土曜日, 5月 3, 2025
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貴重な野生ラン、最新の園芸品種など500点公開 世界有数 筑波実験植物園で企画展

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最新の園芸品種や貴重な古典品種などのランを楽しむ来場者=つくば市天久保、筑波実験植物園内の温室

【鈴木萬里子】世界有数の野生ラン保全施設として知られる国立科学博物館 筑波実験植物園(つくば市天久保)で18日から「つくば蘭展」が開かれている。温室では、同園が収集した品種の中から、開花中の世界の珍しい野生ラン約200点が公開されている。ほかに協力団体の会員が育てた最新の園芸品種や貴重な古典品種など約300点、計約500点が展示されている。

昨年同園は、絶海の秘境、南硫黄島で自然環境調査を実施し、約80年前に絶滅したと思われていたシマクモキリソウとムニンキヌランを再発見した。発見の経過や南硫黄島のランの最新研究の成果などがポスター展示されている。花茎が2㍍以上伸びる巨大なニューギニアのランも今回、国内で初めて公開された。

初日の18日は朝から来場者がひっきりなしに訪れ、にぎわった。蘭展は「きのこ展」と並び同園で最大の人気を誇り、毎回シニア世代を中心に4000人近い来場者があるという。

世界の貴重な野生ランが公開されている温室で、展示を熱心に見ていた下妻市の70代の女性2人は「こんな貴重なランを知ることが出来て良かった。研究者の皆さんの努力の結果ですね」と感心した様子で話した。

絶滅危惧種の説明を読む来場者=同

つくば洋蘭会と水戸市植物公園蘭科協会の会員が丹精込めて育てた、最新の園芸品種や失われつつある貴重な古典品種なども展示されている。入り口では福田初枝さんが栽培した色鮮やかなカトリアンセの花が出迎える。温室内は色とりどりのランが咲き誇り、その艶やかな色彩と香りでむせ返るほど。龍ケ崎市の50代の夫妻は「友達に勧められて初めて来たが、こんなにたくさんのランがあって驚いた。これから栽培を始めてみたい」と話し、1点1点丁寧に見て回っていた。

大塚初枝さんのカトリアンセ=同

◆会期は25日(日)まで、開館時間は午前9時~午後4時30分。会期中は毎日開園。会期中、イベントが多数用意されている。入園料は一般310円、高校生以下と65歳以上は無料。問い合わせは同園(電話029・851・5159)

主な関連イベントは次の通り。▽多目的温室では「らん蘭ガイド」(平日午後3時より30分間)が開かれ、つくばコレクションの中から「世界に1つだけの花」をめぐる物語を聞くことが出来る。予約不要▽20日(火)と21日(水)はランを使ったテーブルディスプレイを参加者と一緒に作る「テーブルディスプレイを楽しむ」が催される。事前予約必要。材料費500円▽講演会「クモキリソウの仲間を徹底分析」が23日(金・祝)午後1時30分から(事前予約必要)、「南硫黄島の自然とラン」が24日(土)午後1時30分から(予約不要)、いずれも研修展示館3階セミナー室で開かれる▽つくば洋蘭会(斉藤正博会長)は会期中の土日祝日にデスクを設け栽培相談を受け付ける▽香りの専門家が展示品を使ってランの香りの魅力を紹介する「ランの香りを感じるツアー」が24日(土)午前11時から多目的温室で催される。事前予約必要▽ランを木や岩に付けて野生の姿で育てるノウハウを紹介する「ナチュラルスタイルでランを楽しむ」が25日(日)午前10時30分から開かれる。予約不要など。

24万球の光で別世界へ 霞ケ浦総合公園でイルミネーション

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約24万球のLEDライトで彩られたイルミネーション=土浦市大岩田の霞ケ浦総合公園

【谷島英里子】土浦市大岩田の霞ケ浦総合公園で17日、光がつくる”Art”水郷桜イルミネーションが点灯した。来年2月中旬まで毎夜ともされる。

約24万球のLEDライトで公園のシンボルとなる高さ25㍍、羽直径20㍍の「オランダ型風車」を中心に、土浦の地域資源である桜、霞ケ浦、花火、ハス田、帆引き船、筑波山、桜川をモチーフに演出された。恒例の手作り「竹あかり」のほか、会場入り口に霞ケ浦に浮かぶ虹をイメージした「水と虹のアーチ」が設置された。

帆引き船や花ハスも演出された霞ケ浦湖岸=同

午後5時から点灯式があり、中川清市長や子どもたちがカウントダウン。電飾が浮かび上がると、花火が打ち上がり、大勢の市民らが幻想的な雰囲気を楽しんだ。

主催は市民・企業有志で組織される水郷イルミネーション推進委員会。今年で7回を迎えた。代表の広瀬英敏さんは「回る風車や光る羽などを楽しんでほしいです」と話していた。

期間は2019年2月17日まで、点灯時間は午後5時から9時。入場無料。問い合わせは市産業文化事業団(電話029・823・4811)まで。

▽イルミネーション点灯のようす

つくば市職員が酒気帯び運転で検挙 停職5カ月の懲戒処分

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つくば市役所2016 夏

【鈴木宏子】つくば市は16日、酒気帯びで乗用車を運転したとして、こども部幼児保育課主事の男性職員(24)を、同日付けで停職5カ月の懲戒処分にしたと発表した。

市人事課によると、男性職員は今月2日、同課の新入職員歓迎会に出席し、その後有志6人による2次会に参加、お開きになった午後11時30分ごろ、市役所の職員駐車場に停めてあった自家用車で1~2時間、仮眠をとった。

目が覚め、自家用車を運転して帰宅しようとしたところ、3日午前1時28分、同市天久保2丁目の天久保公園近くで、巡回中のパトカーに停止を求められ、酒気帯び運転で検挙された。

職員は1次会でビールやハイボール計4杯ほどを飲んだ。2次会ではハイボールに口を付けた程度だったという。市の調査に対し、職員は「仮眠をとり気分がすっきりしたと思い込んだ」などと話し、酒気帯び運転を認めているという。

1次会には課長らが出席していたが、2次会は管理職は参加しなかった。

市は、管理監督責任があったとして、こども部長と同次長を口頭で厳重注意、幼児保育課長と同課長補佐を文書による厳重注意処分とした。

ほかに、7月31日午後10時10分ごろ、同市上横場の県道で、市生活環境部次長の男性職員(56)が、飲食店駐車場から片側3車線の道路に右折で出る際、右から来たバイクと衝突した事故で、相手方が全治3カ月以上の重傷となっていることから、市は16日付けで、同次長を給料1カ月分に付き減給10分の1の処分とした。

五十嵐立青市長は「市の職員が市民の信頼を裏切り、多大なる迷惑を掛け、心からお詫びします。今後、再発防止に万全を期し、市民の不信を招く行為を厳に慎むよう、綱紀の保持を徹底させます」とするコメントを発表した。

農業テーマパーク、芸術活動拠点など提案 筑波地区の廃校利活用 つくば市

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14日から18日まで筑波地区9カ所で開かれている市と地域住民との廃校跡地利活用意見交換会=14日、つくば市中菅間、旧菅間小

【鈴木宏子】廃校になったつくば市筑波地区の小中学校跡地10校の利活用について、地域住民と市担当課の意見交換会が14日から18日まで同地区9カ所で開かれている。具体的な利活用案について市側から、旧筑波東中学校(北条)跡地にファーマーズビレッジの誘致とジオパーク拠点施設設置、旧田水山小(水守)跡地に文化芸術活動拠点施設整備、旧小田小(小田)跡地を文化財収蔵施設として利用する案などの提案があった。

10校のうち9校は今年4月、7小学校と2中学校が統廃合され、市立秀峰筑波義務教育学校(同市北条)が開校したのに伴って廃校となった。すでに2013年3月に廃校となった1校を含め計10校の利活用について今年度から市の検討が始まっている。今回は市役所内の各課と市民、民間事業者から要望や意見を集め、実現可能性などを検討した結果について、地域住民に示された。

旧東中のファーマーズビレッジは、民間事業者を誘致して、イノシシなど野生動物の食肉や地場産物を食材にしたレストラン、スイーツやワインを提供するカフェ、農産物加工施設、体験型施設などつくり、農業のテーマパークにしようという構想。併せて教室棟の一部を利用し、筑波山地域ジオパークに関する情報を提供して各ジオサイト巡りの拠点となるジオパーク拠点施設を設置する案が示された。

ファーマーズビレッジの誘致とジオパーク拠点施設設置の提案があった旧筑波東中=同市北条

旧田水山小の文化芸術活動拠点施設は、教室や体育館、グラウンドなど廃校全体を活用して、アトリエ、スタジオなどをつくり、作家と市民が芸術活動に親しむ拠点にしようという構想。芸術家が滞在しながら創作活動をしたり、プロを目指す芸術家の卵を応援したり、市の収蔵作品を展示したり、芸術文化に関する講座を開くなどを計画しているという。

文化芸術活動拠点施設整備の提案があった旧田水山小=つくば市水守

旧小田小の文化財収蔵施設は、現在、市内各所に分散して収蔵されている、市内で出土した土器片などの埋蔵文化財や、寄贈された民具などの民俗文化財を集約して収蔵しようという構想。

14、15日に5カ所で実施された意見交換会では、住民から「地域には公民館が無い。公民館や交流センター的な利用と避難所とするのが一番いい」「自然や歴史、農業体験ができる場にしてほしい」「高齢者が健康づくりを施設にしてほしい」などさまざまな意見が出た。市の提案と地域のニーズとに隔たりがある地区もあった。

市の方針として、廃校を地域の集会所にすることについては「区会等に補助金を出して整備することになっているため新たな集会施設は必要ない」「学校の財産区分を今後、教育財産から普通財産に変更すると、使用料が有料になる場合がある」などの説明があり、住民からは不満の声が出た。廃校になってから現在も、各校とも警備や保安、草刈りなどに年間各300万円程度の維持管理費が掛かっているという。

一方、校舎や体育館などが耐震基準を満たしていないため使用を続けられない廃校があったり、市から目立った利活用提案がない廃校もあった。

民間事業者からは、広域通信制高校、消防車など特殊車両組立工場、ペット終末期ケアセンター、日本語学校兼寄宿舎、イチゴ工場、インターナショナルスクール、ベンチャー企業立地支援施設などを整備する提案があったことなども紹介された。

市は引き続き地域住民と協議を重ね、半年とか、地区によっては数年掛けて方向性を決めたいとしている。利用者の優先順位としては、まず市の方針を優先し、さらに地域の要望を取り入れ、市も地域も利用提案がない場合は民間の利活用を検討するという。

◆筑波地区学校跡地の利活用提案に関する意見交換会の日程は以下の通り。

14日(水)▽午前10時~筑波小学校(会場は同小校舎)▽同午後2時~菅間小(同校舎)▽同6時30分~小田小(同校舎)

15日(木)▽午前10時~田水山小(同校舎)▽午後2時~山口小(同校舎)

16日(金)▽午前10時~田井小(同校舎)▽午後2時~作岡小(同校舎)▽午後6時30分~北条小(同校舎)

18日(日)▽午前10時~全校対象(筑波交流センター2階多目的室)

筑波地区廃校跡地10校の主な利活用提案

市の提案 地域の提案
筑波東中 民間事業者によるファーマーズビレッジの誘致/教室棟の一部にジオパーク拠点施設/体育館・武道場は市民に貸し出し/グラウンドは秀峰筑波義務教育学校のイベント時駐車場として利用など
北条小 プール用地に北条保育所の職員駐車場整備/敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など 北条まちづくり振興会が生活芸術体感施設として活用(文化・芸術に関するギャラリー、ネット販売を主とした店舗、創作活動のアトリエ、カルチャースクール、イベントの利用)など
小田小 教室棟の一部を文化財収蔵施設として利用 まちづくり勉強会を通して今後、利活用策を検討
山口小 高齢者の体操教室開催など区会が地域交流の場として利用中/一般財団法人が2教室を会議室として利用要望
田井小 敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など 地域住民が運営する放課後児童の居場所「里山わんぱく館」の整備(体育館、グラウンドと隣接する民有地の里山の一角を借りて冒険遊び場「プレイパーク」を整備するほか、子連れの親子や高齢者の居場所を併設し相互交流する地域拠点として整備
筑波小
筑波西中 体育館・柔剣道場を一般市民に貸し出しなど
田水山小 文化芸術活動拠点施設など
菅間小 敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など
作岡小 敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など
※ほかに場所は未定だが、市が1校に教室を利用した認知症カフェを月1回程度設置など

元数学教師と美術教師 油絵2人展 つくば

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「雪の日(不動院)」に見入る来場者=つくば市二の宮の洞峰公園筑波新都市記念館

【鈴木万里子】つくば市二の宮の洞峰公園筑波新都市記念館で、千葉県柏市在住の毛利敏雄さん(89)とつくばみらい市在住の沼尻正芳さん(67)とによる「第4回絵画二人展」が、開かれている。毛利さんの油彩画26点と沼尻さんの油彩画46点、計72点が展示されている。

2人は同じ公立中学校の教員だった。数学教師だった毛利さんと美術教師だった沼尻さん。教科は違うがウマが合った。毛利さんが退職後、子ども向けに数学を解説した本を出版し沼尻さんが表紙とさし絵を描いた。その後毛利さんが独学で絵を描くようになり、今回4回目となる2人展を開いた。

毛利さんは「来年は卒寿を迎えるが、描こうという気持ちは衰えないし、皆さんに観てもらえる幸せがあるから絵が描ける」と話した。出展した26点中18点はこの1年間に描いた作品だという。日光や会津などの風景画が多く、緻密な作風にファンも多い。千葉県流山市と埼玉県所沢市から訪れた2人は「丁寧に描き込む作風が好きです。つくばは遠いけど毛利さんの新作を観るのが楽しみ」と作品に見入っていた。

筑波山、筆を加えて進化

沼尻さんも自然を描写した作品で四季折々の筑波山を描いた9点が目を引く。「5、6年前から筑波山を描いてきた。同じ絵でも筆を加えて進化させている。楽しんで観てもらえればうれしい」と話した。7点あるヤマユリの絵は、自宅や付近の林の中に点在して咲くヤマユリを描いたもの。自生して咲く、力強い花の生命力を感じさせる。

展示作品の中でも迫力ある「雪の日(不動院)」は、沼尻さんの地元に鎮座する板橋不動尊を描いた作品。柏から訪れた60代と80代の女性2人は「初めてつくばに遊びに来て、偶然この絵画展に出合ってラッキーだった」「寺が雪化粧されていて故郷の北海道を思わせる。冷たい風景なのに、なぜか暖かさが感じられる絵で不思議です」と感想を話した。

沼尻さん作「山百合」(左)と毛利さん作「林の中のログハウス」

◆同展は21日(水)まで。入場無料。開館時間は午前10時~午後5時(最終日は午後3時)。問い合わせは毛利さん(電話04・7143・5754)、沼尻さん(電話090・7277・2328)まで。

「悩み抱える人たちの救いに」 男性専用の電話相談10年 つくば市

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つくば市役所本庁舎

【橋立多美】つくば市男女共同参画室が、誰もが自分らしく生きていけるように様々な悩みを抱える男性の電話相談に応じている。男性専用の相談窓口で、奇数月の第2木曜の受付時間中に電話がかかってくる。男性の専門相談員が応じる。

男女共同参画社会の実現に向けて、これまで女性に対する雇用や暴力などへの支援が推進されてきた。が、非正規雇用の拡大など男性を取り巻く環境が大きく変動し、男性の生きづらさにも注目が集まる。しかし、悩みがあっても「男は弱音を吐くべきではない」と一人で抱え込んでしまいがちだ。

同市では男女共同参画を推進する上で、精神的に孤立しやすいと言われる男性が気軽に悩み等が相談できる体制の整備が必要と、2009年度に男性を対象にした電話相談の窓口を開いた。10年に策定された、第3次男女共同参画基本計画に男性が相談できる体制の確立が盛り込まれたことを機に、男性専用相談窓口を設ける地方自治体は増えてきたが、茨城での取り組みは同市のみ。

夫婦関係の相談が最多

当初は年2回の開設だったが今年度から年6回と充実を図った。スタート時から約10年間の相談件数は85件。内容は夫婦関係が27件と最多。次いで対人関係、暮らし、法律問題、家族関係、労働と続く。2時間30分の受付時間内に毎回3~5人からの相談が寄せられ、10分ほどで通話が終わる場合もあれば、1時間を超えるケースもあるそうだ。

氏名を名乗る必要はないので不確かだが、相談内容こそ違うが同一人物と思われる男性から何度も電話がかかってくるという。岡田健一室長は「誰かと話すことで心の安定を保っているのかも知れない」と話す。また「悩みの深い夫婦や人間関係など、傾聴することで相談者の心を和らげことを基本にしている」とした上で「電話相談は一種のセーフティーネット。悩みを抱える人たちの救いになっていると信じたい」とも。相談内容によっては専門窓口につなげる。岡田室長は「気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。

◆男性のための電話相談
▽相談日時は奇数月の第2木曜日午後6時~同8時30分▽相談料無料(通信料は相談者負担)▽対象は同市在住、在勤、在学の男性▽相談内容は守秘義務によって守られる▽相談員は男性

【相談電話】029(883)1188

土浦出身の漫画家・小林じんこさん個展 原画やイラストなど40点 12月28日まで

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「風呂上がりの夜空に」を描いた漫画家の小林じんこさんと原画=土浦市中央1丁目のがばんクリエイティブルーム

【谷島英里子】土浦市出身の漫画家・小林じんこさんの個展「小林じんこ展」が同市中央1丁目のギャラリー「がばんクリエイティブルーム」を中心に開催されている。1984年の人気連載漫画『風呂上がりの夜空に』の原画など約40点が公開され、全国からファンが訪れている。

小林さんは同年に『メジャーな巻尺』(講談社ヤングマガジン増刊号)でデビュー。その後、初の連載作品『風呂上がりの夜空に』は主人公の高校生2人の恋愛関係を中心に、個性豊かな登場人物たちが繰り広げるエピソードの面白さが読者の心をつかんだ。

展示会場は、ギャラリー「がばん」を中心とした土浦駅前通りの飲食店やホテル計5カ所。漫画の原画や執筆資料として撮りためた写真、近年描いたイラストなども展示されている。ほかに、土浦を中心に活動するイラストレーターや劇団など9組のアーティストも参加し、小林さんの漫画で感じたことを表現した作品も並ぶ。

ギャラリーの入り口は作品に描かれた銭湯「花の湯」にアレンジされた=同

同展実行委員長はギャラリー「がばん」を運営する同市の工藤祐治さん(50)。前々から漫画のファンで、地元出身の漫画家が描く作品を多くの人に知ってもらいたいと企画した。1日から個展が始まり、静岡や名古屋など全国からファンが訪れ、作品の世界を楽しんでいるという。

小林さんは「デジタル化が進んで、実際に手で描いた原稿を見るのは無くなってしまうかもしれない。ペンの筆圧やテープの跡などを感じられるのでぜひ見ていただきたいです」と話している。

参加作品アーティストは次の通り。
▽inemuri(音楽)▽飯塚優子(染色)▽岩田智之(VR)▽かえるかわる子(矢口新聞)▽NONO SEKI(写真)▽百景社(演劇)▽BRAUME(パフォーマンス)▽ふるやまなつみ(イラスト)▽渡辺のり子(ボックスアート)

展示は12月28日まで。問い合わせは実行委員会事務局(電話029・895・0283)まで。

「香害などから健康守る助けに」 有機化合物の基礎を解説 土浦の被害者ら冊子発行

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冊子「絵でとく初めて知る環境の化合物ー命のめばえ、メタンからポリマーまで」
津谷裕子さん

【鈴木宏子】洗濯用の柔軟剤や香りなどが原因で体調が悪くなる人がいる中、身の回りにある有機化合物の基礎知識を知って自ら健康を守る助けにしてもらいたいと、化学物質過敏症の患者や被害者らでつくるNPO「化学物質による大気汚染から健康を守る会」(茨城事務所・土浦市)がこのほど、冊子「絵でとく初めて知る環境の化合物ー命のめばえ、メタンからポリマーまで」(A5版、42㌻)を発刊した。

地球上で有機化合物が誕生した始まりから、化合物の分子構造、結び付く相手を変えて環境の中でどう変化していくか、分子の組み合わせによって性質がどう変わるか、健康によい有機化合物と悪い有機化合物はどこがどのように違うのかなどを、絵や図表を使って分かりやすく筋道を立てて解説している。

その上で、香り製品や化粧品のほか、繊維製品、建築材料などにも毒性がある有機化合物が混ぜられているケースがあるとして「具合が悪くなったら原因を取り除き、体調を取り戻そう」「製品の有害性を伝えて、空気汚染が増えないようにしよう」などと呼び掛けている。

「原因分からず具合悪い人が増えている」

執筆したのは同NPO事務局長で、土浦市に住む元産業技術総合研究所研究者の津谷裕子さん(88)。1996年、東京・杉並に建設された不燃ごみの圧縮・詰め替え施設で健康被害を受けた。被害を乗り越えて2010年にNPOを立ち上げ、化学物質過敏症の原因とされる住宅建材や道路舗装などの空気汚染の調査をしてきた。

ここ数年は米国製の測定器を輸入し、体調不良を引き起こす柔軟剤や芳香剤など身の回りの日用品による空気汚染の実態なども調査している。揮発性有機化合物の一種、イソシアネートという原因物質を突き止め、データを集めて国や自治体に対策を働き掛けたり、市民に呼び掛けるなどの活動に取り組んでいる。

津谷さんは「最近、何が原因か分からないけど具合が悪い人が増えている。一人ひとりが自分の体を守るために基礎知識が必要だが、化学物質は名前を聞いてもよく分からないので、つまずいてしまう人が多い」と話し「自分が杉並のごみ圧縮施設で被害を受けた後、高校の化学の教科書を買って読み直し、有機化合物が分かるようになったように、自分で調べられるようになるための基礎知識を易しく書いた」と話している。

◆冊子は地球環境基金の助成を受けて1000部作成し、希望者に無料で配布している。先着順。問い合わせはメールvoc@kxe.biglobe.ne.jp(同NPO)。

スーパーで部屋探し 無人物件検索機 一誠商事がカスミ筑波大店に設置

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イートインコーナーに設置されたスタッフレスショップ(無人物件検索機)=つくば市天久保のカスミ筑波大学店

【谷島英里子】不動産仲介業の一誠商事(つくば市、五十嵐徹社長)は、10月にオープンしたカスミ筑波大学店に「スタッフレスショップ」(無人物件検索機)を設置した。大学構内への設置は全国初で、アパート・マンションなど筑波大周辺の賃貸物件に絞り、学生に特化したサービス向上につなげる。

店内のイートインコーナーにタッチパネル式の卓上型端末2台を設置。希望する地域や部屋の間取り、設備などを画面上で選び、物件を検索し、閲覧する。好みの物件が見つかればQRコードで読み取ることができる。学生のニーズに合わせ検索できる物件は筑波大周辺の天久保、春日、桜、研究学園に絞った。

つくば桜支店賃貸開発課兼賃貸営業課の片岡智一課長によると、端末には1日平均40件のアクセスがある。物件検索はパソコンやスマートフォンでも可能だが、利用者が多いイートインコーナーに設置することで、食事をしながら友人同士で気軽に閲覧したり、不動産会社は敷居が高いと感じている人でも身近に感じてほしいという考えだ。「同店には中国出身で筑波大卒の社員もいるので留学生への対応もできます。これから学生の部屋探しのピークを迎えるので、ぜひ役立ててほしい」と話している。

カスミ筑波大学店の営業時間は平日午前8時から午後9時、土・祝日は午前10時から午後7時。日曜定休。同端末から物件検索して成約すると生活雑貨詰め合わせのプレゼントがある。
問い合わせは一誠商事つくば桜支店(電話029・863・0111)まで。

慶喜と茨城をテーマに講義 つくば「楽楽大学」

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楽楽大学で講義する由波さん=つくばイノベーションプラザ大会議室

【相澤冬樹】「誰でも入れる楽楽大学、生徒を称してラクダイ生、いつまで経っても卒業できません」と毎度の口上で始まるつくば市の市民大学「楽楽大学」が11日、第49回の開催を迎えた。主催はNPO法人スマイル・ステーション(松浦幹司代表)、明治維新150年にちなみ「徳川慶喜と幕末の茨城」をテーマに取り上げた。講師は県立江戸崎総合高校教諭、由波俊幸さんで、ラクダイ生約60人が聴講した。

由波さんは元県立歴史館主任研究員。丹念に調べ上げた史料を素材にしながら、場慣れした講釈口調で、幕末期のダイナミックな歴史をひもといてみせた。幕末の水戸藩といえば、桜田門外の変に象徴される過激な尊王攘夷思想に走ったように思われているが、「尊王攘夷」という言葉を生み出した水戸学の会沢正志斎の考え方は狭あいなナショナリズムを排し、開国を進めるうえで「日本」という国家像を初めて提示したところに意味があるという。

徳川慶喜(1837 – 1913年)は水戸徳川家第9代当主、徳川斉昭の7男として生まれているが、幼いころから英明さを知られていた。薩摩藩島津斉彬の引き立てなどにより、将来の将軍候補として一橋家に養子に入っている。26歳で14代将軍の後見役に任ぜられてからも、その洗練された物腰、話術は会う人を引きつけてやまなかった。由波さんはその根源には、母親・吉子(登美宮)が有栖川親王の王女であったという出自に由来するところが大きいのではないかとみる。

すなわち「慶喜は徳川家の人間というより公家の出であることに誇りを持っていた。日本の統治機構は幕府でなく朝廷こそが本来担うべきものであると思っていた」。それが京都・二条城での大政奉還(1867年)という歴史につながってくるというのである。NHK大河ドラマ「西郷どん」での描かれ方に異議を唱えつつ、分かりやすい歴史講釈で好評だった。

◆次回12月23日開催が第50回
楽楽大学第1回は2009年8月に開かれ、次回開催が第50回の節目となる。12月23日午後1時40分から、つくばイノベーションプラザ大会議室で、モーハウス代表取締役、光畑由佳さんによる講演を聞く。演題は「まぁるい子育て、ひとりじゃないよ~子育ての扉を開いて繋がろう」。参加費300円、定員100人で、要事前申し込み。問い合わせ電話090-5502-6322(藤原さん)

13日は県民の日 県施設などがお得に

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「県民の日」にお得に利用できる施設と行楽地。つくばわんわんランド(左)、竜神大吊橋(右上)、土浦市立博物館(右下)。

【鈴木宏子】11月13日は県民の日=メモ。県内の小中高校が休みになり、県関連施設の入場が無料になったり割引が実施される県民にお得な日だ。県ホームページなどからお得になる各施設を紹介する。

【つくば市】
▽筑波実験植物園=入園者先着200人に植物園オリジナルのクリアファイルをプレゼント。入園料は大人310円、高校生以下無料。天久保4-1-1 電話029-851-5159

▽つくばわんわんランド=県民を対象に入園料を割引。大人1500円→200円、小人700円→100円。※免許証や保険証などの提示が必要。沼田579 電話029-866-1001

【土浦市】
▽市立博物館=入館料無料(通常は一般105円、小中学生50円)。幕末の町人学者、沼尻墨僊が描いた「鑿井図(さくせいず)」を中心にしたテーマ展「井戸のある暮らしー人々の生活をうるおす」を開催中。中央1-15-18  電話029-824-2928

▽上高津貝塚ふるさと歴史の広場=入館料無料(通常は一般105円、小中学生50円)。「縄文海進」という環境の激変に適応した縄文人の暮らしを紹介する企画展「霞ケ浦の誕生と貝塚ー縄文海進期の人々の暮らし」を開催中。上高津1843 電話029-826-7111

県南
【石岡市】
▽県フラワーパーク=入場料割引。大人740円→370円、小中学生370円→190円。冬のイルミネーションが今年は100万球にスケールアップして15日から点灯するのを前に、13日午後5時30分~6時30分にイルミネーション試験点灯が無料で見られる。下青柳200 電話0299-42-4111

【かみがうら市】
▽かすみがうら市歴史博物館=入場無料(通常は一般210円)。お城をイメージした4階建ての城郭型博物館。坂1029-1 電話029-896-0017

【阿見町】
▽予科練平和記念館=入館料無料(通常は一般500円)。予科練などの資料を保存・展示。廻戸5-1 電話029-891-3344

【稲敷市】
▽こもれび森のイバライド=入園料無料※(通常は大人1000円、小人600円。駐車料金、遊具利用料などは有料)上君山2060-1 電話029-892-3911

県北
【北茨城市】
▽県天心記念五浦美術館=入場無料(通常は一般720円)。日本画家、児玉希望の回顧展を開催中。大津町椿2083 電話0293-46-5311

【日立市】
▽かみね動物園=入園料無料(通常は大人510円、小人100円)。県内唯一の動物園。チンパンジーやサルなどの行動展示などに力を入れている。宮田町5-2-22 電話0294-22-5586

▽奥日立きららの里=入場料のみ無料※(通常は大人320円、小中学生100円)。全長1188㍍と日本一長いすべり台「わくわくスライダー」(大人1回520円、小中学生320円)がある。入四間町863-1 電話0294-24-2424

【大子町】
袋田の滝=トンネル入場無料(通常は大人300円)。秋は色とりどりの紅葉が滝を彩る。袋田3-19 電話0295-72-4036

【常陸太田市】
▽竜神大吊橋=渡橋料無料(通常は大人310円、小中学生210円)。渓谷は赤や黄色に色づき、11月末まで「竜神狭紅葉まつり」が開催中。日本一高いバンジージャンプも有名。天下野町2133-6 電話0294-87-0375

【那珂市】
▽県植物園=入場無料(通常、植物園は一般300円)。「秋まつり」を開催。先着200人に花の苗プレゼント、朝どり産みたて卵のつかみどり、子ども植物教室や森の工作(参加費200円)などのイベントを開催。戸4589 電話029-295-2150

県央
【ひたちなか市】
▽国営ひたち海浜公園プレジャーガーデン=遊園地の乗りもの1日フリーパスを割引。3200円→2500円。阿字ヶ浦町552-18 電話029-265-8185

【水戸市】
▽偕楽園好文亭=入場無料(通常は大人200円)。先着50人に花の種プレゼント。秋は園内のもみじ谷が日没から午後9時までライトアップ。見川1ー1251 電話029-244-5454

▽弘道館=入館料無料(通常は大人200円)。三の丸1-6-29 電話029-231-4725

▽県近代美術館=入館料無料(通常は企画展含め一般1190円)。同館開館30周年記念特別展「ポーラ美術館コレクションーモネ、ルノワールからピカソまで」など開催中。千波町東久保666-1 電話029-243-5111

▽県立歴史館=入館料無料(通常、特別展開催中は一般600円)。学習支援展示「ちょっと昔のくらし」を開催中。紅葉したイチョウ並木のライトアップや、コンサート、ワークショップなどを実施。緑町2-1-15 電話029-225-4425

▽徳川ミュージアム=県内小中学生のみ入館料無料※。通常は2室開催で大人1100円、子ども800円)。常設展「明治150年記念 水戸徳川家の名宝展」、企画展「刀KATANA」を開催中。見川1-1215-1 電話029-241-2721

▽水戸市立博物館=入館料無料(通常は一般200円)。明治維新150年記念事業「みと歴史探訪ー明治・大正期の水戸を行く」開催中。 大町3-3-20 電話029-226-6521

▽県庁三の丸庁舎(旧県庁舎)=屋上(塔屋)などを特別公開。三の丸1-5-38 電話029-301-2375(県管財課)

【大洗町】
▽アクアワールド県大洗水族館=入館料を割引(大人1850円→930円、小中学生930円→460円、幼児310円→無料)。磯浜町8252-3 電話029(267)5151

【笠間市】
▽県陶芸美術館=入館料無料(通常は一般720円)。「欲しいがみつかる・うつわ展-笠間と益子」を開催中。お菓子と抹茶を楽しむお茶会(先着80人、500円)など開催。笠間工芸の丘では手ひねり体験の割引(3240円→1620円)もある。笠間2345 電話0296-70-0011

鹿行
【神栖市】
▽港公園展望塔=入場無料(通常は大人200円)。高さ52㍍。鹿島灘や鹿島臨海工業地帯の大パノラマが見渡せる。東深芝10 電話0299-92-5155

県西
【坂東市】
▽ミュージアムパーク県自然博物館=入場無料(通常は大人740円、高校・大学生450円、小中学生140円) 企画展「くだもの展」を開催中。大崎700 電話0297-38-2000

中華そば無料

▽幸楽苑ホールディングスは県内全44店で「茨城県民の日感謝祭!」を開催。先着100人限定で、極上中華そばを1杯無料で提供する。101人目以降、同中華そばを注文した全員に、次回使える極上中華そば1杯無料券(使用期限は14~30日)をプレゼント。

県外施設もお得に

県外の民間施設でも割引などが実施される。
【福島県】
▽スパリゾートハワイアンズ(いわき市)=入館料割引。大人3500円→2800円、小学生2200円→1760円、幼児1600円→1280円。入場券購入で発行される「県民パスポート」提示で特典、施設内ビュッフェレストラン「パーム」10%引き、ウォータースライダー3種共通1日券2300円→1300円※。30日まで。電話0570-550-550(ナビダイヤル)

【栃木県】
▽那須ハイランドパーク(那須町)=ファンタジーパスセット(入園+乗り放題パス)中学生以上5300円→4400円、小人3700円→2900円※。30日まで。電話0287-78-1150

【千葉県】
▽成田ゆめ牧場(成田市)=小学生以下入場無料、家族3世代での来場で全員無料(通常は大人1400円、小人700円)※。電話0476-96-1001

▽鴨川シーワールド(鴨川市)=入館料割引。高校生以上2800円→2000円、小人1400円→1000円(小人はスタンプラリーノート付き)※。30日まで。電話04-7093-4803

▽マザー牧場(冨津市)=入園料割引。中学生以上1500円→1300円、小人800円→無料※。18日まで。電話0439-37-3211

【東京都】
▽サンリオピューロランド(東京都多摩市)=窓口でいばらきKids Clubカードを提示して大人券を窓口価格で購入すると、購入した大人券の枚数分の小人券が無料になる※。25日まで。電話042(339)1111

▽よみうりランド(東京都稲城市)=入場無料、ワンデーパスを一律3300円で販売(県民と同伴者4人まで)※。電話044(966)1111

※は免許証や保険証など県民であることを提示することが必要。

メモ
【茨城県民の日】1871(明治4)年11月13日、廃藩置県により茨城県が誕生したことにちなんで、1968(昭和43)年に県条例で定められた。

バレーボールV2リーグ開幕 つくばサンガイア 1勝1敗で発進

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富士通戦の第3セット、ブロックアウトを取る小針幸選手(左コート)=土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館

【池田充雄】10日に開幕したバレーボールVリーグ2部(V2)男子のつくばユナイテッドサンガイア(SunGAIA)は、土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館でホームゲーム2連戦を行った。10日の東京ヴェルディ戦では尻上がりに調子を上げ3-1で勝利したが、11日の富士通カワサキレッドスピリッツ戦では昨季王者に0-3のストレート負けを喫し、1勝1敗という結果で開幕節を終えた。

昨季のサンガイアは、開幕直後のスタートダッシュに成功し台風の目になったものの、中盤以降は失速し9勝12敗の7位でシーズンを終えた。新リーグとなった今季は、V2初代チャンピオンの座を目指し選手のモチベーションも高い。

富士通戦で、浜崎勇矢主将を先頭に入場するサンガイアの各選手=同

「去年は攻めのチームだったが今年は守りも強化している。また『結束』をチームスローガンに掲げ、何があっても求心力を失わないことを目指している。どのチームも僅差(きんさ)で、勝ちを積み上げたところが上位に行くと思う。取りこぼしなく戦っていきたい」と都澤みどり監督は意気込む。

キャプテンを務めるのは、大分三好から今季再加入した浜崎勇矢選手。若いチームの中で周りに声掛けでき、リーダーシップを取れる選手として期待されている。浜崎自身も「コミュニケーションは意識的に多くしている。自分自身の経験などこのチームになかったものを若い選手に伝えたい」と思いを語る。

富士通戦の第2セット、ブロックに飛ぶ奥村航選手と瀧澤陽紀選手=同

「去年までは攻撃の仕方が単調だった。サーブの緩急や前後の揺さぶり、ブロックのタイミングなど練習してきたことを徹底して出しながら、多彩な攻撃を展開していきたい」と語るのは、昨季に続いて攻撃の主軸を担う瀧澤陽紀選手と小針幸選手。今後の試合の注目ポイントもこの辺りにあると言えそうだ。

敗れた富士通戦について都澤監督は「攻撃のリズムはあったが工夫が足りなかった。離される展開ではなく手応えを感じていたが、点を取りきれなかった」と振り返った。第1セットは一進一退の展開から逃げ切られ、第2セットは序盤リードするものの引き離せず、終盤の軟攻失敗やブロックミスなどで逆転され流れを失った。また要所要所でのサーブミスやスパイクミスも痛かった。「ホームでストレート負けと悔しい敗戦になったが、課題をクリアにし、さらにチーム力を高めていきたい」と、都澤監督は今後を見据えていた。

第71回土浦市美術展 市民の力作336点一堂に 18日まで開催

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自作の書についてギャラリートークで解説する飯田武弘さん(右端)と中川勝子さん(左)=土浦市大和町のアルカス土浦1階

【鈴木萬里子】1947年に始まり県内一歴史のある公募展「第71回土浦市美術展覧会」が、土浦駅前のアルカス土浦(同市大和町)1階市民ギャラリーで開かれている。昨年オープンした同ギャラリーの開館1周年記念として開催された。

主催は同市、同市美術展委員会(坂本淳委員長)など。日本画(31点)、洋画(101点)、彫刻(10点)、美術工芸(43点)、書(101点)、写真(50点)6部門の計336点が展示され、質の高い作品の数々に来場者らから感嘆の声が上がっていた。70代の男性は「毎年楽しみに来ている。このギャラリーは、2年前までの会場とは違う雰囲気があって、観賞するには良い。作品も年々素晴らしくなっていると思う」と話していた。

土、日曜にはプロの作家でもある同会委員が、自作の作品の前で解説するギャラリートークが催されている。11日は自作の書を飯田武弘さんと中川勝子さんが解説した。飯田さんは自作の行書について「一字一字誰にでも分かるように書いた。線を強く出すよう墨も濃くした」など、来場者の質問にも答えながら、丁寧に解説した。中川さんは「平安時代の雅を出すような紙を使っている」と、かな書を分かりやすく解説した。ギャラリートークに参加した60代の女性は「今日は絵を観に来たが、書は絵とは違って墨の雰囲気が落ち着きますね」と話した。

全作品の内、無監査作品85点、公募251点。公募作品の7%に奨励賞が授与され、3回以上の受賞で「無監査出品者」となる。今展の奨励賞は、日本画で受賞した101歳の栗又芳湖さんを始め17人に授与された。つくば市から来場した絵画が趣味だという70代の女性は「土浦の市展は歴史があるだけに作品も素晴らしいものばかり。特に奨励賞受賞の作品には感心して観ています」と話していた。

◆ 奨励賞受者は以下の通り(敬称略)。

〈日本画〉栗又芳湖「熊野古道」

〈洋画〉石黒加代子「水路」、竹中輝行「妙高山」、塚越孫治「古城のある風景」、吉田美代子「さんぽみち」、若泉健「晩秋の筑波」

〈彫刻〉北沢努「晩秋の筑波」

〈美術工芸〉小島紀行「凸印花大皿 (自然釉)」、雨貝洋子「織り成す美 桜と湖面」

〈書〉齋藤壽峰「出靡時以娯志・入無楽以消憂(曹植)」、鈴木静翠「草かすみのうた」、槇田真水「唐詩」、柳生愛香「雲消ゆる」、矢口恭子「いまさくら」

〈写真〉庄子一男「心 灯」、高木紀英「羨望の眼差し」、髙橋政男「一意専心」

◆無鑑査出品者推挙

〈日本画〉栗又芳湖「熊野古道 」

〈洋画〉枝村文子「ひとり」

〈美術工芸〉鈴木定吉「焼締壺」

〈書〉山室重洋「身にしみて」

〈写真〉荒井知「捕獲 (オワシ)」

◆ギャラリートークは、17日(土)午前は日本画、午後は洋画2回と写真。18日(日)午前は書。解説時間は同ギャラリーに問い合わせを(電話029・846・2950)。

◆入場無料。会期は18日(日)まで。開館は午前10時~午後6時(最終日は3時まで)。

油絵の作品に見入る来場者ら=同

カスミ従業員らが霞ケ浦湖畔でごみ回収 自転車など粗大ごみも見つかる

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不法投棄された自転車を回収するカスミ従業員たち=土浦市滝田

【崎山勝功】霞ケ浦湖畔の環境を保全するために、大手スーパーのカスミ(本社つくば市西大橋)は10日、霞ヶ浦市民協会(土浦市中央)と共催で「霞ケ浦湖岸ゴミ拾い」を行い、同社の従業員ら104人が参加して、土浦市滝田の蓮河原漁港から桜川河口周辺にかけて放置ごみの回収に当たった。同社は2017年11月に初めて湖岸清掃に取り組んで以来、今回で3回目。

土手周辺に捨てられたブラウン管テレビを回収するカスミ従業員たち=同

従業員たちは、ごみ袋を片手にヨシなどが生い茂る湖岸に向かい、散乱した空き缶やペットボトル、農業用ビニールなどのごみを回収した。中には不法投棄されたブラウン管テレビや自転車などの粗大ごみが捨てられており、従業員たちは協力しあって回収した。自転車の回収に当たった同社グランプルシェ(LALAガーデンつくば内店舗)の倉持雪夫さん(53)は「びっくりした」。同じく自転車の回収に当たった同社千代田店の中村真希さん(31)は「自転車が捨てられているとは思わなかった」と、それぞれ話した。

「泳げる霞ケ浦」を目指し、市民の立場から幅広い活動を行っている霞ヶ浦市民協会の滝下利男理事(71)は、「水際が一番ごみがたまる。特に植物があるところにはごみが波で打ち寄せられる」として、湖岸に自生するヨシがフィルターの役割を果たしている状況を説明した。その上で滝下理事は「(霞ケ浦に)流入する河川からごみが運ばれてくる。台風や増水のときがひどい」と明かした。

ごみ拾いには同社の石井俊樹社長も自ら参加し、従業員たちと一緒にごみを拾った。石井社長は「(捨てられたごみは)ビニールやペットボトル、プラスチックストロー含め、日常の生活用品が多い。我々スーパーが販売しているものが消費者を通じてごみになる。我々が啓蒙活動としてごみを減らす活動をしないといけない」と話した。

回収された放置ごみ=同

同社では、レジ袋削減運動や食品用発泡スチロールトレーのリサイクル活動などに精力的に取り組んでいる。ごみ拾い運動の運営に当たった、同社環境社会貢献部の小島雅弘・社会貢献担当は「今回は河口側まで範囲を広げてやったので、その分多かった。これからも続けていく」と語った。

筑波大、流経大に引き分け リーグ優勝逃す 関東大学サッカー

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【筑波大₋流経大】前半32分、ペナルティーキックを決めた筑波大MF西澤健太(右端、水色のユニホーム)=龍ケ崎市中里のたつのこフィールド

【崎山勝功】第92回関東大学サッカーリーグ戦1部後期第20節の筑波大₋流通経済大(通称、茨城ダービー)が10日、龍ケ崎市中里の市陸上競技場たつのこフィールドで行われ、筑波大が2-2で流経大と引き分けた。筑波大の引き分けにより、関東大学サッカーリーグ1部の優勝が早稲田大学に決まり、筑波大は今期のリーグ優勝を逃した。

筑波大は、前半32分にMF西澤健太(4年)がペナルティーキックで先制点を決めた。流経大は同点に追いつこうと筑波大ゴールを攻めるも、GK阿部航斗(3年)の堅守に阻まれ、筑波大優勢のまま前半を折り返した。

勢いに乗る筑波大は、後半5分に西澤がFW三笘薫(3年)のアシストを受けてゴールを決め2-0と点差を広げた。しかし、同40分に流経大MF鈴木哲平(4年)に失点を許したことから試合の流れが変わり、後半終了間際のアディショナルタイム5分に流経大FW高澤優也(4年)にペナルティーキックを与え失点、筑波大は茨城ダービーを制することができなかった。

【筑波大₋流経大】後半5分、流経大ゴール前で競り合う筑波大FW三笘薫(水色のユニホーム)=同

6月9日に行われた前期第9節の茨城ダービーでは、筑波大が流経大に5-0で圧勝していた。後期は流経大が「ホームグラウンドでの連敗は避けたい」と、筑波大に意地を見せた格好になった。

筑波大の小井土正亮監督は「結果は残念。ただ我々に甘さがあっての失点」と険しい表情を見せた。今期のリーグ優勝は逃したものの10日時点ではリーグ2位。残り2試合を前に全日本大学サッカー選手権(インカレ)出場圏内の上位6チーム入りをほぼ確実にしている。小井土監督は「(リーグ戦が)あと2試合ありインカレもあるので、まだまだ成長しないといけない」と話した。

流経大の中野雄二監督は「今日負けるとインカレ出場が危うくなるので首の皮一枚でつながった」と安堵の表情を見せた。その上で「筑波大と緊迫感のあるゲームをやれたことは良かった。前回は0-5と歴史的大敗をした。今日も0-2になって嫌な雰囲気だったが、追いつけたのは(選手が)成長したからだと思う」と振り返った。

筑波大は2017年度の関東大学サッカーリーグ1部で13年ぶりの優勝を果たし、16年度のインカレでは13年ぶり9回目の日本一に輝いた。流経大は17年度のインカレで3年ぶり2回目の日本一を果たすなど、両大学とも毎年Jリーグに選手を送り込んでいる強豪同士。

開始早々長蛇の列 土浦でカレーフェス開幕 11日まで

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長蛇の列ができた土浦カレーフェスティバルのブース=土浦市川口2丁目のJ:COMフィールド土浦

【谷島英里子】全国各地のご当地カレーが味わえる「第15回土浦カレーフェスティバル」(土浦市など主催)が10日、土浦駅東側の同市川口2丁目、J:COMフィールド土浦で開幕した。多彩なカレーやB級グルメの店など計68店が出店し、大勢の人たちが詰めかけた。11日まで。

会場は、全国カレーエリア、カレーのまち土浦エリア、全国グルメエリアの3つに分かれている。毎年出店している北本トマトカレー(埼玉県)や門司港発祥焼きカレー(福岡県)、昨年グランプリの土浦ぢんぎすスープカレー(土浦市)、飯村牛のビーフシチューカレー(土浦市)には、開始早々の午前10時から長蛇の列ができた。一杯500円前後のメニューが多い。

今回、県内から初出店の磯原シーサイドホテルは、あんこう唐揚げとあん肝入りの「鮟鱇(あんこう)カレー」を販売。ホテル代表の萩原丈太郎さんは「あん肝の濃厚さがたっぷりなので、あんこう好きにはたまらないと思う。ぜひ食べていただきたい」と話す。

カレー以外にも、串焼きソーセージや富士宮焼きそば、三埼まぐろラーメンが販売され、にぎわった。

同フェスでは、来場者の投票でナンバーワンを決める「Cー1グランプリ」が催されている。昨年までは、主菜、麺、創作の3部門からグランプリを決めていたが、今年から、全メニューからグランプリを決定する。表彰式は11日午後2時ごろを予定している。

C-1グランプリの投票箱に票を入れる来場者=同

モール505で産業祭にぎわう

同駅西側の同市川口1丁目、ショッピングモール、モール505では第42回市産業祭が催され、地元の商業・工業・農林水産品を紹介する全41団体のブースがずらりと並んだ。JA土浦の野菜直売コーナーには、レンコンやダイコン、ネギなど旬野菜が販売され、多くの人たちが手にしていた。11日まで。カレーフェス、産業祭いずれも午前10時から午後3時まで。

旬の野菜を販売するJA土浦のブース=土浦市川口1丁目のショッピングモール505

霞ケ浦産キャビア成るか? 県が試験飼育に着手 コイの次を模索

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県内で養殖されているチョウザメ(常陽新聞提供)

【山崎実】霞ケ浦の水産振興対策の一環として、県は高級食材の県産キャビアの開発に取り組む。内水面支場(行方市)の老朽化した研究、実験棟を建て替える必要があり、既に設計段階に入っているが、「まだ出発点。高い目標への挑戦になるが、何とか軌道に乗せることができれば」(県水産振興課)と、新たな資源開発に期待している。

キャビアの生産、商品化は、民間企業が先行している。県は今夏、特殊バルブ・流体製造メーカー「フジキン」(本社大阪市)の万博記念つくば先端事業所(つくば市御幸が丘)からチョウザメの幼魚約500尾を分けてもらい、試験飼育、研究を始めた。大井川和彦知事も「試験結果によるが」と前置きし「内水面のコイとか、いろいろな養殖のさらに次に代わるものとして、可能性があるか無いか。現実性があるかどうかを試験し、採算に乗るなら新しい産業を興していくのが、水産試験場の役目だと思う」と述べ、事業推進に積極的だ。

チョウザメの卵のキャビアは、幼魚から約10年経たないと生産、商品化は難しいといわれ、陸上での養殖条件、飼育環境などが課題だ。フジキンは、霞ケ浦の淡水を利用しているが、開発に着手したばかりの県は「ほかにも酸欠対策など、クリアすべきハードルは低くない」(同課)という。

養殖、研究開発は内水面支場で行うが、研究棟や魚類の飼育実験棟を、現在地に建て替える。面積は2棟合わせ、約2000平方㍍程度になる。

霞ケ浦に導入されているコイの小割式(湖内にいけす網を設置)養殖業は、1982年に8640㌧の生産量を記録していた。しかし、2003年のコイヘルペスウイルス(KHV)病の発生で生産休止に追い込まれ、09年から再開。生産量では全国一を誇っているが、現在は5000㌧前後で推移し、コイの次に代わる養殖業の模索が続いている、

水槽での完全養殖に成功し、商品として売り出しているフジキンのキャビアを例にとると、その値段は特別価格で30㌘入り約1万4000円、10㌘当たり3000~4000円の高級食材だ。県内では数社が手掛けているという。

シラウオ、ワカサギなど寒曳(び)きの季節を迎えた霞ケ浦。将来、キャビアも名産の一つとして名を連ねることができるかどうか、まだ緒についたばかりだ。

オレンジリボンたすきリレー 土浦を出発 児童虐待防止啓発

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オレンジ色のタスキを付けて土浦市内を駆ける走者たち=9日午前8時30分ごろ、土浦市大和町

【崎山勝功】11月の児童虐待防止推進月間に合わせて、啓発活動「子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー2018」の出発式が9日、土浦市役所うらら大屋根広場で催され、県内の児童福祉施設職員ら21人が小雨が降る中、ゴールの県庁(水戸市笠原町)に向かって出発した。

出発式で中川清市長は「将来を担う子どもたちを虐待から守ることは大人の使命」と述べ児童虐待防止を訴えた。中川市長からオレンジ色のたすきを手渡された走者たちは午前8時30分ごろ、市長の合図に合わせ、県庁までの約50㌔の道のりを駆け出した。

同リレーは、児童虐待防止を広く市民に知ってもらおうと、活動の象徴であるオレンジリボンをたすきに見立て、リレーでつなぐ活動。土浦(県南)、日立(県北)、古河(県西)の3コースから県庁までそれぞれ約50㌔を300人近いランナーがリレー形式で走る。県児童福祉施設協議会、県要保護児童対策地域協議会が主催し、2013年から今年で6回目となる。

中川市長(右から3人目)からオレンジ色のタスキを手渡される走者=土浦市役所うらら大屋根広場

住民の通報増加、表面化へ

県こども家庭課の統計によると、県内の児童虐待相談対応件数は、16年が2038件(全相談件数の36・61%)で、10年前の662件(同13・64%)と比べ3倍に増加している。

県土浦児童相談所の高橋活夫所長によると「かなり住民の方々からの通報が年々多くなっている。そういう意味では住民の意識が高くなっている」という。「今までだったらしつけとみなされていたものが、虐待、子どもに良くない、と捉えられるようになった」とし、しつけ名目で行われていた虐待が表面化するようになったと話す。

16年度の児童虐待の内訳は▽心理的虐待54・8%▽身体的虐待25・4%▽ネグレクト(育児放棄)18・2%▽性的虐待1・6%となっている。

加害者は▽実母46・9%▽実父42・6%▽実父以外の父6・9%と、実母と実父で8割以上を占める。

被害児童の年齢は▽小学生35・9%▽3歳~就学前24・4%▽0~2歳児17・5%▽中学生14・7%と、力の弱い0歳から小学生が8割近くを占める。

現在開会中の県議会12月定例会(会期は10月29日~11月14日)では、児童虐待防止条例案が議員提案され、児童相談所や市町村間での適切な引き継ぎの実施や警察との連携強化、児童福祉司など専門職員の増加が盛り込まれ、審議されている。高橋所長は「国も県も(児童相談所の)体制充実をしていこうという方向に向かっている」と述べた。

紅葉始まる 幹線道路沿い街路樹 つくば

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紅葉が始まった牛久学園線の街路樹=つくば市松代

【橋立多美】日中は10月中旬並みの暖かさだが朝晩は冷え込み、つくば市でも紅葉が見られるようになった。ことに主要幹線道路沿いの街路樹が虹色に染まる自然の営みは、季節を実感させてくれる。

同市の街路樹は、土地に合った10種類の樹木から東・西大通りは主としてケヤキ、シラカシ、トウカエデ、ユリノキを、土浦学園線にはイチョウ、北・南大通にはトチノキ、牛久学園線はアメリカフウが選ばれている。

また、樹木は植え方に工夫を凝らして美しい景観づくりがされている。樹木を等間隔に並べず、2本の樹木を3㍍の間隔で植樹する方式を採用したことで幹の緑の量が多く見え、樹根が交錯して強くなった。

牛久学園線(国道408号線)の背の高い街路樹・アメリカフウはモミジバフウとも言われ、紅葉が美しい樹木。都市の動脈として同線が開通してから40年。根をどっしりと大地に張り、日当たりの良い東側の樹木から紅葉が進んでいる。季節は少しずつ初冬へと移りつつある。

また同市にはイチョウの黄葉を楽しめるスポットも多く、二の宮の洞峰公園内のイチョウ並木は人気がある。8日現在、葉は緑濃く、鮮やかな黄色のじゅうたんを堪能するにはまだ時間がかかりそうだ。同市春日在住の初老の夫妻は「まだ色づいていなくてがっかり。また来ます」と話した。

緑濃い洞峰公園のイチョウ並木=同市二の宮

旧総合運動公園用地に土砂、がれき不法投棄 つくば

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門扉とかぎが壊された旧総合運動公園用地入り口=つくば市大穂

【鈴木宏子】つくば市は7日、同市大穂、旧総合運動公園用地(つくば市土地開発公社所有)入り口の門扉とかぎが壊され、敷地内に土砂やがれきが不法投棄されていたと発表した。

市財政課によると、10月25日、市職員が、入り口の門扉の南京錠が切断され、門扉がよじれて、約50㍍ほど入った敷地内にがれきなどが投棄されているのを発見した。6月上旬から10月25日までに不法投棄されたとみられるという。

がれきには住宅廃材などが混じり、近くには車両のタイヤ跡などが残っていた。捨てられた量は、大型ダンプ4台程度、約100立方㍍という。

市は同29日、つくば北警察署に器物損壊の被害届けを提出。同日午前11時30分、同署が市職員立ち会いで現場検証した。

今後、市は土砂やがれきの成分を分析し有害物質がないかなどを調査した上で撤去する予定という。

再発防止のため、かぎを二重にし、防犯カメラや看板を新たに設置したほか、今後、つくば市防犯、環境美化サポーターなどによるパトロールを強化するという。