水曜日, 12月 31, 2025
ホーム ブログ ページ 99

古民家活用のモデル模索中 6月10日つくばで邑マルシェ

1
マルシェ会場となる下邑家住宅。母屋は江戸時代に建てられた=つくば市栗原

行動制限のない夏、つくば市栗原の古民家で続く「邑(むら)マルシェ」が母から子へのバトンタッチを図りながら、古民家活用の新しいモデル構築に挑んでいる。6月10日には今年3回目のマルシェ開催も予定され、準備に余念がない。

マルシェが開かれるのは、県道土浦大曽根線沿いにある下村家の本宅「下邑家住宅」。代々の地主で、2軒の分家も長屋門を構えるなど、地域を代表する豪農だった。江戸時代後期に建てられたとされる住宅は約4200平方メートルの敷地に長屋門、3つの蔵、日本庭園、屋敷林などを構える。

マルシェには庭にキッチンカー、和洋菓子、カフェなど、屋敷内にマッサージ、ハンドメイド作品など、計23店舗が集まる。コロナ禍にもかかわらず毎回抽選で出店者を決定するほどの人気イベントになっている。

主催は、下村家の長女の郷晴美さん(61)が代表を務める邑マルシェ&ギャラリー。古民家を継承し、維持していくには負担が募ることから活用方策を模索し、6年前から月1回ペースでマルシェを開催するようになった。

邑マルシェの運営管理を担う郷悠司さん

昨年から晴美さんの長男である郷悠司さん(30)が7代目当主となり、古民家の運営を引き継ぐ形で、レンタルスペースとしての活用を始めた。さらに長女の郷瑞季さん(25)も加わり、イベント全体(マルシェ)を仕切ることになる。年4回の開催となったが、若い感覚でSNSなど、デザインなど変えてみるとすぐに効果が現れたという。

レンタルスペースとしては、ワーキングスペースよりも撮影会の利用が多く。古民家を使った動画「刀剣乱舞」(個人作品)などの撮影が行われたりした。NHK総合のテレビ番組「鶴瓶の家族で乾杯」で紹介され、6月17日放送のテレビ東京「出没!アド街ック天国」でも取り上げられる予定という。

悠司さんに話を聞くと、「一度実家を離れた時に、自分の生家の素晴らしさを改めて発見した。是非色々な人に見てもらいたいと思うようになった」そう。「自分の生家が稀有な古民家で、伝統的建築で作られたものであり、その価値を他の人にもわかってもらい、その思いをさらに広げていきたい」との思いが募る。

筑波大学などの調査ではつくば市内には現在、長屋門を持つ古民家が200以上あるとされる。しかし今風の居住スタイルには適さないこともあり、継承や維持には各戸とも頭を悩ませている。土蔵を改築するとなると約2000万円がかかるという。

悠司さんは「イベントなどを通じて知り合った人にファンになってもらい、クラウドファンディングなどの方法を用い資金を集めていきたい」と語る。(榎田智司)

◆邑マルシェ 6月10日(土)午前10時〜午後3時 下邑家住宅(つくば市栗原3470)連絡先電話080-5380-9321(郷悠司)ホームページはこちら

トレンド Well-being《令和楽学ラボ》23

0
アンネのバラが満開の茨城キリスト教大学キアラ館

【コラム・川上美智子】私が勤務する「みらいのもり保育園」の母体は、関彰商事です。現在、「Well-being(ウエルビーイング)カンパニー」を目指し、社内でも地域でも取組みを進めています。例えば、高齢者のWell-being向上のため、筑波大学と連携して運動指導(機能訓練)とe-スポーツを併用する実証実験を行っています。社内においては、社員のWell-being調査やWell-beingプログラムが始まりました。

また、先日、日立製作所の東原敏昭会長の講演を拝聴する機会がありました。グローバル社会で活躍する企業として、SDGs(持続可能な開発目標)などの社会課題を解決し、人々の幸せや「Quality of life(クオリティー・オブ・ライフ、生活の質)」の向上を目指し、人間中心とWell-beingの2つを掲げ、イノベーションを通じて世界中の人々が望む良いこと、「good(グッド)」の実現に挑戦しているということでした。

いずれの企業も、事業と社会貢献の目標にWell-beingを掲げていて、私にとっては実に懐かしい言葉との出会いでした。今から四半世紀前(1998年)、茨城キリスト教大学が、まだ文学部のみの単科大学であったときの話になります。

高学歴化が進み、女子の進学先が短期大学から4年制大学へとシフトする時代を迎え、学内では短期大学を4年制大学に改組するプロジェクトを立ち上げました。新学部の母体となったのが大学のキリスト教学科と短期大学の生活文化学科で、新学部設置のため奔走する3年間となりました。

その結果、創設者ローガン・ファックスの意思を継ぎ、福祉、心理、食物の専門分野が軸となる「人間福祉学科」と「食物健康科学科」の2学科構成の「生活科学部」を文部科学省(当時、文部省)に設置申請することになりました。

生涯使える資格の付与に重点を置き、人間福祉学科では社会福祉士受験資格、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格、認定心理士、中高教諭免許(社会・公民)、社会教育主事、学芸員、食物健康科学科では管理栄養士受験資格、栄養士、中高教諭免許(家庭、後に栄養教諭も)、食品衛生監視員、食品衛生管理者資格、社会福祉士受験資格の多岐にわたる資格が取得できる学科が2000年に誕生しました。

人間の生と環境を取り戻す

その時の申請書のキーワードがWell-beingでした。設置の趣旨は以下のようになりました。長文ですが、引用しておきます。

「20世紀の科学技術の発展は、豊富な生活物資や快適、かつ便利な生活環境をもたらし、人間の生活様式を大きく変えました。他方において人間は繁栄の故に生じた環境破壊の危機、自ら生み出した化学物質による生命や健康の危機、精神や心の疲弊といった、健やかな生を脅かす今日的課題も抱え込みました。これらの問題群を冷静に見据え、その原因と結果を分析し、本来の豊かであるべき人間の生と環境を取り戻すこと、それが現在、人間にとって最優先の課題となっています。即ち、人間の「ウエルビーイング(良き生)」の回復が21世紀の人類の課題であり、そのための人材養成こそが急務なのです」

Society(ソサエティー)5.0が実現する2050年には、人間の仕事がAIやロボットに全て置き換えられると言われています。そのような危惧から、今、Well-beingが見直されているのかもしれません。せめて、Well-beingに関わる部分は人間主体であり続けてほしいと思います。(みらいのもり保育園長、茨城キリスト教大学名誉教授)

TX、3年ぶり黒字 22年度 乗客数は一定程度回復

1
つくばエクスプレス

つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(柚木浩一社長、東京都千代田区)は29日、2022年度(22年4月-23年3月)の営業実績を発表した。コロナ禍で落ち込んだ乗客人員は一定程度回復し、営業利益、経常利益、当期純利益いずれも黒字を計上した。黒字は19年度以来3年ぶり。ただしコロナ前の19年度のレベルまでは回復しなかった。

22年度の1日当たりの平均乗客人員は前年度比14.3%増の約34万9000人と一定程度回復した。一方、コロナ禍前の19年度の約39万5000人に比べ12%減にとどまった。

決算は、運賃収入など本業で稼いだ営業収益は前年度比17.3%増の約408億6800万円となった。ただし19年度と比べると12.6%減の水準にとどまった。本業にかかった経費である営業費は、燃料費単価の上昇により動力・水道光熱費が約11億2100万円増加したが、減価償却費が約10億4200万円減少し、同比1%減の約366億200万円となった。

この結果、本業で稼いだ営業利益は約42億6500万円の黒字、通常業務で得た経常利益は約19億5900万円の黒字、当期純利益は約21億4100万円といずれも黒字となった。前年の21年度はいずれも赤字で、営業利益が約21億7900万円の損失、経常利益は約43億2300万円の損失、当期純利益は約43億3100万円の損失だった。

コロナ禍で20年度と21年度は2年連続損失を計上し、22年度当初の残高は約5億9800万円の赤字だったのに対し、22年度は当期純利益が約21億4100万円になったことから、利益剰余金残高は約15億4300万円となった。

つくば駅前複合施設、6月1日着工 大和ハウス工業

20
中央通り側から見た商業ビル完成予想図。右手前は地下鉄出入口A1=大和ハウス工業提供

TXつくば地下駅(つくば市吾妻20街区)上の社有地に商業ビルなどを建てる準備をしてきた大和ハウス工業(本社・大阪市)は、建設準備が整ったことから、6月1日から工事に着手する。30日午前には、五十嵐立青つくば市長、高吉忠広大和ハウス執行役員、八友明彦同社茨城支社長らが出席し、同街区の建設現場で地鎮祭が行われた。

鍬を入れる高吉忠広大和ハウス執行役員

商業ビル:16店とオフィスが入居

5階建ての商業ビル(名称は「ディールつくば」、延床面積1万188平方メートル)、4階建ての新茨城支社ビル(同3337平方メートル)、5階建ての駐車場(同7403平方メートル、353台収容可)から成る駅前複合施設が建設されるのは、中央通りと市立吾妻小に挟まれた場所。これまで駐車場だった用地は7639平方メートル(2315坪)あり、つくば駅周辺では超一等地。

八友支社長によると、商業ビル(南棟)の1~2階には、飲食店、クリニック、フィトネスクラブなど16店が入り、3~5階はオフィス用スペースになる。このビルには、つくば駅の地下コンコースから雨に濡れずに中に入れるよう、地下階~地上2階をつなぐエレベーターが設置される。

支社ビル:グループ従業員が勤務

現在の茨城支社(つくば市東新井)は西大通りと南大通りがぶつかる角にあるが、新支社ビルが完成した後、つくば駅前に引っ越す。茨城支社が入る北棟には、大和ハウスのほか、大和リビング、大和ハウスリフォームなどグループの5社も入居する予定で、約240人の従業員が勤務する場所になるという。

商業ビルと新支社ビルは2024年9月末までに完成させ、同年10月にオープンする予定。駐車場棟はすでに着工しており、今年11月末に完成する。商業ビル、新支社ビルが完成するまでは工事用車両の駐車場所に使うという。一般車両が使えるようになるのは、2つのビルがオープンする24年10月からになる。

中央公園側から見た完成予想図。左奥:商業ビル。左手前:カフェ(2階)。右手前:新支社ビル。右奥:駐車場=同

大和ハウスグループは、戸建てやマンションなどの住宅、ショッピングセンターやビジネスホテルなどの商業施設、工場や物流施設などの事業施設を手掛けている。つくば市内では、研究学園駅前のショッピングモール「イーアスつくば」を運営するなど存在感が大きい。つくば駅周辺では、トナリエクレオ前の商業ビル「BiVi」や中央通り沿いの「ダイワロイネットホテルつくば」を運営している。

異星人と犬 《短いおはなし》15

2
イラストは筆者

【ノベル・伊東葎花】
若い女が、ベンチで水を飲んでいる。
傍らには、やや大きめの犬がいる。
「犬の散歩」という行為の途中で、のどを潤しているのだ。
なかなかの美人だ。身なりもいい。服もシューズも高級品だ。
彼女に決めるか。いやしかし、犬が気になる。
動物は敏感だ。余計なことを感じ取ってしまうかもしれない。

私は、遠い星から来た。今はまだ体を持たない。水のような流体だ。
ターゲットを探している。性別はどちらでもいいが、女の方に興味がある。
すっと入り込み脳を支配して、地球人に成りすますのだ。
そして我々の星にとって有益なデータを持ち帰ることが目的だ。
誰でもいいわけではない。容姿は重要。生活水準も高い方がいい。
あの女は、大企業に勤めている。申し分ない。
犬さえいなければ。

私には時間がない。地球時間で5時間以内に入り込まないと、気体になって宇宙に戻ってしまうのだ。
意を決して、女に近づいた。耳の穴から入り込む。一瞬で終わる。
一気に飛び込もうとジャンプした私の前に、犬が突然現れて大きくほえた。

しまった。犬の中に入ってしまった。

「ジョン、急にほえてどうしたの?」
女が、私の頭をなでている。どうしたものか。
地球人については学習してきたが、犬についてはまったくの無知だ。
逃げようと思ったが、首からひも状のものでつながれている。
とりあえず、犬になりきって様子を見よう。そしてチャンスを狙って女の方に移るのだ。
立ち上がって歩き出した私を見て、女が目を丸くした。
「ジョン、2足歩行が出来るの? すごいわ。ちょっと待って、動画撮るから」
しまった。犬は4本足だった。

それから私は「人間みたいな犬」として、ユーチューバー犬になった。
ソファーでテレビを見たり、フォークを使って食事をするところをネットでさらされた。
想定外だが、女と同じベッドで寝られることだけは、まあよかった。
女は優しくて、いつも私をなでてくれた。
「いい子ね」と褒めてくれた。
女が眠っている間に、犬の体から女の体に移動することは易しい。
しかし女の無防備な寝顔を見ると、なぜか躊躇(ちゅうちょ)してしまうのだ。

ある日、散歩中に女子高生と目が合った。
彼女は「かわいい」と言いながら近づいて、私の耳元でささやいた。
「地球時間0:25に集合よ。帰還命令がきたわ」
仲間だった。

女が眠るのを待って、犬の体からそっと抜け出した。
最後に女の顔を見る。美しい。天使のようだ。
ありがとう。有益なデータは手に入らなかったが、地球の女の美しさを十分に伝えよう。

そのとき、急に犬がほえた。
女がぱちりと目を開けて、私を見た。しまった。正体を見られたか。

「ジョン、こんなところでオシッコしないでよ。バカ犬!」

あっ、私、液体だった…。(作家)

11カ国の出演者決まり制作発表 「世界のつくばで子守唄」コンサート

2
「世界のつくばで子守唄」の出演者らと実行委員ら=ホテル日航つくば(つくば市吾妻)

歌のコンサート「世界のつくばで子守唄 海のシルクロードツアー2023制作発表会」が28日、ホテル日航つくば(つくば市吾妻)ロビーで行われた。同市在住の脚本家、冠木新市さんの企画・プロデュースで、7月1日に開かれる。11カ国、15曲の子守歌をそれぞれの国や地域の出身者、約40人が歌や舞踊で披露し、コンサート後は各地域の交流会を行うという。

中国語の歌「祈り」を歌う劉暁紅さんと伴奏する大川晴加さん=同

制作発表会はコンサート会場となる同ホテルの「ジュピターの間」前で行われた。大川晴加さんのピアノ伴奏に合わせ、中国出身の劉暁紅(リュウ・ギョウコウ)さんが中国の歌「祈り」を歌い、披露した。「祈り」は日本の「竹田の子守歌」と同じ曲調で、中国だけでなくミャンマーでもよく知られる曲だという。演奏後はバングラデシュ出身のアナミカ・スルタナさんや台湾出身の潘頤萱(ハン・イガン)さんら出演者たちがそれぞれ自己紹介し、挨拶した。

挨拶する出演者の潘頤萱さん=同

つくば市在住で外国人サポートの仕事をしているアナミカさんは、コンサートで「アイアイチャンドママ」(日本語訳「来て、来て、ムーンおじさん」)という歌を披露する。この歌はアナミカさんが子どもの頃に母親から聞いた歌で、アナミカさんの母親も子どもの頃に聞き、代々伝わってきたという。「どのくらい古くから歌われているか分からない。子どもがよく眠ることを願う歌。バングラ語(ベンガル語)で歌います」と話す。

出演者の中で最年少の潘頤萱(ハン・イガン)さんは台湾出身の竹園高校1年生。披露するのは「ヨウ・インア・グワ」(日本語訳「揺りかごの子守歌」)という歌。「自分はこの歌をあまり聞いたことがないが、母はこの歌を聞いて育った。たくさん練習しているが緊張している」そう。

冠木さんは、「子守歌は平和な時に流れる調べだと思う。戦争が起こり不安な状況の中、国際都市つくばで心癒す子守歌を歌い聴くことで、平和について発信したい」と制作への意気込みを語る。(田中めぐみ)

◆「世界のつくばで子守唄/海のシルクロードツアー2023」 7月1日(土)午後1時から、ホテル日航つくば(同市吾妻)本館3階ジュピターの間。入場は無料だが、予約制で全席指定。予約・問い合わせは電話090-5579-5726(冠木さん)

川遊び創出に海洋クラブ助け船 【桜川と共に】4

0
配備された器材を使いカヌー体験をする児童たち=桜川

「最近の子どもたちは川に入ってはいけないと教わる。もっと川で遊んで、桜川の環境に興味を持ってほしい。そして澄んだ桜川を取り戻したい」。桜川漁協の組合員らは、大人が安全を重視するあまりに子どもたちが川から遠ざかっている現状を憂う。そんな中、子どもたちが川で遊ぶ機会を創出しようと、桜川に新しい風が吹き込んできた。

地元NPO、7月から本格的な活動へ

桜川での自然体験活動を先導するのはNPO法人Next One.(ネクストワン、つくば市研究学園)。筑波大学大学院で体育科学を修めた井上真理子さん(39)が代表を務める。桜川漁協の協力を得て今年から「B&G Next One.海洋クラブ」を発足させた。本格的な活動を7月から開始する。月1回、桜川での自然体験を行い、地域の人と交流しながら、環境問題についても学びを深めていく予定だ。

式で挨拶する山本杏さん=桜川漁協(つくば市松塚)

28日には、同クラブの活動拠点となる桜川漁業協同組合(つくば市松塚)でカヌーやライフジャケットなどの舟艇器材配備式が行われた。式では井上さんや器材を提供した公益財団法人B&G財団(東京都港区)の理事長である菅原悟志さんらが挨拶。市内外から訪れたクラブ員の児童ら16人とその保護者ら、つくば市環境保全課や観光推進課の職員も出席し、児童と漁協組合員らがクラブ発足を記念して桜の木2本の植樹を行った。式後は児童らが組合員やネクストワンのスタッフらから手ほどきを受けて釣りやカヌーの体験を行い、桜川の自然を満喫した。

同クラブ員で松代小学校5年の山本杏さん(10)は、舟艇器材配備式で「時間、空間、仲間、3つの『間』を大事にして桜川で活動していきたい」と話し、器材の配備への感謝を述べた。山本さんはこれまでにも霞ケ浦でカヌーに乗った経験があり、「特に2人乗りのカヌーで息を合わせて漕ぐのが好き。ここでの活動も楽しみ」と桜川での活動に期待を寄せる。

配備器材の目録贈呈の様子 ネクストワンの井上真理子さん(左)、B&G財団理事長の菅原悟志さん=同

井上さんは、「桜川での活動はASOBICLUB(あそびクラブ)として、幼児から大人まで参加可能な部活動として、遊びを通していろんなことが学べる場となればと考えている」と話す。毎月第1日曜日を活動日とし、ネクストワンのホームページで参加の募集を呼びかけていくという。

「B&G海洋クラブ」は海や川などでの環境学習を通し、地域の子どもたちの育成や地域貢献活動を行う組織で、全国で281カ所が海洋クラブとして登録し活動を行っている。ネクストワンはスポーツでの健康増進を図るイベント活動を行う団体で、今年から海洋クラブに登録した。県内では8番目の登録となるという。海洋クラブへの登録は年間活動日数10日以上、活動人数800人以上などが条件。今回、B&G財団からカヌー5艘、SUP2枚、ライフジャケット35着など総額約100万円の器材が無償貸与された。これらの器材は今後の活動実績などに応じて無償譲渡するという。(田中めぐみ)

「桜川と共に」過去記事はこちら

土浦市立博物館が郷土史論争を拒絶!《吾妻カガミ》158

90
本堂清さん(左)と改修前の土浦市立博物館(現在工事中)

【コラム・坂本栄】土浦市立博物館と市内の郷土史研究者の間で論争が起きています。争点は筑波山系にある市北部(旧新治村の一角)が中世どう呼ばれていたかなどですが、博物館は自説を曲げない相手の主張に閉口し、この研究者に論争拒絶を通告しました。アカデミックディスピュート(学術論争)を挑む市民をクレーマー(苦情を言う人)と混同するかのような対応ではないでしょうか。

「山の荘」の呼称はいつから?

博物館(糸賀茂男館長)と論争しているのは、藤沢(旧新治村)に住む本堂清さん(元土浦市職員)。社会教育センターの所長などを務め、退職後は市文化財審議委員、茨城県郷土文化振興財団理事も歴任した歴史通です。「山の荘物語」(私家版)、「土浦町内ものがたり」(常陽新聞社)、「にいはり物語」(にいはりの昔を知り今に活かす会)などの著作もあります。

争点はいくつかありますが、主なものは現在東城寺や日枝神社がある地域の呼び方についてです。本堂さんは、同地域は古くから「山の荘」と呼ばれていたと主張。博物館は、同地域は「方穂荘(かたほのしょう=現つくば市玉取・大曽根辺りが中心部)」に含まれ、中世室町時代以前の古文書に「山の荘」の記載はないと主張。この論争が2020年12月から続いています。

博物館によると、この間、本堂さんは博物館を11回も訪れ、館長や学芸員に自分の主張を展開したそうです。そして、文書による回答を要求されたため、博物館は「これ以上の説明は同じことの繰り返しになる」と判断。これまでの見解をA4判3枚の回答書(2023年1月30日付)にまとめ、最後のパラグラフで論争の打ち切りを伝えました。

その末尾には「以上の内容をもちまして、博物館としての最終的な回答とさせていただきます。本件に関して、これ以上のご質問はご容赦ください。本件につきまして、今後は口頭・文書などのいかなる形式においても、博物館は一切回答致しませんので予めご承知おきください」と書かれています。博物館は市民との論争に疲れ果てたようです。

博物館=権威vs.市井の研究者

本堂さんはこの対応に怒り、「博物館は間違ったことを言っており、茨城県史を歪めている。市町村史も執筆している館長の糸賀さんは中世史の先生(常磐大名誉教授)だが、歴史学者の故網野善彦氏(元名古屋大教授)の間違った説をそのまま展開している。しかも、それを単に肯定するだけでなく、誤りを補強している」と言っています。

さらに、「糸賀さんが館長に就任した後、『山の荘が方穂荘に含まれていたという説はおかしい』と面談で指摘したら、『その話は止めましょう』と言われた。それなら文字でと書面による回答を求めた。相手がどう出ようと論争は続ける」と諦めていません。

中世史家を館長に擁する市立博物館vs.その権威に挑む市井の研究者。似たような構図は隣の市にもありました。つくば市の施策をミニ新聞で批判した元市議vs.それを名誉毀損だと裁判所に訴えた市長―です。土浦のケース(権威vs.市民)はつくばのケース(権力vs.市民)ほど深刻ではありませんが…。(経済ジャーナリスト)

<参考> つくばのケースは、126「…市長の市民提訴 その顛末を検証する」(2022年2月7日掲載)に出ています。

<予告> 本堂清さんと土浦市立博物館の論争のポイントについては、次回のコラム159で取り上げる予定です。

「リニア中央新幹線」論の不思議 《文京町便り》16

2
土浦藩校・郁文館の門=同市文京町

【コラム・原田博夫】リニア中央新幹線の工事をめぐる静岡県とJR東海の協議が、膠着(こうちゃく)しています。そもそもリニア中央新幹線とは、品川駅から名古屋駅までの286キロを所要時間40分で結ぶ21世紀の「夢の超特急」です。2027年開通に向けて、国は2014年10月、品川~名古屋間の工事の実施計画をJR東海に認可しています

ここに至るまでには、1962年、東京―大阪間(約500キロ)を1時間で結ぶ目標に対して、レールとの摩擦がない超電導による浮上方式の提案がありました(つまり、リニア新幹線の技術的提案です)。

1974年、運輸大臣は国鉄に、甲府・名古屋付近の山岳トンネル部の地形・地質調査を指示し、1990年11月には、山梨リニア実験線の建設に着手しています(要するに、新幹線ルートの工事に関わる課題の抽出・解決策の実効性チェックです)。

併せて、1979年の9都府県による「中央新幹線建設促進期成同盟会」、1988年の「リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会」、2009年の「リニア新幹線建設促進期成同盟会」(地元経済界や当該自治体からの要請=我田引鉄)などを踏まえた、JR東海への工事認可です。

つまり、長期の調査を経て着工したにもかかわらず、肝心の工事が一部区間(現在は田代ダム<静岡市>の取水抑制問題)でストップしています。

現時点での静岡県の主張は、「南アルプストンネル工事に伴う湧水を、JR東海は全量、大井川に戻すべし」のようです。この発言は、川勝平太知事(初当選は2009年7月で現在は4期目)が、3期当選後の2017年10月の記者会見冒頭で、ありました。それからは、複数の関係自治体、東京電力も巻き込んで、議論は二転三転しています。

元東大全共闘・山本義隆氏の指摘

この加熱した議論とは異なった視点からの書籍を、私に教えてくれた友人がいました。それは、山本義隆『リニア中央新幹線をめぐって~原発事故とコロナ・パンデミックから見直す~』(みすず書房、2021年4月)です。東大全共闘代表・山本義隆は、われわれ全共闘世代にとっては(ノンポリにしても)インパクトがあり、彼のその後の生々流転も気になっていました。

早速手にすると、目から鱗(うろこ)でした。リニア線は、そもそも、二重に電力を過剰消費する、というのです。まず浮体式、加えて推進力、そのいずれにも膨大な電力が必要なのです。この電源としては浜岡原発2基分が相当する、とのこと。ところが浜岡原発自体は、1号機・2号機は廃止措置中(2009年度以降)で、残りの3号機(2010年11月以降)・4号機(2012年1月以降)・5号機(2012年3月以降)はいずれも点検停止中です。

この浜岡原発相当のベースロード電源を2個分も必要とするリニア中央新幹線とは、人口減少社会の21世紀日本で、一体どのような交通システムなのか。大いに首をひねります。

ところが冒頭の、リニア中央新幹線の工事に関するここ数年来の議論には、こうした論点が全く登場しません。これは意図的なのかどうか不思議です。きわめて近視眼的・局所的に問題設定している気配すらあります。これでは、リニア中央新幹線は国家百年の計などとは、言明できないでしょう。(専修大学名誉教授)

ハクレンが大量死 桜川の田土部堰

7
大量死したハクレン=24日午後4時30分ごろ、つくば市玉取、田土部堰下流側(桜川漁協提供、鈴木清次組合長撮影)

死魚 つくば、土浦に流下

つくば市玉取、桜川の田土部堰(たどべぜき)で24日午後4時ごろ、ハクレンが大量死しているのを桜川漁業協同組合理事の松田七郎さんが発見した。ハクレンの死魚は2日後の26日午後時点で、下流のつくば市上野と土浦市田土部に架かるさくら大橋を過ぎた地点まで流れ着いている。桜川を管理する県土浦土木事務所河川整備課(土浦市中高津)によると、死んだのは推定で数千匹。県は、流れ下って河川に点在する死魚全てを回収することは困難だが、死魚が集中している箇所を中心に26日から回収を始めているとしている。

24日、大量死を発見した松田理事は、鈴木清次組合長に連絡した。つくば市松塚の漁協事務所にいた鈴木組合長はすぐに堰に向かい、ハクレンの大量死を確認。午後4時30分ごろに県霞ケ浦北浦水産事務所(土浦市真鍋)に連絡した。

24日、川の水がほとんど無くなった田土部堰下流側で大量死したハクレン(同)

県土浦土木事務所によると、大量死の原因は河川の水位低下によるものと推察するが、詳細は不明としている。

田土部堰は新治土地改良区(土浦市永井本郷入会地)が管理している。水門を開けるのは自動で、閉めるのは手動操作となっている。23日は雨で水門を開けており、雨が止んだ翌24日の朝に閉めていた。

同土地改良区は「雨が降って水位が上がると水門を開け、雨が止むと閉めている。閉める時は取り残される魚がいないよう、順に堰の水門を閉める。それからハクレンが上がってきて、普通ハクレンは堰を超えるが、堰を超えられるだけの水量が流れてこなくて行き場を失ったと聞いている」と説明する。

流れ下る死魚を回収するため、下流のつくば市栗原と土浦市田土部に架かる桜橋付近では26日、県土木事務所が川にオイルフェンスを張ったり、オイルフェンスをくぐって流下し岸辺に流れ着いた死魚を網ですくって1匹1匹回収する様子が見られた。回収した死魚は河川敷の河川管理地内で埋設して処分する予定だいう。

岸辺に流れ着いた死魚を網で引き上げる県土浦土木事務所の関係業者=26日16時過ぎ、土浦市田土部、桜橋下流付近

漁協ら、慎重に開閉行うよう要請

桜川漁協によると、田土部堰はこれまでも水門の開閉による急激な水位の変化が確認されており、漁協はつくば市と連名で毎年、釣り人などの安全確保のために開閉を慎重に行うよう同土地改良区に要請してきたという。

漁協の鈴木組合長は「ハクレンがこんなに死んだのを見たのは80年生きてきて初めて。以前も水位が急激に下がって、溺れかかったコイを何匹も手作業で助けたことがあった。今回も水が無くなったことによる酸欠死だと思う。毎年夏に小学生が稚魚の放流体験をしているので、水位の急な上がり下がりで事故につながったら大変なこと。土地改良区にはこれまで何度も申し入れをしているが改善がない」と憤る。

一方、再発防止策について県土浦土木事務所は、川の水がほとんど無くなるまで水をせき止めたりしないよう同土地改良区に要請する等は「考えていない」としている。

26日午後、土浦市田土部の桜橋上流側では流れ付いた死魚が、中洲や岸に滞留している様子が見られた。河川敷に犬の散歩に来た、つくば市の会社役員、藤井信吉さん(51)は「臭いがひどくて、気分が良いとは言えない。この河川敷広場には、土日はバーベキューをする人がたくさん来る。皆びっくりすると思う」と話していた。

ハクレンは体長が1メートルほどまで成長する中国原産の外来魚。明治時代に日本に持ち込まれた。特定外来生物に指定されてはないが、桜川漁協によると近年、桜川で増えてきているという。4月30日には松塚にある漁協拠点で「ハクレンジャンプ」と言われる産卵期の集団跳躍行動が確認されていた。(田中めぐみ)

今年4月30日、つくば市松塚の桜川で桜川漁協が撮影したハクレンジャンプの様子(桜川漁協提供)

上高津貝塚 数千年の「歴史」が目の前に《宍塚の里山》101

0
上高津貝塚 発掘調査区壁面展示(左)と復元された竪穴住居

【コラム・阿部きよ子】里山は人間の暮らしと関わって育まれてきた環境です。過去から学び、この里山を未来に受け継ごうと、私たちは「宍塚の自然と歴史の会」の名で活動してきました。

土浦市宍塚と上高津にまたがる「上高津貝塚ふるさと歴史の広場」は数千年の歴史を体感できる貴重な場所です。特に、史跡公園南東部のドーム型建物の中は見逃せません。ここには、A地点貝塚の1991年調査区(1メートル×3.75メートル)の壁面が展示されているのです。

ヤマトシジミを主とする貝殻の層が、土器片、骨などをはさみながら斜面にそって堆積し、貝層下部に土器片がまとまる部分があり、その下に土の層が続いています。下の層から縄文時代中期の4500年前頃、貝層最上部で3000年前頃の土器片が出土しました。貝層下部にまとまる土器片は4000年前頃のものです。

長い縄文時代の中の1500年間、貝の廃棄開始からでも数100年以上の、この地での暮らしの痕跡が目の前にあるのです。

私はこの調査に、協力員として参加することができました。調査員が狭い発掘区に入り、上から少しずつ水平に掘り進め、5センチの深さごとに、土、貝、遺物全てを回収しました。長方形の穴の深さが1.5メートルぐらいに達したとき、目を見張る事態が起こりました。底に、切断された鹿の頭骨、鹿角、優美な模様の土器片などが敷き詰めたかのように出現したのです。

調査団長の慶応大学鈴木公雄教授が「この下には貝はないだろう」とおっしゃいました。その言葉通り、その下では、多少の土器片は出土しても貝は出ませんでした。

再生を祈る「送り場」

この地の縄文人は場所を定めて、大切だったものを置き、その上に長期間にわたり少しずつ貝などを堆積させていったと考えられます。アイヌ民族は、地域により方法は多様ですが、廃棄するものすべてに感謝と再生祈願の「送る」儀礼を行ったそうです。この地の縄文人も、定めた場所に使用済みの「お宝」を並べて、何らかの儀礼を行ったのではないでしょうか。

この貝塚は自然の恵みに感謝を捧げながら、廃棄するものたちの再生を祈る「送り場」だったと私は考えています。この調査で出土した物は、土器片はもちろん微細な魚骨から石ころまで、詳しく調ベられてきました。ぜひ、併設の考古資料館の展示もご覧ください。この地に生きた縄文人からの伝言や謎かけに、耳を傾け、今後の里山について考えましょう。(宍塚の自然と歴史の会 会員)

一定期間、定期預金で運用 つくば市旧総合運動公園用地の売却益約42億円

24
グッドマンジャパンつくば特定目的会社の掲示板が出された旧総合運動公園用地=つくば市大穂

つくば市土地開発公社(理事長・飯野哲雄副市長)が、同市大穂、旧総合運動公園用地約46ヘクタールを昨年グッドマンジャパンつくば特定目的会社に売却して得た利益約41億8000万円を、今年3月から、金融機関の定期預金に預けて運用している。同公社が6月1日開会の6月議会に提案する2022年度事業報告書の中で明らかにした。23年度は計約195万円の利子が付く見込みという。

売却金額110億円のうち、開発公社が市から借りていた約68億円は市に返済。残り約41億8000万円を、JAつくば市谷田部とJAつくば市の1年から5年の複数の定期預金に積み立てた。

市財政課によると、同特定目的会社との間で、10年間の間に土地売買契約上の債務不履行があれば市開発公社が土地を買い戻すという買戻特約登記を行っていることなどから、一定期間、開発公社の方で留保することとし、元本割れしない方法で運用することになった。

運用にあたっては地元金融機関を中心にヒヤリングを実施し、他と比較して高い利息で預けることができる2金融機関の定期預金に積み立てることを決めたという。預ける期間がどれくらいになるかや、将来、約42億円をどのように使うかなどは決まっていないとしている。

同用地は、市原健一前市長が総合運動公園を整備する計画を立て、2014年、市内の4金融機関から融資を受けて、同公社が約66億円で購入した。翌15年、住民投票が行われ、計画が白紙撤回された。16年、五十嵐立青市長は、同用地を「URと返還交渉する」ことを最大公約に掲げて初当選した。

その後、借入金返済に毎年3000万円を超える利息がかかっていたことなどから、つくば市は21年3月から10月まで計3回、開発公社に利息分を含めた計約68億円を無利子で貸し付け、同公社は借入金をすべて返済した。

五十嵐市長はさらに同用地を民間に一括売却することを決め、翌22年3月、市は売却先の事業者を公募し、4社の中から最も高い約110億円で購入するとしたグッドマンジャパンを選定した。同年9月29日付で所有権移転手続きが完了。市は今年2月21日、都市計画変更を実施した。現地には5月19日付で、10月1日から第一期工事を実施するという掲示板が出されている。(鈴木宏子)

遠方の震度3情報は必要か? 《ひょうたんの眼》57

1
いろはもみじの花

【コラム・高橋恵一】地震国日本とはいえ、相変わらず各地で地震が起こり、最近でも能登半島、房総半島、新島・神津島などでの地震が世間を不安がらせている。緊急地震速報が派手な警告音とともに流れると、我々の日常生活は中断されてしまう。警告報道には、工夫が必要ではないだろうか。

地震学の専門家は、なるべく分かりやすく説明しようとするのだが、規模が大きすぎて、よく分からない。茨城県南西部は、千葉県北西部とともに「地震の巣」などと言われており、震源地となる頻度の多い地域だが、この地域は、北米プレートとフィリピン海プレート、太平洋プレートが混在していて、ユーラシアプレートも影響しているという、地球全体の中でもまれな地域なのだそうだ。

大ざっぱに言えば、我々は、土と岩でできた厚さが100キロ程度ののし餅状の板(プレート)の表面で生活しているわけで、関東地方から東北日本は、北米プレートの上にある。その南から、フィリピン海プレートが年間数センチの速さで押し寄せ、伊豆半島や丹沢山地の辺りから北米プレートの下に潜り込んで、茨城県南西部では、60~80キロの深部に達している。

さらに太平洋プレートが、ハワイよりも東から押し寄せ、日本海溝から北米プレートとフィリピン海プレート、日本列島東北部の下に年間5~10センチの速さで潜り込んでいるという構成らしい。茨城県の地下では、80~100キロの深さに達しているのだろう。

地下深くに複雑な重なりを持つプレート上に住む我々は、体感的な経験値として、地震と自覚するのが震度3、少々強いと感じて、棚から物が落ちたりしていないかを確認したりするのが震度4、何かにつかまらなくては立っていられないのが震度5弱だが、震度5弱ではテーブル上のコップは倒れない。茨城南西部での感覚は、2週間に1回くらいの頻度で震度3の地震があり、たまに震度4に見舞われる程度だろう。

茨城南西部の東日本大震災のときは、震度6弱であった。大正時代の関東大震災や平安時代の貞観地震は、震度5強くらいだったから、数千年単位の地震だったといえる。

さて、地震の報道だが、震度1~2の場合は、報道の必要がないのではないか。すくなくとも、市町村ごとの報道は不要だ。関東地方に住む人間にとって、遠方の震度3の情報もいらない。予知や研究のための、観測やデータ処理は専門機関の役割だろう。

北朝鮮ミサイルのJアラートは不要

緊急事態を知らせる警告音がもう一つある。Jアラートである。北朝鮮からのICBM発射に対する避難指示だ。どの程度危険なのか、何が落ちてくるのか分からない。Jアラートが発せられたら、建物の中か、地下、物陰に隠れるように勧められる。しかし、弾頭が装着されていない、米国本土を狙う実験ミサイルがどのように危険をもたらすのだろう。

防衛力強化のためのプロパガンダとしたら、平和な日常を邪魔しないでほしい。国民は、環境破壊や感染症、生活不安などで、ストレスの多い生活を送っているのだから、非科学的な脅しは、止めてほしい。(地図好きの土浦人)

理学部学生の男女比率差解消へ 筑波大など10大学が共同声明

0
10大学の理学部長の共同会見の様子

筑波大学など10大学の理学部が25日、理学部の女子学生の割合が低い状況など、ジェンダーバランスの課題に連携して取り組むことを宣言し、同日声明を発表した。10大学はほかに北海道大、東北大、東京大、東京工業大、名古屋大、京都大、大阪大、広島大、九州大の国立大学法人の理学部。

ジェンダーバランスは、さまざまな分野で男女の格差を解消することを指す。国連は2015年から、持続可能な開発目標(SDGs)の一つとして「ジェンダー平等を実現しよう」を掲げており、性別に関わらず、個性や能力を十分に発揮することができる社会の実現を目指している。

一方、日本の大学理学部の女子学生の割合は低く、内閣府の男女共同参画白書によると2021年度の理学部女子学生の割合は27.8%、大学院博士課程は21.0%と他分野と比べて著しく低い。さらに過去10年間の女子学生の比率はほぼ横ばいだった。こうした状況の中、理学部におけるジェンダーバランスのとれた環境の実現に向けて、10の理学部が声を上げた。

声明は、性別や国籍などに関わらず、学びや研究を安心して進められる理学部をつくるために環境を整備し、学生をサポートして、理学部で学ぶことに対する不安を解消できるよう、大学生活や卒業後のキャリアの情報提供を充実させるなどとしている。

大阪府豊中市でオンラインを交えて記者会見した東京大学理学部長の大越慎一教授は「理学部における女子学部生の割合を高めるには、中高生やその保護者を含めた理学部進学の働き掛けや理学部の魅力を発信することが重要である」などとした。

また、理学部の中でも生物学は女子学生の割合が比較的高いのに対し、物理学や数学といった分野は女子学生の割合が低いことに言及し、「(性差の)無意識の思い込み」があると述べ、解消に向けて取り組む努力をしなければならないと話した。

ただし博士課程に進学する女子学生の割合が増加傾向にあることから「中高生への門戸を開くことで、理学部の進学を躊躇(ちゅうちょ)させる要素を取り除き、現状を打破できるのではないか」とも述べた。

共同声明と併せて25日から、理学部を志す中高生に向けて新たに「理学ナビ」を共同で作成し、公開した。10大学の理学部情報を掲載したもので、今後さらにキャンパスライフに関する情報や、理学部を卒業・修了後のキャリアや理学部の魅力を伝える情報を掲載していく予定という。(上田侑子)

◆理学ナビはこちら

10月着工、物流倉庫建設へ つくば市旧総合運動公園用地

5
グッドマンジャパンつくば特定目的会社の掲示板が出された旧総合運動公園用地=つくば市大穂

つくば市土地開発公社が昨年、外資系物流不動産会社グッドマンジャパンの同つくば特定目的会社(東京都渋谷区)に約110億円で売却した同市大穂、旧総合運動公園用地(高エネ研南側未利用地)約46ヘクタールについて、同社が物流倉庫を建設する1期工事を、今年10月1日から2033年9月30日まで実施するとした開発行為許可申請手続きに基づく掲示板が、25日までに現地に掲示された。

掲示板によると、1期工事で建設する物流倉庫の建築面積は約3万6552平方メートル、延床面積は約14万1324平方メートル。建物は鉄骨造り、地上4階建て、高さは30.85メートル、建設棟数は不明。

グッドマンジャパン(東京都千代田区)の広報担当者は具体的な事業計画について「いろいろなプランを想定して検討している最中なので、コメントできない」としている。10年間で順次、建設していく計画だが、実際にどのくらいの期間で建設するかは未定という。住民説明会は近く開催するが、日程は現時点で決まっていないとした。

つくば市が昨年8月に発表した同社の事業計画によると、同社は約46ヘクタールのうち道路予定地を除いた面積の5割にデータセンターを7棟建設、同面積の4割に物流拠点を2棟建設し、全体面積の1割の約4.5ヘクタールにカフェや物販店、防災備蓄倉庫などを備えた防災拠点を整備する計画を市に提案し、4社の中から売却先に選定された(2022年8月30日付)。

売却後の昨年10月から市は都市計画変更手続きを開始し、同用地は今年2月21日、倉庫などが建設できる準工業地域に用途地域が変更されるなどした。(鈴木宏子)

ヒューマンスケールに合った街 《遊民通信》65

0

【コラム・田口哲郎】

前略

仙台に住んでいたことがあります。郊外の新興住宅地でのんびり生活していました。当時高校生でしたので、仙台という街がどんな街だとかそんなことはあまり深く考えていませんでした。ただ、住んでいるところから都心にある学校まで市営バスで30分ほどかかり、不便だなあと思っていたことは覚えています。大学入学と同時に上京して、今は茨城県民というわけです。

さて、コロナ前の2019年に仙台に遊びに行ったことがあります。牛タンを食べたり、青葉山に登ったりと楽しかったのです。仙台という街を離れてから見てみると、印象が違いました。住んでいた当時は、刺激のあまりない小さな地方都市くらいにしか思ってなかったのです。

しかし、首都圏という特殊な大都市に少々疲れた目で見ると、仙台は都市と自然が近いので、住人にとって良い街なのだとわかったのです。都心から少し歩けば広瀬川があり、利根川のように川幅が広くなく、曲がりくねって市内を流れて豊かな景色を見せています。けやき並木がコンクリートをやさしく緑に包んでいました。

かつて住んでいた住宅地から都心まで車で移動したのですが、わずか15分でした。そういえば、よく家から藤崎デパートまで車で行っていたことを思い出しました。地図を見てみると、仙台の都市圏は仙台駅を中心に半径15キロに収まります。

つくば駅から牛久駅までがだいたい15キロですので、つくば、牛久、土浦を結んだくらいのところに、仙台は中枢と郊外がだいたい収まることになります。

巨大な首都圏を住みよい街にするには

仙台は郊外から都心の百貨店まで車で20~30分です。茨城県南の場合、いわゆる総合百貨店はないので、百貨店に行くとなると、柏高島屋まで40キロ弱となるでしょうか。こうみると、関東首都圏の巨大さを思い知ることができると思います。巨大都市は人口も多く、土地の広さが必要になりますから、都市機能が分散することになります。そうすると、住人はその分移動をしなければならなくなり、生活に占める移動時間は増えるでしょう。

ヒューマンスケールという人間生活に適した都市の大きさを考えた場合、良し悪しは人それぞれの感じ方によりますが、首都圏と仙台では移動時間のロスには差が出そうです。もちろん、道路の整備状況、鉄道網の有無があり、一概には言えませんが、首都圏と仙台では移動時間に対する感覚は違い、仙台のほうが短いと思います。

コロナ禍で移動のムダを省くリモート通信技術が普及しました。まったく移動しないのも人間としては良くないのですが、何をするにも、それなりの移動時間が必要な首都圏の都市構造は、引き続きリモート通信技術によって見直されるべきだと思います。つくば・土浦を都心とする都市圏ができて、より暮らしやすくなるといいですね。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

教員を懲戒解雇 筑波大 研究成果を不正使用

3
筑波大学正門

筑波大学(つくば市天王台)は24日、同大教員が2021年度に、大学の業務とは関係ないところで、企業と行った共同研究の研究成果を不正に使用する行為を行ったとして、同教員を同日付けで、最も重い懲戒解雇処分にしたと発表した。

教員は、同大の共同研究取扱規程及び共同研究契約書の規定に違反したとする。

同大広報局は、教員の研究分野や共同研究の内容、どのように不正使用したかや発覚の経緯などは、共同研究企業との契約などから明らかにできないとしている。

同大の永田恭介学長は「研究を主導する大学教員がこのような事態を起こしたことは極めて遺憾で、共同研究の相手企業並びに関係者の信頼を損なうこととなり深くお詫びします。事態を真摯に重く受け止め、全学を挙げて再発防止に取り組むと共に、学内における知的財産権のマネジメントの徹底を図り、大学の信頼の維持・向上に努めます」などとするコメントを発表した。

災害ボランティアのトレセン来春開所 日本財団つくば研究所跡地

1
災害ボランティアトレーニングセンターが開設される日本財団つくば研究所跡地内の運動場=つくば市南原

国内初、技術系エキスパートを育成

つくば市南原、日本財団つくば研究所跡地の一部に、日本財団ボランティアセンター(東京都港区、山脇康会長)が「災害ボランティアトレーニングセンター」を開設する。重機の操縦など専門知識をもった技術系ボランティアを育成したり、災害復旧に必要な重機やダンプ、資機材を配備して災害現場に貸し出すなどする。来年3月か4月に開所する予定だ。技術系の専門知識をもつ災害ボランティアを育成するトレーニング施設は国内初という。

研究所跡地約5万7000平方メートルのうち約5000平方メートルに整備する。現在、芝生の広場になっている敷地北側の運動場を重機操作などのトレーニング場とする。さらに来春までに研修室などの建物と、重機を駐車する車庫などを整備する。建物の規模や重機の配備台数、スタッフが常駐するかどうかなどの詳細は今後検討するという。

地震や土砂崩れなどが発生した場合、災害現場という特殊な環境で重機を操縦し、がれきや土砂を撤去したり、屋根の上など高所で作業したりなど、技術があり経験を積んだ人材が必要になることから、重機、ダンプ、資機材を配備して、操縦方法の講習会を開催し人材を育成する。

日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)から敷地の一部を借りて、同財団ボランティアセンターが整備し、運営する。

講習会で、機体を持ち上げて段差を乗り超える方法を学ぶ消防士=23日、つくば市南原

開所に先だって23日同跡地で、消防士を対象に、重機の操縦方法を学ぶ「技術系災害ボランティア 重機操縦エキスパート講習会」が初めて開かれた。消防士の普段の仕事とは別に、休日にボランティアで災害現場に駆け付け、災害ボランティア活動をしている東北や関東の消防士らが参加し、災害現場を想定した重機の操縦方法のほか、段差の超え方、坂道の上り方や下り方などの方法を学んだ。25日まで3日間開催し、県内のほか山形、福島、埼玉、千葉などの消防士が各日約10人ずつ講習を受ける。

23日、休日を利用して講習会に参加した茨城西南広域消防本部(古河市)総和消防署当直隊長の小倉尚敏さん(47)は「災害現場で実際に重機を動かしボランティア活動をしている人から教わる機会はなかなかないので、貴重な経験になる。災害時にボランティアチームの一員としてお手伝いできたら」と話す。

講習会の講師を務める山形県の置賜広域行政事務組合消防本部消防司令補の我妻清和さん(40)は「参加者は人助けをしたいという気持ちで参加している。重機は危険を伴う作業なので、操縦方法を覚えるだけでなく、これをやったら危険だということを理解してもらえたら」と話す。来春開所するトレーニングセンターについては「重機がない消防署も多いと思うので、訓練施設ができるとボランティア活動のスキルをもった人が増える。とても重要な活動拠点になると思う」と話す。

技術系講習会は、今年秋から毎月1回程度開催し、重機の操縦方法のほか、倒木を除去するためのチェーンソーの使い方など資機材の操作方法の講習会なども実施する予定という。

同研究所跡地をめぐっては、新型コロナの感染拡大が始まった2020年4月、感染拡大による医療崩壊を防ぐ目的で日本財団が同跡地に約9000床の軽症者向け病床を整備すると発表し(2020年4月5日)、地元の五十嵐立青つくば市長が受け入れに難色を示した経緯がある(同4月6日)。一方、同年5月から8月に、研究所内にあった角水槽棟や回流水槽棟などの研究施設が解体、撤去され更地になった(同5月22日付)。

今年1月から2月末までは、日本財団から無償で土地の貸与を受け、県が200床規模の臨時の医療施設と、自家用車に乗ったまま1日300人がPCR検査を受けることができる発熱外来を開設した(22年12月2日付27日付)。県の医療施設と発熱外来施設はその後撤去され、現在、つくば研究所跡地は更地になっている。(鈴木宏子)

「平熱日記 in 千曲」後記その2 《続・平熱日記》134

1
絵は筆者

【コラム・斉藤裕之】個展最終日の朝5時。心躍らせながら長野から白馬方面に向かう。30分も走ると朝日に映える巨大な雪山が目の前に現れた。秋にはまた信州の山をテーマにしたグループ展に参加することになっていることもあって、とにかく今回こそ信州に来たからには、北アルプスを間近で見たかった。

そして、ついに白馬に到着。しばし雪山を仰ぎ見る。それから、木崎湖を過ぎた辺りのコンビニで撮った山の画像を早速SNSにアップした。確か、この辺りの山の麓には東京芸大の山小屋「黒沢ヒュッテ」があって、私も何度か訪れた思い出があるのだが。

すると、すぐに「爺ヶ岳と鹿島槍ですね」とのコメントが。芸大で学生のときから長くお世話になった佐藤一郎先生だ。画像を見ただけで山の名前を即答とは、さすが山岳部OB。その直後には、これまた大学の先輩で確か山の専門誌にも寄稿をされていた画家の河村正之さんから「何度見てもいい山だ」とのコメント。私にはどれも同じに見える雪山も、見る人が見ると違いがわかるらしい。

大満足で千曲に戻り、その後、古い小学校の校舎があるというので見に行った。というのも、数年前から建物を紙粘土で作ったものを絵に描いていて、それをかおりさんが面白がってくれたので、この際シリーズ化してみるのもいいかもなんて話していたところに、地元の方が紹介してくれたのが千曲市の屋代小学校の旧校舎だったのだ。

それは洋式のしゃれた木造2階建て。屋根瓦こそ和瓦だが、薄い水色に塗られた鎧(よろい)張りの壁とわずかに上部がアーチ状の縦長の洋窓。それから、校長先生のスピーチ姿が想像できる2階に張り出したバルコニーが実にキュート。どちらかというと、アーリーアメリカンな印象の校舎は昭和50年前半まで使われていたとか。

あの貞本義行からのメール

こうして「平熱日記 in 千曲」は充実した楽日を迎えた。作品を片付け終わると、結構な時間になったところにある友人からメールが届いた。内容は中学の同窓会の連絡だったので、そのままにして床に就いた。次の朝、届いたメールの続きを開いて、私は体がかっと熱くなるのを感じた。

実は、昨夜のメールは小学校から受験で上京する新幹線までを共にしたエヴァンゲリオンの原作者で知られる、超有名アニメーターの貞本義行からだった。

同窓会に誘ってくれたことももちろんうれしいが、私の今回の作品をSNSで見て、とても魅力的だとの感想とともに、ぜひ購入したいと記してあった。ウダツの上がらない私と違って、彼は昔からずば抜けて絵がうまく、その才能を見事に開花させて、今や世界的なアニメーターとなった。その彼が何十年もの時を経て、私の絵を認めてくれたのだ。うれしくないはずがない。

最後の最後にこんなオマケまでついて、毎朝小さな絵を描き始めて10余年、見ず知らずの土地での今回の個展は、ある意味でレトロスペクティブ(回顧的)な思い出深いものとなった。千曲を去る日、かおりさんが庭のスズランを切って手渡してくれた。フランスでは5月1日に感謝を込めてスズランを贈る風習があるのを思い出した。(画家)

長屋門みちあるき 6月から5コースで開催 つくば建築研究会

0
つくば市内の長屋門

長屋門が点在するつくば市内の集落を訪ね歩く「長屋門みちあるき」を、NPOつくば建築研究会(同市谷田部・坊垣和明理事長)が6月から本格的に開催する。同会が取り組んでいる長屋門保存活用事業「もん泊」の活動紹介の一環として、来年1月まで計5回開催し5つのコースを歩く。

つくば市内には、江戸時代から明治期にかけて建てられ、農家や商家の物置兼住居として使われた長屋門が200軒以上ある。長屋門の新しい価値を創造し保存しようと、同会は、長屋門を改装して宿泊機能を与える「もん泊」事業を提唱している(2020年9月9日付同9月27日付)。

「みちあるき」は長屋門を広く紹介するため、どのような集落に点在するかを実際に訪ね歩く。現在の使われ方や状態を観察し、つくば市内に埋もれている古い道筋を楽しんでもらうウォークイベントだ。2022年夏から試行してきた。4回目となった今年1月は小田城址から筑波山神社まで、15カ所の長屋門を見学しながら約14キロを歩いた(1月9日付)。

これまでに開催された長屋門みちあるきの様子

今年度は5回を予定し、各コースごとに長屋門みちを設定する。併せて地域の歴史的遺構を探訪するほか、都市部と農村部の自然環境の変化を体感してもらう。6月から開催する5コースは▷一の矢~若森縣庁跡付近▷若森縣庁跡付近~北条▷北条~菅間▷菅間~上大島▷筑波山口~筑波山神社。メーンターゲットは、つくば市周辺に住む人を中心とし、都内からの参加も期待している。

同研究会の永井正毅副理事長は「長屋門の所有者について例を挙げると、地域の歴史含め長屋門の建設経緯などについて講演し発表されたご当主を始め、家主が元市役所職員で地域貢献に積極的な考えを持つ方、子供が集まれるような地域貢献ができたらよいと考える所有者などがいらっしゃる。個人情報に関わるため毎回どこに所在する長屋門を訪ねるかは具体的に説明できないが、実際に『みちあるき』をしながら郊外の各地域の原風景を楽しんでいただきたい。当日家主と対話できれば、長屋門が地域資源として活用できる可能性を多くの人と考えていきたい」と話す。(鴨志田隆之)

◆参加費は各回2000円。全5回の参加希望者は計8000円で、もん泊のロゴがプリントされたTシャツを頒布する。1回目の参加権販売は6月10日に同市栗原の古民家レンタルスペース下邑住宅で開かれる邑マルシェで実施し、この日にTシャツも披露する。イベント予定は直前に変更、中止の場合もある。問い合わせはNPO法人つくば建築研究会(電話029-886-8039、Eメール)へ。

2023年開催予定の「長屋門みちあるき

  開催日   時間集合場所、コース等
6月17日(土)13:00~17:00一の矢~若森縣庁跡付近
7月15日(土)13:00~17:00若森縣庁跡付近~北条
11月11日(土)13:00~17:00北条~菅間
12月16日(土)13:00~17:00菅間~上大島
1月6日(土)13:00~17:00筑波山口~筑波山神社