月曜日, 4月 6, 2026

4年ぶり 筑波銀行OB会が美術展

筑波銀行OB会土浦支部美術展が9日から、つくば市竹園の筑波銀行つくば本部ビル2階ギャラリーで始まった。4年ぶりの開催となる。油彩画、水墨画、写真、書、彫刻、陶芸など約70点を展示している。 同OB会に所属する25人が退職後に制作した作品を展示する。年齢層は60代後半から70代後半が中心。同銀行は2010年に関東つくば銀行と茨城銀行が合併し誕生した。水戸支部、下妻支部、土浦支部の3つのOB会支部がある。これまで合同展覧会を開きながら親睦を深めてきたが、コロナ禍で中断していた。今回の美術展は土浦支部が主催した。 土浦支部美術部会長の染谷則嘉さんは旅先で出会った風景や花の写真「森の妖精」など4点を制作。心に残る瞬間をレンズにとらえた。「コロナ禍の間、悶々(もんもん)としていた。ここに出すために撮っているというのはある。作品を出すと批判を受けたりし、張り合いがある」と話す。 石川仁巳さんが撮影した「Season#1春うらら」など4点の作品は、筑西市の寺や大洗町の鳥居といった茨城の風物をモチーフに、四季折々の風景を切り取る。モチーフに合わせてカラーとモノクロで表現した。 堀越喜代子さんは「阿修羅」など、写実的な鉛筆画2点を描いた。他の会員たちは足を止めて見入り、その緻密な筆致に驚きの声をもらしていた。 OB会会長の徳宿彰さんは、水墨画の作品「夜寒の月」など3点を制作。墨の濃淡を巧みに使って描いたのは想像上の幻想的な風景だ。水墨画は銀行退職後に始めたという。「今回は趣味で取り組みを始めた人や、他の展覧会の入選者まで幅広く参加した。この展覧会を通して交流を深められれば」と話す。作品を通して、職場では知らなかった人となりに触れることもあるという。会での交流を通し「前よりうまくなった」、「作風が変わった」など互いに気付きがあり、作品に刺激を受け合っているという。(田中めぐみ) ◆会期は15日まで。会場はつくば市竹園1-7。開館時間は午前9時30分~午後4時30分(最終日は午後3時まで)。期間中無休。入場無料。

「東京ブギウギ」が教えてくれること《遊民通信》76

【コラム・田口哲郎】 前略 笠置シヅ子さんをモデルにした朝の連続テレビ小説「ブギウギ」がおもしろくて、見ています。笠置さんの「東京ブギウギ」は有名で、40代の私でも知っていました。このドラマが放映されるまでは、懐メロとして戦後復興の象徴として、人びとを励ました名曲という紹介のされ方をしていたと思います。 世界情勢はきな臭いですが、コロナ禍がようやく終息し、これから経済を復興させてゆこうというわが国の機運に、ふたたび笠置さんの「東京ブギウギ」はマッチしているのかも知れません。戦後復興の歌謡曲というと、思い出すのは、笠置さんと同じ松竹歌劇団出身の並木路子さんの大ヒット曲「リンゴの歌」です。 この歌をめぐって、ふたりの作家が正反対のことを言っていました。ひとりは堀田善衛さんです。戦後中国から引き揚げてきて、「リンゴの歌」を聴いて、あんなに悲惨で愚かな戦争で負けたのに、リンゴがどうのと歌って浮かれていてけしからん、と思ったそうです。 もうひとりは、なかにし礼さん。やはり中国から引き揚げてきたときに、「リンゴの歌」を聴いて、なんとすばらしいんだろう、もう自由なのだ、と感動したといいます。 ふたりの意見は真っ向から対立します。けれども、どちらにも感じるのは、戦争の愚かさと人びとに残した傷です。そして、とてつもない災禍を経験したあとに、深く悲しみ、絶望のふちに立たされながらも、日々懸命に生き、立ち直ろうとした人びとのひたむきな姿です。 リズムウキウキは人びとの真情 「東京ブギウギ」は、傷ついた人々を恋と踊りへといざなう歌です。世界のうたブギを大都会東京の月の下で恋人と踊ろう、と笠置さんは明るく歌います。イデオロギーや感情論でもなく、堀田さんの皮肉やなかにしさんの素直な感動をごちゃ混ぜにして、とにかく明るくゆこうという姿勢は、実は当時の人びとの心情の真実だったのかもしれません。 実際、日本は経済大国になり、バブル経済期に人びとはただひたすらディスコで踊り、世紀末にはクラブで踊ることになるのです。 思想や信条は天下国家を論ずるには大切かも知れませんが、そこで生きている人びとが持っている思いというもの、ついつい忘れられてしまう真情を、笠置さんの「東京ブギウギ」は気づかせてくれると思います。つらくても、音楽が流れたら、憂いなく踊る。 これは新しい感覚ではない気がします。作家の岩下尚史さんは、和歌は意味よりも調べが大切とおっしゃっていました。日本人は昔から、うさを忘れて、楽しいことに身をゆだねて、困難を乗り越えてきた人びとなのかも知れませんね。 「ブギウギ」の今後の展開が楽しみです。ごきげんよう。 草々 (散歩好きの文明批評家)

4年ぶり ビジネス交流商談会 筑波銀行

筑波銀行(本店土浦市、生田雅彦頭取)の「2023ビジネス交流商談会」が8日、つくば市竹園、つくばカピオで4年ぶりに催された。県内のほか北関東の128の企業や団体の出展ブースが設けられ、自社の技術や商品をPRした。約2000人が来場し、オンラインを含め約350件の商談が行われた。 共催として栃木銀行(本店宇都宮市)、東和銀行(本店前橋市)、茨城県信用保証協会が加わり、県の枠をこえた開催内容となった。 今年度のテーマを、同商談会プラスSDGsー新たなつながりで創るビジネス機会とサステナブルな地域社会ーとした。ビジネス交流の創出に加え、SDGs(持続可能な開発目標)に関する課題解決の提案を通じて企業価値の向上をサポートし、サステナブル(持続可能)な地域社会の実現に貢献することを目的にしたという。 筑波銀行自身も「地域のため、未来のために」という企業理念の実現に向けて、2019年4月に「SDGs宣言」を策定し、22年4月から、新たなSDGs推進プロジェクト「あゆみ」をスタートさせている。 参加したのは、一般企業、行政、教育機関、メディアなど。前回に引き続き高校生も参加した。筑波銀行、栃木銀行、東和銀行それぞれの頭取がそろって県立常陸大宮高校のブースを訪れ、担当した高校生から出店した特産物の説明を熱心に聞いていた。 県立土浦一高もSDGsチャレンジプロジェクトで参加した。担当した鮏川大樹さん(2年)は「『頭の良い経路案内』というプログラムを開発している、まだ試作段階だが、バリアフリーという視点で対応するなど、世の中の役に立ちたい」と話した。 つくば市から参加したA.swith(アズウィッチ)は、3Dプリンターで工場の生産設備の部品などを受託製造している。ブース担当の石井賢治さんは「特殊な技術を多くの人に知ってもらいたいということでこの交流商談会に参加した。商談につながればうれしい」と語った。(榎田智司)

給食に異物混入 つくば市立保育所

つくば市は8日、市内の公立保育所が同日昼に園児に提供した給食に、木片のような異物が混入していたと発表した。8日時点で園児らに健康被害は確認されていないという。 市幼児保育課によると、給食で出された鶏の照り焼きに、縦横6ミリ×3ミリの木片のようなものが混入していた。 午前11時50分ごろ、給食を食べ終えた4歳児から、木片のような異物が入っていたと担任の保育士に報告があり分かった。給食は午前11時25分ごろから食べ始め、同50分ごろには園児全員が食べ終えていたという。 同市の公立保育所は、各園ごとにそれぞれ調理して提供する自園調理で実施している。混入経路について調べたところ、鶏肉の納入業者が、卸業者から納品された鶏肉を精肉加工した際、鶏の体内から、今回確認された異物と同じような木片が1つ確認され、納入業者が取り除いて保育所に納品したことが分かった。市はさらに鶏肉を卸した卸業者に混入経路などについて調べている。 異物混入を受け同保育所長は、納入業者に納品管理を徹底するよう指導したほか、同園の保護者全員にお詫びと子どもの健康観察についてのお願いを文書で通知したとしている。

平日7分の1、土日祝3分の1減便へ 来年4月から つくバス

運転手の時間外労働 上限規制受け つくば市のコミュニティバス「つくバス」の運行本数が来年4月から、平日13.9%(44便)減便、土日祝日32.8%(104便)減便となる見通しであることが7日開かれた同市の第2回公共交通活性化協議会(会長・岡本直久筑波大教授)に報告された。全317便のうち平日は7分の1が減便、土日祝日は3分の1が減便となる。具体的にどの便が減便になるかなど運行ダイヤについては、来年1月開催予定の第3回協議会で確定する。市民生活への影響が大きいことから、確定後、直ちに市民に周知するとしている。 来年4月から、バス運転手などの時間外労働の上限が規制されること、運転手不足のため規制を補うだけの新たな運転手が確保できないことなどが減便の理由という。 同協議会委員で、つくバスを運行している関東鉄道は「路線バスもかなり厳しい状況で、現在(来年4月からの減便を)検討している。つくば市ばかりでなく、当社が(運行委託を)受けているコミュニティバスには同様の話をさせていただいている」とした。 市総合交通政策課によると、つくバスの運行に関し関東鉄道と締結している現在の契約が2025年度までとなっており、26年4月からは運転手不足によりさらなる減便の可能性があるという。市は24、25年度に運行路線の再検討に取り組むとしている。 筑波地区を運行する支線バス「つくばね号」は、運行時間が午前8時前から午後5時台、乗り合いタクシー「つくタク」は運行時間が午前9時台から午後4時台までとなっていることから、来年4月からの労働時間の上限規制の影響は受けない。 通勤、通学優先し日中と土日祝日を減便 7日の報告によると、運転手の長時間労働を防ぎ、安全を確保するため改正される労働時間の上限規制や休息時間の確保などにより、つくバスは、平日の運転手が7人減り、土日祝日の運転手が18人減る見込み。どの便を減便するかの考え方として市は、通勤や通学のための朝便と夜便を優先し、平日の日中と土日祝日の便を減便することで対応するとしている。(鈴木宏子) 各路線の減便本数の見通しは以下の通り。▽北部シャトル(つくばセンターから天久保、大穂などを通り筑波山口までを往復)は平日の上り下り併せて8便を減便し、土日祝日は上り下り計16便を減便▽小田シャトル(つくばセンターから春風台、大形などを通り筑波交流センターまでを往復)は平日は上り下り計8便減、土日祝日は計14便減。次の便まで平日の日中は最大2時間45分の間隔が空く▽作岡シャトル(研究学園駅から東光台、北部工業団地などを通り寺具までを往復)は平日上り下り計6便減、土日祝日は計12便減▽吉沼シャトル(研究学園駅から学園の森、大穂などを通りとよさと病院までを往復)は平日上り下り計2便減、土日祝日は計6便減▽上郷シャトル(つくばセンターから東光台、豊里の杜などを通りとよさと病院を往復)は平日上り下り計4便減、土日祝日は計6便減▽西部シャトル(みどりの駅から万博記念公園駅、上郷などを通りとよさと病院を往復)は平日上り下り計3便減、土日祝日は計10便減▽南部シャトル(つくばセンターから松代、農林団地などを通り茎崎老人福祉センターまでを往復)は平日上り下り6便減、土日祝日は計20便減▽谷田部シャトル(研究学園駅から島名、みどりの駅などを通り谷田部窓口センターまでを往復)は平日上り下り計3便減、土日祝日は計8便減▽自由ケ丘シャトル(みどりの駅から観音台、森の里団地などを経由し富士見台までを往復)は平日上り下り計2便減、土日祝日計6便減▽茎崎シャトル(富士見台から自由ケ丘、城山団地などを通り牛久駅西口までを往復)は平日上り下り計2便減、土日祝日は計6便減。※つくばエクスプレスやJR常磐線のダイヤ改正によりさらに変更となる場合もある。

高齢者が抱える健康・孤独・お金の弱み《ハチドリ暮らし》31

【コラム・山口京子】先月、「シニアのための消費者トラブル防止」の講座に呼ばれ話をしてきました。講座が終わって、改めてシニアをめぐる環境がどうなっているのか振り返ってみました。 日本人の高齢化率は上昇を続け、人口の3割弱は65歳以上となっています。また、世帯の構成では、単身世帯が全世帯の第1位を占めるようになりました。高齢者のお金を狙う詐欺や悪質な商法が後を絶ちません。 高齢者の抱える不安や弱みには、大きく分けて健康・孤独・お金の3つがあると言われています。 健康に関しては、テレビやラジオ、ネットやスマホ、新聞のチラシや雑誌の広告など、様々な媒体が健康食品やサプリメントなどの宣伝を四六時中流しています。老化は病気ではないのに、あたかも老化を病気のように見なし、アンチエイジングをすすめる風潮が気になります。 不安をあおって商品を購入させようとするマーケティング戦略が主流なのでしょうか。自分の軸をもって、批判的に広告を読み取る姿勢が求められているように思います。 孤独に関しては、1人暮らしが寂しい、話し相手がいない中、たまたま来た業者がやさしそうな人だったから、家に入れてしまった。話を聞いてくれて親切にしてくれたので、勧められた商品を断れず、次々に高額な買い物をしてしまったというケースがあります。 また、1人で対応したため、押し切られて契約してしまったなど、そうしたことを防止するには、地域の見守りを広げることです。高齢者の異変のサインに気づき、声をかけ、相談につなげる取り組みの重要性が指摘されています。 自分の不安や弱みを自覚する お金に関しては、何年か前「老後2000万円問題」が話題になりました。老後のお金の見通しが立たない、お金が底をつくのが先か、寿命が先かという不安の声を聞きます。預金だけでは利息が付かないため、必ずもうかるという投資を勧められたが、お金を振り込んだ後連絡が取れない―といった相談が警察や消費生活センターに寄せられています。 トラブル防止には、自分の不安や弱みを自覚すること、相手となる悪質な業者の手口を知ること、対処の方法を事前に学んでおくこと、トラブルに遭ったら1人で悩まないで周りに相談することです。 そもそも広告のお勧めではなく、自分が本当に必要なのかを見極めること。購入の基準を価格の安さではなく、自分の必要度におくことが大事でしょう。お金の算段については、長期的な収支予想を立てたいものです。(消費生活アドバイザー)

子連れや車いすも心置きなく 味にこだわる自家焙煎コーヒー店 つくば 竹園にオープン 

つくば市の竹園ショッピングセンターに1日、カフェ&豆販売の店「つくば焙煎シルクハット」がオープンした。店主は牛久で生まれ育った大河原淳さん(46)。子ども連れや車いすユーザーが心置きなく過ごせるカフェづくりを目指している。 今年7月、惜しまれつつ閉店した自家焙煎珈琲屋「竹園珈琲」の跡に出店した。同店は車いすユーザーが経営していた店で、段差のない入り口やフラットな床、入り口が引き戸で広々としたトイレなど随所にバリアフリーが施されている。客席は、店主がコーヒーをサービスするバーカウンターを囲むように置かれた椅子10脚のみで、一つの場所にみんなが集まっているという一体感がある。 子連れや障害者優先に驚き 大河原さんは20年ほど前、親族の結婚式に参列するため幼い子どもを連れてハワイに行き、公共、民間を問わず子ども連れや障害のある人への対応が優先されていることに驚いた。翻って日本では、周囲の目線を気にしながら子供を連れて外出している親が多く、車いすユーザーは入り口の段差などがバリアとなって利用できる店は限られるー。こうした現状を気にかけてきた。 大河原さんは「店内はベビーカーや車いすがスムーズに入店でき、車いすユーザーはそのままカウンターに向き合える」とし「ベビーカーに乗ってきた乳幼児向けにシートベルト付きのハイチェアを用意した。心のバリアフリーを店の基本姿勢にして、子ども連れや車いすユーザーも気兼ねなく過ごせるカフェにしていく」という。 全国のカフェ 数千軒を訪ねる 大河原さんは6歳の頃、コーヒー党だった祖父に連れられて行った喫茶店で飲んだミルクコーヒーが好きになった。つくば市内の高校に進むと自転車で周辺地域のカフェを巡った。高校卒業後は県南の大手乳製品加工メーカーの工場に勤務し、まとまった休みが取れると車で日本全国のカフェを訪ねて回った。1日に2、3軒はしごしたこともあり、訪ねたカフェは数千軒に上るという。コーヒーは焙煎度合いによって風味が変わり、店ごとに味が違うからだ。さまざまな店を訪ねるうちに、いつか自分の店を持とうと決めていた。 一方、工場の品質管理課に配属されたことで風味感度が秀でていることが分かった。会社には品質管理のための独自の風味パネル制度があり、同課の社員を対象に年に数回風味識別能力テストが実施される。人間の舌が感じられる限界に近い薄さの5味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を判断できる人が1級パネラーに認定され、大河原さんはいつも1級パネラーだった。 焙煎の教え書き留め 10年前、コーヒー愛好者から「看板はないが、千葉県柏市の駅近くにある焙煎所のコーヒーがうまい」と教えられた。焙煎した豆をレストランやホテルなどに卸す店で、生豆が入った麻袋が積まれた店内に椅子はなかった。店主に「一般客には売れない」と断られたが毎週通い詰めて打ち解けると、一杯のコーヒーを出してくれて立ったまま飲み干した。口に含んで「求めてきたコーヒーだ」と直感したという。 その後も足を運び、店主が語る焙煎のノウハウを漏らさず手帳に記した。しかし2年前に店主は急逝し、教えを書きためた手帳が残った。焙煎所の後継者の好意で、亡くなった店主が使っていた焙煎機で焙煎に挑戦することができた。後継者の指導を受けつつ持ち前の味覚を研ぎ澄まし、生前、店主に教えられた「収穫される地域によって違う豆の特徴を理解し、香り高く味が引き立つ」焙煎の域に達することができた。そして昨年、長年温めてきた自分の店を持つ夢を実現するなら今しかないと、会社を辞めた。 まず県内でカフェ物件を探したが、焙煎した時に店外に排出される煙とにおいが迷惑になると、相次ぎ断られた。県外に範囲を広げるしかないと思った矢先、SNSで竹園珈琲が居抜きで売りに出されていることを知った。ショッピングセンター内の店で近隣住民から苦情が出ることはないし、なじみのあるつくばで開業しようと心が定まったという。 豆は、栽培から品質管理まで適正に行われているスペシャルティコーヒーを使い、焙煎した豆は100グラムから販売する。「茨城のおいしいコーヒー店として茨城を盛り上げて行きたい」と大河原さんは抱負を語る。 プレオーブン時から、散歩を兼ねて毎日通っている近隣に住む倉掛在住の40代の主婦は「濁りがなくて飲みやすい。これまでブラックコーヒーを頼むとお腹を壊したが、ここのコーヒーは大丈夫」と笑顔で話した。(橋立多美) ◆同店はつくば市竹園3-18-2、竹園ショッピングセンター1階。営業は午前10時~午後5時。不定休のためフェイスブックで確認を。詳しくは同店フェイスブックへ。

2024年の米大統領選挙(2)パレスチナ紛争《雑記録》53

【コラム・瀧田薫】米バイデン大統領はハマスのテロについて米国民に向けて演説し、米国がウクライナ戦争、パレスチナ紛争、そして対中国覇権競争、つまり三正面に戦争や紛争を抱えた厳しい状況にあると指摘した。一方、来年の大統領選挙で復活を目指すトランプ前大統領は「自分の在任中、中東に多くの平和をもたらしたにもかかわらず、バイデンはその平和をすり減らしている」(朝日新聞 ワシントン支局 10月8日付)と批判した。 今後、パレスチナ紛争がどのような経過をたどるか予断を許さないが、いずれにしても、次回大統領選挙における大きな争点になると思われる。 ところで、筆者がバイデン氏の演説中特に注目したのは、米国の過去の失敗について率直に吐露し、イスラエルがその轍を踏むことに重大な懸念を表明したことである。2001年、アルカイダによるテロを経験した米国人は、イスラエル国民がハマスのテロに感じている「恐怖、怒り、復讐心」を理解できるとして、まずイスラエルへの共感を表明した。その後、イスラエル国民に向けて、アルカイダのテロ時の米国民のように「怒りに我を忘れてはならない」と強調した。 9.11以降の米国は復讐心とナショナリズムで燃え上がった。ジョージ・W・ブッシュ大統領は2003年、イラクのサダム・フセイン政権がアルカイダを支援し大量破壊兵器を保有しているとして、対イラク戦争を宣言した。国連武器視察団はイラクに大量破壊兵器が存在しないと公式に発表し、英国を除く仏、独、カナダなどの友邦はもちろん、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)からもイラク情勢を見誤っていることへの懸念の声が出ていた。 にもかかわらず、ネオコン(新保守主義者)の声に圧倒されてイラク戦争は強行され、独裁者フセインは捕らえられ処刑されたが、米国は戦後イラクの秩序回復に失敗した。結局、オバマ政権が2011年にイラク駐屯軍を撤収させたが、イラク国内は無政府状態となり、その後さらに暴力的で破壊的なテロ組織ISIS(イスラム国)が出現する契機となった。 ハマスが仕掛けた罠 軍事専門家は、イスラエル軍がガザを徹底的に破壊し、ハマスを殲滅できたとしても、その後の見通し(実行可能な安全保障、統治戦略)がないままであれば、自国の政治的混乱を招来し、より手強くより過激な敵(パレスチナの一般市民の復讐心から生まれる)をつくる結果を招く。そうなれば、イスラエルはハマスの仕掛けた罠(戦闘に敗れても戦争に勝つ戦略)に陥ることになると分析している。 心に衝撃をうけ、恐怖や怒りに我を忘れている人間をどう落ち着かせるか。心理学の専門家であれば、バイデン氏が強調した「共感すること」が最善の方法であると言うだろう。果たしてイスラエル首相ネタニヤフ氏は国内外から噴出するハマスへの復讐心や恐怖心を抑え込めるだろうか。もし、勢いに任せてガザに侵攻すれば、その結果はイスラエルにとって惨憺(さんたん)たるものになるだろう。(茨城キリスト教大学名誉教授)

欧州2カ国に海外出張 五十嵐つくば市長

6日から16日 つくば市の五十嵐立青市長が6日、海外出張に出発した。16日まで9泊11日の日程でスペインとフランスを訪問するという。スペインではバルセロナで開かれる「スマートシティエキスポ2023」と、サン・セバスチャンで開催の「都市と社会経済首長会議」に参加する。フランスでは、2013年11月12日にグルノーブル市と締結した姉妹都市協定が10周年を迎えることから記念式典に出席するという。 市秘書課によると、6日に出国しフランス経由でスペインに行く。バルセロナで7日から9日まで開かれるスマートシティエキスポに、内閣府がスーパーシティ特区のつくば市と大阪府・市を紹介するブース出展していることから、同ブースを訪れるほか、パネルディスカッションに登壇する。 8日はバルセロナ市役所を訪問し、同市長から先進的な取り組みについて説明を受ける。9日はフランスに移動し、グルノーブル市で10周年記念式典に参加する。10日は同市にあるアルプ大学学長と朝食をとりながら意見交換する朝食会議をし、同日、再びスペインのバルセロナに戻る。11日と12日は公務の予定は無い。 13日はバルセロナからバスク地方のサン・セバスチャンに移動し、14日、都市と社会経済首長会議に登壇しプレゼンする。15日にバルセロナから帰国の途に就き、16日つくばに戻る。 全日程を市秘書課職員1人が随行するほか、科学技術戦略課職員2人、国際都市推進課職員2人、文化芸術課職員1人の計5人がそれぞれ訪問の目的ごとに特定期間のみ随行する。 9泊11日の出張費用は、市長がビジネスクラスの航空券代を含め約227万円、全日程随行する秘書課職員1人が約136万円。特定期間のみそれぞれ随行する市職員5人の出張費用は別途かかるという。

地上で10号玉開き10分間中断 4日の土浦全国花火競技大会

4日行われた第92回土浦全国花火競技大会(実行委員長・安藤真理子土浦市長)で10分間の中断があったことについて、安藤市長は6日の市長定例会見で、10号玉が上空で開かず落下し、地上で開いたためと説明した。一般人の立ち入りが禁止されている保安区域内に落下し、けが人が無かったこと、周囲に大きな損傷が無かったことなど安全が確認されたことから、会場の本部席にいた実行委員らで協議し再開を決めたとしている。 同実行委事務局を務める市商工観光課によると、同日午後6時6分、競技花火29番目の長野県、伊那火工堀内煙火店が、打ち上げ会場になっているイオンモール土浦の駐車場で10号玉を打ち上げたところ、約300メートル上空まで上がったが花火が開かず、そのまま落下し、地上で直径約300メートルにわたり花火が半球状に開いた。 落下場所や花火が開いた場所が保安区域内で、花火業者関係者や事務局の市職員らがいたが、けがは無かった。市職員らが直ちに、けが人の有無、打ち上げ会場の損傷、後続の打ち上げへの影響などを確認したところ安全性に問題が無かったことから、同実行委で協議し、10分間の中断後、同6時16分、打ち上げを再開した。 ただし落下地点のアスファルトに一部へこみが出たなどしたことから、実行委が修繕する。なぜ上空で花火が開かなかったのかについては現在、打ち上げ業者が原因を調べているという。 安藤市長は「けがが無かったので、正直心からほっとしている。過去に事故があって、途中で中断しなくてはならないことがあった。火薬を扱う花火大会は(立ち入り禁止など)保安距離を設け、何かあるかもしれないことを前提に準備を進めている。今回、地上で開いた時、事業者や関係者がきちんと対応してくれた」などと話した。 ドローン飛行、警察が捜査 一方、会場付近ではドローン2機が無許可で上空を飛行していることが確認されたとし、現在、警察が捜査を進めているという。市によると、警察は今年、ドローンに特化した対策チームを編成して対応に当たった。昨年はドローン1機の飛行が確認され、航空法違反の疑いでかすみがうら市の男性が書類送検されている。 4日は約2万発の花火を打ち上げて全競技を終えた。昨年より約15万人多い約60万人が観覧した。安藤市長は「新型コロナの行動制限はなくなったが、3年ぶり開催となった昨年の教訓を生かして、桜川の土手の上には屋台を設置しない、いす席を設けるなどして臨んだ。体感としてお客様が増えているなと感じた」などと話した。

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