火曜日, 4月 7, 2026

土浦市を感染拡大市町村に再指定 部活は県外との練習試合自粛を

新型コロナウイルスの県内の感染状況が再び急速に悪化しているとして、大井川和彦知事は17日、土浦市などを5月20日から6月2日までの2週間、再び感染拡大市町村に指定すると発表した。つくば市は指標を下回ったとして20日から指定を解除する。 一方、高校や大学の部活動でクラスターが発生していることから、県外との練習試合は自粛するよう要請した。さらに県内の感染拡大市町村にある学校との練習試合は慎重に判断するよう呼び掛け、練習試合を実施する場合は自校を含め2校以内、試合に参加する生徒は2週間前から健康管理を徹底するよう求めた。 20日以降の感染拡大市町村の指定は土浦市のほか、かすみがうら市、阿見町、牛久市など計20市町村になる。土浦市は12日まででいったん解除となったが、1週間で再び再指定となる。 土浦市の人口1万人当たりの新規感染者数は10日時点が1.38人だったのに対し、17日時点は1.88人と上昇している。つくば市も同0.89人から1.49人と上昇しているが、1.5人以上という指標を下回ったため解除となる。 感染拡大市町村のすべての飲食店に対して、午後8時から午前5時までの時短営業などが要請される。協力金は売上高に応じて、1店舗当たり1日2.5万円から7.5万円が支給される。 5割が変異株、20代中心に拡大 県内の感染状況について大井川知事は、20代を中心に40代までの感染が広がっているとし、5割が変異株だったことを明らかにした。ゴールデンウイーク前の変異株の割合は3割だった。医療提供体制の負荷も高まっているとした。 こうした状況を受けて国に対し、まん延防止重点措置の適用を要請するとした。申請は3度目。2度とも適用が見送られている。

市民に見せる顕微鏡の世界 つくば開催の学会が体験機会

2012年以来9年ぶりのつくば開催となる日本顕微鏡学会(幾原雄一会長)の第77回学術講演会で、顕微鏡の世界を直接のぞける市民向けイベントが6月13日、つくば国際会議場(つくば市竹園)で行われる。市民公開講座と顕微鏡体験ワークショップの2プログラムで、参加登録、申し込みを受け付けている。 学会は日本の顕微鏡研究者の集まりである公益社団法人。顕微鏡学に関連する話題を取り上げ、最新の研究成果を発表し討論する場として、毎年学術講演会を開催している。今回は6月14日から3日間、同国際会議場で開催する。テーマは「デジタルトランスフォーメーション(DX)時代の顕微鏡サイエンス&テクノロジー」。 コロナ禍の学会らしく、発表や参加はオンサイト・オンラインを併用するハイブリッド開催となるが、会期前日のプレイベントは開催地域の市民が足を運べる内容で構成した。 観察体験のワークショップ 特に「顕微鏡体験ワークショップ」では、顕微鏡製造会社の協力で走査型電子顕微鏡(SEM)、光学顕微鏡を使って、実際にミクロの世界を観察する機会を提供するという。13日午後2時から4時の日程。先着30人(小学生の場合は保護者同伴)で受け付け中。 これに先立ち午後1時からは公開講座がある。山梨大学名誉教授の大野伸一さんの「人間の血液中の赤血球の形について顕微鏡で調べた話題」、タイニー・カフェテラスの永田文男さんの「顕微鏡で見る昆虫や植物の巧みな構造」の2講演が予定されている。 学術講演会事務局では「つくばには数多くの研究機関や大学が存在し、そこには必ずと言っていいほど数多くの顕微鏡が設置されており、最新の研究に欠かせないものとなっている。新型コロナウイルスに立ち向かう有力なツールにもなっている顕微鏡の世界を、この機会にぜひのぞいてほしい」という。 講演会、ワークショップともに参加は無料。事前登録は日本顕微鏡学会第77回学術講演会ホームページから。(相澤冬樹)

つくば中心地区再生 出だしでつまずき 《吾妻カガミ》106

【コラム・坂本栄】つくば市の中心市街地再生事業が動き出しましたが、その仕事を担う「まちづくり会社」への資本金払い込みが一部滞っているとか、センター広場に設けるエスカレーターは要らないとの意見が議会で出ているとか、出だしのつまずきを伝える記事が本サイトに載っています。今回はこれらの問題に目を通したあと、事業策定プロセスでの「手抜き」について点検します。 本サイトの記事「(まちづくり会社の)資本金2900万円少ない」(4月30日掲載)には笑いました。市が中心になって設立したこの会社には、地元の3社が3000万円ずつ出資することになっていたのに、うち1社の設立時払い込みが100万円だけだったという話です。同社はその理由は市に聞いてくれと逃げ、市は「分割で構わない」と弁解しています。新会社に注目していた市民は、さぞ拍子抜けしたことでしょう。 もう1つのつまずきは「(市議会で)エスカレーター設置をめぐり論戦 」(4月27日掲載)に出ています。この事業の目玉、エスカレーター2基設置について、2基とも要らない、1基だけでいい、2基あってよい―と、議会で論争になったという話です。深地下のTX秋葉原駅にはエスカレーターが絶対必要ですが、センター広場にはどうでしょうか。 総額10億超なのに大型事業でない? 問題含みで始まったこの案件、10億円超の経費が投入される大プロジェクトです。ところが市の策定作業では、市民・識者の声の収集や市議との対話が十分でありませんでした。上の2つのつまずきも、この辺に遠因があったようです。 前市長の運動公園計画に反対する運動の熱量を引き継いで市長になった五十嵐さんは、2018年秋、「大型事業の進め方に関する基本方針」をまとめました。前市長時代の大型事業計画を批判的に検証、総事業費10億超の大型事業を進める際には「民意の適切な把握」「議会への適切な報告」などが必要と、執行部のひとりよがりを戒めたのがポイントです。 中心市街地再生事業費は、基本設計費979万+出資金6000万+実施設計費6300万+工事費9億500万=10億3779万円ですから、計10億円超の大型事業になります。ところが、本サイトのコラム「映画探偵団」の筆者、冠木新市さんもたびたび指摘しているように、市による「民意の適切な把握」はおざなりで、基本方針で定めた手順がお留守になりました。 この点を議会で質問した市議、飯岡宏之さんによると、五十嵐市長は「リニューアル事業だから大規模事業評価には当たらない」「6000万の出資金はリニューアル事業費ではない」と答えたそうです。 つまり、再生事業は10億円超でも大型事業に該当しない→だから民意の把握は形だけでよい、仮に再生事業を一般事業に分類するとしても事業費ではない出資金をマイナスすれば10億円以下→だから大型事業に該当しない―ということです。大型事業の定義(総額10億円超、ただし再生事業は対象外)を盾にした2段構えの理屈ですが、追求をかわすための言い訳のように聞こえます。(経済ジャーナリスト) 追記:この原稿を書き終えたあと、「つまずき」どころか「大転び」を予感させるニュースが入りました。中心市街地再生事業について「18人が住民監査請求」(5月12日掲載)という記事です。市民の関心度が高いこの案件、議会論議にとどまらず市民運動にまで広がってきました。

ロボッツB1昇格決定! 3年前の雪辱果たす

男子プロバスケットボールB2リーグのプレーオフ準決勝、茨城ロボッツはホームのアダストリアみとアリーナ(水戸市緑町)で仙台89ersと対戦。15日の第1戦は73-56、16日の第2戦は81-78で連勝し、悲願のB1昇格が確定した。プレーオフ決勝は5月22日から太田市運動公園市民体育館で、群馬クレインサンダースとB2王座を懸けて戦う。 「待ってろB1」このスローガンをついに現実のものにした。仙台と互いに死力を尽くして戦った準決勝第2戦は、わずか3点の差で、茨城が勝利をもぎ取ることができた。 第4クオーター残り3分24秒の段階で茨城のリードは7点。ここからここから仙台は3点シュート2本とフリースローで追い上げ、ついに追い付く。残り1分9秒。たまらず茨城はタイムアウトを取り、グレスマンヘッドコーチが選手を鼓舞する。 タイムアウト明けの最初のプレー、チェハーレス・タブスコットのジャンプシュートはリングにはじれるが、マーク・トラソリーニがリバウンドで押し込み、さらにその際の相手ファウルでバスケットカウントを獲得、これも決めて3点のリードを奪った。 残り50秒、仙台も後がない。渡辺のインサイドアタックは平尾充庸が止めるもののファウルを取られ、フリースローを与えてしまう。シュートモーションに入る渡辺に対し、スタジアム中の観客が足を踏み鳴らしてプレッシャーをかける。これが功を奏したか、渡辺は2スローとも失敗。 最後残り6秒、起死回生を狙う渡辺は3点シュートを放つが、大きくはじかれる。リバウンドを取ったのは平尾。前線の小林大祐にパスを送ると、ここでブザー。小林はボールを高く投げ上げ、ベンチから選手たちがコートへ飛び出してくる、誰もが待ちに待った勝利の瞬間だ。 試合後コートにしゃがみ込み、挨拶では涙を見せた平尾は「今季主将としていろんな人の思いを背負いながら戦い、一つの目標を達成したことで、張り詰めたものが報われた。最後の方は覚えていないほど、こみ上げてくるものがあった」との心境を、会見で語った。 2018年5月には破竹の17連勝を遂げながら、福島ファイヤーボンズとのリーグ最終戦に敗れ、プレーオフを逃した「いわきの悲劇」(18年5月7日付)。この試合で平尾は一人で34得点を挙げてチームをけん引したが、4点差で勝利に届かず、試合後に涙をあふれさせた。 その姿はブースターも覚えている。「みんなで流した3年前の悔し涙を、今日は歓喜の涙に変えてもらった。それもホームの水戸で叶えてもらい、本当にうれしい。最後の場面はドキドキしたが、選手が折れずにこらえてくれた」と話すのは、試合後に「ありがとう」のプラカードを掲げた栗田光子さんらのグループ。5年来のロボッツファンで、3年前のいわきにも足を運んでいる。 チームは一つの偉業を成し遂げたが、これで終わったわけではない。山谷拓志社長は「目標はあと2つある。ファイナルに勝ちB2優勝を手にB1へ乗り込むこと、そしてB1で優勝し日本一になること。今はまだそのステージに立った段階でしかない。何年かかるか分からないが、必ず頂点を目指す」と次の目標を見据える。(池田充雄)

オンラインで語学交流 日本語学校の留学生講師に つくばフェスティバル

オンラインで開催中の「つくばフェスティバル2021」に15日、日本語学校「日本つくば国際語学院」(同市松代、学校法人つくば文化学園運営)で学ぶ留学生が出演し、市民向けオンライン語学講座の講師として中国語や韓国語を教えた。 午前に中国語、午後に韓国語講座が各1時間、オンライン会議アプリZoomを利用して無料で開かれ、語学に関心のあるつくば市民など20代から60代の約10人がそれぞれ参加した。 手作りカードで中国語講座 中国語講座のテーマは「中国料理のお店で、中国語で注文してみませんか?」。講師を務めたのは同学院2年のワン・ヤンさん(29)と、卒業生のマ・ソウソウさん(32)。 2人は、チャーハンやマーボー豆腐などの日本人になじみのある料理名や、「この料理は辛いですか?」「ありがとう」など、食事でよく使われる言葉の中国語表記と発音を、手作りのカードを使いながら教えた。 講座を終えたワン・ヤンさんは「日本人と一緒に勉強できてうれしい」と話した。 「韓国人の僕よりうまい」 午後の「韓国人と自己紹介をして友達になろう!」の講師は同2年生のチョ・ヨンヒョンさん(27)と1年のイ・ハンギルさん(30)。「アンニョンハセヨ」など基本のあいさつや、自己紹介によく使用する表現を中心に教えた。 2人は「今の発音はよかった」「この発音は少し口を閉じて」など、画面を通して熱心に指導した。参加者の発音を聞いて「韓国人の僕よりうまい」と盛り上げる場面もあり、和気あいあいとした雰囲気で講座を終えた。 チョ・ヨンヒョンさんは「楽しかった」と笑顔で話し、今年1月に来日したばかりというイ・ハンギルさんは「(緊張で)頭が真っ白になった」と感想を述べた。 参加者からは「楽しかった」「また機会があったら受けたい」など好評だった。 同学院教務主任の杉本和昭さんによると同フェスティバル主催者から「外国語交流をしませんか」と参加依頼を受け、関心のある留学生が参加したという。「昨年のフェスティバルは新型コロナで中止だったが、今年はオンラインで参加できてよかった」と話した。 つくばフェスティバルは世界各国の食と文化、科学を楽しむイベントで、今年は1日から31日までオンラインで開催されている。同学院留学生による講座は、29日にも、タジキスタン、メキシコ、ペルー出身学生による日本人向け講座「私の特別な日」とスペイン語講座がオンラインで開催される。参加費無料。申し込みはつくばフェスティバル2021公式サイトへ。(伊藤悦子)

正岡子規『水戸紀行』追歩(7) 《沃野一望》27

【コラム・広田文世】灯火(ともしび)のもとに夜な夜な来たれ鬼我(わが)ひめ歌の限りきかせむ とて 明治22年、水戸在住の友人を訪ね、東京から水戸へ徒歩で向かった正岡子規は、土浦を過ぎ、意地っ張りを貫き通し、千代田町、ではなく今や「かすみがうら市」の水戸街道を北上した。 令和追歩組も、6号国道を石岡へ向かう。ゆったりした下り坂の先に、常磐自動車道千代田石岡ICへの誘導路が分岐する。上を常磐高速が横切り、下を6号国道、くぐったすぐ脇へ旧水戸街道が左手から合流してくる。合流点には、旧街道時代の一里塚が、気ぜわしく行き交う現代の車列をひっそりと見つめている。子規は、この一里塚を、くたびれきって通過していったにちがいない。 恋瀬川への坂を左カーブで下り、恋瀬橋の付け替えにともない設置された休憩施設が、恋瀬川ロードパーク。子規の時代に整備されていたら、子規先生、どんなにか喜び、足をもみさすったことか。 恋瀬橋を渡るとすぐに石岡市街。石岡駅への分岐の先で、JR常磐線の渡線橋をこえる。子規はその日、石岡泊とした。令和版は、まだ日も高く、両足からの不平信号も届かず、快調に歩を進める。 小美玉市に入る。園部川にかかる園部橋から西を遠望すると、筑波山の男体山、女体山の二峰がちょうど重なり、ひとつの鋭角三角形に見えてくる。子規は、土浦を過ぎたところで道標を見落とし筑波山へ立ち寄れなかったが、訪ねてみたかった無念が行間にうかがえる。 6号国道は、大曲を過ぎる。千貫桜という地名がある。水戸藩二代藩主光圀が、街道沿いの桜の名木を褒賞した由来にちなむ。子規も、桜について記している。「この辺の街道は松縄手にあらずして路の両側に桜の木を植う。木のたち皆のびのびとして高さ十間もあり」と、まだ咲かぬ三月の桜の枯れ枝を見上げている。 「足がすりきれるまで」歩く 茨城町に入り、6号国道は、ひときわ立派なバイパスへ分岐する。バイパスに歩道はなく、歩行者は立ち入れない。やむなく歩道の残る旧6号へ迂回する。 涸沼川を渡る。バイパスの開通のとばっちりで歩行者は、渡線橋を越えたり側道を上がり下りして、大回りのあげくに旧水戸街道=現在の国道50号へ出る。子規の時代は、かえってすっきり歩けたはず。 ここまで来れば、あとはひたすらまっすぐ進み、水戸は偕楽園の脇をとおり千波湖へ、さらにもうひとふんばりで水戸駅のはず、と目標が見えてきたとたん、足やら腰やら肩までが、ストライキのシュプレヒコールをあげはじめる。 もう少しだ、もう少しだ。となだめすかしながら歩くと、バス停の粗末なベンチを発見。バスに乗るわけではないが、ありがたい休憩ポイントとさせていただく。子規の「足がすりきれるまで」の述懐に、思わず納得。とはいうものの、休んでいてはいつまでも到着できないことは自明の理。 最後のふんばり。「どっこいしょ」と立ち上がる一歩が辛い。(作家)

筑波大、流経大に完敗 2年ぶり茨城ダービー

第95回関東大学サッカーリーグ1部前期第6節の筑波大―流通経済大(流経大)戦、通称「茨城ダービー」が15日、千葉県東金市の東金アリーナ陸上競技場で行われ、筑波大は1-3で流経大に敗れた。コロナ禍により茨城ダービーの開催は2019年以来2年ぶり。 第95回関東大学サッカーリーグ1部前期第6節 5月15日 東金アリーナ陸上競技場筑波大1ー3流経大前半0-2後半1ー1 両校は、今月9日にひたちなか総合運動公園陸上競技場(ひたちなか市)で行われた天皇杯県代表決定戦の決勝戦で対決し、延長戦の末、筑波大が流経大に2-3で惜敗した。筑波大は雪辱を期して臨んだが、流経大に返り討ちに遭った格好となった。 筑波大は、前半6分に流経大DF佐久間駿希(4年)にシュートを決められ失点を許した。同35分にも流経大FW満田誠(4年)にシュートを決められ2失点。巻き返しを図ろうとするも得点を決められず0-2と流経大優勢のまま前半を折り返した。 ハーフタイムに交代した筑波大MF田村蒼生(1年)が後半17分に1点を決めて1-2に持ち込み、流経大に一矢報いたが、同21分に流経大FW齊藤聖七(3年)に3点目を決められた。 筑波大は最後まで奮闘するも、放ったシュートが流経大ゴールポストの上をかすめるなどチャンスをものにできない場面が散見され、流経大優勢の流れを変えるには至らず試合終了となった。 流経大は2019年の茨城国体で県代表チームに選手14人が参加し茨城県の優勝に貢献。有力選手を国体に出した影響で同年の関東大学リーグ1部で最下位(12位)となり、2020年は2部に降格した。しかし同年のリーグ2部で優勝を果たし、わずか1年で1部に復帰した。 「実力通りの差が出た」 筑波大の小井土正亮監督は「先週9日も流経大と天皇杯(県代表決定戦決勝)で対戦して延長戦まで行って負けてしまっているので、選手の中ではかなりリベンジを期するものがあり、メンタルでもやる気があった、戦術的にも特に困っているところがあった訳ではない。その中で負けたのは、実力として完敗。実力通りの差が出た」と振り返った。 一方、流経大の中野雄二監督は「ウチの学生はのびのびしていたと思う。筑波大の方が上手くいってないというか、早いうちから失点してしまった。中6日で『(流経大に)リベンジしたい』という強い気持ちで臨んだとは思うけど、前半6分の先制点が筑波大の気持ちを沈めたと思う。それくらい貴重な先制点だった」と勝因を話した。(崎山勝功)

導水運用し霞ケ浦、利根川下流の水資源を有効活用 東京2020渇水対策で国交省

国交省関東地方整備局は、東京2020オリンピック・パラリンピックに備えた4月の渇水対策協議会で、渇水対応行動計画を改定した。 前回、東京オリンピック直前の1964年(昭和39)夏に、最大給水制限率50%で昼間の断水等、厳しい制限を余儀なくされたことから、これを教訓にダム群の貯水量の温存に努め、水の安定的供給に万全を期す。 渇水対応行動計画の主な改定内容は、利根川・荒川水系等で3対策(武蔵水路等の新たな運用、既存施設の徹底活用など)を新たに追加したほか▽洪水期のダムの弾力的管理は「八ッ場ダム」(2020年3月末完成、4月以降は本格的な運用開始)、「渡良瀬遊水地」を追加し計11ダムで実施する▽継続的な確保対策上、水不足の段階になった場合には外国人観光客等に対し、外国語で節水を呼び掛ける―ことなども行い、対策を拡充、強化し、渇水に備えたいとしている。 前回の1964年夏とは異なり、現在は東京都の水源として多摩川に加え、利根川、荒川の2水系が加わり、2020年3月末には八ッ場ダムも完成した。 このため首都圏のダム総利水容量は、八ッ場ダムを含め洪水期で当時の約4.5倍の12億4500万立方メートル、非洪水期で5.1倍の16億9100万立方メートルとなっているが、近年の猛暑などから首都圏の主要な水源である利根川・荒川水系では、取水制限を伴う渇水が発生している。 オリンピック・パラリンピック開催の今年も大きな懸念材料になっている。 水行政の情勢下、期待されているのは八ッ場ダムの運用で、完成後は新たに非洪水期(10月6日~6月30日)で9000万立方メートル、洪水期(7月1日~10月5日)で2500万立方メートルの利水容量に貯留した水が活用できるという。 また利根川上流ダム群の補給に先駆けて、北千葉導水路など下流利水施設を活用し、霞ケ浦や利根川下流に集まった水を江戸川に供給する連絡水路、利水施設の運用を強化する。運転日数、導水量を強化することで、ダム補給量を抑制し、ダム貯水量の温存を目指すとしている。 渇水諸対策(流況監視、利水施設の導水量決定、河川流量予測、ダム補給量の決定・指示など)のコントロールセンターとして、同整備局では、「首都圏水資源統合運用本部」が、その指揮を執る方針だという。(山崎実)

サヨナラ勝ち アストロプラネッツ、東地区2位に浮上

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは14日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で神奈川フューチャードリームスと対戦し、4-3でサヨナラ勝ちを収めた。これで茨城は7勝7敗1分、栃木ゴールデンブレーブスをかわし東地区2位に浮上。期待の新外国人ラモン・カブレラも公式戦初ヒットを記録した。 神奈川 000002001 3茨城  000003001x 4 茨城はこの試合、土浦出身の野木和馬投手が加入後初となる先発出場。5回までを2安打2四球の好投で試合を作り、「少ない球数で抑え、攻撃につなげるピッチングを心掛けた。1、2回とも先頭打者を出してしまったが後続を断ち、野球はリカバリーができるスポーツであることを体現できた」と胸を張った。ジョニー・セリス監督も「いま一番安定している投手。コントロールがいいし気持ちも強い」と評価、今後も先発で使う意向だ。 野木は初の先発とあって5回でマウンドを降りたが、6回表、2人目の久能雄汰が神奈川に先制を許した。先頭を四球で出し、三塁打と犠牲フライで2失点。しかし茨城はその裏すかさず逆転に成功。先頭の妹尾克哉の中前打で口火を切り、2四死球で無死満塁とすると、安田寿明の中前打でまずは1点。そして山中堯之の中越え二塁打で2点を加えた。これで山中は初のMVP受賞。試合後のお立ち台では「勝ちたい一心でバットを振った。これからさらに勝ち続けるので応援よろしくお願いします」とファンにアピールした。 9回表、茨城は6人目の橋本直樹が2安打を許し同点とされるが、またもその裏に粘りを見せた。寺島一也が右中間安打から敵失の間に二塁を陥れ、暴投で三塁へ進む。その後、死球と敬遠で2死満塁とし、打席には瀧上晶太。フルカウントからファールで粘ると、7球目が外れてサヨナラの押し出し四球となった。 茨城は取られても取り返す粘りを見せ、ピンチも細かい継投で切り抜け、快勝ではなくてもこれで勝率5割を達成。セリス監督は「今の意識が大切。投手は四球なく、野手はエラーなく、集中して最後までいい試合をしたい」と、今の好循環について話した。 この試合でもう一つ注目されたのが、3番捕手で先発出場したカブレラ。かつて埼玉西武ライオンズなどでプレーしたアレックス・カブレラ選手の息子で、メジャーリーグ通算4本塁打の実績もある。来日後、新型コロナウイルス感染対策のための隔離期間を経て、9日にBCリーグデビューを果たしたばかり。 今日は出場3試合目で「自分が出て初めての勝利」と喜びの声。今は試合の中で徐々に調子を上げている段階だそうだ。捕手としても「日本の投手やボールをもっと理解して、彼らと一緒に勝つ道を探していきたい」と抱負を語る。(池田充雄)

「コップ半分の水」の捉え方 《続・気軽にSOS》85

【コラム・浅井和幸】ここにコップがあります。そのコップには水が半分入っています。このコップを見て、「コップに水が半分しか入っていない」とネガティブに考えることはいけないことで、「コップに水が半分も入っている」とポジティブに考えることがよいことだと教えられる場面があります。 世間では、ポジティブが良いことで、ネガティブが悪いことだと教わります。さて、コップに水が半分「も」入っていると考えるのがよいのか、半分「しか」入っていないと考えるのがよいのか。それぞれが勝手に好きなように考えればよいと思いますよ。 ですが、浅井はどのように考えるのか?と聞かれたら、「コップに水が半分入っているのだなと考える」と答えます。いやいや、それをネガティブに考えるのか、ポジティブに考えるのか?という質問に答えなければいけないとなると、どんな大きさのどのようなコップに、どれぐらいの水が入っていようが、ポジティブでもなければ、ネガティブでもないよと捉えます。 大切なのは、このコップと水のある背景、シチュエーションです。コップに水が入っていることが良いことか、悪いことか? そして、「も」と捉えることと「しか」と捉えることのどちらがよいことかは、別の条件がなければ判断できません。 ポジティブ思考とネガティブ思考 例えば、コップ半分の水で、十分にのどの渇きが潤せるのであれば、それは「コップに水が半分も入っている」というポジティブな意味にとらえられます。 しかし、すでにのどは潤っているのに、無理やりにコップ半分の水を飲み干さなければいけないのであれば、「コップに水が半分も入っている」というネガティブな状況にもなり得ます。 災害で避難しているときなどをイメージしてください。コップ10杯分の水がなければ生きていけない状況では、「コップ半分しか水が入っていない」と捉えて、早めに水を確保する工夫が必要でしょう。そのときに、「コップに水が半分も入っている」と捉えてのんびりしていたら危険ですよね。 いかがでしょうか?「コップに水が半分入っている」という情報だけで、ポジティブに捉えた方がよいのか、ネガティブに捉えた方がよいか断定するという考え自体が現実離れしているわけです。 このように考えることが、現実的には何かに役立つと私は考えていますが、私のツレに言わせれば、「あんたのそういうところが、面倒くさい」と、バッサリと切られてしまいました。やはり、物事を考えて表現するということは、時や場所、それを伝える相手との関係などの要素は、とても大切なようですよ。(精神保健福祉士)

Most Read