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今度は陸上競技場を検討 つくば市

【鈴木宏子】つくば市が現在パブリックコメント(意見募集)を実施している市スポーツ推進計画中間年度見直し案に、住民投票で中止となった総合運動公園に代わって、陸上競技場の整備検討が盛り込まれている。市はすでに9月補正予算に陸上競技場が整備できるかどうかを調査する費用を計上し調査に着手している。一方、市が昨年3月にまとめたスポーツ環境に関する市民アンケート調査で陸上競技場の要望は4番目だった。 現在のスポーツ推進計画は2014年度に策定された10カ年計画で、「総合運動公園等の整備」が盛り込まれている。社会状況の変化などを踏まえ、10年間の中間に当たることから今回見直す。見直し案は市スポーツ推進審議会(委員長・阿江通良筑波大名誉教授)で審議された。市ホームページなどで公表されており、12月7日から来年1月7日までパブリックコメントが実施されている。 市民要望は4番目 一方、昨年3月にまとめられた市民アンケート調査の結果は、これからのスポーツ施設づくりに関して「既存施設の改修と気軽に利用できる施設を多数つくってほしい」(27.5%)が1位、「既存施設を改修し充実してほしい」(26.2%)が2位で、合わせると過半数の53.7%を占めていた。 さらに新たにつくるべき公共スポーツ施設をたずねたところ、1位は体育館(24.7%)、2位はウオーキング・ランニングコース(21.4%)、3位は多目的広場(20.9%)で、陸上競技場(17.3%)は4位。中高生に限っては7位だった。市はアンケート結果を受けて昨年3月、今後新たに必要・改修が必要なスポーツ施設として体育館を挙げていた。 11カ所対象に調査に着手 陸上競技場をめぐっては、今年9月補正予算に同施設が整備できるかどうかを調査する調査費757万円が計上された。候補地として調査対象となっているのは今年4月、市立秀峰筑波義務教育学校が開校したことなどに伴って廃校となった筑波地区の小中学校跡地10校と、旧県立上郷高校跡地の計11カ所。総合運動公園の予定地だった大穂地区の空き地は対象には入っていない。 調査で想定されている施設規模は、公式記録がとれる400㍍トラックがある規模だという。3㌶以上が必要なため、筑波地区の中学校跡地2カ所と上郷高校跡地の事実上3カ所に絞られている。地形や周辺の状況、概算コストなどを調査し、今後の検討資料にする。 調査に着手した理由は、市PTA連絡協議会から陸上競技場の整備要望が出されていること、五十嵐立青市長の公約にも掲げられていることだという。市スポーツ振興課によると現在約400万円で業者に調査を委託したばかりで、来年3月末までに調査結果をまとめる予定という。 一方、市は総合運動公園が住民投票で中止になったのを教訓に、弁護士らによる検証委員会の提言を受けて今年9月末、「大規模事業の進め方の基本方針」を策定したばかり。しかし今回の調査は、同基本方針の前段の段階だとしている。 【記者のつぶやき】陸上競技場の調査に着手した理由の一つは市長の公約だとされている。五十嵐市長の最大の公約は「総合運動公園問題の完全解決」だった。しかし同運動公園跡地について市は、今年2~3月、事業者から提案を受けるサウンディング(対話)型市場調査を実施し、7~8月に説明会を開いて以降、進展が見えない。片や66億円の用地購入費の利息を現在も年間約3400万円払い続けている。総合運動公園跡地問題の解決が先ではないだろうか。

国際交流イベント「世界お茶のみ話」 つくばインターナショナルスクール生徒が発表

【田中めぐみ】つくば駅に隣接するBiviつくば内交流サロンで15日、市国際交流協会が主催する「世界お茶のみ話」が開催された。市民約40人が参加した。同イベントは毎回出身国の異なるゲストを講演者として招き、母国を紹介してもらい,新たな交流を創出することを目的に、毎月第3土曜に開催されている。今回で23回目。 この日のゲストはつくばインターナショナルスクール(同市上郷、シェイニー・クロフォード校長)の高校1、2年の生徒たち5人で、韓国、インド、フィリピン、パキスタン、ドイツの5カ国の文化や風習、観光名所などについて紹介した。 インド国籍でフィリピン人と日本人との間に生まれたというコシック・ニキータさんは「どこの国から来たの」という質問には答えづらかったが、今はインド、フィリピン、日本と3カ国の文化を知っていることを前向きに考えられるようになったと自身の経験を語った。また「ハーフとダブルどちらを使うか」という問題について「ハーフという表現は半分欠けているというネガティブな印象がある。ダブルだと両方持っているというポジティブなイメージがあるので、ダブルと呼んでほしい」と意見を発表した。 市内在住の50代男性は「ダブルかハーフかという問題は今まであまり考えたことがなかったので、本当にいい話を聞けたと思う。私は米国に4年間住んでいたことがあり、ミックスの方もたくさんいたが、何も考えずどこから来たのという質問をしていた。その質問に答えにくいという意見を聞いたのは今日が初めて」と感想を語った。 5人の発表後には参加者から次々に質問があり、会場はなごやかなムードに包まれた。 同イベントでつくばインターナショナルスクールの生徒が発表をするのは2回目。発表者で他の生徒の通訳も務めた沈水藍さんは、「練習がとても大変でした。発表者の日本語のレベルも様々なので、原稿の作成にはかなり時間がかかりましたが、苦労した分今日は楽しかったです。来てくれた方が皆さん優しく聞いてくれて嬉しかった。また来年もぜひ聞きに来てほしい」と語った。 同イベントでは毎回発表者の国のお茶が用意されており、今回は韓国のコーン茶、インドのチャイ、フィリピンのコーヒーと、ドイツのシュトーレンやパキスタンのラドゥといった甘いお菓子が参加者にふるまわれた。 ▼次回の開催は来年1月19日(土)午後3時45分~5時15分、Biviつくば2F交流サロン。ゲストは中国四川省出身の筑波大学留学生。参加費無料。問い合わせは同市国際交流協会(電話029-869-7675)

つくばFCレディース、リーグ残留決定 延長戦とPK戦の末勝利

【崎山勝功】女子サッカー・なでしこチャレンジリーグ(3部相当)のリーグ入れ替え戦第2節が15日、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで行われ、つくばFCレディース(つくば市)は、関東女子サッカー2部リーグに所属の群馬FCホワイトスター(群馬県前橋市)と対戦。延長戦とPK戦の末につくばFCレディースが勝利を収め、同リーグの残留を決めた。 つくばFCレディースが同リーグ入れ替え戦の対象になるのは2015年から今年も含め4年連続で、今後は「リーグ入れ替え戦の対象にならないチーム体制作り」が急務となる。 つくばFCレディースは、前半はこう着状態が続いたものの、前半37分にMF亀井祐美がペナルティーキック(PK)で先制点を決めた。亀井の先制点で勢いづいたつくばFCは、後半33分にMF中山慶子が2点目を決め2-0とリードした。群馬が巻き返しを図るが、GK中橋まりなが中心となって粘り強い守備でゴール前を守りきり試合終了。9日に行われたリーグ入れ替え戦第1節で群馬が1勝したため、双方とも1勝1敗により前半10分、後半10分の計20分の延長戦を行った。 延長戦では前後半ともに双方とも得点を得られないこう着状態が続いたため、PK戦に突入。PK戦では5本のシュートのうち、先攻の群馬が2本しか成功しなかったが、後攻のつくばFCが3本成功したため、つくばFCが3-2で勝利し、リーグ残留を決めた。 先制点を決めた亀井は「全部試合の流れをこっちに持ってきた」と試合を振り返りつつ、4年連続でリーグ入れ替え戦の対象になった点に関しては「気持ち的には今回の入れ替え戦4回目が一番きつかったけど、リーグに残留できたのは良かった。来年はリーグ2部昇格争いに行けるよう頑張りたい」と語った。 試合を無失点に抑えた中橋は「無失点で終われる試合が少なかったので、無失点で終われて良かった」と感慨深げに話した。その上で中橋は「今シーズンは失点数が多かったので、来年は失点を半分以下にしたい」と来年シーズンに向けた抱負を述べた。 PK戦でシュートに成功したDF川原布紗子は「『最後に気持ちが強いほうが勝つ』というのを3年間の経験で学んだので、第2節での勝利を取り返せたと思う。来年もまたチャレンジリーグの舞台で戦えるので、一戦一戦を頑張りたい」と語った。 試合会場には観客606人(主催者発表)が駆け付け、観客らはつくばFCレディースのリーグ残留が決まったのを見届けると、選手たちとハイタッチして喜びを分かち合った。つくばFCの石川慎之助代表は「最後まで一緒に戦っていただいたサポーターの皆さまに感謝の気持ちで一杯」と述べた。その上で「シーズン入りする前にチーム作りをきちんとやるべきかなと思う。何年も連続して入れ替え戦の対象になっているのはフロントの責任もある」との考えを示し、来季は入れ替え戦の対象にならないようにチーム体制を強化する方針を明らかにした。

つくばセンター地区冬の風物詩 ランタンアート 16日も7000個点灯

【谷島英里子】約7000個の明かりがまちを彩るつくばの冬の風物詩「ランタンアート2018」が15日、TXつくば駅周辺の遊歩道で始まった。ランタンには花火や動物などがデザインされ、訪れた人たちは写真に収めて楽しんでいた。 つくばセンター広場やクレオ前広場、エキスポセンターからデイズタウンまでのペデストリアンデッキに飾られている。つくばセンター地区活性化協議会が主催し、今年で10回目を迎えた。 市内の23校の小中学生、同協議会会員らが作った障子紙に絵を描く「絵付きランタン」や赤、緑、青色の画用紙を切り抜いた「切り抜きランタン」がずらりと並ぶ。 ランタンは16日(日)の午後4時45分から7時30分まで点灯される。開催中は初企画として、インスタグラムへの写真投稿で当たるプレゼント企画や、クイズラリー、オリジナルランタンコンテストへの投票、その場でランタンを作って飾れるコーナーがある。問い合わせは同協議会事務局(電話029・883・0251)まで。

日本とウズベキスタンの架け橋に 絵本「アミノフと兵隊さん」出版

【池田充雄】ウズベキスタン出身で日本在住のノディラ・アミノヴァさんと、つくば市在住のグラフィックデザイナー山田径子さんが、絵本「アミノフと兵隊さん」をこのほど自費出版した。第2次世界大戦後、ソ連の一部だったウズベキスタンで劇場建設に従事していた抑留日本兵の1人と、ノディラさんの祖父アミノフさんとの間に生まれた友情を描いた物語だ。 ノディラさんは祖父から「日本人はどんな過酷な状況でも、心を込めて笑顔で最後まで頑張る民族だよ」と聞いて育ったという。「祖父が大けがを負ったとき、1人の日本兵の必死の看病のおかげで命をとりとめました。その人は帰国の夢を果たせないまま亡くなってしまい、祖父は私に感謝の気持ちを日本へ伝えてほしいと託したのです」 来日後は筑波大学大学院などで学ぶ一方、講演などで祖父のエピソードを語り、両国の架け橋となるべく活動。2013年には夏目漱石の小説『こゝろ』をウズベク語に翻訳して出版し、これは現地で紹介された初の日本文学となった。 日本で就職し、また日本で知り合ったウズベキスタンの男性と結婚したノディラさんは出産を契機に、祖父の話を絵本にして日本の子どもたちに伝えたいとの思いが強まり、『こゝろ』の挿画も手掛けてくれた山田さんに相談。彼女の考えに共感した山田さんは、日本兵が造った現地のナボイ劇場を訪ね、彼らが抑留の身にありながら丹誠を込めた仕事をしたことを実感した。「日本人の勤勉さや生真面目で正直な人柄は、今でも現地の人の心に深く残っている。だがこのことを日本人はほとんど知らない。1人でも多くの人に知ってほしい」と話す。 絵本は2000部を作成。対象年齢は小学校低学年以上だが、まずは大人に手に取ってもらい、子どもたちへの読み聞かせに使ってもらおうと、1冊売れるごとに1冊を公立図書館などに寄贈するようにした。「日本とウズベキスタンの交流を初めて知って感動した」「子どもが読んで泣いていた」などの感想もすでに届いているそうだ。 詳細はホームページで。つくば市吾妻の友朋堂書店では、店頭で実際に本を見て購入することもできる。

AIが問い合わせに回答 筑波銀行が導入

【鈴木宏子】「届出印を変更したい」「インターネットバンキングを申し込みたい」ーなど銀行への問い合わせに、AI(人工知能)が答える対話型自動応答システム「チャットボット」を筑波銀行が3日から導入している。 パソコンやスマートフォンからの音声や文字入力での質問に、24時間365日対応する。 利用者の利便性を高めようと、昨年から全国の地方銀行7行が、人工知能やデータ解析などのシステム開発企業と共同で実証実験を実施し、今回そのうち4行が同時導入した。 同じ内容の問い合わせでも、人によって聞き方の表現が異なるが、しゃべり言葉や書き言葉などさまざまな表現に対応できるのが特徴という。まだ十分に回答できない項目もあるが、利用者からたくさんの質問を受けることで、AIが学習しながら回答の精度を上げていくという。 利用方法は筑波銀行ホームページ右側の「お問い合わせはガマ吉君に聞いてみよう!」というバナーをクリックし、質問内容をマイク機能を使って話し掛けるか、文字入力する。または質問項目を選択する方法でも問い合わせできる。 例えば「インターネットバンキングを申し込みたい」と質問した場合、①インターネットでの申し込み②郵送での申し込み③店頭での申し込みの3つの方法が示され、選択するなどして回答を受ける。利用者個人の名前や住所、電話番号など個人情報の入力は必要なく、だれでも利用できる。

桜川芸者学校出演者らが撮影会 つくば山水亭しあわせ橋で

【鈴木宏子】つくば、土浦地域の歴史や文化を掘り起こし、まちおこしをする演劇公演「桜川芸者学校」の出演者らが10日、つくば市小野崎の料亭「つくば山水亭」の日本庭園に完成した朱色の太鼓橋で、撮影会を開いた。 同芸者学校は、つくば市の脚本家、冠木新市さん(67)が主宰する芸者を主人公にした劇団で、土浦、つくば両市で2016年から5回の公演を開催してきた。 両市を流れる桜川沿いに眠る文化を掘り起こして、来年、第6作を開催するのを前に、ポスターやちらし作成のため撮影会を開催した。 全日本写真連盟うしく支部(伊藤治雄支部長)のメンバー11人が、毎月1回、県内外に出向いて実施している撮影会の一環として腕を競った。 枯山水と並ぶスポットに 朱色の太鼓橋は、同料亭のほかホテルやレジャー施設などを経営するサンスイグループ(同市小野崎、東郷治久代表)が、来年、創業100周年を迎えるのを記念して11月に新設した。皆さんが幸せになりますようにという願いを込めて「しあわせ橋」と名付けられている。朱色の欄干のアーチ橋で長さ5㍍、幅1.5㍍。 山水亭によると、設置直後から撮影スポットとして人気となり、結婚式や七五三などで記念写真を撮るのに利用されているという。2年ほど前から急増している外国人客には特に人気があり、枯山水の庭園と並ぶ2大撮影スポットになっているという。 「つくば市内で一番の日本庭園で撮りたい」と、冠木さんがポスターの撮影場所に選んだ。 撮影会では、演劇に出演している国際美学院の恩田鳳昇学院長、元筑波大講師の安達修子さん、元つくば市職員の田中まき子さんと、民謡歌手の比気由美子さんが芸者役などで登場。しあわせ橋を背景に、音楽に合わせて日本舞踊を踊ったりポーズをとったりする姿を、写真連盟のメンバーがカメラに収めていた。 冠木さんは「桜川が流れる土浦、つくば、桜川市には能の演目となっている『謡曲桜川』や、インドから伝来したといわれる蚕影(こかげ)神社の金色姫伝説など、世界にアピールできる文化が残っている。来年は桜川文化とアジアを結ぶ架け橋となる公演をつくりたいと思っているので、しあわせ橋での撮影会が、桜川文化圏とアジアをつなぐしあわせの架け橋になれば」と話している。

県議選開票 つくばは現職4氏と塚本氏 土浦は現職3氏確定

任期満了に伴う県議選の投開票が9日行われた。人口増に伴って定数が1増えたつくば市区(定数5)は現職4氏と塚本氏の当選が確定した。土浦市区(3)は現職3氏の当選が決まった。つくば市区の投票率は41.80%、土浦市区は34.93%だった。開票結果は以下の通り。 ◆つくば市区 確定 午後10時10分 星田弘司  1万5412票 当選 田村けい子 1万1620票 当選 鈴木 将  1万0217票 当選 山中 たい子 8160票 当選 塚本 一也 7730票 当選 野口修 7659票 飯岡 英之 6803票 後藤吾郎  6221票 八代克彦  435票 (当日有権者数 18万2151人) ◆土浦市区 確定 午後9時5分 八島功男  1万1306票 当選 伊沢勝徳  1万1039票 当選 安藤真理子  1万0658票 当選 柏村忠志  7373票 (当日有権者数 11万7487人)

エコノミクス甲子園茨城大会 並木中等「三倍満」が優勝

【崎山勝功】高校生がクイズを通して経済の知識を学ぶ、第13回全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」茨城大会(筑波銀行主催)が9日、つくば市竹園の筑波銀行本部ビルで開かれ、激戦の末に県立並木中等教育学校(つくば市)「三倍満」チームが優勝し、東京で開かれる全国大会(2019年2月16・17日開催)への出場権を手にした。 同大会には県内10校から40組がエントリーして39組が参加。高校生たちは、予選として筆記試験(40分)と早押しクイズ(3問正解で勝ち抜け)に臨み、上位6チームが決勝戦に進出した。 決勝進出チームは、並木中等はじめ、土浦一、竹園、江戸川学園取手とすべて県南勢。「県南の進学校」のプライドを賭けた決勝戦となった。予選で獲得した合計得点を「○○万円」と金銭に見立て、計10問の問題に挑戦した。相手チームと「所持金」(得点)をやり取りしながら自分の得点を増やしていく方式で競った。 相手チームから得点をもらう方法として「弱肉強食」(不正解の全てのチームから13万円ずつもらう)と「格差是正」(問題開始時の1位チームから10万円もらう)の2種類のルールがあり、解答を出す際にどちらの方法で得点をもらうかを表示しなければならない。高校生たちは、経済分野の問題を解くと同時に「弱肉強食」と「格差是正」のどちらの方法で得点を受け取るかの意思表示を迫られ、問題を解くたびに各チームの得点が大きく変動し、観戦する高校生や保護者らは固唾を飲んで見守った。 並木中等チームの優勝が決まると、ステージ下で控えていた運営スタッフらがクラッカーを鳴らして祝福した。同チームの小松恵大さん(17)=高校2年=は「すごくホッとしている。観戦してくれた学校の先生、両親、先輩たちに感謝している」。阿部祥太郎さん(17)=同=は「優勝目指して勉強を重ね、優勝という形で実った。顧問の先生を始めとした人たちにお世話になったのでとても感謝している」とそれぞれ感謝の意を示した。 一方、予選で首位に立ち決勝戦に臨んだ、県立竹園高校(つくば市)の「OTTY(笑)」(オッティ―・わらい)は、決勝戦では5位だった。メンバー2人は「結構問題が難しかった。負けちゃって悔しい」「勉強不足だった。来年が(大学)受験で今年が最後。なおさら悔しい」と述べた。 ◆上位入賞者たちのコメントは次の通り ▽2位・江戸川学園取手高校(取手市)「パンプ&ダンプ」中井健介さん(16)=2年=「まず大塚くんと2人で勉強した。去年の(大会の)リベンジで準優勝の結果が残せた」、大塚悠祐さん(17)=同=「中井くんが物知りで力になった」 ▽3位・県立土浦一高(土浦市)「全日本運任せ連盟」小池優希さん(16)=2年=「全国大会を目指していたので悔しい。単純な知識だけでなく思考力を問われた。歯ごたえのある問題だった。来年は受験なので彼(北島さん)には頑張ってほしい」、北島慶士さん(16)=1年=「来年は(優勝を)取り返す」

「童心に返って空見上げて」 16日、紙飛行機EXPO杯 つくばの同好会主催

【田中めぐみ】つくば模型飛行機同好会(秋元靖史代表)が主催する「第20回つくば紙飛行機フェスティバルEXPO杯」が16日、小美玉市のタスパジャパンミートパーク(玉里運動公園)で開催される。自作や市販の紙飛行機を飛ばして滞空時間を競う大会で、初心者も当日参加可能。参加費は1家族300円。昨年は延べ43人が競技に参加した。 同好会は、つくば市在住の愛好家がグループを作ったのがきっかけで1992年に発足した。さまざまな種類の紙飛行機や模型飛行機を作成し飛ばしたり、技術を教え合ったりしてメンバーの交流を深めている。つくばのほか土浦、牛久など主に県南地区の会員がおよそ80人在籍している。 主な活動場所は、新治トレーニングセンター(土浦市)や牛久運動公園体育館などの屋内体育館、また上高津貝塚ふるさと歴史の広場(土浦市)で月4回ほど「飛ばし会」を行っている。つくば市内や市近郊で紙飛行機教室も行っており、小学校やコミュニティセンターなどに出張して製作方法を教えている。今年6月と8月には第24回となる全日本紙飛行機選手権・土浦つくば予選会を主催した。 秋元代表は魅力について「日常生活の中で目線を水平より上に上げることはあまりない。模型飛行機を飛ばすと目線が上に向く。空を見るという行為によって日常生活では味わえない感覚を味わうことができる」と話す。また「模型飛行機はスポーツでもあるが、年齢を重ねてからでも若いころの記録を更新できる。材料費が安くて、ほとんどお金がかからないのも魅力」と話す。 日本では戦中から戦後にかけて模型飛行機教育が国策として行われ、盛んに製作された背景があるという。戦後にいったん廃れ、その後再び娯楽として復活したが、1970年代以降はテレビゲームの登場など娯楽の多様化により、次第に模型飛行機を作る人が少なくなっていった。メンバーの中には戦中、戦後を生きてきた70代、80代もおり、童心に返って模型飛行機を楽しんでいるという。 ◆同EXPO杯は16日(日)午前10時受け付け、競技は午前11時~午後1時。雨天・強風時は中止。機体を用意できない人を対象に先着10人でその場で模型飛行機を作成できるキットを用意する。事前申し込みなしで当日参加できるが、同会ホームページからの事前の登録を呼び掛けている。問い合わせ先は同会代表の秋元さん(メールGBF00735@nifty.com、携帯電話090-8109-1289、TEL&FAX 029-836-2514)

女性が輝く「3つ星」企業に認定 一誠商事

【橋立多美】不動産会社、一誠商事(つくば市竹園)が、2018年度女性が輝く優良企業認定制度で、最も評価の高い「3つ星」に認定され、11月22日、特に優良な企業として県から表彰された。 同制度は、働く女性を応援する県内企業の取り組みを支援し、女性の活躍を推進しようと県が16年度に創設した。「女性活躍推進」「ワーク・ライフ・バランス推進」「子育て支援」の3分野でバランスよく取り組んでいる企業を優良企業として認定する。県が定めた評価や加点項目の合計が各分野で8点以上が「3つ星」、7点以上が「2つ星」、5点以上が「1つ星」に認定される。今年度の「3つ星」は一誠商事1社のみ。 同社は社員264人中、女性社員は129人。このうち女性役職者は41人に上り、女性社員の3割が職場のリーダーとして働いている。産休・育児休業制度が整い、現在、育児休業中の社員は男性1人を含む8人。これまで延べ25人が制度を活用して育児休業を取得しているという。 五十嵐徹社長は「05年に開業したつくばエクスプレス(TX)を機に県内11店舗に広げ、社員の増員が必須になった。人手不足が懸念され既婚の女性社員が子育てしながら働き、キャリアアップできる企業へとかじを切った結果」と話す。 同社は、国が定めた出産後1年間の育児休業期間をもう1年延長する独自の制度を設け、さらに復帰後子どもが小学3年までは育児時短勤務が可能という。時短勤務は五十嵐社長が自らの子育てを通じて、就学後学童保育に入所できるとは限らないこと、小3までは病気になりがちなことからの取り組みだという。 同社に勤務して14年、第2子を出産して職場復帰したばかりの吉澤静さん(36)は「新人だった頃は寿退社する人がいたが、今は育児休業を取るのが当たり前になり、復帰後は元の部署に戻り同僚たちの助けもある。何より男女対等の職場で、家事と育児が両立できる」という。 社訓に「会社の成長発展によって、社員と家族の将来の生活向上と安定を目指す」を掲げる同社。五十嵐社長は「これまで以上に『女性の活躍推進』と『仕事と家庭の両立支援』に努めていく。今回の認定によって、女子学生が安心して就職できる企業と把握してもらえると幸い」と話した。

つくばの民生委員4人 子どもの学習支援塾開校

【鈴木宏子】子どもの貧困が社会問題になる中、つくば市谷田部地区の民生委員4人が、子どもの学習を支援する無料塾を立ち上げた。7日から万博記念公園駅近くで、子どもの学習支援活動「フレンズ」がスタートする。 同市高山中学校地区の民生委員、稲葉淑江さん(57)、中村和子さん(67)、宇都宮町子さん(67)、飯島きよみさん(52)の4人。昨年10月からこれまで計30回、勉強会や視察などを重ね準備してきた。 高山中、島名小、真瀬小に通う母子家庭など家計が厳しい児童・生徒を対象に、週1回夕方、居場所を提供し、ボランティアで勉強をみる。子どもたちは宿題をしたり、それぞれのペースで勉強をするなどして過ごすという。無料でおにぎりなどの軽食も提供する。 地域の声きっかけ 民生委員として活動してきた稲葉さんが、地域住民から「子どもたちや地域の人が気軽に集える場所がない」などの声を聞いたことがきっかけ。仲間の民生委員に話すと「『集える場所がない』とか『居場所がない』という話はよく聞く」という答えが返ってきた。子どもたちの居場所をつくりたいと、昨年10月、民生委員4人で勉強会を始めた。 市内のほか、千葉県我孫子市、栃木県宇都宮市などを訪れ、子どもの学習支援や子ども食堂を運営している団体を視察し、運営方法などを学んだ。 今年5月から、子どもたちに勉強を教える学習支援ボランティアを募集したところ、現役の高校教員、元中学校教員、社会福祉士、筑波大生の4人がサポーターとして支援に加わってくれることになった。 会場は、万博記念公園駅そばの事業所が、午後5時以降ならばと、部屋を貸してくれることになった。市内の企業に寄付を募り、3社の支援を受けて運営費に充てる。 地元の小中学校にも協力を呼び掛け、学校を通して、支援が必要な子どもたちに参加を呼び掛けた。小学4年~中学3年生13人が通う予定だ。 子どもたちは家族に送迎してもらって通う予定だが、家族が送迎できず通いたくても通えないことが各地で課題になっていることから、送迎が受けられない子はスタッフがボランティアで送り迎えする。 稲葉さんは「和やかで子どもたちがほっとできる場所をつくりたい。子どもたちに勉強の習慣がついて自信がつけばいい。異なる世代と交流するので刺激になれば」と語り、「私たちが子どもの頃は、近所のおじさん、おばさんから『今日はどうしたの?』とか『お菓子あるから寄って』などと声を掛けてもらい、見守られて育てられた。学習支援活動をきっかけに、地域全体が子どもたちを見守る土壌をつくっていけたら」と話す。将来、子ども食堂も運営したいという夢があるという。 市、中学校区単位で実施へ 一方、市こども未来室によると、生活困窮者自立支援法に基づいて市が委託している子どもの学習支援は市内に3カ所ある。ほかにNPOなどが自前で取り組んでいる活動がある。市は今後、市全域で、中学校区単位の学習支援事業を広げる計画があるという。 ◆子どもの学習支援活動「フレンズ」は毎週金曜日午後5時30分から8時30分まで3時間開校する。主催は稲葉さんが代表を務めるNPOプラザ・ねこねっと。学習支援サポーターを募集している。問い合わせは電話090ー6492ー7557(稲葉さん)、メールnpo.neco@nifty.com

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【高校野球代替大会】常総 佐々木監督に聞く3 「3年生主体で勝ちにいく」

【伊達康】県の高校野球代替大会が11日から始まる。優勝候補筆頭、常総学院の佐々木力監督にインタビューした3回目、大会に向けた意気込みなどを聞いた。 ーいよいよ11日から代替大会が始まります。常総学院はシードのため初戦の相手は18日に取手二と取手松陽の勝者と決まりました。今大会をチームとしてどのように位置付け戦うのか、大会に向けての意気込みを教えてください。 佐々木 3年生は全員ベンチ入りします。大学に行って野球を続けたくても、一度も公式戦で登録されていない場合は高校での実績がないため大学から評価してもらえません。 今回は代替大会ではありますが、それを県大会として位置付けて評価してくれる大学さんもあるので、大学で野球をやるかどうかに関わらず、今までの公式戦で一度も登録されていなかった選手を背番号一桁から登録し、優先的に出場させます。 その後の背番号には県大会や関東大会で登録されたことがある3年生が並びます。40番まで背番号を作ったので残った番号には下級生が待機し、ゲームの状況によって出られるようにします。地区予選はこのような布陣で臨みます。 3回戦(県大会)以降は3年生優先のフルメンバーで背番号を与えたいと考えています。18日は大学進学のために有利なGTEC(英語4技能検)という検定試験の日程と重なっており出場できない選手が何人かいます。通常ですと野球の方が優先なのですが、今年は野球だけで大学に行けるかというと難しくなりそうですから必要な子には受けさせます。その選手のためにも初戦は絶対に落とせません。

《霞月楼コレクション》第3回 小川芋銭 農村と水辺の風物を愛した文人画家

「浮れ舟」紙本淡彩 霞月楼所蔵 長期滞在の礼にと贈られた作品 【池田充雄】小川芋銭(おがわ・うせん)が霞月楼に滞在した際、主人に贈ったとされる作品「浮れ舟」を掲げる。制作年代は1934(昭和9)年春と伝わるが定かではない。かつての霞月楼は宿泊もでき、長逗留(とうりゅう)して作品に向かう文人墨客(ぶんじんぼっかく)が多くいたそうだ。 落款(らっかん)には「芋銭併題」とあり、これは画と題(賛、添え文とも)共に芋銭という意味。題の冒頭にある「花」と「月」の図柄で「花月」と読ませ、店の名である「霞月」を折り込んだ。全文は以下のように読める。 「花月美なるてふ 千金のよい おぼろ月夜や かすみが浦に 遊ぶなら あの うき草の 浮れ舟」

【高校野球代替大会】常総 佐々木監督に聞く2 バッティング感覚にズレ

【伊達康】県高校野球代替大会が11日から始まる。優勝候補筆頭、常総学院の佐々木力監督にインタビューした。2回目はチームの状態について聞いた。 ー現在のチーム状況について伺います。空白期間の影響でバッティング感覚のズレが生じているとのことでしたが、練習試合でもあまり快音は出ていないのでしょうか。 佐々木 もともと今年は守備中心の投手力のチームだったので、冬場にどれだけ打ち込んだりトレーニングをしたり、また春先から生きたボールを打って打線を上げていくかというのが夏へ向けてのテーマだったんですけれども、それができませんでした。 その分、今まさに巻き返しをかけているのですが、感覚が戻ってきている子と戻ってこない子がいる。打順を入れ替えながら、また新戦力も見極めながら夏の代替大会のメンバーを組んでいこうと思います。 ー秋は飯田徹選手が4番を打っていましたが、飯田選手も調子を落としていますか。 佐々木 飯田もちょっとズレがあります。本来、気持ちがぶれるような子ではないのですが、春の大会がないとか、夏の甲子園がないとか、そういうショックを引っ張っていたような感じがします。

《つくば法律日記》9 あおり運転と平和な車社会

【コラム・堀越智也】あおり運転に対する罰則を強化する改正道路交通法が6月30日施行されました。 これまで、あおり運転という言葉に具体的な定義はありませんでした。かつては「安全運転していたら後ろからあおられたよ」みたいな使い方がしっくりきた方は多いのではないでしょうか。それが、痛ましい事件が起き、マスコミで様々な危険な運転のニュースが取り上げられるようになり、あおり運転とはなんだ?後ろからなのか前からなのか?などと、素朴な疑問が国民に生じているさなかの道交法改正です。 あおり運転として10の類型が定められています。車間距離不保持、急ブレーキ、割り込み、幅寄せや蛇行運転、不必要なクラクション等々。あくまでもこれらの運転を「交通を妨害させる目的で」ということになっているのですが、運転があまりうまくないせいで列挙されているような10の類型に当てはまる運転をしてしまう人もいそうで、悪気ない人が不利益を被らないかと若干心配になります。 道交法が改正されたことで、これらの類型を頭に入れて運転している人は,他の車両の運転にも目を光らせることでしょう。例えば、急な車線変更をした車を見かけた時に、それが初心者であったり、道に不案内であったせいでも、警察に通報されるようなことがあれば、初心者や慣れない土地で運転する人は、少し怖くなります。僕も首都高を走っていて、どこで高速を下りるかの判断を迷い、急に車線変更しなければならなくなった時に困るなあと心配になります。 さらに言うと、マスコミで取り上げられたような危険な運転をしている人に、10種類の類型のどれかに当てはまる車を見つけて、嫌がらせをするための武器を与えていないかと心配になります。 一番は思いやり運転