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12月
昭和の土浦駅舎などスケッチ つくばで水彩画2人展
2018年5月10日
【斉藤茂】郷土の水彩画家ふたりの足取りがつくばで交錯した。岩田正+市川隆通「昭和回想のスケッチ展」が9日から、つくば市吉瀬のつくば文化郷ギャラリーながや門で始まった。一般財団法人茨城県郷土文化振興財団(大久保純子理事長)主催、16日まで。 岩田正さん(86)は2003年から、石岡市広報紙の表紙絵を13年にわたって描いてきた。「歴史の町」石岡の常陸國總社宮、舟塚山古墳、茨城廃寺(復元図)などに材をとった作品のほか、石岡旧市街に点在する昭和初期の店舗建築を数多くスケッチしている。 市川隆通さん(2006年没)は東京電機(本社・つくば市)社長として、土浦市からつくば市への工場移転を指揮した経営者。入院中に覚えた絵筆で各地をスケッチして回り、1989年から90年にかけて朝日新聞県版に連載された作品群がある。 同財団が事務所をつくば文化郷内に構えたことから、ふたりの関係者が原画を持ち寄る格好で絵画展の開催となった。土浦、石岡両駅の旧駅舎のスケッチはじめ約40点を展示する。今はない建物や失われた風景の描写は、観客の郷愁を誘っていた。 ◆入場無料。問い合わせは電話029-846-3445(同財団、同市吉瀬1679の1)
地域密着ケンニイバンド 1stアルバムでつくばの魅力を熱唱
2018年5月9日
【谷島英里子】つくばを中心に活動するバンドグループ「地域密着ケンニイバンド」が、ファーストアルバム「WE LOVE TSUKUBA」を発売した。発売を記念して、4月21日、つくば市大角豆のライブハウス、PARKDINER(パークダイナー)でライブを開催した。 地元をこよなく愛するボーカル&ギター担当の「ケンニイ」ことリーダーの中山健二さんを中心に、県内で精力的に活動する。中山さんはつくばで生まれ育ち、自然や人の温かさに触れ、年を重ねるにつれて、つくばの魅力を歌で発信したいと、2013年にギター「セキトウ」、ベース「ナカヤン」、ドラム「サトム」とともに同バンドを結成した。 ライブは、アルバムの収録順に「つくばスタイル」でスタートし、ケンニイさんがかすみがうらマラソンを走った経験から作曲した「カスミガウララン」や、つくばで開催しているイベント「食と酒 東北祭り」のテーマソング「東北の酒」などを熱唱した。メンバー紹介後、古くからつくばに住む人と移住をしてきた人とのそれぞれの気持ちを表現した曲「愛してるつくば」が流れると、会場の熱気は最高潮に達して大合唱となった。 アンコールは甘く切ない夏の思い出を歌った「グッバイ阿字ヶ浦」、つくばエクスプレスの秋葉原駅からつくば駅に向かう車内で家路を急ぐ気持ちを表現した「終点つくば」で締めくくった。 ステージを終えたケンニイさんは「感謝しかありません。これからもつくばの曲を書いていきたい」とコメントした。 ファーストアルバム「WE LOVE TSUKUBA」はMUSIC PLANTつくば店で購入できる。
日本語学校「国際語学院」つくばに開校
2018年5月8日
【鈴木萬里子】つくば国際ペット専門学校(同市沼田)を運営する学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)は、日本語学校「日本つくば国際語学院」(今瀬文隆校長)を4月20日、つくば市松代に開校した。学校法人が運営する日本語学校は県内初という。定員100人。 留学生はウズベキスタン出身者が16人、ベトナム5人、スリランカ5人のほか、タジキスタン、ギニア、モンゴル、ネパールなど9カ国から集まった第1期生35人が新生活をスタートさせた。 同ペット専門学校に入学した留学生が日本語を学ぶ教育機関が必要となっていたことや、同市での開校の要望が多かったことから設立に至った。近隣市町から聴講の問い合わせが寄せられたのを受けて、外国人の聴講生も随時受け入れる。 4月入学の2年間と、10月入学の1年6カ月の2コースがある。授業時間はできる限り午前中に集中させ、留学生が学業とアルバイトを両立させることができるよう配慮した。学校から徒歩圏内に学生寮も完備され、勉学に打ち込める環境が整っている。 入学時に日本語の能力別にクラス編成が行われ、初級クラスは18人。中級クラスはフィリピン、中国、モンゴル出身の3人が学んでいる。 始まったばかりの中級クラスでは、かなり高度な日本文を、つかえることなく流ちょうな発音で練習していた。モンゴル出身のバヤルツェンゲルさん(20)は「つくばはにぎやかな所だと思っていたが、緑が多くてとても気に入っている。将来は大学と大学院に進み経済学を勉強したい」と話した。中国出身の許辰光さん(23)は「つくばは人がやさしいし環境も良い。筑波大学に進学したい」と、13歳から勉強しているという完璧に近い日本語で話した。 同クラス専任教員の中谷あゆみさんは「このクラスは中級なので、私の投げかける言葉で学生たちが会話を膨らますことが出来ます。話の糸口を与えることで、日本語のキャッチボールが出来るようになるのは教師冥利に尽きます。日本語で意思疎通が図れるように指導していきたい」と話した。
TXを茨城空港に延伸を 7市の議長ら期成同盟会設立
2018年5月7日
【鈴木宏子】つくばエクスプレス(TX)を茨城空港(小美玉市)まで延伸しようと、土浦、つくば市など7市の市議会議長らが7日、TX茨城空港延伸議会期成同盟会(会長・市村文男小美玉市議会議長)を設立した。 現在、終点になっているつくば駅から延伸しようと、沿線の海老原一郎土浦市議会議長、塩田尚つくば市議会議長のほか、かすみがうら、石岡、小美玉、鉾田、行方7市の市議会議長が発起人となって発足した。7市の議長・副議長で構成し、今後、県などに要望活動をしていく。 同日、土浦市城北町、ホテルマロウド筑波で開かれた設立総会には、7市の議長・副議長のほか、国光文乃、青山大人衆院議員、岡田広参院議員、県議、市長ら約60人が出席し、「全力で皆さんの取り組みを支援したい」(国光氏)「夢の実現のため頑張っていきたい」(岡田氏)などとあいさつした。小美玉市の島田穣一市長は「市長会も一緒に取り組んでいきたい」などと述べた。 TXの県内延伸については、2017年8月の知事選で橋本昌氏(前知事)と大井川和彦氏(現知事)の両氏が共に公約に掲げた。昨年9月に就任した大井川知事は、同年12月に策定した「新しい茨城づくり政策ビジョン」に「TXの県内延伸に向け検討を進める」と明記した。これを受けて7日の設立総会であいさつした県政策企画部の森住直樹交通局長は「整備資金をどう確保するかなど難しい問題もあるが、様々なルートを含め幅広く検討し、あらゆる可能性を検討していきたい」などと話した。 同盟会の設立趣意書はTX延伸の必要性について、航空需要が増大し成田・羽田の首都圏空港は2020年代に処理能力がほぼ限界に達すると見込まれていることなどから「茨城空港の存在価値は首都圏第3空港としてますます重みを増している」とし、波及効果について「延伸の波及効果は、沿線地域の人口増加や経済効果など様々な面において計り知れない」などとうたっている。
ロボッツ 地区優勝に届かず 悔しさかみしめシーズン終える
2018年5月7日
【池田充雄】男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)の茨城ロボッツは6日、福島県のいわき市立総合体育館で、今季レギュラーシーズンの最終戦として福島ファイヤーボンズと対戦。83-87で敗れ、目前に迫っていたB2中地区優勝を手にすることはできなかった。連勝記録も17でストップした。 ロボッツはこの試合、序盤からシュート精度の低さとディフェンスファウルに苦しんだ。第2クォーター半ばまではシーソーゲームを続けていたが、その後は相手のドライブに守備陣形を崩され、スチールやリバウンドからの速攻を許すなど、一時は13点差まで広げられた。それでも第3クォーターで守備を立て直すと、次第に攻撃のリズムも取り戻し、第4クォーターでは猛迫。終盤には3点差まで詰め寄ったが、最後のあと一歩が届かなかった。 この試合をつくばから応援に行った丸山大輔さん(9)は「絶対優勝してほしかった。みんな頑張っていたので悔しい」と話し、父親の浩史さん(50)は「ロボッツが茨城を元気にして、茨城をもっと好きにさせてくれた。今のチームはすごくいいので、これでぜひ来年も戦ってほしい」と期待を込めた。 岡村憲司スーパーバイジングコーチは「ブースター(ファン)の声援が素晴らしく、この人たちのためにも次は頑張らなくてはと思った。選手たちはこういう大事な試合で悔しい思いをしたことがいい経験になったと思う。レベルを少しでも上げてB1に行けるチームを作っていきたい」と試合後に話した。
難病の大枝未和さんが熱唱 友人ら応援「頑張る姿に感動」
2018年5月6日
【崎山勝功】難病の再生不良性貧血を患う大枝未和さん(16)=つくば市=が5日、つくば市内で開かれたチャリティーコンサートに出演し、自身が作詞した「希望の花咲く場所」を熱唱した。会場には、未和さんの初ステージを見届けようと小中学校時代の友人らが駆け付け、未和さんを応援した。 同市大、鹿島神社近くの空き地で開かれた「ミュージックピクニックin芝畑 泳げ鯉のぼり!!」で、未和さんは約20分間出演し「希望の花咲く場所」を含め「翼をください」「花は咲く」の計3曲を歌いあげた。 幼稚園時代からの友人、狩谷瑠海さん(16)は=高校2年=、未和さんの幼稚園・小学校時代を「いつもニコニコして、すごく明るくて優しい子だった」と振り返り「CDで聞いていたけど、生歌は初めて。感動した」と語った。同じく幼稚園時代からの友人、矢口茉樹さん(16)=同=は「病気なのはわかっていたけど、ここまで頑張っているのを知って、すごく尊敬した」と話した。中学時代の友人、大貫未陽さん(16)=同=は「とてもきれいで、見ている自分も励まされた」と感銘を受けていた。 初ステージを終えた未和さんは「みんなが見ているので、ちゃんと声が出ているか心配だった。やり切ったという感じ」と感想を述べ、友人らが駆け付けてくれたことに「うれしかった」と話した。 未和さんが作詞した歌は、難病で苦しむ家族や患者らが集まる「難病カフェアミーゴ」(つくば、水戸などで活動)の仲間たちから寄せられたメッセージを元に作った。未和さんは「初めて(アミーゴの人たちと)会ったときは緊張して、うまくしゃべれなかったけれど、メッセージは本当の声なので、重みを感じた。素直に受け入れられた」と振り返った。 未和さんの歌詞に曲を付けたシンガーソングライターで同コンサートを主催する佐倉孝司さん(63)=土浦市=はこの日、ステージで未和さんの演奏も務めた。佐倉さんは「最後の部分は自分が作ったかのようにゾクゾクした」と話した。 未和さんは現在も治療のため、筑波大附属病院に週1~2回通院している。中学生だった2015年から16年に掛けては「学校よりも病院に行くことが多かった」ほどで、病院内に設けられた院内学級で勉強したという。 感染症にかからないよう毎日、手洗い、うがいを欠かさず、マスクは今も必須だ。食事も生ものはほとんど食べずに、野菜も火を通して食べている。初ステージを見守った母親の豊美さん(38)は「食生活はきつかったと思う」と振り返った。 ミュージックピクニックは、東日本大震災が起こった2011年秋に「みんなに元気になってもらおう」と佐倉さんら市民有志が主催し、つくば市西大橋で始められた。15年春までは年4回開催していたが会場が使えなくなったため、現在の会場に移って15年秋から年2回のペースで開催を続けている。
路線バスの旅はいかが 休日は1日700円で乗り放題 関鉄バス
2018年5月4日
【富永みくに】路線バスの旅がテレビ番組で人気だ。ゆっくり走るバスに揺られ、気が向くままに途中下車を楽しみながら見知らぬ街を巡るのが魅力だといわれる。ゴールデンウイーク(GW)にテレビの人気番組のようなバス旅に挑戦してはいかが。 関東鉄道グループは4月28日から、土・日・祝日と、お盆期間の8月13日~16日、年末年始の12月29日~1月3日に一般路線バスが1日乗り放題となる「IC・1日乗車券」を発売している。交通系ICカードSuica(スイカ)またはPASMO(パスモ)に、1日乗車券の機能を登録することで、大人は700円、小児は350円で一般路線のバスが乗り降り放題になる。 利用方法は、最初に降りるバス停で運転手に「IC・1日乗車券」を利用することを伝えて購入する。運賃はチャージ残高から差し引かれ、残額が足りない場合はチャージもできる。小学生未満の子どもは大人1人に付き1人まで無料。交通費1400円で大人2人子ども2人が丸一日楽しめる。 利用できる路線は、関東鉄道、関鉄グリーンバス、関鉄パープルバスの一般路線バス全路線。ただし、高速バス路線やコミュニティバス、筑波山シャトルバス、荒川沖駅東口~あみプレミアムアウトレット線、茨城県庁シャトルバスの水戸駅南口~県庁バスターミナル線は対象外となっている。 TXつくば駅(つくばセンター)からは牛久・下妻方面、土浦駅からは下妻・石岡・行方方面への路線バスの旅が楽しめるほか、いくつかバスを乗り継げば、守谷・取手方面へも行ける。電車を併用すれば水戸市内・鹿行方面でも利用できる。 本数が少ない路線もあるため、下車した際には必ず次の出発時間を確認するのが重要だ。バス専用の路線検索サイト・アプリを使うと乗り継ぎがスムーズに行える。「IC・1日乗車券」の詳しい利用方法については、関東鉄道ホームページ(http://kantetsu.co.jp/news/18041601_bus.html)へ。
【GW】まだ間に合う! お出掛け情報㊦ 県内巡るスタンプラリー
2018年5月2日
【富永みくに】ゴールデンウイーク(GW)も中間地点を迎えた。今夜から明日3日に掛けて雨の予報となっているが、GWは待ったなしだ。「GWまだ間に合う! 県内お出掛け情報㊦」では、「まだまだ遊び足りない!」「もっとGWを楽しみたい!」という人にお薦めのスタンプラリーを二つ紹介する。 県内最大級 236施設 県観光物産課が「漫遊いばらきスタンプラリー」(冊子、全26㌻)を実施している。県内の美術館や博物館などの文化施設をはじめ、動物園や公園、温泉施設などのレジャー施設まで幅広い施設が対象だ。スタンプラリーとしては県内最大級の236施設(県北53、県央71、県南52、県西34、鹿行26)に及ぶ。 スタンプラリーの参加方法は、冊子で紹介されているスタンプ設置施設の中から好きなレジャースポットに出掛け、施設の受付などに設置されたスタンプを応募用紙に押印。236施設のほかに、常磐道のサービスエリア6カ所(上り3・下り3)も対象となっている。 集めたスタンプの個数によって、県内ホテルのペア宿泊券などが当たる懸賞(総計800名)に応募できる。主な賞品は▽黄門さまコース(スタンプ9個)=「北海道往復フェーリー乗車券」「筑波山江戸屋宿泊券」(各1組2名)▽助さんコース(同6個)=「5000円相当の県産品」(10名)▽格さんコース(同3個)=「国営ひたち海浜公園・乗り物券」(40組)など。 冊子はスタンプラリーの参加施設でもらえる(先着順)。各施設で入場券の割引やプレゼントなど特典が受けられるクーポン券も付いている。実施期間は11月30日まで、応募は12月7日の消印まで有効。 県担当者によると、同スタンプラリーは2002年に開始。東日本大震災で被害を受けた施設もあった中、継続された。17年度の応募者は1万3639件あり「毎回楽しみにしている」「出かけるきっかけになった」「知らないところに行けた」などの声が寄せられているという。 問い合わせ先は電話029・301・3614(漫遊いばらき観光キャンペーン推進協議会)。イベントの詳細は「観光いばらき」ホームページ(http://www.ibarakiguide.jp/stamp_rally.html)。 スマホでゲットして! 阿見町 阿見町では、今年度から「阿見町スマホスタンプラリー」がスタートした。台紙にスタンプを押して集めるのではなく、QRコードをスマートフォン(スマホ)で読み取る最新のシステムを採用。あみ観光協会の会員店舗や施設など全56カ所にQRコード付きのポスターを設置した。 スタンプラリーは、対象施設に貼られたポスターからQRコードを読み取るだけで始められ、アプリのダウンロードは不要。読み取ったデータは「スタンプ取得一覧」に保存される。スタンプは6つのカテゴリーに区分されており、A「公共施設等」(あみプレミアムアウトレットなど10カ所)、B「体験・直売所」(JA茨城かすみ直売所など9カ所)、C「お土産・その他」(7カ所)、D・E「飲食店1・2」(各12カ所)、F「カフェ・スイーツ」(6カ所)と、さまざまなポイントでスタンプがためられる。 各カテゴリーの中から1カ所ずつスタンプを集め、3つまたは6つたまるとスマホ上から応募が可能。主な賞品は、阿見町出身のイラストレーター諏訪原寛幸氏の「戦国武将マグカップ」(50名)、阿見町特産農産物「メロン」(10名)など。スタンプ6つを集めた人全員に「阿見将軍クリアファイル」がプレゼントされる。応募締め切りは9月30日。 阿見町商工観光課によると、スタンプラリーにスマホを活用することで若い世代の来訪が期待できる。さらに、スタンプを獲得した施設の前後に寄った施設を知ることで、参加者がどのような地点を移動したかが把握できるようになるとのこと。周遊や移動特性などの分析結果は、個人情報に配慮した上で、観光モデルの構築や交通支援などに役立てることができる。 問い合わせ先は「阿見スタンプラリー」ホームページ(https://www.ami-stamp.com/)。
きょう2日は八十八夜 新茶シーズン到来
2018年5月2日
【橋立多美】立春から数えて88日目にあたるきょう2日は、茶摘みを始めるのに最適な八十八夜。新茶シーズンの到来だ。 筑波大学(つくば市天王台)東側に茶畑が広がる一角がある。栽培から加工販売まで行っている沢辺茶園(つくば市要)の畑で広さ2ha。畑一帯が明るい緑色におおわれ、一年中で最も多忙な時期を迎えた。 同園は、店主の沢辺稔さん(70)が静岡の製茶園で修業を積んで始めた。おいしいお茶は土作りからと有機肥料にこだわり、息子夫婦と一家総出で取り組んでいる。 沢辺さんは「今年は天候に恵まれて順調に生育し、例年に比べて1週間ほど新芽の伸びが早い」という。「さわやかな甘みと旨みを味わってもらえる」と味に太鼓判を押す。 近年、ペットボトルや紙パック入りの緑茶飲料が普及し、急須離れが進んでいる。お茶はペッボトルに入っているのを買う時代となり、緑茶の消費は減少傾向で推移している。 総務省の家計調査によれば、1965年の一世帯当たりの緑茶年間購入量(全国)は2133gだった。この年をピークに下落し、2008年に初めて1000gを割り込み、16年には856gまで落ち込んでいる。 生産者の高齢化と相まって規模を縮小する茶園があるが、沢辺さんは「茶文化を衰退させたくない」と前向きだ。茶葉に触れ、緑茶を急須で飲む習慣を取り戻してほしいと毎年、新茶の時期に手摘みなどを体験できるイベントを開催している。今年は30人募集に40人の申し込みがあり、締め切られた。 ゴールデンウイーク明けには新茶が同園の店頭に並ぶという。問い合わせは電話029-864-0989(同園)。
つくば山水亭 オークラホテルに新規出店
2018年5月2日
【富永みくに】サンスイグループ(東郷治久代表)の料亭「つくば山水亭」(つくば市小野崎)は1日、同市吾妻のオークラフロンティアホテルつくば(馬場清康社長)本館2階に、2号店にあたる「つくば山水亭オークラ店」をオープンした。 同ホテルでは1983年から35年間、日本料理店「筑波嶺」が営業していたが、今年3月に撤退。利用者から「本格的な和食店は不可欠」との要望があり出店が決まった。テーブル席と個室があり、設備や内装などは前店からそのまま引き継がれている。 つくば国際会議場から近いという立地を踏まえ、事前に申し込みがあればイスラム教の戒律に沿ったハラル食、ベジタリアン食のほか、アレルギー食など、多様な食文化・食習慣を有する外国人客にも対応したメニューも提供する。 4月30日に開かれたプレオープンでは、ホテルや報道関係者に提供メニューが振る舞われた。東郷代表は「昨年12月の中頃、馬場社長から入居の依頼があった。当時は本店でも板前が不足しており、予約なしのお客様を迎えた経験もなかったことから、出店にはためらいがあった。そんな中、若いスタッフたちから『やってみたい』との声が多く上がり、私も腹をくくって出店を決めた。私たちの失態はオークラの名を傷付けるということを肝に銘じつつ、良いサービスを提供していきたい」と抱負を述べた。 営業時間は、ランチタイムが午前11時半~午後3時、ディナータイムが午後5時半~9時。ランチメニューは「花御膳」など4種類で、価格は1,400円~(税・サービス料10%別)。ディナーメニューは地元産の常陸牛を使った「常陸牛のしゃぶしゃぶコース」(6,500円~8,500円)など。定休日は火曜。本店は事前予約制だが、オークラ店は予約をしなくても利用できる。予約・問い合わせは電話029・855・3313(同店)。
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