日曜日, 8月 23, 2026
ホームスポーツサッカーで研究者同士の交流を 21日、筑波大でサイエンティスト杯

サッカーで研究者同士の交流を 21日、筑波大でサイエンティスト杯

サッカーを通して研究者同士の交流を促進しようと、筑波大学(つくば市天王台)の学生団体「ワールドフットつくば(World Fut TSUKUBA)」と同大体育スポーツ局が21日、スポーツイベント「つくばサイエンティストカップ(TSUKUBA SCIENTISTS CUP)」を同大のサッカー場、セキショウフィールドで開催する。

参加者は当日、5人制のチームを組み、8チーム程度に分かれて予選試合を行い、勝ち上がったチームで決勝トーナメントを行う。参加者の研究分野がそれぞれ異なるよう、同大体育スポーツ局と同団体によりチーム編成が行われる。

参加対象は研究に携わっている男女で、市内外、文系、理系など大学や研究機関、企業などの所属を問わない。大学生や大学院生、サッカー未経験者でも参加可能だ。サッカーを通して研究者同士や研究者と学生の横のつながりを生み出し、新たなコミュニティを提供する。

同団体はこれまで、国内でチャリティーフットサルイベントを開催、また国外活動の一環として、カンボジアを拠点にサッカー教室を開催し、現地小学校にサッカーグラウンドを建設してきた。昨年11月には、同大サッカー場でサッカーワールドカップ(W杯)のパブリックビューイングを企画し、開催している。

今回学生団体が、つくば市に集まっている研究者に着目し、「サッカーを通して世界中の人々に笑顔を」という同団体の理念と重ね、昨年11月に企画が始動した。

その後、大学組織の同大体育スポーツ局に企画提案を行い、今回のイベントが具体化した。体育スポーツ局が主催、同団体が協力という形で初めてタッグを組んだ。

イベントの開催にあたり体育スポーツ局は、市内各研究所にイベントに関するメール案内の送付や大学内で宣伝のためのチラシ配り、同団体はSNSを利用して参加を呼び掛けてきた。

同団体プロジェクトリーダーで、理工学群・応用理工学類3年の山内健太郎さん(21)は「父は研究者で憧れの存在。サッカーは幼い頃から親しみがある。二つはまさに自分の人生そのもの。今回、ご縁のあるすべての人に感謝し、やってよかったと思えるようなイベントにしたい」と話した。同団体の広報で、社会国際学群・国際総合学類1年の佐俣友彬さん(19)は「このイベントの開催は、研究学園都市であるつくばにとってもプラスになること、成功させたい」と話した。

体育スポーツ局の海老原加恵さん(27)は「文理問わず、研究に関わる様々な方に気軽に来場してもらい、筑波大学をより身近な存在にしてもらえれば」と話した。

当日は会場のサッカー場の半分を予選や決勝トーナメント戦に使用し、残りの半分は「PK体験」や、シュートの速度を測る「シュートスピード」、片栗粉と水を用い力をかけると固くなる「ダイラタンシー現象」を体験できる場など、家族連れの来場者も楽しむことができるブースを企画中だ。イベント終了後には同大第一サッカー場で開催される筑波大学蹴球部による関東大学サッカーリーグのホームゲーム公式試合(対東海大学)を観戦できる。(上田侑子)

◆つくばサイエンティストカップは10月21日(土)午前9時〜午後1時30分まで、つくば市天久保3-1、同大キャンパス内のセキショウフィールドで開催。参加申し込みには事前予約が必要、申込締切は20日(金)午後5時。体験ブースは事前予約なしで入場可能。サイエンティストカップの参加申し込みフォームはこちら。イベントに関する情報はワールドフットつくばのX(旧ツイッター)公式ホームページへ。

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「まつりつくば」始まる 来年は9月下旬開催

つくば市最大の祭り「まつりつくば」(つくば市など主催)が22日、つくば駅周辺で始まり、大勢の市民でにぎわった。暑さ対策のため、来年から9月下旬に開催することが決まっており、今年が最後の夏の祭りとなる。来年は9月25日(土)、26日(日)に開催する予定だ。 市観光推進課は「伝統を守る上でも夏祭りとして実施したいという意見もあったが、昨今、夏の高温傾向が続いており、近年は(熱中症などによる)緊急搬送が何件もあった。命に関わる問題があるとして来年は9月25、26日に開催する」と話す。 最後の夏祭りとなる今年のまつりつくばは初日の22日午後4時から、車両が通行止めとなった同駅近くの土浦学園線で、つくば音頭などのオープニングパレードが催された。午後5時半過ぎ、大ねぶたと中小ねぶたが、開催前に雨が降ったためビニールをかぶって登場した。万博山車のほか、市内各地区のみこしが掛け声と共に通りをパレード。午後6時半にはねぶたの照明がつき、祭りは最高潮に達した。 まつりは23日までの2日間、つくば駅周辺の土浦学園線やつくばセンター広場、中央公園、竹園公園などを会場に、みこしや山車のパレードのほか、コンサート、大道芸フェスティバルなどがにぎやかに催される。トナリエつくば前の「うきうき広場」では今年から「つくば蚤の市」が加わった。 この日のつくば市は最高気温が30.1度の真夏日。湿度も高く熱中症が心配されたため、市は、昨年まで1カ所しかなかった簡易クーラー付の「涼み所」テントを6カ所に増やしたり、まつりのサイトで会場の気温情報を発信するなどした。 同市吾妻に住む50代の白井陽子さんは「ねぶたを楽しみにきた。6年ぶりに来たが、規模が大きくなっていて、パレードも出店も人がいっぱいだった。人口も増え、にぎやかなつくば市になってくれてうれしいことだと思う」と話し、来年から9月開催になることについては「涼しく良いのではないか」と答えていた。9月開催については歓迎する意見があった一方、参加者からは「時期が違うので同じように出来ないかも知れない」という声も上がった。(榎田智司)

ご当地電子マネー「土浦パトレイバーWAON」発行 イオン

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恐竜の島、どこよりも高い島… 夏休みの小学生 粘土で巨大な島づくりに挑戦

つくばで夏休み造形教室 夏休み中の小学生が、計600キロの粘土を使って、長さ5メートルの巨大な海に浮かぶ島づくりに挑戦する「夏休み造形教室」が21日、つくば市二の宮のギャラリー、スタジオ’Sで開かれた。子供たちは、彫刻家の川島史也 筑波大助教(36)と、同大で芸術を学ぶ大学生らにアドバイスを受けながら、恐竜の島、どこよりも高い島など、オリジナルの島を作り上げた。 同ギャラリーを運営する関彰商事(本社筑西市・つくば市、関正樹社長)と筑波大学との連携による芸術活動「スタジオ’S with T」による取り組みで、昨年は、粘土で巨大な塔をつくった。今年は午前と午後の2部制で、午前は18人、午後は16人、計34人の小学生が市内外から参加した。 川島助教が「昨年は塔、今年は島、どちらもトウと読めますね」と前置きし、「海に浮かぶ島を自由な発想で作ってもらいたい。土台が大事で確認しながら進めてください」と呼び掛けると、参加者は2班に分かれ作り始めた。 粘土はひと固まりが4キロ近くあり、小さな子供たちは重そうに運んでいた。子供たちはリゾート地、神社、恐竜の島、高い塔、高い山などを、パートごとに加工し、大学生のサポートを受け熱心に作業を進め、長さ5メートルの島が二つ、徐々に出来上がった。 市内から参加した小学4年の大曽根彩乃さん(10)は、高い山を作った。高くなるにつれ粘土が崩れてしまうことがあったが、大学生が土台を補強して完成した。大曽根さんは「誰よりも高くしたいのでどんどん積み上げていった。図工の授業は好きなので、将来はお姉さんたちのいる大学に行けたらいい」と話した。 小学6年の子供と来場したつくば市在住の高柳憲二さんは「みんなが楽しそうにやっているのがとても良い。子供の想像力は素晴らしいものがあって、それがよく表現されている」と語った。 子供たちの作業を手伝った同大大学院1年の田村将吾さん(23)は「普段は彫刻を作っている。子供と一緒に作業をするとこちらも楽しくなる。子供たちの自由な発想に驚かされる。今日の活動は自分の制作の参考になるのではないか」と話した。 川島助教は「創作の場面で細かいところに目がいってしまうことがある。土台や基礎が大事だということをわかってもらえると良い。途中で作業を止めて、確認する作業も必要だ。作品自体のリズムをとらえてほしい」などと語った。 完成後、全員で作品と共に記念写真を撮影。出来上がった巨大な島は最終的に壊し、元の粘土箱に収納した。(榎田智司)

筑波山から霞ケ浦へつながる「水と緑の骨格」《宍塚の里山》139

【コラム・森本信生】宍塚の里山(土浦市)を守る意義は、宍塚を一つの孤立した自然地域として捉えるだけでは、不十分だ。筑波山―宍塚、そして霞ケ浦へとつながる「水と緑のネットワーク」に位置づけてこそ、その価値が明確になる。 宍塚の里山は、森林、谷津田、畑、草原、ため池、水路など、さまざまな環境が組み合わされた多様な生物が生息する生態系である。例えばサシバのような猛禽(もうきん)は、営巣する森林だけではなく、餌となるカエルや昆虫が生息する水田や草地が必要だ。宍塚の生物多様性は、こうした異なる環境のつながりによって支えられている。 さらに宍塚は、筑波山系の森林、土浦・つくば地域の農地、霞ケ浦をつなぐ「水と緑の骨格」の重要な一部である。道路や宅地などによって分断され、孤立すれば、生き物の移動や遺伝的交流が妨げられる。宍塚を守ることは、地域全体の生態系ネットワークを維持することになる。 水のつながりも重要だ。宍塚に降った雨は、森林や土壌に浸透し、谷津、ため池、水田、水路などを経て霞ケ浦につながっていく。宍塚だけで霞ケ浦の水環境が決まるわけではないが、流域の森林、湿地、水田、ため池などを健全に保つ必要がある。里山は雨水を一時的に蓄え、ゆっくりと流す「グリーンインフラ」として、水循環や洪水緩和にも貢献している。 また、里山では自然と農業が一体となっている。森林から供給される水、ため池や水路が農業を支える一方、農業によって維持される水田や草地が、多くの生物の生息場所となっている。自然が農業を支え、農業が里山の自然を支えるという相互関係が存在する。 「自然遺産」「文化的景観」 宍塚の価値は自然だけにとどまらない。上高津貝塚や宍塚古墳群などが示すように、人々が自然と関わりながら暮らしてきた長い歴史がある。自然、農業、歴史、文化を一体として捉えれば、宍塚は「自然遺産」であると同時に、人と自然との関わりが刻まれた「文化的景観」でもある。 さらに、宍塚は生物、水、農業、歴史、人々の暮らしを総合的に学べる教育・研究の場であり、自然観察や農業体験、保全活動を通して、農家、住民、NPO、学校、研究者、行政などを結びつける地域コミュニティの場でもある。 したがって、宍塚を「土浦市に残された一つの里山」とだけ捉えるのは、その価値を小さく捉えすぎている。宍塚は、筑波山からつくば・土浦を経て霞ケ浦へとつながる水と緑のネットワークの中で、生物多様性、水循環、農業、歴史文化、教育、地域社会を結びつける重要な結節点となっている。 宍塚を守ることは、宍塚という一地点を守ることではない。筑波山から霞ケ浦へとつながる地域の「水と緑の骨格」を堅持し、人と自然が共生する流域の基盤を次世代に引き継ぐことである。その意味で、宍塚の里山の保全は、土浦・つくばの自然を守るだけでなく、霞ヶ浦流域全体の持続可能性を支える取り組みといえよう。(宍塚の自然と歴史の会 理事長)