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つくば市職員が酒気帯び運転で検挙 停職5カ月の懲戒処分
【鈴木宏子】つくば市は16日、酒気帯びで乗用車を運転したとして、こども部幼児保育課主事の男性職員(24)を、同日付けで停職5カ月の懲戒処分にしたと発表した。
市人事課によると、男性職員は今月2日、同課の新入職員歓迎会に出席し、その後有志6人による2次会に参加、お開きになった午後11時30分ごろ、市役所の職員駐車場に停めてあった自家用車で1~2時間、仮眠をとった。
目が覚め、自家用車を運転して帰宅しようとしたところ、3日午前1時28分、同市天久保2丁目の天久保公園近くで、巡回中のパトカーに停止を求められ、酒気帯び運転で検挙された。
職員は1次会でビールやハイボール計4杯ほどを飲んだ。2次会ではハイボールに口を付けた程度だったという。市の調査に対し、職員は「仮眠をとり気分がすっきりしたと思い込んだ」などと話し、酒気帯び運転を認めているという。
1次会には課長らが出席していたが、2次会は管理職は参加しなかった。
市は、管理監督責任があったとして、こども部長と同次長を口頭で厳重注意、幼児保育課長と同課長補佐を文書による厳重注意処分とした。
ほかに、7月31日午後10時10分ごろ、同市上横場の県道で、市生活環境部次長の男性職員(56)が、飲食店駐車場から片側3車線の道路に右折で出る際、右から来たバイクと衝突した事故で、相手方が全治3カ月以上の重傷となっていることから、市は16日付けで、同次長を給料1カ月分に付き減給10分の1の処分とした。
五十嵐立青市長は「市の職員が市民の信頼を裏切り、多大なる迷惑を掛け、心からお詫びします。今後、再発防止に万全を期し、市民の不信を招く行為を厳に慎むよう、綱紀の保持を徹底させます」とするコメントを発表した。
農業テーマパーク、芸術活動拠点など提案 筑波地区の廃校利活用 つくば市
【鈴木宏子】廃校になったつくば市筑波地区の小中学校跡地10校の利活用について、地域住民と市担当課の意見交換会が14日から18日まで同地区9カ所で開かれている。具体的な利活用案について市側から、旧筑波東中学校(北条)跡地にファーマーズビレッジの誘致とジオパーク拠点施設設置、旧田水山小(水守)跡地に文化芸術活動拠点施設整備、旧小田小(小田)跡地を文化財収蔵施設として利用する案などの提案があった。
10校のうち9校は今年4月、7小学校と2中学校が統廃合され、市立秀峰筑波義務教育学校(同市北条)が開校したのに伴って廃校となった。すでに2013年3月に廃校となった1校を含め計10校の利活用について今年度から市の検討が始まっている。今回は市役所内の各課と市民、民間事業者から要望や意見を集め、実現可能性などを検討した結果について、地域住民に示された。
旧東中のファーマーズビレッジは、民間事業者を誘致して、イノシシなど野生動物の食肉や地場産物を食材にしたレストラン、スイーツやワインを提供するカフェ、農産物加工施設、体験型施設などつくり、農業のテーマパークにしようという構想。併せて教室棟の一部を利用し、筑波山地域ジオパークに関する情報を提供して各ジオサイト巡りの拠点となるジオパーク拠点施設を設置する案が示された。
旧田水山小の文化芸術活動拠点施設は、教室や体育館、グラウンドなど廃校全体を活用して、アトリエ、スタジオなどをつくり、作家と市民が芸術活動に親しむ拠点にしようという構想。芸術家が滞在しながら創作活動をしたり、プロを目指す芸術家の卵を応援したり、市の収蔵作品を展示したり、芸術文化に関する講座を開くなどを計画しているという。
旧小田小の文化財収蔵施設は、現在、市内各所に分散して収蔵されている、市内で出土した土器片などの埋蔵文化財や、寄贈された民具などの民俗文化財を集約して収蔵しようという構想。
14、15日に5カ所で実施された意見交換会では、住民から「地域には公民館が無い。公民館や交流センター的な利用と避難所とするのが一番いい」「自然や歴史、農業体験ができる場にしてほしい」「高齢者が健康づくりを施設にしてほしい」などさまざまな意見が出た。市の提案と地域のニーズとに隔たりがある地区もあった。
市の方針として、廃校を地域の集会所にすることについては「区会等に補助金を出して整備することになっているため新たな集会施設は必要ない」「学校の財産区分を今後、教育財産から普通財産に変更すると、使用料が有料になる場合がある」などの説明があり、住民からは不満の声が出た。廃校になってから現在も、各校とも警備や保安、草刈りなどに年間各300万円程度の維持管理費が掛かっているという。
一方、校舎や体育館などが耐震基準を満たしていないため使用を続けられない廃校があったり、市から目立った利活用提案がない廃校もあった。
民間事業者からは、広域通信制高校、消防車など特殊車両組立工場、ペット終末期ケアセンター、日本語学校兼寄宿舎、イチゴ工場、インターナショナルスクール、ベンチャー企業立地支援施設などを整備する提案があったことなども紹介された。
市は引き続き地域住民と協議を重ね、半年とか、地区によっては数年掛けて方向性を決めたいとしている。利用者の優先順位としては、まず市の方針を優先し、さらに地域の要望を取り入れ、市も地域も利用提案がない場合は民間の利活用を検討するという。
◆筑波地区学校跡地の利活用提案に関する意見交換会の日程は以下の通り。
14日(水)▽午前10時~筑波小学校(会場は同小校舎)▽同午後2時~菅間小(同校舎)▽同6時30分~小田小(同校舎)
15日(木)▽午前10時~田水山小(同校舎)▽午後2時~山口小(同校舎)
16日(金)▽午前10時~田井小(同校舎)▽午後2時~作岡小(同校舎)▽午後6時30分~北条小(同校舎)
18日(日)▽午前10時~全校対象(筑波交流センター2階多目的室)
筑波地区廃校跡地10校の主な利活用提案
市の提案
地域の提案
筑波東中
民間事業者によるファーマーズビレッジの誘致/教室棟の一部にジオパーク拠点施設/体育館・武道場は市民に貸し出し/グラウンドは秀峰筑波義務教育学校のイベント時駐車場として利用など
北条小
プール用地に北条保育所の職員駐車場整備/敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など
北条まちづくり振興会が生活芸術体感施設として活用(文化・芸術に関するギャラリー、ネット販売を主とした店舗、創作活動のアトリエ、カルチャースクール、イベントの利用)など
小田小
教室棟の一部を文化財収蔵施設として利用
まちづくり勉強会を通して今後、利活用策を検討
山口小
高齢者の体操教室開催など区会が地域交流の場として利用中/一般財団法人が2教室を会議室として利用要望
田井小
敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など
地域住民が運営する放課後児童の居場所「里山わんぱく館」の整備(体育館、グラウンドと隣接する民有地の里山の一角を借りて冒険遊び場「プレイパーク」を整備するほか、子連れの親子や高齢者の居場所を併設し相互交流する地域拠点として整備
筑波小
筑波西中
体育館・柔剣道場を一般市民に貸し出しなど
田水山小
文化芸術活動拠点施設など
菅間小
敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など
作岡小
敷地の一部に消防団分団の詰所と消防車車庫新設など
※ほかに場所は未定だが、市が1校に教室を利用した認知症カフェを月1回程度設置など
「香害などから健康守る助けに」 有機化合物の基礎を解説 土浦の被害者ら冊子発行
【鈴木宏子】洗濯用の柔軟剤や香りなどが原因で体調が悪くなる人がいる中、身の回りにある有機化合物の基礎知識を知って自ら健康を守る助けにしてもらいたいと、化学物質過敏症の患者や被害者らでつくるNPO「化学物質による大気汚染から健康を守る会」(茨城事務所・土浦市)がこのほど、冊子「絵でとく初めて知る環境の化合物ー命のめばえ、メタンからポリマーまで」(A5版、42㌻)を発刊した。
地球上で有機化合物が誕生した始まりから、化合物の分子構造、結び付く相手を変えて環境の中でどう変化していくか、分子の組み合わせによって性質がどう変わるか、健康によい有機化合物と悪い有機化合物はどこがどのように違うのかなどを、絵や図表を使って分かりやすく筋道を立てて解説している。
その上で、香り製品や化粧品のほか、繊維製品、建築材料などにも毒性がある有機化合物が混ぜられているケースがあるとして「具合が悪くなったら原因を取り除き、体調を取り戻そう」「製品の有害性を伝えて、空気汚染が増えないようにしよう」などと呼び掛けている。
「原因分からず具合悪い人が増えている」
執筆したのは同NPO事務局長で、土浦市に住む元産業技術総合研究所研究者の津谷裕子さん(88)。1996年、東京・杉並に建設された不燃ごみの圧縮・詰め替え施設で健康被害を受けた。被害を乗り越えて2010年にNPOを立ち上げ、化学物質過敏症の原因とされる住宅建材や道路舗装などの空気汚染の調査をしてきた。
ここ数年は米国製の測定器を輸入し、体調不良を引き起こす柔軟剤や芳香剤など身の回りの日用品による空気汚染の実態なども調査している。揮発性有機化合物の一種、イソシアネートという原因物質を突き止め、データを集めて国や自治体に対策を働き掛けたり、市民に呼び掛けるなどの活動に取り組んでいる。
津谷さんは「最近、何が原因か分からないけど具合が悪い人が増えている。一人ひとりが自分の体を守るために基礎知識が必要だが、化学物質は名前を聞いてもよく分からないので、つまずいてしまう人が多い」と話し「自分が杉並のごみ圧縮施設で被害を受けた後、高校の化学の教科書を買って読み直し、有機化合物が分かるようになったように、自分で調べられるようになるための基礎知識を易しく書いた」と話している。
◆冊子は地球環境基金の助成を受けて1000部作成し、希望者に無料で配布している。先着順。問い合わせはメールvoc@kxe.biglobe.ne.jp(同NPO)。
13日は県民の日 県施設などがお得に
【鈴木宏子】11月13日は県民の日=メモ。県内の小中高校が休みになり、県関連施設の入場が無料になったり割引が実施される県民にお得な日だ。県ホームページなどからお得になる各施設を紹介する。
【つくば市】
▽筑波実験植物園=入園者先着200人に植物園オリジナルのクリアファイルをプレゼント。入園料は大人310円、高校生以下無料。天久保4-1-1 電話029-851-5159
▽つくばわんわんランド=県民を対象に入園料を割引。大人1500円→200円、小人700円→100円。※免許証や保険証などの提示が必要。沼田579 電話029-866-1001
【土浦市】
▽市立博物館=入館料無料(通常は一般105円、小中学生50円)。幕末の町人学者、沼尻墨僊が描いた「鑿井図(さくせいず)」を中心にしたテーマ展「井戸のある暮らしー人々の生活をうるおす」を開催中。中央1-15-18 電話029-824-2928
▽上高津貝塚ふるさと歴史の広場=入館料無料(通常は一般105円、小中学生50円)。「縄文海進」という環境の激変に適応した縄文人の暮らしを紹介する企画展「霞ケ浦の誕生と貝塚ー縄文海進期の人々の暮らし」を開催中。上高津1843 電話029-826-7111
県南
【石岡市】
▽県フラワーパーク=入場料割引。大人740円→370円、小中学生370円→190円。冬のイルミネーションが今年は100万球にスケールアップして15日から点灯するのを前に、13日午後5時30分~6時30分にイルミネーション試験点灯が無料で見られる。下青柳200 電話0299-42-4111
【かみがうら市】
▽かすみがうら市歴史博物館=入場無料(通常は一般210円)。お城をイメージした4階建ての城郭型博物館。坂1029-1 電話029-896-0017
【阿見町】
▽予科練平和記念館=入館料無料(通常は一般500円)。予科練などの資料を保存・展示。廻戸5-1 電話029-891-3344
【稲敷市】
▽こもれび森のイバライド=入園料無料※(通常は大人1000円、小人600円。駐車料金、遊具利用料などは有料)上君山2060-1 電話029-892-3911
県北
【北茨城市】
▽県天心記念五浦美術館=入場無料(通常は一般720円)。日本画家、児玉希望の回顧展を開催中。大津町椿2083 電話0293-46-5311
【日立市】
▽かみね動物園=入園料無料(通常は大人510円、小人100円)。県内唯一の動物園。チンパンジーやサルなどの行動展示などに力を入れている。宮田町5-2-22 電話0294-22-5586
▽奥日立きららの里=入場料のみ無料※(通常は大人320円、小中学生100円)。全長1188㍍と日本一長いすべり台「わくわくスライダー」(大人1回520円、小中学生320円)がある。入四間町863-1 電話0294-24-2424
【大子町】
袋田の滝=トンネル入場無料(通常は大人300円)。秋は色とりどりの紅葉が滝を彩る。袋田3-19 電話0295-72-4036
【常陸太田市】
▽竜神大吊橋=渡橋料無料(通常は大人310円、小中学生210円)。渓谷は赤や黄色に色づき、11月末まで「竜神狭紅葉まつり」が開催中。日本一高いバンジージャンプも有名。天下野町2133-6 電話0294-87-0375
【那珂市】
▽県植物園=入場無料(通常、植物園は一般300円)。「秋まつり」を開催。先着200人に花の苗プレゼント、朝どり産みたて卵のつかみどり、子ども植物教室や森の工作(参加費200円)などのイベントを開催。戸4589 電話029-295-2150
県央
【ひたちなか市】
▽国営ひたち海浜公園プレジャーガーデン=遊園地の乗りもの1日フリーパスを割引。3200円→2500円。阿字ヶ浦町552-18 電話029-265-8185
【水戸市】
▽偕楽園好文亭=入場無料(通常は大人200円)。先着50人に花の種プレゼント。秋は園内のもみじ谷が日没から午後9時までライトアップ。見川1ー1251 電話029-244-5454
▽弘道館=入館料無料(通常は大人200円)。三の丸1-6-29 電話029-231-4725
▽県近代美術館=入館料無料(通常は企画展含め一般1190円)。同館開館30周年記念特別展「ポーラ美術館コレクションーモネ、ルノワールからピカソまで」など開催中。千波町東久保666-1 電話029-243-5111
▽県立歴史館=入館料無料(通常、特別展開催中は一般600円)。学習支援展示「ちょっと昔のくらし」を開催中。紅葉したイチョウ並木のライトアップや、コンサート、ワークショップなどを実施。緑町2-1-15 電話029-225-4425
▽徳川ミュージアム=県内小中学生のみ入館料無料※。通常は2室開催で大人1100円、子ども800円)。常設展「明治150年記念 水戸徳川家の名宝展」、企画展「刀KATANA」を開催中。見川1-1215-1 電話029-241-2721
▽水戸市立博物館=入館料無料(通常は一般200円)。明治維新150年記念事業「みと歴史探訪ー明治・大正期の水戸を行く」開催中。 大町3-3-20 電話029-226-6521
▽県庁三の丸庁舎(旧県庁舎)=屋上(塔屋)などを特別公開。三の丸1-5-38 電話029-301-2375(県管財課)
【大洗町】
▽アクアワールド県大洗水族館=入館料を割引(大人1850円→930円、小中学生930円→460円、幼児310円→無料)。磯浜町8252-3 電話029(267)5151
【笠間市】
▽県陶芸美術館=入館料無料(通常は一般720円)。「欲しいがみつかる・うつわ展-笠間と益子」を開催中。お菓子と抹茶を楽しむお茶会(先着80人、500円)など開催。笠間工芸の丘では手ひねり体験の割引(3240円→1620円)もある。笠間2345 電話0296-70-0011
鹿行
【神栖市】
▽港公園展望塔=入場無料(通常は大人200円)。高さ52㍍。鹿島灘や鹿島臨海工業地帯の大パノラマが見渡せる。東深芝10 電話0299-92-5155
県西
【坂東市】
▽ミュージアムパーク県自然博物館=入場無料(通常は大人740円、高校・大学生450円、小中学生140円) 企画展「くだもの展」を開催中。大崎700 電話0297-38-2000
中華そば無料
▽幸楽苑ホールディングスは県内全44店で「茨城県民の日感謝祭!」を開催。先着100人限定で、極上中華そばを1杯無料で提供する。101人目以降、同中華そばを注文した全員に、次回使える極上中華そば1杯無料券(使用期限は14~30日)をプレゼント。
県外施設もお得に
県外の民間施設でも割引などが実施される。
【福島県】
▽スパリゾートハワイアンズ(いわき市)=入館料割引。大人3500円→2800円、小学生2200円→1760円、幼児1600円→1280円。入場券購入で発行される「県民パスポート」提示で特典、施設内ビュッフェレストラン「パーム」10%引き、ウォータースライダー3種共通1日券2300円→1300円※。30日まで。電話0570-550-550(ナビダイヤル)
【栃木県】
▽那須ハイランドパーク(那須町)=ファンタジーパスセット(入園+乗り放題パス)中学生以上5300円→4400円、小人3700円→2900円※。30日まで。電話0287-78-1150
【千葉県】
▽成田ゆめ牧場(成田市)=小学生以下入場無料、家族3世代での来場で全員無料(通常は大人1400円、小人700円)※。電話0476-96-1001
▽鴨川シーワールド(鴨川市)=入館料割引。高校生以上2800円→2000円、小人1400円→1000円(小人はスタンプラリーノート付き)※。30日まで。電話04-7093-4803
▽マザー牧場(冨津市)=入園料割引。中学生以上1500円→1300円、小人800円→無料※。18日まで。電話0439-37-3211
【東京都】
▽サンリオピューロランド(東京都多摩市)=窓口でいばらきKids Clubカードを提示して大人券を窓口価格で購入すると、購入した大人券の枚数分の小人券が無料になる※。25日まで。電話042(339)1111
▽よみうりランド(東京都稲城市)=入場無料、ワンデーパスを一律3300円で販売(県民と同伴者4人まで)※。電話044(966)1111
※は免許証や保険証など県民であることを提示することが必要。
メモ
【茨城県民の日】1871(明治4)年11月13日、廃藩置県により茨城県が誕生したことにちなんで、1968(昭和43)年に県条例で定められた。
旧総合運動公園用地に土砂、がれき不法投棄 つくば
【鈴木宏子】つくば市は7日、同市大穂、旧総合運動公園用地(つくば市土地開発公社所有)入り口の門扉とかぎが壊され、敷地内に土砂やがれきが不法投棄されていたと発表した。
市財政課によると、10月25日、市職員が、入り口の門扉の南京錠が切断され、門扉がよじれて、約50㍍ほど入った敷地内にがれきなどが投棄されているのを発見した。6月上旬から10月25日までに不法投棄されたとみられるという。
がれきには住宅廃材などが混じり、近くには車両のタイヤ跡などが残っていた。捨てられた量は、大型ダンプ4台程度、約100立方㍍という。
市は同29日、つくば北警察署に器物損壊の被害届けを提出。同日午前11時30分、同署が市職員立ち会いで現場検証した。
今後、市は土砂やがれきの成分を分析し有害物質がないかなどを調査した上で撤去する予定という。
再発防止のため、かぎを二重にし、防犯カメラや看板を新たに設置したほか、今後、つくば市防犯、環境美化サポーターなどによるパトロールを強化するという。
つくば市のクレオ再生案白紙 五十嵐市長、計画断念を表明
【鈴木宏子】つくば駅前のクレオ再生問題で、五十嵐立青つくば市長は2日、市の再生案を断念し白紙撤回することを表明した。理由について「時間的制約がある中、議会の理解を得られなかった」ためとした。
2日、市議会全員協議会と記者会見を開き、断念することを表明した。今後は、クレオを購入する民間事業者と必要な調整を行うが、民間事業者はイオン棟にマンションを建設する計画があることから「市の施設を入居させることはない」と話した。
一方クレオ以外について、つくば駅に隣接する街区に今後、新たなマンション建設を制限するための法規制について検討するほか、飲食店がなどが撤退したつくばセンタービルのリニューアルを検討していくとした。
全員協議会で議員からは「(中心市街地の街づくりについて)問題が解決したわけではないので議論は無駄ではなかった」など五十嵐市長を擁護する意見と、「これだけ大騒ぎした。議会に提案しないまま突然辞めると方向転換したのだから市民にていねいに周知徹底すべき」など批判的意見が出た。
閉会後、議員の一人は記者団の質問に対し「しっくりこない結末だと思う」と認め、「つくば市以外の出資者が明確に確定していたわけではなく、市だけの一方的な情報で賛成か反対かの判断はしずらかった。(市とは別に購入を希望している)民間事業者の考え方も聞きたかった。(所有者の筑波都市整備の)購入期限があり、時間がなさ過ぎた。理解せずに議決することはできなかった」などと議会の状況を説明した。
続く記者会見では、市政に混乱を招いた責任を問う質問も出たが、五十嵐市長は「市民の皆さんに期待を寄せていただいた再生案を実現することができず、市民、関係者に申し訳なく思っている」と話す一方「(今回の再生案は)無駄ではなく、市がまちづくりに責任をもつということが一歩進んだ。意義ある時間だった」と強調した。議会の理解が得られなかったことについては「計画に反対というより、短い時間で判断できないというのが一番多かった」と釈明した。
一方、市の撤回を受けて筑波都市整備(つくば市竹園)は「(今後は)民間事業者に売却する方向で交渉を進めたい」とし、12月ごろまでには売却する予定で、クレオだけでなく隣接の商業施設キュートやモグも一体で売却することもあり得るとした。民間事業者がどのような再生案を提案しているかについては「まだ交渉中なので、契約が成立した段階で公表したい」とするにとどめた。
筑波山神社で秋の御座替祭
【鈴木宏子】筑波山山頂と中腹の神が夏と冬に住まいを替えるとされる筑波山神社(つくば市筑波)の秋の御座替祭(おざがわりさい)が1日、筑波山で催された。
みこしを担いで山を登り、男体山と女体山山頂の本殿にある神衣(かんみそ)を新しい衣に取り替える「神衣祭」(かんみそさい)、中腹の拝殿で舞いを捧げる「奉幣祭(ほうべいさい)」、神衣が納められたみこしを担いで氏子が住む中腹の集落を巡る「神幸祭(じんこうさい)」の3つの祭りが、早朝から夕方まで続けられた。
神幸祭では、天狗の面を付けた猿田彦を先頭に、太鼓の合図で、赤や黄色、白など色とりどりの装束をまとった100人を超える一行が、江戸時代からある急斜面の参道「つくば道」をゆっくり登り、地域の発展と平穏を祈った。沿道では観光客らが行列を写真に収める姿が随所で見られた。
祭りの日にだけ渡ることができる神社境内入り口の「神橋(じんきょう)」は、今年5月から修理中だが、この日は渡れるように工事が中断され、一行は、塗り替えのため朱色が落とされた神橋を渡り、拝殿に向かった。
岩佐弘史宮司は「きょうは快晴に恵まれ、絶好の秋日和。ご来賓の方から筑波山が日本夜景遺産に認定されたというごあいさつがあった。筑波山がいつまでも愛される山であってほしい」と話した。
毎年、みこし担ぎの助っ人として参加している流通経済大学(龍ケ崎市)ラグビー部4年の平井継之助さん(22)は「めったに経験できることではないので関係者の方々に感謝したい」と話した。今年は部員10人が参加しているという。
千葉県流山市から夫婦で訪れた70代の女性は「6年前に来て2度目だが、すばらしい祭り」と感激した様子だった。
一方今回は、氏子総代有志らが岩佐宮司の解任を神社本庁に要求した騒動が表面化した直後の御座替祭となった。氏子の1人は「今年は行列に参加した氏子の数も、沿道に出て行列を迎えた住民の数もいつもの年より少ないのではないか」と話した。
土浦に新イメージ 浮世絵調ポスター好評
【鈴木宏子】相撲と軟式野球の茨城国体リハーサル大会に向け、同国体土浦市実行委員会(事務局・同市教育委員会国体推進課)が制作した浮世絵調のポスターが好評だ。市職員の若田部哲さん(42)がボランティアで描いた。「古い歴史がある土浦は、浮世絵調のイメージがマッチしているのではないか」と若田部さんは新たな土浦のイメージを模索する。
ポスターは、8月19日に国体リハーサル大会として霞ケ浦文化体育会館(同市大岩田)で開催された第57回全国教職員相撲選手権大会と、11月2~6日、J:COMスタジアム土浦(同市川口)など県内6カ所で開催される第26回東日本軟式野球選手権大会=メモ=の2種類ある。
相撲選手権は、霞ケ浦や帆引き船、筑波山を背景に、力強い筋肉が強調された力士が両足を踏ん張って組み合う姿が浮世絵調に描かれている。軟式野球選手権は、青い稲妻と赤い炎を背景に、対戦チームのピッチャーとバッターが互いににらみ合う緊迫した瞬間が描かれている。
相撲選手権のポスターは例年、高校生などからデザインを公募していたが、今回は地域紙にイラストを描くなど実績がある若田部さんに制作を依頼し、ポスターのほかチラシやプログラムにも使用した。市民のほか共催の日本相撲連盟からも「味がある」「躍動感がある」などと好評で「ポスターをもらいたい」などの問い合わせもあったという。
同実行委は、続く11月2日開幕の軟式野球選手権のチラシデザインも若田部さんに依頼。A4判で1500枚を印刷し公民館など市公共施設に置いて大会をPRしている。
若田部さんは土浦駅前、アルカス土浦1階市民ギャラリーに勤務し、土浦の風物や自然をほのぼととしたイラストで描いてきた。浮世絵調はこれまでとはまったく異なる作風だ。今年3月、サイクリング拠点としてリニューアルオープンした土浦駅ビル「プレイ・アトレ土浦」のオープニングイメージポスターが浮世絵調だったことに触発されたのがきっかけという。「隣の新しいイメージのつくば市と比較して、歴史ある土浦市は浮世絵調が合っているのでは」と話す。
メモ
【茨城国体軟式野球競技リハーサル大会兼水戸市長旗第26回東日本軟式野球選手権大会】全国トップレベルの大会の一つで、東日本23都県代表の実業団28チームが出場し11月2~6日までの5日間、土浦、牛久、水戸市など6市で開催される。県内からは県代表の筑波銀行のほか常陽銀行、筑波病院など5チームが出場する。
1日借り切り「わんわんランド」で学園祭 つくば国際ペット専門学校
【鈴木宏子】つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、生徒数275人)の学園祭「第11回犬友祭(けんゆうさい)」が28日、隣接の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」を1日借り切って催された。
犬の訓練士や美容師、動物看護師などを目指す学生たちが、クイズ大会やドッグレース大会など手作りのイベントを開いて、これまで学んだ成果を披露した。約1540人が来場し、犬との触れ合いを楽しんだ。愛犬を連れて参加した家族連れなども目立った。
クイズ大会は、災害時の犬のしつけ方をテーマに、犬の訓練士などを目指すドッグトレーナーコース2年の横須賀奏水さん(19)、宮脇菜奈さん(19)ら7人が実施した。災害時に迷子になるペットが多い中、迷子にならず飼い主と一緒に避難できるようになるための日頃のしつけ方を13問のクイズにし、参加者に〇×で答えてもらった。実際のしつけ方法などを撮影したビデオも同時に上映した。
宮脇さんは「地震が来たら、持ち運びできるゲージに入るようしつけたり、ゲージを怖がらないよう日頃からしつけてほしい」などと話していた。
愛犬のビーグル犬を連れて夫婦でクイズ大会に参加したつくば市の会社員、小武内猛さん(59)は「災害時のしつけを知ることができ参考になった」と感想を話した。
ドッグレースには、入学直後から毎日一緒に過ごしている伴侶犬「パートナードッグ」=6月2日付け=16頭が、学生と一緒に出場し、3レースが展開された。ペットケア総合コース2年の和気彩乃さん(20)と入岡佑花理さん(19)によると、犬同士の相性などを考慮して、各レースの出場犬を決めるなど工夫したという。
世界的自動車安全部品メーカーが入居 つくば駅前 旧ライトオンビル
【鈴木宏子】つくば駅前の旧ライトオンビル(つくば市吾妻、現L.Bizつくば)4~7階に来年1月、スウェーデンに本社がある世界的自動車安全部品メーカー、オートリブが入居し「ジャパンテクニカルセンターつくば」を新設する。自動運転車や電気自動車など次世代自動車の安全性を向上させる最先端の技術開発部門をつくばに集約するという。
同ビル4~7階はカジュアルウエア専門店「ライトオン」の本部が置かれていたが、今年7月末に売却され=7月4日付け=、空き室となっていた。
オートリブはエアバッグ、シートベルト、ハンドルなどを生産する安全部品メーカーで、世界市場の38%のシェアを占める。県内には、1988年、かすみがうら市上稲吉に筑波事業所を設立し、エアバッグなどを生産しているほか、衝突試験や技術開発などをしている。
同社が、技術開発拠点の新設を計画しているとの情報を得た県が、地元金融機関などと協力して誘致した。最大50億円と銘打って県が今年度から取り組んでいる、新たな成長分野の本社機能・研究所移転促進補助金を活用し、約3年間で5億4000万円を交付するという。
つくばの新センターでは、自動運転車や電気自動車などに求められる新たなエアバッグやシートベルトなどの技術開発に取り組む。4~7階4フロアの面積は約4300平方㍍で約200人が働く予定。70~80人がかすみがうら市の筑波事業所から移転し、約100人を新規雇用するという。
県が補助金を交付することから26日、大井川和彦知事が同ビルを訪れ、日本法人(本社横浜市)のデイル・スティーブン・クック社長に補助金交付の認定書を手渡した。
クック社長はつくばを選んだ理由について「東京からの利便性が高く、優秀な人材を確保しやすい。(旧ライトオンビルの)建物がモダンで、よい環境で従業員に働いてもらいたい」と話した。大井川知事は「つくばは筑波大学や研究機関があり、つくばエクスプレスで東京からのアクセスもよいので、いろいろな人材を確保できるポテンシャルがある」と応じていた。
県による同補助金の交付決定は同社が3件目。つくば市内への移転決定は初という。
【クレオ再生問題】10月中の議会提案見送り
【鈴木宏子】つくば駅前の商業施設クレオ再生問題で、五十嵐立青市長は25日、当初予定していた、10月中に市の再生案を議会に提案するスケジュールを見送る考えを明らかにした。18日の市議会全員協議会では、クレオ所有者である筑波都市整備の厳しい財務問題などが浮上した。現時点では再生案を提案しても、議会の過半数の理解が得られないためとみられる。
今後について五十嵐市長は「(議会に)提案する努力を続けていく」と強調し、新たなスケジュールについて「12月中に(クレオ取得費用の38億円を)筑波都市整備に入金できるスケジュールで考えていく」とした。
今後、議会の理解をどう得ていくかについては「(18日の)全員協議会で出た質問にいろいろ整理して対応していかなくてはならない。クレオだけでは解決できない問題に対して、中心市街地を面的にどう捉えるのか、少し広い枠組みで(議会に)話をしていきたい」と述べるにとどまり、具体案は示さなかった。
当初の市のスケジュールでは、アンケートなどで市民の合意が得られれば、10月下旬に市議会に諮り、市が20億円を出資して11月中に資本金50億円でクレオを取得するまちづくり会社を設立する予定だった。12月中にクレオを購入するという期限は変わらないという。
土浦港に新スポット 「湖沼との共生」テーマに壁画アート
【鈴木宏子】霞ケ浦の土浦港(土浦市川口)に新スポットができた。第17回世界湖沼会議のテーマ「人と湖沼の共生」をモチーフにした壁画アートで、同会議サテライト土浦の開催に併せて、土浦青年会議所環境政策委員会(柏村泰孝委員長)が、全国からプロのアーティストなどを募って制作した。
ヨットなどが停泊する土浦港の高さ1.3㍍の壁面に、約230㍍の長さにわたって壁画15作品が描かれている。湖の中に共存する植物や生き物を青く輝く水の美しさで表現した作品や、生き生きと泳ぐコイと揺れる水草などを描いた作品などがある。100年後の霞ケ浦に子供たちの笑顔と生き物たちの生命力あふれる姿があるようにと願って、地域の子供たちと一緒に描いた作品もある。
8月中旬から描き始め10月13日にお披露目されたばかり。土浦やつくばなど県内で活動するアーティストを中心に計10人が土浦港に通い、霞ケ浦に寄せるそれぞれの思いを表現した。ほかに筑波研究学園専門学校、土浦日大高校美術部、常総学院美術部の生徒らが描いた作品もある。
柏村委員長(34)は「今後この壁画アートが、霞ケ浦や周辺の豊かな自然環境の保全や地域活性化につながり、地域のランドマークになれば」と話している。
【クレオ再生問題】キュート、モグも売却意向
【鈴木宏子】つくば駅前商業施設クレオの再生問題で、五十嵐立青市長は18日、市民アンケート調査結果を発表したつくば市議会全員協議会で、所有者の筑波都市整備(同市竹園、石原孝社長)が、隣接の商業施設キュート(Q't)とモグ(MOG)をクレオと一体で売却したい意向であることを明らかにした。五十嵐市長は同社の取締役を務める。
これについて滝口隆一市議(共産)が、クレオには約160億円の抵当権が設定されており、キュートとモグにも共同担保が設定されている問題を指摘。「(同都市整備は)クレオを(市が出資するまちづくり会社に)38億円で売って終わりではない。会社としてどう窮地を切り抜けて、立て直そうとしているのか、明確にすべき」だとただした。
滝口市議によると、約160億円の抵当権設定のうち約62億円が、西武筑波店が撤退した昨年2月末に、本来そごう・西武に返還しなければならない保証金(敷金)で、同都市整備が返還できてないことから、キュートとモグに共同担保として抵当権が設定されているという。滝口市議は「(まちづくり会社が)38億円で購入しただけでは筑波都市整備は担保を払いきれない」「西武の保証金(入居当初の約53億円)はどこに使われたのか(明らかにすべき)」と指摘した。
五十嵐市長は「企業情報は開示できない」と突っぱね、「市がクレオを取得する際は、抵当権をはずせることは関係者に確認した」と話した。その上で「筑波都市整備は経営改善計画を策定しており、それに従った経営改善を目指していただいている。その一つが市が関与しているクレオであり、最悪の事態に対応できるのがクレオの再生」だと強調した。
これについて滝口市議は「(議会は)資料を読み込んだ上で判断していくことが必要。社内秘扱いで開示できないということでは、筑波都市整備の経営に疑念をもってしまう。(疑念があるまま)ものごとが進められては困る」としている。
【クレオ再生問題】市の関与に賛成84.4%
【鈴木宏子】つくば駅前商業施設クレオの再生問題で、つくば市議会全員協議会が18日開かれ、五十嵐立青市長は市民アンケート結果を発表した。有効回答数1769件のうち「まちづくり会社に市が出資してクレオを再生を図ることに賛成」と回答した市民が1493件と84.4%を占めた。「市場動向に任せ市が関与することには反対」は276件と15.6%だった。
一方、市は、アンケートなどで市民の合意が得られれば、10月下旬に市議会臨時議会を開き、20億円の出資の是非について諮りたいとしていた。五十嵐市長は議会に諮る日程について「まだ確定していない」としている。
アンケート結果について五十嵐市長は「無記名でとった前回(7~8月)より多い。1000件を超えると統計的に有意」だと述べた。市HPで実施した前回は1242件の回答があり81.7%が「市が関与すべき」と回答した。今回も前回とほぼ同様の結果となった。
回答者の内訳はクレオのある学園地区が55.5%。次いでTX沿線地区が11.2%、谷田部地区が9.7%、桜地区が8.6%など。前回と同様、中心地区が多く、周辺地区は回答者が少なかった。回答方法は市HPが71.8%を占めた。
クレオの再生について五十嵐市長は、市が20億円を出資し、まちづくり会社をつくって土地と建物を取得し、71億円かけて子どもたちが遊びながら科学を学べる体験型商業施設に再生する案を示している=9月28日付け。
アンケートは9月29日~10月16日まで、市ホームページと市広報誌臨時号に掲載した返信用はがき、4カ所で開催した市民説明会で実施した。はがきを付けた市広報誌臨時号は、新聞折り込み、小中学校での配布など計9万8777部を配布した。
世界湖沼会議2018開幕 つくば国際会議場
【鈴木宏子】第17回世界湖沼会議(茨城県、国際湖沼環境委員会主催)が15日、つくば市竹園、つくば国際会議場で開幕した。「人と湖沼の共生―持続可能な生態系サービスを目指して」をテーマに19日まで5日間開催される。世界49カ国・地域から約4000人が参加する予定。
同日午前、秋篠宮ご夫妻を迎えて開会式が催された。大井川和彦知事は「湖沼に関わるさまざまな立場の人の連携が一層強化され、問題解決の新たな展開につながること、新たな知見の集積と展望を開く会議になることを願っている」などとあいさつした。
「地球環境の変動と湖沼の未来」をテーマに基調講演した三村信男茨城大学学長は、気候変動が湖沼に与える影響について話し、広くて浅い霞ケ浦について「水温が上がり雨の降り方が変わると、アオコが発生しやすくなる条件となり、プランクトンの増殖によって透明度がさらに低下し、水中の水草の成長が阻害されるなど水質汚濁が悪化する懸念がある」などと語った。その上で「湖沼自身が適応する能力をもっているので、それぞれの湖沼で何が賢い利用なのか探さなければならない」などと話した。
会議日程は次の通り。
▽16日(火)=政策フォーラム、湖沼セッション、分科会、展示会、ワークショップ
▽17日(水)=エクスカーション(霞ケ浦など視察)、ワークショップ
▽18日(木)=霞ケ浦セッション、同ポスター発表、分科会、展示会
▽19日(金)=会議総括、閉会式が催され、いばらき霞ケ浦宣言2018を発表する予定。
県民は1日1000円で参加できる。
【クレオ再生問題】4カ所の市民説明会終わる
【鈴木宏子】つくば駅前の商業施設クレオ(筑波都市整備所有)再生問題で、市民説明会が14日午後、筑波交流センターで開かれ、計4カ所の説明会が終了した。説明会は9日大穂交流センター、11日茎崎交流センター、14日午前市役所で開かれた。
筑波交流センターでの主なやりとりは以下の通り。
参加者 (立体の)駐車場はどうなるのか。
市長 今ある駐車場は狭い。1区画を広げる工事をしている。駐車料金が高いという問題もあるので買い物すると3時間無料から5時間まで無料にできる。
参加者 再生案はいいと思った。お願いだが、3Dプリンターやいろいろな工作機械が置いてあって1時間いくらで自由に使えるスペースを置いてほしい。つくばならではのものだと思う。小指の先ほどのダイオード(半導体素子)1個もつくばに売ってない。秋葉原に買いに行かないと無い。
市長 クレオの建物ですべてを満たすことは難しい。インキュベーション施設を新しくつくり来年夏にオープンするので、そのような場所に3Dプリンターや工作機械を置きたい。
参加者 (「市が関与すべき」と回答した人が8割だったと広報つくば8月号で発表された)意見募集は圧倒的に学園中心部の回答が多かった。違和感を感じた。
市長 8割あったからそれみろという気は毛頭ない。全域から声を聞けるようにしたい。
参加者 (食品スーパーや雑貨物販店などが入る)1階と2階ゾーンはマーチャンダイジング(商品化計画)まで市が関与していただき質の高いマーチャンダイジングを組んでいただきたい。スマートでコンパクトな社会実験的なものを打ち出してほしい。
市長 どこにでもあるスーパーにしないでくださいという声をたくさんいただいている。単なる商業施設でなくロボットが動き回るような施設を提供していきたい。
参加者 思い切った観光施設をこの中につくっていただきたい。そして、きらきらするバスを1台(筑波地区まで)走らせてほしい。つくば市の将来は研究学園地区が中心になるので、庁舎の近くに2000人入れるホールをつくって、総合運動公園用地には野球場と蹴球場をつくってほしい。
市長 動線をちゃんとつくっていく。子どもたちは上(3~5階)で遊んで、大人は小田に行って、帰りに(子どもたちを)拾って帰るなどの過ごし方もある。筑波大学が最大7000~8000人のアリーナを中心市街地に計画している。アリーナによってとても大きな流れができてくる。陸上競技場をつくってほしいというニーズがあり、9月議会で検討する予算をいただいたので、場所の選定も含めて詳細に検討したい。候補地は廃校跡地になる。
参加者 マンションを建ててはいけない条例をつくば市として作る考えはないか。
市長 どういう形の規制があるのか、あらゆる選択肢を検討している。
参加者 具体的なタイムスケジュールは。
市長 市民や議会に評価をいただいて、出資金の予算をつけたら、11月にまちづくり会社を作って、12月に筑波都市整備に取得のお金を払う。詳細なものを詰めて、改修工事をして、うまくいった場合、2020年の秋ぐらいにできる。
参加者 地元で起業したいとか出店したい人をサポートするシステムが手薄だと感じている。箱モノと同時にそういった人への資金援助などのサポートは考えているか。
市長 スタートアップ戦略のパブリックコメントをやっている。段階に応じて資金を含めいろいろな形の支援を検討している。
参加者 これだけの支出をして市の財政が回るか大変心配。大穂にある空き地(旧総合運動公園用地)を早く整備してほしい。マンションを建ててつくばの人口を増やせば消費が伸びると思う。
市長 この事業をやったから税金が上がるというのは絶対にない。他の予算を削って回すのでもない、貯金を崩してやる。運動公園跡地はいろいろな形で調査している。方向性を迅速に出していきたい。
《吾妻カガミ》42 市のクレオ改修案に強い違和感
【コラム・坂本栄】前回のコラム(吾妻カガミ41回)では、つくば市長五十嵐さんの行政スタイルを取り上げました。要約すると、市民の考えを重視する慎重なスタイルではあるが、クレオ跡への対応については不自然な工作があった、といった内容でした。クレオ跡問題は市のホットな案件になっていますので、今回もこの問題をフォローします。
市当局は、クレオ跡再生プランをまとめ、9月議会最終日の全員協議会に「クレオに関する検討状況について」と題する資料を配りました。なかなかよく整理された討議資料です。
ただ、市が主導して会社を立ち上げ、百貨店とスーパーが入っていた建物を買い取り、商業施設と公共施設が入る複合ビルにリフォームするという構想には、議会から批判的な意見もあったようです。新会社への市出資金だけでも20億円という「絵」ですから、議会の心配も分かります。
市議からどんな意見が出たのか、ニュースつくばの鈴木宏子記者がリポートしています(9月28日掲載)。「全員協議会では『さまざまな課題がある中、なぜクレオを優先するのか』『周辺部にどれだけ波及効果があるのか』『公共性があまりにも少ない』『テナントが埋まらないというリスクはないのか』『拙速に進めるべきでない』などの質問や意見が相次いだ」と。
民業圧迫と特定会社優遇
市のシナリオでは、10月下旬に臨時議会を開いてもらい、出資金20億円を含む補正予算の承認を得て、12月中旬に現所有者の筑波都市整備から土地建物を購入する、となっています。ですから、一連のプロセスでは賛否が噴出することでしょう。
市当局の焦燥(一昔前までの中心地区から賑わいが失われる)はよく理解できますが、市が「旧」中心地区の開発に乗り出す(デベロッパーになる)ことには違和感を覚えます。特に「おやっ」と思ったのは、以下の2点です。
討議資料には、改修後のビルの賃料を、周辺相場(月坪1~2万円程度)の半分(同7,500円程度)にする、と書かれています。周辺には大中小のお店やオフィスが入るビルがたくさんあります。市の息がかかったビルの賃料は、これらの半分ということですから、官による民業圧迫といえます。
また資料には、予想される入居施設も記載されています。それによると、5~6階には地元企業オフィスが入るそうです。市の補足説明では、つくば創業の精密機器会社が1.5フロアー借りるそうですから、特定の民間会社が優遇されることになります。
TXつくば駅周辺の不動産市場秩序を乱し、地元ゆかりの会社を特別扱いにする―先に違和感を覚えると言ったのはこういった点です。つくば市は自由で民主的な市場経済を壊していくのでしょうか(少し大げさな表現?)。(経済ジャーナリスト)
【クレオ再生問題】170人が参加 抵当権の指摘も 市役所で説明会
【鈴木宏子】つくば駅前の商業施設クレオ(筑波都市整備所有)再生問題で、市による市民説明会が14日午前、つくば市役所で開かれ、約170人が参加した。幼い子ども連れの姿も見られた。9日の大穂交流センター、11日の茎崎交流センターに続いて3回目の説明会となる。
五十嵐立青市長は「今、何も関与しないとクレオはマンションになる。一等地がマンションになると周りの公務員宿舎が売れなくなる」と危機感を強調し、新たに、テナントの入居交渉について、ディスプレイデザイン会社大手の乃村工藝社(東京都港区)が行っており「(入居交渉の手応えは)ひじょうにいい反応だったということだった」と話した。
主なやり取りは以下の通り。
参加者 同じ子ども向け施設のつくばエキスポセンターとの関係はどう考えていくのか。うまくいかないときのプランBは考えているか。
市長 エキスポセンターは30年前につくられた。今の最先端の科学技術を紹介したり、子どもたちを引き付けるかというとちょっと方向性が違う。質が違うものになる。(テナント)の入居率を95%で設定している。リスクは広くみてプランを組んでいる。
参加者 市が出資するまちづくり会社への市の関与が強くなりすぎることを懸念している。(青森市が第3セクターで運営した駅前再開発ビル「アウガ」が失敗したのは)早く失敗を認めて何らかの対応をとればよかったが、政争の具になってしまってずるずる引っ張ったからだ。市の関与が強くなり過ぎることがないようにきちんとしていただきたい。
市長 ずるずるいくようなことはしないことをしっかり決めていきたい。
参加者 きょうの説明を聞いて安心した。乃村工藝社だとか(市が出資者を打診している)ミント機構(民間都市開発推進機構)とか実績のあるところと連携していて安心した。
市長 マンションに固定化されると手も足も出ない。時代のニーズに合った経営をしていくためにもまちづくり会社である必要がある。
参加者 マンションで賛成だ。TXのすばらしい駅があり、つくば駅前のマンションは価値が違う。
市長 私はマンション廃止論者ではない。この場所はマンションがだめだということだ。
参加者 個人的には(再生案に)消極的な立場だ。西武、イオンが撤退したのは(立体駐車場なので)平置きの駐車場ではないからだ。アクセスの対策が行われなければ家賃を安く見積もっても大丈夫とはいえない。(まちづくり会社の)出資割合が大きいサイバーダイン社に家賃を安くして貸すのであれば間接的な助成になるのではないか。つくば市は(まちづくり会社の出資金50億円のうちの)20億円で過半数ではない。市がイニシアチブをどうとるのか。民間企業の意向が(まちづくり会社の運営に)反映されてしまう。
市長 立体駐車場は1台当たりの駐車スペースを広げる工事をしている。(購買者が無料駐車できる時間は)3時間から5時間程度無料になっていく。(再生後の施設の)賃料は適正な金額で貸し出していく。つくば市の出資は4割だが筆頭株主になる。4割は単独で否決権をもつ。
参加者 (1階に置く予定の)食品スーパーは周辺にマンションをつくって人口を増やさないと採算が合わない。一定の条件でマンションを作る必要ある。(隣接の)ライトオンつくば本店ビルはタカラレーベンに売却された。ここをマンションにしない方策は考えているのか。(市長は)財務内容がいいとおっしゃるがサイバーダインは(損益が)赤字会社だ。クレオに抵当権が150億円ついている。整理の見通しは立っているのか。
市長 ライトオンに今入っている企業はオフィスとして入っている。ライトオンの社長とも話をして、マンションにはしないという話はいただいているが何が起こるか分からない。サイバーダインは研究開発を先行させているので赤字だが、中堅企業の中では一番お金を持っている。状況によって、いかようにもなっていく見通しをサイバーダインはもっている。(所有者の)筑波都市整備がクレオとモグ、キュートの三つを売りたい話がある。(三つが)共同担保になっている。クレオの担保をはずすことは十分に可能だろうという話になっている。
参加者 TXを使った集客が大事。電車をつかって県外から来てもらう魅力を発信することが重要。
市長 つくばに行ってみようと思われるようなシティプロモーションはこれまでなかなかされてこなかった。今、一から見直している。
参加者 きょうの話でいろいろなことが分かってすっきりした。市長は2階部分がつくば市の1丁目1番地と言ったが、電車で来たとき1階の角のところが1丁目1番地になる。そこに温浴施設があるのはもったいない。インフォメーション施設をつくってはどうか。
市長 駅からの動線を含めて案内機能を考えていきたい。
参加者 (つくば駅周辺の)建築の用途制限をすべき。クレオは減価償却をやると価格はどのくらいあるのか。5年先、10年先に事業計画が困難になるのであれば、イオン棟側だけセットバックしてマンションとして建てるのはやむを得ないのではないか。
市長 どういう規制の可能性があるのか検討している。減価償却と保証金は民間企業の経営に関わることなので開示は難しい。イオン棟を既存のまま使っていくことが必要。マンションが建ってない街区は4街区しかない。
参加者 基本的には賛成だがいくつか心配している。センタービルとの関係はどうなるのか。筑波都市整備はまちづくり会社だが、(新たにつくる)まちづくり会社との違いは何か。
市長 センタービルは中心市街地のビジョンに紐付けて戦略をつくっているところ。クレオと役割分担しながら。エリア全体として再生させることに力を入れている。筑波都市整備は本来まちづくり会社だが、建物の管理が中心になった。今度のまちづくり会社は主体的に動いていく。
参加者 方向性は共感するが、具体論に入っていくと、まちづくり会社の出資会社にサイバーダインが入っていることが疑問。本業とは違うところに出資することになる。市民から出資を募ってはどうか。エキスポセンターがあるのになぜ子供の施設をつくるのか。既存の施設をもっと活用するようなハブの役割をすべき。(1階に予定している)温浴施設も周辺にある施設を活用すべき。
市長 出資はこの形で限定ではなく増資もある。市民が主体的に関わっていく仕掛けを作っていくことも必要。エキスポセンターと食い合うことはない。温浴施設は、つくば駅から筑波山の登山に行く人がある。周りのものを食うのではない。
参加者 概ね賛成。モグ、キュートがマンションになってしまうと再生案が瓦解してしまう。将来の取得を含めて何とかできないか。
市長 規制を具体的に検討しているので、そういう中で、(民間が)買ってもマンションにできない方向性をつくっていきたい。
参加者 市の中心のクレオに、市民活動総合センターをつくるという話があった。それが消えてしまった。
市長 市民活動センターは箱としてはずかしい。移転をさせないといけないと思っている。移転先だが、すべての機能をクレオに盛り込むのは難しい。市民活動センターは重要なので私の意志として必ず移転させたい。
参加者 まちづくり会社の情報を十分な開示していく必要がある。
市長 当然開示しないといけない。
参加者 (市が5階にテナントとして入居させる)子ども科学図書館は市が家賃を払うが、ほかはきちんと家賃をとれるのか。
市長 当然、黒字にしていくことが重要。利益を出すバランスと公共性とのぎりぎりでパズルを組み合わせてつくった。すべてのテナントから家賃をとる想定で考えている。
参加者 家賃を安く設置できるのは、古くなった建物を安く買うからか。あまり安く借りられると周りのモグとかに入っている企業が不満に思う。
市長 先を見据えた形でできることを誘導していく。
参加者 中高大学生にアンケートとったらどうか。
市長 先週の金曜日に小中学校に(再生案について説明した広報紙の臨時号を)配った。若い世代の声をたくさん出してもらえればいい。
参加者 ほとんど賛成だが、気になるのは温浴施設の水。地震とかあったときにクレオの耐久性は大丈夫か。
市長 大規模改修の必要なく動かしていける判断している。対応可能だと思っている
筑波山神社で内紛 氏子総代ら宮司の解任を要求
【鈴木宏子】筑波山神社(つくば市筑波)で、氏子総代有志らが神社本庁に、岩佐弘史宮司(54)の解任を要求する事態が起こっている。氏子総代ら23人が9月、筑波、沼田、国松、上大島、臼井5地区の氏子約800戸などを対象に、解任を求める署名活動を展開、9割の署名を集めて、9月20日、神社本庁に解任を求める要求書を提出した。一方、岩佐宮司は氏子総代らの主張を否定し、双方の言い分は平行線となっている。
同神社責任役員で氏子総代の堤正則国松上郷区長(76)らによると「(岩佐宮司は)地区氏子との関係を希薄化させ、総代からの意見を聞き入れず、神社職員に対してパワーハラスメントをするなど様々な問題行動を起こしており、看過できない状況にきている」などとしている。
岩佐宮司は、神職の男性職員に対し、山頂の本殿勤務と会計担当を兼務させるなど過酷な条件での勤務を強要し、ささいなミスを別の職員らがいる前で罵倒し、男性職員はうつ状態になって病気休職を取得せざるを得ない状況に追い込まれ懲戒解雇されたという。さらに懇親会に職員を運転手代わりに使用し深夜まで労働させるなどパワーハラスメントが横行しているなどとしている。
4月と11月の同神社の大祭、御座替祭(おざがわりさい)では、古くから行われてきた、当番丁の地区にしめ縄を飾るという習わしを、氏子総代の意見も聞き入れずに変更して、神社と周辺地区の氏子との関係を希薄にしたなどとしている。
堤さんは「(岩佐宮司は)氏子の意見を聞かないで一方的に物事を推し進め、総代会で意見を言っても取り上げてくれない。宮司としての資質が問われる」とし、前氏子総代の鈴木裕一上大島区長(68)は「ここまでやりたくなかったが、やらざるを得ない状況になった。氏子の声を集めて宮司に退いてもらうのが最良の方法」だなどと話した。
これに対し岩佐宮司は「職員には『仕事はためると大変なので、こつこつ、ちゃんとやりなさい』とは言っているが、罵倒したり、威圧的な言動はとってない」などとパワハラを否定。御座替祭の習わしの変更についても、(少子高齢化などにより)当番丁の氏子がしめ縄を飾ることができなくなり、神社に任せるようになった経緯があるとした上で「神社に任されている以上、正しいしめ縄の張り方をしていると世話人会で説明している」などと語り、その上で宮司の職を辞める意志がないことを強調した。
一方で、氏子との関係改善について「不信の念を持たれたのは不徳の致すところなので、今後は行動に十分注意してやって参りたい」などと話した。
氏子総代らの解任要求は今後、県神社庁が調査することになるという。岩佐宮司は「県神社庁で説明を求められると思う。処分内容に従わざるを得ない立場にある」としている。
岩佐宮司は、神社本庁参事から、2013年7月、筑波山神社の権(ごん)宮司になり、15年6月、宮司に就任した。就任後、神社の借入金を完済したり、さまざまな改革を断行する宮司として知られている。
200社が自社技術や商品をPR 筑波銀行ビジネス交流商談会 高校生も出展
【鈴木宏子】地域企業の情報発信と販路拡大を応援する筑波銀行(藤川雅海頭取、本店土浦市)の「ビジネス交流商談会」が11日、つくば市竹園、つくば国際会議場で催された。「食」と「ものづくり」企業を中心に、県内のほか北関東の200を超える企業や団体の出展ブースが設けられ、自社の技術や商品をPRした。
ベンチャー企業のブースのほか、現役高校生が自校の取り組みを紹介する高校生ブース、茨城のコメを試食できる試食コーナーなども設けられ、大勢の企業関係者でごった返した。
高校生ブースは7校が出展。県立つくば工科高校(つくば市谷田部)は、ロボットコンテストに実際に出場したロボットを展示したり、筑波大学や産業技術総合研究所(つくば市東)の協力を得ながら取り組んでいるコンピュータープログラム開発の取り組みなどを紹介した。ロボット工学科1年の宮下耕輔さん(16)は「いろいろな企業や学校が集まって情報交換し合っていて、新しいコミュニケーションや産業がいろいろな方向に広がると思う」と感想を話した。
会場ではベンチャー企業による自社商品のデモンストレーションも行われた。歩く人の後を追いかける追従運搬ロボットや、熟練技術者がものづくりをする思考回路をシステム化したAI(人工知能)のデモンストレーションを最前列で見学した同工科高1年の廣瀬優斗さん(16)は「人の生活を豊かにしようという強い気持ちを感じた。自分も人に役立つロボットや機械を作りたい」と語っていた。