土曜日, 1月 17, 2026
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コラムの執筆陣が少し変わります《吾妻カガミ》205

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花壇のチューリップ=4月5日、霞ケ浦総合公園

【コラム・坂本栄】新年度に入りました。4月からコラム欄の構成を少し変えます。これとの関連で、5月から新しい執筆者に参加してもらいます。コラムは原則として1日1本ですが、行政記事や催事記事とは色合いの違うコラムを引き続きお楽しみください。

執筆回数は月1回に統一

これまでの執筆者は、月2回の方、月1回の方、隔月の方に分かれていました(ほかに随時出稿の方も)。4月からは月2回を止め、月1回に統一します(隔月執筆はそのまま)。仕事で多忙の方もおり、月2回はきついとの声が寄せられたからです。月2回の田口哲郎さんは研究活動の都合もあり、109回(3月29日掲載)が最後になりました。

研究学園駅周辺の地域活動を紹介してもらった「けんがくひろば」は、15回(2月25日掲載)が最終回になりました。題材が尽きてきたとのことで、4月から「随時」に移ってもらいます。12回(24年11月7日掲載)の後、忙しくて休載が続いた医療通訳の松永悠さんも「随時」に移行します。

親友の瀧田君が昨秋逝去

告知はしませんでしたが、国際政治について独自の分析を執筆してくれた瀧田薫さん(茨城キリスト教大学名誉教授)は2024年秋、逝去されました。バイデンとトランプが争う米大統領選挙の構造を取り上げた62回(24年8月4日掲載)が最後です。

瀧田さんは、幼稚園-小学校-中学校-高校の同級生でした。土浦聖母幼稚園(土浦市大町)の第1回卒園で、いろいろな場でいろいろ議論してきました。彼の茨キリ大での専門分野は国際政治、私の通信社での専門分野は国際経済でしたから、「解」を見つけるための情報をお互いに補完できました。田中角栄は米情報機関によって抹殺されたとの陰謀論については盛り上がりました。

茨キリ大で、彼は常務理事として大学運営にも携わっていました。経営学部を立ち上げた後、「新しい学部で兼任講師として国際経済を教えてくれないか」と誘われました。もちろん私は快諾し、毎週1回、大学がある日立市まで常磐高速道を飛ばしました。若い同僚講師との懇親会、好奇心あふれる学生との交流は実に愉快でした。

水戸の元広報課長も参加

逝去、多忙などで生じた「穴」は埋めていきます。2月から古本屋店主の岡田富朗さん(初回は2月1日掲載)に加わってもらいましたが、5月からは写真家の海老原信一さん、元水戸市課長の沼田誠さんにも参加してもらいます。海老原さんは鳥類の撮影が得意で、毎回2枚アップしてもらいます。今休載中のオダギ秀一さん(直近は1月16日掲載)に続き、写真家は2人目です。

沼田さんは、水戸市の「みとの魅力発信課長」を務めていました。変わった組織名ですが、他の役所で言えば広報課長に当たります。数年前に市役所を辞め、今はつくば市に住み、環境問題や街づくりの分野で活躍しています。好奇心が強い方で、水戸地域の話だけでなく、「水戸っぽ」の視点から学園都市のことも書いてもらいます。

ほかの執筆者についても、現在リクルート活動を続けています。独自の視点や面白い話題を提供してもらい、ネット媒体ならではのコラムにしたいと思います。ご期待ください。(NEWSつくば理事長)

逆転で開幕戦勝利 アストロプラネッツ

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7回裏、北原の三塁打で高田(背番号4、常総学院高出身)と原(背番号3)が生還=撮影/高橋浩一

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは5日、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市見川町)で今季開幕戦を迎え、栃木ゴールデンブレーブスに8-6で逆転勝利した。

【ルートインBCリーグ2025公式戦】(4月5日 ノーブルホームスタジアム水戸)
茨城アストロプラネッツ-栃木ゴールデンブレーブス
栃木 013 002 000 6
茨城 001 000 61X 8

試合終了、ハイタッチで勝利を祝う選手たち

茨城は5点ビハインドで迎えた7回裏、打者一巡の猛攻で6点を奪い逆転に成功した。この回先頭の5番打者ジョ・ミンヨンが四球で出塁、6番の山本仁が右前打でチャンスを広げ、7番・秋川正佳の敵失と8番・原田京雅の遊ゴロ、9番代打・草場悠の内野ゴロで計3点を奪う。この時点で2死走者なしとなったがむしろここから本領発揮。1番・新太郎が遊撃への内野安打、2番・高田龍が右翼線への安打、3番・原海聖の中前打で1点を加え、とどめは4番・北原翔の中越え三塁打で2点を加えた。

7回裏、茨城2死一・三塁、原が中前適時打を放つ

「打ったのはストレート真ん中高め。上がりすぎたと思ったが、思ったより飛んでくれた。タイムリーになってよかった」と北原の談。「打線はいい当たりをしていたが、野手の正面をつくなど乗りきれてなかった。みんなで勝ちに行こうという気持ちが全員に伝わり、この回爆発できた。負けてても返せるという自信につながったと思う」とも語る。

7回裏茨城2死二・三塁、北原が中越えの2点三塁打を放つ

新太郎はこの日5打数4安打の活躍。3回に迎えた第2打席のタイムリーでは、バントの構えで初球を見送った後の2球目、インコースのストレートを右前へ運んだ。「第1打席でもこの球があったので頭に入れていて、次来るなという予感があった」とコメント。オフには体づくりに取り組み、筋肉量が増えパワーやスイングスピードがついた。その成果がオープン戦からの好調につながっているという。

3回裏、茨城1死二塁、新太郎が右前適時打を放つ

今季はチームとして初めて沖縄・宮古島で10日間にわたる春キャンプを実施。「寒い時期に合宿でしっかりスイング量を確保したことで、他チームよりもバットが振れている。このアドバンテージを生かしてスタートダッシュしたい」と巽真悟監督は期待を込める。

投手は7回表を投げた清原浩斗に勝ち星が付いた。「死球でピンチを招いて苦しいピッチングだったが、無失点で抑えれば野手が点を取ってくれると思い、全力で腕を振って投げた。逆転に感謝」とコメント。今季は直球が最速150キロと5キロアップした。決め球のフォークやスライダーの切れ味も増し、成長を実感しているという。

7回に登板し1安打1死球で無失点の清原

8、9回は佐藤友紀と石野田拓斗が1イニングずつ投げ、いずれも3者凡退と安定感抜群。先発陣も試合で経験を積ませながら、持ち前の高い能力を発揮させていきたいと巽監督は目論んでいる。

次の試合は11~13日、さくら運動公園野球場(つくば市流星台)などで読売ジャイアンツ三軍との交流戦3連戦を行う。(池田充雄)

消費者トラブルと対処法《ハチドリ暮らし》48

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写真は筆者

【コラム・山口京子】定期的に学習会をしている市民グループから、消費者トラブルとその対処法についてのセミナーを依頼されました。訪問販売の点検商法、インターネットを使った契約トラブル詐欺まがいの投資話、強引な訪問購入、食品混入事件や薬害、不当表示など、消費者を取り巻く様々なトラブルについて話しました。

トラブルを避けるために、不意打ち的な勧誘による契約などには、消費者保護の立場からクーリング・オフ制度があります。クーリング・オフは、いったん契約の申し込みや締結をした場合でも、契約を考え直す時間を与え、一定の期間内であれば契約の解除ができるものです。

たとえば、自宅に来た業者に「無料で屋根を点検します」と言われて、屋根を見てもらったところ、「瓦がだめになっていて、このままでは雨漏りする。すぐに修理しないと家がだめになる」と言われて、その場で押し切られ工事の契約をしてしまった場合などは、クーリング・オフが使えます。

クーリング・オフができる取引は法律で定められています。また、事業者が約款で定めている場合もあります。店舗での直接購入や通信販売などは適用されません。インターネット契約は通信販売の一種であり、クーリング・オフ制度はありませんが、使えると誤解している消費者が少なくありません。この場合、事業者が表示する返品特約に記載された返品の可否や条件に従います。

消費生活センターに相談しよう

通信販売については、返品特約がどうなっているか、契約前にしっかり確認することが大事です。以下の点を知っておいてください。

▽消費者と事業者の間には、大きな情報の量と質、交渉力などの格差がある。

▽生産と消費が分離し、消費者に生産工程が見えなくなっている。

▽科学技術の発展や、化学合成物質の多種類・大量使用で、問題が複雑化している。

▽事業者は利益を出すために低コストの生産を強いられ、その無理が被害につながる。

▽被害が出ても、因果関係が証明されないとして、実態を企業がなかなか認めない。

▽被害者が訴訟を起こしてもなかなか認められない。認められても損害賠償金が不十分。

▽そもそも、諦めてしまう。

悪質事業者による被害から消費者を守るために、全国で「適格消費者団体」が立ち上がっています。総理大臣の認定を受けた法人で、全国に26団体あります。茨城県ではまだ設立されておりませんが、「消費者サポートいばらき」が適格団体になる活動を進めています。困りごとや不安があれば、居住地の消費生活センターに相談しましょう。(消費生活アドバイザー)

「動物に触れ合い、愛情と根気を」 つくば国際ペット専門学校で入学式

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新入生を代表して決意を述べるドッグトレーナーコースの松島リザさん=つくば国際会議場

動物分野で国内有数の専門学校、つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、東郷治久理事長)の入学式が5日、つくば国際会議場で催された。ペットビジネス学科のドックトリマー、愛玩動物看護師・動物衛生看護、ドッグトレーナー、ペットケア総合の4つのコースに、全国各地から206人が入学した。

高橋仁校長は「皆さんがこの学校を選んでくれたことはとてもラッキーなこと。美しい場所で学べる幸福も含めて、新しいことに挑戦してほしい。皆さんには(在学中ずっと生徒1人が1匹の子犬を世話する)パートナードッグが待っている」と式辞を述べた。

あいさつをする高橋仁校長

東郷理事長は「来年30周年を迎える(犬のテーマパークの)『つくばわんわんランド』をバックボーンにしている当校は最高の環境。必要なものは愛情と根気であり、動物に触れ合うことによって身に付く。皆さんの夢をかなえるために教職員一同尽力します」と祝辞を述べた。

続いて在校生代表を代表してドッグトリマーコースの大須賀新奈さんが歓迎の言葉を述べ「学校生活は忙しかったが、発見の連続でやりがいがあった。投げ出さず、あきらめずやっていければ、技術を身に付けることができると思う。学校、先生、自分自身を信じて思い出をたくさんつくりましょう」とエールを送った。

これを受けて新入生を代表しドッグトレーナーコースの松島リザさんは「大きな期待と希望をもって、夢の実現のため頑張っていきたい。動物たちとの触れ合いや仲間たちとの支え合い、助け合いを通じて成長していきたい」と決意を述べた。

入学式に参加した新入生の中山桃夏さん(18)は「動物が大好きなので、この学校に入れてうれしい。友達もたくさんつくりたい」と話していた。

写真撮影をする新入生一同と学校関係者ら

式典では併せて、3月29日に東京ビッグサイトで行われたジャパンケネルクラブ主催のトリミング競技大会で、トリマーコースの小堀美空さんと大友愛希が最優秀技術賞、遠藤晴希さん、小橋川花蓮さん、田島由紀乃さんが優秀技術賞を受賞し、同校が優秀養成機関賞を受賞したことが報告され、同クラブトリマー試験委員の高尾諭さんから東郷理事長に賞状とトロフィーが授与された。(榎田智司)

悠仁さま、筑波大入学

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入学式で隣に座る新入生と談笑する悠仁さま=筑波大学大学会館

開式を待つ間に談笑も

筑波大学(つくば市天王台)で5日、大学と大学院の入学式が開かれ、生命環境学群生物学類に入学した秋篠宮家の長男、悠仁さま(18)も参加した。大学の入学式は学群ごとに2回に分けられ、悠仁さまは午前9時から始まる最初の式典に参加した。

悠仁さまはスーツにネクタイ、黒いリュックを背負い、式典開始45分前に席に着くと、隣りに座る他の新入生と談笑しながら開式を待った。入学後は、東京・元赤坂の秋篠宮邸から通学するほか、大学近くにある単身用の民間の集合住宅の一室を借り、併用していくという。

入学式の様子

一人の夢のみならず豊かな未来社会実現へ研鑽を

式典であいさつに立った永田恭介学長は「現代の社会課題の解決には複数の分野にわたる総合的な知識と、それぞれの分野の原理的な概念が必要になる。皆さんにはぜひ、グローバルな視点で社会の変化に関心を持ち、これらの課題を自分のこととして認識し、専門分野にとらわれずに学びの幅を広げ、社会に出てから責任ある考え方に基づいて行動できる力を身につけてほしい」と新入生に語りかけると、「一人一人の夢の実現のみならず、豊かな未来社会を実現するために、ともに日々の研鑽に励んでいきましょう」と呼び掛けた。

式典で挨拶をする永田学長

医学群に入学する水戸一高出身の益子隆生さん(18)は、地域医療を担う医師を養成する「地域枠」で入学した。「期待より不安も多い」としながら「県内には医師不足に直面する地域があるが、各地の特色を理解し医療に取り組み、地域の方々に安心を届けられるような医師になりたい」と目標を語った。中国・北京市出身で、情報学群に入学するホウ・シキさん(20)は「大学では図書館の検索システムとともに、AIを活用した図書推薦システムについて研究したい。中国では登山が趣味だった。つくばには、日本百名山の筑波山がある。在学中に、他にもいろいろな山を巡ってみたい」とつくばで過ごす学生生活への思いを膨らませていた。

同大の今年度の入学者数は、学部にあたる学群が2230人、大学院が2568人、はり、きゅう、あん摩・マッサージ指圧を視覚特別支援学校で教える教員を養成する理療科が9人。午後からは大学院の入学式が開かれた。(柴田大輔)

入学式に集まる新入生たち=筑波大大学会館前

天才たちの老後(3)学園都市という場《看取り医者は見た!》39

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写真は筆者

【コラム・平野国美】前回(3月14日掲載)書いたように、私が関わっている患者さんの中には「ギフテッド(天賦の才)」と呼んで差し支えない方が存在します。筑波研究学園都市という街は研究者が集積する場所なので、お会いする機会が必然的に多くなるわけです。そのため、その天才たちの老後を見させていただいており、彼らの生い立ちは私にとって興味深いことです。

まず、ギフテッドの定義について、いくつかの観点から説明します。国や機関によって異なりますが、一般的には①非常に高い知的能力②優れた創造性③高い学習能力④特定の分野における顕著な才能―などを持っている人です。

単にIQ(知能指数)が高いだけではなく、特定の分野について強い好奇心と異常なまでの探求心を示す人たちです。ところが、他の分野や生活一般には、全くと言っていいほど興味を示さないのです。お話を聞いていると、独特のセンスやユニークさを感じる方が多いです。

それゆえ、彼らは奇人と言われ、決して幸せには見えない方も多いのです。しかし、彼らにとっての幸せは、自分の興味の分野に身を置けるかどうかであって、一般的な幸せの基準とは違います。そこに、現代人が求める「承認要求」などはありません。

魚にこだわる「さかなクン」

会ったことはないのですが、フギョギョの「さかなクン」は、この範疇(はんちゅう)に入ると思います。魚類という特定分野への強いこだわり、並外れた知識と記憶力、ユニークな言葉遣いや表現力には独特の気質が見えます。

さかなクンの周辺の人に話を聞いたことがありますが、普段から、あの話し方とキャラクターで過ごしており、決して営業用ではないそうです。

そして、誰よりも魚類に対する愛は深いそうです。学校の勉強は苦手でしたが、今ではイシガキフグの研究などが評価され、東京海洋大学の客員教授に就任し、皇室の方の前で講義をしたこともあります。彼は自身の興味や才能を生かし、多くの人々に魚の魅力を伝えています。彼の存在は、多様な個性を持つ人々がその能力を発揮することの素晴らしさを示していると思います。

脳の多様性を尊重するエリア

私の患者さんや、そのご家族にも似たような資質の方が存在します。昆虫、惑星、草木、鉱石に対する無限の「渇望」で生きてきた方がおられます。視線を広げると、芸術分野でもおります。さらに広げると、マニアやオタクの世界にまでたどり着きます。

多様性という言葉はジェンダーの世界で主に語られますが、もっと広げると、ニューロダイバーシティ、つまり脳や神経に由来する多様性を相互に尊重することではないでしょうか。その場所が、つくばエリアではないかと思うのです。(訪問診療医師)

「人格の完成を目指せ」 日本国際学園大つくばキャンパスで入学式

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総代として橋本綱夫学長から入学許可書を受け取るスリランカ出身のシルバさん(壇上左)

2期生87人が入学

昨年4月に開学した日本国際学園大学(橋本綱夫学長)の入学式が4日、同大つくばキャンパス(つくば市吾妻)で催され、第2期生87人が入学した。旧筑波学院大学から大学名を変更し2回目の入学式となった。

総代として、白い民族衣装をまとったスリランカ出身のサンタナ・デワゲ・ハルシ・ナワォデヤ・デウミニ・シルバさんが橋本学長から入学許可書を受け取った。新入生87人のうち44人は留学生で、中国、スリランカ、ベトナム出身者などが多いという。

橋本学長は式辞で「本学を支えている考え方は、大学で幅広い教養や知識を習得するだけではなく、問題解決能力や創造力といった、人格の形成を目指している。実社会に出たら必要なものはコミュニケーション力であり、本当に役に立つ人間を目指してほしい」とメッセージを送った。

入学生を代表してあいさつする茂木翔太さん

新入生を代表して茂木翔太さんは「恵まれた環境で学ぶことができることはとてもうれしい。それぞれの目標に向かって勉強するのはもちろんのこと、物事を多くの視点から見られるよう、学び、社会に貢献していきたい」と述べた。

在校生を代表して経営情報学部ビジネスデザイン学科の寺門光穂さんは「この大学の特徴は、先生と距離が近く何でも親身になって相談できるところ。学生生活を送るにあたって、時間をかけて待つだけではいけない。自ら進んで行動することが大事」だと新入生に向けてエールを送った。

当日は3日間続いた雨も止み、桜が咲く中での入学式となった。中国出身の新入生で留学生の森拓也さん(18)は「まずは日本語の会話がちゃんと出来るようにしたい。これからは情報が大事だと思うので、AIなど学べれば良い」などと話した。

入学式に臨む新入生たち

同大は1990年、東京家政学院大の筑波短期大学として開学。96年に4年制の筑波女子大学になり、2005年に男女共学の筑波学院大学になった。大学の運営は19年度に東京家政学院から学校法人の筑波学院大学に移り、23年からは学校法人名を日本国際学園に変更した。昨年からは姉妹法人の東北外語学園(仙台市、橋本理事長)が運営する仙台市の東北外語観光専門学校に新たに日本国際学園大学の仙台キャンパスを設置した。(榎田智司)

家族行事のおはなし《ことばのおはなし》80

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写真は筆者

【コラム・山口絹記】久しぶりに家族でいちご狩りに行った。我が家ではこの10年、いちご狩りはほぼ毎年の家族行事のようなものになっているのだが、昨年は私がバタバタして行けなかったのだ(知らないうちに私抜きで行った可能性はある)。

つくばに暮らすようになって最初の数年は、いちご狩りができるところをいろいろと巡っていたのだが、ある時からふとしたご縁で同じ農場に通うようになった。毎年同じところを家族で訪れる、同じことをする、というのは、案外悪くないものである。

この10年ほどを思い返してみると、張り切って遠方に旅行したりするよりも、ただなんとなく毎年やっていることの方が記憶に根付いていたりすることに気が付いた。別に記憶に留めておきたくてやっているわけではないのだが、結果的にそうなった、という感じなのだ。

娘のおひな様を出したり片付けたりするのを忘れる程度の人間なので、あまり偉そうなことは言えないのだが、本来の家族行事もそういった意味もあるのかもしれない。

ただなんとなくいちご狩りに

いちごでおなかがいっぱいになってしまったので、妻と一緒にベンチに腰掛けた。また寒い日が続いているが、温室の中は暖かくて居心地がよい。油断すると満腹なのも手伝って気を失いそうになる。

息子はいちご狩りに飽きたのか、ヘタを入れる紙コップと食べかけのいちごを私に手渡すと、有り余る体力を消耗するためだけに駆けだす。それを追って娘も、いちごの間を駆けていく。息子の食べかけのいちごを食べながら、駆け回るこどもたちをぼんやり眺めていた。来年もまた、ただなんとなくいちご狩りに来られたらいいと思う。(言語研究者)

児童、生徒の増加に対応 新 桜給食センターが開所 つくば

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開所式には桜学校給食センターが配食する対象学校に通う児童と保護者ら23人も参加した

10日から6600食を提供

つくば市天王台に桜学校給食センターが開所し、3日、同センターで開所式が開かれた。つくば市では近年の児童・生徒数の増加と、既存施設の老朽化に対応するため新しい学校給食センターの設置が急がれていた。

2020年3月に閉鎖された旧・桜学校給食センターの跡地に新設された。建物は、鉄骨造2階建、建築面積3350平方メートル、延べ床面積3948平方メートル、総工費は約37億円、従業員は約70人。4月10日から市内の幼稚園4園、小学校9校、中学校3校へ約6600食の給食提供が始まる。同センターではアレルギーに対応した給食を含む、1日あたり最大で7000食の調理が可能だ。

環境に配慮した持続可能な給食センターを目指すとし、施設内での排熱利用や発電システムを設置した。都市ガスを使って発電するガスコージェネレーションシステムでは、発電した電気を施設内の照明等に使用し、発電時に発生した熱はお湯などの熱源に利用する。排熱の回収量は年間約3万600キロワットアワー、発電量は年間6万7200キロワットアワーとなる計画で、停電時の電力としても利用される。屋上には太陽熱給油システム用の発電パネル36枚を設置し、食器洗浄用に使われるお湯に必要な熱量の90%をつくり出す。学校から戻ってきた残飯は粉砕し水切りし、3分の1から5分の1程度に減量して、調理過程で出る野菜くずとともに生ごみ処理機で分解される。建物2階には、1階の作業を見学できる見学室や展示スペースが用意され、食育にも力を注ぐという。

参加者に、つくば産のコメや野菜などの食材を使った試食用給食が振舞われた

式典のあいさつで五十嵐立青市長は「次の世代に胸を張れる施設をつくろうと取り組んできた。この場所からつくばの新しい給食の形が始まると思っている」と話し、森田充教育長は「給食の時間は友情を深める大切な時間。給食は生きた教材、学びができる時間でもある。工夫をしたセンターを知ることも大事ですし、地元から調達される食材もあるので、食材についても学んでほしい。生産者との交流も学校を通じてしてほしい。食を通じて子供たちの豊かな感性、しっかりした心身が育っていけたら」と述べた。

4月から桜学校給食センターの運営を受託した東洋食品(東京都台東区)の荻久保瑞穂専務は「市内の人口増加、学校新設に伴い新設されたセンターへの市民の皆さんの期待の大きさを感じている。これまで58年間、食中毒ゼロでやってきた私たちの経験をもとに、子どもたちに毎日の給食を楽しみにしてもらえるよう、地元の食材を使用したものなどいろいろな献立に対応していきたい。気持ちを込めて調理した給食をしっかり食べてもらい、心も体も健やかに成長してもらえたら」と語った。

つくば市では、筑波学校給食センター(つくば市神郡)が開所から20年、茎崎学校給食センター(同市小茎)が40年以上経過し施設が老朽化するなどしている。市内では2014年につくばすこやか給食センター豊里(同市高野)、20年にはつくばほがらか給食センター谷田部(同市藤本)が、それぞれ開所した。茎崎学校給食センターは今年3月で閉鎖し、4月からは新しく開所した桜学校給食センターを含む4施設で学校給食を提供する。つくば市の給食提供の総数は1日あたり約2万6000食。4つの給食センターで最大約3万食を提供できる。(柴田大輔)

建て替えられた桜給食センターの外観

さよなら牛乳瓶《くずかごの唄》148

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イラストは筆者

【コラム・奥井登美子】配達の牛乳屋さんから、「牛乳瓶が無くなって、ポリ瓶になります」という通知。森永乳業系は昨年から、明治乳業系は4月から瓶が消える。牛乳瓶を手でなでながら、なぜか涙が出てしまった。

東京の新富町で生まれて育った私の父は、近所にあった芥川龍之介の実家の牛乳屋へ、毎日、瓶の牛乳を買いに行ったという。近藤信行さんが山梨文学館の館長のとき、芥川龍之介展に誘われて行ってみたら、龍之介の小学生時代の手書きポスターに「牛乳を飲みましょう」というのがあって、皆で大笑いした。

102年前の関東大震災で家が焼け、我が家は新富町から郊外の荻窪に引っ越した。当時の荻窪は、震災で焼け出された人達にとって、とてもよい住宅地だった。

子供好きの父は、慶應の学生時代から近所の子供たちを集め、絵本を読んだり、水泳をしたりしていたらしい。母は震災の中、芝公園で兄を出産し、震災ノイローゼ。母の実家も焼け、6人の弟(斎藤茂吉の家に書生として入りアララギ派に貢献した小暮政次も弟の1人)たちを残して母親が亡くなり、精神的にも不安定で、なかなか子供が出来なかったらしい。

10年目に私が生まれてホッとしたらしく、次に妹、次に弟(加藤尚武元京都大学教授=環境倫理学)と、立て続けに出産している。私は1歳のとき、ジフテリアにかかって緊急入院。命は何とか取り留めたものの、ジフテリアの後遺症で喉が弱く、痛くて何も食べられないとき、父が作った牛乳ごはん(堅く炊いたご飯に牛乳を入れたおかゆ)が唯一の食べ物だった。

牛乳ごはんが私の常食

荻窪の家の隣にはノラクロ漫画の田河水泡氏のアトリエがあったが、父は、同じ荻窪区域内で、私を助けてくれた小児科勤務医の飯島先生の隣に引っ越してしまった。

夜中、私が40度近くの熱を出すと、父は私を抱いてタクシーを呼ぶ。飯島先生も乗って新宿の淀橋病院に行く。2~3日入院して、熱が下がったら帰る。その繰り返しだった。家に帰って来てからも喉が痛く、牛乳ごはんが私の常食だった。

土浦に嫁いで来て、私を救ってくれた飯島先生が牛久の飯島家出身ということを知り、びっくりした。龍之介の実家以来、牛乳瓶は私の食のシンボルだったのである。(随筆家、薬剤師)

29年春に「まち開き」 研究学園駅南の大規模開発 大和ハウス工業

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安全祈願をする村田誉之 大和ハウス副社長

6月の本格着工前に安全祈願

大和ハウス工業(本社・大阪市)は、つくばエクスプレス(TX)研究学園駅の南側隣接地(つくば市学園南2丁目)で進めている大規模複合開発「つくば学園南プロジェクト」の本格着工を前に2日、総面積15.5ヘクタールの用地内で安全祈願祭を行った。本格工事は6月から始まり、2029年春に「まち開き」を予定している。

同用地は日本自動車研究所(JARI)が保有していたが、23年12月、大和ハウスが142億円で取得した。同社によると、総戸数602戸の分譲マンションのほか、中高一貫校「茗渓学園」や学習塾「思学舎グループ」などの教育施設、スーパーマーケット「カスミ」などの商業施設、研究機関などの事業施設が入る。開発費は総額650億円。

「つくば学園南プロジェクト」完成イメージ(大和ハウス提供)

全用地の3割は茗渓学園

研究学園駅から徒歩9分の場所に建つ分譲マンションは地上15階建て。6月に着工し、27年7月完成の予定。間取りは2LDK~4LDKから成り、ワーキングルーム、パーティーラウンジ、筑波山が望める屋上デッキなどの共用エリアを設ける。

開発の目玉は、旧東京教育大や筑波大学のOB組織「茗渓会」が経営する茗渓学園(つくば市稲荷前)が移転してくること。大和ハウスは同学園誘致のために、全敷地の28%に相当する4.3ヘクタールを確保した。同学園は帰国子女や留学生が多く、国際色が強いのが特徴。26年夏から新校舎建設に入り、学園創立50周年に当たる29年の春に新校舎に移る。

「つくば学園南プロジェクト」鳥瞰イメージ(大和ハウス提供)

中央に3000平米の広場

安全祈願の神事が終わった後、五十嵐立青つくば市長の祝辞のほか、大和ハウスの村田誉之副社長、八友明彦茨城支店長、茗渓学園の宮崎淳校長・理事から説明があった。五十嵐市長は「市内の駅前に、このようにまとまった土地は残されていない。しかも、15.5ヘクタールと広く、人気がある研究学園駅から徒歩圏。この開発は駅南だけでなく、市全体のまちづくりにつながる」と、歓迎した。

大和ハウス側は「この規模の複合施設開発は当社でも最大規模。弊社、つくば市、筑波大学の産官学で開発し、29年春にオープンしたい」(村田副社長)、「商業施設と茗渓学園の間に3000平方メートルの広場を設ける。市民が集う場所として利用してもらいたい」(八友茨城支店長)などと述べた。

宮崎校長は「私学の良否を決めるのは、クオリティ(学校の質)、コスト(授業の経費)、アクセス(通学の利便性)の3つだが、新学園は駅から徒歩5分のところに位置し、アクセスは申し分ない。移転情報がすでに広く伝わり、これまで1500人で推移してきた学生数が最近では1600人に増えた。これを機に寄宿舎の収容力を増やし、1室2人から個室にする。学内の設備も大学並みに整える」と、意欲を見せた。(坂本栄)

「茨城いいね」って思えるチームに 新代表が抱負 アストロプラネッツ

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大井川知事(中央)を表敬訪問する小谷野宗靖社長(左端)、秋川正佳選手(左から2人目)、山田大河投手(同4人目)、河西知之球団代表代理(右端)

知事を表敬訪問

5日の開幕戦を前に、プロ野球の独立リーグ、BCリーグに所属する「茨城アストロプラネッツ」(球団事務所・笠間市)新球団代表の小谷野宗靖社長らが2日、県庁を訪れ、大井川和彦知事を表敬訪問した。小谷野代表は「選手にチャレンジする土台をつくって、NPB(日本プロ野球)入りの夢をかなえるサポートをしてあげたい。野球だけじゃなく生活指導、感謝、気遣いも大事。私たちが見本になって『茨城いいね』って思えるチームになりたい」と抱負を語った。

同球団は昨年12月2日、茨城県民球団から、スポーツプロモーションやアスリート支援などを展開する「ケーダッシュセカンド」(東京都新宿区、小谷野社長)に事業譲渡された。

2日は小谷野新代表のほか、河西知之球団代表代理、秋川正佳選手、山田大河投手の4人が県庁を訪れた。

大井川知事と話す小谷野宗靖球団代表

大井川知事は「(茨城アストロプラネッツは)これまでにもNPBに選手を送り出している。(ドジャースの)大谷の活躍もあり、野球人気がある。茨城県のプロ球団として活躍を期待している。頑張って下さい」とエールを送った。

今季から加わった土浦市出身の秋川正佳選手(常総学院ー駒澤大学)は「茨城で生まれて野球に感謝し、野球を通して夢と希望を与えたい。フルスイング、長打力が持ち味でホームラン王、日本一を取り、NPB入りを目指す」と意気込みを語り、かすみがうら市出身の山田大河投手(霞ケ浦高校)は「すべての球種で勝負できるので最優秀防御率を獲得したい」と力を込めた。

今年は3月4日から14日まで宮古島でキャンプを行い、その後は笠間でオープン戦を行った。開幕戦は5日にノーブルホーム水戸で栃木ゴールデンブレーブスと対戦する。

茨城アストロプラネッツは、飲食、農業、福祉事業などを展開するアドバンフォースグループの茨城県民球団が2017年に創設。19年にBCリーグに参入し、5年連続で選手がNPBにドラフト指名されるなど実績を残した。一方コロナ禍の2020年以降、観客動員数が減少し、その後もコロナ前の水準に戻すことができず、昨年12月、事業譲渡された。(高橋浩一)

あるだけ使っちゃう《続・気軽にSOS》160

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【コラム・浅井和幸】小遣いをあるだけ使ってしまう。おやつをあるだけ食べてしまう。そのようなことで、子供のころに親に怒られた経験は誰にでもあると思います。ですが、大人になってもその癖(くせ)はなかなか治らない。

それどころか、優秀な人が集まっているはずの官僚制を俯瞰(ふかん)した法則で、パーキンソンの法則が70年ほど前に提唱されました。英国の官僚制の話らしいですが、予算や人や時間がある分だけ、官僚たちは増長していくという法則です。

具体的には2つの法則が提唱されました。第1法則:仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。第2法則:支出額は収入の額に達するまで膨張する。税金は、年度区切りの短期的な考え方、その年の収入は使い切るとの考えがあるからかもしれません。

私が法人や個人で対応している生活困窮者でも、短期的に物事を捉えて月の収入をその月で使ってしまい、数年に一度の車検やアパートの更新料、突発的な病院代が払えなくなる人がいます。また、毎日のガソリン代は工面できるけれど、家賃は払えなくなる人もいます。

さらに、月収をその月に使い切るだけでなく、給料の週払い・日払い、そして来月の収入を見越したクレジットカード払い、借金、給料の前払いになります。お金の計算は結構難しいもので、なかなか教育されない分野です。

まじめにやっていればよいというイメージだけで金銭収支を捉えている人も多いことでしょう。このように考え、借金は悪として受け入れない、上記とは反対の間違いにはまってしまっている人も多いはずです。財務諸表などの中の資産と負債の勉強まではなかなか手が出ないものですよね。

タイムパフォーマンス

話をパーキンソンの法則に戻して、皆さんも日々の動きに当てはめて考えてみてください。お金をあるだけ使っていないでしょうか。時間もあるだけ自分の意図しない使い方をしていないでしょうか。この法則の中では、1時間で終わる会議を2時間に設定すると、同じ内容で2時間使ってしまうとも言われているようです。

「タイパ」という言葉を使う方もいます。時間に対する満足度=タイムパフォーマンスの略です。映画や動画を3倍速で見る若者は、そこで浮いた3分の2の時間を何に使っているのでしょうか。もちろん、それが楽しい時間であればよいと思います。浮いた時間で、嫌な人のことや嫌な仕事のことを考え続けるよりはずっとよいでしょう。

短期・中長期的に、自分も周りも笑顔になれるような時間の使い方は何かと悩む時間をつくるとよいかもしれません。(精神保健福祉士)

成田山書道美術館を訪ねて《ふるほんや見聞記》3

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髙橋利郎さん

【コラム・岡田富朗】このほど、大東文化大学教授で成田山書道美術館(千葉県成田市成田)の非常勤学芸員を務めている髙橋利郎さんを訪ね、お話を伺いました。同美術館の開館は1992年ですが、髙橋さんが学芸員に着任したのは1999年のことです。

着任したころの収蔵点数は約2000点程度で、古いものでも江戸時代の作品でした。その後、近現代の書道作品を収集している美術館が少ないことを踏まえ、いずれ近現代書家の作品が必要になると見越して、今日まで収集してきたそうです。

収集作品には、作家が資料として持っていた古筆など、貴重なものも含まれており、現在では収蔵点数が約7000点に増加しました。近現代書道の重要性を浮き彫りにしたコレクションは、同美術館の大きな特徴になっています。

代表的な作品としては、古写経手鑑『穂高』、青山杉雨の『書鬼』、小山やす子の『伊勢物語屏風』、貫名菘翁の『茶香酔趣』、赤羽雲庭の『凛厳』などが所蔵されています。「赤羽雲庭の『凛厳』はその美しさで有名で、急いで引き取りに行った」とのことです。

「書道の技術は身体的な経験を通じてこそ知り得る。機械で美しい文字を再現するのとは大きく意味が異なり、人の手の動きや字を書く技術が、プロセスとして作品を見る人に感じさせることができる。日本では学校で書道の授業があり、一度は書を書く経験をした人が多いからこそ、書を見て美しいと感じられる文化がある」

成田山書道美術館

書道への造詣が深かった漱石

最近、書道がユネスコの無形文化遺産候補として正式に提案され、その重要性が認められました。書道は、芸術作品にとどまらず、生活美術として日常に深く結びついています。

髙橋さんは「書道が歌舞伎や能などの伝統文化のようになってしまうのは違う。より身近なものであり、各家庭にさりげなく飾ることが日常であるような、書道文化として日本に残っていってほしい」と話してくれました。

近年、前衛書と呼ばれる書家たちの中で、井上有一や篠田桃紅などの作品は、美術市場における草間彌生などの作品と同様、世界的に注目が高まっています。

最後に、夏目漱石の書道への造詣の深さを示す本として、漱石の代表作『草枕』を教えてくれました。この本では、文房四宝(ぶんぼうしほう=筆、すずり、紙、墨)について触れられています。最近、カナダのピアニスト・作曲家のグレン・グールドを扱ったラジオ番組で、彼も漱石の『草枕』を愛読していたことを知りました。(ブックセンター・キャンパス店主)

◆「幕末明治の下谷文人展」が4月26日~6月15日 、成田山書道美術館で開催されます。

Astemoリヴァーレ茨城 ホーム最終戦 勝利飾れず

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第2セットでスパイクを決める筑波大学出身のリヴァーレ茨城、高間来瞳選手(赤のユニフォーム)=30日、ひたちなか市総合体育館

チャンピオンシップ進出決定

バレーボールの最高峰カテゴリーSVリーグ女子のAstemo(アステモ)リヴァーレ茨城は29、30日の2日間、ひたちなか市総合体育館でホーム最終戦を行い、今季からSVリーグに加わった群馬グリーンウイングスと対戦した。1日目の29日は群馬をセットカウント3ー0で破り、レギュラーシーズンの上位8チームによるチャンピオンシップ進出を決めた。2日目の30日はセットカウント2−3で敗れ、ホーム最終戦を勝利で飾ることが出来なかった。Astemoリヴァーレの通算成績は22勝20敗。レギュラーシーズンの順位は8位。

大同生命SVリーグ2024-25女子 2025年3月30日@ひたちなか市総合体育館
Astemoリヴァーレ茨城 2-3 群馬グリーンウィングス
21ー25
25ー11
25ー20
15−25
7ー15

第1セット、巧みなトスを上げる筑波大学出身のセッター倉田朱里

2日目30日のホーム最終戦。Astemoリヴァーレは、前日の29日にチャンピオンシップ進出を決め、「試合内容を含め明日頑張らないといけない」(中谷宏大監督)と試合に臨んだ。対する群馬は35戦目で初勝利し3連勝して勢いに乗り挑んだ。29日は敗れ、連勝がストップした。

第2セット、サーブを決める鹿嶋市出身(日本ウェルネス高校)の生井澤美海華

Astemoリヴァーレは第1セット、一進一退の接戦の末に群馬に先取を許した。第2セットは、鹿嶋市出身(日本ウェルネス高校)の生井澤美海華がサービスエースを決め、筑波大学出身の高間来瞳がアタックを決めた。その後もサーブから点差を広げ25ー11で2セットを取った。第3セットは高間がブロック、キャプテン上坂瑠子やマッケンジーメイがアタックを決め、最後は高間が決めて連取した。

第2セットで得点が決まり喜ぶAstemoリヴァーレの選手たち(中央は高間)

しかし第4セットは群馬の攻撃とブロックに苦しめられ、ミスもありセットを落とすと、最終第5セットも相手に傾いた流れを止めることができず連取された。

第4セットでスパイクを決めるキャプテンの上坂瑠子(奥)

試合後、Astemoリヴァーレの中谷宏大監督は「ゲームの初めからうまくかない展開が多く続き、勝敗以上に内容としては完敗だった。数字では見えない勇敢さ、大胆さとか、両チームを見ると相手の方が圧倒的に押しているように見られた」とし。「1年間チャンピオンシップで勝つことを目標にやってきた。チャンピオンシップでは自分たちがやらなくてはいけないことをやり、相手に立ち向かいベストを尽くしてやり尽くさないと勝てない。やり尽くす準備をみんなでやり遂げたい。はいつくばっでも最後までしがみついて勝ちをもぎ取りたい」と力を込めた。

筑波大出身のアウトサイドヒッター 高間は、今季3年目の40試合に出場し210得点を挙げた。今シーズンを振り返り「個人的には波があるシーズンだった。準備していたのをしっかり出せた時もあるし準備してきたのに出せなかった時もあった。来シーズンは波のないような安定したシーズンにしたい」と話し、「(チャンピオンシップで4月19日から対戦する)大阪マーヴェラスは(レギュラーシーズに優勝するなど)強いチーム。みんなでコミニケーションをとって練習し、粘り負けない強いチームをつくっていきたい」と意欲を話した。

試合終了後ファンに挨拶をするキャプテンの上坂瑠子(中央)

筑波大出身で2年目のセッター 倉田朱里は「スキル、気持ちの面でも変化があるシーズンだった。昨年は出場機会が少なく今シーズンは大幅に出場機会を増やすことが出来てセッターとしてどうゲームメークしていくかだったり、スパイカーとのコミニケーションだったり、試合を通していろんなことに気づけたシーズンだった。自分のキャパを知ることが出来たので、スキル、気持ちの部分でも来シーズンの取り組み方につなげていけるシーズンだった」と述べ、チャンピオンシップでは「チーム力として全力でプレーし、試合に向けて勝つイメージをチームで持ちながら練習に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

レギュラーシーズンの最終戦は4月5日、6日にアウェーの上尾市民体育館で行われ、埼玉上尾メディックスと対戦する。

試合前にスタンドに向かって整列するリヴァーレの選手たち

レギュラーシーズンは最終戦を前に大阪マーヴェラスの優勝が決まり、Astemoリヴァーレの順位は8位。チャンピオンシップはトーナメント方式で実施され、Astemoリヴァーレの対戦相手は優勝した大阪マーヴェラスに決定した。4月19日からアウェーのグリーンアリーナ神戸で対戦し、先に2勝したチームが準決勝に勝ち進む。(高橋浩一)

男性消防士を休職処分 つくば市消防本部 不同意わいせつ罪で起訴 

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つくば市役所

つくば市消防本部の男性消防士(26)が2月20日、不同意わいせつの疑いで逮捕された事件(2月20日付)で、市消防本部は28日、男性消防士が不同意わいせつの罪で起訴されたことを受けて、3月27日から判決が確定するまで、同消防士を休職処分としたと発表した。

男性消防士は昨年10月24日午前2時ごろ、市内の消防施設で当直勤務中、20代の女性消防職員にわいせつな行為をした疑いで、今年2月逮捕された。逮捕時、容疑を否認していた。

市消防本部消防総務課によると、男性消防士は3月12日に不同意わいせつの罪で起訴され、今後公判が開かれる。現在、罪を否認しているか否かについて市消防本部は、把握していないとしている。

男性消防士は逮捕後の2月20日から出勤していないという。同消防士に対する市消防本部としての処分は、判決が確定してから改めて判断される。

有機イチゴの成果、成熟へ 地元農場と連携 農研機構

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イチゴ「恋みのり」を収穫するファーム実習生=つくば市手子生

イチゴは生のまま食べる人が多い。観光摘み取り園でもそのまま口に入れられる。だから化学農薬や化学肥料を使わない有機イチゴが、全くといっていいほど栽培されていないのが現状と聞くと驚かされる。甘くて大きい品種の開発に国内産地がしのぎを削るイチゴ王国ニッポンだが、実は現在の栽培法では欧米諸国に輸出できない作物なのだ。有機栽培という新たなアプローチで技術開発に取り組んだ農研機構(つくば市観音台)の研究が、地元の民間農場に実装されようやく結実しようとしている。

農作業が一年中続く作物

つくば市手子生のふしちゃんファーム(伏田直弘社長)、事務所脇に立ち並ぶ幅7メートル、長さ42メートルのビニールハウスでは畝(うね)による土耕でイチゴ栽培が行われ、収穫の最盛期を迎えている。品種は「恋みのり」、ハウスに一歩足を踏み入れると暖気と甘い香りに包まれる。

従来コマツナやホウレンソウなどを手掛けていた同ファームは2021年に、イチゴの有機栽培に着手。今季はハウスを3棟から11棟に増設、計25アールの広さで本格的な生産体制を整えた。しかし昨年の猛暑の影響から12月の収穫ができず、最大の商機となるクリスマス需要を逃した。25年に入っての厳冬期には燃料代がかさむ事態にもなったが、最近の気温上昇で生育のスピードも上がってきた。

農場長の大友遼平さんは「200グラム入りのパックを毎日2000パックつくる計画だが、今の時期は3000パック出荷できている」という。出荷先は主に都内のスーパー。通常のイチゴづくりを「慣行栽培」といい、「有機栽培」と区別する。「関東には他に生産者がおらず、有機というだけで、スーパーでは慣行栽培に比べて倍近い値段がつけられる。農場の実入りは倍にはならないが」、収量、価格とも手応えのある展開となった。

イチゴの収穫は5月ごろまで続き、暖かくなるこれからは病害虫対策に気が許せない。価格、収穫量とも年々上昇しているイチゴ栽培だが農家数が減少しているのは、農作業の大変さのためだ。有機イチゴともなると、育苗や農地の太陽熱消毒などに手間がかかり、丸々1年働き詰めとなる。この間、猛暑があったり寒波が襲ったり、病害虫の発生など自然現象との闘いに明け暮れる。

有機栽培の付加価値で収益性向上を目指したいが、ここにもハードルがある。国には「有機JAS」の検査認証制度があり、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことが基本。イチゴでいえば土耕栽培が条件だし、プランター栽培に比べると労働負荷は大きい。収量向上のための二酸化炭素発生装置をハウスに設置することもできない。

既存技術を組み合わせ体系化

有機イチゴ栽培に取り組む農研機構の須賀有子上級研究員=つくば市観音台

農研機構の中日本農業研究センター有機・環境保全型栽培グループの須賀有子上級研究員らは、有機イチゴの安定生産に向けた技術体系の確立に取り組んだ。2021年から5カ年かけての技術開発で、所内に約1アールのビニールハウスを建て栽培試験を行ってきた。

農研機構の成果である病害や害虫の抑制技術、土壌消毒による土壌管理など既存の技術を組み合わせて導入し、体系化を図る。ハウスでは定植の翌年5月まで収穫できる条件で、目標収量を10アール当たり4トンに設定した。イチゴは他の作物に比べて病害虫の種類が多く、栽培期間も長いため、安定生産のためには病害虫対策が最も重要という。

ハウスの中には紫外線ランプがつるされ、照射によりうどんこ病やハダニを防除する。ハダニはイチゴの葉の裏にいるので、そこに紫外線を当てるために畝に白い光反射シートを敷いている。

害虫抑制では天敵昆虫を利用した「バンカー法」が試され、効果を上げた。ハウスの一角にあらかじめオオムギの株を植え、アブラムシの天敵である寄生バチの飼育場所とする。害虫のアブラムシがハウス内に入り込んでくると、待ち構えていた天敵による寄生で防除される仕掛けだ。

これらにより23年度は大きな病害虫被害が発生することなく24年5月末まで収穫でき、2つの品種(恋みのり、よつぼし)で目標収量を達成できた。24年度は目標を上方修正している。須賀上級研究員によれば、今後、有機育苗や有機肥料による施肥管理技術に取り組み、有機イチゴ栽培のマニュアルを作成、普及を図る考えだ。

一連の研究成果を実装する圃場が同ファームという位置づけで、農研機構の研究員が訪問し、病害虫や生育、また生産コストや収益など経営面の調査を行っている。

そもそも「恋みのり」は農研機構九州沖縄農業研究センターで育成されたイチゴ(2018年品種登録)。比較的大粒で形、着色、艶など果実の揃いが良いので、選別やパック詰めの調製作業を軽減できるという特長がある。皮が硬めで傷みにくく、日保ちするため広域流通にも向いている。同ファームでは、有機JAS認証も取得。有機であることが必須となる将来の輸出戦略も視野に入れている。(相澤冬樹)

キース・へリングとエミール・シオラン《令和樂学ラボ》34

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県近代美術館で開かれている「キース・へリング展」の様子(写真は筆者)

【コラム・川上美智子】小学5年生の孫が、すごく面白かったとラインで知らせてきたキース・へリング展に足を運んだ。4月6日まで茨城県近代美術館で開かれている。心引かれて、2回目はさらにじっくり鑑賞した。

彼は1980年代にニューヨークでポップなストリート・アーティストとして脚光を浴び、1990年に31歳の若さでHIVによる肺炎で亡くなった。画歴はわずか10年であったが、チョークや筆で描かれた単純な線画や色使いが我々に訴えるものは大きい。彼が表現し、人々に発信したかったのは人間の根源、生への憧れと死の恐怖である。

健やかな体を失った彼は、人間に死をもたらす愚かな戦争や暴力など、死への恐怖を表現し続けた。一方で、無限の未来を「光り輝く生」、無垢(むく)な赤ん坊の姿「ラディアント・ベイビー」やお腹の大きな女性で表現している。彼が取り戻したかったのは、この輝く未来ある生(せい)だったのだろう。

子どもたちにアートに触れる機会をもってもらうために、青、赤、黄といった原色の色を使い、単純でわかりやすい絵や立体、玩具(がんぐ)、絵本を残している。子どもの心に響くこれらのアートは、彼が伝えたかった「みんなのためのアート」として、私たち大人にも地球上で繰り広げられる戦争の惨劇の愚かさなどを強烈に伝える。

大相撲の3月場所で新入幕を果たし、見事、敢闘賞を受賞したウクライナ出身の安青錦(あおにしき)が、平和を願ったキース・へリングのアートを化粧まわしにしたのはうれしいニュースだった。

尊敬していた金井裕先生

最近、気になったもう一人がルーマニアの作家、思想家エミール・シオランである。NHKは、昨年末のラジオ深夜便でシオランの『絶望名言』を取り上げている。また、先日、テレビでもシオランに影響を受けた若き日本の哲学者を主人公にした特集ドラマ『どうせ死ぬならパリで死のう』(伊吹一脚本)が放映された。

シオランは、人間の生そのものを悲劇と考える悲観主義者(ペシミスト)で、「ただひとつの、本物の不運、それはこの世に生まれ出るという不運だ」と言い放つ。ルーマニアでの楽しい幼少時代を過ごした後、文学、哲学を学び、26歳でフランスのパリに渡り、ルーマニア語とフランス語による著作を残し、84歳パリで没した。

そのほとんどが、彼の思索から生まれた短い言葉でつづったアフォリズム(人生に関わる教訓、箴言、名言)である。ドラマでは、彼の1997年の著作『カイエ(CAHIERS)』の分厚い翻訳本が使われていた。「私は生を嫌っているのでも、死を願っているのでもない。ただ生まれなければよかったのにと思っているだけだ」と生きる意味に悩み、「この世の誰かにとって必要な人間になるくらいなら、わが身を生贄(いけにえ)にささげたほうがましだ」と記している。

このシオランの存在を教えてくれたのが、茨城キリスト教短期大学勤務時代に尊敬していた金井裕(金井裕吉)先生だ。京都大学仏文科卒で、短大ではフランス語を教えていた。知性派のニヒリストである先生は、私が勤務を始めた頃はロジェ・カイヨワの著作を、1990年代に入るとシオランの翻訳を手がけた。

シオランの大半の日本語訳は金井先生の手によるもので、テレビでみた『カイエ(CAHIERS)』の分厚い翻訳本も先生のものであった。

霞ケ浦畔の家で生涯、翻訳に没頭された先生が、生と死をどう捉えていたのかを伺うことなく亡くなられたのは心残りである。今回取り上げた偉人たち、いずれも「表現」という形で生きた証しを残している。生の意味の答えは、きっとそこにあるのであろう。(茨城キリスト教大学名誉教授、関彰商事株式会社アドバイザー)

日本国際学園大4年の犬嶋美雨さん 拡張体験デザイン協会賞を受賞

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(左から)グッド体験デザイン学生賞を受賞した犬嶋美雨さんと、拡張体験デザイン協会の大山潤爾 産総研主任研究員

仮想空間と現実空間の触覚の認知を研究

日本国際学園大学(つくば市吾妻)経営情報学部メディアデザインコース4年の犬嶋美雨さん(22)がこのほど「拡張体験デザイン協会」(会長・持丸正明 産業技術総合研究所人間拡張研究センター長)による2025年のグッド体験デザイン学生賞(Good Experience Design Student Award)を受賞した。犬嶋さんの卒業研究だったバーチャル空間での体の感覚の研究で、これまできちんとデータをとった実験が無かったことから、高く評価された。

メタバースなど仮想空間の中に入り込んだ感覚になる、ゴーグルのようなヘッドマウントディスプレイという装置を頭に装着して実験した。仮想空間の中と現実空間とで同時に、手で触った対象物表面のでこぼこの感触が異なる場合、脳が自分の体をどう認識するかを研究した。何度も繰り返して、異なる触覚の対象物を手で触ると脳は、目で見える仮想空間の中にある手が触った触覚を、現実の自分の手の触覚と一致させようとして、仮想空間の方の映像でつくられた手を、自分が実際に感じた触覚だと認識してしまうようになることを具体的なデータで示した。

卒業研究の実験を再現する犬嶋さん(左)。右はヘッドマウントディスプレイを装着して、表面のでこぼこの感触が異なる2枚の木の板を触る大山運営委員長。奥のディスプレイの映像は大山さんに見えている仮想空間

27日、同協会運営委員長の大山潤爾 産総研主任研究員が同大を訪れ、犬嶋さんに賞と盾を手渡した。2025年の学生賞の受賞者は全国で2人。同賞は2023年から授与しており犬嶋さんは7人目。

犬嶋さんは「まさか受賞できるとは思ってなかったので、ひじょうに光栄」と語る。卒業後は介護職として働く予定で「卒業研究で体の認知に関することを調べたので、就職後も高齢者の体に関する認知についての知見を深めるのに役立てていければ」と話していた。

東京大学名誉教授で同大の横澤一彦教授の指導を受けながら実験を重ね、日本心理学会注意と認知研究会でも発表した。

横澤教授は「日本国際学園大学に移ってから(犬嶋さんの学年が)初の卒業生になった。仮想空間の中の人間はどのような行動をするのか調べたいと思っていた。学会で発表し多くの質問が出て、新しい挑戦ができたと思う」と話した。

同協会の大山運営委員長は「バーチャル空間というと一般的に視覚と聴覚だが、これからは触覚や匂いなども加えた研究が進んでいく。視覚と触覚が同時にある体験について、ちゃんとデータをとって本当に効果があるかを調べることが大事。そういう研究を奨励したいということで選ばれた」などと述べ、「触覚がある方が体験がリアルになるといわれているが、どれくらいの精度でどれくらいの触覚を再現すれば、よりリアルで楽しい仮想空間になるかが分かるようになるのではないか」と話している。(鈴木宏子)

つくば駅前の複合施設が完成 大和ハウス工業

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4月1日にオープンする商業棟

28日から順次オープン

大和ハウス工業(本社・大阪市)がつくばエクスプレス(TX)つくば駅前に建設していた複合施設(同市吾妻2丁目)がこのほど完成し、27日竣工式が催された。3つの施設で構成されており、店舗などが入る商業棟は4月1日、グループ会社などが入るオフィス棟は4月28日、付属の立体駐車場は3月28日、それぞれオープンする。

完成した複合施設の敷地面積は7639平方メートル。学園中央通りと市立吾妻小学校に挟まれた場所に建てられ、TXつくば地下駅の真上に位置する。トナリエクレオ(元西武百貨店)などトナリエつくばスクエアの商業施設とは陸橋でつながる。音楽施設ノバホールやホテル日航つくばなどに近く、TX始発終点駅周辺のにぎわいづくりに寄与しそうだ。

商業棟の2階テラス歩道

商業棟1~2階に16店舗

大和ハウスによると、中央通り沿いの商業棟「ディールつくば」(延床面積1万0190平方メートル)は地上5階 地下1階建て。1~2階には、クリニック、学習塾、保育施設など16店舗が入る。3~5階は最大36区画に分割できるオフィス床になる。現時点で、全スペースのうち80%の賃貸先が決まっている。

中央公園に面するオフィス棟「大和ハウスつくば駅前ビル」(延床面積3339平方メートル)は地上4階建て。大和ハウス茨城支店のほか、大和リビング、大和ハウス賃貸リフォーム、大和ランテックなどのグループ会社が入る。グループ会社の従業員約200人が勤務する予定という。

4月28日にオープンするオフィス棟

商業棟とオフィス棟の裏手に位置する駐車場「ダイワ・パーキング」(延床面積7403平方メートル)は地上5階建て。最大353台の自動車が駐車できる。料金は30分200円(24時間最大800円)。

複合施設完成を歓迎、市長

竣工式が終わった後、五十嵐立青つくば市長、高吉忠広 同社執行役員東関東支社長、八友明彦 同社茨城支店長が記者会見。五十嵐市長は「つくば市にとって(複合施設周辺の)中心市街地への取り組みが非常に大きな課題だった。この地区のど真ん中にマンションを建てないで、こういった複合施設ができたことを歓迎したい」と、完成を喜んだ。

大和ハウス側は「資材不足などで予定よりも竣工が遅れたが、市当局や市民のご支援でオープンできた」(高吉執行役員)、「このような大規模な複合施設がこのエリアにできるのは、1990年以来35年ぶりのこと」(八友支店長)と、3施設の役割を強調した。(坂本栄)