子供から大人まで、楽しみながらパラスポーツや視覚障害者に理解を深めてもらおうと、「セキショウゴールボールフェスティバル」が31日、つくば市天久保の筑波大学セキショウフィールドで開催された。関彰商事(本社筑西市・つくば市、関正樹社長)が主催した。スポーツ庁の「2026年度パラスポーツ推進プロジェクト」の一環。関彰商事社員でゴールボール日本代表強化指定選手の山口凌河さんと高橋利恵子さんも参加し、来場者と交流しながら競技の魅力を伝えた。
ゴールボールは3対3で行うチームスポーツ。アイシェード(目隠し)を着用して聴覚や触覚をフルに活用し、全身を使ってボールを投げたり捕ったりする。ボールの位置を知るには、ボールの中に仕込まれた鈴の音だけが頼りだ。声を出したり手を叩いたりするのは自由なので、チーム全員がコミュニケーションをとりながら、力を合わせてゴールに向かってくるボールを防ぐ。

トップ選手が使うボールは重さ1.25キロ。投げるスピードは時速60~70キロにもなり、体に当たるとけっこう痛いという。今回の体験教室では初心者向けの重さ900グラムの軟らかいボールを使用。鈴がたくさん入っているので、音も聞き取りやすい。
関彰商事ではこれまで、つくば市や筑西市の小中学校と、筑西市の道の駅「グランテラス筑西」でゴールボールの体験教室を開いてきたが、屋外イベントとしては今回が初めて。青空の下、芝生の上の開放的な空間でパラスポーツを体験できるというチャレンジングな企画になった。

「屋外でもどこでもできることを知ってもらい、ゴールボールを皆さんに楽しんでいただけたら」と山口選手。「開かれた中でいろんな人に参加していただき、こんなスポーツがあるんだと広めたい」と高橋選手。
つくば市立桜南小6年の田嵜楓馬さんは、学校でもゴールボールの体験授業があり、そのときチラシをもらってこのイベントを知り、もう一度山口選手に会いたいと思って参加した。「鈴の音だけで判断するのが難しかったけど楽しかった」と感想を話した。

土浦から参加したのは安藤峻之介さん(29)、彩香さん(29)、茜里さん(1)の家族。「以前に体験したことがあり、いろんな人が楽しめるスポーツだと思った。なかなかやる機会がなく、貴重な機会と思って来た」と峻之介さん。「ゴールボールは知らなかったが珍しい体験ができた。鈴が入っているのが面白いし音も好き」と彩香さん。
会場には点字体験や白杖体験のコーナーも設けられ、参加者は楽しみながら視覚障害への理解を深めた。(池田充雄)






