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聖地・土浦にパトレイバーのデザインマンホール 来年2月完成
2022年5月28日
アニメ「機動警察パトレイバー」の聖地、土浦市が、市内15カ所のマンホールのふたをパトレイバーのデザインマンホールに変える。15カ所すべて異なるデザインとなり、アニメのキャラクターやロボットがカラーで登場する。 完成は来年2月末の予定。設置場所は、JR土浦駅から亀城公園周辺約1.1キロ間の歩道などを検討している。市中心市街地の名所や観光地近くに設置するなど、訪れた人が市内を歩き回れるよう回遊性を高めて設置する。 パトレイバーは歩行式の作業ロボット「レイバー」が普及する近未来の東京を舞台に、警視庁レイバー部隊の活躍を描くアニメ。土浦はレイバー部隊の敵役で、驚異的な性能をもつメカ「グリフォン」が製造された土浦研究所があるとされ、ファンの間で聖地となっている。 ファンの来訪を期待 同市は今年1月14日から2月13日まで「機動警察パトレイバー30周年突破記念 in土浦『TV-劇パト2+』展」(1月13日付)を開催した。北海道や九州など全国から約3100人のファンが訪れるなど盛況で、グッズなど売り上げは約700万円だった。 デザインマンホールの企画を担当する市政策企画課の奥山成俊さんは「パトレイバーは作品発表から30年たっても根強い人気がある。企画を一過性で終わらせず、コロナ禍で弱まった観光を、国の地方創生臨時交付金で活性化したいと考えた」と話す。 アニメキャラクターなどのデザインマンホールを製作し観光客が増えている自治体があることを知り、パトレイバーの版元やマンホール製作会社と話し合い、製作をすることになった。市ではデザインマンホールの設置で、土浦を訪れるファンやマンホールマニアが増えることを期待している。 デザインマンホールは、樹脂で作ったプレートを既存のマンホールのふたにはめ込んで固定する。従来の鋳物タイプのマンホールに比べて、写真のようにリアルで鮮やかになるのが特徴だ。 15種のデザインは、これから版元と話し合って決めるという。パトレイバーのアニメやオリジナルビデオ、劇場版などから、ロボットやキャラクターを作成する予定だ。背景には土浦ならではの風景を入れるなどを検討しており、アニメの世界観を壊さないように配慮する。 グッズ、スタンプラリー、カードも検討 マンホール完成に先駆けて、グッズの再販も検討している。グッズは、土浦市庁舎1階きらら館や、土浦市観光協会・土浦まちかど蔵「大徳」(同市中央)で販売する。マンホール完成後は、マンホールを巡るデジタルスタンプラリーも実施する。 マンホールカードの製作も順次行っていく。奥山さんは「マンホール完成時にも何かイベントできたらと考えている。完成後も何度も土浦を訪れてもらえたら」と語る。(伊藤悦子)
シャッター通りに飾り付け 7日から土浦「名店街DEハロウィン気分」
2021年10月6日
土浦の戦後のにぎわいを代表するアーケード街だった土浦名店街(土浦市川口)が、7日からハロウィン仕様になる。ハロウィンの31日まで開催の「名店街DEハロウィン気分」。企画を考えたNPO法人まちづくり活性化(横山恭教理事長)や商工会議所のメンバーらが6日、飾り付けを行った。 同法人は毎年、ハロウィンの時期に「つちうらハロウィン」を開催していた。子どもたちが仮装して土浦の町を散策して商店街でお菓子をもらうイベントだが、昨年も今年も、コロナ感染拡大のため中止になった。 これまでイベントを先導してきた事務局長の小林まゆみさんは「このまま何もやらないのはよくない。せめてハロウィンの飾りを見て明るい気持ちになってもらいたい」と発案した。「この機会に土浦名店街に足を運んでもらいたい」という思いもあったという。ファッション専門店などが軒を並べたアーケード街は平成になると客足が遠のき、ほぼシャッター通りとなっていたが、ちょっと怪しい雰囲気がハロウィンムードにマッチする。 今回は、全長約80メートルのアーケードの天井に、ひも状の飾り付け「ガーランド」を約30本取り付けた。ガーランドそれぞれに、画用紙に描いたかわいいお化けやちょうちんなどを飾っている。飾りの材料はほとんど100円ショップで買いそろえたものだという。 大きな白いお化けは、長さ約100センチメートル。100円ショップの雨合羽に頭を付けてアレンジした。オレンジのお化けも、100円の手提げ袋に顔のパーツを取り付けたものだ。そのほか、お化けの運転手と客が乗ったキララちゃんバスのイラストなどユーモラスな飾りが並ぶ。これらは小林さんらが、仕事のかたわら1カ月かけて制作したという。 アーケードの脇には、直径30~50センチのハロウィン用特大カボチャも6つ並んでいる。小林さんの知人が育てたものを、譲ってもらったそうだ。壁に飾られた社会福祉法人尚恵学園(土浦市神立)の入所者らが描いたイラスト15枚も、彩りを添える。 仮装写真コンテストも実施 横山理事長は、「名店街は屋根があるので雨が降っても飾りが濡れないのがいい。市民の皆さんにはハロウィンを見て楽しんで欲しい。ハロウィン仮装写真コンテストも実施しているので、大人も子ども仮装して申し込んでもらえたら」と語った。 ハロウィン仮装写真コンテスト「#つちハロ写真コンテスト」の募集は31日まで。11月1日に審査を行う。応募方法などの詳細はこちら。(伊藤悦子)
「土浦は着物が似合う町」前野呉服店3代目、市民ギャラリーで90周年の伝承展
2021年9月25日
ことし90周年を迎えた前野呉服店(土浦市中央)が29、30日、土浦市民ギャラリー(同市大和町)で「伝承展」を開催する。節目の年に、日本の伝統文化である着物のよさを知ってもらいたいと代表取締役、前野有里さん(52)は語る。 「着物には染めと織りがある。でも、着る人が減ってどちらも職人が減っている」と前野さん。「改めて着物のよさを実感してもらい、次の世代につなげていきたい」と今回の企画につながった。 伝承展では京都在住の着物デザイナー、森尻春司さんの作品「style(スタイル)」や染めの工程の一部を展示する。昔ながらの技法と、新しい感覚の色彩やデザインの出会いが見どころだ。多数の反物が会場を彩る。 呉服店は1931(昭和6)年2月、有里さんの祖父である前野道之助さんが創業。当時は着物だけでなく、オリジナルの布団やはんてん、綿なども販売していた。嫁入り道具として、着物や布団がよく売れていたそうだ。 父、昌男さんが継いだ際は、着物のほかに洋服や生地、カーテンなども販売した。昌男さんは手先が器用で、土浦七夕まつりの飾りも毎年制作していたという。 有里さんは2年間の修業を経て1992年、24歳で店を継いだ。「基本的に父は好きなようにやらせてくれた」ため、アクセサリーや財布、バッグなど小物も置くようになった。 しかし意見の食い違いもあった。都心のおしゃれなお店の真似をして、ディスプレイの小物を最小限にした。翌朝になると、父親がびっしりと小物を並べている。また有里さんが減らす。これを何度も繰り返したそうだ。小物をたくさん並べるのは父親の「商品がない店と思われてしまう」という心配からだった。 ところが少ないディスプレイにした方が、若い女性の来店が増えるのを目の当たりにして「時代が変わると販売方法が変わる」と納得してくれたという。 「着物のすばらしさ伝えたい」 今は積極的な営業とイベント、ネットでの宣伝が重要だという。SNSの利用など、今度は自身が時代についていかなければならない。「とにかく必死」と前野さん。しかし着物もお客さんも好きだからこそ、楽しんでいる自分がいるそうだ。 今の暮らしに、着物はほとんど必要ない。しかし結婚式や成人式、葬儀などで着る機会はある。「人生の節目に着物を着たいお客さんの思いと、着物を着てもらいたい自分の思い」がつながるときがあるという。とにかく役に立ちたいと、一人ひとりに合った着物や小物をコーディネートする。 今年、カラーアナリストの資格も取った。今後は、お客さんに似合う色を、感覚ではなく理論的に説明できるという。「土浦は着物が似合う町。着物のすばらしさをこれからも伝えるのが、自分の役目だと思っている」と意気込みを語った。(伊藤悦子) ◆「2021伝承展」 9月29日(水)午後1時~6時、30日(木)午前10時~午後5時、土浦市民ギャラリー(土浦市大和町)。入場無料。見逃した人向けに10月1日(金)から4日(月)午前10時~午後6時(最終日は5時30分まで)、前野呉服店(同市中央2の8の2)でも展示を行う。
黄色のリュック型も選択可能に 土浦市 新1年生にランドセル贈呈
2021年9月18日
土浦市では、市立小学校や義務教育学校に入学する子どもたちのために、1976年から毎年、入学祝品としてランドセルを贈呈している。来年度から、従来の赤と黒のランドセルに、黄色のリュックサックタイプが加わり、3種類の中から選べるようになった。 従来の赤と黒のランドセルは人工皮革で、重さ約1キロであるのに対し、黄色のリュックサックタイプは850グラム。軽量化のニーズに応え、選択肢を増やした。 同市教育委員会学務課の担当者は「実際に背負い比べた子どもたちは軽いと言う。子どもにとって150グラムの差は大きいのではないか」と話す。 黄色のリュックサックタイプは、ポリエステル製。出し入れしやすいようにファスナーが大きく開き、教科書やノート類は、中のベルトで固定できる。 背中は汗をかいてもべたつきにくいメッシュ仕様。背負いひもにはランドセルと同様にフック(ナスカン)があり、防犯ブザーを付けることができる。 2020年度まで、同市の贈呈ランドセルは「女子は赤色、男子は黒色」と決まっていた。保護者から「好きな方を選べるようにしてほしい」という問い合わせが増えたことから、21年度より子供たちが好きな色を選べる選択制に変更している。担当者は「ジェンダーの考えが、社会に浸透してきていることも影響しているのでは」と話す。 同市の22年度小学校入学予定者は6月1日現在969人で、内訳は男子513人、女子456人。ランドセルは17日現在で約100人の申し込みがあり、リュックサックタイプを選んだ子どもは2、3人だという。黒色を選んだ女子、赤色を選んだ男子はまだいない。 ランドセルの実物は10月29日まで市教育委員会学務課窓口(土浦駅前、同市大和町、ウララ2)で展示している。申し込み期間は10月31日まで。(伊藤悦子)
無念の中止決定 土浦の花火 第90回記念大会
2021年9月6日
土浦市最大の観光イベント、11月の全国花火競技大会の中止が決まった。安藤真理子市長が6日の定例記者会見で明らかにした。事故による2018、19年の中途打ち切り、新型コロナ禍による20年の中止に続き、4年連続での打ち上げストップに、安藤市長は「非常に残念」と無念さをにじませた。 土浦市などでつくる大会実行委員会は第90回記念大会となる今回、11月6日開催予定で開催準備を進める一方、新型コロナの感染状況を見極め、ぎりぎりまで開催判断を先伸ばししてきた。しかし、茨城県を含む21都道府県で緊急事態宣言が発出され、ひっ迫する医療現場の状況を踏まえ大会運営に万全を期すことが困難と判断し、中止を決定した。緊急事態宣言が解除されても中止の決定は変わらない。 同市のワクチンの2回目接種状況は、8月30日時点で44.2パーセントと順調に進んでおり、10月の早い段階で希望者の接種終了が見込まれることなどから、開催の準備を進めていた。有料観覧席上限を2万人とするなど新型コロナ対策を強化。19都道府県から55の花火業者が参加を決め、競技大会の出品の種目も決定していたという。 花火業者や開催の関係者である警察や消防、JRなどには誠意もって市から直接中止の報告を行う。 安藤市長は「ぜひ開催したかった。歴史がある土浦の花火競技大会は、たくさんの人が楽しみにしている貴重な地域資源。全国の花火大会再開の先駆けにしたいと準備していた。安全を期す準備を進めていたが非常に残念。苦渋の決断だった」と述べた。 市花火対策室によると、延期も検討したが11月過ぎの気候では安全な花火大会が開催できるか不明であることから断念したという。密を避けるため、2日に分けての開催も検討したが、警備などの負担が増えることや、花火の公正な審査が困難であるとし、中止を決断した。来年開催する場合は、11月の第一週土曜日になる。(伊藤悦子)
タペストリーで涼しさを 優秀作品をつくば駅前に展示 筑波学院大
2021年8月4日
筑波学院大学(つくば市吾妻)メディアデザインコースの学生がデザインした、大型タペストリーコンペティション優秀賞の表彰式が3日、つくば駅前の商業施設トナリエモグ1階の交流広場、プラザ・パフォーマンス・ギャラリーで開催された。3年の片岡心苑(しんえん)さん作「夏の出会い」と、猫塚美友紀さん作「クラゲの海」が優秀賞に選ばれ、3日から交流広場で展示されている。 今年で7回目になるコンペは、交流広場を同大の学生がデザインし、市民に憩いの場を提供する目的で2015年に始まった。クリエイティブな自己表現を高めるデザイン教育の一環として、つくば交通センターと商業施設が連携して毎年開催している。 コンペには3年生18人が18作品を出品した。審査方法は、6月19日から1週間、トナリエクレオ2階(現・ケーズデンキ)に展示し訪れた買い物客らが投票した。全投票数150票のうち、最高得点である40票を片岡さんと猫塚さん2人が獲得した。 2人共、タブレット端末を使ってデザイン系ソフト、イラストレーターで作品を描き、布にプリントした。タペストリー1枚の大きさは、横1.6メートル、縦2.8メートル。5~6枚並べて吊り下げることで、1つの作品になる。 片岡さんの「夏の出会い」は、色とりどりのアサガオの花と、葉に座った小人がじょうろの水を浴びて驚いている様子が描かれている。アサガオは図鑑や写真を見て描いたという。「受賞できて素直にうれしい。奥行きを出すのに苦労し、構図も締め切り間際まで迷ったが、自分の思ったように作ることができた」と話す。 猫塚さんの「クラゲの海」は、海の中にいるような青色に幻想的なクラゲやサンゴ、貝、ヒトデなどが描かれている。クラゲは心の中にあったものを描いたそうだ。「作品には自信があったが受賞してうれしい。涼しさを感じられるように作った。立体的に描くことを心がけた」と語る。 表彰式で、同大の高嶋啓教授は「暑い今の時期、2人のタペストリーを見て市民の方に涼んでいただきたい。入選しなかった学生も非常に頑張った」とあいさつした。 審査委員長を務めた、つくば都市交通センターの茂木貴志理事長は「今年は普通の夏と違って、マスクや行動制限などもあり息苦しい。2人の作品は涼しげで魅力的。この場を訪れた方に清涼感を与える。市民の皆さんにぜひ見てもらいたい」と来場を呼び掛けた。 8月3日から24日までは片岡さんの作品、24日から9月14日までは猫塚さんの作品がそれぞれ展示される。(伊藤悦子)
タペストリーで涼しさを 優秀作品をつくば駅前に展示 筑波学院大
2021年8月4日
筑波学院大学(つくば市吾妻)メディアデザインコースの学生がデザインした、大型タペストリーコンペティション優秀賞の表彰式が3日、つくば駅前の商業施設トナリエモグ1階の交流広場、プラザ・パフォーマンス・ギャラリーで開催された。3年の片岡心苑(しんえん)さん作「夏の出会い」と、猫塚美友紀さん作「クラゲの海」が優秀賞に選ばれ、3日から交流広場で展示されている。 今年で7回目になるコンペは、交流広場を同大の学生がデザインし、市民に憩いの場を提供する目的で2015年に始まった。クリエイティブな自己表現を高めるデザイン教育の一環として、つくば交通センターと商業施設が連携して毎年開催している。 コンペには3年生18人が18作品を出品した。審査方法は、6月19日から1週間、トナリエクレオ2階(現・ケーズデンキ)に展示し訪れた買い物客らが投票した。全投票数150票のうち、最高得点である40票を片岡さんと猫塚さん2人が獲得した。 2人共、タブレット端末を使ってデザイン系ソフト、イラストレーターで作品を描き、布にプリントした。タペストリー1枚の大きさは、横1.6メートル、縦2.8メートル。5~6枚並べて吊り下げることで、1つの作品になる。 片岡さんの「夏の出会い」は、色とりどりのアサガオの花と、葉に座った小人がじょうろの水を浴びて驚いている様子が描かれている。アサガオは図鑑や写真を見て描いたという。「受賞できて素直にうれしい。奥行きを出すのに苦労し、構図も締め切り間際まで迷ったが、自分の思ったように作ることができた」と話す。 猫塚さんの「クラゲの海」は、海の中にいるような青色に幻想的なクラゲやサンゴ、貝、ヒトデなどが描かれている。クラゲは心の中にあったものを描いたそうだ。「作品には自信があったが受賞してうれしい。涼しさを感じられるように作った。立体的に描くことを心がけた」と語る。 表彰式で、同大の高嶋啓教授は「暑い今の時期、2人のタペストリーを見て市民の方に涼んでいただきたい。入選しなかった学生も非常に頑張った」とあいさつした。 審査委員長を務めた、つくば都市交通センターの茂木貴志理事長は「今年は普通の夏と違って、マスクや行動制限などもあり息苦しい。2人の作品は涼しげで魅力的。この場を訪れた方に清涼感を与える。市民の皆さんにぜひ見てもらいたい」と来場を呼び掛けた。 8月3日から24日までは片岡さんの作品、24日から9月14日までは猫塚さんの作品がそれぞれ展示される。(伊藤悦子)
開催可否「最終判断は8月」 土浦花火大会で安藤市長
2021年7月5日
土浦市、安藤真理子市長の定例会見が5日、同市役所で開かれた。第90回記念土浦全国花火競技大会について「11月6日に開催する方向で準備をするが、正式決定ではない」とし「開催か中止かは、8月に最終決断する」と話した。 安藤市長は「花火業界は厳しい状況にあり、文化存続の危機でもある。できるなら全国に先駆けて開催し、業界の光を取り戻したい」とする一方、「オリンピック後の新型コロナ感染状況や、ワクチン接種状況によっては中止する場合もある」とも述べた。 市商工観光課花火対策室は「土浦の花火競技大会は全国でも有数の大会。開催して成功すれば他の花火大会の起爆剤になる可能性がある。しかし住民の健康と安全が最優先。危険を冒してまで開催するつもりはない」と話す。土浦と並ぶ日本三大花火の秋田県大曲、新潟県長岡はいずれも開催中止を決めている。 開催する場合の日程について、同実行委員会(実行委員長・安藤真理子市長)は6月29日に会合を開き、11月6日、桜川畔とすることを決めた。開催の可否を決定する前に日程を決めたのは、警察、消防など多数の関係者との調整が必要になることや、JRの臨時列車運行の調整なども行うため、今から開催を想定した準備に着手する必要があるためだという。 開催の場合、競技種目は例年通りを予定している。全国から約55業者が参加する予定だが、参加意向を各業者に調査中だとした。 市花火対策室によると、開催する場合の新型コロナ対策として、例年なら桟敷席4万席と一般観覧席2万席など合わせて6万席を用意するが、開催する場合、3分の1に減らし2万席にすることを検討している。桟敷席や観覧席での飲食は奨励しないが、アルコール類も含め持ち込みを規制できないとして、静かに見物し、飲食の際は黙って食べる「黙食」を呼び掛ける。露店の出店については桟敷席や観覧席のエリア内での出店は認めない方向だという。 さらに桟敷席などの販売対象を、例えば県内居住者に限定することや、万が一、感染者が発生した場合に備え、計2万人の氏名、住所、連絡先などを把握することも検討している。 一方、花火大会が開催されれば、会場周辺も大勢の見物客でごった返し、沿道に露店が出て混雑することが予想される。開催する場合、会場周辺の飲食や飲酒についてどう取り扱うか、国や県と協議中だとする。駅周辺の混雑にどう対応するかも検討している。 観光帆引き船運航は7月21日から 観光帆引き船の運航が、7月21日から始まると発表があった。操業船は「七福神丸」「水郷丸Ⅱ」の2隻。9月19日には、かすみがうら市、行方市と合同で、8隻の帆引き船を運航する。ラクスマリーナか常陽観光乗り場で見学船の受付を行う。運航は10月17日まで。(伊藤悦子)
2年ぶり 制作意欲倍加で150点 ムサビ卒業生ら県つくば美術館で支部展
2021年6月30日
武蔵野美術大学(ムサビ、東京都小平市)の卒業生らでつくる校友会の第18回茨城支部展が県つくば美術館(つくば市吾妻)で始まった。7月4日まで、会員30人の絵画など、作品150点が展示されている。 校友会顧問、沼尻正芳さん(70)によると、支部展はこれまで同美術館の第1スペースだけを使い、展示数は80点程度だったという。しかし、新型コロナ感染拡大の影響で中止になった昨年の分も挽回しようと今年は第1、第2両スペースを使い、例年の倍近い150点の展示になった。 展示されているのは、技法も油絵や水彩画、墨絵など絵画を始め、張り子人形や刺繍バッグ、藍染めスカーフなどさまざま。絵画は100号の大作もあれば、ハガキサイズの小さな作品も。沼尻さんは、「150点という数は見応えがある。ジャンルにとらわれない展示なので楽しんでいただければ」と語った。 特別展示として昨年他界した会員、繪畑浩二さんの作品の展示コーナーもある。8点の展示のひとつ、「猫の集会」は、温かみのある表情で色鮮やかな6体の張り子の猫たち。来館者らから「かわいい」という声が上がっていた。 会場を訪れていた鈴木亮寛さん(76)はつくばみらい市田村にある華蔵院の住職。寺に所蔵している江戸時代の阿弥陀如来像を、沼尻さんに半年かけて描いてもらったという。「100号サイズで迫力がある。後光が差しているような姿に感動した」と見入っていた。 同支部は、武蔵野美術大学と前身の帝国美術学校や武蔵野美術学校、短期大学、大学院などを卒業した茨城県出身者、在住者ら約80人が在籍している。大学卒業後も美術家として活動している人をはじめ、主婦、会社員や元教員などで、50代から70代が多いという。 支部展のほか、会員以外も参加できるクロッキー会やデッサン会などを牛久など県内で年3回ほど開催、地域住民とともに文化活動を創ることにも努めている。(伊藤悦子) ◇会期は4日まで。入場無料。午前9時30分~午後5時。最終日は午後3時で終了。
「霧筑波」若き蔵元 南部杜氏清酒鑑評会で首席獲得 市長に報告
2021年6月18日
清酒「霧筑波」醸造元の浦里酒造店(つくば市吉沼、浦里浩司代表)で酒造りの杜氏(とうじ)を務める浦里知可良さん(29)らが18日、つくば市役所に五十嵐立青市長を表敬訪問、第102回南部杜氏自醸清酒鑑評会「吟醸酒の部」で、第1位となる首席を獲得した受賞の報告を行った。 訪問したのは、酒造店の6代目蔵元で杜氏を務める浦里さんはじめ、頭(かしら)で副杜氏の早坂義裕さん(52)、酛屋(もとや)で酒母担当の高野昌史さん(45)、釜屋(かまや)で蒸米担当の小田島徹弥さん(37)の4人。 4月に岩手・花巻市で行われた鑑評会の吟醸酒部門で、全国114工場から出品の256点の頂点に立った。南部杜氏は、越後杜氏、丹波杜氏と並ぶ日本三大杜氏のひとつ。杜氏の数は全国最多で会員数は606人(5月31日現在)を数える。南部杜氏自醸清酒鑑評会は、酒造技術の研鑽、資質の向上を目的に1911(明治44)年から開催。吟醸酒と純米酒の部で審査が行われる。 浦里知可良さんは蔵元に就いて3年目。20代での首席受賞は前例がないという。高校2年生のときに家業を継ぐことを決め、東京農業大学醸造科学科を卒業後、山形県や栃木県の酒造店などで修業。2018年10月、つくばに戻って6代目蔵元に就いた。 早坂さんによれば、「6代目は静かに闘志を燃やすタイプ。表には出さないが気合が伝わってくる」そう。「(霧筑波の出来は)出来過ぎではないかと思ったほど良かった」と振り返った。 知可良さんは「華やかな味に仕上がった。米の甘味を最大限引き出し、後味はすっきりしている。甘みとキレが両立できたことが評価されたと思う」と語る。受賞の霧筑波は、熟成が進んだ7~8月ごろに売り出す予定だという。「個人的には、中華料理などにも合うお酒だと思う。自由に楽しんで飲んでいただけたら」と話す。 五十嵐市長は「すばらしい活躍。売り出されたら、ぜひ並んで購入したい」と受賞を称え、酒談義に花を咲かせた。 浦里酒造店は1877(明治10)年につくば市吉沼に創業。酒造りに使用する「小川酵母」にこだわり、酸が少なく、低温でよく発酵し、きめ細やかな香気を発するのが特徴という。これまで「全国新酒鑑評会」金賞、「茨城県清酒鑑評会、純米吟醸の部」で首席の茨城県知事賞などを受賞している。(伊藤悦子)
「働きやすい職場」に認証 関鉄バス グループ4社 運転手不足解消に期待
2021年6月8日
路線バスを運行する関東鉄道(土浦市真鍋、松上英一郎社長)のグループ4社が4月、日本海事協会の「働きやすい職場認証制度(運転者職場環境良好度認証制度)」の認証を受け、5月に登録された。 認証されたのは関東鉄道のほか、関東鉄道観光バス(同、廣瀬貢司社長)、関鉄パープルバス(下妻市、長津博樹社長)、関鉄グリーンバス(石岡市、同社長)の4社。 認証要件は、従業員の労働時間や休日など法令を順守している、健康状態や疲労を把握している、交通事故防止や労災防止に取り組んでいる、多様な人材が働ける環境を整えているーなど。 現在の体制が評価 関東鉄道総務部人事担当課の加藤由則課長は「運転手を増やしたいという思いで10月に申請した。認証を受けるために新たに社内制度などを整えたわけではないので、現在の体制が評価されたと考えている」と話す。 同社では性別関係なく1年間の育児休暇の取得ができる。ストレスや適応障害などが生じた場合は産業医と提携し気軽に相談できる環境を整えている。社内野球大会を開催するなど従業員同士の交流を深め、さらに女性専用の更衣室、休憩室を備えるなど、従業員が働きやすい職場環境を整えているという。 加藤課長は「4月に認定されたばかりなので、今後求人への反応や応募増加に期待したい」と語った。 内部統制企画担当の森田玲泉さんは「関東鉄道だけでも現在573人の運転手がいるが、もっと必要」だとし、特に人口が増えているつくば、つくばみらい、守谷市など県南で運転手が不足しており、運転手が増えることに期待しているという。 県内9社が登録 働きやすい職場認証制度は国交省が2020年8月に創設した制度で、バス、トラック、タクシー事業者などを対象に、職場環境改善に向けた取り組みを「見える化」し、運転手不足に対応することを目的としたもの。 現在は、制度の浸透や基本的な取り組みを徹底するために、一つ星に限定して認証している。日本海事協会は、国交省の指定を受け、申請受付や審査、認証の手続きを実施している。 認定後は厚労省と連携し、ハローワークでの求人票への記載や認証事業者と求職者のマッチング支援を検討している。将来は二つ星、三ツ星の認証などもできる。 昨年9月から12月に初めて公募が実施され、今回、全国で2558件が登録された。そのうちバス会社は172社で、県内では同4社を含む9社が登録された。(伊藤悦子)
2年ぶりのアトリエ・ハートタイム展 県つくば美術館に190点
2021年6月1日
アトリエ・ハートタイム展が1日、県つくば美術館(つくば市吾妻)で始まった。田中己永(みのり)さん主宰の絵画教室によるグループ展。土浦、石岡、東京に教室がある。 イタリア・ドロミテ山脈を「ランプブラック」という黒色顔料で描いた田中さんの作品をはじめ、色鉛筆画講師の三上詩絵さん、教室の生徒56人の水彩画や色鉛筆画190点を展示している。 透明水彩で描いた土浦の街並み、アクリルガッシュで描いた紅葉、色鉛筆でリアルなタッチに描いたスプーンとフォークなど力作が並ぶ。中には2年以上かけて完成させた作品も展示されている。 下妻市の女性(66)は「どの絵も光と影のコントラストが素晴らしい。最初は写真と思ったほどリアルな絵もあって驚いた。見に来てよかった」と熱心に見入っていた。 コロナ禍も絵を描けば気がまぎれた グループは2007年から毎年、展覧会を開催していたが、新型コロナの影響で昨年は中止を余儀なくされた。準備のため前日に集まった生徒30人は、「2年ぶりということで、みんなうれしそうに作業していた」と田中さん。 三上さんは「展覧会は自分が描いた絵が額装されて、人に見てもらえる貴重な機会。次の作品へのイメージもわきやすくなる」とし「生徒同士も互いの絵を見ることで刺激になる」と話す。 各教室では、コロナ感染対策を行いレッスンは続けていたが、「感染が怖くて教室に行けない」と辞める人も多く、70人いた生徒が一時は40人にまで減ったという。残った生徒らは「家にこもりがちになっても、絵を描くことで気がまぎれた、いい趣味を持ってよかった」と話しているという。 現在は、三上さんが人気テレビ番組に出演していることから色鉛筆画の生徒が増え、56人になっている。生徒の水野敏幸さん(62)は、展覧会に絵を出すのは今回が初めて。2018年の同展を見て「自分も描いてみたい」と入会したという。「自分の絵が飾られることはすごい。最高」と話す。 田中さんは「教室では、1年で誰でも描けるように指導している。生徒たちは描きたいように描いているので、見る人も好きなように見てほしい」と話していた。(伊藤悦子) ◇会期は6日(日)まで。入場無料。午前9時30分~午後5時。問い合わせは田中己永さん(090 -1203-2439)
【土浦市長会見】7月23日から17日間のキララまつり 山車やパレードは中止
2021年5月31日
土浦市、安藤真理子市長の定例会見が31日、同市役所で開かれた。新型コロナ感染拡大の影響で昨年度中止したキララまつりについて、7月23日から8月8日までの17日間の会期とし、例年と内容を変更して開催する旨明らにした。 まつりのタイトルは「2021土浦の夏キララ~星空へ願いを込めて~」。日程は東京オリンピックの会期(7月23日~8月8日)と重なり、期間中をキララウィークとし、行事を分散して実施する。 新型コロナ感染に配慮し、パレードなど人が集まって3密を作りやすい行事は中止する。市民山車、歩行者天国実施による七夕おどり、防犯パレード、模擬店などのイベントだ。 実施するイベントは密にならないよう配慮し、町の中を回遊する「まちなかキララリー」、「土浦キララ花火」打ち上げなどが予定されている。 土浦港では霞ケ浦湖上遊覧船の無料乗船会を行い、観光帆曳き船は通常の運行に加え朝夕の増便を行う。 期間中は、土浦駅西口うらら大屋根広場、川口2丁目モール川口バス停付近、駅前目抜き通り商店街などを七夕飾りで装飾する。 市観光課によると2018年は16万人、2019年は14万人の人出があったという。 花き農家を支援の「花の産地つちうら」プロジェクト グラジオラスやアルストロメリア、ガーベラなど市で栽培されている花を中心とした展示を6月19日から24日まで、市役所1階で行うと発表があった。 「花の産地」としてのPRと新型コロナ感染拡大に伴うイベントや式典の中止や縮小で収益が減少した花き農家の支援が目的。「父の日(20日)に花を送って」というプロジェクトでもあるという。ツイッターやフェイスブックなどのSNSや広報誌を利用したPRも実施する。 県の花き銘柄産地に指定されているグラジオラスの出荷量は、2019年に355万本だったが2020年は313万本まで減少した。(伊藤悦子)
洞峰公園で動物愛護呼び掛け つくばインターナショナルスクールの子どもたち
2021年5月26日
「捨てられたワンちゃん、ネコちゃんを助けよう」「新しい家族を探そう」。つくばインターナショナルスクール(TIS、つくば市上郷)に通う4歳の子どもたち14人が25日、手作りのポスターを手に保護者や教員らと洞峰公園内を約1キロ歩き、市民らに捨て犬、捨て猫の保護を呼び掛けた。 ポスターは、A3サイズの色画用紙に、つくば市の動物愛護団体、CAPIN(キャピン、動物愛護を考える茨城県民ネットワーク、鶴田真子美理事長)で保護されている犬の写真と絵を貼ったもの。子どもたちはそれぞれ自分の好きな犬の写真を選んだ。 子供たちの呼び掛けに、公園でジョギングや犬の散歩をしていた人たちは、立ち止まってポスターを見たり、子どもたちに話し掛けたりしていた。 付き添った母親は「このような動物愛護活動は日本ではあまりなく、有意義。子どもにも良い影響を与えると思う」と語った。活動に参加した男の子は「犬が好き。(活動ができて)うれしかった」と笑顔で話した。 変えたいと思ったら行動を起こす 同スクールとCAPINの交流が始まったのは今年3月。土浦市内にあるCAPINの保護施設で、捨て犬・捨て猫の世話をしているカナダ出身のイングリッド・ロフグレンさんが、同校の教員であることが縁だ。 趣旨に賛同したシェイニー・クロフォード校長は、同スクールで動物愛護活動に取り組むにあたって、保護者には、CAPINの活動内容や譲渡活動の応援、寄付を呼び掛ける手紙を配布した。 校内には捨て犬や捨て猫の支援物資を入れる「ドロップボックス」を2つ設置。子どもたちは、各家庭からタオルや皿などの不用品や、ペットシーツ、鉛筆などを持ってきてドロップボックスに入れるという。週末には5年生が、保護施設の犬猫の世話を手伝うボランティア活動を行っている。 今回の活動は4歳児クラスの教員が「自分たちのクラスでもシェルターにいる犬猫のために、何かやりたい」と企画したことがきっかけだという。 クロフォード校長は「単に犬や猫がかわいそうだと思うだけではなく、世の中を変えたいことがあったら、解決に向け、自分で行動を起こすことの大切さを子どもたちに伝えたい」と語った。(伊藤悦子)
オンラインで語学交流 日本語学校の留学生講師に つくばフェスティバル
2021年5月16日
オンラインで開催中の「つくばフェスティバル2021」に15日、日本語学校「日本つくば国際語学院」(同市松代、学校法人つくば文化学園運営)で学ぶ留学生が出演し、市民向けオンライン語学講座の講師として中国語や韓国語を教えた。 午前に中国語、午後に韓国語講座が各1時間、オンライン会議アプリZoomを利用して無料で開かれ、語学に関心のあるつくば市民など20代から60代の約10人がそれぞれ参加した。 手作りカードで中国語講座 中国語講座のテーマは「中国料理のお店で、中国語で注文してみませんか?」。講師を務めたのは同学院2年のワン・ヤンさん(29)と、卒業生のマ・ソウソウさん(32)。 2人は、チャーハンやマーボー豆腐などの日本人になじみのある料理名や、「この料理は辛いですか?」「ありがとう」など、食事でよく使われる言葉の中国語表記と発音を、手作りのカードを使いながら教えた。 講座を終えたワン・ヤンさんは「日本人と一緒に勉強できてうれしい」と話した。 「韓国人の僕よりうまい」 午後の「韓国人と自己紹介をして友達になろう!」の講師は同2年生のチョ・ヨンヒョンさん(27)と1年のイ・ハンギルさん(30)。「アンニョンハセヨ」など基本のあいさつや、自己紹介によく使用する表現を中心に教えた。 2人は「今の発音はよかった」「この発音は少し口を閉じて」など、画面を通して熱心に指導した。参加者の発音を聞いて「韓国人の僕よりうまい」と盛り上げる場面もあり、和気あいあいとした雰囲気で講座を終えた。 チョ・ヨンヒョンさんは「楽しかった」と笑顔で話し、今年1月に来日したばかりというイ・ハンギルさんは「(緊張で)頭が真っ白になった」と感想を述べた。 参加者からは「楽しかった」「また機会があったら受けたい」など好評だった。 同学院教務主任の杉本和昭さんによると同フェスティバル主催者から「外国語交流をしませんか」と参加依頼を受け、関心のある留学生が参加したという。「昨年のフェスティバルは新型コロナで中止だったが、今年はオンラインで参加できてよかった」と話した。 つくばフェスティバルは世界各国の食と文化、科学を楽しむイベントで、今年は1日から31日までオンラインで開催されている。同学院留学生による講座は、29日にも、タジキスタン、メキシコ、ペルー出身学生による日本人向け講座「私の特別な日」とスペイン語講座がオンラインで開催される。参加費無料。申し込みはつくばフェスティバル2021公式サイトへ。(伊藤悦子)
町歩き5万人を案内 創立20周年の土浦市観光ボランティアガイド協会
2021年5月3日
観光客はじめ土浦を訪れた人たちに、市内の名所旧跡を案内する土浦市観光ボランティアガイド協会(同市中央1丁目)が創立20周年を迎える。5月20日にはクラフトシビックホール土浦(同市東真鍋町)に関係者を招き、20周年記念式典が開催される。 協会の発足は2001年、市観光協会の「歴史が好きな人」の呼び掛けで集まったのは10人。現在は30人のガイドが在籍している。案内した観光客は当初、年間400人程度だったが徐々に増え2019年には約8000人に上った。 20年間で案内した人数は約5万人に上る。現在はコロナ禍で減っているが、東京や千葉、埼玉のほか九州、青森からも訪れるという。 「とにかく土浦愛」のガイドたち 30人のガイドの年齢層は、50代から80代でメーンは70代。毎月一度はまちかど蔵「野村」(同市中央)で会議を行う。 案内時は最低でも2時間は歩くため、体力のある元気な人ばかりだという。元公務員や元会社員、自営業や主婦などさまざまな人がいるが、共通点は「とにかく土浦を愛していること」だ。 顧問の篠崎修一郎さん(87)は協会設立当初から在籍する。2018年金丸興治さん(80)に引き継ぐまで、会長職には15年以上携わった。「お客さんに土浦の魅力を知っていただききたいという思いで続けてきた。案内してもらってよかった、というお客さんの一言に20年支えられてきた」と話す。 会長の金丸さんは「ガイドは単に建物の歴史を話すだけではない」という。「土浦城主だった土屋家はどういうきっかけで城主になったのか。まちかど蔵の建物に使用されている木材は何か。大徳ではどのような着物を売っていたのかなど、インターネットだけで調べただけでは分からないことを、広く深く伝えることで喜んでもらえる」と語る。 22日に記念のぶらり歩き 発足当初はまちかど蔵「大徳」「野村」についての案内だけだった。しかし観光客からの要望に応えていくうちに、中城通り周辺や亀城公園、市立博物館、さらに同市大手町の東光寺や等覚寺、同市文京にある神龍寺まで範囲が広がっていったという。 ここ数年は小町の里(同市小野)や上高津貝塚ふるさと歴史の広場(同市上高津)、荒川沖まで案内することもあるそうだ。 毎週土日と祝日は、まちかど蔵野村にガイドが1人常駐、観光客の要望があれば案内をする。平日は事前予約があった団体客(3人以上)や市の公民館講座などで案内を行っている。 また土浦全国花火競技大会やかすみがうらマラソン、桜祭りやひな祭りなどイベント時に観光客の案内も行う。 金丸さんは「土浦は城下町であり水戸街道の宿場町でもある。市全体が歴史の町。ニーズがあれば市内どこでも案内する」とし「20周年以降も土浦の歴史や魅力を伝えていきたい」と意気込みを語った。(伊藤悦子) ◆土浦市観光ボランティアガイド協会創立20周年記念「街中ぶらり歩きをしましょう」 5月22日午前9時30分、まちかど蔵「野村」集合で開催。「城下町と商家」「土浦城と寺社」の2コースをボランティアガイドの案内で歩く。申し込み・問い合わせは電話029-824-2810(土浦市観光協会)、詳細はこちら(市観光協会ホームページ内)
「混迷する世に立ち向かえる力付けて」 筑波学院大学で入学式
2021年4月3日
筑波学院大学(つくば市吾妻)で3日、入学式が催され、2021年度の新入生161人が緊張した面持ちで式典に臨んだ。 望月義人学長は、4月から経営情報学部に国際教養クラスを新設することに触れ、大学で身に着ける教養について「本を読む、ゼミや卒業研究、地域交流や友人たちとの交流などを通じて、ベースとなる教養をまず身に付けてほしい」と話した。 さらに海外の国々では軍隊とデモ隊が衝突するなど国際情勢が揺れ動いていること、日本国内でも新型コロナ感染拡大の終息にめどがついていないことに触れ「混迷する世の中の動きに我々はただ茫然と立ち尽くすわけにいかない。確かな教養力に根差す対応力を発揮するため、自身の全人格を賭けて立ち向かえる力を付けていただきたい」と式辞をのべた。 橋本綱夫理事長は「161人全員が、筑波学院大学で学んでよかった、最高の4年を過ごすことができたと思えるように教職員全員が支援をしていく。最高の4年を送れるように、自分の頭で行動して考え、相互にいい影響を与え合っていただきたい」とあいさつした。 これを受けて、新入生代表で福島県須賀川市出身の鈴木瑞穂さん(清陵情報高校卒)は「東京家政学院の建学の精神、KVA(知識の啓発、徳性の涵養、技術の錬磨)を継承した筑波学院大学で、知識・徳・技術を体得し、豊かな個性と知性を磨き、社会に貢献できる人間として羽ばたけるよう精進したい」と宣誓した。 新入生161人のうち留学生は52人。式典は、新型コロナ感染防止のため新入生と教職員のみで行われ、保護者の出席はなかった。新入生は入り口での検温と手指のアルコール消毒を行ってから入場、1席ずつ開けて着席し、会場は換気のため窓を開けた。(伊藤悦子)
「混迷する世に立ち向かえる力付けて」筑波学院大学で入学式
2021年4月3日
筑波学院大学(つくば市吾妻)で3日、入学式が催され、2021年度の新入生161人が緊張した面持ちで式典に臨んだ。 望月義人学長は、4月から経営情報学部に国際教養クラスを新設することに触れ、大学で身に着ける教養について「本を読む、ゼミや卒業研究、地域交流や友人たちとの交流などを通じて、ベースとなる教養をまず身に付けてほしい」と話した。 さらに海外の国々では軍隊とデモ隊が衝突するなど国際情勢が揺れ動いていること、日本国内でも新型コロナ感染拡大の終息にめどがついていないことに触れ「混迷する世の中の動きに我々はただ茫然と立ち尽くすわけにいかない。確かな教養力に根差す対応力を発揮するため、自身の全人格を賭けて立ち向かえる力を付けていただきたい」と式辞をのべた。 橋本綱夫理事長は「161人全員が、筑波学院大学で学んでよかった、最高の4年を過ごすことができたと思えるように教職員全員が支援をしていく。最高の4年を送れるように、自分の頭で行動して考え、相互にいい影響を与え合っていただきたい」とあいさつした。 これを受けて、新入生代表で福島県須賀川市出身の鈴木瑞穂さん(清陵情報高校卒)は「東京家政学院の建学の精神、KVA(知識の啓発、徳性の涵養、技術の錬磨)を継承した筑波学院大学で、知識・徳・技術を体得し、豊かな個性と知性を磨き、社会に貢献できる人間として羽ばたけるよう精進したい」と宣誓した。 新入生161人のうち留学生は52人。式典は、新型コロナ感染防止のため新入生と教職員のみで行われ、保護者の出席はなかった。新入生は入り口での検温と手指のアルコール消毒を行ってから入場、1席ずつ開けて着席し、会場は換気のため窓を開けた。(伊藤悦子)
コロナ禍、働くスタッフの励みに 筑波メディカルで写真展「病院のまなざし」
2021年3月25日
筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保、軸屋智昭院長)で開催中の写真展「病院のまなざし」が、新型コロナ対応で疲弊した病院スタッフはじめ患者や関係者たちの励ましになっている。4月末までを予定する会期は残りひと月あまり、「コロナ禍で一般に見てもらえないのが残念」とSNSを通じた発信を強化した。 被写体はすべて病院職員 手術道具の技術者も 被写体はすべて病院で働く職員だ。緊張した面持ちの医師、笑顔で患者に接するリハビリ療法士などさまざまな表情をとらえた写真71点が、病院1階廊下のメディカルストリート180メートルにわたって展示されている。 職員の仕事内容により、①患者さんを迎える②治療を支える③命と向き合う④患者さんを見守る⑤病院を支える―の5セクションに分けられている。 医師や看護師、事務員、管理栄養士だけでなく、清掃職員や病院内のコンビニエンスストアのスタッフも映っている。普段は職員も患者も接する機会が少ない、手術器具をメンテナンスする技術者たちを撮影することで、病院がさまざまな人によって支えられていることをあらためて知るきっかけにもなっているという。 撮影が行われたのは昨年8月の6日間。日程と時間をあらかじめ各部門に伝え、許可を得たうえで行われた。カメラを趣味とする看護師の須藤ゆみさんとカメラマンの石附雅代さんが撮影にあたった。石附さんは、コロナ禍の医療従事者にお弁当を届ける「セーバーイーツ茨城」活動(2020年5月14日付)で同病院を訪れたことが縁で、今回の企画に参加したという。 須藤さんは「職員の真剣な表情と、温かい人間性も写真で引き出したいと思い撮影前に話をすることを心がけた」と語る。2人が撮影した写真は約1400枚。メンバーらで1カ月かけて71点に絞り込んだ。 新型コロナで疲弊した職員を励ましたい 病院は2006年からアート・デザイン・プロジェクトに取り組んでおり、写真展はアートやデザインで医療支援を行うNPO法人チア・アート(つくば市天王台、岩田祐佳梨理事長)の協働で実現した。アート・デザインコーディネーターとして岩田理事長と水畑日南子さんが活動中で、今回も企画・運営面を担った。2人は「コロナ禍で疲弊している病院職員を元気づけたい、患者さんには職員に親しみや安心感を得てほしい」と企画意図を語っている。 写真展を見た職員にアンケートを取ったところ、回答した379人のうち75パーセントが写真展の取り組みを「良い」「とても良い」と感じているという結果になった。自由記述では「自分たちが一丸となって病院を支えていると実感できた」「仲間の笑顔に癒された。頑張ろうという気持ちになった」などの感想が集まった。 患者からは職員への感謝やねぎらいの言葉のほか、「リハビリで廊下を歩くのが楽しくなった」という感想も寄せられているという。 筑波メディカルセンター広報課主任の遠藤友宏さんは「4月末まで展示する予定だが、コロナ禍で面会禁止のため一般の方に見てもらえないことが残念だ。病院のホームページやフェイスブックでダイジェスト動画を見ていただき、雰囲気と取り組みを知ってもらえたら」とアピールしている。(伊藤悦子) 筑波メディカルセンター病院ホームページの「病院へのまなざし」はこちら フェイスブックはこちら
リーフレットで中城通りの歩き方 土浦生まれ・育ちの女子大生が卒業制作
2021年3月23日
土浦生まれ土浦育ちの女子大生が、卒業制作で中城通り(土浦市中央)のリーフレットを作成した。A4判、両面カラーを3つ折りにして、コンパクトに持ち歩けるようにしている。制作したのは今月12日、筑波学院大学を卒業した秋間綾乃さん(22)だ。 同市小岩田で生まれ育ち、2019年12月家族とともに土浦駅近くに転居した。新型コロナ感染拡大の影響で緊急事態宣言が出た2020春、中城通りを初めて歩き、江戸情緒あふれる街並みや雰囲気に強く惹かれたという。そのとき「卒業制作は中城通りの魅力を伝えるリーフレットを作りたいと思った」と話す。 掲載したスポットは「まちかど蔵大徳」「まちかど蔵野村」「沼尻墨僊(ぼくせん)寺子屋跡地」「矢口家住宅」「喫茶 蔵」「吾妻屋総本店」の6カ所。中城通りは、旧水戸街道の宿場町、土浦の商業の中心として栄えた。現在は、土浦の歴史散策の観光拠点となっている。 写真もすべて自分で撮影、案内文は同市図書館で関連図書を借りて調べ、作成したという。ピクトグラム(絵文字)やマップ、文字装飾などすべて秋間さんによるデザインだ。 7月からデザイン系ソフト、イラストレーターを使って制作にとりかかった。毎週オンラインゼミで担当教授から指導を受けながら何度も微調整を行い、12月下旬にようやく完成した。 英語版も作成、市役所で配布中 外国人にも手に取ってもらおうと英語版も作成した。案内文は自分で英訳したものを大学の英語担当教授にアドバイスしてもらい、よりネイティブな表現に修正した。 「せっかくいいものができたのだから、土浦市役所に置いてもらえるか聞いてみたら」という担当教授のアドバイスを受けて、市に問い合わせたところ快諾されたという。100部印刷し、すべて秋間さん自身の手で三つ折りにして市役所に届けた。 同市役所商工観光課の職員は「なかなか思いつかない色使い。きれいなリーフレットを作ってもらえてよかった。今後も何らかの形で応用させてもらえたら」という。秋間さんは「歴史の長い中城通りの魅力が、少ない情報量でもしっかり伝わるように作った。地元の方や初めて訪れる方も手に取って楽しんでもらえたら」と語る。 リーフレットは無料。英語版は同市役所2階市民活動コーナー、日本語版・英語版ともに3階商工観光課前のラックに置いてある。(伊藤悦子)
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