おもちゃの楽器やピアニカ、弦楽器などを用いた独特のサウンドで、ユニークな音楽を繰り広げるアコースティック・オーケストラバンド「パスカルズ」が30日、「パスカルズをききながら」と題して、つくば市で初のコンサートを開く。当日は、筑波山麓で知的障害者と共同生活をしながら有機農業や表現活動に取り組む「自然生(じねんじょ)クラブ」(柳瀬敬代表)が「自然生サーカス」と題し前座を務める。
企画したのは、共生社会を目指し県南地域で多様な芸術文化活動を企画・運営する「ウォーミングアップ(warming up)アートプロジェクト」(つくばみらい市)代表の野口修さん(70)だ。野口さんは1979年から2000年までつくば市内天久保でライブハウス「クリエイティブハウス アクアク(AkuAku))」を運営し、ジャズピアニストの山下洋輔さんを始め多くのアーティストが演奏した(23年12月8日付)。パルカルズリーダーのロケット・マツさんとも親交があり、今回、実行委員会をつくってコンサートを企画した。

パスカルズはキーボード奏者のロケット・マツさんを中心に1995年に結成された13人編成のバンド。多様なメンバーが様々な楽器を使い、変幻自在な音楽を繰り広げる。テレビドラマや映画の劇中伴奏音楽も手掛け、自然生クラブも出演した映画「日日(にちにち)芸術」(2024年)の音楽も担当した。同映画のロケでは一昨年、メンバ―がつくば市神郡を訪れ、自然生クラブと共に撮影に臨んだ(24年5月23日付)。
メンバーの一人、石川浩司さんは、1990年のヒット曲「さよなら人類」で知られる「たま」のパーカッション奏者で、1年間だけつくば市松代の国家公務員宿舎で暮らした経験があるという。メンバーはほかに、エッセイスト、漫画家、版画家など多彩な顔触れだ。欧州ツアーも行い国際的にも高く評価されている。
野口さんは「パスカルズの音楽は未就学児までも観客に含める。大人は経済や信条で戦争を起こす。子供の視点というのが大事で、パスカルズの音楽を聴いて世界が平和になってくれれば」と話し、「『パスカルズをききながら』というタイトルは、『もし今の世界が失敗だったら、神さま、次はパスカルズをききながら世界をつくってください』という漫画家のしりあがり寿さんの言葉をいただいた。パスカルズの音楽は、そんな思いが満ちてくる」と語る。

パスカルズのリーダー、ロケット・マツさんは「つくば市でコンサートをするのは初めて。僕たちは器楽曲中心のグループ。説明が難しいが、聴いているとなんだか風景が見えてきて、体が気持ちよく揺れて、いろいろな感情が浮かぶ、よくわからないけど聴いてみたくなる、そんな音楽。どうぞいらしてください」と来場を呼び掛ける。(榎田智司)
◆パスカルズコンサート「パスカルズをききながら」は30日(土)午後5時~、つくば市竹園、つくばカピオホールで開催。開演は午後4時30分。入場料は一般前売り4500円(当日5000円)、学生・障害者4000円(当日4500円)、中学生以下前売り2500円。問い合わせは電話090-8580-1288(warming upアートプロジェクト)へ。
◆翌日の31日(日)午後6時から、同市天久保の「aNTENA」で、パスカルズのメンバー、知久寿焼さんのコンサートが催される。問い合わせは電話090-8580-1288(同)。






最近のコメント