガリ市にある「ワンラブ・ランド」が突如、ショベルカーで壊された。そこには義肢装具の工房とともに、活動資金を捻出するために建てたゲストハウスやレストランがあり、地元の人たちも数多く働いていた。近年、度々洪水の被害に遭っていたことから、政府は一帯の住民に対して「また大雨が降る、今すぐこの場所を出るように」と、立ち退きを迫っていた。「すぐに移動はできない」と断るも、翌日には重機が押し寄せ家屋は取り壊された。 多くの時間と労力をかけて築いた施設が、目の前で壊されていく。あまりの衝撃に、「自分たちの活動に意味があるのか、本当に必要とされているのだろうか」と葛藤した。しかし「ルワンダで私たちにできることは他にない。これをやるしかない」と思い至った。 同年10月、施設再建の資金を募るためクラウドファンディングを立ち上げると、3カ月で1200万円を超える支援が集まった。この資金を元手に、翌年新たな場所に施設を新設した。 2人の出会い 2人の出会いは1989年。ルワンダの近隣国でのことだった。神奈川県出身の真美さんは当時、勤めていた日本の会社を辞めて語学留学でケニアを訪れた。そこで出会ったのが民族対立が続くルワンダから避難してきたガテラさんだった。ガテラさんは幼少期に受けた医療ミスで右足にまひがあり装具を付けていた。真美さんにとって障害以上に印象に残ったのは、大きな体とドレットヘアー、そして誠実で明るい人柄だった。 「私にとって、彼と知り合う以前に障害のある人との出会いはほとんどありませんでした。彼を通じて障害への純粋な好奇心を持ったんだと思います」 1991年にガテラさんが来日し、滞在中に壊れた装具を治すために訪ねたのが、神奈川県の「平井義肢製作所」だった。そこで目の当たりにした高い技術にガテラさんは「これをルワンダの人のために役立てたい」と思いを強くし、真美さんはその夢を実現するため平井さんの元に弟子入りを志願し、5年の修行の後に国家資格を取得した。ルワンダに渡ったのは大虐殺翌年の95年。その間ガテラさんはケニアへ逃れ無事だった。暴力の傷が色濃く残るルワンダで再会し、2人は新しい暮らしをスタートさせた。 ルワンダで気づいた「自由」 95年当時、町なかには手足を失った人があふれていた。初めての患者は地雷で足を失った男性だった。満足に材料が手に入らないなど予期せぬトラブルがあったが、無事完成すると、男性は、歩行訓練の中で徐々に、再び働くことへの希望を取り戻していったという。 以来、様々な障害のある人たちと関わってきたルワンダで、真美さんが居心地の良さを感じたのが「楽天的」なところだという。「うちにはレストランがあるので、障害のある人にお酒を振る舞うことがあるんです」と言いつつ、こんな例を挙げる。 「酔っ払って音楽があれば、みんな杖(つえ)つきながら踊るんですよ。それでお開きになると、2、3本、杖が置きっぱなしになってることがある。本来、杖ついて来たはずなのに、どういうこと?どうやって帰ったの?って、思いますよね。酔っ払って誰かに抱えられていったのかもしれないし、片足で歩いて帰っちゃったのかもしれない」 「酔っ払って転んじゃってる人もいる。ただの酔っ払いのおじさんと変わらないそんな姿を見て、いいなと思ったんですよね。誰だって酔って転ぶことあるじゃないですか。転ぶのはその人の勝手。障害があろうがなかろうが、私がタッチすることじゃない。杖を忘れて転ぶくらい放って置かれていい。それくらい自由がいいと思ったんです」 「日本では、転ぶ前に手を差し伸べたり、必要以上の心配をしてくれちゃうことがある。『これできないから、よろしく』って言われた時に、『はいよ』って手を差し伸ばせる関係がいいんじゃないかって。それが、お互いに気持ちがいい状態でいられる関係なんじゃないかって気がしたんです」 激動の30年と「アフリカの奇跡」 ルワンダは近年、「アフリカの奇跡」と呼ばれる高い経済成長率を記録し、国民が悲劇の記憶を乗り越えようとしている。また女性の国会議員の割合が世界1位となるなど、女性の社会進出でも注目を集めている。真美さんはこれまで日本の「師匠」の元に約10人の若者を派遣し、技術を学ぶ機会を作ってきた。そのうち4人が独立して工房を構え、2人はワンラブ・ランドの工房で共に汗を流している。「大きな夢はないんです。このまま義足を作っていければいいなと思っています」と今後について話すと、「普通に場所を構えて、人が来るのを待って、地方に出向いて必要な人に届ける。後継者というか、任せられる人がいればいつでも死ねるかな、なんて思ってます」と語る。 30年の間にルワンダは大きく変化した。この激動の歴史の中に身を置いてきた記憶を語る講演会は、これまで全国で多数開催されてきたが、茨城では今回が初めてになる。(柴田大輔) ◆講演会「義足と歩むルワンダ」は、7月22日(土)午後2時から、つくば市吾妻2-7-5 つくば市民ギャラリーで開催。参加費は無料。申し込み・詳細はイベントの特設サイトへ。

自分を野次り続ける《続・気軽にSOS》137

【コラム・浅井和幸】今ではどうか知りませんが、私が若いころの野球事情は、味方の応援と相手チームへの野次(やじ)が半分半分だったと記憶しています。味方がボールを見逃したら「大丈夫、次の球打ってこー」と大声を出し、相手チームがボールを見逃したら「バッター、ビビってるよー」と声を張り上げるのです。 味方を盛り上げ、相手をこき下ろす。なんともはや、これが世間一般で思われている「爽やかな少年たちの野球」で、大人たちはこのように指導していたのです。まぁ、自分の力を発揮して、相手の弱点を突くというのが対戦スポーツの醍醐味(だいごみ)で、それをルールの中で行っているから素晴らしいのかもしれませんが…。 この、言葉で相手を攻撃して相手の力を発揮させない、ネガティブな刺激によりネガティブな結果を生み出すということはそれなりに効果があり、勝負事ではまあまあ力を発揮します。 ネガティブな自己暗示 さて、そのネガティブな気持ちや言葉を自分に向け続けたらどうなるでしょうか。「俺はダメな人間だ」「世界中の人が自分を悪く言っている」「もっとちゃんとしないといけない」「自分は恥ずかしい生活を送っている」などなど。 野球の試合であれば、その口汚いチームと対戦している時間以外は、野次は飛んできません。しかし、自分が自分であるのは24時間365日です。自分が自分に向かって野次を飛ばし続ける。それはとてつもないプレッシャーで、手も足も縮こまり、人の目も見られなくなり、笑顔もなくなり、身動きできなくなるのも当然です。ネガティブな自己暗示、悪い過去や未来のイメージトレーニングを続けているのですから。 習慣化した自分への野次、家族への野次、自分の所属するコミュニティへの野次…。何を目的として、そのネガティブな野次、口汚いこき下ろしをしているのか、もう一度考え直してみてください。 事実ではない(たとえ事実の部分があっても)目的を失って辛くなりすぎることに、苦行以外の何も得られないことでしょう。うまくことが進んでいないときは、もう少しだけ自分や自分に相対するもの、自分が属する何かへの野次は控えることをお勧めします。(精神保健福祉士)

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