水曜日, 6月 24, 2026
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市民の受付時間を朝夕で60分削減 10月から つくば市

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受付時間終了の午後5時15分過ぎに市役所正面玄関に掲示される業務時間終了を知らせる看板。10月からは午後4時30分過ぎに掲示される

つくば市の五十嵐立青市長は16日の定例記者会見で、市民が利用する市役所窓口などの受付時間と代表電話の受付時間を10月2日から、朝15分、夕方45分の計60分減らし、午前8時45分から午後4時30分までにすると発表した。市によると市役所窓口の受付時間を減らすのは県内で初めてという。

住民票などを交付する市民窓口のほか、市役所本庁舎の各課すべてで市民の受付時間を減らす。ほかに本庁舎隣のコミュニティー棟、合併前の旧町村ごとに計6カ所ある窓口センター、17カ所ある地域交流センター、3カ所ある保健センターの窓口も10月2日から一斉に受付時間を削減する。

現在の受付時間は午前8時30分から午後5時15分までで、職員の勤務時間と同じ。五十嵐市長によると、現在は残業を前提とした労働形態であり、時間外勤務が恒常的になっていることから「(市職員が)あまりに忙し過ぎて、考える時間もなく、ミスを振り返る時間もない。より良いサービスに気付いたとしても話し合う時間もない」などから「法的に適正化していくと共に、中期的に市民サービスの向上につなげる」としている。

市人事課の試算によると、窓口受付時間が職員の勤務時間と同じ午後5時15分までとなっていることによる職員の残業時間は、年間約5000時間、残業代は約1000万円と想定されるという。一方、残業代を削減するために時間の変更を行うのではなく、課題の検討や改善のための時間を確保することが目的だとしている。

時間帯別の市民の利用状況は、午前9時から午後4時までの市民窓口の利用者が全体の85%という。10月から利用できなくなる午前8時30分から8時45分または午後4時30分から5時15分に市民窓口を利用している市民は現時点で1割ほどと推定される。市は、住民票交付などのサービスについては、マイナンバーカードを利用したコンビニ交付や市役所内のマルチコピー機での交付、オンライン申請などを一層推進していくとしている。

ただし10月2日以降も▽市民窓口延長は、第2と第4木曜日午後8時まで本庁舎で現行通り実施する▽毎週土曜の本庁舎の休日窓口は午前8時45分から午後4時30分までに変更になる▽地域交流センターの貸し会議室などは従来通り午後10時まで利用できる▽市役所の代表電話は受付時間以外は音声ガイダンスでの案内に切り替わる▽窓口センター、交流センター、保健センターの電話の受付時間は削減せず現在と同じ午前8時30分から午後5時15分まで受け付ける▽本庁舎の開庁時間は現在の同じ午前8時から午後6時まで。

筑波山ろくに50分の1の荒川出現 国総研で河川模型実験

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実験の始まった荒川第二・三調整池の水理模型=つくば市旭

治水・利水で東京大都市圏の命脈となる一級河川、荒川の縮尺50分の1の模型がつくば市旭の国土技術政策総合研究所(国総研)の敷地内に出現し、6月から水を流しての本格的な実験がスタートした。

東京大都市圏守る「荒川第二・三調整池」整備へ

国総研の屋外にある河川模型実験施設で始まったのは、荒川第二・三調整池の水理模型実験。国交省関東地方整備局荒川調節池工事事務所(さいたま市)による。

東京湾の河口から約40キロ以上さかのぼる、さいたま・川越・上尾3市にまたがる中流域約10キロの河川部を延長200メートル、平均幅35メートルで模型化した。実験区域は7000平方メートルの広さがある。航空測量などに基づき、堤防や川底の高低差も50分の1スケールでモルタル施工により形成された。2022年のほぼ1年間をかけて整備された。

荒川中流域の左岸に続く河川敷は、国内きっての広さのあることで知られ、運動公園や農耕地などに幅広く利用されている。50分の1で35メートルの川幅は実尺では1750メートルに相当する。広さ15ヘクタールの同実験施設の中でも他を圧倒するスケール感がある。

上流方向の俯瞰。左手の入間川が荒川に合流する。中央の囲繞堤越しに調整池(乾いた路盤の箇所)がある

この広さの特性を活かした調節池を整備することにより、特に人口や建物などが集中している埼玉県南部と東京都区間の荒川流域を洪水から守る事業が進められている。河道と河川敷の間に囲繞堤(いぎょうてい)を設け、増水時に水を河川敷側に越流させことで調節池機能を持たせようとする。

下流で接続する荒川第一調節池は2004年に完成、広さ約580ヘクタール、洪水調節容量は約3900万トンあり、2019年に東日本に甚大な被害をもたらした台風19号では約3500万トンの洪水を貯留し、下流の洪水氾濫の防止に役立った。第二・三調節池の整備により、荒川調節池群の洪水調節容量は約2.3倍の約9000万トンとなる。線状降水帯の発生などで近年多発する豪雨・洪水被害から荒川、東京大都市圏の治水安全度の向上が図られる。

模型で水理解析モデルの答え合わせ

上流の第三調節池側には支流の入間川が合流していて、合流地点から下った地点の囲繞堤の高さを下げる形で越流堤とする。合流地点では2河川の水位や水量の違いから澪筋(みおすじ)と呼ばれる水の勢いのある流れの変化がたどりにくく、越流堤では水量や流れ出る方向に応じて設けるプール(減勢工)の適切な設計などが技術的課題となる。

これらはコンピューターを使ったシミュレーションで水理解析モデルが出来ているが、模型で実地検証を行い、必要なら施工に反映させる。荒川調節地工事事務所によれば、第一調節池造成のころはコンピューターの性能から、模型に多くを頼ったが、今はコンピューターの精度が上がってきているという。

現在、実際には毎秒4000トンに相当する毎秒1トンの水を模型に流し、水位や水量と越流の方向を計測するなどしている。実験用の水は、国総研が雨水などを貯留した水を循環利用している。ほぼ1年をかけて模型実験を続け、来年度以降、越流堤の施工に取り掛かる。荒川現地では囲繞堤の造成が進んでおり、事業全体は2030年の完成を目指している。(相澤冬樹)

子守唄で境界線が解けていく《映画探偵団》65

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イラストは筆者

【コラム・冠木新市】「第1回 世界のつくばで子守唄/海のシルクロード・ツアー2023」(7月1日)まであと2週間となった。初めは「子守唄コンサート亅が目的だったが、その後、「子守唄を通じて世界の人々との交流する場をつくる」に変わった。

実行委員会には外国人が必ず参加し、交流を深めた。さらに、外国人の歌い手同士の交流もいつの間にか始まっていた。マレーシア、インドネシア、ミャンマー、中国、台湾など人。国を超えた交流は、「アジアが一つ」に見えてわくわくさせられる。

定員を30名増やし160名にしたが、残りは10席を切った。関係者に遠慮してもらい、いろんな人に参加してもらおうと思っている。当初、参加者は日本人と外国人半分ずつと考えていた。だが、帰化した人や日本人と外国人の間に生まれた子どもをどちらに入れるか判断がつかなくなった。

コッポラ監督の『コットンクラブ』

日本人と外国人と分ける発想自体が古いのだと肌で実感できた。いや、この感覚を以前に映画で味わったことがある。フランシス・フォ一ド・コッポラ監督の『コットンクラブ』(1984)でだ。

1928年に始まるこのドラマの主人公は2人いる。白人のトランペット吹きデキシ一(リチャード・ギア)と黒人タップダンサーのサンドマン(グレゴリー・ハインズ)だ。しかし、2人は顔見知り程度で、最後まで直接交流するシ一ンは無いに等しい。そして、2人の恋愛や兄弟間のいざこざを描く舞台になるのが「コットンクラブ」である。

黒人のショ一を見せ、白人の客だけのクラブには、2人に関係する人物や、暗黒街のボスたち、実在した映画スタアのグロリア・スワンソン、チャ一リ一・チャップリンらが続々と集まってくる。つまり、1軒のクラブに主人公の知人と他人、無名人と有名人、黒人と白人、芸人と経営者などなど、この現実世界の人間関係をぎゅっと詰め込んでいる。

では、監督コッポラは、そうした混沌(こんとん)とした人間関係と舞台を使って何を、描こうとしたのか。それが分かるのは長いラストシーンを迎えてからである。タップダンス・シーンと暗黒街のボスを暗殺するマシンガンのカットバックの後、結婚式を終えたサンドマンたちが教会の階段をドッと降りてくる。

また、暗殺されたボスの棺おけが運ばれていく場面。デキシ一が駅で母親に別れをつげたあと、列車が待つホ一厶で恋人と再会する場面。以上の明暗重なる場面に、コットンクラブのステージショ一がカットバックされる複雑なフィナ一レ。

現実のドラマの部分とステージショ一の部分をたたみ込む演出で、あら不思議、ドラマとステージショ一の境界線が消滅し、白人と黒人の世界が融合してしまうのだ。現実の人生と虚構の舞台は微妙に結びついているというコッポラ監督のメッセ一ジも伝わってくる。

英語と正調茨城弁で進行

当日は会場を海に、16テ一ブルを島に見立て、金色姫が乗ったうつろ舟が回っていく。ナビゲーターは、英語と正調茨城弁で進行する。もちろん歌は外国語である。歌い手は全員客席に座る。どんな雰囲気になるのか全く予想がつかない。ちなみに、偉い人の挨拶はない。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

車検切れの公用車を使用 つくば市

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つくば市役所

つくば市は15日、車検が切れていた公用車1台を、市道路計画課が使用していたと発表した。約3カ月前に車検が切れていた。

同課によると、公用車は現場作業用の軽トラックで、3月11日に車検が満了となっていた。6月15日までの約3カ月間、車検切れに気付かないままだった。

15日、市管財課から道路計画課に、車検満了日を過ぎた公用車について、車検証の写しの提出するよう連絡があり、車検切れが発覚した。

発覚までの間、3月29日と同30日の2回、車検切れの状態で公用車を使用して、市内を計121キロ走行し、土地の調査や地権者宅の訪問などを実施したという。一方、車検切れ期間中に事故や不具合は無かったとしている。

道路計画課は確認不足が原因だったとしている。車検切れ公用車は同日、使用を停止、速やかに車検を行い、再登録するという。今後は、使用前の車検情報の確認を定期的に実施することを徹底するとしている。

父の遺産を家族で話し合って相続した 《ハチドリ暮らし》26

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耕作放棄畑に桑の木が生え実がなっていた

【コラム・山口京子】父が亡くなり半年が経ちました。母と私たち三姉妹の4人が相続人となります。民法の法定相続分では、母が2分の1、3人の子どもがそれぞれ6分の1となります。90歳になる母は「面倒なことはいやだ、お前にまかせる」と言います。妹たちも「お姉ちゃんにお願いする」ということで、父の財産は私が相続することになりました。

遺産分割協議書を作成し、必要な書類を持って地元の司法書士の先生に手続きを依頼しました。それにあたり、不動産に関しては市役所で「土地評価証明書」をとります。そこには、実家の家と土地の他に田んぼや畑が記載され、その土地の所在地、地目、地積、評価額が出ています。司法書士から、この評価額は固定資産税評価額で、この額を相続税評価額に引き直すとこれくらいだよと教えてもらいました。

相続税の評価額は、田や畑の固定資産税評価額に倍率をかけて出します。倍率は所在地によって異なりますので、倍率表を見せてもらうと、「固定資産税評価額に乗ずる倍率等」で、該当する田や畑は約6倍となっていました。

相続税を計算するに当たり、相続税の基礎控除額のこと、相続財産になるものについての詳しい説明をしていただきました。相続人が4人の場合の相続税の基礎控除額は、5400万円(3000万円+600万円×法定相続人の数)です。その金額以下なら相続税はかかりません。わが家は相続税については手続きはいらないことが分かりました。

「相続土地国庫帰属法」のこと

農地の相続は農業委員会への申請が必要なため、その手続きを頼む際、田や畑は近所の農家に委託し耕作してもらっていることを伝えました。その農家さんにいつまで耕作してもらえるのかは分かりません。返されることを考えて、「相続土地国庫帰属法」のことを調べました。

相続した土地を国に引き取ってもらう制度ですが、土地の所在地や地目により管理料が異なります。原則の管理料は20万円ですが、例外に該当する田畑などを引き取ってもらう場合、10年分程度の管理料を納めることになります。管理料の額は面積により変わり、計算すると結構な額となりました。

収穫したお米を受け取っていますが、土地改良区や固定資産税の支払いなどを含めると持ち出しになっているのが現状です。それでも荒らすことを考えたら、委託している農家さんにずっと耕作してもらえるのがありがたいことだと。たくさんの農産物を輸入に頼りながら、自国の田畑は荒れていくというのは、どういうことなのでしょうか。(消費生活アドバイザー)

2期目へ立候補表明 安藤土浦市長

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安藤真理子土浦市長=5日の定例会見

任期満了に伴って10月15日告示、22日投開票で実施される土浦市長選について、安藤真理子市長(62)は13日開かれた市議会本会議で、「引き続き市長としてまちづくりの先頭に立って、さらなる市の発展に向けて全力で傾注したい」などと述べ、2期目に向け立候補を表明した。同市長選への出馬表明は初めて。

13日開かれた6月定例会で、寺内充市議(政新会)の一般質問に答えた。

安藤市長は1期目の3年7カ月を振り返り「すべての市民に寄り添った、暮らし満足度ナンバーワンの温かさあふれる土浦市政を目指し、公約で掲げた家庭用ごみ袋の値下げや公共交通不便地域のコミュニティーバス実証運行など数々の施策を着実に実行してきた」などと述べた。

さらに、高校生までの医療費助成の所得制限撤廃、土浦幼稚園の認定こども園としての存続、手話言語普及促進条例の制定などのほか、常磐道スマートインターチェンジの整備推進、台湾などサイクルツーリズムの海外発信、新治運動公園多目的グラウンドの人工芝化、生産量日本一のレンコンのPR強化など、実績を強調した。

その上で、市の現在について、コロナ禍でのリモートワークの普及や市の子育て支援に対する評価、アクセスの良さなどから、2000年をピークに減少を続けていた市の人口が2020年の国勢調査で増加に転じたこと、長年の悲願だったつくばエクスプレスの土浦延伸の夢が実現に向けて動き出そうとしていることなどを強調し、「この歩みを止めることなく、これから生まれてくる子供たちが安心して人生のスタートを切り、このまちに生まれてよかったと思えるよう、夢のある、元気のある土浦市の実現に向けて最後までやり遂げることこそが私自身に科せられた使命だと思っている」などと述べた。

土浦博物館の姿勢を問う 八田知家展を回顧《ひょうたんの眼》58

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土浦市立博物館。来年1月上旬まで改修中

【コラム・高橋恵一】土浦市立博物館(糸賀茂男館長)の特別展「八田知家と小田氏」(2022年3月19日~5月8日)から1年2カ月が過ぎました。同展の「ごあいさつ=巻頭言」では、小田氏初代、八田知家が名乗りを「筑後」に変え、「小田」を名乗るようになったのは4代・時知のときから(1250年ごろ)と解説していました。知家が守護職になってから約70年ですから、これでは小田氏の本拠=守護所が何処にあったかわかりません。

特別展の「筑後」説は誤り

私は、苗字を「筑後」に変えたとするのは誤りであり、この特別展を機に訂正すべきと事前に博物館に伝え、本コラム47でもその旨を指摘しました。しかし博物館は、「苗字」と「名乗り」の解説を飛鳥時代の氏姓制度や「八色の姓」まで持ち出して、その可否については説明がありませんでした。

特別展中に開かれたシンポジウムでも、この件について参加者から質問があったにもかかわらず、博物館側の司会者が「筑後の件は置いておきます」と、質問を無視しました。

鎌倉武士(御家人)の本懐は「御恩と奉公」であり、将軍のために軍役などを提供する見返りとして、領地支配の保障を得ることにあります。その所領(本領)を苗字の地とすることから、苗字(名字)は鎌倉武士のアイディンティであり、高位の官職に浮かれて改姓するようなことは考えられません。

博物館が主張する「筑後」説の根拠は吾妻鏡です。現代語訳(五味文彦、本郷和人、西田友広編)と読み下し文(永原慶二監修)が刊行されているので、読んでみました。両書とも人名表記について解説があり、八田氏だけでなく、結城氏、北条氏、大江氏、三浦氏ら、他の御家人の人名表記も調べてみました。

こういった作業により、中世史の権威である糸賀館長の「筑後」説は、吾妻鏡を読み間違えていることを確認しました。多分、館長も学芸員も、本当はこのことを理解しているのではないかと思います。

私も「クレーマー」になる?

通説を否定し、新説として「筑後」を登場させたのは、1975年に発行された「土浦市史」です。糸賀館長は周辺市町村史へのかかわりや自分の著作物で「筑後」説を主張し、「常府石岡の歴史」でも小田に拠点を置けなったので小田氏と名乗らなかったとの説を展開しています。吾妻鏡の誤解釈から、幻の名字を引き出し、名字の地が無いとは無茶苦茶です。

これからでも特別展の説明を訂正すべきでしょう。鎌倉時代初期からの常陸国守護の活動拠点を70年間戻してください。

最近のコラム「吾妻カガミ」で、郷土史家の本堂清氏の質問に対する博物館の対応が取り上げられています。本堂氏は、旧新治村、土浦市、つくば市の歴史、この地域の故事来歴や伝統行事などを研究してきた方です。博物館は本堂氏の質問を拒絶するようなことをせず、保有する資料とその見識を駆使して、丁寧に対応すべきです。

博物館の本堂氏への対応を見ていると、上記のように博物館の見解に物申す私も、博物館に苦情を言う人(クレーマー)に指定されてしまうのでしょうか。(地図と歴史が好きな土浦人)

<参考> 関連記事のリンク先(青字部をクリック)
▽常陸小田氏の土浦市展示に事実誤認あり《ひょうたんの眼》47(22年4月20日
▽「常陸小田氏の土浦市展に事実誤認あり」に応える 市立博物館(22年4月27日
▽「鎌倉殿の13人」の1人・八田友家と小田氏《ひょうたんの眼》48(22年5月1日
▽幻の「筑後氏」から脱し、正しい「小田氏」に《ひょうたんの眼》49(22年5月27日
▽土浦市立博物館が郷土史論争を拒絶!《吾妻カガミ》158(23年5月29日
▽博物館の歴史論争拒否、土浦市法務が助言《吾妻カガミ》159(23年6月5日

イヌもOKの「プラスワンカフェガーデン」 《ご飯は世界を救う》56

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】前回の「珈琲俱楽部なかやま」(4月18日掲載)を読んで、連絡をくださった方が何人もおりました。NEWSつくばの記事がネットで拡散しているようです。「なんだか出て来たから、読んだよ~♪」と言われたことも。

「かつて、なかやまさんで働いていました」というメールもいただき、驚きました。23年も続いているお店のオーナーの方でした。早速、そのお店「プラスワンカフェガーデン」(つくば市桜)を訪ねたら、ステキなカフェ&ガーデン。

ご夫婦で「なかやま」で働いて、その後独立され、今の場所に。「なかやま」の雰囲気とは違うものの、センスの良さは抜群。名前に「ガーデン」が付いているのは、ワンちゃんと一緒にひと息つけるカフェというコンセプトだそうです。

建物、インテリアもオシャレです。お話をお聞きしたところ、お店の名前は「+1 Living(プラスワンリビング)」というインテリア雑誌から頂いたとか。残念ながら、雑誌は創刊から41年目、2019年に廃刊になったそうです。

お店が出来たころは、こんなオシャレなお店は今の地域にはない、と筑波大学の芸術系の方々が多く来たそうです(今も)。納得。

笑顔とおもてなし

でもお店って、インテリアやお料理が良くても、経営者、スタッフさんの感じが良くないとね。総合力がものを言いますもの。小さな配慮にキュンとするのですよね。

私は今まで食べ物のコラムを書いてきて、取材したことはありませんでした。でも今回ばかりは、「なかやま」さんとの関係をお聞きし、食事をして帰ろうとしたら、お店の方が玄関までお見送りをしてくださいました。お忙しい中、笑顔とおもてなし。

人と接するときのホンワカな心があるからこそ、23年も続いてきたのだと思いました。プラスワンカフェガーデンさん、これからも、ステキな空間とおいしいご飯、楽しみにしています。ご連絡をありがとうございました。(イラストレーター)

学び使ってみるAI つくば茗渓学園中で体験教室

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AI技術について学ぶ茗渓学園中の授業=つくば市稲荷前

AI(人工知能)について知り、作って使ってみようという授業が12日、茗渓学園中学校(つくば市稲荷前、宮﨑淳校長)で開かれた。今日さまざまな用途、活動の場面で使われているAI技術について学んだ後、AI活用の手法を実体験する2時間の授業。データを数多く収集して、推定と判断の精度をあげていく機械学習の実習などに挑んだ。

出前授業「AI教室」は、ソフトバンク(本社・東京)がCSR(企業の社会的責任)事業として全国各地で開いている。同校では「これから本格的なAI時代を生きることになる低学年(中学生)向けに特に体験を積ませたい」(内窪誠教頭)と中学2年生対象に受け入れ、7月にかけ6クラスでの実施を予定した。

今回はCSR本部の五十嵐祐二参与が講師を務め、同社がスマート家電やドローンサービス、医療現場などで活用しているAIがどのような考えで、どのように使われているかを紹介。「インターネットもかつて一部で使われ出した時代を経て、今あらゆる場所で使われるようになった。AIもその段階を踏んでいて、今は一部でも近い将来当たり前の時代がやってくる」と話した。

AIの普及により将来なくなる仕事、新たに生まれてくる仕事というテーマは中学生の関心を呼んだ様子で、人とAIとの働き方スタイルの組み合わせに質問が出るなどした。同社ではすでに新卒者の採用業務の一部にAIが取り入れられているという。

授業の2時間目は「識別系AIを作ってみよう」。今回は動画撮影により「教室に入るときにマスクをしているかどうか」をチェックするためのAI構築に挑んだ。生徒個々がマスクをした顔画像としていない顔画像を、アングルを変えるなどして撮影、それらのデータから解析の精度を上げていく。

PCに画像を取り込み認識精度をあげていく実習に取り組む

学校ではすでにチャットGPT(対話型で回答を引き出すAIアプリ)が普及しだすなど、生徒らはAIに慣れ親しんだ環境にある。マスクの有無ばかりでなく、変顔で自撮りした画像を取り込むなど、自在に拡張を楽しむ授業風景となった。

授業を受けた片桐琉依さんは「AIって正直、いいイメージなかったけど、医療関係などでいい方向に進んでいければいいなと思った」、ドゥステ・ラナさんは「AIは私たちの仕事を奪うものじゃなく、仕事に生かせるものなんだと知った。大事に使っていきたいと思った」とそれぞれ感想を述べた。

原発運転は「国の責務」か《邑から日本を見る》137

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写真は筆者

【コラム・先﨑千尋】北朝鮮による弾道ミサイルの発射失敗や、首相の「バカ息子」が昨年暮れに首相公邸で乱痴気(らんちき)騒ぎをしたというニュースに隠れて、国会では次々に、私たちの暮らしに直接関わる大事な法案が十分に審議されないままに成立している。

その一つであるマイナンバーカードについては、トラブル続きなのに、来年秋に現在の健康保険証を廃止してマイナ保険証に一本化するという。「お~こわ」だ。マイナンバーカードはイヤだと言う人は切り捨てられてしまう。国民背番号制が完成する。

もう一つは、原子力発電の活用は国の責務だとする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法案」が、先月31日に参議院で可決成立したことだ。この法案は「原子力基本法」など5つが束ねられた「束ね法」。見出しの文言が基本法に盛り込まれ、原発の60年超運転を可能にする「原子炉等規制法」も含まれている。

今回の改正は、「原発の活用によって電力の安定供給や脱炭素社会に貢献する」ためだそうだが、「国の責務」遂行のために、原子力事業の維持に必要な人材育成・確保、産業基盤の維持・強化、事業環境の整備などが国の基本的施策とされている。

何のことはない。脱炭素は名目で、原子力産業保護政策ではないか。エネルギー政策の観点からは、原子力は多様な選択肢の一つにすぎない。再生エネルギーや省エネルギー対策には「国策」がないのが不思議だ。

東京電力福島第1原発の事故後に導入された運転期間の制限も緩められ、60年を超える稼働まで可能になった。新たな基準を老朽化した東海第2原発に当てはめると、同原発が休止している期間(14年)を加えると、なんと74年間稼働できることになる。

「難題に背向ける無責任」

機械はすべて、動いていなくとも年数がたてば老朽化・劣化する。10年間動かさなかった車など、誰も怖くて運転できないではないか。世界の原発の平均寿命は、IAEA(国際原子力機関)の発表によれば29年。世界で最も長く稼働した原発でも、53年だそうだ。アメリカ、インド、スイスなど地震も津波もない国と、地震大国の日本とは違う。

このところ電気料金の高騰が続くが、国や電力会社は、原発を再稼働すれば燃料代が安くなり、電気料金の抑制につながると主張している。

しかし、毎日新聞経済プレミア編集長の川口雅浩氏は今月2日の配信で、東電の公表資料をもとに分析し、そんなことはないと言っている。川口氏によれば、東電が他社から購入する火力などの電力の市場価格は20.97円/1kWhなのに、原発の発電コストは34.25円となる計算だ。柏崎刈羽原発を2基稼働するよりも、市場から火力発電など他社の電力を購入した方が安く済む。

私は、原発の運転延長や新設よりも、廃炉や核のゴミ処理対策、福島原発の事故処理の方を優先すべきだと考えているが、岸田首相や多くの国会議員、経済産業省の役人などはそう考えていないようだ。朝日新聞は2日の社説で「難題に背向ける無責任」と書いている。私もそう考えるが、私たちが目覚めない限り、国の姿勢は変わらないだろう。(元瓜連町長)

東海第2原発の廃炉求め つくば、土浦で一斉行動

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東海第2原発の廃炉を求める署名を呼び掛ける脱原発市民団体「東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク」のメンバー=11日、つくば駅前

原則40年、最長60年とされていた原発の運転期間を見直し、60年を超える運転を可能とするGX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法が5月31日の国会で可決、成立した中、運転開始から44年の東海第2原発の廃炉を求める市民による一斉行動が11日、つくば駅前や土浦駅前などで実施された。

首都圏の脱原発市民団体などでつくる「東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク」が呼び掛け、2021年から3カ月ごとに実施している一斉行動の一環。第8弾となる今回は9日から11日の間に、関東を中心に全国70カ所で実施され、それぞれ署名活動や街頭スピーチ、プラカードを掲げて街頭に立つスタンディングなどが展開された。県内ではほかに、龍ケ崎、牛久、石岡市、東海村などで実施された。

つくば駅前で11日実施された一斉行動では、同首都園ネットワークつくば・土浦実行委員会の6人が、「原発政策の大転換は許さない」「声を上げよう 東海第2原発はいらない」「福島を忘れない」と書かれた横断幕を掲示し、つくば駅やバスターミナルの利用者らに、東海第2原発の廃炉を求める署名に協力を呼び掛けたり、チラシを手渡すなどした。

つくば駅前での一斉行動を呼び掛けた市内に住む阿部真庭さん(75)は「福島の人たちの苦労を思うと、同じ過ちを繰り返してはいけないし、悲惨な人たちを再び生んでほしくない。ささやかな行動だが、モノが言える今のうちに言わないといけないと思う」などと話していた。(鈴木宏子)

原色牧野日本植物図鑑と胴乱《くずかごの唄》128

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イラストは筆者

【コラム・奥井登美子】原色牧野日本植物図鑑を開けて、描かれている植物画をゆっくりと鑑賞する。日本画ののびのびした優美さと、浮世絵のロマンがいかんなく発揮されていて、胸がどきどきして、いつまで見ていても飽きない。

タイトルは、雄しべのいろいろ、こんな葉もある、雄しべのつきかた、花冠(かかん)のつくり、葉のつきかた 花序(かじょ)のいろいろ―などと科学的に漏れのないように、すべての植物の特徴が繊細な線画として網羅されている。

私は、牧野富太郎先生の性格はもしかしたら葛飾北斎に似ているのではないかと思う。世間的なわずらわしさ、経済的な負担などは一切捨ててしまって、自分の好きなことだけ、自分の思う方向に、周りのことに関係なくひたすら突進する。彼がもしも浮世絵師になっていたなら、北斎をしのぐ存在になったかもしれない。

元々「動乱」用の容器

私は学生時代、牧野図鑑の絵にひかれて、うかうかと植物研究部に入ってしまった。ビニール袋のない時代。植物採集に行くとき、楕円形の大きなブリキの容器「胴乱(どうらん)」を使っていた。標本にするために採った植物を大事に入れて、花や葉を痛めないように持ち帰る容器だ。

私たちも、植物採集のときは必ず胴乱を持ってくるよう指導された。NHKの朝ドラ「らんまん」の槙野万太郎(モデルは牧野富太郎)さんもこの胴乱を肩に引っ掛けている。

銅乱という容器は、江戸時代は火薬を運ぶ容器だったらしい。「火薬入れ」がなぜ「植物入れ」に化けてしまったのか? さっぱりわからないが、長さ50センチ、厚さ15センチくらいのブリキの容器で、肩から下げる太い紐(ひも)がついている。

薬用植物は道端に生えているものは少なくて、せせらぎの中、崖の途中、足場の悪い石ころだらけの場所ばかりである。この重くて大きな容器を肩にかけて、石ころだらけの山道を登り降りする。体力ある男の学生には何でもない容器だったのかも知れないが、私たち女子学生にとっては「動乱の胴乱」だった。(随筆家、薬剤師)

つくばセンタービル40周年 ホテルで記念イベント

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10日、40周年を迎えたつくばセンタービル=つくば市吾妻、TXつくば駅隣り

筑波研究学園都市の中心施設として建設されたつくばセンタービル(つくば市吾妻)が10日、40周年を迎えた。1983年6月10日にオープンした。開業40周年を記念して同日、センタービル内のホテル日航つくば(高田浩総支配人)ロビーで記念イベントが催された。

「茨城県の絶滅危惧種ツクバハコネサンショウウオの迷路アートお披露目とSDGs展示会」と銘打った記念イベントで、同ホテルが2021年から取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)活動が紹介された。併せてロビーの壁に、筑波山に生息する絶滅危惧種ツクバハコネサンショウウオをモチーフにした迷路アートが展示された。10日以降も展示される。

迷路アートは生き物を題材に迷路を制作しているMr.Amazer(ミスター・アメイザー)が制作した。縦2.7メートル、横8.4メートルで、頭の部分のスタート地点から尾の部分のゴール地点まで、指や目でなぞって迷路を楽しむことができる。

ほかに10日のみの企画として、航空機燃料を製造するため家庭の天ぷら油を回収したり、市場の規格に適合しない規格外野菜のジャガイモを配布したり、国産ハチミツを使ったオリジナルのマドレーヌの試食などが催された。同ホテルは現在、二酸化炭素排出量を8割削減できるSAF(サフ)と呼ばれる航空燃料を製造するため、館内のレストランなどで使用した天ぷら油を回収しているほか、フードロス削減のため規格外野菜を使ったり、ホテル11階のテラスでミツバチの飼育に挑戦するなどしているという。

つくばセンタービル内のホテル日航つくば1階ロビーに展示された、筑波山に生息する絶滅危惧種ツクバハコネサンショウウオをモチーフにした迷路アートについて説明する作者のMr.Amazerさん(中央)

つくばセンタービルは、43の試験・研究機関の移転が完了し、同学園都市が概成したとされた1980年に建築が始まり、筑波科学万博開催の前々年にオープンした。プリツカー賞を受賞した世界的に著名な建築家、磯崎新(1931-2022)が設計し、ポストモダンの代表作として世界的に評価されている。

現在、区分所有者のつくば市が、南側の旧ノバホール小ホールなどを市民活動拠点にする改修工事を実施している。改修工事をめぐっては2020年に市が、中央広場に屋根を架けたり、エスカレーターを設置するなどの計画を発表。市民団体「つくばセンター研究会」(斎藤さだむ代表)が見直しを求め、2021年12月、五十嵐立青市長が計画を大幅に見直すなどした経緯がある(21年12月17日付)。

家族でも、認め合うって難しい【不登校、親たちの葛藤】下

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インタビューに応じ、不登校への思いを語り合う夫婦

長男は中2に進級すると、昌人さんと、ゲームを楽しむように。一緒にプレイするうちに少しずつ笑顔が戻ってきた。やがて、一日中、画面に向かいながら様々な相手と対戦し始めた。不登校の小学生や高校生、時には社会人も混じる。顔は見えないけど、うれしそうに対戦相手のことを話す様子を見て、夫婦に安心感が広がっていった。

やがて、仲の良い同級生に誘われ、映画に行ったり、一人で買い物に出かけたり、外出の機会が増えてきた。いつしか勉強への意欲も芽生え、興味がある科学系の本を図書館で借り、動画で実験を学び、少しずつ独学で勉強を始めた。

中3になると、別のフリースクールに週2回、休まず通い、秋から受験勉強に没頭した。試験に慣れるため、同級生と時間をずらして別室で定期テストを受験した。最初は疲労して途中で断念して帰宅していたが、次第に慣れが出て、最終的には全科目を受験できるようになった。

今春、全日制の志望校に合格。同じ中学に通う長女(13)の頼みに根負けして卒業式にも少しだけ出席。高校進学後は休まずに登校し、学校生活の様子を生き生きと語る。夫婦は長男の成長ぶりに目を見はっている。

夫婦で手を携え、長男を見守った日々。でも、ずっと気持ちが通じ合っていたわけではない。「学校へ行くように促したら?」。最初の頃、夫の一言に規乃さんはいらだった。長男の気持ちを受け止めていないように見えて、「もっとあなたが変わって」となじったこともある。

共に不登校を受け入れることでは一致していたが、昌人さんは規則正しい生活にこだわった。就寝前のスマートフォンは眠れなくなるからと禁止。夜、こっそり持ち出すと、注意した。規乃さんは「少し大目にみてもいいのでは?」と違和感を覚えたが、口は挟まなかった。

息子の不登校を通じて夫婦が学んだこと。それは、子どもを尊重しながら、夫婦が互いを認め合うことだ。でも、それは簡単ではない。

別の夫婦にもインタビューした。長男(18)はゲームにのめり込み、中2から不登校になった。いまは通信制高校に在籍する。

夫(51)は長男と積極的に会話をしない。

「勉強したら?」。家でゲームをしている姿をみると、小言を言いたくなる。だから、あまり話しかけないんだ。

妻(51)が控えめに口をはさんだ。「何に興味があるのかとか、普通に会話すればいいのに…」。

夫はつぶやいた。「自分でもわかってる。でも、家でダラダラする様子を見るとつい言ってしまうんだ」。何げない口調だが、悔恨がにじんでいた。

自身の経験を踏まえ、「学問の楽しさを知ってほしい」と勉強の大切さを説く夫が、妻の目には不登校の我が子を受け入れていないように映り、これまで何度か衝突してきた。

でも、最近は、期待を捨てきれない夫も、つらさを抱えているように見える。「親子であれ、夫婦であれ別の人間。だから、家族で考えが異なるのは仕方がない。無理にまとまらなくてもいいんじゃないかな」。 そう、自分に言い聞かせている。(鹿野幹男)

➡【不登校、親たちの葛藤】上はこちら

終わり

つくば中学受験事情 分析事始め《竹林亭日乗》5

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田植えから1カ月(写真は筆者)

【コラム・片岡英明】5月の「つくば子どもと教育相談センター」総会で県立高校問題を5分ほど話した。すると参加者から中学受験の質問があり、それを契機に話し合いが盛り上がった。そこで今回は中学受験について考える。

中学受験の背景

つくば市は人口増の中、県立高校が削減され、そこにTX沿線開発で小中学生が激増。さらに2020年から県立付属中設置で高校入学枠の削減が追い打ちをかけた。つくば市の小中学生は自分の進路の選択肢が狭くなり、そのために中学受験に目が向いているのか。

中学受験に対する首都圏からの転入増の影響はどうか。東京の全日制高校は186校の都立より245校の私立の方が多く、その割合は4対6。私学の流れが強い。さらに187校ある私立中の133校(71%)が中高一貫。東京の中学受験の文化がつくば市にも流入しているのか。

しかし、生徒や保護者が知りたい中学受験に関して冷静な情報は少なく、素朴な疑問が解消されないまま、塾ベースの宣伝や口コミに流される傾向がある。そのため保護者にも不安がある。

そこで、「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」は6月の学習会で、つくばの県立高校不足の周辺の問題としてデータに基づいて中学受験についても考えることにした。

中学進学者の推計

まず、最初のデータでつくば市の中学進学数を捉える。つくば市ホームページのopen data(オープンデータ)で前年の小6と次年度の市立中1年の生徒数の差を調べる。これを県立中学、県内私立中、県外私立中などへの中学進学者数とする。もちろん小学卒業時の転出や中学1年の転入もあるので概数である。

<6年間の中学進学者の推移>

▽2018年:中1=1940人、前年小6=2193人。差は253人(11.5%)

▽2019年:差は285人(12.3%)

▽2020年:差は249人(10.4%)

▽2021年:土浦一高が付属中募集開始。差は304人(12.3%)

▽2022年:水海道一高・下妻一高も付属中募集開始。差は331人(12.8%)

▽2023年:中1=2155人、前年小6=2506人。差は351人(14.0%)

<上の数字から言えること>

▽つくば市では中学進学者が人数・割合ともに増加傾向

▽23年は18年より中学進学者が約100人増

▽22年の小6は17年より313人多く、中学進学増は小学生増に伴う面も

▽正確に把握するには転出などを含む資料や中学別の分析が必要

中学受験 学びの視点

中学受験は、つくばの生徒増・県立高不足・県立中設置・東京などの影響以外にも、生徒・保護者の希望、通学条件や費用負担、私立中や塾の指導など多くの要素が絡んでおり、単純な評価・批判はなじまない。

今は中学受験の論評よりも現状把握が先決である。子どもの気持ちを大事にしながら、まず情報を集め、丁寧に語り合うことから始めてほしい。

小中学生の学びの要点は何か? それはどこで学びのスイッチが入るかにある。生徒に学びのスイッチが入れば、高校や過去の成績に関係なく大きく伸びていく姿を見てきた。ゆえに中学受験を生徒にとっての学びの視点で考えてほしい。(元高校教師、つくば市の小中学生の高校進学を考える会代表)

突然始まった【不登校、親たちの葛藤】上

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中村昌人さん(右)と規乃さん夫妻

突然、我が子が学校に行かなくなった。どうしよう―。子の不登校に、悩む親は少なくない。親子、夫婦の考えの違いが、時に、家族にきしみを生む。当事者である親たちの声に耳を傾けた。

親は困惑

「もう、学校には行きたくないんだ」。

3年前の9月。つくば市の中村昌人さん(44)、規乃さん(48)夫妻は、目の前で泣きじゃくる中1の長男(15)の訴えを戸惑いながら聞いていた。2週間前から学校で毎日のように体調不良で早退していた。少し様子がおかしいと思っていた。

行きたくない理由に、友人とのトラブルを挙げた。

「まさか、うちの子が不登校?」。信じられない思いだった。悪ふざけもするけど、明るい性格で誰とでも仲良くできるタイプだったはず。これまでも時々、行きたがらない日もあったが、休ませると、数日後には、自然に学校へと足が向いていた。

学校側にトラブルの内容は伝えたが、友人への指導は求めなかった。再び登校したとき、トラブルを引きずってほしくなかったからだ。

「そっとしておけば、学校へ足が向くだろう」。登校しないことに罪悪感を感じているかもしれない。夫婦とも、登校や勉強を強制せず、長男の前で不登校の話題は口にしなかった。

すんなり受け入れたわけではない。秋が深まり、暮れになっても、長男が登校する気配はない。昌人さんは出勤途中に制服姿の同級生を見かける時に胸が痛んだ。イライラも募った。「なぜ、我が子は学校に行かないのか」。苦しそうな昌人さんの姿を規乃さんはよく覚えている。

夕食を終えると、すぐに自室へ引き揚げる長男。夫婦でその背中を見送りながら、葛藤を胸にしまい込む日々だった。

中1の冬休み明け、中2の4月。新学期になれば、気持ちが変わるかもしれないと期待した。でも、長男は動かなかった。

学校以外で、居場所を見つけてほしい―。規乃さんはそう思い、中1の1月からフリースクールに通わせ始めた。だが、体調不良を訴え、1、2カ月で足が遠のき、毎日は通えず週2回ぐらいがやっと。費用もばかにならない。規乃さんはいらだちが募ってきた。3人で話し合い、結局、4カ月足らずでやめさせた。「子どもの気持ちを考えず、居場所を見つけなければと焦りすぎていた」。規乃さんは振り返る。家にずっといると、長男が気になる。なるべく用事を見つけて出かけ、自分の時間を持つように心がけていた。(鹿野幹男)

続く

ワンピースのおんな《続・平熱日記》135

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絵は筆者

【コラム・斉藤裕之】トイレの中に随分前の「暮らしの手帳」という雑誌が置いてある。その中に「ワンピースのおんな」というタイトルのページがある。ワンピースを着た、多分それなりのキャリアを積んだとおぼしき女性の写真が載っていて、文章はちゃんと読んだことがないのだけれどもちょっと気になっていた。

そのワンピースのおんなは突然現れた。それも大柄の模様の「マリメッコ」のワンピースを着て。妻は大学を出てすぐに有名な布団屋さんに就職した。そのときの担当が有名ブランドのライセンス商品のデザインだった。だからうちには試作品などのタオルや生地サンプルなんかがあって、おおよそ暮らしぶりとはそぐわない一流ブランドのタオルなんかを普段用に使っていたのだけれども、その中にマリメッコという聞き慣れない独特のプリント柄が特徴のブランドがあった。しかし、私にはなじみがないだけであって、フィンランドを代表する有名ブランドであることを知った。

ワンピースのおんなは関ひろ子さんという。職業はアーティストのエージェント? ややこしい業界の話は置いておくとして、1990年代、美術畑とは無縁だった彼女はある若手作家をプロデュースし始め、やがてその作家は世に知られるまでの存在となる。千曲でお世話になったart cocoonみらいの上沢かおりさんもほぼ同時期に同様の活動を始めた方で、お2人はそれまでの閉ざされた?アート界に風穴を開けた、大げさではなく、美術史に残る先駆者的な存在なのだ。

今回の千曲での私の個展を含めたギャラリーのオープンに際しては、ひろ子さんはかおりさん宅に泊まって、プレス関係から食事の支度まで実に楽しそうに手伝いをしていた。

着ることは自由と尊厳につながる

ひろ子さんが一足先に東京へ戻られる日の午前中、時間があるというので、ワンピースを着た彼女と長野歴史館を訪れることにした。歴史に興味がある人にとってはたまらない展示なのであろうが、一般人の私はごく平均的な速度で見終わって出口にたどり着いた。ところがワンピースの女はいつまでたっても出てこない。やっと現れた彼女はどうやら係の女性に解説をしてもらっていたようで、お礼のあいさつをしながら出口にやって来た。後でその様子を話すと、「あの人は好奇心のカタマリなのよ」とかおりさん。

ワンピースのおんな…。パリでピナ・バウシュのコンテンポラリーダンスの公演を見たのを思い出した。ダンサーはワンピースを着て踊っていた。なぜワンピースだったのか…。バウシュ自身もワンピースのおんなだったような…。それから…そうだ! 以前よく描いていた少女。それは震災の後、被災地でトランペットを吹く少女の画像を見て描き始めた力強い少女像。私は無意識のうちにその少女にワンピースを纏(まと)わせていた。

ワンピースのおんなという連載記事は、その後1冊の本になっているらしい。あとがきに「お気に入りのワンピースを着ることは自由と尊厳につながる…」と、ある。(画家)

➡斉藤さんの過去のコラムはこちら

音楽劇「ヒロシマ」 7月、土浦公演 市民団体が主催

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「ヒロシマ」のチラシを手にする代表の石原之壽さん

紙芝居やチンドン屋の練り歩きなどを行っている土浦の市民団体「つちうら駄菓子屋楽校」(石原之壽=のことぶき=代表)が主催し、音楽劇「ヒロシマ」の公演が7月22日、土浦市大和町の県県南生涯学習センターで催される。2021年から毎年、土浦で開催し3回目となる。

「ヒロシマ」は、78年前に広島で被爆した路面電車を擬人化し、当時の記憶を語っていく物語。作中には被爆者たちの様々な証言を、できるだけ表現を変えずに用いているという。俳優で演出家の嶋崎靖さん(67)が平和への思いを込めて制作・演出した。今回の公演では、数々の劇団で活動する原洋子さんと、俳優の保可南さん、地脇慎也さんが出演し、武蔵野音楽大学大学院の青山絵海さんがマリンバを演奏する。音楽は嶋崎雄斗さんが制作を手がけた。

音楽劇「ヒロシマ」の一場面(石原さん提供)

チンドン屋の先輩と後輩

主催する「つちうら駄菓子屋楽校」は石原さん(64)が3年前に立ち上げた。飛行船「ツェッペリン伯号物語」や「土浦花火物語」など、土浦を中心に地域の歴史や物語を題材にした紙芝居を制作し上演している。

石原さんは群馬県伊勢崎市の出身で、中学生の頃から都内の劇場に通い、演劇や落語、ジャズライブなど演芸に親しんで育った。大手会社のサラリーマンとして働き定年を迎えた後、できることは何かと考えた時、子どもの頃から親しんだ演芸に自分の原点を見つけたと話す。2018年には全日本チンドンコンクールに出場し、素人部門で準優勝した。

「ヒロシマ」を制作した嶋崎さんは08年に開催された関東ちんどん選手権の優勝者で、石原さんにとってチンドン屋の先輩だ。4年前、嶋崎さんから誘いがあり、東京都新宿区の経王寺で「ヒロシマ」を初めて見た。

「音楽のすばらしさ、プロの役者の演技など、表現者の一人として衝撃を受けた」と石原さん。感銘を受けた石原さんはすぐに土浦公演を企画した。公演の費用は協賛金などを集めてまかなった。昨年はコロナ禍だったことから全員入場無料にした。若い人に見てほしいという思いから、今年も学生は無料とする。

初回の一昨年は約150人、昨年は約200人が来場した。「スポンサーを募集しているが資金調達が難しく開催が大変。もう止めようと思ったが、昨年、一昨年の来場者アンケートを見ると『こんな舞台は初めて』『やめずに継続してほしい』という声が多くあり、今年も開催を決めた。何とかか続けたい」と話す。

「何でもオンラインになり、生で見るという体験が失われている。東京でなければ見られないようなプロの劇を土浦でも見てほしいと思った。本物に触れる体験をしてほしい」と石原さんは来場を呼び掛ける。

石原さんは紙芝居でも平和の大切さを伝えてきた。3年前、山口県に住む山田英子さんが被爆体験を描いた紙芝居「英ちゃんと原爆」のことを新聞記事で知り、新聞社を通して山田さんに連絡した。被爆体験を多くの人に伝えるため茨城でも上演したいと申し出たところ快諾を得、2年前から毎年土浦で上演している。今年は8月16日、17日に土浦駅前のアルカス土浦1階ラウンジで上演する予定だ。「自分には戦争の体験はないが、体験者の魂を伝えることはできる」と話す。(田中めぐみ)

◆音楽劇「ヒロシマ」は7月22日(土)、土浦駅前の県県南生涯学習センター多目的ホール(市役所5階)で開催。開演時間は昼の部が午後2時開演(開場は午後1時30分)、夕の部が午後5時開演(開場は午後4時30分)。公演時間70分。全席自由。定員は昼夕とも大人100人、学生300人。入場料は大人 1500円、大学生以下は無料。予約方法はパスマーケットへ。

アストロプラネッツ、巨人との交流戦に敗れる

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5回裏、瀧上が右翼へ適時打を放つ(撮影/高橋浩一)


ラミレスさんの障害児野球教室も

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは7日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で、NPB(日本野球機構)との交流戦として読売ジャイアンツ3軍と対戦し、1-5で敗れた。試合に先立って、横浜DeNAベイスターズ前監督のアレックス・ラミレスさんによる障害児向けの野球教室も開かれ、約20人の子どもたちが直接指導を受けた。

茨城アストロプラネッツ-巨人3軍(6月7日、J:COMスタジアム土浦)
巨人 003100001 5
茨城 000010000 1

茨城は要所で守備にほころびが出て、要らぬ失点を重ねた。3回表、ショート寺嶋祐太の捕球ミスなどで2死一・三塁とされ、中堅への適時打で1点を先制される。次打者の右前打では、土田佳武が処理に手間取るうちに2者が生還、0-3と引き離される。4回にも2死からエラーがらみで走者を出し、さらに1点を追加された。

先発の二宮衣沙貴は「エラーでランナーを出しても、自分が踏ん張って抑えていれば結果は変わっていた。そこが今日の反省点。自分の能力を高め、三振で切り抜けられる力をつけたい」と悔やむ。

二宮は熱投実らず(同)

5回裏、茨城が1点を返す。2死から一番・土田がショートゴロで出塁、二番・瀧上晶太の右翼への当たりは、野手が目測を誤り適時打となる。こちらもエラーがらみの得点だった。

しかし9回、投手は5人目の浅野森羅のとき、2死一・二塁からショートゴロを送球ミス。この間に1点を追加され、ダメ押しとなった。

「投手は頑張ってくれたが、守備の乱れや走塁で相手と差があった。今季は見た目ほどの実力差はないが点差がついた残念なゲーム。今季はこうしたミスが多く、それが成績に直結している」と、伊藤悠一監督も渋い表情。

土浦市内の約20人が参加

子どもたちと交流するラミレスさん(同)

試合前に催された野球教室は、ラミレスさんが「スペシャルニーズ」のある子どもたちを支援する一般社団法人VAMOS TOGETHER(バモス・トゥゲザー)を主宰していることがきっかけ。茨城アストロプラネッツの運営会社「アドバンフォースグループ」が障害福祉サービスを提供していることから、その趣旨に賛同し開催に至った。

スペシャルニーズとはラミレスさんの造語。ほんの少しの手助けがあれば、障害があっても自立して個性や才能を発揮しながら生きることができるという考えだ。「彼らに夢と笑顔と、生きる力をつける機会を与えていきたい。そして、彼らを支える家族もサポートできたら」と、思いを語る。

今回は、放課後デイサービス「アストロ土浦真鍋」の利用者など、土浦市内の障害児施設に声を掛け、約20人の参加者が集まった。

「素晴らしいコラボをさせていただいた。多くの子が楽しんで参加し、ベストを尽くそうとする姿を見せてくれた。中には将来野球選手になりたい子もいるのでは」とラミレスさん。

茨城アストロプラネッツとしても今後もラミレスさんと協力し、このようなイベントを引き続き開催して地域貢献の機会としていきたい考えだ。この日伊藤監督が、直近3試合で集めたVAMOS TOGETHERへの支援金7万460円をラミレスさんに手渡した。(池田充雄)

支援金をラミレスさんに手渡す茨城アストロプラネッツの伊藤監督(右)=同=

オカルト、エリファス・レヴィ《遊民通信》66

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【コラム・田口哲郎】

前略

ずいぶん前からオカルトに興味があります。オカルトといえば、学研の月刊誌「ムー」です。UFOやツチノコ、心霊現象など、科学で解明できない現象について扱っています。オカルトはちょっとゾクゾクしますし、謎が解けそうで解けないところが魅力だと思います。

オカルトについて調べてみると、オカルトの元となった思想があることがわかりました。それはオカルティズムと呼ばれるもので、19世紀フランス最大の魔術師といわれるエリファス・レヴィ(1810-1875)が大成したとされています。オカルトはヨーロッパのキリスト教文化圏で生まれ、発展したものであるのは確実なようです。

少しその背景を説明すると、18世紀末のフランス革命でカトリック教会の一強支配が崩れて、聖職者ではない俗世の作家たちが、キリスト教会が担っていた精神的役割を肩代わりするようになりました。そのとき、いわゆる「宗教」には収まらない「宗教的なもの」が次々に生み出されてゆきました。その「宗教」の枠をはみ出した「宗教的なもの」の中の一つが、オカルティズムです。

オカルティズムの大成者レヴィはなにを隠そう、元カトリック修道士であり、詩人でもありました。そのレヴィがキリスト教会と絶交して、しかし人類を救いたいという一心で、つくりあげたのがオカルティズムなのです。

レヴィは今のオカルトで扱う未確認飛行物体・生物などについて研究したわけではありません。ユダヤ神秘思想にもとづいたカバラを極めました。これは現代のタロットに通じるものです。それもたとえば恋愛運や金運を占うという意図ではなく、宇宙を支配する聖なる知恵を知り、その知恵によって世界を知り、よりよく生きることを目指しました。その知恵を人びとに伝えることで、人びとが幸せになることが大切なのです。

人間の根本的な存在を問いつづける

夜空を眺めていると、宇宙が見えるような気になり、目をつぶると、自分が宇宙の中の小さな存在であることが実感できます。そもそも宇宙や人間の存在自体が不思議です。

その意味は、日常にかまけていると気にもなりませんが、ふと瞑想(めいそう)すると、この宇宙の意味を誰も教えてくれないことに気づきます。そもそも教わるものではないのですが、では探求したとしても、答えなどない。でも、宇宙はたしかに存在して、地球は自転・公転し、宇宙の中を時速11万キロで駆け抜けています。科学で事実はわかっても、宇宙の存在の意味はわかりません。

こうした人間が持たざるをえない根本的な疑問は、人を不安にもさせますが、深い静寂にも導きます。

レヴィはこうした人間の根本的な存在の意味を研究して、人びとに伝えたかったのです。こうしてオカルティズムは150年以上前に生まれ、そして現代にまで脈々と続いています。こんな人間の思いを大切にしたいですね。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)