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2021
《ことばのおはなし》30 「写真で語れ」と、私は教わった
2021年2月3日
【コラム・山口絹記】気がつけば、初めて自分のカメラを持ってから10年以上がたった。あのころはまだiPhoneもなくて、ケータイのカメラはあくまでオマケ。プロや写真愛好家の中では、デジタルに移行する人もいれば、デジタルカメラがいくら便利でもフィルムの画質にはかなわない。なんて話をしていたっけ。 私のメイン機材であるデジタル一眼レフは、有効画素数4,575万画素。10年前であれば、高画素になればなるほど、素子の性能が落ちるとか小難しいおはなしもあったのだけど、もうそんな弱点も克服されてしまった。 当時はNikon F3にISO100のリバーサルフィルムを入れて、50mmの単焦点レンズでシャッタースピード1/8秒まで手ブレしないで撮れるよう訓練していた。私が今使用しているレンズは手ブレ補正機能付きだ。望遠レンズでなければ1/8秒なんて片手で撮れる。 最近のカメラ談義は、ちょっとカメラが好きな方たちの間では、デジタル一眼レフとミラーレスカメラの性能比較。一般ユーザーであればスマホとデジカメの比較? いや、もうスマホで十分という感じだろうか。 プロの世界もミラーレス機が主流になっていくのだろう。どこまで行っても写真はレンズだから、スマホに取って代わられることはない。などと思っていると、ミラーレス機とスマホごと、新しい技術に横合いからぶん殴られて消え去るかも知れない。今までだってそうだった。これからだってそうだろう。 写真は目を引くための入口 時代の移り変わりのなかでカメラのおはなしとなると、いつだって機材や写真の仕上がりにおける進化についてとなるのだけど、私はこの10年で一番変化したのは、実は写真と人の関わり方なのだと感じている。 今、写真を一番見る場所はどこだろう。Instagramだろうか? Instagramの推奨画像サイズは1,080×1,080=1,166,400画素(約117万画素)だ。それを表示しているのが最新のiPhone12だとして、画面解像度が2,532×1,170=2,962,440画素(約296万画素)。Retinaディスプレイはとてもキレイだけど、実はそんなものなのだ。 そして、そういった環境で見る写真、本当に写真を見ているのだろうか。私は違うように思う。 私たちは写真とともに投稿者のコメントを読み、ハッシュタグに興味を持ち、リンクの先の情報へと旅をする。写真は目を引くための入口になり、物語の挿絵になって、挿絵は次の挿絵への導線であって終着点はそうそう見つからない。このWebサイトを含め、これがインターネットの仕組みであり、現在の我々の感覚なのだろう。 写真が写真だけで完結できる環境が無いのなら、ことばやテキストを使おうではないか。ことばだけでは目を引けないなら、写真でも動画でも使えるものは何でも使うしかない。 機材やレンズにこだわって、私が撮ろうとしている写真が目指しているのは、一つの終着点だ。それは今でも変わらない。ただ、固執しようとも思わない。だって、この記事、挿絵が一枚しかないから、最後まで読ませる導線が弱いと感じているのだもの。(言語研究者)
茨城県民球団が第1回草野球No.1決定戦 コロナ禍 分散方式で
2021年2月2日
【池田充雄】プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツを運営する茨城県民球団(ひたちなか市)が、茨城放送と共催で、県全域を対象とした初めての草野球大会「茨城放送×アストロプラネッツ杯 第1回茨城県草野球No.1決定戦」を開く。 大会はトーナメント方式で、6月1日から8月3日まで県内5地域(県北・県央・県南・県西・鹿行)でのブロック大会の後、県大会を行う。決勝戦は10月30日、水戸市見川町のノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)を予定している。 県野球界の発展と、競技を通じた県民の健康促進を目指す。当初は昨年の開催を予定していたが、新型コロナの感染拡大により1年持ち越した。 「本県には全県的な草野球大会はなく、それならばと県民球団の我々が音頭を取り、関係各社に声掛けさせていただいた。昨年はコロナ禍で各地の市民大会も中止が相次ぎ、試合をしたくても人数が集まらない、家族の賛同が得られないなど、全く活動できなかったチームがたくさんあった。この大会を、久しぶりに体を動かし、もう一度気軽に野球を楽しむためのきっかけ作りにしてほしい」と、同球団経営管理部部長の小堀友之さん。 大会運営は、ブロック大会を草野球マッチングサイト「teams」を利用した分散方式で行うことにした。同サイトを通じて参加申請し、相手が決まったら日程や場所は当該チーム同士で話し合い、グラウンドの予約も同サイトからする。大会期間も2カ月と長く、試合が重ならないので密が生じる恐れも少ない。 参加チーム数は未知数だが、各ブロック20チーム程度を想定している。県大会には各ブロックから2チームずつが進出し、2カ所に分かれて行う予定。日程や使用球場は調整中だ。 「昨年と比べてソーシャルディスタンスなどの感染対策も浸透し、今後はワクチンの普及なども進み、状況は好転してくると期待している」と小堀さん。県大会や決勝の観戦方式などは、そのときの状況をみて決定するという。 主な参加資格は県内の軟式野球チームで、満16歳以上のメンバーで構成され、6割以上が職業を持った人であることなど。参加申し込みは5月23日まで。詳しくはteams専用ページ(無料ユーザー登録が必要)へ。
クレオ、今春オープン 商業とオフィスの複合施設に つくば駅前
2021年2月2日
【鈴木宏子】つくば駅前の商業施設クレオ(つくば市吾妻)が今春リニューアルオープンする。クレオを取得した日本エスコンによると、旧西武棟の1~3階は商業フロア、4~6階はオフィスなどの業務フロアとなる。 クレオ旧西武棟は2017年2月末に西武百貨店が撤退して以来、空き店舗となっていた。4年を経て中心市街地の新たな商業施設が始動する。一方、旧イオン棟跡は2022年11月の入居開始に向け18階建て218戸のマンション建設が進む。 当初、20年秋のオープンを目指していたが、新型コロナの影響で商業フロアに出店予定のテナントの足並みがそろわなくなり、半年遅れとなる。一方、4階オフィスは一足早く、2020年11月から入居が始まった。 商業フロアは、1階がスーパーマーケットとデパ地下型の食の専門店街。2階は家電、家具、衣料品など生活関連用品と教育施設。3階は体験型アミューズメントとスポーツ施設となる。計30~40店が入り、県内初出店の店も多いという。 オフィスとなる4~6階は3700坪(約1万2000平方メートル)と大規模。今後、IT系や外資系企業のほか、研究開発型企業の入居を進めていきたいとする。まだ空きスペースが残っており、入居企業を募集している。 さらに旧イオン棟跡に建設中のマンション2階にもカフェを新たにオープンさせる計画だ。 「よりファミリー層寄りに」 日本エスコンは、2018年12月に隣接の商業施設キュートとモグ、19年3月にクレオを取得しており、建設中のマンションと合わせ「商・食・住一体の複合開発により、新しいにぎわいを創出し、暮らしやふれあいをつくる」としている。 新しい商業施設の名称は「トナリエ クレオ」「トナリエ キュート」「トナリエ モグ」となる。商圏は近隣地域で、同社開発事業本部東京商業開発部の庄司元康マネージャーは「暮らしをサポートし、地域の人に喜んでいただけるようにしたい」と話す。客層のターゲットは「よりファミリー層寄りとなる」とする。 一方つくば市は、隣接のつくばセンタービルのリニューアル計画や、中心市街地の活性化を目指すまちづくり会社の設立計画などを発表している。中心市街地のまちづくりについて日本エスコンは「ぜひ市と連携を取りたい」としている。 クレオをめぐっては、18年9月に五十嵐立青市長が、まちづくり会社をつくって土地と建物を当時の持ち主の筑波都市整備から取得する計画を発表したが、市民説明会で異論が相次ぎ、議会の理解も得られなかったことから、五十嵐市長は取得を断念した。その後、日本エスコンが取得し再開発を進めてきた。
《雑記録》20 米中新冷戦か?
2021年2月2日
【コラム・瀧田薫】「米中新冷戦」という言葉がある。最近の米中関係を旧冷戦(米ソ)になぞらえているのだが、この言葉の発信源はトランプ政権で働いていた外交・軍事専門家である。 1990年代、旧冷戦がソ連の崩壊という形で終焉(しゅうえん)したとき、この人たちの先輩たちと軍需企業の関係者が「目標」を失い、ポストを失うのではないかと恐れた。そこで「テロとの闘い」という新看板を掲げてみたが、地政学的な政策目標としてはスケール不足で、軍事・外交関連予算の前年度実績を確保できそうにない。つまり、彼らはソ連という仮想敵国を失うことで、自らの存在の意義が揺らぐ、そんな事態に直面したのである。 しかし、ちょうどそのころから中国が台頭してくる。彼らからすると、それこそ「好機到来」であったに違いない。その後、トランプ氏がこの状況を大統領選挙の争点づくりに利用する。「強いアメリカ」と「強敵中国」を対峙(たいじ)させ、選挙民の危機感と対抗心をあおり、それを自らへの支持につなげてみせたのである。 筆者は、自由主義諸国(米国、EU、日本)にとって「中国は脅威ではない」などと言いたいのではない。米国であれ、中国であれ、国家というものには、仮想敵国の存在を前提として国家戦略を策定する専門機関が存在する。そして、歴史上、こうした機関が自らの存在を自己目的化し、仮想敵を求めて策動したケースが少なくない。 最近目にする「新冷戦」という言葉も、それが誰によって、また何を目的として発せられているか、よくよく吟味しなければならぬゆえんである。 バイデン政権の「戦略的忍耐」とは? さて、米国のバイデン新政権はいかなる対中戦略を用意しているのだろうか。すでに就任した数名の重要閣僚の発言を総合すると、第一に対中国政策の決定において同盟国との協議を重視すること、第二にトランプ前政権の対中強硬路線を当面は維持しつつ、気候変動問題などでは中国との協力を模索するという、二つの方針があるようだ。 ただ、これと関連して、一点気になるのは、サキ米大統領報道官が1月25日の記者会見で「新方針の策定はいくらかの『戦略的忍耐』を持って臨みたい」と発言したことだ。「戦略的忍耐」とはオバマ元政権による「対北朝鮮政策」のキーワードであり、北朝鮮が非核化に向けて具体的なアクションを起こさない限り、米国は一切の交渉に応じないという姿勢を示したものであった。 周知のごとく、オバマ元政権のこの姿勢は北朝鮮の核開発に時間的余裕を与える愚策であったとの批判がある。オバマ元政権で副大統領を務めたバイデン氏がそれを知らぬはずがない。それなのに、なぜまた「戦略的忍耐」という言葉なのか。 これは対中方針の策定に一定の時間が必要だという意味なのか、中国が勢力拡大路線を修正しない限り、米国は中国との交渉に応じないという意味なのか、判然としない。サキ氏の発言が不用意なものだったとは到底思えない。どのような目的をもって発言したのか、しばらく、よくよく吟味しなければなるまい。(茨城キリスト教大学名誉教授)
《吾妻カガミ》99 そろそろ決着? つくば市の2大案件
2021年2月1日
【コラム・坂本栄】つくば市が抱える2大プロジェクトの方向性が見えてきました。一つはどんな陸上競技場をどこに造るか、もう一つはTXつくば駅そばのつくばセンタービルをどうリニューアルするか、です。市当局は今春に最終案を決めたいようですが、県南を代表する市の計画としてはどちらも地味な感じがします。今回はこれらの内容を吟味しましょう。 地味な陸上競技場建設プラン 市が固めた陸上競技場案は、主に小中学生が利用することを想定する「第4種公認(第3種相当整備)」です。規格の表現ではイメージが湧きませんが、要は1周400メートルの全天候型8走路のトラックを造るというプランです。観客スタンドはメインが1500席、芝生が2500人分、駐車場は普通車400~500台だそうですから、市内の陸上競技会などには手ごろなサイズでしょう。 そこで県内の他施設はどうなっているのか調べました。茨城県営(ひたちなか市、笠松運動公園内)は第1種で2700台分の駐車場があります。水戸市営は第2種、石岡市営、日立市営、龍ケ崎市営は第3種だそうです。私が小学生の時に運動会をやり、市内5中学対抗(私は砲丸投げの代表!)を開いた土浦市営が第4種です。いろいろな意味で勢いのある学園都市つくばの陸上競技場が第4種では、少し地味ではないでしょうか。 ある県議とこの問題について話したことがあります。彼の構想は、県に掛け合って高規格(第1~2種)の県営競技場をつくば市内に造らせ、県南の各市にも建設費を分担してもらったらどうか、というものでした。つくば市という狭い世界に閉じこもるのではなく、より広い視野で考えれば、市の費用負担も少なくて済むというアイデアです。 どこに造るかについては、県立上郷高校跡地(7ヘクタール)と総合運動公園予定地跡(45ヘクタール)が候補に挙げられています。比較評価一覧に目を通すと、市はどうやら前者に誘導したいようです。アクセス路の利便性や拡張の可能性などは明らかに後者が上ですから、この選択には何か引っかかるものがあります。 制約が多いセンタービル改修 市の中心市街地とつくばセンタービルをどうするか、市は苦悩しているようです。議会向け資料では、①ビルはホテル日航つくばと筑波都市整備との区分所有であり市が勝手にいじれない、②著名な磯崎新氏が設計したビルのデザインはできるだけ変えない方がよい、③飲食店街があった1階は道路側から目立たないという建築構造上の制約がある―と難しさを列挙、リニューアルは「市が所有している専有部分のみ」と、こちらも地味になりそうです。 具体的には、市が筆頭株主になる「地域運営会社」を設立し、センタービルを市民向けサービスと小ビジネス支援に使ってもらうというのが市の最終案です。私は本コラム87(昨年8月3日掲載)で、上記①②③などの問題点を踏まえ、区分所有権をまとめて大手開発会社に売り払い、オフィス中心のビジネスゾーンに造り変えてもらったらと提案しました。運営会社でにぎわいが戻らなかったら検討してみてください。(経済ジャーナリスト)
「子ども同士をつなぐ役割」 市民団体が教育支援員向け勉強会
2021年1月31日
【川端舞】小中学校などで障害のある児童生徒の日常生活を支援する特別支援教育支援員を対象としたオンライン勉強会が30日開催された。参加した支援員は経験や悩みを共有し、自分たちの役割の重要性を再認識した。同時に、支援員の研修機会が少ないなど、課題も見えた。 主催したのは、市民団体「茨城に障害のある人の権利条例をつくる会」(事務局・水戸市)。メンバーの斉藤新吾さん(45)は、当事者による障害者支援団体「つくば自立生活センターほにゃら」(つくば市天久保)の事務局長でもあり、普段、主に障害のある大人を支援している。障害者を支援していく中で、子どもの頃に周囲の大人がどのように関わったかが、成長後も大きく影響してくると感じていた。一方、学校で障害のある子どもたちに関わる教育支援員を対象にした研修はあまり行われていないことを知り、今回の勉強会開催に至った。 周囲を巻き込む「つぶやき」 参加したのは、県内の小学校などで発達障害や身体障害のある児童を支援している教育支援員6人。勉強会では、十数年前、大阪市で定時制高校に通っていた重度心身障害のある北村佳那子さんの支援員をしていた山崎秀子さんから、当時、生徒や教員とかかわる中で感じたことが話された。 北村さんは生まれつき重度の障害があり、日常生活全般に介助が必要だ。言葉を発することもできない。しかし、小中学校を普通学校で過ごし、定時制高校に進学した。山崎さんが支援員として北村さんに出会ったのはこの時だ。山崎さん自身、小学生の頃、同じクラスに障害のある同級生がいる環境で育ったため、重度障害のある北村さんが普通高校に進学することに何の違和感もなかった。しかし入学当時、教員たちの多くは「北村さんは本来、普通高校に来る生徒ではない」という雰囲気で、北村さんのことを特に気にかけなかった。 山崎さんは北村さんへの支援の中で問題に直面するたびに、「どうすればいいかな」「誰か手伝ってくれないかな」と、わざと周りに聞こえるようにつぶやき、他の生徒が北村さんに関わるきっかけを作ろうと試みた。次第に、山崎さんのつぶやきに答えるように、周囲の生徒が北村さんに関わり始めたという。北村さん自身も、周囲の生徒との関わりに答えるように表情が豊かになり、「教員たちも北村さんを生徒の一員として見ざるを得なくなった」と話す。 「支援員は黒衣のような存在」と言われることもあるが、本来、教室にいないはずの大人がもう一人いることは、周囲の子どもたちにも影響を与えていると山崎さんは語る。周囲の子どもたちは、支援員が障害のある同級生にどのように関わっているのかをよく見ていて、自分がその同級生に関わるときの参考にしている。障害のある子どもと周りの子どもたちをつなぎ、障害のある子どもが困ったときは周りの子どもたちにも一緒に考えてもらうことも、支援員の大切な役割だという。 研修機会少ない 意見交換の時間では、参加者から「支援に悩んだ時につぶやくことで、周囲の子どもや教員が関わってくれるようになり、障害児と周囲の子どもたちが関係を作るきっかけにもなった」という経験などが共有された。「私たち支援員も、教室にいる子どもたちに大きな影響を与えうる存在」「担任教員と話し合いの時間が取れず、不安になることもあるが、支援員からも教員たちを引っ張っていけたら」など、参加者同士で励まし合う様子もあった。 「発達障害など表面的には分かりづらい障害について、周囲の子どもたちにどう説明していくか悩んでいる」という参加者に、他の参加者がアドバイスをする場面もあった。 また、参加者からは「支援員向けの研修の機会が少ない」「支援員同士でコミュニケーションをとる時間がない」という意見も複数聞かれた。山崎さんによると、障害のある子どもとない子どもがともに学ぶ環境が比較的整っているとされる大阪市でも、支援員対象の研修などは整っておらず、それぞれの支援員の努力に任されているのが現状だそうだ。この状況を受け「今後も支援員対象の勉強会を継続して開催したい」と、主催者の斉藤さんは話す。
《食とエトセトラ》10 食べられることのありがたさ
2021年1月31日
【コラム・吉田礼子】昨年11月15日未明、義父が倒れたとの一報。94歳の年齢、いつ何が起きても不思議はない。幸い12日間で退院できたが、毎日、緊張と不安の日々だった。家では、ホームドクターに訪問診療をお願いし、ケアマネージャーとも相談して、訪問入浴と訪問リハビリをしてもらうことにした。近くに住む妹にも助けてもらい、私は主に食事の方を担当することに。 まず義父が好んでいたものの中で消化のよいもの、食べやすいもの、栄養価の高いものを中心に献立を考えていたが、寝たきりで運動不足で便秘が続き、筋力も衰えてきていた。90歳も過ぎると、肉なども食べる量が減ってきていると義母に聞いたが、10年前より痩せて小さくなっていた。 義父の食事プログラム ①筋肉をつくるタンパク質:鶏ムネ肉、豚肉、牛肉の薄切り・ひき肉、大豆、豆腐、卵 ②腹の調子を整えるもの:ヨーグルト、みそ、納豆、ゴボウ、キノコ類、白滝、キウイ、葉物類、オリーブオイル、ゴマ油 ③5色のいろどり:赤(ニンジン、赤カブ、赤身の魚)、黄(卵、パプリカ、かぼちゃ、かんきつ類)、緑(葉物類、ピーマン、キュウリ、ブロッコリー)、白(ご飯、麺類、カリフラワー、白身の魚)、黒(のり、黒豆、ドライプラム、レーズン、ゴマ) ④調理法:食べやすい大きさ、千切り、柔らかく、熱しすぎず、冷たくなく ⑤薄味:香辛料は辛過ぎず、カレー粉、ショウガ、酢、ゴマ油、レモンなどで味の変化を、できれば昆布とかつお節でだしを取る ⑥その他:冬はとろみをつけると、冷めにくく口当たりもよい、体を冷やさない食材を選ぶ 「うまい! うまかった!」 義父の「うまい!うまかった!」の声も日増しに張りが出て、ベッドの周りを歩けるようになった。本人の元気になりたいとの気力と食欲は無関係とは思えない。介護する側の義母も食欲が出てきた。 先日、医者の検査で骨密度の数値が平均値を上回り、骨粗しょう症の薬が出なかったと、ニコニコしながら帰ってきた。しみじみ食べることの大切さを実感。(料理学校主宰)
「この状況では継続」 県が緊急事態宣言中間評価
2021年1月30日
県独自の緊急事態宣言が15日に発令され2週間経過したことを受けて、大井川和彦知事は29日、中間評価を発表した。新規感染者数は改善しているが、入院患者数は増加しているとして「まだまだこの状況では緊急事態宣言を(2月7日以降も)継続していく必要がある」とする見方を示した。 解除の目安として「現在、コロナ病床を県全体で560床に拡大しているが、通常医療にかなり負担をかけている」として、緊急事態宣言発令前の410床まで戻した上で病床稼働率が45%以下まで改善すること、さらに日々の新規感染者数の低下傾向が定着していることの両方を見ながら、解除の判断を決めていきたいとした。 県全体の新規陽性者数は、緊急事態宣言発令時の15日時点の1週間平均が95.7人だったのと比べ、28日時点は70.6人と改善している。一方医療提供体制は、入院患者数が15日時点は257人だったのに対し28日は269人と増加している。病床稼働率は、コロナ病床を増やしたことから15日の56.2%から28日は49.1%になった。 中間評価では新たに県内の人の動きも分析した。ドコモの位置情報データで県内の人の動きを前年と比較したところ、つくば駅、土浦駅いずれも夜の時間帯は人出が減ってきているが、昼間の時間帯は前年と変わらないことが分かった。 さらに新規感染者の職業などを分析したところ、会社員と児童生徒が多いことが分かった。年齢は20歳から59歳までの働いている人が多く、男性の感染者が女性の2倍だった。職業別で最も多い会社員の場合、感染経路不明が46%だった。児童生徒の場合は部活動で集団感染が発生したことが数字を押し上げたという。 大井川知事は「会社員の新規感染者が多く、経路不明者が多いことが問題」だとし、テレワークの一層の推進などを改めて呼び掛けている。
常総学院、センバツ出場決める 5年ぶり10度目
2021年1月29日
【伊達康】第93回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が29日、大阪市の毎日新聞社大阪本社でオンラインで開かれ、関東・東京地区から土浦市の常総学院が選ばれた。5年ぶり10度目の出場。組み合わせ抽選会は2月23日。大会は3月19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。 常総学院は昨秋の関東大会で準優勝し、選出は確実視されていた。午後3時45分過ぎに朗報がもたらされると、島田直也監督(50)は「関東代表として気を引き締めてこれからも練習していきたい」と目尻にしわを寄せながら満面の笑みで語った。 主将の田邊広大は「(センバツ出場は)『当確』として練習してきた。正式に決まったということで、素直にうれしい。今日からまた全員で頑張りたい。自分たちが出来る最高のプレーをしたい」と意気込みを語った。 常総学院は昨秋の県大会で鹿島学園に競り負け準優勝となったが、関東大会では1回戦で前橋商(群馬2位)に9-0で7回コールド勝ち。準々決勝は優勝候補と目された木更津総合(千葉1位)を終盤に突き放して9-1と快勝すると、準決勝で東海大甲府(山梨1位)を10-0の6回コールドで退けた。 決勝は連覇を狙う健大高崎(群馬1位)に8回までリードを奪ったが2本のホームランを浴びて延長11回の激闘の末に7-9で敗れ準優勝。圧倒的な強打と高い投手力ががっちりかみ合って関東4枠に入ったことから選抜大会出場が確実視されていた。 島田監督は、昨年亡くなった名将木内幸男元監督のもとで1987年の甲子園に春夏出場、夏には準優勝投手となった。プロを経て昨年、学生野球の指導資格を回復し、同校の投手コーチから昨年7月に監督就任、最初のチャレンジで名門復活の手がかりをつかんだ。 2年生の二枚看板 エース右腕の秋本璃空は176センチ80キロの分厚い体躯から最速145キロのストレートと切れ味鋭いスライダーで打者に真っ向勝負を挑む。 県大会は1回戦に1失点完投、2回戦はエンジンのかからない打線を尻目に11奪三振1-0完封と完璧な投球内容でチームを牽引した。準々決勝はリリーフ登板し4回無失点。関東大会出場をかけた準決勝の藤代戦は初回に2点を失ったがその後は持ち直し、大川への継投で関東大会をたぐり寄せた。関東大会では健大打線には捕まったものの、準決勝までの3試合は防御率0点台と抜群の安定感を誇りベンチの信頼も厚い。 2番手格の大川慈英は176センチ70キロとスリムな体格から、秋本をしのぐ最速146キロのとてつもないボールをテンポよく低めに集める。 県大会準決勝の藤代戦は9回に連打から一死一、二塁のピンチを背負ったが145キロのストレートを連発して後続を断った。関東大会では準決勝の東海大甲府戦で先発登板し7イニングを投げ被安打3、自責点1。スピードの割には奪三振数が少ないが、一冬越えて迎える選抜では150キロの大台も期待できる逸材だ。母はバレーボール元日本代表で1996年アトランタ五輪に出場した鳥居千穂さん。身体能力は折り紙付きだ。 3番手格の左腕・伊藤地宏(1年)は130キロ前後のストレートと緩い変化球で打たせてとるスタイルで試合を作る。中学1年の時にはカル・リプケンU-12世界少年野球大会日本代表に選ばれた。 関東大会で打線に自信 打線は県大会で当たりが少なかったことから、関東大会で打順を入れ替えて臨んだ。結果的にこれが見事にはまり、関東大会のチーム打率は.388を誇る。 下級生時代から上位打者兼遊撃手として野手の中心を任されていた不動の3番・三輪拓未が長打も小技もこなし、状況に応じたバッティングでチームで支えるプロ注目の遊撃手。絶品の守備に注目だ。県大会で5番に入っていた185センチの長身の左打ち・宮原一綺は出塁率の高さを買われて関東大会から1番に固定された。大柄ながら器用に逆方向に弾き返し首脳陣の期待に見事に応えた。 4番に座る青木良弘は171センチ78キロと中軸にしては少々小柄で近年の常総の中軸と比較しても1発長打は少ないが、ボールを懐深く呼び込んで右中間にしぶとく返す技術に優れており、ピッチャーにとって嫌らしい打者だ。 6番捕手の田邊広大はシュアな打撃が持ち味。上位と遜色のない鋭い打球でセンター方向中心にはじき返す。捕手としても関東大会で名を上げた。二塁送球1.8秒台の強肩でピッチャー陣を盛り立てる。 中村蒼は9番ながら一発長打の怖さがある。大一番の木更津総合戦では先制の2点タイムリーツーベースを放ちその後も波に乗った。
事前連絡なく来院、クラスター情報共有ない 「今の問題」県保険医協会が調査
2021年1月29日
【山崎実】県内の医師・歯科医師2100人余で構成する県保険医協会(土浦市大町)は、年を渡り実施した「今冬の新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療機関への影響調査結果」をまとめ、公表した。 同会に所属する医療機関の多くは中小病院や診療所だが、感染の拡大と共に地域医療の核として役割が重くなっており、今回の調査も「今、抱えている問題点」をアンケート方式で実施した(調査数776件に対し回答数182件。回答率は23%)。 調査結果によると、感染症対応の困りごとに「ある」と答えたのは86%で、特に多いのが「発熱患者等が事前連絡なしに来院」(69%)、「クラスター発生要因等の情報共有」(47%)、「感染症対応の影響で職員が疲弊」(40%)ーなど。 発熱や倦怠感、せきなどかぜ症状のある患者は通常外来ではなく、電話連絡での発熱外来受診が必須となっているが、患者、地域住民の「受診前(事前)連絡」に対する協力を要請している。 またクラスター発生時の情報共有がされていないことに困っている医療機関が約50%あり、「情報がオンタイムで入ってこない」「クラスター発生情報を地元医療機関に知らせてほしい」「発熱外来診療での参考にしたい」ーという意見が聞かれた。 さらに感染症対策で望むことがあるかとの質問には、「休業補償の創設」が79%で最も多く、次いで「危険手当制度の創設」64%、「医療資源を集約し各地域で発熱外来を増設」47%の順。 医療従事者の休業補償と危険手当の割合も高かったが、これは慰労金や感染防止対策費補助などが中心で、感染リスクに伴う補償がなかったことが理由とみられる。例えば、鹿児島県では、「診療・検査医療機関」の従事者には1日当たり4000円の危険手当を制度として設け、鳥取県では「診療・検査医療機関」で院内感染が発生し休業した場合は、最大300万円の休業補償を支給する制度を設けているという。 困りごとに「ある」と答えた中には、高い割合で「感染症対応の影響でスタッフの疲労度が高まっている」「休職や離職が発生している」「医療スタッフや、家族などに対する誹謗中傷が起きている」ーなどがあるといい、相変わらず事態の深刻さを浮き彫りにしている。
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