金曜日, 4月 4, 2025
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市民11人が「つくば市財政白書」作成

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「つくば市の財政白書」を発行した野本高志代表㊧と古久保みどりさん

【鈴木宏子】つくば市民11人がこのほど、市の財政事情を約1年半かけて調査・分析し、財政白書にまとめ上げた。「市民がつくったつくば市の財政白書」(A4判カラー、114㌻、700円)で、市民団体「つくば市民による財政白書づくりの会」(野本高志代表)が発行した。

市民が支払っている一人当たりの税金や、市が使っている福祉、教育、公共事業、職員の人件費など43項目について102のグラフを使って分かりやすくまとめている。2005年度から15年度まで11年間の変化のほか、15年度の財政を、近隣の土浦や守谷市、つくば市と面積や人口が近い甲府市、つくば市と同じ特例市39市の平均などと比較しているのが特徴だ。

つくばエクスプレス(TX)沿線開発により人口が急増しているつくば市の財政規模は、住民一人当たりに換算すると34万2000円で、全国814市区平均より9万5000円少ないこと、市の収入は、市民税や固定資産税など市が自由に使える地方税の割合が55%と、他市と比較して財政の自由度が高いことなど、市の財政は「今のところ比較的しっかりしている」(野本代表)ことなどが浮かび上がった。

一方、市の支出全体に占める職員などの人件費の割合が、他市と比べ高いことなども分かった。白書は、つくば市は面積が広く、安全を守る消防署の職員数を減らせないなど行政サービスを行き届かせるための人件費が多くなる事情もあると分析している。

総合運動公園問題きっかけ

2015年、総合運動公園の賛否を問う住民投票が行われたことが白書作成のきっかけ。市の財政はどうなっているのか、自分たちの税金がどう使われているのかに興味をもった市民らが、翌16年、市民による財政白書づくりで知られる多摩住民自治研究所の大和田一紘さんを招いて勉強会を開催した。さらに17年1月から毎月2~3回、計20回勉強会を開いて白書をまとめた。

野本代表は「現在、市の財政は他市に比べて有利な状況だが将来もそうだということではない。どういうつくば市であるべきか、何を優先すべきか、市民が議論する際の基礎にしてもらえれば」と話している。

◆発行を記念して同会は30日(土)午前10時から、つくば市吾妻、つくばイノベーションプラザで出版記念の集い「市民が財政白書をつくりました!」を開催する。参加費無料。問い合わせは電話029・859・0264(同会)

6校のブロック塀が不適合 つくば市 撤去しフェンスに

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プール周囲ブロック塀=つくば市篠崎、大穂中学校

【鈴木宏子】大阪北部地震で小学校プールのブロック塀が倒壊し女子児童が死亡した事故を受けて、市が市内の幼稚園、小中学校などのブロック塀を点検したところ、6校が建築基準法に違反し不適合であることが分かった。27日、市教育局が調査結果を発表した。

プール周囲のブロック塀が不適合なのは、沼崎小、今鹿島小、大穂中、豊里中、谷田部中の5校、前野小はグラウンドの球技練習用あて壁が不適合だった。いずれも建築基準法で定められている最大高さ2.2mを超えている。このうち今鹿島小と大穂中のブロック塀は通学路や歩道に面しているという。

高さ3.9mのブロック塀が長さ約30mにわたって設置されている大穂中は「東日本大震災で校舎や体育館の一部が損傷したがプールのブロック塀は何ともなかった。今回の点検で不適合ということなので、撤去されるまで、生徒が塀に近づかないよう安全に留意したい」とする。プールを使用するか否かは各学校ごとの判断で、同中は安全に配慮しながらプールの授業を行うという。

市教育局は今後、早急に6校のブロック塀を撤去しフェンスに代える予定という。フェンスには必要に応じて目隠しなどをするという。

門脇厚司教育長は「今回の点検に基づき、早急に改修を進め安全確保に努めて参ります」とのコメントを発表した。

土浦は4校が不適合

一方土浦市は、点検の結果、4校のブロック塀が不適合であることが分かった。高さ2.2mを超えるブロック塀は無かったが、いずれも校門の門柱につながる袖壁に、直角に突き出して補強する控え壁が設置されてなかった。

4校は、下高津小、大岩田小、荒川沖小、土浦四中。ほかに廃校になった宍塚小の門柱の袖壁も不適合だった。一方、いずれも、ひびや傾き、ぐらつきなどはないという。同市教育委員会は今後、速やかに撤去しネットフェンスを設置すること等を検討するとしている。

※メモ
【ブロック塀の建築基準法規定】規定は最大高さ2.2m、ブロックの厚さは2mを超える場合15㎝以上、高さ1.2mを超える場合は長さ3.4mを超えるごとに控え壁を設置する-などの規定があり、不適合なブロック塀は違法建築物となる。

《シルバー団地の挑戦》4 自治会と学校の新たな共助㊦ ウサギの餌やり

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飼育舎でウサギに餌をやる野球部のメンバーたち。右が森山志郎部長=つくば市小茎

【橋立多美】高齢化が課題のつくば市の森の里団地は市立茎崎第三小学校と隣り合っている。同小で飼育されているウサギの日曜日の餌やりを、同団地自治会スポーツ部の部員たちが受け持っている。学校は地元住民の貢献に報いたいと、空き教室を地域で活用してもらう準備を進めている。

同校はプール脇の飼育舎でウサギ3匹を飼っている。週末の餌やりを教職員が交代でやってきたが、休日を授業の調べものや準備に充てる教職員にとって負担になっていた。

今春着任した鮏川誠校長は、学校運営に協力的な自治会長の倉本茂樹さん(75)に相談を持ちかけた。自治会は2代前の校長時代から、花壇やプランターの花植えや水やりをしてきた。

相談を受けた倉本さんは、日曜にバットの快音を響かせて同校校庭で練習をしている、自治会文化部所属のソフトボール部と軟式野球部の部長に打診した。両部とも「責任もってお世話します」と快く引き受けてくれた。

両部が1カ月交代で餌やりをし、市体育協会主催の大会出場と重なった場合はもう一方の部が担当するなど、協力し合って小さな命を守っている。練習できない雨の日は担当月の部員が順番で餌やりをし、晴れた日は花壇とプランターの水やりも忘れずに行っている。

6月の餌やり担当は軟式野球部だった。与えるのは市販のウサギ用餌だが、5、6年生による美化飼育委員会が全校生徒に呼びかけて集めたニンジンやキャベツが餌箱に添えられていることもある。部長の森山志郎さん(70)は「世話していると、かわいいよなぁ」と相好を崩す。

団地住民と同校との連携について倉本会長は、「学齢期の子どもがいる若年層が一斉に入居した翌年(1980年)春に第三小が開校した。住民には、自分の子どもを育ててくれた学校という共通の思いがある。私の意識の中では森の里団地立茎三小という気持ちがある」と語る。

一方、県内のさまざまな公立学校を赴任してきた鮏川校長は「団地住民の学校への関心の高さと代償を求めない姿勢に驚いた」と感慨深げに話した。学校も地域のために貢献できることをしようと、準備が進められているのが空き教室を開放し、住民が気軽に語らったり学習できる場の提供だ。校長は「世代間交流が生まれ、児童たちが思いやりの心を育むことにつながる」と話している。(終わり)

野球部と交替で餌やりをしているソフトボール部の部員たち

 

世界最大の花開花 筑波実験植物園

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上から見たショクダイオオコンニャク=つくば市天久保、筑波実験植物園熱帯雨林温室

【鈴木宏子】世界最大の花、ショクダイオオコンニャクが26日、つくば市天久保、国立科学博物館筑波実験植物園で開花した。同園での開花は4度目。同じ株が4度も花を咲かせたのは国内初という。

高さは2m40㎝で国内の栽培記録としては3番目。開いた花の大きさは1m6㎝。動物の死骸に似た悪臭を放ち、虫を呼び寄せて受粉する。

インドネシア、スマトラ島の限られた場所にしか生えないサトイモ科の植物で、絶滅危惧種。2006年に小石川植物園(東京都文京区)から株を譲り受け、熱帯雨林温室で栽培を始めた。

12年に初めて開花。以後、2年ごとに花を咲かせている。これまで7年に一度しか咲かないと言われてきたが、同園によって覆され、1年おきに咲くことが立証された。同園の多様性解析・保全グループの遊川知久グループ長は「植物園スタッフの日頃の努力が実った」と話す。

今年は5月14日にこれまでで最も重い76㎏のコンニャクイモを定植した。同27日、地表に花芽が出て、6月26日午後0時50分に咲き始めた。花は3日目に閉じてしまうという。

開花を多くの人に見てもらおうと、同園は27~29日の3日間、朝夕の開館時間を延長し、午前8時30分から午後6時30分(入園は午後6時まで)まで開館する。開花までの成長の様子を見どころについては同園ホームページ(http://www.tbg.kahaku.go.jp/news/konnyaku/)で公開している。

◆入園料は一般310円。問い合わせは電話029・851・5159(同園)

開花したショクダイオオコンニャク。右は多様性解析・保全グループの遊川知久グループ長=同

《シルバー団地の挑戦》3 自治会と学校の新たな共助㊤ 登下校の見守り

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かわせみパトロール隊に見守られて登校する児童たち=つくば市森の里

【橋立多美】つくば市南部の森の里団地(約1300戸)は高齢化が顕著だが、体力と気力、そして現役を引退したことで時間のあるシルバーたちが、安心して子育てできる環境を守り、学校を支援する活動を続けている。その活動ぶりを上下2回で紹介する。

団地に隣接する、市立茎崎第三小学校に通学する119人の児童を見守る森の里防災・防犯自警団「かわせみパトロール隊」。不審者情報に注意を払いながら、子どもたちを危険から遠ざけている。

「おはよう」「行ってらっしゃい」。午前7時半すぎ、同校正門に近いバス通りの横断歩道や住宅の角で、緑色の帽子とベスト姿の十数人が、登校する児童に笑顔で声をかける。同小2年の女児の母親は「いつも子どもたちを見守ってくれる心強い存在。ありがたい」と話す。

同自警団は、地域ぐるみの活動で団地内の安全力を高めようと2010年12月に発足した。団員はシルバー世代の男女66人。全員に「防犯パトロール」の文字が入ったベストが貸与、帽子は配布され、パトロールには必ず着用する。倉本茂樹団長(75)は「団地の中をパトロールの服装をした人がいつも歩いていることが、犯罪の抑止力になる」。

活動は定時パトロール(午前8時、午後2時30分、午後5時)と犬の散歩などを兼ねた任意時刻のパトロールに分かれる。同小児童の登下校の見守りに重点が置かれ、午前8時のパトロール前に登校する児童を見守り、低学年の下校時間に当たる午後2時半からのパトロールは、往来が少ない通学路に目を光らせる。

登校時の見守りを担当する副団長の藤田広次さん(71)は「子どもたちと顔見知りになって元気をもらう。眼鏡を忘れたら『おじさん、きょう眼鏡は?』って。見守りは社会への恩返しで、雨風が強い日でも通学路に立つよ」。山田秀子さんは「森の里は安心して子育てできると言われたい」。

愛犬の散歩を兼ねて日に3回パトロールする工藤哲也さん(72)は「住民と顔なじみになったから見慣れない人はすぐ分かる。空き家や雑草が生い茂る区画には注意を払うようにしている」と話す。

110番の家 3分の1に

倉本団長の気がかりは、子どもが不審者に遭遇した際に助けを求める「110番の家」だ。かつて団地内には個人商店など善意の家が20カ所あったが、閉店や転居などで6カ所になった。児童委員などの職を離れた家に今も看板が掲げられており「早急に整理したい」と話す。また18日朝、大阪府北部を襲った地震で見守りの80歳の男性が亡くなったことに「身につまされる。団員の安全も大切な事」と気を引き締める。

県内で見守り活動が強化されたのは、2005年に栃木県今市市(現日光市)で下校途中の小1女児が殺害された事件だった。つくば市の自警団は4月1日現在、中央警察署管内に104団体、北警察署管内には11団体ある。ただメンバーの高齢化が課題となっており、主力メンバーを失って継続が危ぶまれている自警団もあるという。

三小の正門を通る児童たち。出迎えるのは鮏川誠校長

入居拒まない住宅を普及へ つくばに住居確保支援団体 県内初

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住まい確保を支援する団体の設立準備を進めている(左から)浅井和幸さん、田村佳子さん、鈴木一也さん=つくば市内のシェアハウスリビング

【鈴木宏子】入居を拒まれがちな一人暮らしの高齢者や障害者がアパートなどに入居できるよう支援し、併せて入居者が地域で自立生活を送れるよう支援のネットワークをつくろうと、つくば市で、住まい確保を支援する団体の設立準備が進められている。

一般社団法人「LANS(ライフ・アシスト・ネットワーク・サービス」(つくば市二の宮)で、引きこもりの若者の自立支援をしているつくば市のNPO若年者社会参加支援普及協会アストリンク理事長、浅井和幸さん(46)▽土浦市真鍋や阿見町岡崎で福祉アパートを経営する土浦市の会社員、鈴木一也さん(36)▽つくば市の県議、田村佳子さん(64)の3人が準備を進める。7月初めに法人として設立見込みで、浅井さんが理事長に就任する予定だ。

高齢者や障害者のほか、住宅確保が難しい低所得者、母子家庭、DV(配偶者や恋人からの暴力)被害者、児童養護施設退所者などを支援する。空き家や空き室を活用して、入居を拒まない住宅を登録する住宅セーフティネット法が昨年10月に改正されたのを受けて、県内初の「住宅確保要配慮者居住支援法人」を目指すという。

今年2月、浅井さんが主催する福祉勉強会で、鈴木さんが、自ら経営する福祉アパートの取り組みを報告したのがきっかけ。鈴木さんは独自に経営方法を学び、高齢の入居者が転倒しないよう室内に手すりを取り付けたり、火事を起こさないよう直火を使わないIHコンロやエアコンなどの家電品をあらかじめ備え付けたりしている。さらに介護や医療、行政の支援が必要な入居者には、関係者と共に支援のネットワークをつくっている。

LANSでは、長く福祉相談に携わってきた浅井さん、福祉アパート経営のノウハウがある鈴木さん、行政や関係機関へのネットワークがある田村さんの経験をもとに、住まいに関する生活相談窓口を開いたり、不動産会社や福祉・医療団体、行政などと情報交換会を開いたり、国や自治体の補助制度を勉強などする。さらに関係機関の調整役となって、入居希望者の住まい探しを手伝ったり、見守りをしたり、不動産会社などに入居を拒まない住宅確保を働き掛けるなどしていくという。

ほかに、つくば市内の空き家だった一戸建て住宅を借りてシェアハウスとして運営し、緊急の住まいや、一時的避難所などとして利用してもらう。

浅井さんは「住宅確保が困難な人と何が必要か相談し、サービスをくっつけて、一人ひとりに合わせた支援のネットワークをつくっていきたい」と述べ、鈴木さんは「(入居者の要望に合わせ)ひと手間かけて入居してもらう大家さんを増やしたい」と話している。

◆住まいの生活相談窓口は月2回、2カ所で開催①毎週第3水曜午前10時~12時=つくば市研究学園、筑波銀行つくば副都心支店セミナールーム②毎月第3土曜午後1時30分~4時=かすみがうら市下稲吉、地域福祉センターやまゆり館▽シェアハウスの家賃は月額約2万5000円など▽問い合わせは電話080・1018・7670(浅井さん)、メールasai-kazu@sinri-soudan.com

つくば市内のシェアハウス

活躍中の作家による「茨城の美術セレクション」展 明日から県つくば美術館

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昨年の「茨城の美術セレクション」展の会場風景=つくば市吾妻の県つくば美術館

【田中めぐみ】県内在住で近年活躍している作家の美術作品を展示する「茨城の美術セレクション」展が6月26日(火)から7月8日(日)まで、県つくば美術館で開催される。

同展は、今年県近代美術館で開かれた「現代茨城作家美術展覧会」の出展作品100点から選抜した作品を展示するもので、今年度は県つくば美術館(つくば市)、県陶芸美術館(笠間市)、県天心記念五浦美術館(北茨城市)の3つの美術館でそれぞれ異なる作品を鑑賞することができる。

つくばでは、日本画6点、洋画16点、彫刻4点の計26点を展示。いずれも県内だけでなく全国的に活躍している作家による作品で見応えがある。今年は大作が多いのが特徴で、迫力ある展示が期待できるという。

同展はジャンルや会派を問わず展示しているため、来場の愛好家からは「さまざまな会派の作品を堪能することができる展覧会」と好評だ。最終日の7月8日(日)には出品作家によるギャラリートークが行われる。

◆入場無料。開館時間は午前9時30分~午後5時(入場午後4時30分まで。最終日は正午終了)。出品作家によるギャラリートークは7月8日(日)午前11時から。

昨年のギャラリートークの様子=同

【ひと】つくばで国際交流しよう 芝田圭子さん

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袴姿で活動について語る芝田圭子さん=6月、つくば市内のカフェ
田植えを体験する外国人ら=2016年6月、土浦市小野

【田中めぐみ】「つくばで国際交流しよう」ー。通称「SWiT(Small World in Tsukuba)」というボランティアサークルを立ち上げ、これまで多くのイベントを企画、主催してきたつくば市の芝田圭子さん(44歳)。今年度の「第26回『わたしの企画』応援します!」(カスミ主催)に芝田さんの新たな企画が採択された。11月18日、カスミつくばセンター(つくば市西大橋)で「小さな地球~国際文化博覧会」と題して、世界各地の文化を体験するパフォーマンス鑑賞とワークショップを開催する。

「小さな地球」は、会場を小さな地球に見立て、世界各地の文化を見て感じて楽しんでもらう体験型イベントだ。伝統文化やパフォーマンスを楽しみながら相互理解を深めるきっかけになればと考えているという。つくばで身近にある異文化が体験できる。

親切を返したい

芝田さんが国際交流に興味を持ち始めたのは、学生時代に行った中国での語学研修がきっかけだった。友人の日本人学生がタクシーに乗った時、中国人の運転手がメーターを倒さずに回ってくれようとした。運転手は「私は昔、日本人の社長の下で働いていてとても良くしてもらったから、日本人からお金を取ることができない」と語ったという。

芝田さんは、かつて誰かが届けた善意が自分たちに返ってきていると感じ、自分も中国で受けた親切を返したいと思うようになった。

対等に文化の交換

帰国後、芝田さんは日本に来ている外国人に日本を楽しんでもらいたいと思うようになった。対等な関係で文化の交換はできないか、日本人が気軽に参加でき1回だけでも楽しめるイベントがあればと思うようになり、2012年から本格的に活動を始めた。15年につくばボランティアセンターに団体登録をした。

定期的に開催しているイベントがいくつかある。一つは着物の着付けで、同市の春日交流センターや二の宮交流センターで開催している。外国人だけではなく、日本人も生徒になって着付けを学べる。1日だけの体験で着られ、写真も撮ることができるのでとても人気だという。

ダンスイベントは主に並木交流センターで開催しており、ストリートダンスやワルツ、ベリーダンスなどをつくば市在住の講師から学ぶことができる。

毎年、初夏には土浦市農林水産課と共同で田植えとそば打ち体験を開催している。11月には稲刈りも行うため苗から稲への成長が楽しめ、体験後にはコシヒカリのご飯とそばを味わってもらう。書道や工作イベントも不定期で開催している。いずれも1回だけの参加歓迎で、FacebookやLINEなどで告知している。

茨城の魅力を再発見

芝田さんの目標は「平等、平和で差別のない世界を実現すること」だという。つくばで草の根の活動を通して、国籍・年齢・性別に関係なくみんなで仲良くして、この地で得た親切や楽しさを周りにも広めてほしい、帰国する人は国に持って帰ってほしいという。

SWiTの理念は、国籍・年齢・性別にこだわらないことと、茨城の知られざる魅力を発掘することだ。

芝田さん自身、つくばに住みながら、茨城の良いところをあまり知らなかった。SWiTの活動を通して外国人を案内するうち、日本人スタッフも茨城の魅力を再発見するという。イベントを通じて外国人だけでなく日本人にも、日本の魅力、茨城の魅力を伝えていきたいと考えている。

着付けイベントで着物を着て記念写真を撮る外国人ら=3月、小野川交流センター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透き通った色彩 つくばの川浪せつ子さん 南イタリアをスケッチ

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自作の絵を背にする川浪せつ子さん=土浦市中荒川沖のカフェ・ド・コトブキ

【鈴木萬里子】つくば市在住の水彩画家でイラストレーター、川浪せつ子さんの「南イタリアスケッチ展」が、土浦市のJR荒川沖駅西口前のカフェ・ド・コトブキで開かれている。昨年5月にスケッチツアーで南イタリアを訪れた際に描いた下絵を水彩画に仕上げ、そのうち40点を展示している。

透明水彩絵の具を使って描いており、どの作品も透き通った色彩で細部を丁寧に描き込んでいるのが特徴だ。川浪さん(62)は「作品は水彩画というより水彩イラストで、イラストに近い描き方」と解説。家に飾ってなごむ絵、生活の中にある水彩画を中心に描いている。

イタリア旅行は今回が2回目、有名な観光地を巡った前回に比べ、今回は南部地方の小さな町や村を訪れた。南部の有名な観光地アルベロベッロから北東の、アドリア海に面した小さな港町モノポリを一日中1人で歩いた。観光地化されていないモノポリの風景の美しさや、人々の暮らしを丹念に見て回り、数点の作品に仕上げている。

川浪さんは建築の完成予想図を描く仕事に長く携わってきた。昨年3月に休刊した常陽新聞にも長く作品を発表していた。淡い色合いに定評があり、ファンが多かったことでも知られる。つくば市内を描いた絵はポストカードになり、TXつくば駅構内の「つくばの良い品」で販売されている。

来場した赤木裕子さん(65)と平島かよ子さん(68)は熱心に絵を鑑賞し「一般の水彩画とは違って、建築をやっているので建物が丁寧に描かれている。色合いが柔らかくてすてき」「写真とは違い、描き込んでいるのが良く分かる、すてきな作品ばかり」と話した。

◆会期は7月10日(火)まで、正午~午後4時30分。会場は土浦市中荒川沖町1-1カフェ・ド・コトブキ、日曜日休み。問い合わせは川浪さん(電話080・5524・8678)。

作品を鑑賞する来場者=同

レストラン街から飲食店すべて撤退 つくばセンタービル

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22日閉店した最後の飲食店「一成」=つくば市吾妻、つくばセンタービル1階アイアイモール内

【鈴木宏子】つくば駅近くのつくばセンタービル(同市吾妻)1階のレストラン街、アイアイモールから22日、飲食店がすべて撤退した。同日、最後に残ったそば店「一成(いちなる)」が閉店。閉店を惜しむ馴染み客らが最後のそばをすする姿が見られた。

同ビルでは今年5月20日、1983年の同ビル開業と同時に開店したピザチェーン店「シェーキーズ」が閉店、続いて同月末、スペイン料理店「ボンド」が閉店し、「一成」が最後に残っていた。

同ビルを運営する筑波都市整備(同市竹園)によると、現時点で新たに入居を予定している店舗や事務所などはないという。同市では、中心市街地の求心力の低下が問題になっていることから、今年度、市が同センタービルの在り方を検討する調査を実施する。同都市整備は「その中で、どうあるべきか考えたい」と話す。

かつて「どの店も行列」

閉店について、一成を運営する一成フードサービスの成山正樹社長(53)は「さびしい限り」と語る。同店は24年前の1994年にオープンした。当時センタービルに空き店舗はなく、どの店も行列ができていた。当時、成山社長は20代で、厨房に入ってそばを打ち、現在の味を完成させた原点が同店だったという。人通りが少なくなった原因については「隣接した場所にたくさんあった駐車場がマンションや商業施設、業務ビルになり、アクセスが悪くなってしまったのも一因ではないか」と話す。

近くに勤務し昼食を食べに来たという牛久市の男性会社員(57)は「月1回必ずセンタービルに来てシェーキーズに立ち寄っていた。一成も今日で閉店になると知ってびっくりした」と述べ、職場の同僚3人で来た男性は「無くなると困ります」と話していた。

新たな在り方 市が調査

同センタービルは日本を代表する建築家、磯崎新氏の設計により建築された。同都市整備の小林睦営業部長は「建てられた当初はつくばの中心の中の中心だったが2009年に常陽銀行、10年に筑波銀行が撤退したころから役割が変わってきた。つくばエクスプレスが開通し、新しい商業施設ができ、人の流れが変わってきた」とし「つくば市から、センタービルの役割を見直してはどうかと言われている。私たちもそうだろうと思うので、その中でこれから何が必要か考えていきたい」とする。

市は中心市街地の活性化を検討する一つとして、同ビルの在り方を検討する調査を7月から来年3月まで約470万円かけて実施する。センタービルの施設や設備の現状、周辺の公共施設との関連、市場性などの基礎調査を実施。同市学園地区市街地振興室は、調査結果をもとに今後の在り方を改めて検討したいとしている。

人通りが少なくなったつくばセンタービル

障害ある子もない子もアート身近に 24日つくばでダンスと音楽ライブ

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つくばカピオで開いているワークショップの様子(篠原さん提供)

【大志万容子】障害のある子もない子も共にアートを体感することを目的に、「アートはボーダレス!」と題したダンスと音楽のセッションライブが24日午後1時から、つくば市吾妻のつくばセンター広場で開かれる。

同市を拠点に芸術を通して市民の交流活動を行うNPO法人つくばアートセンター(篠原光子代表)が主催。舞踏カンパニー「山海塾」の舞踏家・松岡大さんや土浦市の画家・小林ゆきさん、音楽集団「サンドラム」らプロのアーティストが講師となり、つくばカピオで16日から開いている親子ワークショップの成果を発表する。入場無料。

ライブでは、子どもたちが竹やダンボールで作った楽器をアーティストと共に演奏したり、即興でダンスをしたりする。

篠原代表は「子どもたちが障害のあるなしにかかわらず、アートを敷居の高いものではなく身近なものとして感じてほしいと企画した。ライブでは、観客も手を叩いたり、体でリズムをとったりしながら一緒に楽しんでほしい」と話している。

3つのワークショップ 参加者を募集中

▷コンテンポラリーダンスワークショップ=23、24日午前10時~正午、つくばカピオリハーサル室。参加費2000円

▷楽器作りワークショップ=24日10時~午後4時。つくばカピオホールリハーサル室。参加費700円

▷映像体験ワークショップ=7月28、29日午前10時~午後4時、つくば市民ギャラリー。参加費1000円

申し込み・問い合わせはいずれもつくばアートセンター:メール:hearth.art981@gmail.com、HP:https://www.tsukuba-art-center.com/

大粒のサクランボ販売 土浦で23、24日天童フェア

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昨年の天童フェアの様子=土浦まちかど蔵(天童市提供)
山形県天童市の特産品サクランボ(同)

【谷島英里子】土浦市と観光友好都市の山形県天童市は23、24日に土浦市内で「天童フェア」を開き、生産日本一のサクランボ「佐藤錦」を販売する。赤い宝石とも呼ばれ、さわやかな酸味と甘みが絶妙だ。

天童フェアは毎年恒例で自分用や贈答用にと販売開始から長い行列ができる。サクランボのほか、漬物、玉こんにゃく、一部の会場では芋煮カレー、サクランボシロップのふわふわ氷のかき氷を販売する。今年のサクランボの出来は例年並みで、1000円から4000円ほどで購入できるという。

天童市によると、江戸時代末期に市内の8村が旧土浦藩領だったことなどが縁で、土浦市と相互交流協定を結んだ。問い合わせは土浦市観光協会(電話029・824・2810)まで。

天童フェアの日時と場所は次の通り。

◆土浦まちかど蔵=23日(土)午前10時~午後5時、24日(日)10時~午後2時 サクランボ、漬物、山形の玉こんにゃく実演販売

◆小町の館=23日(土)午前10時~午後3時、24日(日)午前10時~午後2時 サクランボ、漬物、山形の玉こんにゃく実演販売(23日のみ)

◆J:COMスタジアム土浦 24日(日)午前10時~午後3時 芋煮カレー、山形の玉こんにゃく実演販売、サクランボシロップのふわふわ氷のかき氷(天候不良の場合中止の場合あり)

高齢者の健康づくりへ 土浦市社協がスポーツ用具無料貸し出し

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シャフルボードに挑戦する小松長寿会=土浦市小松3丁目の小松町公民館

【谷島英里子】高齢者の健康づくりや仲間づくりにつなげてもらおうと、土浦市社会福祉協議会は、ニュースポーツの一つ「シャフルボード」用具の無料貸し出しを6月から始めた。年齢や障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる。

シャフルボードは、縦長コートの反対側にある得点エリアに、ディスク(円盤)を細い棒(キュー)で押し出すように滑らせて得点を競うスポーツ。ディスクは1人4枚ずつを交互に滑らせる。相手のディスクに押し出されると0点になってしまうなどカーリングに似ている。

11日、同市小松地区の小松長寿会に初めて貸し出された。同会では毎年6月に軽度なスポーツや食事を楽しむ「ふれあい運動会」を開催してきた。会長の今井健也さん(76)は「毎年同じ種目だとマンネリになる」と、今年はシャフルボードを取り入れた。

参加したのは26人。初めはディスクを滑らせる微妙な力加減にやや苦戦している姿が見られたが、慣れると「行けー」と声を上げたり、相手のディスクをはじくための方向を考えたりと大いに楽しんでいた。

同市社協職員は「どんどん活用していただき、健康づくりに役立ててもらいたい」としている。

貸し出し対象は市内の高齢者団体やサークル、グループなど。期間は使用日から5日以内。問い合わせは社協福祉のまちづくり係(電話029・821・5995)まで。

慣れるにつれ観戦者から声援が上がった=同

TX堅調 20年3月に新型車両導入

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2020年3月導入予定の新型車両TX-3000系イメージ図(首都圏新都市鉄道提供)

【鈴木宏子】つくばエクスプレス(TX)が堅調だ。2017年度の営業実績は09年度から9期連続で経常黒字を達成し、開業以前からの累積損失を解消した。今後も乗客数の伸びが続き、東京オリンピックが開催される2020年度は現在より8%増加すると見込む。輸送力を増強させるため同年3月に新型車両TX-3000系を導入する計画だ。

TXを運行する首都圏新都市鉄道(東京都千代田区、柚木浩一社長)が発表した18年度から3年間の中期経営計画によると、沿線自治体の人口は引き続き増加し、20年の1日平均乗客数は17年度の37万人から40万人に達すると見込む。

20年に運行予定の新型車両は30両編成で、現在の車両を基本に先鋭感を強調したデザインになる。車両は走行時の消費電力を約13%削減。車内は車いすやベビーカー利用者が利用しやすいよう各車両にフリースペースを設置などする。

輸送力増強の取り組みとしてほかに20年春から、最混雑区間で朝のラッシュ1時間の最大運行本数を現在の22本から25本に増やす。

安全性の向上では近年、乗客数の急増を背景に、ドアに荷物が挟まるなどの事故が発生していることを受けて、20年度までに八潮駅など8駅のホームドアにドアの挟みを検知する3次元センサーを設置する。ほかに混雑の激しい秋葉原駅のホームを延伸する。

東京オリンピックをきっかけに外国人観光客が増えると見込まれることから、同五輪バリアフリー指針を踏まえて、全20駅のトイレの便座を温水洗浄便座に改修するほか、全駅の窓口に翻訳サービス端末を配備する。

駅ナカや高架下の空間活用として、子育て支援施設の整備に積極的に協力。20年4月には八潮駅高架下に学童保育施設が開設される予定という。

同中期経営計画の設備投資額として計約300億円を予定している。

TX-3000系車内イメージ図(同)

開業以来初の利益剰余金計上

一方、2017年度の営業実績によると、1日当たりの平均乗車人員は16年度と比べ1万6000人(4.5%)増の37万人、経常利益は22.7%増の61億4800万円となり、9期連続の黒字となった。当期純利益は24.3%増の46億100万円となり、前期末に22億2000万円あった累積損失が解消し、開業以来初めて利益剰余金23億8100万円を計上した。一方、TX建設に要した鉄道・運輸機構に対する債務が6000億円近く残っているとしている。

施設・設備は17年度までに、総合基地(つくばみらい市)入出庫線複線化、守谷駅追越設備新設、車体更新場新設の守谷3事業が完了し、基盤が整った。

TX一日平均乗車人員(人)
2017年度 2016年度
つくば 18,606 18,425
研究学園 7,148 6,821
万博記念公園 2,974 2,705
みどりの 4,326 3,952
みらい平 5,094 4,835
守谷 24,959 24,516
柏たなか 4,909 4,434
柏の葉キャンパス 16,431 15,451
流山おおたかの森 36,491 34,702
流山セントラルパーク 4,707 4,346
南流山 35,913 34,619
三郷中央 14,069 13,164
八潮 22,414 20,613
六町 14,462 13,902
青井 6,651 6,440
北千住 48,741 46,556
南千住 5,159 4,989
浅草 10,803 10,536
新御徒町 20,310 19,389
秋葉原 66,070 63,849

記者が体験 ヨガでストレス軽減を実感 筑波大

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瞑想を体験する記者(左端)=筑波大学武道館

【田中めぐみ】筑波大学(つくば市天王台)は、人間の身体活動能力を最大化するための次世代健康スポーツ科学を推進している。その効果的な方策の一つとして、2015年から同大学院の共通科目にヨガコースが開講した。院生たちは自分の研究テーマに向かい合い、さまざまなプレッシャーと戦っているが、生活にヨガを取り入れることでストレスが軽減しているという。6月3日と11日に同大武道館で開かれた社会人向けヨガ講座を記者が体験した。この講座は、同大のスポーツ・オリンピック学専門プログラム「つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)」が社会貢献事業の一環として開催している。

ヨガはストレスやプレッシャーを切り抜け、平常心を取り戻すための心身技法だ。担当教員の一人である農学博士ランディープ・ラクワール教授によると、毎年ヨガコースの受講希望者は定員を超えキャンセル待ちの状態。教室は学生でいっぱいになり、ニーズの高さを感じているという。

研究成果を地域に還元

同大では、研究で得られた成果を広く社会に還元することを目指している。ランディープ教授は学生たちのヨガへの関心の高さを知り、16年から一般の参加者も受講できる「みんなのヨーガ」クラスを開講した。講師は長年ヨガや呼吸法指導、ヨガの科学的研究に携わってきた高橋玄朴講師。講座は深遠なヨガの思想について解説する講義とヨガの実技合わせて各回3時間ほどで、今年度は7月15日まで開講している。

講義のテーマは毎回異なっている。3日の講義は「東洋心身思想の特徴とその広がり」。高橋講師によると、座禅や気功、武道とヨガには共通する特徴があり、それは姿勢を整える(調身)、呼吸を整える(調息)、心を整える(調心)ということだ。日本の「道」(蹴鞠、能・狂言、武道、茶道など)にも共通する心身技法があるという。

ラクワール教授は「大学発の講座である以上、アカデミックな内容であることを重視している」と言う。専門的で難解な部分もあるが、講義後には高橋講師やラクワール教授に自由に質問することもできる。

寝不足でこわばり 脱力体操でほぐれる

講義は1時間ほどで終わり、短い休憩の後いよいよ実技だ。高橋講師の指示に従いながら、まずは体をほぐす脱力体操から始める。前の週に忙しかったこともあり、1週間まとまった運動をしていない。前夜は寝不足気味で少しだるさがあった。しかし、力を入れては抜くという運動をじっくり繰り返しているうちに首のこわばりや肩の緊張が取れてきた感じがする。

外は緑いっぱいで気持ちの良い快晴。静かな中、武道場で試合する人たちの掛け声や鳥の声、葉擦れの音が遠く聞こえる。ゆったり流れる時間が心地よい。時間をかけて体を伸ばし呼吸を続けるうちに、浅かった呼吸がだんだん深くなり、たくさん息を吸い込めるようになってきた。その分吐く息も長くなる。もともと体が硬く、先生のようにはできないポーズも多いが、気にせずに体が心地よく伸びるのを味わう。

雑念ばかり 10まで数えられない!

実技前の講義で、仏教の行のやり方である「数息観(すうそくかん)」について習った。1から10まで数を数えながら呼吸をし、最後までいったらまた1に戻る、間違えたらまた1から数え直すというものだ。高橋講師の指示で始めるが、これがなかなかうまくいかない。数を数えていても仕事の事ばかり頭に浮かんでは消え、何度やっても10まで数えられない。「あっ、また雑念だ」と思ってやり直すのだが、無心になることがこれほど難しいとは。日ごろどれだけ雑念ばかりで生活しているのかを思い知った。

その後指示で、自分にだけ聞こえるように「んー」と言いながら瞑想をする。「無字観(むじかん)」という技法だ。すると、自分の声の響きに集中するせいだろうか。雑念が減った。不思議な感覚だ。しばらく「んー」と言い続けることだけに集中し、その後先生の指示で止めると、なんとも言いようのない穏やかな静寂が広がる。明鏡止水の心境。とても気持ちの良い感覚だ。

不安消え目の前シンプルに

初心者にも取り組みやすく手順を踏んだ瞑想のやり方は、高橋講師が大学院の学生のために考案したものだという。静かな心の状態をゆっくりと味わった後、仰向けのポーズになってゆったり呼吸し、伸びをして起き上がる。

ヨガをやる前に感じていた「あれもこれもやらなくては」という焦燥感や漠然とした不安感が消え、目の前の仕事がシンプルに映り、やるべきことの優先順位が明確になった感じがする。本来各々が持っている力を最大限発揮できるようにするというヨガの効果を記者も実感することができた。

筑波大学体育系教授ランディープ・ラクワール農学博士㊧とゲストティーチャーの高橋玄朴講師

調整池 樹木伸び放題 福島原発事故影響 土浦市が伐採、土砂搬出検討

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樹木が生い茂る調整池=土浦市木田余東台

【鈴木宏子】福島第1原発事故による放射能の影響により土浦市内で調整池の浚渫(しゅんせつ)が行き届かず、場所によって樹木が伸び放題になっている。同市6月議会一般質問で指摘があった。市は調整池の機能を確保するため、今後、放射線量を測定した上で、樹木の伐採や草刈りなどを実施し、土砂の搬出を検討するとしている。久松猛市議(共産)が指摘した。

調整池は雨水を一時的にためて冠水や浸水被害を起こさないようにする施設で、市内には宅地造成や土地区画整理事業でつくられた調整池が58カ所あるという。規模は100㎡未満の小規模なものから4万㎡以上の大規模なものまでさまざまで、市が管理している。

久松市議の地元、同市木田余東台の住宅団地調整池は現在、樹木が生い茂っている。震災前からほとんど手入れされてなかったと久松市議はいう。数年前、区長が市に浚渫を要望。市は調整池内に重機を入れて浚渫を実施したが、土砂は調整池敷地内に寄せ集められただけだった。当時は住民に対し放射能の影響で持ち出せないなどの説明はなかったという。震災から7年が経過し、現在、樹木はさらに伸び、底に泥がたまっていて水たまりがあるため周辺住民は蚊の発生に困っていると久松市議は話す。

市によると各調整池の管理は、2011年の東日本大震災前は排水口と周辺の土砂のしゅんせつ、草刈り、清掃を随時実施していた。

震災後は調整池に堆積している土砂は放射線量が高く受け入れ先がないことから搬出できず、市は清掃して出た排出口付近の土砂を、調整池内に一時保管などしている。震災後も定期的に清掃している調整池がある一方、排出口以外の部分は土砂が堆積して草が生え、木が茂っている調整池もあるという。

市は、震災から7年が経過し状態も変わっているとして、今後、調整池内に堆積した土砂について放射線量や放射能濃度、堆積した土砂の調査を実施する。放射線量によっては受け入れが可能な処分先もあるとして処分を検討するとした。

規模の大きな調整池については、調整池の機能を確保するため、草刈りや樹木の伐採、配水口周辺の清掃などを優先的に行いたいとしている。

土砂の搬出の検討に対し、東日本大震災が発生した2011年から3年間にわたって市内の放射能汚染の実態を独自に測定し調査してきた市民団体「土浦まちづくり市民の会」代表の長坂慎一郎・山形大学元教授は「最近、市内の調整池の土砂の測定を実施したが高さ1mで0.5㍃シーベルトあり、除染の目安の0.23㍃シーベルトを超えていた。たまった土砂を浚渫しないと本来の調整池の機能を果たさないということだと思うが、調整池には集水域から放射性物質がたまるので、土砂を搬出する前に測定をする必要がある」などと話している。

【シルバー団地の挑戦】2 文化部が医療講話

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分かりやすく地域医療を話す室生さん(左)と真剣に聞き入る参加者たち=つくば市森の里

【橋立多美】つくば市茎崎地区の大規模住宅団地、森の里自治会公会堂で15日、文化部主催の講話「自分と家族を守るための地域医療の知識」が開催された。60代や70代の前期高齢者を中心に約70人の団地住民が梅雨寒の中を集まった。

同団地の世帯数は約1300戸で高齢化率は5月1日現在49%(市市民活動課調べ)。これまで自治会文化部は、住民の融和を目的にしたコンサートや文化祭などの行事を継続してきたが、今年度から超高齢社会に対応した行事を盛り込むことになった。講話はその一環で初の試み。

講師は同市倉掛で内科医院を開業し、長年高齢者への訪問医療を実践していた室生勝さん(82)。医院を閉じた後も、高齢者のための講演や相談などの活動を続けている。NEWSつくばのコラムニストでもある。

室生さんは自己健康管理法や病院の種類と役割、かかりつけ医の見つけ方などを分かりやすく説いた。また、疾患を持ち医療を受ける側も、病気の治療や生活の質を向上させるための知識を得ることが必要だと話した。患者の心得として勧めたのが「健康手帳」。血圧の数値と体調の変化を記載し、受診時に持参すれば診断に役立つと述べた。

講話を聞いた古谷とよ子さん(70)は「相性の良い医師をかかりつけ医にという話があったが、私よりパソコンの画面を見ている医者が多くて決められず、切実な問題。暮らしに直結した医療や介護の話をまた聞きたい」と話していた。

文化部部長の中村栄子さん(69)は「医療は聞きなれない専門用語が付きものですが、1人も退席することなく最後まで真剣に聞いてくれた。関心が高いことが分かったので医療や介護に関する行事を続けていきたい」と語った。

 

プール底面はがれ児童11人けが つくば市竹園西小

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つくば市役所=つくば市研究学園

【鈴木宏子】つくば市は14日、同市竹園、市立竹園西小学校プールで13日午後2時ごろ、FRP(繊維強化プラスチック)製の底面がはがれ、破片で小学3年の男子児童1人が足の裏を8針縫うけがをし、10人が足の裏などに擦り傷を負ったと発表した。

市教育局教育施設課によると、5月28日、プールの底面がはく離していると同校から市に連絡があった。現場を確認したところ、三角形の形状で、長いもので一辺70㎝ほどの大きさで底面がはがれていた。他にも、はがれそうな箇所が2カ所あった。市は3カ所について同日、はがれた部分は取り除くなどし、防水テープを張って修繕した。

さらに6月12日、防水テープの上に塩化ビニール製のプール専用マットを約3m四方敷き、翌13日午後、3年生が授業でプール使用を開始した。

使用開始早々、修繕箇所1カ所のマットがずれ、はがれたFRPの断面で児童が足の裏などにけがを負った。8針縫った児童は翌14日、サンダルで登校し入院などはないという。すり傷を負った10人は通院治療などはしていないという。

市は現在、同小のプール使用を禁止し、原因を調べている。プール専用マットは、底面に密着し、ずれないとされていた製品だったことからメーカーにも話を聞いている。

同小では今年夏、代わりの施設を探しプールの授業を行うことになるという。

市は他の小中学校に対しても安全点検をするよう指示した。さらに今後プールを使用する場合は、全校で目視による安全確認を行った上で児童・生徒をプールに入れるよう徹底するとしている。

同小プールは1990年3月に完成した。市教育局によると市内の小中学校プールで底面がはがれる事故が発生したのは初めて。

門脇厚司教育長は「児童、保護者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けしお詫びします。竹園西小プールは底面の全面的な改修を検討し、市内の全小中学校に対して安全確認を行うよう指導します」とのコメントを発表した。

ピンクのバッタ捕まえた! つくばの小学5年生

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ピンクのバッタを捕まえた(左から)宮田桃羽さんと福田大貴さん
捕まえた当初のバッタ。紫がかったピンク色をしている=5月19日

【鈴木宏子】つくば市並木、桜南スポーツ公園の草原で、市立桜南小5年の福田大貴さん(11)と宮田桃羽さん(10)がピンク色のバッタを捕まえた。現在、福田さんが虫かごで大事に育てている。

ミュージアムパーク県自然博物館(坂東市)教育課動物研究室の西元重雄さんによると「ピンク色は突然変異。それ自体珍しいが、自然界では非常に目立ち天敵に捕食されてしまう。生き残っていた個体を見つけられたこと自体が貴重」と話している。

5月16日夕方、バッタがたくさんいる同公園の草原で友達と遊んでいたところ、宮田さんがピンク色のバッタを見つけた。近くにいた福田さんが追いかけて捕まえた。「初めてピンクのバッタを見たのでうれしい」と宮田さん。福田さんは「普通のとは違うけれど感動した」と話す。

バッタは3㎝ほどの大きさ。西元さんによると、小型のバッタ、ヒナバッタで、春に羽化し2カ月ほど経った成虫という。本来は茶褐色だが、捕まえた当初は紫がかったピンク色だった。5月21日に虫かごの中で脱皮し現在は薄いピンク色になっている。

捕まえたバッタは福田さんが土を敷いて草を入れた虫かごに入れて飼育している。えさは、捕まえた草原に生えているイネ科の草を週1回ほど採って与えているという。「元気にえさを食べているので順調にいけば秋から冬ごろまで生きているのではないか」と西元さん。福田さんは「大きなピンクのバッタになってほしい」と話す。

母親の福田佳奈子さんによると、近々もう1匹捕まえてきてつがいにする計画という。卵を産ませてピンク色のバッタが生まれるのを楽しみにしている。

虫かごで1度脱皮した後の現在のバッタの様子(福田佳奈子さん提供)

 

しゃべっぺ土浦 企画展のボランティア募集

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企画展「しゃべっぺ土浦-見ればしゃべりたくなる写真展(仮)」を予定している土浦市民ギャラリー内の通路

【谷島英里子】土浦市民ギャラリー(アルカス土浦1階)で来年2月に開く市民協働の企画展「しゃべっぺ土浦-見ればしゃべりたくなる写真展(仮)」の企画・運営ボランティアを市が募集している。応募の締め切りは15日。

ボランティアは月に1~2回の企画会議に出席しながら写真提供を呼びかけたり応募写真の整理をしたりする。11月~来年2月からは展示準備を行う。展示は同2月中旬から3月上旬を予定している。

ギャラリー館長の佐賀憲一さんは「アートに興味があって、土浦を盛り上げたいと思う方など世代を超えておしゃべりができる企画展を作り出したいですね」と呼びかけている。

申し込み、問い合わせは(電話029・846・2950)、(ファクス029・846・2951)まで。