【山崎実】茨城県は11月20日から毎月20日を「いばらき美味しおDay(減塩の日)」と定め、減塩県民運動に乗り出す。
脳血管疾患、心疾患、糖尿病など生活習慣病による死亡率が高く、要因の一つである塩分摂取量も全国平均より多いため、減塩による健康づくりを通し、生活習慣病に打ち勝つ「健康県」を実現するのが狙い。
塩分摂取量の国の標準値は、1日当たり男性7.5グラム、女性6.5グラムに対し、全国平均はそれぞれ10.8グラム、9.2グラムと高め。茨城県の場合はさらに多く、男性11.2グラム、女性9.4グラムと全国平均よりも上回っている。
このため県は、生活習慣病対策の一環として、「減塩」に取り組むこととし、県内のスーパーやコープ各店舗、飲食店などに協力を要請。「減塩の日」に併せたチラシなどによる減塩商品の販売促進、減塩商品特設コーナーの設置に加え、自治体など公共機関に「減塩の日」のポスター掲示を行い、消費者の積極的な参加を呼び掛けていく。
さらに塩分3グラム以下の献立(適塩メニュー)が1品以上あり、食材の一部に県産品を使用している店を「いばらき美味しおスタイル指定店」に指定。加えて飲食店は5品以上(うち適塩メニューは3品以上)、弁当店、宅配、スーパーは10品以上(うち適塩メニューは5品以上)など、より積極的な取り組みを行っている店舗を「プラチナ店」と指定する。
県の健康アプリ「元気アっぷり!いばらき」で周知するなど、減塩運動の輪を広げていく方針だ。
県健康・地域ケア推進課では「県内全域のスーパーなどの協力を得ながら、適塩レシピなど食生活に役立つ情報を提供し、実効性のある県民運動として定着させていきたい」と話している。
問い合わせは県健康・地域ケア推進課(電話029-301-3229)。