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学生たちがゼロから挑戦 6月7日 つくばで野外音楽フェス

「つくばを好きになるきっかけに」

筑波大学の学生が中心となり、企画から運営までを担う野外音楽イベント「つくばジャム2026(TSUKUBA JAM2026)」(つくばジャム実行委員会)が6月7日、つくば市の研究学園駅前公園で開催される。資金集めや出演交渉を含め、全てを学生自身が手掛けるゼロからの挑戦だ。2000人の来場者を想定している。

発起人は同大大学院生の落合一翔さん(22)。きっかけは、八千代町で開催されている野外音楽イベント「やちおん」だった。やちおんは、地元の若者たちが手掛け、町の活性化を目的に開催している、昨年4回目を迎えた野外音楽フェスで、毎年5000人の来場者を集める一大イベントだ。入場無料で誰でも楽しむことができるのも特徴だ。筑波大学でボランティアサークルに所属する落合さんは、運営ボランティアとしてやちおんに参加した。「地域の人がたくさん集まり、好きな音楽を聴いて、おいしいご飯を食べて、スポーツもあって、大人から子どもまで、1日を楽しむ。その雰囲気がすごく良かった。こんなイベントを、つくばでもやりたいと思った」と動機を語る。

実行委員長の落合さん(左)と、実行委員の岡田健さん

昨年のやちおんが終わった直後の10月には構想を固め、すぐに仲間集めを始めた。最初に声をかけたのは、大学の軽音楽サークルの学生たち。「音楽の知識がある人に入ってもらおうと思った」と振り返る。現在、実行委員は約25人。音響、照明、デザイン、SNS、書類、運営などの班に分かれ、それぞれの専門性を活かして準備を進めている。週に2~3回、対面やオンラインでの打ち合わせを重ねながら、意見をぶつけ合う日々だ。「みんなが意見を出し合いながら、イベントの質が高まってきた」と話す。

一方で、一番の課題は資金面。約50万円の予算を見込み、市の補助金制度「アイラブつくばまちづくり補助事業」や、地元企業・飲食店からの協賛を頼りに奔走する。実績がない中で、「自分たちだけの資金でやることも考えた。でも、『なぜ自分たちはこんなことやりたいか』という熱意を伝えて賛同してもらえる人を集めたい」と話す。

筑波大軽音学サークル「TOJO-K ON(トジョーケイオン)」の部室でミーティングが開かれた

入場無料、いろんな人に来てもらいたい

イベントは、入場無料にこだわっている。「つくばは外国の人や学生も多く、人の出入りが激しい街。音楽の魅力は、年代や国籍に関係なく楽しめること。だからこそ、入場無料でいろんな人に来てもらいたい。フラッと来てもらい、音楽で多くの人がつながってほしいと思っている」と期待を込める。主な来場者として思い描くのは、学生と子育て世代。「この街に来たばかりの人が、地域のお店やバンドを知ることで、つくばを好きになるきっかけになればうれしい」と語る。

当日は、ライブハウスで活動するロックバンドや地域密着型の人気バンド、八千代町発のパフォーマンス性の高いグループ、大学生や高校生によるバンド、本格的な吹奏楽も披露され、ダンスを取り入れたアイドルグループなど、多彩な約10組が出演する。その他に、10台前後のキッチンカーが並び、地元の農産物や陶芸作品、アクセサリーなどの出店がある。市内のバスケットボールクラブチームや本格的なスポーツ鬼ごっこ、だれでも楽しめるウォーキングフットボールなどの体験ブースも用意される。

「いい1日だった」と思ってもらえたら

落合さんは「好きなバンドがいることで、その街自体が好きになる。自分がそうだった。『人造人間メタルバンド ヘル・ダンプ』に衝撃を受けた。つくばに誇れるものができれば、外に出た人がまた戻ってくる理由にもなるかもしれない」と言い、「将来的にはステージ数を増やすなど規模を大きくすることにも挑戦してみたい。東京に行かなくても楽しめる、つくばならではのカルチャーをつくれたら」と思いを描く。

実行委員メンバーの岡田健さん(22)も、このイベントに特別な思いを持つ一人。「自分は音楽や言葉に救われてきた。新しいものに出会うことで、日常の見え方が変わることがある。このイベントが、そういうきっかけになれば。それぞれが自由に過ごし、帰るときに『いい一日だったな』と思ってもらえたら。それで次の日、ちょっと元気になってもらえたらうれしいです」と思いを込める。(柴田大輔)

◆つくばジャム2026(TSUKUBA JAM2026)は6月7日(日)正午から午後7時まで、TX研究学園駅南側のつくば市学園南2-1、研究学園駅前公園で開催。入場無料。問い合わせ、協賛の受付はメール(tsukujam@gmail.com)または、公式ライン(https://lin.ee/SJGo34L)まで。詳細は公式SNS(インスタグラム: 、X:)へ。

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