【鈴木宏子】クリスマスイブの24日、JAつくば市(岡本秀男組合長)とJAつくば市谷田部(横田伊佐夫組合長)から、市内の子ども食堂に、コメ600キロと野菜1年分の贈り物があった。
県内では各地域のJAがすでに、市町村の社会福祉協議会や生活協同組合などを通して、野菜やコメなどを子ども食堂に寄贈する取り組みを展開している。「当然、農協としてやっていかなくてはならない取り組み」(岡本組合長)、「皆で食べられる場所をつくるという取り組みをバックアップしたい」(横田組合長)と寄贈に至った。
併せて、経済的困難を抱える子供の未来を支援しようと市が4月に創設した「つくばこどもの青い羽根基金」に、2JAから総額約25万円が寄付された。JA職員からも寄付を募ったという。
寄贈されたコメ600キロは、市内にある子ども食堂6カ所に100キロずつ贈られる。野菜は各子ども食堂に商品券を贈り、JAつくば市の直売所3カ所でいつでも購入できるようにする。
寄付金は、子どもの学習支援に取り組むボランティア団体の事業や、学習塾代の助成、子ども食堂などの運営などに活用する。
目録などを受け取った五十嵐立青市長は「子ども食堂は基本ボランティア。両JAのご支援をいただくことができ頼もしい」と話すと、横田組合長は「私どもは明日の命を守る食材を持っているが、こういうことをしなくて済むような社会をつくっていただければありがたい」などと言い添えた。
市によれば、同基金に寄せられた寄付は11月末時点で約330件、総額約690万円になった。