日曜日, 5月 5, 2024
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延命よりも生活の質が大事? 《ハチドリ暮らし》21

【コラム・山口京子】今月で65歳になりました。先月には、介護保険被保険者証が届きました。第2号被保険者から第1号被保険者に切り替わり、保険料額も変わります。納付書は2月中旬頃に送られてくるようです。年金額が18万円以上であれば、原則年金から自動で差し引かれることになりますが、手続きには半年~1年かかると書いてありました。自分としては年金を繰り下げるので、納付書で振り込むことになりそうです。 今後引かれる社会保険料は、国民健康保険と介護保険の2つです。国民健康保険は75歳になると後期高齢者医療制度に移行し、介護保険料とともに死亡するまで差し引かれます。国民健康保険料も介護保険料も引き上げの方向性が打ち出されているので、自分の場合どうなるか確認することが大事です。 思った以上に両保険料が引かれるのではないでしょうか。高齢社会における医療や介護のあり方はどうなのか? どういう制度がふさわしいのか? 国や専門家の間でも様々な議論がされており、新聞や書籍などで読むことができます。 文明が不幸をもたらす? ある新聞に、2021年の米国人の平均寿命が前年より短くなったという記事がありました。平均寿命が前年比で短くなるのは2年連続とのことです。新型コロナウイルス感染症、薬物の過剰摂取、自殺や殺人などの影響もあるようです。 『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』(クリストファー・ライアン著、河出書房新社)にも、米国人の平均寿命が短くなったことやその社会的背景について書かれていました。「医療制度が死にもの狂いで果てしなく延命することへの懸念」「異常な社会に対する忠実な順応は精神疾患の指標である」など、少し過激とも思える言葉に驚きました。 米国社会はどうなっているのか? 日本は米国を後追いしているといいますが、日本でも精神疾患などの人が増えているのではないでしょうか? 「延命よりも生活の質が大事である」という言葉を聞きます。追加して言うと、経済(お金)一辺倒ではなく、生活の質をすべての世代が向上させることが求められている、と感じるのですが…。人間そのものというか、私たちの暮らし全体が粗末にされているように思うのは私の勘違いでしょうか。 今、南直哉さんの書かれた『善の根拠』(講談社現代新書)という本を読んでいます。自分の人生をしっかりと自分が引き受けなさい、自分とは自己であり、他者であり、社会でもある、関係性の中で作られるものだ―としています。心して生きなさいと、諭された思いになりました。(消費生活アドバイザー)

延命よりも生活の質が大事? 《ハチドリ暮らし》21

【コラム・山口京子】今月で65歳になりました。先月には、介護保険被保険者証が届きました。第2号被保険者から第1号被保険者に切り替わり、保険料額も変わります。納付書は2月中旬頃に送られてくるようです。年金額が18万円以上であれば、原則年金から自動で差し引かれることになりますが、手続きには半年~1年かかると書いてありました。自分としては年金を繰り下げるので、納付書で振り込むことになりそうです。 今後引かれる社会保険料は、国民健康保険と介護保険の2つです。国民健康保険は75歳になると後期高齢者医療制度に移行し、介護保険料とともに死亡するまで差し引かれます。国民健康保険料も介護保険料も引き上げの方向性が打ち出されているので、自分の場合どうなるか確認することが大事です。 思った以上に両保険料が引かれるのではないでしょうか。高齢社会における医療や介護のあり方はどうなのか? どういう制度がふさわしいのか? 国や専門家の間でも様々な議論がされており、新聞や書籍などで読むことができます。 文明が不幸をもたらす? ある新聞に、2021年の米国人の平均寿命が前年より短くなったという記事がありました。平均寿命が前年比で短くなるのは2年連続とのことです。新型コロナウイルス感染症、薬物の過剰摂取、自殺や殺人などの影響もあるようです。 『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』(クリストファー・ライアン著、河出書房新社)にも、米国人の平均寿命が短くなったことやその社会的背景について書かれていました。「医療制度が死にもの狂いで果てしなく延命することへの懸念」「異常な社会に対する忠実な順応は精神疾患の指標である」など、少し過激とも思える言葉に驚きました。 米国社会はどうなっているのか? 日本は米国を後追いしているといいますが、日本でも精神疾患などの人が増えているのではないでしょうか? 「延命よりも生活の質が大事である」という言葉を聞きます。追加して言うと、経済(お金)一辺倒ではなく、生活の質をすべての世代が向上させることが求められている、と感じるのですが…。人間そのものというか、私たちの暮らし全体が粗末にされているように思うのは私の勘違いでしょうか。 今、南直哉さんの書かれた『善の根拠』(講談社現代新書)という本を読んでいます。自分の人生をしっかりと自分が引き受けなさい、自分とは自己であり、他者であり、社会でもある、関係性の中で作られるものだ―としています。心して生きなさいと、諭された思いになりました。(消費生活アドバイザー)

五十嵐つくば市長が新型コロナ 欧州出張から帰国

つくば市は22日、五十嵐立青つくば市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。五十嵐市長は6日から20日まで15日間、フィンランド、ドイツ、スペイン、イタリアの4カ国を訪れ、20日帰国した。 秘書課によると、帰国した20日夕方、せきやのどの痛みがあり、翌21日、PCR検査を受けたところ陽性が判明した。熱はないという。 症状がない場合の療養期間は7日間であることから、27日まで自宅療養する予定。療養期間中はリモートで公務を行うとしている。 市職員3人が濃厚接触者 欧州出張には市職員4人が同行した。6日、市長と市職員3人の計4人で出発し、フィンランドでは科学技術都市のハイレベルフォーラム国際会議に出席して、つくば市のスーパーシティの取り組みを紹介した。続いてドイツを訪れ、つくば市と科学技術分野の連携合意書を締結しているボーフム市役所などを訪ねて同市長などと交流した。同行した市職員3人のうち2人はドイツから帰国した。 その後、別の市職員1人が合流し、市長と市職員2人の計3人が、労働者協同組合の先進地域であるスペイン・モンドラゴン市とイタリア・ボローニャ市を訪れ、地域住民が組合員となって地域を自ら経営する様子などを視察したという。 同行した市職員4人のうち濃厚接触者は、スペインとイタリアに同行した職員2人。ほかに帰国後、成田空港から五十嵐市長を自宅まで送迎した1人も加え、計3人が濃厚接触者になるという。3人はいずれも現在、自宅待機中で、症状がある職員は新型コロナの検査を受ける。 五十嵐市長は「このたびは市民の皆様を始め、市内事業者・団体関係者の皆様にご心配をお掛け致します。症状は軽症であり、リモートにより公務を行い、市政運営に支障をきたさぬよう対応していきます」とするコメントを発表した。

地域おこしをみんなの力で【北条宿でコーヒーブレイク】4

つくば市北条の街道沿いにある「北条ふれあい館」は大正末期に建てられた店蔵。2000年まで田村呉服店として現役で商売を営んでいた。現在は北条街づくり振興会が観光案内と無料休憩所をこの場に開設し週末に運営されている。 それは喫茶店なのか?と思うかもしれない。しかし訪れた人々へのもてなしでお茶やコーヒーを振る舞ってくれる。さらに北条米を練り込んだアイス「北条米スクリーム」を買い求めることができる。ここはもう番外でもかまわないので加えてしまおう。 「街道筋に発展した町は、江戸時代から続く商業の集積地で、昭和30年代がにぎわいのピークでしたね。確かに、喫茶店というものはここには無かったように記憶しています。なぜと問われたこともなかったけれど、なぜでしょうねえ」 振興会の会長を務める坂入英幸さんは、ふれあい館の近所で眼鏡・時計店を営む北条っ子だ。筑波研究学園都市の概成と市町村合併に伴う地域格差の顕在化、地元の少子高齢化など、地域を取り巻く問題は喫緊と言われながらドラスティックな解決策を見出せないまま現在に至る。 手をこまねいてはいられないと、市商工会の枠組みを超えて地元有志が集まり、町おこし活動を始めた。2007年度に始まり、茨城県のがんばる商店街支援事業にも採択され、北条の商店主だけでなく地域住民や筑波大生にも協力を求め、120人の会員で振興会が立ち上げられた。 震災、竜巻、コロナに折れることなく 人材集結や企画立案は少しずつ形になっていったが、2011年の東日本大震災、12年の竜巻災害で、町は甚大な被害を受け続けた。振興会は折れることなく復興に携わり、観光資源としての町の活用も形になってきたが、2019年から新型コロナウイルスという新たな局面に足を止められた。 震災以前に鉄道が廃線となり、筑波地区は市が唱えるように学園都市の周辺地域として取り残されるポジションとなっていた。公共機関の集積と商業が両立していただけに、元々は飲食業には目のある地域だったが、学園都市中心部とは比較にはならない。坂入会長はこう述べる。 「市にも進言しています。地域格差是正のためのR8(リージョン・エイト、市による周辺市街地活性化事業)にも期待はするけれど、余所の周辺地域はまだスタート地点に立ったばかり。先行してスタートした北条を地域振興のサンプルとして、もっと目を向けてもらいたい」 パン屋、うどん屋、ラーメン店も 北条米スクリームは、地域おこしのシンボルの一つ。北条米を使ったアイスクリームづくりを進めたのは、筑波大生だったそうだが、常識を越えた粘性が災いして「攪拌(かくはん)機が壊れるから製造できない」とも言われた。この粘性の改良の末、北条米の風味を生かした独特の粘りを持つ一品が誕生した。 ふれあい館のいろり端(正しくは集会テーブル)でこれをいただき振興会の人々と談話していると、ちょっとした古民家カフェの雰囲気を味わえる。 「地震と竜巻で、いくつかの歴史ある建築物が解体の憂き目に遭い、空き家問題なども起こっていますが、北条で喫茶店を営むというチャレンジに続いて、町なかに欲しいねと話題にしていたパン屋が2軒、うどん屋も2軒、洋食屋や行列のできるラーメン店が林立しています」と坂入会長は言う。(鴨志田隆之) 終わり

「朗読列車」筑波山で発進 観光需要の回復目指し

新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和され、全国旅行支援がスタートするなど今後の観光需要回復が見込まれる中、筑波観光鉄道(つくば市筑波、三輪武士社長)は運営する筑波山ケーブルカーで、車内にアートフラワーをあしらい、声優・俳優が物語を朗読するイベント列車「ストーリーテラー’s レールウェイ 8分間の朗読ばら列車」を10月中旬から運行する。併せて同社初となる、筑波山周辺に伝わる民話や名所をモチーフにしたオリジナルの期間限定切符を販売する。 12日に開かれたメディア向け内覧会で、同社の三輪社長は企画について「新型コロナ感染拡大の影響で、観光業は苦しい状況にあった。その中で、筑波山、茨城県の魅力を発信すべく企画した」と語った。 開業97年目を迎える筑波山ケーブルカーは、筑波山神社付近の宮脇駅と筑波山頂駅間の全長1630mを、「もみじ号」「わかば号」と名付けられた2種類の車両が結んでいる。今回の企画では、通常「もみじ号」として運行する赤色の車両を朗読列車として使用する。 車内は県花のバラを基調としたアートフラワーが天井を覆う。声優、俳優が実際に乗車し、片道約8分の運行時間、つくば・茨城の民話や、民話をモチーフとしたオリジナル作品など3つの物語の中から、1話ずつ朗読する。声優らには、劇団ひまわり、賢プロダクションなどで活動する現役の若手が起用される。 担当者は企画の意図について「これまで筑波山を行楽に選んでこなかった方にも楽しんでもらいたい」と話し、「読書の秋を観光に結びつけようと考えた。声優や俳優といった、これまでの民話のイメージとは異なる人から物語を聞くことで、女性や若い人にも届くイベントにしたい」と意気込みを語った。 内覧会のあいさつに立ったつくば市の飯野哲雄副市長は「つくば市として、観光案内所をリニューアルするなど筑波山の魅力向上に努めてきた。秋の観光シーズン。このタイミングの企画に併せてたくさんの方に来てもらいたい」と期待を込めた。(柴田大輔) ◆オリジナル限定切符の販売は10月13日から11月10日まで。朗読列車はその期間中の土日祝日、午前11時台から午後2時台に出発する便で運行される。運賃は大人片道590円、往復1070円、小児片道300円、往復540円、障害者は半額。問い合わせは電話029-866-0611(筑波山ケーブルカー宮脇駅)、詳しくは同ホームページへ。

つくばセンター広場で25日まで 2年ぶりプレミアムビールとうまいもの祭り

屋外で楽しむビールとグルメのイベントが25日まで、つくばセンター広場(つくば市吾妻)ペデストリアンデッキで開かれている。「プレミアムビールとうまいもの祭り2022」実行委員会(宮本昭典実行委員長)によるイベントで、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、2年ぶり8回目の開催になる。10日間にわたる会期中、台風の影響でイベントの終日中止に見舞われた日もあったが、最終盤の3連休に追い込みをかける。 イベントは、市内飲食店の出店を中心に2014年から毎年初秋に開催されているビール祭り。屋外に設置されているオープン座席でビール、ハイボール、スペアリブや牛すじなど、ビールとグルメを満喫できるほか、休日にはステージパフォーマンスを楽しむことができる。 今回は新型コロナの感染対策のため、座席数を以前の500~600席から250~300席に縮減し、出店店舗数も15店から8店に減らした。さらに来場者や関係者のマスク着用、各テーブルを1メートル離す、接触を減らすためのキャッシュレス決済の導入、会場内の複数箇所にアルコール消毒の設置などの感染対策が講じられた。 今年の特徴として、地域通貨機能があるスマホ向けアプリ「クラフトつくば」が新たに導入され、注目されている。1万円をチャージすると1万2000円分のコインが貯まり、会場内のドリンクやつくば市内の登録店舗で利用することができる。 近くに住む会社員の女性(26)は「SNSで知り初めて来た」と話し、友人の会社員男性(26)は「居酒屋でしか飲んだことがないので、屋外で飲む雰囲気が楽しめる。初めての飲む種類のビールもある」と話した。筑波大の教員3人と来場した東海村の研究者(50)は「コロナ禍なのでオープンエアで飲もうということで来た」などと話していた。 回復基調 センター広場3つの飲食イベント 祭りの実行委員長を務める宮本昭典さん(46)は、同市春日でお好み焼き店「より味ち」を経営する。「2年ぶりの開催を楽しみにしていただいたことに一番喜びを感じている。お客様が年々増えていて、みなさんに喜んでいただけたらという思いがあるからこそ毎回続けてこられた。飲食店が集まるイベントは地域経済の活性化にも繋がるのではないかと思う」と話す。 手作りのベーコンやハムのくん製、もつ煮などを販売する筑西市の食肉製造加工会社「風實(かざみ)」は14年当初から出店を続ける。同社の栗島俊一社長(65)は「つくばの人と相性が良くて、イベントで出会ったのをきっかけに、筑西のお店に来ていただけたお客様もある」という。 市学園地区市街地振興課によると、つくばセンター広場での飲食イベントは、毎年7月に開催の「つくばクラフトビアスト」、9月の「プレミアムビールとうまいもの祭り」、11月の「食と酒東北まつり」の3つがあるそう。いずれも恒例イベントとして定着しており、2020年と21年はコロナ禍で開催できなかったものの、今年復活にこぎつけた。 中でも会期が10日間と長い「プレミアムビールとうまいもの祭り」は、コロナ前の19年に3万人の来場者があった。渋谷亘課長は「主催者に地域を盛り上げたいという思いがあり、イベントにお客さんが楽しめる工夫がある」とイベント定着の理由を話し、「センター広場でのイベントが市民に求められており、特にお酒や食事のイベントの人気が高い」と語る。(于小玥=YU XIAOYUE=ドットジェイピー茨城エリアつくば支部インターン生、筑波大学情報学群 知識情報・図書館学類2年)

発熱など有症状者に検査キット配布 茨城県 19~31日

陽性者は自ら登録 医療機関のひっ迫緩和へ 新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、茨城県は19日から「抗原検査キット送付センター」を設置し、発熱、せき、のどの痛み、倦怠感などの症状がある県民を対象に、抗原検査キットを無料で配布する。自己検査で陽性になった場合、自ら「陽性者情報登録センター」に登録してもらう。 医療機関のひっ迫を緩和するのが目的。今月19日から31日まで実施する。 重症化リスクの低い、県内に居住している人が対象。リスクの高い、65歳以上の人、基礎疾患がある人、妊娠している人、症状が続いている人は、医療機関を受診してほしいとしている。 申請方法は、茨城県ホームページ(HP)から抗原検査キット送付センターに申し込む。受け付け時間は19日は午後1~3時、20~31日は午前10~12時。申し込みは1人1回まで。家族など症状のある複数分をまとめて申し込むことはできない。濃厚接触者であっても症状がない人は申し込みできない。メールでやりとりするためメールアドレスがあることが必要。 申し込み者には抗原検査キットを郵送する。2日前後で届く見通し。 自己検査で陽性だった場合、県HPから陽性者情報登録センターに登録する。 薬局等で抗原検査キットを自ら購入し陽性となった場合や、無料検査拠点で陽性となった場合も登録可能。登録の受け付け時間は19日が午後3時以降。20~31日は正午~翌午前10時まで。 両センターでは薬の処方などは行わない。県は、発熱した場合は市販の解熱剤などを活用してほしいとする。症状が重い場合や症状が長く続く場合は、医療機関を受診したり検査医療機関に相談してほしいとしている。 18日の県内の新規陽性者数は4090人、年代別は、最も多いのが40代で689人、次いで30代650人。20代572人の順。市町村別は、つくば市が県内で最も多く607人、次いで水戸市307人、土浦市260人の順。 県内の18日の入院者数は462人、年代別は80代165人、90代106人、70代89人の順。病床稼働率は57.7%。うち重症者は6人、重症病床稼働率は7.5%。18日の死者は4人。 県抗原検査キット送付センター、陽性者情報登録センターの情報はこちら

目抜き通りをご存じか 土浦キララまつりの夏《土着通信部》53

【コラム・相澤冬樹】7月30日に始まった「土浦キララまつり」は8月7日まで続く。新型コロナウイルス「第7波」の急速拡大と歩調を合わせるようなタイミングとなってしまったが、何とかやり切れてしまいそうな雲行きである。 3年ぶりの本格開催。人出があっても、なくても、告知を担った媒体としては結果が気になるイベントで、2度目の週末となった6日、土浦の「まちなか」を訪ねてみた。暑さが幾分やわらいだこともあって、会場周辺には「密」にはならない程度の人出が繰り出していた。若者や家族連れが目立ち、途中出会った商工会議所の顔見知りは「パレードがないのは寂しいけれど、賑わいが少しは戻った感じでうれしい」と上気した表情で語った。 キララまつりは従来、土浦駅前通りを歩行者天国にして、市内の各種団体が隊列を組んで練り歩く七夕踊りパレードがメーンイベントだったが、今季は新型コロナ感染対策から実施を見送った。代わって亀城モールからモール505にかけ、飲食や雑貨などの露店ブースが立ち並ぶマルシェスタイルが集客の核となった。 失われた名前を探す 告知の段階では、この会場の説明に頭を悩ませた。亀城モールというのは、桜橋交差点の中央2丁目側から土浦駅方向に向かい、川口1丁目でモール505に接する、メーンストリート沿いの遊歩道。普段は小公園と歩道の組み合わさったオープンな空間になっている。土浦市の事業で、21年度に整備が完了したが、中央2丁目側がキララまつりで使われるのは今回が初めてだ。 古い土浦市民には「旧祇園町」という方が、川口側の街区との接続を含め説明がしやすいのだが、1974年に行われた住居表示で祇園町の名はとうになくなっている。 中央1、2丁目をまたぐ桜橋交差点は昔、橋がかかっていた名残りで、亀城(土浦城址)から川口川が流れ出し、霞ケ浦水運と結んだ河岸(かし)になっていた。この川を、暗きょにして上に2階建てのマーケットが作られ、祇園町が出来たというのは、さらに戦前に遡る昔話である。 そういえば、踊りパレードが行われていた際には、その会場名は「目抜き通り」になっていた。かつて告知記事を書いた時、シャッター通りには似合わないから「駅前通り」と表記させてくれと頼んだことがある。 当時の商工会議所関係者は「なあに、今どきの人は目抜き通りの意味はご存じないでしょう」と平然と言ったものだ。確かに「生き馬の目を抜く」という語源も、その意味するところも現代では通じにくいとは言える。 さらに今回のマルシェを主催した「本町通り商店会」はかつて、「本町銀座通り」といっていた。本町も1974年の住居表示で中央2丁目に組み入れられたが、商工会議所近くの道路上を横断していた「本町銀座通り」のアーチはしばらく残ったはずだった。地元の顔見知りに聞いてみたが、「さあ、銀座の看板を下ろしたのはいつだったか」。遠い記憶になっていた。 まちなかの「楽しい!」を探す夏ーと銘打った今回のキララまつり。熱気と密に満ちた往時の七夕まつりの残像をたどりながら、ひとり忘れられた通り名を探す、夏のお出かけとなった。(ブロガー)

目抜き通りをご存じか 土浦キララまつりの夏《土着通信部》53

【コラム・相澤冬樹】7月30日に始まった「土浦キララまつり」は8月7日まで続く。新型コロナウイルス「第7波」の急速拡大と歩調を合わせるようなタイミングとなってしまったが、何とかやり切れそうな雲行きである。 3年ぶりの本格開催。人出があっても、なくても、告知を担った媒体としては結果が気になるイベントで、2度目の週末となった6日、土浦の「まちなか」を訪ねてみた。暑さが幾分やわらいだこともあって、会場周辺には「密」にはならない程度の人出が繰り出していた。若者や家族連れが目立ち、途中出会った商工会議所の顔見知りは「パレードがないのは寂しいけれど、賑わいが少しは戻った感じでうれしい」と上気した表情で語った。 キララまつりは従来、土浦駅前通りを歩行者天国にして、市内の各種団体が隊列を組んで練り歩く七夕踊りパレードがメーンイベントだったが、今季は新型コロナ感染対策から実施を見送った。代わって亀城モールからモール505にかけ、飲食や雑貨などの露店ブースが立ち並ぶマルシェスタイルが集客の核となった。 失われた名前を探す 告知の段階では、この会場の説明に頭を悩ませた。亀城モールというのは、桜橋交差点の中央2丁目側から土浦駅方向に向かい、川口1丁目でモール505に接する、メーンストリート沿いの遊歩道。普段は小公園と歩道の組み合わさったオープンな空間になっている。土浦市の事業で、21年度に整備が完了したが、中央2丁目側がキララまつりで使われるのは今回が初めてだ。 古い土浦市民には「旧祇園町」という方が、川口側の街区との接続を含め説明がしやすいのだが、1974年に行われた住居表示で祇園町の名はとうになくなっている。 中央1、2丁目をまたぐ桜橋交差点は昔、橋がかかっていた名残りで、亀城(土浦城址)の堀から川口川が流れ出し、霞ケ浦水運と結んだ河岸(かし)になっていた。この川を、暗きょにして上に2階建てのマーケットが作られ、祇園町が出来たというのは、さらに戦前に遡る昔話である。 そういえば、踊りパレードが行われていた際には、その会場名は「目抜き通り」になっていた。かつて告知記事を書いた時、シャッター通りには似合わないから「駅前通り」と表記させてくれと頼んだことがある。 当時の商工会議所関係者は「なあに、今どきの人は目抜き通りの意味はご存じないでしょう」と平然と言ったものだ。確かに「生き馬の目を抜く」という語源も、その意味するところも現代では通じにくくなっている。 さらに今回のマルシェを主催した本町通り商店会はかつて、「本町銀座通り」といっていた。本町も1974年の住居表示で中央2丁目に組み入れられたが、商工会議所近くの道路上を横断していた「本町銀座通り」のアーチはしばらく残ったはずだった。地元の顔見知りに聞いてみたが、「さあ、銀座の看板を下ろしたのはいつだったか」。遠い記憶になっていた。 まちなかの「楽しい!」を探す夏ーと銘打った今回のキララまつり。熱気と密に満ちた往時の七夕まつりの残像をたどりながら、ひとり忘れられた通り名を探す、夏のお出かけとなった。(ブロガー)

開催中止、まつりつくば2022 新型コロナ急拡大で

つくば市は6日、今月27、28日に研究学園駅前公園などで開催を予定していた「まつりつくば2022」を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染急拡大により、地域の医療がひっ迫した状況にあるためという。5日、まつりつくば大会本部会議を開催し、中止を決定した。 中止になるのは3年連続。今年は規模を縮小し、会場をつくば駅前から研究学園駅前に変更して3年ぶりに開く予定だった(6月27日付)。 大会本部長の五十嵐立青市長は「3年ぶりの開催を目指して様々な可能性を検討したが、現在の医療のひっ迫状況を踏まえ、結果として中止という苦渋の決断に至った。参加を楽しみにしていた皆様を始め、まつりつくばを支えてくださっている関係者の皆様も、落胆が大きいと、大変心苦しく思います。来年こそは開催できることを目指し取り組みますので、ご理解ください」などとするコメントを発表した。

規模縮小し研究学園駅周辺に変更 まつりつくば2022

つくば市最大の夏祭り「まつりつくば2022」(まつりつくば大会本部主催)について、同市は27日、今年は規模を縮小し、会場を変更して、8月27日と28日の2日間、TX研究学園駅近くの研究学園駅前公園と周辺道路で開催すると発表した。 まつりつくばは41年前の1981年に初めて開催されて以来、つくば駅周辺で催されてきた。会場が研究学園駅周辺に変更されるのは初めて。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年と21年は中止となっており、今年は3年ぶりの開催となる。 市観光推進課によると、詳細はまだ固まってないが、ねぶたやみこしの一部が同駅前公園の周辺道路をパレードするほか、公園内ではステージイベント、バザー、スポーツイベント、ふれあい広場などを開催する予定だ。 ねぶたパレードは例年、つくば駅近くの土浦学園線を通行止めにして10基ほどが練り歩いたが、今年、何基出るかは現時点で未定という。 まつりの開催時間は、例年午後9時までとしていたが、今年は両日とも午後8時までと1時間繰り上げる。 会場変更について、まつりつくば事務局の市観光推進課は「今年は規模を縮小するので、土浦学園線という大通りを通行止めにすることは難しかった」とする。 会場の変更は、今月22日の本部会議で正式決定したが、異論などは出なかったという。 今年のまつりつくばについて同課は「新型コロナの状況下で何ができるか、今年は新しい形の祭りを試すことになる」とし、来年以降については「来年に向けてどうするのか、つくば駅周辺も含めて、今年のまつりつくばが終わってから、改めて協議したい」としている。 「まつりつくば2022」のプログラムについては、内容が決まり次第、順次、大会本部のホームページなどに掲載するとしている。

「体育はマスク不要」通知に つくばの学校現場は半々

学校現場でのマスク着用について、文部科学省は24日、体育の授業はマスク不要との通知を出した。学校現場はどう受け止めているのか。文科省の通知が出された直後、屋外で運動会の練習に取り組むつくば市内の小学校を訪ねると、マスクを着用する子と外す子は半々だった。 新型コロナウイルス対策をめぐる24日の文科省通知は、体育の授業は屋外に限らずプールや屋内の体育館でもマスク着用の必要はない、運動部の活動も体育の授業に準じる、熱中症リスクが高い夏場の登下校時はマスクを外すーなど。ただし実際の運用に当たっては地域の実情に応じたものとし、マスク着用を希望する児童生徒に対しても適切な配慮が必要だとしている。 文科省や県の通知を受けてつくば市教育局は翌25日、市内の各小中学校などに対し、体育の授業はマスクの着用は必要ないなどの連絡をした。 強制はできない つくば市松代の市立手代木南小学校(澤邉芳幸校長、児童数354人)は来月4日にコロナ禍3年目の運動会を予定している。取材に赴いた26日、6年生が運動場で運動会の練習をしていたが、マスクを着けた子と外した子は半々だった。 これまでも感染対策の学校衛生管理マニュアルで、体育の授業ではマスクの着用は必要ないと示されている。今回、より具体的に強調された格好だが、澤邉校長は「コロナが収束していないし、保護者の考え方もあって強制はできない。体育の時間はマスクを外してもいいよ」と指導することにしている。また「マスクを外したくない子もいるようだ」と話す。 熱中症と感染対策の両方 運動会本番では熱中症対策と新型コロナウイルス感染対策の両方を講じる予定だ。熱中症対策のため、校庭に16張りのテントを設営して全児童が日差しを避けられるようにする。競技中はマスクを外すが、テント下でマスクを着けて応援する際は大きな声を出さずに拍手でエールを送るよう指導している。 また児童たちの間隔を十分に確保するために入場と退場の位置を分けたり、保護者席を2カ所設けて密を避けるなどの対策を講じる。 コロナ禍での熱中症対策として広がっているのが「半日運動会」だという。同校でも開催規模を短縮して気温が上がらない午前中に開催する。弁当はない。競技者の距離が近い綱引きなどの団体競技やPTA種目、児童によるダンス種目は姿を消し、同校の伝統、6年生による南中ソーラン踊りが披露されるという。 10代以下の割合高く心配 保護者の受け止めはどうか。小学6年生の娘を持つ同市茎崎地区在住の40代の母親は、県内の新型コロナ感染者は10代以下の割合が依然高いことを心配し、「言い聞かせても子どもたちの身体的距離は近くなりがち」とした上で、脱マスクの流れに不安を見せた。 素顔恥ずかしい 子供たちには、マスクを外したくない別の心理も働いているようだ。2年以上に及ぶ長期のマスク着用でマスクをしていることが常態化し、素顔を見せることを恥ずかしがる子どももいる。市内の小6の女子児童は「マスクをしていると安心できる。ないと外に出られない」と話す。 今春高校生になった市内の女子生徒は「高校に入学したときからずっとマスクを着けているので、友達に素顔を見せるのは恥ずかしいし、素顔を見たことのないクラスメートも多い。マスクは外したくない」と言う。 外したくないのは思春期を迎えた男子も同様だ。市内の中学2年の男子は「週に何度かひげをそらないとまずいが、マスクで隠れるから楽」と話している。(橋立多美)

マスク外し「外ヨガ」で開放感 栗原交流センター つくば

五月晴れとなった24日、筑波山と宝篋山を望むつくば市栗原の市栗原交流センターの芝生広場で、屋外でヨガを楽しむ「外ヨガ」が開かれ、15人の参加者たちは、新型コロナウイルス感染拡大以来ほぼ2年ぶりに、マスクを外して仲間と一緒に体を動かした。 今月23日、国が新型コロナウイルス対策の基本的対処方針を変更し、屋外で人と2メートル以上の距離を確保できない場合でも、会話をほとんど行わなければマスク着用の必要はないと発表したのを受けてマスクを外した。 村野一義所長は「マスクの着用について政府の方針が示されたので、会話しない受講生はマスクを外して参加してもらえる」と安堵(あんど)した表情を見せた。 外ヨガは、マットに仰向けの姿勢で大地と接触するグランディングという軽いウォーミングアップから始まり、水分補給をしながら座ったり四つんばいの姿勢で股関節や背骨を動かしたり、立ちポーズを取ったりした。最後は、横たわって何も考えない瞑想(めいそう)の時間を意味する「しかばね」のポーズで終了した。 「肩こりで体はガチガチ、できるかな」と不安げだった参加者の水谷浩子さん(62)は「マスクを外して気持ちよかったし、リラックスできた」。ヨガ経験者で50代の鷹巣あけみさんは「鳥の声や風を感じながらの外ヨガは、余計なことを考えることがなくて良かった。ここでヨガができるのは幸せ」と話した。夫に子どもを預けて産後5カ月で参加した30代の岡野絵莉子さんは「体を伸ばして開放された気分」と笑顔を見せた。 感染から身を守るとはいえ、長く続くマスク着用の生活は心の負担になっていたはずで、マスクなしで外気を吸いながらヨガのポーズをとる参加者たちは、心身ともに開放感を感じている様子だった。 外ヨガは栗原交流センターが企画した講座で、24日を初回に全3回開催される。「筑波山と宝篋山を見上げ、近くを流れる桜川に沿って水田が広がる景観と、広い芝生広場を有する栗原交流センターの立地を生かした講座を考えた」と同センターの村野所長は話す。コロナ禍による健康志向の高まりと戸外での活動に定員15人を超える応募があり、抽選で受講生が決まった。 講師を務めたヨガインストラクターの染川ひろみさんは、市内各地の交流センターやヨガサークルなどで幅広く指導している。染川さんは「心と体をつなぐことが大切で、ポーズの格好を気にすることはない」と話し「筑波山に連なる山々を眺めて田園をわたる風や鳥の声に耳を澄ますなど、心地良さを体感してください」と語りかけていた。(橋立多美)

3年ぶり湖畔に健脚競う 8926人参加のかすみがうらマラソン

第32回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2022(土浦市など主催)は17日、土浦市川口のJ:COMフィールド土浦(川口運動公園)を発着点とするコースで行われ、視覚障害者、ウオーキングの各部門を含め計8926人が出場した。新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で中止になり、3年ぶりの開催となった。 大会は、フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロの各部門男女と、かすみがうらウオーキング(16キロ)が同時開催で行われた。 男子フルマラソンは、元永好多朗(21=帝京大4年)が2時間17分6秒で優勝した。「フラットで走りやすいコースで、すごく楽しく走ることができた。太鼓を叩く人や家族での応援など、沿道の応援がとてもありがたかった」。茨城を訪れるのは初めてだったが、自然の豊かさと人の温かさを感じたという。 来年の箱根駅伝に向けて強化の一環として参加、「ロードでの実戦の貴重な機会となった」との手応え。出場を勧めた帝京大駅伝競走部の中野孝行監督は「マラソンも走れることを証明できた。箱根では復路の主要区間を任せたい」と太鼓判を押した。 女子は藤澤舞が3連覇 4度目のV 女子フルマラソンは藤澤舞(47=札幌エクセルAC)がコース自己ベストを更新する2時間43分57秒で制した。8回目のエントリーで3大会連続4度目の優勝。「オーバーペースで35キロ以降はフラフラになってしまった。課題が残ったものの最低限の目標は達成できた」と感想。この2年間はコロナ禍でロードの大会がなく、トラックの大会でスピードを強化してきた成果が出せたという。 5キロの部は男女とも県勢が制した。男子の伊藤遼佑(25=結城病院)の記録は15分38秒。7カ月前に生まれたばかりの迅隼ちゃんを抱いて表彰台に上った。下妻一高時代から5000メートルを主戦場としてきたが故障がちで記録を出せず、社会人になってから個人で頑張ってきた。「平日は夜にヘッドライトを付けて走ったり、土日は家の周りの田んぼ道などで、一人で淡々と練習してきた」。かすみがうらマラソンには昨年、一昨年もエントリーしたがいずれも中止で、今回が初挑戦。「優勝と大会新を目指してきたが、風があったので前半は抑え、後半勝負で独走に持ち込んだ。来年こそは新記録を狙いたい」という。 女子の永井真友美(59=笠松走友会)は20分43秒で大会初優勝。「いつもはフルマラソンを走ってきたが、昨年9月に右半月板を負傷、やっと走れるようになってきた」と今年は5キロにエントリーした。マラソン歴は22年で、東京国際や大阪国際など過去50以上の大会に出走、2006年のかすみがうら大会フルマラソンの部で3位入賞の経歴を持つ。また、大会事務局が主催する教室「かすみがうらマラソン大学」で、筑波大学駅伝チームの弘山勉監督の指導を受けたことも、自分なりにベストを尽くせた理由の一つという。(池田充雄) その他各部門の優勝者は次の通り▽10マイル男子 四釜峻佑(21=順天堂大学)47分55秒▽10マイル女子 陰山朋佳(19=城西国際大学)59分08秒▽フルマラソン男子盲人 堀越信司(NTT西日本)2時間21分21秒▽フルマラソン女子盲人 近藤寛子(滋賀銀行)3時間16分33秒

新入行員がアジサイを植樹 筑波銀行あゆみの森

筑波銀行(土浦市・生田雅彦頭取)の2022年度新入行員46人が11日、つくば市六斗、筑波銀行あゆみの森でアジサイの記念植樹をした。 桜の花びらが舞う中で行われた式典の冒頭、生田頭取は、植樹するアジサイの花言葉を引用しながら「アジサイのように成長し、筑波銀行の行員として、社会人1年生として、自分の中の変革に取り組んでほしい」と新入行員に呼び掛けた。 筑波銀行では、東日本大震災以降、震災復興支援計画「あゆみ」を策定し、地域社会・経済の復興に取り組んできた。その後、地域を持続的に発展させる取り組みを強化するため、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の趣旨に賛同し、「筑波銀行SDGs宣言」を新たに制定した。今回の植樹はこれらの取り組みの一環として実施された。 会場となったあゆみの森は、東日本大震災を機に、ボランティア活動を組織的に支援しようと立ち上げた「筑波ボランティアクラブ」の活動の一環としてつくられた。つくば市内に約1万3530平方メートルの広さの森がある。 アジサイの植樹は2012年から始まり、今年で11回目を迎えた。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。 新入行員として事前に同行のSDGsセミナーを受けて臨んだ石岡市出身の新入行員・神代宏明さん(22)は「SDGsについて事前研修で理解を深めることができ、いい経験になった。これからは同期のみんなと協力して頑張っていきたい」と意気込みを語った。 古河市出身の小泉瞳(22)さんは「不安はあるが、今日植えたアジサイの成長とともに、信頼される行員になれるよう頑張りたい。将来は、後輩に目標とされるよう頑張りたい」と語った。(柴田大輔)

格上げし国際都市推進課を市長公室に つくば市人事異動’22

つくば市は18日、4月1日付け組織改編と人事異動を内示した。政策強化を図る組織改編として、国内の国際交流のみならず海外の諸都市との連携を図るため、市民部市民活動課の課内室だった「国際交流室」を「国際都市推進課」に格上げし、市長公室に移設する。 内閣府国家戦略特区諮問会議からスーパーシティ特区の指定を受けたことなど、スマートシティの実現に向けた取り組みを具体化するため、政策イノベーション部の「スマートシティ戦略室」を「スマートシティ戦略課」に格上げする。 複数の部署に分かれていた子供に対する支援を一体化するため「福祉部社会福祉課こども未来室」と「こども部こども政策課子育て相談室」を統合し、こども部に「こども未来課」を新設する。 地方公営企業の上下水道事業は、組織の合理化を図るため「上下水道局」を新設する。 異動の規模は20.4%の267人(消防本部等を除く)で、前年度同様、業務の継続性を重視し、専門性、効率性を高めるため必要最低限の異動とするとしている。 4月1日付の全職員数は前年度より35人増えて2004人になる。定年退職者は51人、普通退職者は37人、新規採用職員は76人、再任用職員は134人。 女性管理職の割合は、消防本部を除き、2021年度の25%から22年度は25.3%になる。 国や県との人事交流は、引き続き文科省出身職員を政策イノベーション部長に配置する。国、県などに実務研修生6人を配置する。 任期付き職員として、学校などの特別支援教育に豊富な知識と経験がある人材を特別支援教育推進室長に配置するほか、学校にICT(情報通信技術)指導員を3人配置する。幼稚園長に、幼稚園や小中学校の現場で管理職として働いた経験のある人材5人を配置する。 国際都市推進課長に岸田和克子市長公室統括政策監 4月1日付人事異動は以下の通り。カッコ内は現職。敬称略。 【部長級】▽政策イノベーション部長兼市長公室政策調整監(政策イノベーション部長)森祐介▽市民部長(市民部次長)大久保克己▽福祉部長(保健部次長)安曽貞夫▽こども部長(市長公室次長兼秘書課長兼広報監)塚本浩行▽都市計画部長(都市計画部次長兼都市計画課長)大里和也▽上下水道局長(生活環境部次長)坂入善晴▽消防長(消防本部消防次長)木村勝平 【次長級】▽総務部次長(政策イノベーション部次長)杉山晃▽政策イノベーション部次長(企画経営課長)大越勝之▽市民部次長(生活環境部環境政策課長)池畑浩▽市民部地区担当監兼地区相談課長(市民部市民活動課長)大木茂樹▽市民部地区担当監・大穂相談センター所長、再任用(消防長)植木利男▽市民部地区担当監・豊里相談センター所長(生活環境部次長)野原浩司▽市民部地区担当監・谷田部相談センター所長、再任用(総務部総務政策監、再任用)藤後誠▽市民部地区担当監・桜相談センター所長(生活環境部次長)嶋崎道徳▽市民部地区担当監・筑波相談センター所長(福祉部次長)吉原衛▽市民部地区担当監・茎崎相談センター駐在、再任用(財務部財務政策監、再任用)髙野正美▽福祉部次長(障害福祉課長)根本祥代▽保健部次長(福祉部高齢福祉課長)中根英明▽こども部次長(幼児保育課長)吉沼浩美▽経済部次長(都市計画部次長)岡田克己▽都市計画部次長兼都市計画政策監、再任用(都市計画部長、再任用)中根祐一▽都市計画部市街地振興監(教育局次長)貝塚厚▽生活環境部次長(市民部スポーツ振興課長)伊藤智治▽上下水道局次長(総務部次長)中泉繁美▽会計管理者(財務部次長)飯島正志▽教育局次長(教育局次長兼教育施設課長)飯泉法男▽教育局次長(経済部産業振興課長)久保田靖彦▽消防本部消防次長・消防本部担当(同・消防署担当)五月女謙次▽消防本部消防次長(消防救助課長)青木孝徳▽消防本部主任参事兼中央消防署長(消防総務課長)小島幸司▽消防本部主任参事兼消防指令課長(消防指令課長)山田和美 【課長級】▽市長公室秘書課長(秘書課長補佐)伊藤尚美▽市長公室国際都市推進課長(統括政策監兼企画監)岸田和克子▽政策イノベーション部企画経営課長(生活環境部環境政策課長補佐)横田裕治▽政策イノベーション部科学技術振興課長(科学技術振興課スタートアップ推進室長兼産業振興センター所長)前島吉亮▽政策イノベーション部スマートシティ戦略課長(科学技術振興課スマートシティ戦略室長)中山秀之▽財務部管財課公共施設マネジメント推進室長(都市計画部建築指導課長)吉田和行▽財務部納税課長兼徴税管理監(納税課長補佐兼徴税監)柳田賢一▽市民部市民活動課長(地区相談課長)荒澤浩俊▽市民部市民活動センター所長、再任用(こども部長)中山由美▽市民部大穂窓口センター所長(文化芸術課長)日下由美子▽市民部豊里窓口センター所長(豊里窓口センター所長、課長補佐級)伊藤紀子▽市民部谷田部窓口センター所長(経済部農業政策課長)垣内伸之▽市民部桜窓口センター所長(大穂窓口センター所長)中川和子▽市民部筑波窓口センター所長(教育局生涯学習推進課長)大久保文子▽市民部茎崎窓口センター所長(谷田部窓口センター所長)宮本孝雄▽市民部副地区担当監、大穂相談センター駐在(オンブズマン事務局長)栗山正行▽市民部副地区担当監、大穂相談センター駐在(保健部国民健康保険課長)木澤伸治▽市民部副地区担当監、谷田部相談センター駐在(建設部道路管理課長)色川英雄▽市民部副地区担当監、桜相談センター駐在(大穂相談センター駐在)渡辺寛明▽市民部副地区担当監、筑波相談センター駐在(桜相談センター駐在)御田寺義郎▽市民部副地区担当監、筑波相談センター駐在(福祉部社会福祉課長)安田正幸▽市民部スポーツ振興課長(政策イノベーション部科学技術振興課長) 岡野渡▽市民部スポーツ振興課参事、つくば市スポーツ協会派遣、再任用(市民部長)横田修一▽市民部文化芸術課長(文化芸術課長補佐兼係長)矢口治重▽福祉部社会福祉課長兼非課税世帯等給付金室長(社会福祉課長補佐兼係長兼非課税世帯等給付金室長)相澤幸男▽福祉部障害福祉課長(障害福祉課長補佐)岡田治美▽福祉部高齢福祉課長(医療年金課長)日下永一▽保健部国民健康保険課長(社会福祉課長補佐兼企画監)飯村修▽保健部医療年金課長(医療年金課長補佐)城取美知枝▽保健部健康増進課感染症対策室長(こども部こども政策課長)美野本玲子▽保健部健康増進課新型コロナウイルスワクチン接種対策室長(中央図書館副館長兼視聴覚センター所長)松浦智恵子▽保健部健康増進施設いきいきプラザ館長、再任用(福祉部長)津野義章▽こども部こども政策課長(保健部健康増進課長補佐)鈴木加代子▽こども部こども未来課長(福祉部社会福祉課こども未来室長)中澤真寿美▽こども部幼児保育課長(幼児保育課長補佐)岩田光弘▽経済部産業振興課長(財務部管財課公共施設マネジメント推進室長)柳町哲雄▽経済部農業政策課長(農業政策課長補佐)根本隆▽経済部観光推進課長(観光推進課ジオパーク室長)伊藤祐二▽都市計画部都市計画課長(周辺市街地振興課長補佐)大久保正巳▽都市計画部周辺市街地振興課長(周辺市街地振興課長補佐)吉岡誠生▽都市計画部建築指導課長(建築指導課長補佐)中泉弘行▽建設部道路管理課長(建設部道路管理課長補佐)石塚一弘▽生活環境部環境政策課長(経済部産業振興課経済支援室長)渡邊俊吾▽上下水道局水道総務課長(生活環境部上下水道総務課長)小吹正通▽上下水道局下水道総務課長(財務部管財課長補佐)桜井克仁▽上下水道局上下水道業務課長(生活環境部水道業務課長)本山雅之▽上下水道局水道工務課長(生活環境部水道工務課長)植木亨▽上下水道局水道監視センター所長(経済部観光推進課長)兼平勝司▽上下水道局下水道工務課長(生活環境部下水道課長)渡辺高則▽教育局教育施設課長(建設部公共施設整備課長補佐兼係長)鈴木聡▽教育局生涯学習推進課長(教育総務課長補佐兼企画監)澤頭由紀子▽中央図書館副館長(政策イノベーション部企画経営課長補佐兼オリンピック・パラリンピック推進室長)沼尻祐一▽選挙管理委員会事務局副局長(政策イノベーション部企画経営課持続可能都市戦略室長)吉岡直人▽オンブズマン事務局長、再任用(市民部地区担当監、筑波相談センター所長)木村徳一▽消防本部消防救助課長(予防広報課長)鈴木浩▽消防本部消防総務課長(消防救助課長補佐)廣瀬好▽消防本部予防広報課長(予防広報課長補佐兼危険物係長)高野順一▽北消防署長(中央消防署並木分署長)太田義春▽中央消防署参事兼中央消防署副署長(中央消防署副署長)細田義美▽北消防署参事兼筑波分署長(中央消防署豊里分署長)青木節 【退職】3月31日付▽市民部長 横田修一▽市民部主幹、つくば市国際交流協会派遣 飯村通治▽福祉部長 津野義章▽こども部長 中山由美▽消防長 植木利男▽市民部地区担当監・筑波相談センター所長 木村徳一▽経済部次長 中澤正登▽会計管理者 酒井作徳▽消防本部兼中央消防署消防監 東郷道明▽消防本部主任参事兼北消防署長 山田勝▽財務部納税課長兼徴税管理監 上方和男▽市民部副地区担当監・大穂相談センター所長 矢島正弘▽市民部副地区担当監・谷田部相談センター所長 秋葉芳行▽市民部副地区担当監・桜相談センター所長 関口正昭▽市民部副地区担当監・筑波相談センター駐在 星野和也

創薬研究に産学連携拠点 筑波大 クライオ電子顕微鏡お披露目

筑波大学生存ダイナミクス研究センター(TARAセンター、つくば市天王台、林純一センター長)は16日、クライオ電子顕微鏡施設のオープニングセレモニーを開いた。競争激化する創薬研究で必須となっている構造解析に不可欠な装置で、セレモニーには研究者ばかりでなく産学官の関係者が集まり、研究の加速、利用の拡大への期待を語った。つくばにおける2号機、3号機となる2台がお披露目された。 クライオ電顕は、液体窒素温度条件下(クライオ)でタンパク質などの生体分子に対して電子線を照射し、試料の観察を行うための装置。タンパク質の立体構造を高分解能で決定する手法として、目覚ましい技術革新を遂げている。2017年その開発に貢献した研究者3人にノーベル化学賞が授与された。以来、日本でも関心が広がり、つくばでは2018年4月に高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所に最初の1台が導入された。 タンパク質の構造解析に威力 TARAセンターには、電子を200キロボルトと300キロボルトにそれぞれ加速する2台の装置が導入され、このほど稼働を開始した。国の2020年第3次補正で総額32億円、全国3拠点に6台のクライオ電顕を措置したうちの2台。新型コロナウイルスや創薬研究のための構造解析に向けた基盤構築を早期に実現するのを目的に、日本医療研究開発機構(AMED)が導入先を選んだ。 導入を指揮した岩崎憲治教授らによれば、クライオ電顕は試料を凍結したまま観察することができるため、タンパク質などの壊れやすい生体高分子、特に分子量の大きなタンパク質複合体の観察に適しているという。創薬研究では治療の標的物質に薬が「くっつくか」の見極めが極めて重要で、特に結晶化というプロセスを介さずにタンパク質の立体的な構造解析が可能なクライオ電顕の可能性は大きい。 装置や撮影技術の高度化の一方、測定試料の事前調製に精緻(せいち)な作業と膨大な労力が必要なのが課題だ。タンパク質の構造決定で自動化が実現すれば、下処理などにかかる回数や時間の大幅な改善が期待できる。遠隔化が可能になればパンデミックのような状況でも研究が継続できると見られている。 本格運用は7月から 今回導入の2台はともに日本電子(本社・昭島市)製。セレモニーであいさつした同社、栗原権右衛門会長は「世界でクライオ電顕を手掛けるメーカーは2社しかない。出遅れていた米国社にようやく追いつき、自動化、リモート化で盛り返してきた。わが社がYOKOGUSHI(ヨコグシ)と呼んでいる産学連携のいっそうの推進を図りたい」とした。 KEKの千田俊哉構造生物学研究センター長は「KEKでも今回、実験棟を新設、クライオ電顕を移設した。筑波大、物質・材料研究機構と組んで立ち上げたTCEF(クライオ電顕フィート)チームで、利用の一体的な体制整備を進めたい」とした。つくば地区に研究所を構える製薬メーカーからは「勘や経験に頼っていた探索にビッグデータやAI(人工知能)を活用する時代。クライオ電顕の共同利用に期待は大きい」との声も聞かれた。 岩崎教授は目標として稼働の50%を企業支援に当てたいとする一方、「大学は教育機関なので、学生やインターン、電子光学を志す専門家の研修にも役立たせていきたい」とした。筑波大では6月ごろまではトライアル期間として、7月以降課金しての本格運用を目指している。(相澤冬樹)

コロナ対策避難所を検証 つくば 水素燃料バスで電源供給も

つくば市の指定避難所となっている旧筑波東中学校体育館(同市北条)で14日、新型コロナウイルス対策を施した避難所レイアウトの検証が実施された。併せて、災害時の停電を想定した水素燃料電池バスによる電源供給の実証実験も実施された。 つくば市と筑波大、茨城県が共同で実施した。避難所感染症対策の検証は、筑波大医学医療系感染症内科学の鈴木広道教授がアドバイスなどした。水素燃料電池バスによる電源供給は内閣府の戦略的イノベーション創出プログラムの一環で実施された。避難所の新たな電源供給の在り方として今後、同大システム情報系の鈴木健嗣教授らが国に提案などしていくという。 ブルーシート敷き区切る 感染症対策をした避難所のレイアウトとして、体育館1階の床に、単身用、2人家族用、3人家族用と大きさが違うブルーシートを敷いて並べ、それぞれ2メートルまたは1メートルの間隔を空けて区切り、家族ごとにまとまって過ごせるようにする。 感染の疑いがある人が避難してきた場合は、入り口に近い、換気のよい体育館2階に間仕切りテントを設置し、非感染者とは別の場所で、家族ごとに過ごせるようにする。 感染症が専門の鈴木広道教授によると、避難所の感染症対策は、感染の疑いがある避難者と非感染者の動線を分ける、避難所内で感染者が移動する距離を短くする、空気の流れをつくるため2方向の窓を開けて換気する、トイレが1カ所しかない場合、感染者と非感染者で使用時間を区切り、感染者が使用した後は避難所の職員が消毒するーなどがポイントになるという。 ただし感染症対策をした場合、200人が避難できる体育館であっても、収容人数は3分の1ほどの60~70人になってしまう。市は、避難所への避難だけでなく、自家用車による車中避難や被災の恐れのない親戚や友人宅への避難、宿泊施設への避難などさまざまな避難を呼び掛けたいとしている。 一方、感染者専用の避難所を別に設ける予定で、指定避難所に一時滞在した後、自家用車で専用の避難所に移動してもらうことになるとしている。 14日は、避難所に来た後、具合が悪くなった患者役の職員を、非感染者用の1階のスペースから、2階の間仕切りテントに誘導する訓練なども実施され、避難所の職員が対応の方法を確認などした。 専用アプリで残りの電気量把握 停電を想定した避難所への電源供給は、今年1月に開発された小回りのきく水素燃料電池マイクロバスが出動した。同体育館に新たに非常用電源盤を設置して、マイクロバスから電気を供給した。 同体育館の場合、点灯する天井の照明の数などを3分の1ほどに減らせば30時間ほど電源を供給し続けることができるという。専用アプリで、供給可能な残りの電源供給量も把握できることから、残りの電気を確認しながら、避難所でお湯をわかしたり、避難者の携帯電話を充電したりできるという。 人工知能などを研究する鈴木健嗣教授は「バスだけでなく、水素燃料電池の乗用車からも電源供給できるので、住民、市民の力を借りて避難所で電源供給をやっていけるようなことも発信したい」と話している。(鈴木宏子)

コロナ禍も「共に成長し合えた」 つくば国際ペット専門学校で卒業式

つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、高橋仁校長)の2021年度卒業式が12日、つくば国際会議場(同市竹園)大ホールで催され、ドッグトリマー、ドッグトレーナー、動物看護福祉、ペットケア総合の4つのコースで学んだ141人が卒業した。 新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年度に入学し、コロナ禍が収まらない中、卒業の日を迎えた。 高橋学長は「入学式が中止、緊急事態宣言の中、休講、自宅待機で始まり、皆さんが顔を合わせたのが6月。制約を強いられた学校生活だった」と振り返り、「2年間、先が見通せない日々の中で、自分だけでなく家族や友人を思いやりながら研さんを積んだ。卒業してからも夢に向かって歩んでください」と式辞を述べた。 東郷治久理事長は「入学当初から新型コロナの拡大により想定外の不自由を余儀なくされたが、現場で培った様々なスキルは今後の力になり自信につながっていく。今やペットは家族同然。飼い主の心に寄り添い、今まで学んだことを今後に生かしてください」とはなむけの言葉を贈った。 卒業生を代表してペットケア総合コースの秋葉若奈さんが「見えないウイルスの恐怖と隣り合わせだったが、1日1日を有意義に過ごすことができた。新型コロナの影響で思い描いていた学生生活とは少し異なることもあったが、日々を全力で楽しみ、皆と共に成長し合えた」と感謝の答辞を述べた。 式典では高橋学長から一人ひとりに卒業証書が手渡されたほか、資格試験合格者に、全日本愛犬技術者指導協会の松島美夫代表理事からトリマー1級、ペットケアマネージャー1級などのライセンスが授与された。 同校は全国トップクラスのペット専門学校。4月からはペット専門学校として全国初の通信制学科「通信制ペット学科」がスタートする。

小学校、またリモート授業に 14~18日 つくば、土浦

新型コロナウイルスの新規感染者数が下げ止まっている中、県教育委員会は9日、県内の小学校などで児童の感染が急増しているとして、県内すべての小学校を対象に14~18日までの1週間、通常登校をやめ、リモート授業または分散登校などを実施するよう要請した。 要請を受けつくば、土浦両市は14~18日まで、小学1~5年生はリモート授業などとし、卒業式を控える6年生は午前中のみの登校とする。 両市とも、小学校1~5年生は14~17日まで、通常登校を実施せず、リモート授業やプリント学習とする。保護者が日中、子供の面倒を見ることができない家庭は、学校で受け入れるが、弁当の持参が必要となる。放課後は児童クラブなどで子供を受け入れる。 18日の卒業式を控える6年生は、午前中のみの登校とし、授業や卒業式の準備を実施する。卒業式が催される18日は1~5年生は休みとなり、学校での受け入れはしない。 今回の第6波の感染拡大により、両市の小学校は1月31日から2月18日まで臨時休校となり、2月21日に通常登校を再開したばかり。3月14日からさらに1週間、通常登校ができなくなり、事実上の休校期間は計4週間に及ぶ。 休校などによる授業時間の確保や学習への影響についてつくば市教育局は、今後、各学校の状況を把握しなければならないが、必要な授業時間などは確保できる見通しだとしている。土浦市教育委員会は、24日の修了式までに学習に影響が出ないよう進めたいが、学校によって万が一、授業時間の確保に影響が出る場合は、次年度に持ち越すこともあり得るとしている。 県の9日の発表によると、県内の新規感染者数1221人のうち、小学生児童の感染者数は2割の229人。 10日時点で、学級閉鎖を実施している小中学校は、つくば市は、小学校29校、中学校12校、義務教育学校4校のうち、小学校8学級。土浦市は、小学校15校、中学校7校、義務教育学校1校のうち、小学校3学級、中学校2学級。休校は両市とも無い。

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