木曜日, 2月 12, 2026
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筑波ふれあいの里をアウトドア拠点に つくば市が基本構想着手

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筑波山麓の筑波ふれあいの里

【鈴木宏子】筑波山麓にあるつくば市営の自然活用型施設「筑波ふれあいの里」(つくば市臼井)を、近年注目を集めるアウトドアの拠点に再整備しようと、つくば市が基本構想の策定に着手する。

五十嵐立青市長の公約の一つ。2018年度にアウトドアフィールド観光資源活用調査を実施した結果、筑波ふれあいの里が最もアウトドア拠点にふさわしいという回答を得たため再整備する。18年8月に同市と地域活性化に関する包括連携協定を締結したアウトドア用品メーカー「スノーピーク」(新潟県三条市、山井太社長)が、17年から市の委託を受けて観光資源のコンサルティングを実施してきた。

基本構想の策定に向け市は、7月12日から22日まで策定業務のプロポーザル参加申し込みを公募した。企画提案書を8月16日まで受け付け、21日に非公開で審査を実施する。同策定業務の予算は約815万円。

市観光推進課によると、何社から応募があったかについて現時点で公表できないとしている。基本構想は来年3月までに策定する。2020年度以降、設計、再整備を実施するが、来年度以降のスケジュールは未定。現在の施設を生かすのか、全面的に再整備するのかなど、再整備の規模や予算額なども現時点で未定という。

筑波ふれあいの里は1989年3月に都市と農村の交流施設としてオープンした。面積は約14ヘクタール。宿泊施設、コテージ、キャンプ場、バーベキュー施設、そば打ちや染色の体験施設、長さ100メートルのローラースライダーなどがある。2017年度の利用人数は約2万5500人で、目標の年間2万5000人をわずかに上回る。利用人数はここ数年ほぼ横ばいとなっている。17年度の年間事業費は約7280万円。

【霞ケ浦 4年ぶりの夏舞台】㊦ 頼むぞ!夏の初戦の壁を越えろ

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決勝進出を決め喜ぶ山本と仕黒

こつこつ打線が花開く

【伊達康】初戦の土浦三は好投手・濱崎鉄平に3点に抑えられたがミスなく守り勝つことができた。その後、藤代・中山航と石岡一・岩本大地の県内で5本の指に入る好投手との壮絶な死闘を2試合勝ち抜いた霞ケ浦は、試合を重ねるたびに強くなった。

特に今年は弱点と言われていた打線が上り調子になったことが大きかった。チームとしてホームランは1本もなかったが、髙橋祐二監督が「こつこつ打線」と名付ける単打でつなぐ打線が花開いた。1番の天野海斗は6試合全てでヒットを記録し打線を牽引、.360もの高打率を残した。4番に起用された山本雄大も打率.368と役目を果たした。

特に藤代戦のサヨナラ打が印象に残る。大会前の監督インタビューで髙橋監督が期待する選手として挙げた5番の仕黒大樹は、21打数9安打と監督の期待に大いに応える活躍をみせた。守備でも準決勝・水城戦で相手の追い上げムードを断つ逆シングルグラブトス併殺のビッグプレーがチームに勇気を与えた。

監督の期待に見事に答えた仕黒大樹

さらに1年生ながら2番に起用された飯塚恒介が21打数10安打と大当たりし、攻撃の起点として大いに機能した。巧みなバットコントロールで甲子園を沸かせてくれるに違いない。

4回戦のヤマ場 Dシードが生んだ偶然の産物

投手の起用方法では左腕の山本雄大(2年)が初戦の土浦三をはじめ、石岡一や水城などのシード校に対し中盤まで試合を作り粘り強く戦う原動力となった。県内ナンバー1の好投手・鈴木寛人をストッパーとして起用できたことで終盤に競り負けるリスクをうまく回避できた。

また、大会前に髙橋監督が勝ち上がりのポイントに挙げていた藤代戦では、髙橋監督の思惑どおりに休養十分の両エースのガチンコの投げ合いとなった。4回戦という早い段階で強敵・藤代とのヤマ場を迎え鈴木寛人が完投できたことはDシードが生んだ偶然の産物だ。これがもし準々決勝や準決勝で藤代と当たる組み合わせとなっていたならば、決勝戦での鈴木寛人の消耗具合は異なったであろう。

夏初戦の壁を越えてくれ

6日から開幕する夏の甲子園。霞ケ浦は大会2日目の第1試合に大阪代表の履正社と対戦する。相手はプロ注目の強打者・井上広大を擁して春夏連続出場を果たした超強豪校であり正直言って分が悪い。ただし霞ケ浦のエース鈴木寛人も大会屈指のプロ注目右腕として各種の媒体から取り上げられる。よく「野球はピッチャーの出来で試合の9割が決まる」と言われる。総合力は相手が勝っていようとも、霞ケ浦の「こつこつ打線」でなんとか1点をもぎ取り、大エース鈴木寛人がピンチを背負いながらも最後までしのぎきる。そんな試合展開に持ち込んで勝利をたぐり寄せて欲しい。

去年も書いたが「常総学院じゃないと夏の甲子園で勝てない」―ちまたではこんな言葉をよく耳にする。茨城の常総学院以外の夏の代表校は、2005年の藤代が柳川(福岡)に勝利して以来、14年間も勝利していない。常総学院以外の代表校には長く初戦の壁が立ちはだかっているのだ。長く立ちはだかった決勝戦の2度の壁を越えた霞ケ浦が、今度は夏の初戦の壁を越えてくれるに違いない。頼むぞ霞ケ浦!

➡大会前の霞ケ浦・髙橋祐二監督のインタビューはこちら

【霞ケ浦 4年ぶりの夏舞台】㊤ プロ注目右腕の鈴木寛人が期待以上の活躍

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マウンドに集まる霞ケ浦ナイン=茨城大会

【伊達康】第101回全国高校野球選手権茨城大会は7月25日、霞ケ浦が4年ぶり2度目の栄冠を手にして幕を閉じた。6日から始まる甲子園に向けて霞ケ浦の戦いぶりを振り返る。

立ちはだかる好投手たち

優勝した霞ケ浦は、初戦となった2回戦で最速145キロ右腕・濱崎鉄平を擁する土浦三を2番手格の山本雄大(2年)と岩瀬元希の継投により3対1で振り切ると、4回戦は昨秋の県大会準々決勝で敗れた相手であり秋準優勝、春優勝のAシード藤代と早くも激突した。

大会前の髙橋祐二監督の予想通りに、この試合が一番の山場となった。ここまで互いに温存してきた霞ケ浦・鈴木寛人と藤代・中山航の両エースの壮絶な投げ合いは9回を終えても両者譲らず延長戦に突入。10回二死二塁から4番・山本雄大が運命の一打を放って劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

4番で2番手投手としてもチームを牽引する山本雄大

2試合続けて延長サヨナラ勝ち

準々決勝は最速148キロ右腕でプロ注目の岩本大地を擁する石岡一と対戦。前の試合で10イニングを投げ切り疲労が残る鈴木寛人を温存し、山本雄大が5回まで2対1と試合を作り1点リードしたまま鈴木寛人につなぐ必勝リレーが成功したが、石岡一がすぐに反撃した。鈴木寛人の140キロを超える高めのストレートを石岡一の5番・武田翼が左中間に弾き返してスリーベースでチャンスを作ると、6番・岩本大地が2ストライクと追い込まれながらも落ち着いてスクイズバントを決めて同点に追いついた。この時、必勝リレーが崩れた霞ケ浦ナインには明らかに動揺が走ったが、場を沈めたのが代わってマスクをかぶった鈴木春樹だった。

鈴木春樹が「低め」を徹底的に要求して凡打の山を築くと次第に鈴木寛人は落ち着きを取り戻し、10回まで石岡一打線をパーフェクトに抑えた。同点となってからも再三のチャンスを迎えたが岩本大地の粘りの投球に全く勝ち越し点を奪えない。

しかし延長10回、石岡一の守備のほころびから勝負が決まる。鈴木春樹が四球と盗塁と暴投で二死三塁とすると、スライダーをキャッチャーが弾いたのを見て瞬時に本塁に突入。非常に際どいタイミングであったが、タッチをかいくぐって生還した鈴木春樹の攻守にわたる活躍で霞ケ浦は2試合連続で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

死闘を終えて抱き合う鈴木寛人と岩本大地(石岡一、背番号1)

常総学院敗退 霞ケ浦に追い風

昨年8月の県南選抜大会決勝(新人戦)では常総学院に大敗を喫した。常総学院の分厚い壁を越えなければ甲子園にはたどり着けないと常に意識し、万全な対策を練ってきた霞ケ浦にとって意外な出来事が起こった。この試合と同時刻に行われていた別会場の準々決勝において、優勝候補筆頭とされた常総学院が常磐大高に1点差で敗れたのだ。ここから一気に霞ケ浦に追い風が吹いた。

準決勝 反撃を断った仕黒のビッグプレー

準決勝はBシードの水城と対戦することとなった。水城は4回戦で昨夏の覇者・土浦日大に完封勝ちを収め、準々決勝ではAシードの鹿島学園をコールドで粉砕した。1年生右腕の樫村佳歩がここまで4試合全てで先発を任され、小柄ながら最速136キロの小気味のよい投球で相手打線を圧倒して勝ち上がってきた。

この試合でも水城は樫村が先発であったが、霞ケ浦打線は初回一気に4点を挙げ、水城の勝ちパターンを早々に攻略。6点をリードして6回からエース鈴木寛人につないだ。しかし水城打線が粘りを見せ中軸の4連打で2点を返された。今大会初めて2失点を喫した鈴木寛人であったが、セカンド仕黒大樹のビッグプレーで落ち着きを取り戻してその後は4点のリードを守り切り決勝へと駒を進めた。

決勝 100点満点の投球

決勝の相手は常磐大高となった。準々決勝で優勝候補の筆頭・常総学院を相手に4番の所宜和(2年)が5打点の大暴れで9回に逆転。猛打を武器に勝ち上がってきた相手だ。だが、常磐大高は投手陣の疲弊が激しく準決勝までの勢いが残っていなかった。

霞ケ浦は初回から着実に得点を重ね3回で4点差をつけ試合の主導権を握ると、4回には2番手左腕の児島愛斗(2年)を捉え7点を挙げるビッグイニングとした。投げては鈴木寛人が「100点満点でした」という通り7回途中まで1本もヒットを許さない気迫の投球で1安打完封。14対0の大差をつけて4年ぶり2度目の優勝を果たしたのである。(続く)

➡大会前の霞ケ浦・髙橋祐二監督のインタビューはこちら

土浦一高1、2年生が病院訪問 医学コース設置見据え

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土浦一高

【山崎実】県立土浦一高(土浦市真鍋)は、医学部進学研究会(医学研)活動の一環として、1、2年生の病院訪問を実施する。

医学研は、同校が筑波大学や水戸協同病院などの協力の下、病院見学、出前授業などを通して、医学部進学志望生徒に対し、医師になるための志を育むことを目標に、独自に取り組んでいる。今年度は、来年度からの第2学年「医学コース」設置を見据え、第1学年も実施する。

病院訪問は、第1学年医学研が16日、1年生48人が土浦協同病院(同市おおつ野)を訪れ、オリエンテーション、病院内見学、実習、研修医との懇談などを行う。

次いで、第2学年医学研は20日、2年生20人が水戸協同病院(同市宮町)を訪問。カンファレンス見学、院長講話、病院内見学、研修医との懇談などを通し、医療現場や医師としての在り方などを学ぶ。

県は、医療後進県からの脱却―特に、医師不足解消に全力を傾けており、同校医学研の活動が注目される。

➡土浦一高に関する過去記事はこちら

外国人の長期収容問題訴え 土浦駅前で市民がちらし配布

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入管問題の啓発チラシを配布する市民有志たち=JR土浦駅西口

【崎山勝功】牛久入管センター(牛久市久野町、法務省東日本入国管理センター)で外国人収容者が長期収容に抗議してハンガーストライキを続ける中=7月22日付=、多文化共生を目指す市民団体「カチカジャ!いばらき」による街頭啓発キャンペーンが4日、JR土浦駅西口前で行われた。同団体の呼び掛けで集まった市民有志らが、土浦キララまつり会場に向かう市民に向けて啓発チラシを配布し、外国人の長期収容を止めるよう訴えた。

主催した同団体の岡美徳代表(46)=土浦市=は、約2年前から同センターに収容されている外国人との面会活動に取り組んでいる。「会うといつもニコニコしていた人が(ハンストで)ゲッソリしていた。ハンストで歩けなくなって車いすの人もいた」とセンター内の様子を話す。外国人の中には「(外に)出られないなら死んだ方がいい」という人もいるという。ハンストは現在も続いており、参加者数は、仮放免の約束を取り付けてハンストを止めた人も含め、延べ100人近いという。

岡代表は「(外国人収容者は)命を賭けて闘っているので、長期収容問題を広げる運動をしないといけない。牛久入管の問題は外国人の問題ではなくて日本の問題」と訴え、多くの市民が声を挙げることの大切さを強調した。

差し入れ品募る

同団体と共に街頭啓発キャンペーンに参加した市民グループ「FREE USHIKU(フリーうしく)」メンバーの森川暁夫さん(49)=牛久市=らは、ツイッターで、収容されている外国人に差し入れる国際電話用テレホンカードや、シャンプーなどの衛生用品などを募集している。詳細はツイッター「#FREEUSHIKU」まで。

8本の炬火が1つに 土浦で茨城国体の集火式

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炬火台に点火する、茨城国体土浦市代表ランナーの伊沢勝優さん(左から3番目)ら代表者たち=土浦市大和町うらら大屋根広場

【崎山勝功】いきいき茨城ゆめ国体2019(茨城国体)に向け、土浦市内8カ所で採火された炬火(きょか)を1つに集める「集火式」が3日、土浦市大和町のうらら大屋根広場で行われた。炬火はオリンピックの「聖火」に当たるもので、市内の公民館で6月8日から7月20日までの間に灯された炎が「土浦の火」として一つにまとめられた。9月28日の同国体開会式で、県内各地で採火された炬火と一つに束ねられる。

各公民館で採火された火種は触媒カイロで保存され、集火式会場に持ち込まれて8基の炬火台に灯された。各公民館のチャレンジクラブ代表の小学生が2人1組で炬火台からトーチに点火。その後、茨城国体土浦市代表炬火ランナーで土浦二中3年の伊沢勝優さん(14)ら代表者6人の持つトーチに火を移した。6人の持つトーチがステージ壇上に備え付けられた炬火台に点火され、「土浦の火」が一つにまとまった瞬間、会場の客席からは拍手が沸き起こった。

各地区公民館の炬火台からトーチに点火する、各地区チャレンジクラブ代表の児童たち=同

集火式を終えて、伊沢さんは「少し緊張したけど誇らしかった。土浦市の代表なので、責任を持ってしっかりとランナーを務めたい」と意気込みを改めて示した。

土浦二中地区チャレンジクラブの松本虹さん(11)は炬火イベントでマイギリ方式での火おこしに苦労した経験をもつ。「トーチは思ったより重くて、2人で持ったけど少し重かった。でも代表者の人に火を移すことができて、土浦市の火が起こるところを見られて良かった」と語った。

「土浦の火」は9月28日の国体開会式まで石油ランプで保存され、ひたちなか市佐和の笠松運動公園でつくば市など他の43市町村の炬火と一つにまとめられる。茨城国体の正式競技のうち、土浦市では相撲・水泳(水球)・軟式野球の3種目、特別競技では高校野球(軟式)の1種目が実施される。

つくば市では24日のまつりつくばで

つくば市では、11日と24日に炬火の採火イベントが市内2カ所で行われ、24日の「まつりつくば」内イベントで集火式が行われる予定。

高校生、街なかでアピール 土浦キララまつりに10校集結

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豪快な筆遣いで書道を披露する土浦二高書道部=土浦市役所隣のうらら大屋根広場(撮影/筑波学院大学・鈴木琉菜)

【谷島英里子】土浦市内にあるすべての高校(土浦特別支援学校を含む10校)が集結するイベント「学祭TSUCHIURA2019」が3日、土浦キララまつり会場内の土浦駅西口うらら大屋根広場などで開催された。部活動の披露や各校の特色を示したパネル展、ビブリオバトルがあり、多くの来場者が訪れて高校に関心を持つ機会となった。

昨年から始まり、内容を拡充して2回目の開催。メーンとなった部活動紹介は、特設ステージ上で、土浦二高書道部の書道パフォーマンスのオープニングから始まり、各校の鉄道研究サークル、剣道、バドミントン部などが日ごろの活動の様子を実演してみせた。パネル展示では、各校のブースが並び、直接生徒が学校の歴史や年間行事などを来場者した中学生らに説明していた。

部活動紹介で剣道の技を見せるつくば国際大高=うらら大屋根広場(同)

5校対決のビブリオバトル、土浦工の狩谷さん優勝

本を紹介し、どの本が一番読みたくなるかを投票で競う書評合戦「ビブリオバトル」には、土浦二、常総学院、土浦工、土浦日大、土浦湖北の5校の代表が出場し、本の魅力をアピールした。「私の好きな本」をテーマに、5分間の制限時間のなかで熱弁をふるい、質疑応答を経て投票で優勝者を決める。

ビブリオバトルで本を紹介する土浦工の狩谷燎亮さん=土浦市役所市民ラウンジ

ラブストーリーの「君は月夜に光り輝く」(佐野徹夜著)、ミステリーの「スガリさんの感想文はいつだって斜め上」(平田駒著)など幅広く、若者らしい選択の書籍が並ぶなか、「夜と霧」(ヴィクトール・E・フランクル著)を紹介した土浦工3年狩谷燎亮さん(18)が優勝をさらった。第2次世界大戦中ナチスによって強制収容所に送られた体験を書いた1946年の文学作品で、一般参加者36人による投票で17票を獲得した。狩谷さんは「難しい本だったが、人生について考えたところがあったのだと思う。自分にとっての生きる意味について深く考えるきっかけになってほしい」と話していた。

 

来春から「日航」と「JALシティ」に つくばのホテルオークラ2館

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「ホテル日航つくば」に名称変更となるオークラフロンティアホテルつくば本館㊧と「ホテルJALシティつくば」になる同エポカル館

【鈴木宏子】つくば駅前のオークラフロンティアホテルつくば本館(つくば市吾妻)が来年4月1日「ホテル日航つくば」に、つくば国際会議場に隣接する同エポカル館(同市竹園)が「ホテルJALシティつくば」に、それぞれ名称変更される。

ホテルオークラ(東京都港区)の子会社で、オークラ、ニッコー、JALシティの3つのホテルを運営するオークラニッコーホテルマネジメント(東京都品川区)が進めているブランドの組み替えに伴うもの。国内外のグループホテルを客室数や客室の広さなどに合わせて7つに等級分けし、同本館とエポカル館の2館もホテルブランドの等級に応じて名称が変更される。オークラフロンティアホテルつくばによると、名称変更後も、運営会社や施設、従業員などに変更はない。

つくば駅前のホテル日航つくばは、多数の宴会場や会議室を擁することから、ホテルニッコーブランドとして、親しみあるサービスを強化し、国際都市つくばにふさわしい地元に根差したサービスを追求する。

つくば国際会議場に隣接のホテルJALシティつくばは、宿泊主体でビジネス客の利用が多いことから、JALのネットワークを生かして集客を強化する。さらに新たにQRコードでチェックインやチェックアウトができるシステムを導入し利便性向上を図る。

オークラフロンティアホテルつくば本館は11階建て、延床面積約1万8600平方メートル、客室数164室。同エポカル館は11階建て、延床面積約7000平方メートル、客室数186室。2館の平均稼働率は73%。

本館は、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した磯崎新氏によるポストモダン建築の代表作の一つ、つくばセンタービルに立地する。1983年に筑波第一ホテルとして開業し、2001年にオークラフロンティアホテルつくばに名称変更した。エポカル館は1999年の国際会議場の開館に合わせてオープンした。

レジオネラ菌検出で温浴施設ストップ つくばウェルネスパーク 15日再開

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温浴施設があるつくばウェルネスパーク本館ヘルスプラザ

つくば市は1日、複合スポーツ施設、つくばウェルネスパーク(同市山木)本棟ヘルスプラザ内の温浴施設で、基準値を上回るレジオネラ菌が検出されたとして、2日から使用を停止すると発表した。再開時期は現時点で未定で、安全が確認されるまで利用できない。これまでに健康被害は報告されてないという。

市スポーツ振興課によると、2カ月に1度の定期検査のため、指定管理者のライフテックつくばが7月18日に水質検査を実施したところ、露天風呂、白湯風呂、圧注気泡風呂の3カ所で、基準値を上回るレジオネラ菌が検出された。最大で露天風呂から、基準値の3000倍が検出された。原因は不明。

温浴施設の水は、すべての風呂水を循環させ、ろ過して使っている。1日は休館日で、指定管理者は、浴槽や配管を高濃度洗浄剤で洗浄し、水質の再検査を実施している。早ければ7日に結果が出るという。

一方、ヘルスプラザ内の温水プールからレジオネラ菌は検出されておらず、引き続き利用できる。同施設で基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたのは2011年のオープン以来初めて。

14日までに安全を確認

つくば市は14日、浴槽の換水清掃、配管等の化学洗浄、浴室の塩素消毒と高圧洗浄などを実施し、水質検査を改めて実施した結果、レジオネラ菌は検出されず、14日までに安全が確認できたとして、15日午前10時から浴室の利用を再開すると発表した。

今後は再発防止に向けて、浴槽の塩素噴霧消毒の実施や残留塩素濃度の管理など更なる衛生管理を徹底するとしている。

医療と介護のデータ200万件 つくば市が筑波大に託す

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覚書を締結した(左から)筑波大学ヘルスサービス開発研究センターの田宮菜奈子センター長と五十嵐立青つくば市長

【鈴木宏子】つくば市が、過去5年分の医療と介護の報酬明細書(レセプト)データ約200万件を、筑波大学ヘルスサービス開発研究センター(つくば市天王台、田宮菜奈子センター長)に提供し、同センターがデータを分析して、効率的な医療と介護政策の検討に役立てる組みが始まる。

同市と同大が1日、医療介護分野のデータ解析に関する覚書を交わし、取り組みがスタートした。

市が提供するのは、国民健康保険加入者や75歳以上の後期高齢者医療制度加入者の診療報酬明細書(医療レセプト)と、介護保険給付費明細書(介護レセプト)など、年間40万件に及ぶ医療と介護のレセプト。2014~18年度の5年分計約200万件を、個人情報が特定できないよう匿名化して同センターに提供する。

センターは、医療と介護のレセプトを連結させてデータ分析し、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、効率的な地域包括ケアシステムづくりに生かす。

これまで同センターは、千葉県柏市のデータを2014年から分析し、高齢者が太ももを骨折した場合にかかる医療と介護の費用を日本で初めて算出したり、特別養護老人ホームと介護老人保健施設を比較し、入所後に、症状が悪化し病院に入院する割合が異なることを突き止めた。

つくば市のデータについては、どの観点からどのように分析するかはこれから検討する。例えば、退院後に、訪問看護サービスを受けていた高齢者と受けていなかった高齢者を比較して、サービスを受けていた高齢者の方が再入院する割合が少なかったとすれば、予防の観点から政策に反映させることができる。高齢者施設によって、入所後の高齢者の体調や体の機能維持の割合が異なれば、ケアの在り方を再検討することもできるという。

同センターの田宮センター長はこれまでも、つくば市の高齢者福祉計画策定や在宅医療・介護連携推進協議会に携わってきた。新たなデータの分析結果は、毎年、進ちょくに合わせて市に報告し、市の政策に生かす。

田宮センター長は「モデル的な分析をして、地域に根差した包括ケアシステム構築を市と協働し進めていきたい」と述べ、五十嵐市長は「レセプトをどう活用するかは行政にノウハウがない。医療と介護を組み合わせて本当に必要なサービスを検討することができれば大きな意義がある」などと話した。

「おいでよ 土浦の夏」 3、4日はキララまつり

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2日目のクライマックス、キララまつりの市民山車=土浦市観光協会提供(昨年撮影)

今年30回目を迎える土浦キララまつりは8月3、4日、歩行者天国となる土浦駅前通り、中城通りをはじめ土浦港、モール505などを会場に開催される。土浦日本大学中等教育学校の高校生ライター2人が土浦市観光協会を訪ね、事務局の大里雅司さんと山口浩さんにキララまつりについてお話を聞いた。

盛り上げに一役 学祭TSUCHIURA

【高校生ライター/酒井明日香、石田日菜子】キララまつりは毎年、8月最初の土日の2日間にわたって行われる。1990年から開催されており、毎年市内外から多くの来場者を集め、昨年はおよそ16万人が来場した。

土浦駅前うらら広場に開設のステージでは連日音楽や踊りのパフォーマンス=同

今年は初日の3日、午後から駅前通りパレードが始まり、市内の真鍋小、東小校など5校の音楽隊によるパフォーマンスが祭りを先導する。ハイライトは午後5時30分から9時にかけて駅前通りで繰り広げられる「七夕おどりコンテスト」で、にぎわいは最高潮に達する。今年は28団体(特別参加3団体を含む)が参加予定だ。

市内の高校生が集まり、それぞれの学校の魅力を発表する学祭TSUCHIURAも開催。土浦市内にある10校が参加し、自慢の部活動の披露や学校対抗のビブリオバトル、模擬店などを展開する予定だ。広場ステージでは午後5時から「いきいき茨城ゆめ国体」に向けた同市の炬火(きょか)イベントが行われる。市内8カ所で採火された炬火を1つにまとめる集火式となる。

レトロバスでめぐるハスの花ツアーも

2日目の4日は、午後から駅前通りで競演する市民山車等巡行がメーンイベントとなる。

花の見頃を迎えたハス田を行くレトロバス=同

ボンネット型のレトロバス(いすゞ1966年型)で行く「ハス花めぐりバス」は、初開催した昨年の好評を受けて今年も行われる。運行は午前9時半、11時、午後1時半、3時土浦駅東口発の4便で、およそ1時間かけて、花の見ごろを迎えたハス田をめぐる。乗車無料で、各回定員先着25人。

霞ケ浦では帆曳船と遊覧船の見学、無料乗船イベントを開催。帆曳船の見学は土浦市とかすみがうら市の共同で行われる。遊覧船は先着順で、無料で乗ることができる。

土浦駅前うらら広場会場に開設されるステージではダンスや和太鼓などのライブ「舞動の祭典」が行われる。モール大会本部周辺では終日、キララフリーマーケットが開かれる。

キララまつりとは

キララまつりは、1951(昭和26)年に始まった土浦七夕まつりが元になっている。1990年に、土浦七夕まつりと霞ケ浦湖上まつりが1本化された。七夕まつりは8月、湖上まつりは7月と、開催日が近かったことで一緒にしてしまおうという流れができたという。土浦の伝統ある七夕まつりに、花火や遊覧船といった霞ヶ浦を生かした湖上まつりが加わり、市内外から多くの人が訪れる祭りとなった。当時、祭りの名前を募集し、小学生が考えた案の1つキララまつりが採用されたという。大里さんは「この名前を考えた小学生によると、霞ケ浦のキラキラと土浦の輝きのキラキラを合わせてキララとなったらしい」ということだ。

祭り期間中は、つちまるくんやキララちゃんグッズの売れ行きが好調だと話す土浦市観光協会の山口浩さん=まちかど蔵(土浦市中央)

キララまつりの魅力

キララまつりの魅力の1つとしてあげられるのは市民の協力という。普段は人気のない土浦の通りに祭りの日は市外からも人が訪れ活気があふれる。観光協会の大里さんは「活気にあふれた土浦の中心地を見ると、市民は改めて土浦の魅力を感じることができる」と熱く語ってくれた。「真夏の暑い季節、躍動の時期に市民が一丸となって同じ時間を共に過ごすことができる。いつも見ているなんでもない日常的な風景が、キララまつりの日は非日常に変わる」という。

キララまつりでは土浦市民が土浦の魅力をアピールすべく協力し合える。そしてこのキララ祭りは市内のお店や機関による協力もあってできるものだ。パレードが行われるときは道路を整備し歩行者天国にしたり、行灯を飾ったりするには地域の人々の協力もあってできる。また祭りの宣伝ポスターを市内のお店に貼らせてもらったりしている。何と言っても交通規制をするにあたって地域の協力は不可欠。この祭りを通して土浦の魅力を再発見してもらいたいと願っている。(土浦日本大学中等教育学校5年)

◆問い合わせは土浦キララまつり2019実行委員会事務局(土浦市観光協会)電話029-824-2810 URL:www.tsuchiura-kankou.jp/tanoshimu/kiraramatsuri/

車いす卓球の2020ネパール代表候補 つくばの子供たちと交流

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子供たちと卓球を楽しむ2020東京パラリンピック・ネパール代表候補のケサブ・タパさん(右端)=つくば市天久保

【鈴木宏子】車いす卓球で2020東京パラリンピック出場を目指すネパール代表候補のケサブ・タパ選手(29)が30日、つくば市天久保の妻木バッティングセンター内卓球場で子供たちと卓球をして交流した。

ケサブさんは、8月1~3日、東京都の港区スポーツセンターで開かれる「パラ卓球国際大会ITTF PTTジャパンオープン2019東京大会」(国際卓球連盟主催)に出場するため29日、来日した。

ネパールで障害者スポーツは、代表に選ばれるまで国の支援が受けられず、渡航費や滞在費をすべて自分でまかなわなければならない。費用を節約するため、日本滞在中の支援をつくば市の障害者団体「つくば自立生活センターほにゃら」に申し出た。

車いすの障害者で、市内のアパートで介助を受けながら自立生活をする、ほにゃら事務局の斉藤新吾さん(44)が引き受け、大会期間中、ケサブさんは、斉藤さんのアパートに滞在しながらつくばエクスプレス(TX)で大会会場に通う。

参加した子供たちとの記念写真に応じるケサブ・タパさん(左から3人目)

出場へ向け遠征費のカンパ募る

大会を前に30日夕方の約2時間、ほにゃらのスタッフや子供たちと、つかの間の交流を楽しんだ。ケサブさんは試合とは打って変わって、笑顔で子供たち一人ひとりにやさしく返球していた。

一緒に卓球をした市立松代小5年の五十嵐弘憲さん(10)は「一緒にできて楽しかった。パラリンピックに出場できるよう応援したい」などと話していた。

ケサブさんはネパールの首都カトマンズ出身。大学生だった2011年、事故で脊椎を損傷した。車いすとなったが、その後、卓球を始め、大学に復学し大学院にも進んだ。現在は赤十字社のコーディネーターとして働きながら東京パラリンピックを目指している。

ほにゃらとの縁は、障害者福祉の向上に寄与する人材を育成する「ダスキン愛の輪アジア太平洋障害者リーダー育成事業」の第18期生として、2016年に来日し、10カ月間、日本各地で研修したのがきっかけ。つくば市にも約10日間滞在し、ほにゃらで当事者による自立支援の取り組みや介助者の育成方法などを学んだ。

1年半後、今度は卓球選手として再び来日することになり、斉藤さんに支援を申し出た。ケサブさんは「斉藤さんの家に宿泊出来てうれしい。もし宿泊できなければ本当に大変だった」と話す。

ケサブさんは来年3月まで、台湾、日本、タイ、中国で開かれる国際大会を遠征し、良い成績を残すことができれば東京パラリンピック出場が決まる。出場できればネパール初の卓球パラリンピック選手になるという。

斉藤さんは「ケサブさんがパラリンピックに出場できるよう応援したい」と話す。ほにゃらではケサブさんの渡航費用のカンパを募っている。

◆問い合わせは電話029-859-0590(つくば自立生活センターほにゃら)

 

地域の楽しみ方広げる つくばACCS人気番組「月刊チラシズム」8月号は夏休み催事中心

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8月号収録のために集めたチラシ142枚を背にする冠木さん㊧と飯泉さん=つくば市竹園

【橋立多美】ケーブルテレビが発信するコミュニティチャンネル(自主放送)の番組は、地域の観光資源や行政情報が王道で、ある種のマンネリ感が否めないなか、研究学園都市コミュニティケーブルサービス(ACCS)が制作している「月刊チラシズム」は話が別だ。つくばと土浦の公共施設などで集めた100枚以上のチラシを世相と照らし合わせて斬り込むことに軸足を置く。地域の楽しみ方を広げたと番組ファンの1人は語る。

怪しげな笑い声をバックに「冬木周一がつくばに迫る」と題したオープニング映像が流れる。続いて、つくば市在住の脚本家、冠木新市さんが「語り手」として収録室の壁一面に貼られたチラシを紹介する。色遣いや文章など時代を背景に変化するチラシを独断と偏見で斬り込みつつ、イベントやコンサートなど、お薦めのスポットに焦点を当てる。

そこにもう一工夫加えたのが、冠木さんとタッグを組んで同番組を制作している飯泉彩プロデューサー。ギョロ目のイラストを用い、あえてチラシを指すのに指し棒を使わず、毛深い冠木さんの指にこだわった。

番組放送開始から2年を経た今では「語り手の声が良くて(毛深い)手が気にならなくなった」の声が寄せられる。飯泉さんは「怪しい雰囲気の番組作りを目指した。作戦通り」と満足気だ。

飯泉さんにとって同番組は格別の思い入れがある。チラシ収集家でもある冠木さんにチラシを使った番組制作を持ちかけられていたが、踏み出せぬまま1年間の産休に入った。ところが産休中たびたび「復帰はまだか」と冠木さんから連絡がくる。「早く復帰せねば…」の思いが増幅し、子どもの寝顔を見ながら番組の企画を練ったという。

収録前に欠かせぬチラシの貼り込み作業。冠木さんが集めたチラシが顔を揃える=同

つくば市在住の櫻井豊さん(55)は番組を楽しみにしている1人。「語り手の価値観でチラシが紹介されているが、鋭い視点で面白い。イベント情報は興味のある分野をチェックするだけになりがちだが、スポットが当てられることで関心を持ち、地域の楽しみ方の次元を上げてくれる」と話す。冬木さんに会いたいと、つくば三井ビル内のACCSを訪ねてくる人もいるそうだ。

「月刊チラシズム」8月号は、夏休みの子ども向けイベントを中心に収録され、8月5日から放送される。番組放送はACCS11チャンネルで午前8時5分~、同11時5分~、午後3時5分~、同6時35分~の1日4回(1回10分)。問い合わせはACCS(電話029-852-6111)まで。

ふた柵に足はさまり4歳女児軽傷 つくば市松代公園

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公園のくまさん噴水部㊧と足のはさまったふた柵(つくば市提供)

子供たちが水遊びできる池として今年初めて開放された、つくば市松代3丁目、松代公園の「くまさん池」で、4歳の女児の右足が、噴水の噴き出し口のふた柵にはさまり抜けなくなる事故が発生した。

市公園・施設課によると、25日午後2時45分ごろ、市外から親子で遊びに来ていた4歳の女児が池で遊んでいたところ、噴水噴き出し口の、格子状になったふた柵のすき間に右足がくるぶしまではさまり、抜けなくなった。すき間は7~8センチあった。

救急隊員が駆け付け、機械でふた柵を広げ、女児を救出し病院に搬送した。女子は足の一部に裂傷ができたが軽傷という。

くまさん池には市の監視員が1人いて、事故当時も監視していた。事故を受けて市は、26日に噴水部分をカラーコーンで囲み近づけないようにし、さらに噴き出し口をベニヤ板でふさぐ応急措置を実施した。29日以降には子供の足がはさまらないようふた柵の間隔を狭くする修繕を実施し、ふたを再設置するという。

くまさん池は、公園など公共空間を活用して中心市街地の魅力を高める事業の一環で、今夏から水遊びできる池として開放されている。昨年初めて実施した同市吾妻、中央公園の徒歩池の開放が好評だったことから、松代公園でも水遊びができるようにした。暑い日は30~50人の利用があったという。市は事故後も開放は続けるとしている。

➡今夏の水遊び場開放の記事はこちら

「土浦藩主と茶の湯」をテーマに木塚さん レンコンサートで講演

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講演に合わせ茶の湯の実演も行われたレンコンサート=土浦・霞浦の湯

【相澤冬樹】音楽を楽しみながら地域の歴史をひもとく企画、土浦ポンカフェ「レンコンサート」の第6回が27日、土浦市大岩田の霞浦の湯ホールで開かれた。同市博物館副館長で学芸員の木塚久仁子さんが「土浦藩主・土屋政直と茶の湯」をテーマに講演し、茶道のお点前披露やジャズコンサートで盛り上がった。

主催は、「土浦を知る」をテーマに活動するプロジェクト土浦力(猪股登志子代表)とコミュニティバス運行のNPO法人まちづくり活性化土浦(大山直樹理事長)。前回、「能楽」をテーマにした講演が好評だったため、今回は「茶の湯」を取り上げた。

折しも木塚さんは2018年度の茶道文化学術奨励賞(大日本茶道学会制定)を受賞したばかり。執筆した『松平不昧(ふまい)―名物に懸けた大名茶人』(宮帯出版社)が評価されてのものだが、この労作の発端となったのが、同館に就職以来、30年以上追い求めてきた土浦藩主・土屋家の茶道具の来し方行く末だった。

講演する木塚さん=同

「土屋蔵帳」はカタログ?

土浦藩2代藩主、土屋政直は第5代将軍、徳川綱吉の治世(1680~1709)に22年間にわたり幕閣の要、老中職にあり、権勢をふるった。なかでも茶の湯をたしなみ、武家茶道の小堀遠州に傾倒、幾多の茶器を収集したことで知られる。木塚さんによれば、型を好む“オタク”っぽい趣味人だったらしい。ところが今日、茶道具類は売り払われて、土屋家はもとより、土浦にほとんど残っていない。同博物館も瀬戸茶入の「塩屋」など数点の史料を所蔵するだけだ。

土屋家旧蔵の道具類は「蔵帳」と呼ばれる目録に記載される。木塚さんは全国を回って「土屋蔵帳」の写本15冊を確認したが、ついに原本は見つからなかった。最も初期の武者小路千家(京都)に伝わる写本には合計355点の茶道具が記載されていた。

その詳細を調べて、木塚さんは奇妙なことに気付いた。茶入だけで65点もあるのに、茶碗は30点しかない。茶の湯につきものの花入に至っては2点しかなかった。「土屋蔵帳は管理台帳というより売立目録ではなかったか。道具類を売るためのカタログとして全国に写本が出回った」という見方を示した。

政直の時代(元禄・享保期)は全国から名だたる道具を収集し、次の宝暦期(18世紀半ば)にはそれら名物を諸大名に「借覧」させる発展期だった。しかし寛政期(18世紀末)以降は藩の財政がひっ迫し、換金性の高い茶器を売却することで急場をしのぐようになる。この時期作られたのが「土屋蔵帳」だったというわけだ。

鮮やかな謎解きに会場は沸いた。「茶会は日本人が生み出した最大のもてなし方。挽きたてのお茶をいただくのは至福のとき」(木塚さん)ということで、講演後は土浦茶道霞会代表で石州流林泉寺派顧問、若泉光月さんのお点前で一服。緊張感あふれる武家茶道の振る舞いに、夏の暑さをしばし忘れる午後のティータイムとなった。

200万円は谷田部のまちおこし団体に つくば周辺市街地活性化コンペ

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周辺市街地を元気にする実証支援金の支給対象者と記念撮影する五十嵐立青市長(前列中央右)ら

【鈴木宏子】「総額400万円 1件最高200万円」と銘打った、つくば市の周辺市街地を元気にする「つくばR8地域活性化コンペティション」の最終審査が27日、つくば市役所コミュニィー棟で実施された。最高額の200万円は、谷田部地区のまちおこし団体「わわわやたべや町民会議」による江戸時代に活躍したからくり伊賀七をテーマにした演劇公演などのプランに支給されることが決まった。

200万円のほか、100万円1件、50万円2件が決まった。100万円は、まちおこし団体「小田地域まちづくり振興会」による、イノシシ対策を兼ねた宝きょう山登山口の耕作放棄地に芝桜を植えるプランが選ばれた。

50万円の2件は、筑波大芸術系環境デザイン領域の藤田直子研究室による、ゲーム感覚で街歩きしながら地域の魅力を発見するマップづくりプランと、県立並木高校出身の横山大貴さんら4人による、かつて北条地区の「つくば道」を行き交っていた大八車を、屋台に改装したイベントプランが採択された。

同コンペは、市周辺地区にある北条、小田、大曽根、吉沼、上郷、栄、谷田部、高見原の8カ所の旧市街地を活性化しようと、5~6月に市民や企業などからプランを公募した。倍率10倍を超える47件の応募=6月18日付=があり、27日は1次審査を通過した10件=7月8日付=による公開プレゼンテーションが行われた。約150人の市民が見守る中、最終審査に残った10件の提案者は、映像や図表を駆使しながら自分たちの活性化プランを熱を込めて説明した。4人の審査員と来場者の投票で4件が支給対象に選ばれた。

審査委員長の蓮見孝筑波大名誉教授は、200万円の支給が決まった谷田部地区のプランについて「これからは物語を編んでゆく時代。伊賀七の公演を見に行ったところ停電になったが、だれも文句を言わず舞台を見ていた。地域がおおらかで人間的なものを持っているのが強み」などと評した。

五十嵐立青市長は「まちづくりは打ち上げ花火ではできない。継続して地域の人が周りとつながってまちづくりをすることが出発点。今年選ばれた人がどういうパートナーシップで事業を進めるかで今後の展開が違ってくる。行政も共に歩んでいきたい」などと話し、来年度も周辺市街地活性化コンペを継続する意向であることを明らかにした。

支給が決まった4つのプランは、今年度中に各地区で実行され、来年2月に成果報告会が実施される予定。谷田部地区の「わわわやたべや」のメンバーで、劇団「伊賀七座」を率いる座長の北野茨さんは「やりたいことがたくさんある。住民の期待がすごく大きいので、大規模に、そして地道に、まちの活性化を続けたい」と話している。

オオムラサキも見つけた! どんぐりやまで観察会

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オオムラサキに目を輝かせ見る参加者

【投稿・御供文範】2000年の夏、かすみがうら市の休耕地にドングリの実を植え、苗から育てたクヌギ林は格好のカブトムシの生息場所になった。「どんぐりやま」という。奥井登美子さんのコラム「くずかごの唄」でおなじみの場所だ。霞ヶ浦市民協会を中心に始まった取り組みは20年目を迎え、27日、今季で16回目となる昆虫観察会が開かれた。

どんぐりやまは約300平方メートルの広さに30本ほどのクヌギが木立をつくる。今回集合した子どもや保護者らは16人。講師を務める久松正樹さん(県環境アドバイザー)から観察方法や注意点の説明を受けた後、子どもたちは虫取り網や昆虫箱を手に山に入り、思い思いの場所で採集に励んだ。この日は、カブトムシやクワガタ、カナブンなど約20種を見つけた。国蝶のオオムラサキも見つかり、美しい紋様に目を輝かせ観察していた。

1時間ほど採集した後は、会場を県霞ケ浦環境科学センター(土浦市沖宿町)に移し、観察会のまとめを行った。まず、土浦の自然を守る会の野上今日子さんが製作した昆虫の紙芝居「カブトムシ」「クワガタ」「セミ」を鑑賞。続いて久松さんが講師となり、この日採集した昆虫の発表会が開かれた。子どもたちは自分で捕まえたそれぞれの昆虫と数を報告。久松さんはそれぞれの昆虫の特長などを説明。子どもたちは熱心に聞いて質問をした。

会場では、久松さん作製の「昆虫ビンゴ」ゲームにも挑戦。久松さんはうまくできた子どもに「おめでとう」と声をかけ、握手をしてほめていた。最後に子どもたち全員がどんぐりやまの感想を述べ、「みんなで昆虫を見られてよかった」「カブトムシがたくさん捕れてよかった」など、夏休みの思い出も早々に一つ獲得できた1日となった。

霞ケ浦環境科学センターで開かれた観察発表会

JICA筑波でスーパークールビズデー 職員も民族衣装で業務

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自慢の大玉スイカの出来に胸を張る研修員たち=JICA筑波研修棟

【相澤冬樹】途上国から多くの農業研修員を受け入れている国際協力機構筑波センター(JICA筑波、つくば市高野台)は26日、研修員も職員も民族衣装で業務に就く「スーパークールビズ」デーを催した。研修員らは、この日始まった「つくばちびっ子博士2019」体験プログラムの子供たちを迎え、交流した。

JICAが支援する途上国の多くは熱帯・亜熱帯地域に位置しており、それぞれ暑さ対策に知恵の込められたお国柄豊かな衣服がある。JICA筑波にはこれらを集めた民族衣装コーナーがあり、常時120着以上が展示されている。これを「クールビズ」に活用しようと、今年初めて都合5日間の着用デーを設けた。

研修員が自国から持参したり、職員が各国から持ち帰ったりした衣装での参加を呼びかけた。初日の22日こそ冷夏の気配に今ひとつ盛り上がらなかったが、2日目の26日は最高気温33.5度と一気に「クールビズ日和」となった。稲作の実験圃(ほ)で作業するガーナ人女性は、初めて経験する「日本の夏」だが「国と変わらぬ暑さ」と涼しい顔。

民族衣装でちびっ子と交流も

ちびっ子博士で来所の子供たちは、早速ベトナムのアオザイなどに着替え、目を輝かせた=JICA筑波管理棟2階ラウンジ

同日催されたちびっこ博士のイベントテーマは「スイカ博士になろう!」。JICA筑波の圃場で研修員らが手づから栽培したスイカを用意し、糖度チェックや食味試験を経て、子供たちに振る舞う企画だった。梅雨寒と日照不足に心配された生育状況だったが、ようやく積算温度が1000℃に達し、大玉をそろえることが出来たそう。

開催前から日本語でのあいさつの練習に余念のなかったジョセフ・ジョンさん(42)はインドからの研修員。「インドのスイカは少し楕円形をしていて、日本の方が大きく甘い。この技術を学んで持ち帰りたい」と意欲的だ。

稲作の圃場では、ようやく届いた夏の日差しに作業も本格化、早々に作業衣に着替えてしまう研修員も多かった。稲作コースには、出身国はシエラレオネやベナン、ガーナなどアフリカが多い。春から秋までの7カ月が研修期間で、窒素の施肥量に応じた収量状況などを調べ、レポートにまとめるまでを一気にこなすそうだ。JICA筑波では現在、約70カ国120人の研修員を受け入れているが、それぞれ国に戻れば官僚や研究者として技術を広める役目を担っているという。

▼JICA筑波「ちびっ子博士」2019は8月30日まで開催。特定日の体験プログラムの応募受付は終了したが、民族衣装コーナーでの着用体験等は常時受け入れている。電話:029-838-1111

稲作の実験圃でシエラレオネやベナン、ガーナなどからの研修員

オリジナルパン商品化へ 子どもたちが挑戦 つくばの英語学童保育

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試作の「こども食パン」を手に笑顔の子どもたち

【戸田さつき】つくば市桜の英語学童保育キッズクリエーションつくば(宮嶋さやか代表)で、小学1年生から6年生までの子どもたち22人がオリジナルパンの商品化に向けて取り組んでいる。近隣にオープンしたパン屋「ぷーぱん」などと協働し、8月28日の発売を目指している。

「売れるパンを作ろう」をテーマに、週に1度の「探求プログラム」で取り組んでいる。「この企画の特徴は、実際に商品化し、販売まで子どもたちが携わるところ」と同代表。「ぷーぱん」のほかファイナンシャルプランナーからも、原価計算、レシピや製造工程、販売戦略、味の種類展開などを具体的なアドバイスをもらっている。

同スクールは昨年、園庭にツリーハウスをつくるプログラムの中で小学生のクラウドファンディングを実施。目標額を達成し、余剰となった支援を、昨年9月に起きた北海道胆振(いぶり)東部地震の寄付金に充てた。「自分の力では何もできないけれど、発信し、仲間をつくることで解決できることもあると学んだようです」と同代表。

パン作りでは、新たな1年生を交えて4月から週に1度会議を開き、意見を出し合ってきた。子どもたちが飽きないよう、意見を出しやすいように工夫、まずは絵を描いて意見を出し合った。「ハサミの形のパン」「納豆のパン」と固定概念にとらわれない自由な意見が出る一方で、「売れるパンは食べやすいパン。リピーターができるパン」「プレスリリースはいつにするか」などと、昨年の経験が生きた場面もあった。

実体験を通した意見も出た。3人家族の児童は、食パンを買っても余らせてしまうと言う。売れる食べ物は健康志向だと分析した声も。食パンの耳が苦手と誰かがいうと、同調する子どもが多く見られた。

商品名は「こども食パン」に決定。豆腐を生地に練りこみ、通常の食パンより小さな型で焼き上げる。耳がしっとり柔らかい仕上がりだ。9回目の現在は販売価格を決めている。さらに「ぷーぱん」のアドバイスを受け、味付けについて話し合いを重ねていく。製造・販売は「ぷーぱん」で行う予定。

◆問い合わせはキッズクリエーションつくば(電話029-869-5830)

【高校野球茨城’19】霞ケ浦、4年ぶり2回目の優勝 打線爆発、守っては完封

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校歌を歌い終え、応援席へ駆け出す霞ケ浦ナイン

【池田充雄】第101回全国高校野球選手権茨城大会は25日、ノーブルホームスタジアム水戸で決勝戦が行われ、霞ケ浦が常磐大を14対0で下し、4年ぶり2回目の優勝を果たした。霞ケ浦は初回から5回まで毎回得点の猛攻。特に4回は5連打を含む打者一巡の攻撃で7点を奪った。守っては先発の鈴木寛人投手が被安打1、四死球0のベストピッチングで無失点完投を果たした。8月6日、阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。

霞ケ浦は1回裏、2安打と2四死球で1点を先制。2回には2死三塁から吉本光甫の中前打で1点を追加。「初球から2球続けてボールになり、次は甘いまっすぐが来ると思って狙った」という。2年生の吉本はこれまで代打での出場が主だったが、この試合で初めて2番に抜擢され3安打の活躍。「期待に応えられたと思う」と笑顔で話した。

3回には死球と安打などで2死二、三塁から、7番・鈴木春樹の右前打で2点追加。「今大会ではヒットが出てなかったが、コーチのおかげでコツがつかめた」と鈴木。4回にはスクイズで1点、5回には1死満塁から走者一掃の二塁打を放ち、この試合6打点という大爆発を見せた。

5回裏霞ケ浦1死満塁、鈴木春樹の中前二塁打で飯塚恒介ら3人がかえる

投手力と守備力のチームと見られていた霞ケ浦が、これほどの打撃力を発揮した要因について高橋祐二監督は、昨年7月に完成した屋内練習場の効用を挙げ、「内野がすっぽり入る関東一の規模。雨の日でもバットが振れ、いろんな練習ができるようになった」と強調した。また、一昨年の土浦日大戦の教訓から、たとえ点差がついても油断せず、次の1点への執念を持ち続けたことも明かした。

パーフェクトに近いピッチングをした霞ケ浦の鈴木寛人

次の舞台はいよいよ甲子園。意気込みについて高橋監督は「4年前の経験を生かしていい挑戦をしたい。バッティングの好調を維持しつつ、万全の状態で臨みたい」と話し、芳賀太陽主将は「県代表として他のチームの思いも背負いながら、胸を張って全力で戦う」と誓った。

【常磐大】山田、児島、鶴見-鶴見、加倉井【霞ケ浦】鈴木寛-鈴木春▽二塁打=飯塚、鈴木春、吉本、鈴木寛(霞ケ浦)
優勝旗とともにダイヤモンドを一周する霞ケ浦ナイン
高橋監督は胴上げで3度宙を舞った