金曜日, 11月 22, 2024
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【震災7年】参加者減、支援の在り方模索 筑波大生が福島避難者交流会

【崎山勝功】東日本大震災から7年を迎えるのを前に、福島第1原発事故による福島県避難者交流会が25日、つくば市松代の松代交流センターで開かれた。被災地支援に取り組む筑波大学の学生団体「Tsukuba for 3・11」が主催し、避難者や筑波大生など約20人が参加した。筑波大生からは、7年経ち支援の在り方を模索しているという声が聞かれた。 「ありがとアート~日常へ感謝をこめて」と出した交流会で、避難者が身の回りの出来事や感謝のメッセージを折り紙などに書いて、貼り絵のように大きな木の形をつくる「ありがとうの木」作りと、使用済みの食用油でつくったロウソクを用いた「エコキャンドル」作りが行われた。 「ありがとうの木」は4グループに分かれ、チラシなどを使って貼り絵をしたり、折り鶴を貼るなど制作に取り組んだ。さらに葉っぱの形に切った折り紙に感謝のメッセージを書いて模造紙に張り付けた。完成した「木」は、3月1日から4月下旬まで筑波大学第3エリアA棟1階に展示される。 午後に行われたエコキャンドル作りでは、さいの目に切られたさまざまな色のロウソク原料が用意され、参加者らは空き瓶や卵の殻に詰めてロウソクを自作した。エコキャンドルは例年3月11日、土浦市の震災イベントで点灯されてきたが、今年は主催者の都合により開催されないため、参加者が各自持ち帰った。 参加した福島県南相馬市出身の主婦(62)=つくば市在住=は「ありがとうの気持ちを手作りのもので表現できるのは素晴らしい。私たちはいろいろな人のお世話になって現在まできている」と話した。南相馬市にあった自宅はすでに解体し、つくば市に永住する予定という。 学んだこと「日常は当たり前じゃない」 同団体メンバーの池田花於里(かおり)さん(19)=同大1年=は「3・11から学んだことは、日常は当たり前じゃないということ。参加者と一緒に日常を振り返り、何に感謝しているか、何に感謝すべきかを改めて確認するイベントにした」と狙いを語った。交流会のコンセプトを決める際「復興支援を手伝っているが、震災から7年も経って復興支援と言い続けることに疑問を感じた」という意見が出たことから日常を振り返るイベントにしたという。一方で「避難者の参加が減っている。どういう方向で進めていったらいいか悩んでいる」と話し、支援のあり方を模索していると述べた。 代表の小林彩香さん(20)=2年=は、7年経ったが移住先の環境になじめずに周囲から孤立する避難者がいるとした上で「震災から時間が経っていくと、逆に心の傷や、福島に帰れないという思いが募って、交流会に出てこられなくなってしまう面があるのかなと思う。どこまで避難者を支援していけるのかがこれからの課題」と話した。「震災から7年も経つのにふるさとに帰る目途が付かない、帰るに帰れないので、つくばに永住しようか迷っている人もいる」と避難者の複雑な心境を明かし、「当事者に寄り添う姿勢を大事にしていく」との姿勢を改めて明確にした。

女子プロ野球入団の岡田桃香さん 東風高でネット確定申告を体験

【崎山勝功】土浦市出身で4月から女子プロ野球球団・レイア(京都府)に入団する岡田桃香さん(17)=つくば国際大学東風高校3年=が21日、かすみがうら市上土田の同校で確定申告を体験した。インターネットでの確定申告(e-Tax)普及促進のため、土浦税務署が岡田さんを「e-Tax推進大使」に委嘱し実施した。 岡田さんが「プロ野球選手として収入を得た」との想定で、事業所得を申告する確定申告書の作成を体験。税務署職員から操作方法を教わりながら、パソコン上で確定申告書を作成した。体験した岡田さんは「(職員に)聞きながらだったけど、ワンクリックでどんどん進めるし、自分で計算しなくても(確定申告が)できる」と感想を話した。 塩田義道署長は「わざわざ申告会場に来なくても、自宅のパソコンで24時間いつでも申告ができる」とメリットを説明した。 3月21日、名古屋ドームでデビュー 岡田桃香さんは、3月21日にナゴヤドーム(名古屋市)でのリーグ開幕戦でデビューする。 同校男子硬式野球部に所属し、17年夏の高校野球県大会の開幕式に参加。同年11月のプロテストに合格し、女子プロ野球球団に入団を決めた。レイアは選手育成が目的の球団で、優秀な成績を収めると現在3球団ある女子プロ野球のトップチームのいずれかに所属できる。岡田さんは身長163㌢、右投げ左打ち。同球団では背番号36番で内野手を務める。 岡田さんは「これからプロになって、まずはけがをしない身体を作り、トップチームの球団に入って、新人王と三冠王を取りたい。女子プロ野球の普及に努めたい」と抱負を述べた。 塩田署長は「岡田さんには子どもたちの『憧れの的』になって、女子プロ野球を大いに盛り上げていただきたい」とエールを送った。 ◆自宅パソコンで確定申告をする「e-Tax」の方法は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして申告書を作成する。申告書の提出方法は①作成コーナーから「e-Tax」でデータ送信(事前にマイナンバーカードと電子情報を読み込むICカードリーダライタが必要)②プリンターで印刷して税務署に郵送(マイナンバーカードやICカードリーダライタが無い人向け)―の2種類がある。同署によると、2017年分の確定申告では全申告者の49・1%がネットでの確定申告(郵送での提出含む)という。2019年1月からはIDとパスワードがあればe-Taxを利用できるようになるという。

食品を福祉施設に カーブスがフードドライブ展開 15日まで

【崎山勝功】家庭にある食品を募り、食料を必要としている福祉施設の子供たちや女性などに寄付するフードドライブ=メモ=を、女性専門のフィットネスクラブ「カーブスジャパン」(本社東京)が、15日まで実施している。つくばなど県内38店舗を含む全国約1800店舗で、常温保存食品の寄付を受け付けている。同キャンペーンは2007年から毎年行われ今年で11回目。 このうち、カーブスつくば大角豆店(つくば市大角豆)には、会員から乾麺や調味料などの食料品が集まっている。「9年間ほぼ毎回寄付している」という、同店会員でつくば市の主婦(73)は「ささやかな気持ちから寄付している。何かの助けになればいい」と話す。 同店の坂本春香店長(31)は同キャンペーンが会員の間で定着していると語る。西村夏海サブマネージャー(29)は「人が集まる場所でないと食料品を集めるのは難しいので、少しでも広まれば」と、フードドライブ運動の広まりを訴える。 同店では集まった食料品を福祉施設などに寄付した際、会員に向けて贈呈時の写真を貼りだして報告しており、つくば市の主婦は「報告を見て『役に立ってよかった』と思う。ほかのグループや施設でも取り組んでもらえれば」と話した。 同社広報室によると、17年実施の同キャンペーンでは県内の会員など約5000人(16年は約4650人)が参加。県内の店舗で計約8t(16年は約8.2t)の食料品が集まった。会員からの寄付に加え、報道などで一般市民が同キャンペーンを知り、同社店舗を訪れて食料品を寄付した例もあったという。 県内各店舗で集められた食品は、昨年はつくばなどの県内17カ所(16年は12カ所)の児童養護施設や母子生活支援施設などに寄付され、施設数はこれまでで過去最多となった。 受け付ける食品は、賞味期限が18年5月1日以降まである缶詰やレトルト食品、コメなど常温保存可能な未開封の食料品で、生ものや冷凍食品は対象外。同店は女性専用のため男性は店舗入口での受付となる。問い合わせ先はカーブス本社(フリーダイヤル0120・441・029)。 ◆メモ・フードドライブ 家庭にある食品を募り、食料を必要としている子どもたちや女性、高齢者に寄付する運動。1960年代に米国アリゾナ州フェニックスで始まり、現在では全米各地の学校、企業、地域で一般的に行なわれている。同様の活動として「フードバンク」があり、県内ではフードバンク茨城(本部牛久市)が活動している。

「見た目に楽しい」が人気 バレンタインデー商戦大詰め

【崎山勝功】14日のバレンタインデーに向けて、スーパーなどの小売店や洋菓子店でバレンタインデー商戦が大詰めを迎えている。これまでは女性が男性に向けてチョコレートを贈るのが一般的だったが、近年では女性の友人同士でチョコを贈りあう「友チョコ」や、購入者本人が食べるために購入する「ごほうびチョコ」など贈り方が多様化しているという。 大手スーパーのイオンつくば店(つくば市稲岡)では、1階催事場に特設コーナーを設けて販売に力を入れる。「LOVE(ラブ)!をばらまこう!」を今年のコンセプトに据え、チョコレートを「みんなで贈り合う文化」を推進している。同社の広報担当者は「いろいろな贈り方が増えているので『好き』という気持ちだけでなく、感謝の気持ちを込めてバレンタインチョコを贈り合えれば」と説明する。 同店のチョコ売り場には最大約1000品目をそろえており、化石や化粧品の形をした個性的なチョコレートをはじめ、自分で作る人向けに原材料の板チョコや調理器具などを販売。中には男性への「チョコと抱き合わせの贈り物」として、男性用下着も販売している。同社では「贈り方も多様化しているので、いろいろなニーズに合わせた商品を用意している」という。 今年の売れ行き傾向として、広報担当者は「見た目にも楽しいチョコが人気。女性から見て楽しめるチョコが選ばれる傾向にある」と分析する。 売り場を訪れた龍ケ崎市の会社員女性(38)は「会社の友だちに10個ぐらい贈る予定。上司には友だちよりちょっと上のものを贈る」と、チョコレートの品定めをしていた。

理工系の書籍充実 リブロ クレオから移転、11日キュートに再オープン

【崎山勝功】つくばエクスプレス(TX)つくば駅近くの大型商業施設クレオ2階(つくば市吾妻)で営業していた書店「リブロ」(本部東京都豊島区)が、クレオの閉鎖に伴い、隣接のキュート2階に移転して11日から営業を再開した。新店名はリブロつくばキュート店。 「文化の発信拠点」を担う書店が全国的に減少傾向にある中、稲葉順店長は「(つくばは)30年来付き合いのある土地なので、つくばの本屋を守る」と意気込みを示した。その上で「ネット通販もあるけど、実際に見て、触れ、判断する手助けをしたい。書籍の中身を見て自分の感覚に合うかはネット通販では分からない」と、本と触れ合うことの重要性を説く。 同店は広さ約191㎡、取り扱い冊数は約4万冊。市内のショッピングモール内にある大型書店と差異化を図るため、理工系新書「講談社ブルーバックス」専用の本棚を2つ設置するなど理工系図書を充実する。主な客層として筑波大の学生や市内在住の研究者らを想定しており「車を使わなくても行ける書店」「コンパクトで幅広く」をコンセプトに据える。 同店を訪れた東京理科大薬学部5年の女子学生(23)=同市在住=は「理系を専攻しているので、勉強に役立ちそう。電車で通学しているので、駅の近くに書店があるとありがたい」と話した。 同店は1985年のクレオ開業以来、西武筑波店5階で約30年にわたり営業していたが、2017年2月末の西武撤退に伴いクレオ2階に移転。今年1月末のイオンつくば駅前店の撤退で、キュートに再移転した。

節分に向け恵方巻商戦ピーク

【崎山勝功】3日の節分に向け、恵方巻(えほうまき)商戦がピークを迎えている。スーパー、コンビニ各社や外食産業などがこぞって参入し、PRに余念が無い。 大手スーパー、イオンつくば店(つくば市稲岡)では、すし売り場に特設コーナーを設けて販売に力を入れる。飲食店ガイド「ミシュランガイド東京」で7年連続三ツ星を受賞したすし店「鮨(すし)よしたけ」が監修した「極(きわみ)恵方巻」(税込1058円)を中心に、魚介類やローストビーフなどの具材を取り入れた各種恵方巻を売り出している。 「極」は、エビ、煮アナゴなど8種類の具材を使った太巻きずし。のりは、1月下旬に佐野厄除大師(栃木県)で祈祷を済ませたものを使うなど随所で差別化を図っている。 2日、同店の売り場を訪れた土浦市の60代主婦は「夫婦2人で食べます」と恵方巻を買い求めていた。 イオンの広報担当者によると今年は、通常サイズ(約18㎝)よりも半分の長さのハーフサイズが増えており、種類の違うハーフサイズを3本パックにまとめ、食べ比べを楽しめるよう工夫しているという。 恵方巻を広めるきっかけを作ったコンビニ店でも、1月ごろから店内に恵方巻の模型やPRポスターを掲示し販売している。イワシ1匹の塩焼きを丸ごと包んだ「まるごといわし巻」など、意表を突いた商品を出す回転すしチェーン店もある。  

「筑波大生の演奏に元気もらった」 森の里団地 130人がジャズ楽しみ交流

【崎山勝功】つくば市茎崎地区の住宅地、森の里団地でこのほど、森の里自治会文化部主催の「新春ジャズコンサート」が開催された。会場の森の里公会堂多目的ホールには小学生から年配者まで約130人が詰めかけ、筑波大学ジャズ愛好会「ゑひもせス」の演奏に聴き入った。 ジャズの定番曲「A列車で行こう」「イパネマの娘」「テネシーワルツ」など、アンコール曲も含めて全11曲を約2時間にわたり演奏した。住民たちは体でリズムをとって楽しんでいた。 同自治会は、昨年も同大のジャズ愛好会に出演を依頼。今年は今春卒業する4年生が主力の「ゑひもせス」の5人が出演した。演奏中にメンバーが卒業間近なことを語りかけたことから、演奏終了後に会場から「頑張れ!」の声援が送られた。 ボーカルとピアノ担当の奥田展也さん=芸術学群4年=は「エールに心から感謝、うれしい。地域の人たちの温かさを感じた」と話した。昨年も別のメンバーと出演したというアルトサックス担当の江橋佑奈さん(22)=同大比較文化学類4年=は「このメンバーでしかできない演奏ができた。卒業の節目になる」と語った。 主催した文化部の吉田敏部長は「森の里に限らず茎崎地区は高齢化が進んでお年寄り世帯が多くなった。家に閉じこもらず身近な場所で住民が交わることができるよう、四季折々にイベントを開催しており、新春コンサートもその一環。若い人たちが熱心に演奏するジャズの名曲に元気をもらったと思う」と話した。

愛国学園高のリンゴ型コロッケが優勝 龍ケ崎でコンテスト

【崎山勝功】コロッケによるまちおこしに取り組んでいる龍ケ崎市で、おいしくて、見た目もユニークなコロッケを競い合う「第5回コロッケコンテスト コロリンピックin龍ケ崎」(同市商工会主催)がこのほど、同市上町のにぎわい広場で開かれた。具にリンゴを練り合わせたリンゴ型コロッケを考案した愛国学園大学付属龍ケ崎高校チームの「AIRYUコロッケ」が優勝した。 同市は県内で最初に、ご当地グルメによるまちおこしに取り組み始めた。コンテストには市内外から計16組がエントリーし、書類審査を通過した10組が出場した。審査員や会場の市民らが「見た目」と「試食」の2点から審査を行った。 優勝したリンゴ型コロッケを考案した愛国学園高1年の和田奈津希さんは「たくさん練習して、みんなで頑張って、優勝できて本当に良かった」と笑顔で答え、同1年の高橋園花さんは「味付けが大変だった」と、納得のいく味を出すまでの苦労を語った。 惜しくも2位となったのは市立城南中学校チームの「ぎょうざコロッケ」。同中2年の菅原千聖さんは「味の審査で高い評価をいただけてうれしかった。入賞も難しいと思ったけど、2位になれてよかった」と述べた。同2年の信田レイナさんは「準優勝したことはうれしい。できれば優勝したかった」と悔しさを見せた。 3位は、調理師を目指す若者らが学ぶつくば栄養医療調理専門学校(牛久市ひたち野)1年の松田黎奈さん(19)=常総市=。同市のマスコットキャラクター「まいりゅう」をかたどったコロッケを出品した。松田さんは「もう一度チャレンジしてみたい」と再戦への意欲を見せた。   第5回コロッケコンテスト審査結果 順位 参加者・コロッケ名 優勝 愛国学園大付属龍ケ崎高チーム「AIRYUコロッケ」 2位 龍ケ崎市立城南中チーム「ドンと伝わる城南魂!うますぎぎょうざコロッケ」 3位 つくば栄養医療調理専門学校・松田黎奈さん「ギョウザコロッケ」 4位 一般・牧野朋子さん「いがくりコロッケ」 5位 一般・北島文男さん「ジィジィコロッケ」 6位 県立竜ケ崎二高・伊藤萌音さん「さつマロンチーコロッケ」 7位 県立竜ケ崎二高・山崎優衣さん「とろ~りとまらんトマトライスコロッケ」 8位 つくば栄養医療調理専門学校・平野理花さん「おでんコロッケ」 9位 つくば栄養医療調理専門学校・木村瑞紀さん「ミルフィーユコロッケ」 10位 一般・佐々木浩子さん「佐々木さんちのキャベツコロッケ」

無料塾が資金集めバザー 市内に2カ所目の開設目指す つくば

【崎山勝功】つくば市内で学童保育と低所得・ひとり親家庭向けの無料塾を運営するNPO法人「居場所サポートクラブROBE(ロベ)」が14日、チャリティーバザーを同市上横場のつくばショッピングセンターアッセで開いた。収益を、無料塾の運営費用と同市内に2カ所目の無料塾開設費用に充てようと開催した。 会場には、同クラブに寄付された衣類、運動靴、羽毛ふとんなどの生活用品や、ランドセル、ピアニカなどの学用品が出品された。値段は一律1点100円以上、買い物をする側が値段を決めるというルールで、来場者たちが品定めをして購入していった。 バザーを主催した同クラブの森美智子理事長によると、今年の夏ごろをめどに同市吾妻地区に2カ所目を開設する予定という。同クラブでは2016年7月から同市谷田部地区で無料塾を開設している。運営する中で、他地区の子どもたちを受け入れる場をつくる必要性が出てきたという。「(つくば駅に近い)吾妻地区はバスなどの公共交通機関で通えるし学習指導ボランティアの筑波大生も来やすい」と話す。 現在、谷田部地区の無料塾には、約30人の小中学生が通っており、週2回「おにぎりボランティア」がおにぎりなどを差し入れし、学習と食育の両面で支えている。開始当初は「つくば市は税収が高い地域だから、そんなに困窮した世帯がいるのか」との声もあったという。開始当初は7人だった生徒がわずか1年半で約30人に増加。無料塾の開講で潜在化していた貧困が可視化された現実がある。 バザーは、2月12日と3月ごろにも同ショッピングセンターで開く予定。

「復興に役立ちたい」 福島出身の橋本航太さん 自衛隊霞ケ浦駐屯地で成人式

【崎山勝功】中学1年生のとき東日本大震災で被災した福島県三春町出身の橋本航太さん(20)が10日、陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地(土浦市右籾)で成人式に臨んだ。橋本さんは3等陸曹。「災害派遣や訓練で辛い状況に置かれても屈しない強さを持った自衛官になりたい」と抱負を語った。きょう11日は震災から6年10カ月目。 震災直後、被災者の救護支援活動に従事する自衛隊員を目の当たりにし「身近に姿を見て憧れた」。中学卒業後に陸上自衛隊高等工科学校(神奈川県横須賀市)に迷わず入校し、卒業後、正式に入隊を果たした。 「環境が変わり最初は慣れるのに時間が掛かって、訓練が大変だったけど、2年間ここ(霞ケ浦駐屯地)にいて慣れてきた」と語り、「将来的には地元(福島県内の駐屯地)に帰って親を支えられたらと思う」と抱負を述べた。福島県の復興に役立ちたいという。 霞ケ浦駐屯地では今年、自衛官と事務官計47人が成人の仲間入りをした。式典には任務などによる欠席者を除く38人が出席し、1人ずつマイクスタンドの前に出て「成人としての自覚と自信を持ち業務に励んでいきます」などと抱負を述べた。 同駐屯地司令の山内大輔陸将は「心身ともに健康で明るく、楽しく、地域から信頼される自衛隊員として、一日一日を大切に生き、輝かしい明日を期待して日々精進することを期待する」などと訓示。新成人者代表の澁山虎留(たける)3等陸曹(20)は「いついかなる任務が与えられようとも、完遂できる隊員となれるよう使命を自覚し、若さとあくなき情熱を持ってまい進する覚悟」と答辞を述べた。

工夫次第で和やかに成人式 龍ケ崎 中学校で分散開催 旧交温める

【崎山勝功】8日の成人の日を前に、県内39市町村で7日、成人式が催された。手荷物検査や検問など物々しい雰囲気で実施されたつくば市と異なり、終始和やかな雰囲気で実施された式典もある。龍ケ崎市では市内6中学校で成人式を分散開催し、新成人は互いに旧交を温め合った。 7日、横綱稀勢の里の母校、市立長山中学校(同市長山)には、振袖やスーツ姿の同中卒業生ら約90人の新成人が集まった。会場の同中体育館には、物々しい鉄柵や私服警官の姿は一切なく、終始和やかな雰囲気で式典が進行した。式典終了後は記念写真撮影やビンゴゲームが行われ、新成人に笑顔が絶えなかった。 同中出身で千葉ロッテマリーンズ投手の原嵩さん(20)は「久しぶりに会った人ばかり。(昨年)手術を受けた後で落ち込んでいたけど、仲の良かった人の顔を見て元気になった」と語った。 終了後は、新成人たちが体育館に並べられたパイプ椅子の片付けをし、養生シートを畳むなど、自主的に手伝う姿が見られた。 ■喧騒問題化、1998年から変更 同市生涯学習課によると、同市でも1997年まで他市同様に市内1カ所の施設に新成人を集める方式だったが「式典時の喧騒や新成人たちのまとまりの無さ」などが問題になった。このため98年からは市内6中学校に分散して成人式を執り行う方式に変更。成人式の運営を各中学出身の新成人に任せた。 学校関係者などによると、成人式を1カ所で集中開催すると、異なる中学出身者との間でトラブルになったり、一部の新成人に「悪目立ちをしよう」などの心理が働くこともあるという。分散開催について学校関係者からは「自分の母校で『悪さをしよう』という新成人はいない」と評価する声が聞かれた。 同中で成人式の運営に当たった、成人式実行委員長の大野隆博さん(20)=茨城大生、同市=は「久しぶりに集まるメンバーとの再会になるので、しっかりと運営できるよう、楽しい時間になるよう心掛けた」と式典を振り返った。その上で各中学校ごとの分散開催について「自分たちの仲間や親しんだメンバーばかりなので安心できる。特別目立とうとしなくても大丈夫なのかなと思う」と話した。

厳戒態勢で成人式 つくば市 手荷物検査、検問も

【崎山勝功、谷島英里子】昨年逮捕者を出し「荒れる成人式」となったつくば市で7日、成人式が催された。会場の同市竹園、つくばカピオ入り口では新成人たちのかばんを開けさせて手荷物検査が実施されたほか、会場前の路上2カ所では警察官が検問をするなど厳戒態勢の成人式となった。式典は来賓あいさつなどが大幅にカットされ約30分で終了した。 会場では警備員40人を始め消防団、市職員など約200人が警戒に当たった。入り口前の手荷物検査では、かばんの中に酒類やクラッカーなどが入っていないか念入りに調べた。 市から派遣要請を受けて、つくば中央署、つくば北署、県警本部応援部隊など多数の制服・私服警官が配置。会場前道路の2カ所で検問が実施されるなど「荒れる成人式」の再発防止に務めた。捜査関係者の一人は「何かあったらすぐに逮捕する。2年連続で騒ぎは起こさせない」と警備体制に自信を見せた。 周辺の路上では時折、2人乗りの改造バイクがのぼり旗を立てて爆音をとどろかせたり、車高を低くした改造車が走行するなどが見られたが、県警の検問で会場に入るのを阻止された。一部の新成人の男性らが酒類を持ち込もうとして、警察官に阻まれる一幕もあった。 会場内は、ステージ前に紅白幕をかぶせた鉄柵が設置され、鉄柵前には警備員が配置。式典は昨年までは来賓あいさつなどを含め2時間以上かかったが、今年は来賓あいさつなどをカットし、五十嵐立青市長のあいさつと津軽三味線「井坂斗絲幸社中」の演奏を含め約30分で終えた。 五十嵐市長は、昨年の逮捕者を出した成人式に触れ「安易な道を選べば『去年問題があったから、今年はやめよう』というのがおそらく一番簡単な方法でした」と述べ、開催中止を検討したことを明かし、「難しいから、報道されたら、嫌だから止めようではなく、皆で話し合ってどうすればいいかを考えた。今日は警察の協力、警備の方、市の担当者が何時間も(話し合いを)重ねて開催に至った」などと話した。 式典に出席した新成人の女性3人は「友だちと会えたのが一番うれしい」「大人になったな、という感じ」「気持ちが高ぶる」とそれぞれ感想を述べ、中学校時代の同級生らと写真撮影に応じていた。厳戒態勢の警備については特に感想はなく、むしろ大騒ぎをする新成人に対し冷ややかな表情を向けた。 市職員の一人は、テレビなどで荒れた成人式が放送されることについて「暴走するバイクを映したり、一部の目立つ若者だけを取り上げて『これがつくばの成人式だ』というのは困る。他にもちゃんとした成人がいる」と、報道姿勢に苦言を呈した。 同市の今年の新成人は県内最多の2774人。このうち1727人が出席した。つくば中央署によると今年は逮捕者は出なかった。

新たに3カ所が落下の危険 筑波大渡り廊下 通行禁止に

筑波大学(つくば市天王台)で連絡通路(渡り廊下)の屋根が崩落した問題で、同大は21日の定例記者会見で、落下の危険がある渡り廊下が新たに3カ所で見つかったと発表した。いずれも18日に通行禁止にしたという。 3カ所は▽平砂学生宿舎8号棟~9号棟間の渡り廊下(1975年施工)▽同宿舎10号棟~11号棟間の渡り廊下(同年施工)▽医学エリア4B棟~4C棟間の渡り廊下(2005年施工)。平砂宿舎の2カ所は、10日に崩落した人文社会学系棟などがある第1エリアの連絡通路屋根と同じ42年前に建築された。医学エリアは建築後12年しか経っていない。 いずれも建築基準法が定める3年に1回の定期点検が必要な施設の対象外とされ、これまで特に定期点検は行われなかったという。10日に起きた連絡通路屋根の崩落事故を受けて、構内の連絡通路全77カ所を12日から緊急点検したところ、問題の3カ所でボルトがさびていたり、接合部にすき間が見つかったため通行禁止にした。 一方、10日に屋根が崩落した通路については、屋根の解体・撤去工事や通路破損箇所の修理が終了し、20日から再び通行できるようになった。 同大では今後さらに、連絡通路全77カ所の調査を外部の専門業者に依頼することを検討している。(崎山勝功・ラヂオつくば特約記者)  

「カレーの日」地域の高齢者に人気 第2.4金曜に1食350円 龍ケ崎市社協

1食350円でカレーライスと野菜サラダが食べられる―。龍ケ崎市社会福祉協議会中央支所(同市上町)が毎週第2・4金曜日に開く「カレーの日」が、地域住民の人気を集めている。社協がカレーライスを低価格で提供する取り組みは珍しいという。 月2回午前11時30分から毎回20食限定で「野菜たっぷりカレー」と旬の野菜を使ったサラダを提供。持ち帰りもできる。「毎回午後1時ごろには完売する」(社協担当者)ほど。同支所がある市中心部の商店街には飲食店が少ないため、「カレーの日」開催日には市内中心部に住む高齢者が集まってくるという。 同社協によると「近所の人たちが集まって楽しくおしゃべりしながら食事をしてもらえる場所」をつくろうと利用者などにアンケートを取った。高齢者から「カレーを作ると余ってしまってもったいない」という声が寄せられたため、2014年11月から「カレーの日」を設けた。 当初は牛スジ肉を使った牛スジカレーを提供していたが、利用者アンケートで「野菜のカレーが食べたい」との意見が多かったため、ニンジン、ジャガイモなど野菜中心のレシピに変更。ジャガイモが型崩れをしないようにニンジンと別に下ごしらえをするなどの工夫を重ね、今年6月からリニューアルした。 調理は市内のボランティアが担当し、開催日には午前9時から同支所の調理室で調理に当たる。ボランティアの60代女性は「調理は全然大変ではない。主婦歴何十年で以前は給食ボランティアもやっていた」と話す。 社協の担当者は「たくさんの人に集まってもらうのが一番。家に引きこもっている人が外出してもらう機会になれば」と語った。(崎山勝功) ◆問い合わせ先は龍ケ崎市社会福祉協議会中央支所(電話0297・64・4335)まで。

「体験学習・合宿は福島へ」 キャラバン隊がPR 震災やエネルギー学ぶコースも

東日本大震災と福島第1原発事故からの復興を目指し、福島県への体験学習やスポーツ合宿などの誘致を訴える「福島教育旅行・合宿誘致キャラバン隊」がこのほど、つくば市吾妻、筑波学院大学内のNEWSつくば編集部を訪れ「ぜひとも福島県に足を運んでいただきたい」と訴えた。 キャラバン隊は福島県観光物産交流協会の会員ら3人。担当者らは、自然体験や震災学習などをアピールする「福島県教育旅行総合ガイドブック」や「ふくしま復興ツーリズムガイドブック」などのパンフレットを手に「安全、安心の『福島の正しい情報』と、福島の魅力として『福島でしか学べないこと』を伝えていきたい」と語った。 原発事故から6年9カ月経った今も放射能を心配する一部の保護者の声が根強くあることから、全国に専門家を派遣して、各学校の修学旅行説明会で保護者に説明したり、実際に学校の先生に福島県に来てもらい、放射線などを調査してもらった例もあるという。 同県では、2016年7年に震災や原発事故について学べる施設「福島県環境創造センター交流棟 コミュタン福島」(同県三春町)が開所するなど、教育旅行施設の充実を図っている。 モデルコースとして、会津若松市で戊辰戦争の歴史を学んだり、喜多方市で農業体験をしたり、日本ジオパークに認定されている磐梯山で自然を体験する体験学習などがあるという。津波被災地を見学して復旧の様子を実際に見たり、小中学校や高校を訪問して学校間で交流したり、原発や再生可能エネルギーについて学ぶコースなども紹介している。 学校行事の一環として福島県内で宿泊を伴う教育旅行を実施すれば、バス経費の一部を補助する制度もあるという。 同協会によると、震災前の2010年度は教育旅行の来県者数が70万9332人(延べ宿泊者数)だったが、震災から5年後の16年度は43万5648人(同)と、震災前の約6割の回復にとどまっている。 キャラバン隊は計21人。7班に分かれ5日からの計4日間の日程で、茨城県内116カ所の学校や報道機関などを訪問して、福島県への教育旅行・合宿誘致を訴えた。(崎山勝功)

都心の外国人旅行客を茨城に つくばで商談会 大手旅行会社に売り込み

都心に集中する訪日外国人旅行客(インバウンド)を茨城・千葉エリアの観光地に誘致するための商談会「第6回JATAインバウンド商談会」(日本旅行業協会=JATA=主催)がこのほど、つくば市竹園のつくば国際会議場で開かれた。ホテルやレジャー施設など茨城・千葉地域の観光産業関係者ら153人が参加し、大手旅行会社に向けて、茨城・千葉地域の観光資源を売り込んだ。 茨城県国際観光課の大賀庸年係長は、訪日外国人旅行客を呼び込む県の施策として、PRと情報発信、旅行商品づくり、受け入れ態勢の整備の3つの柱を掲げ、「都心に集中している外国人をいかに茨城に来てもらうか、単純に泊まるだけでなく、観光資源があることをPRしたい」などと語った。 ホテルオークラフロンティアつくば(つくば市)の大内裕・宿泊セールス課予約担当課長は「茨城は観光資源のPRはまだまだ。紅葉シーズンの筑波山も日本の人にもインバウンドにもまだまだPRが出来ていない」と課題を挙げ「もっと茨城をPRするお手伝いができれば」と話した。 テーマパーク「こもれび森のイバライド」(稲敷市)の運営会社ファームの担当者は、同園での乗馬体験を例に「欧米の人は日本らしい『和』の雰囲気を求めているが、アジアの人には乗馬は喜ばれるのではないか」と、どの国の旅行客をターゲットにするかで売り込む商品が違ってくると話し「今回商談会に参加したのを参考に、ゼロベースからインバウンド対策や集客について考えていきたい」と述べた。 質高いプロフェッショナルな商品を 外国人旅行客の茨城への誘致について観光学が専門の大島愼子・筑波学院大学学長は「茨城県は豊かな自然と文化と食があり、更なる訪日外国人の誘致が期待できる。東京と関西に偏りがちな訪日外国人を誘致するためには、まず地域が自分たちの文化資産を知り、情報発信することが必要。観光客は新しい魅力を常に探している。観光業界は、外国人の個人旅行者に質の高いプロフェッショナルな商品を提供していただけたら」とコメントした。(崎山勝功)

ヘイトスピーチ規制に前向き 五十嵐つくば市長 11月の街宣活動受け

つくば市内で11月、排外主義を掲げるヘイトスピーチ=メモ=の街頭宣伝活動があったのを受けて、五十嵐立青市長は6、7日の市議会一般質問で、ヘイトスピーチを抑止する対策に前向きな考えを表明した。 五十嵐市長は、6日の一般質問で小森谷佐弥香市議(つくば・市民ネットワーク)の質問に対し「ヘイトスピーチはあってはならない」と述べ、規制のガイドラインを設けている神奈川県川崎市の事例を念頭に「大阪や川崎などの事例があるので参考にしながら、憲法に保証された(言論の)自由を留意をする必要があるが、ヘイトスピーチを抑止する取り組みについては進めていきたい」と答弁した。 7日の一般質問でも、滝口隆一市議(共産)の質問に対し「ヘイトスピーチ対策法第4条第2項の規定に基づき、地域の実情に応じた対策を講じていく」と答弁。「ヘイトスピーチを抑止する対策を進めていきたい」と改めて表明した。 同街頭宣伝活動は、11月12日、同市吾妻のつくば駅前で「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の会員ら約20人により行われた。県警によると「在特会のつくばでの街宣活動は初めて」。当日は50人近くの警官が警戒に当たったほか、周辺では市民らが「差別主義者(レイシスト)監視中」や「差別街宣にNO」などのプラカードを掲げ抗議した。(崎山勝功) ※メモ 【ヘイトスピーチ】人種、国籍、思想、宗教、性的指向など変えることが難しい個人や集団の特質に対し、暴力や差別をあおる発言や行動。国内では2016年6月に「ヘイトスピーチ対策法」が施行されたが、差別的言動の解消に向けた教育・啓発活動に重点が置かれ、罰則規定はない。

土浦消防Aが3連覇 県民駅伝大会

第34回県民駅伝競走大会(県体育協会主催)が9日、那珂市向山の笠松運動公園補助陸上競技場の周回コースで開かれ、職域対抗の部(45組参加)で、土浦消防Aチームが52分00秒で優勝。昨年よりタイムを46秒縮めて大会3連覇を果たした。 同部門で同じく出場した土浦消防Bチームも、昨年よりタイムを16秒縮め54分16秒で4位入賞と健闘。表彰対象の8位までのうち、1位と4位を土浦勢が占めた。 レースは、同公園の周回コース1周3.1㎞を、走者5人がタスキをつなぎ、合計タイムを競った。 土浦消防Aは、1区は笠間市消防A(笠間市)にリードを許したものの、2区走者の中川慎太郎(25)が首位に躍り出た。その後は3、4、5区とも首位をキープし、5区走者の福本純(29)が独走状態でゴールした。 クラブ対抗の部(41組出場、走者1チーム5人)では県南の牛久走友会A(牛久市)が54分17秒で7位入賞と健闘を見せた。 市町村対抗の部(23組、走者7人)には、土浦、牛久、龍ケ崎、守谷市と県南勢4チームが出場した。県北、県央勢に苦戦したものの、市町村から複数チームが出場した場合は表彰は1チームのみという規定に基づき、土浦市チームが1時間16分34秒で繰り上げて8位に入賞した。 入庁1年目、2区の中川慎太朗 ライフセービング全国2位の実力発揮 職域対抗の部で首位に躍り出た2区走者の中川慎太郎(25)は土浦消防本部入庁1年目。学生時代からライフセービングに取り組み、今年のライフセービング全日本大会で2位の実績をもつ。 「走る力の強化の一環」として同消防本部の陸上部に入った。中川は「ライフセービングで砂浜を走るのは慣れているけど(本格的に)陸で走るのは初めて。前の区間の方に配置してもらって安心して走ることができた」とレースを振り返った。 土浦消防A・Bチームの木村真也監督は「今年1年目のルーキーの中川が入ってかなりの好タイムを出した」と高く評価した。 最終走者としてゴールした福本は「皆の力で優勝できたのでほっとしている。いろんな方に協力してもらって大会に出場できているので感謝でいっぱい。来年は4連覇に向けて頑張りたい」と意気込みを示した。 木村監督は「皆、実力を出した。互いに切磋琢磨して練習をしたのが良かった。速い新人が入ってくればいい刺激になる」と述べた。Bチームについても「『Aチームに負けない』という気持ちがあったせいか、タイム差もあまり無くいい走りができた。今年は目標に『ワン・ツー・フィニッシュ』を立てていたけど及ばなかった」と語った。 土浦消防Bの5区走者の田崎平生(20)は「去年も(土浦消防)Aチームが1位でBチームが4位。来年こそはワン・ツー・フィニッシュを達成したい」との目標を示した。(崎山勝功) ※区間賞(県南分のみ)は次の通り。 ◆職域対抗の部 3区・中泉英行(土浦消防A)10分36秒▽4区・伊豫田悠(同)10分36秒▽5区・福本純(同)10分39秒 ◆市町村の部 4区・高橋実里(守谷市)10分38秒※区間新記録 出場チームコメント 【クラブ対抗の部7位】▷牛久走友会A・5区走者、青山直毅(30)=初めて走ったので完走できればいいかな思った▷青山努監督=選手全員が頑張ってくれて本当に良かった 【市町村対抗の部8位】▷土浦市チーム・3区走者、柴崎伊武希(高校2年)=8位入賞できるとは思ってなかったけど、チーム全員で頑張って走って結果を残せることができて良かった。来年は今年以上のタイムと成績を残したい 【市町村対抗の部10位】▷龍ケ崎市チーム・油原信義総監督=個々に選手みんながベストタイムを出していた。あとは中学生選手の底上げが必要。 【市町村対抗の部11位】▷守谷市チーム・高橋義久監督=「本格的に走る」というよりは楽しく走るのを目的にエントリーした。みんながそれぞれ楽しく走れたので結果には十分は満足。 【市町村対抗の部15位】▷牛久市チーム・高橋信博監督=選手みんながそれぞれ力を出し切って頑張ってくれた。  

太平洋戦争開戦の8日 つくばで「不戦のつどい」 ふかしイモの試食体験も

1941年、旧日本軍がハワイの真珠湾を攻撃し太平洋戦争が始まった12月8日に合わせて、「12・8不戦のつどい」(同実行委員会主催)が8日午後6時から、つくば市並木の並木交流センター2階大会議室で催される。今年は茨城大学人文社会科学部の佐々木啓准教授を講師に迎え「戦争する国の作られ方―『先の大戦』から考える」と題した講演会を開く。 戦争を絶対に繰り返さないため、つくばで戦争体験を語り継ぎ、平和を守り、交流しようと、1981年から毎年12月8日前後に催されている。 主催者は、ここ数年の間に、特定機密保護法、安保法制、共謀罪などが成立したことに危機感を抱き、今回は、戦中に国家がどのように国民を総動員体制に取り込んでいったかを具体的な事例を通し現在の状況と対比して学びたいとしている。 会場では、戦中戦後に主食代わりに食べられた、ふかしたサツマイモの試食も行う。(崎山勝功) ◆資料代500円。問い合わせは同実行委員会事務局(電話029・861・7320)。

県警がYouTubeで情報提供呼び掛け 牛久の未解決強盗致死事件 防犯カメラの映像公開

2000年に牛久市で起きた未解決の強盗致死事件=メモ=について、県警は動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)の「茨城県警察公式チャンネル」に、事件の情報提供を呼び掛ける動画を公開した。県警は「どんな情報でもいいので教えてほしい。それが事件解決につながる」と話している。 当時、事件現場近くのコンビニ店の防犯カメラに映っていた重要参考人とされる男性4人の映像とナレーションを中心に構成された2分20秒ほどの動画。「重要参考人の男4人は、現在では推定年齢30代後半から40代。茨城県南部や千葉県に土地勘のある人物と推定される」などと特徴を説明している。 制作には、広報担当の30~40代の警察官や事務職員ら3~4人が当たり、ナレーションを警察官が担当した。試行錯誤を重ねて10月31日に公開を始めた。 県警によると、重要参考人4人は「事件当時は少年であることが否定できない」が、容疑者が検挙され、容疑者が事件当時未成年であることが分かった場合は「動画を削除する」としている。 県警は、事件発生当初に重要参考人の似顔絵を公開。後に重要参考人が年を重ねた設定の似顔絵も公開し、今年5月には県警公式サイトで防犯カメラ画像の公開に踏み切った。しかし、これまでに寄せられた情報は89件(11月13日現在)と少なく、「捜査の進展はまだない」(県警)など厳しい状況にあるという。(崎山勝功) 事件に関する情報は県警捜査第1課(電話029・301・0110)または県警公式サイトのメール受付窓口へ。 ※メモ 【牛久強盗致死事件】2000年5月4日午後0時30分ごろ、牛久市中央3丁目のスーパー駐車場で、当時17歳の少年が、男性4人組から殴る蹴るの暴行を受けて現金数千円を奪われた事件。暴行を受けた少年は事件の9日後に死亡した。

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