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2023
7月
常総、つくば秀英敗れる【高校野球茨城’23】
2023年7月20日
第105回全国高校野球選手権茨城大会は大会10日目の20日、4回戦8試合が行われ、ベスト8が決まった。土浦・つくば勢は、春の県大会で優勝し関東大会で4強入りを果たした常総学院が3- 5で茨城に敗れた。つくば秀英は1-5で一昨年の覇者、鹿島学園に敗れ、準々決勝進出はならなかった。一方、霞ケ浦は8-1で水戸一にコールド勝ち、土浦湖北は5-3で藤代を破り、土浦日大は7-0で境にコールド勝ちし、ベスト8に進んだ。 つくば秀英は鹿島学園を上回る10安打を放つも、12残塁と、あと1本が出なかった。つくば秀英の先発、武蔵空良は立ち上がり、制球が定まらず、2死満塁から押し出し死球で先制点を許す。その裏つくば秀英は、今大会ここまで無失点の鹿島学園エース中根健太郎から、先頭の木村永遠が三塁打で出塁すると、2死後、松村敬太が左中間への二塁打で同点とする。 しかし2回、3回に1点づつ追加され、3−1とリードされる。つくば秀英は3回に先頭の木村永遠が左中間への本塁打を放ち1点差に迫るが、ホームベース踏み忘れによりアウトとなり、幻のホームランとなった。 4回からマウンドに上がった2番手、五十嵐大晟は、6回に2死後、死球と連打で2点を追加され、リードを4点に広げられる。打線は6回と7回に2死満塁の好機をつくり出すが、後続が凡退し無得点に終わると、9回は、8回から再びマウンドに上がった鹿島学園のエース中根に三者凡退に抑えられ、1-5で敗れた。 つくば秀英の桜井健監督は「前半ミスが出て、選手たちの準備も含めて焦らせてしまった。立ち上がりがうまくいかなかった時に立て直すことができなくて、うちがやりたい野球を相手にされてしまった。リズムに乗れず2アウトから点を取られたり、ミス絡みで点を取られたのが敗因。チャンスはつくれたがリードされていてのチャンスだったので、焦りや相手投手に上手く交わされてしまった。木村の幻のホームランは勢いや流れ以上に大きなダメージをくらった」と敗因を語った。 池内航主将は「自分たちの力不足。チャンスをつくった中、あと1本が出なかったのが悔しい」と話し「これまでいろんなことがあって、むちゃくちゃ苦しい思い、悔しい思いがあったが、学校の方々、監督、たくさん応援に来てくれた方々、どんなことがあっても支えてくれた両親に感謝している。このチームのキャプテンをすることが出来て本当に良かった」と涙しながら感謝の言葉を述べた。(高橋浩一) ◆20日の土浦・つくば勢の試合結果は以下の通り。 …………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ……………………………………………………………………
アメリカナマズを四川料理に ガチ中華で食事会【桜川と共に】7
2023年7月20日
桜川漁業協同組合が主催し7月上旬につくば市や土浦市の桜川で開かれた「特定外来魚釣り大会」(7月16日付)。一般参加者が釣り上げたアメリカナマズ3匹をつくば市在住の医療通訳士、松永悠さんがもらい受け、市内の中華料理店に持ち込んだ。調理を頼んだのはつくば市天久保にある中華料理店「麻辣(マーラー)十食」。オープンして1年ばかり。つくばではまだ珍しい、日本人向けにアレンジしない、いわゆる「ガチ中華」の店だ。 四川料理が専門。筑波大学大学院出身の元留学生が経営する。当初都内での出店を考えていたが、コロナ禍だったこともあり、ゆかりのあるつくば市に店を構えた。メニューには霞ケ浦で捕れたコイを数十種類の香辛料で調理した料理もある。四川省は海に面していない内陸部であることから、主に川魚を食べる食文化を持ち、ナマズやハクレン、フナやコイなどを香辛料で調理する料理が数多くある。 桜川のアメリカナマズを料理 松永さんの呼び掛けで、ナマズ料理を含む本格四川のコースを楽しもうと東京や千葉から参加者10人が集まった。牛肉を使った前菜「夫婦肺片(フーチーフェイピェン)」や「麻婆豆腐」、「回鍋肉(ホイコーロー)」などの四川料理と共に、桜川のアメリカナマズを使った3品「辣子鯰魚(ラーズーニエンユー)」、「酸辣鯰魚(サンラーニエンユー)」、「豆鼓鯰魚(ドウグーニエンユー)」が並んだ。 「辣子鯰魚」はナマズをカリっと揚げて唐辛子と花椒(ホアジャオ)で作った麻辣で味付けした料理。見た目から辛そうだがそれほど辛くはなく、花椒のさわやかな香りとナッツの香ばしさがナマズのから揚げにマッチしている。「酸辣鯰魚」はナマズを蒸して酸味と甘みのあるソースをかけた料理。淡白なナマズの身がふっくらとしていて、ソースがナマズをひきたてる。「豆鼓鯰魚」は発酵した黒豆の調味料を使った蒸し料理で、酸辣とは違った深い旨味とコクがあるソース。これもナマズによく合っていた。 食事会に参加した都内在住の西岳晴さんは、仕事で広東省深圳(シンセン)市に4年間住んでいたことがある。かつて食べていたような本格中華を求めて参加した。桜川のアメリカナマズ料理について「中国で食べた雷魚などの川魚よりこちらの方がおいしく感じる」と驚きを語る。 コースを食べ終わると総料理長の羅彬(ラヒン)さん(44)が姿を見せ、参加者から拍手を受けた。桜川のアメリカナマズは「使えます。おいしいです」と言う羅彬さん。メニュー制作の顧問をする孫麗(ソンレイ)さん(37)は「四川料理の香辛料と技法を使えば、ナマズもいろいろな美味しい料理に変身できる。ハクレンも適した調理法を使えば本当においしい魚。地元の野菜、魚、お肉を取り入れて、地産地消に尽力したい」と話す。 桜川漁協(つくば市松塚)の鈴木清次組合長は「野生のナマズなので、毎日何匹捕れると確約できるものではないが、1匹いくらでも売れるのであれば売りたい」と期待する。仕事の傍ら都内のガチ中華の店を食べ歩き、インターネットで紹介している松永さんは「麻辣十食は都内の店に全くひけを取らないと感じ、ナマズ料理をお願いした。地元のガチ中華店から地域課題の解決につながれば」と話す。アメリカナマズやハクレンの四川料理への活用に期待が膨らむ。(田中めぐみ) ➡連載企画【桜川と共に】の過去記事はこちら
筑波実験植物園 季節の花を楽しむ《ご近所スケッチ》5
2023年7月20日
【コラム・川浪せつ子】筑波実験植物園の正式名は国立科学博物館 筑波実験植物園です。上野にある国立科学博物館が本館で、つくば市にあるのは植物関連の分館。こんな素晴らしい施設が近くにあるのは驚きです。 四季折々お散歩してもいいし、お花の季節にはそれぞれの草花に会いに行きたくなります。私のお気に入りは上のイラストの水生植物園。それから温室です。行ったこともないサバンナや熱帯雨林。「どこでもドア」を開けて入り込んだ気分になります。 また色々なイベントがあるので、それに合わせて訪問します。NHKの朝ドラで、今、植物学者「牧野富太郎」博士の人生を元にしたドラマが放映されています。筑波実験植物園でも4月末から6月初めまでミニ企画展「牧野富太郎 植物を観る眼」が開催されていました。早々に見てきました。 牧野博士は今風のイケメン? ミニ企画ということでしたが、とても充実した展示でした。レプリカではありましたが、先生の線画のスケッチは素晴らしいものでした。色は付いていないのに、色を感じさせてしまう描写。つくづく「線に命が宿る」と。特別に植物学を専門学校で学んだわけでなく、絵も誰かに習ったわけでないのに、驚異的ですよね。 展示を見ていたとき、2人の女性の会話が聞こえてきました。「ね、ねぇ。こっち見て! 牧野先生の若いころの写真あるから」「あら~! 今でいうジャニーズ系のイケメンじゃない~」。まさしく! その後、知り合いの方々にこの話をしたら大うけでした。気になる方はネットで見てくださいね。(イラストレーター)
つくばから世界へ リコーダー奏者、辺保陽一さんリサイタル
2023年7月19日
8月4日、ノバホール 日本を代表するリコーダー奏者で、つくば市在住の辺保(へんぼ)陽一さん(44)が同市吾妻のノバホール・ホワイエで8月4日、リサイタルを開く。リコーダー曲を中心に17世紀イギリスの音楽を奏でる。 リコーダーはバロック中期までは花形の楽器だったが、楽器の持つ音量が他の楽器に比べて小さいなどの特徴から、次第にメーンから外れていった。それでも古楽を演奏するにはなくてはならない楽器だ。小中学生の頃、だれもが吹いた経験があることから、愛好家も多い。 辺保さんは筑波大出身。現在、演奏活動のほか、茗渓学園非常勤講師を務め、リコーダー教室を開いている。 「コロナ禍ではコンサートが出来なかったばかりか、人との交流ができずにつらかった。今回、自分の育ったつくばで音楽の交流が出来る機会ができ、大変うれしい」と話し、「ルネサンス期という時代は音楽的にはとても面白い時代で、日本ではあまり有名でない作曲家の名曲がたくさんある。それらの隠れた名曲をバロック以前の音楽を得意とするリコーダーで是非とも味わってほしい」と語る。 辺保さんは宮崎県日南市出身。9歳の時、父親の仕事で茨城県に移り住み、高校まで鹿嶋市で育った。中学、高校は清真学園管弦楽団に所属しトランペットを吹いた。祖父が物理学者だった影響で、筑波大学自然学類に入学。入学当時から吹奏楽団とリコーダー愛好者団体のブロックフレーテ同好会に所属し、物理学と音楽の二刀流生活が始まった。 筑波大吹奏楽団は団員が多く、人気のトランペットではなかなかレギュラーになれなかったこともあり、リコーダーの方が自分に向いているのではないかと、独学でリコーダーの猛練習を半年続けた。リコーダーは練習すればするほどうまくなれる楽器だった。大学2年からは月に2~3回、都内に通い、正式にレッスンを受けた。物理学の実験、音楽、アルバイトと、ハードな学生生活だったという。 大学卒業後は音楽の道を選択。プロの音楽家になるため、自分が演奏した曲を著名な演奏者の元に送るなどした。 その後、スペイン・バルセロナ市のカタルーニャ高等音楽院に留学し、尊敬する世界的リコーダー奏者ペドロ・メメルスドルフに師事した。しかし音楽大学の大学院を修了した人が学ぶレベルだったため、語学を含め大変な苦労をしたと振り返る。厳しい師の無理難題をこなし、3年目にようやく実力を認められた。 卒業後はさらに、スイス政府の奨学生としてチューリッヒ芸術大学大学院に入学、リコーダー奏者のケース・ブッケの指導を受け、最優秀の成績で卒業し、本格的な演奏活動を始めた。現在ソロ演奏のCDを2枚発売している。 辺保さんはリコーダーの魅力を「圧倒的に音色」だという。「透き通った芯のある暖かい音は命の音色」だと語る。 「私にとってリコーダーはあくまで媒体。リコーダーそのものというより、ヨーロッパの古い音楽や、深い文化の素晴らしさを伝えたい。私は他の人が演奏していないような、知られざる傑作と生涯どれだけ出合えて、聴衆の皆さんと共有できるかといつも考える。外国の人が日本の尺八を演奏するように私はヨーロッパの古い音楽を演奏するわけだが、私にとってヨーロッパの音楽はとても肌に合い、呼吸をするように自然にわかるものに感じている。音楽、広く芸術はその人の姿をありのままに映すものであり、人間の命の輝きをそのまま投影するものだと思っている。深く思考し、常に探求し、それを体現していく。『人生死ぬ以外はかすり傷』をモットーに常に走り続けていきたい」と話す。 8月4日のリサイタルは「17世紀イギリス音楽、ルネサンスリコーダーの復古と革新」をテーマに演奏する。9月15日には世界を代表するリコーダー四重奏団、オリーブコンソートと辺保さんが競演する「つくば国際リコーダー音楽祭2023・特別オープニングコンサート」を開催する。(榎田智司) ◆辺保陽一リコーダーリサイタルは、8月4日(金)午後6時30分開場、7時開演。会場はノバホール・ホワイエ。チケットは一般3000円、大学生以下2000円。チケット申し込みはhttps://tiget.net。 問い合わせはhttp//www.o-arches.comへ。 ◆つくば国際リコーダー音楽祭2023特別オープニングコンサートは、9月15日(金)午後6時30分開場、7時開演。会場はノバホール・ホワイエ。チケットは一般4000円(当日4500円)、大学生以下2500円(当日3000円)。チケット申し込みはhttps://tiget.net。問い合わせは電話029-859-5136(ナカルリコーダー教室)またはメールnakal@hotmail.co.jpへ。
20日から台湾訪問 安藤土浦市長、島岡議長ら
2023年7月19日
土浦市の安藤真理子市長は、20日から23日まで3泊4日の日程で台湾の台南市を訪問すると発表した。4月7日に台南市と友好交流協定を締結したことから、黄偉哲(こう・いてつ)台南市長を表敬訪問し、今後、両市がどのように交流を進めるか、具体的に話し合う。 片山壮二副市長が同行するほか、市議会から島岡宏明議長、奥谷崇総務市民委員会委員長、矢口勝雄文教厚生委員会委員長、寺内充産業建設委員会委員の市議4人が同行し、担当職員2人が随行する。予算は214万4000円。 20日に出国し、21日に台南市の青果市場などを見学後、台南市政府を訪れ市長と議長を表敬訪問する。22日は台南市内のサイクリングロードを実際に走って体験する。23日に帰国する。 4月7日の友好交流協定は、オンラインで両市を結び締結した。2022年2月に自転車を活用したまちづくりを推進する「第3回全国シクロサミット」を土浦市で開催した際、台湾観光局から、台湾ではサイクリングの環境整備を進めているなどの話があったことがきっかけ。台南市はサイクリング観光が盛んであることに加えて、レンコンやハスの実、花びらを使った花蓮茶など加工品が人気であること、花火を用いた祭りがあることなど三つの共通点があることから友好交流協定を結んだ。 安藤市長は「この訪問を通じて土浦市の魅力を伝えると共に、両市の友好の絆がより強力なものとなるよう努めたい」としている。
世界のつくばで子守唄を終えて《映画探偵団》66
2023年7月19日
【コラム・冠木新市】7月1日、『世界のつくばで子守唄/海のシルクロード・ツアー2023』をホテル日航つくばで開催した。2日前から参加希望者が急に増え、満員のため30名ほどお断りした。外国人は67名でその子どもたちも含めると80名近くになった。参加者は計200名だった。17カ国の人が参加し民族衣装がカラフルで美しかった。 予想以上の反響で戸惑った。中でも「ただの子守唄コンサ一トだと思って来たら違っていた」「アジアを旅する気分になった」という声が多く聞かれた。多分、アジアの子守唄の合間に『金色姫伝説』を入れたからだと思う。 つくば市神郡(かんごおり)に残された『金色姫伝説』は「金色姫が天竺で4度にわたり継母から殺されそうになった話」と「金色姫がたどり着いた神郡で病死し蚕となる話」で構成されている。途中の「金色姫航海の話」が欠けている伝説なのだ。この金色姫の航海を子守唄でまがりなりにも再現したので予想と異なっていたのだと思う。 森繁久弥主演の「社長シリーズ」 東宝映画の森繁久弥主演の「社長シリーズ」は『へそくり社長』(1956)に始まり『続・社長学ABC』(1970)まで14年間続き33本作られた。ただし1963年頃からは植木等の「日本一シリーズ」に人気が移り始めていた。私は植木等の世代なので社長シリーズはあまり見ていなかった。社長シリーズには、いつも芸者役が出てくるため、「芸者文化史/銀幕の芸者たち」の社会人講座をするためまとめて見た。そこには高度成長期における日本人の仕事ぶりが面白おかしく描かれていた。 毎回設定が異なる社長シリーズは「正篇」「続篇」2本で1つの物語になっていて、日本の観光地や香港やハワイなどの海外が出てくる観光映画となっている。 森繁久弥が演じる社長はバリバリ働くが、芸者やバーのマダムにほれる浮気ぐせがある。秘書役の小林桂樹は真面目で社長に尽くすが、夜の宴会まで付き合わされるので、自分の時間が奪われボヤキ気味である。加東大介の部長は堅物で社長もいささかもて余し気味だ。同じく部長の三木のり平は「パッといきましょう!」が口ぐせで会社の費用でお酒を飲むのが楽しみの宴会部長。そして英語混じりで変な日本語を話す日系2世役のフランキー堺はいつも突飛(とっぴ)な行動を見せる。 5人が宴会でやる余興場面がこの作品の見世場となっている。それぞれ主演級の役者が丁々発止と演じる様は、裏読みすると役者同士の演技合戦にも見え、実にスリリングである。しかし全体のシ一ンの意味を心得た上での演技なので、抑制も効いていて気持ちがよい。 終始笑いに満ちた実行委員会 今回のイベントを終え、思い出したのがこの社長シリーズだった。実行委員の皆さんが、こちらが細かいことを言わなくても動いてくれるため、いつの間にか外遊する森繁久弥演じる社長の気分にさせられた。終始笑いに満ちた実行委員会だった。 イベントは、金色姫が筑波・神郡についたところで、「つづく」と締めくくった。社長シリーズは「正」「続」2本で1つの話。だから次は『金色姫伝説』の筑波篇を予定している。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)
調子は万全、土浦湖北4回戦へ【高校野球茨城’23】
2023年7月18日
第105回全国高校野球選手権茨城大会は18日、3回戦8試合が行われた。J:COMスタジアム土浦では土浦湖北が水戸桜ノ牧と対戦。序盤からの大量リードを守り、土浦湖北が6-1と快勝した。20日の4回戦はベスト8を賭け、J:COMスタジアム土浦の第1試合で、藤代と対戦する。 土浦湖北は1回戦の守谷戦とは打って変わり、初回から打線が爆発した。先頭打者の長谷川凌汰が死球で出塁すると、すかさず2番の清水俊介が右越え二塁打を放ち、長谷川をホームへ迎え入れた。 守谷戦のときは初回、先頭の長谷川が無死三塁の絶好機をつくったが、清水が空振り三振、後続2人も倒れ、流れを手繰り寄せることができなかった。「だが今日こそは自分が先制タイムリーを打つんだと、軟投派は好きじゃないけれど、真ん中に甘く入ったストレートを気持ちで打った」と清水。 この清水の痛打が効いたか、水戸桜ノ牧の先発投手は3番の真家匠にも四球を与え、あえなく降板。4番・野口彗太の送りバントに、5番・大隈翔聖の犠牲フライで1点を追加した。 2回の土浦湖北は長打攻勢。平田夢叶と久保田蓮大が共に三塁打を放ち1点を追加。3回には2死から冨施賢太の中前打と木村恭太郎・久保田・長谷川の3連打で3点を奪っている。 土浦湖北の先発投手は守谷戦と同じく久保田。「前回登板より球が走り、緊張を味方にしながら、いつもよりボールに力を伝えることができた」と、彼もまた調子を上げてきた。4回は単打と長打で1点を失い無死三塁とされるが、走者の動きを見てスクイズを外し、走者を挟殺に仕留めることができた。「今日は四死球もゼロ。これを継続したい」 6回からは2番手の大河内響貴が登板。昨秋は主戦を務めたがその後フォームを崩し、春大会では登板がなかった。「冬と春で調整し、だいぶ仕上がってきた。頑張ってチームに貢献したい」との言葉通り、4イニングを2安打無失点の活躍。下位打線にはコーナーを丁寧に突き、上位打線にはギアを一つ上げて臨んだ。「久保田から『楽しんで投げてこい』と言われ、状態も良く余裕をもって投げられた」と感想。 一つだけ課題を挙げるとすれば、中盤以降は得点が生まれなかったこと。「もっと取りたかったが相手も一生懸命。ミスもなくしっかり守れたのは良いこと。(次の)藤代戦が楽しみ。子どもたちが力を発揮できるようにしてあげたい」と土佐一成監督。 「残塁の多さは課題だが、後半もヒットは出ていたので気にしていない。この2試合で肩の力が抜け、硬さもとれてきた。万全の状態で次の試合に臨める」と、野口主将は藤代戦へ意欲を燃やす。(池田充雄)
爽やかで涼し気 筑波学院大生の大型タペストリー展開催
2023年7月18日
つくば駅前の商業施設トナリエMOG(モグ、つくば市吾妻)1階にあるプラザ・パフォーマンス・ギャラリーで18日、「タペストリーアートコンペティション2023・大型タペストリー展」の授賞式が催され、優秀作品に選ばれた筑波学院大学の学生によるタペストリーの展示が始まった。 同大4年の松山紫音さん(22)の「レモネード」と、3年の佐藤緑咲さん(21)の「雲の中のダンス」の2作品で、8月30日まで順に展示される。筑波学院大学とつくば都市交通センターが2015年から主催し、今年8回目を迎えた。 作品は、同大メディアデザインコースの学生が制作し、6月27日から7月3日にかけて、トナリエつくばキュート1階の壁面に8作品が展示された。買い物客など来場者による投票とウェブでの投票、それを踏まえた審査員の選考会によって優秀賞2作品が決定した。 審査員の一人、同大の高嶋啓教授は「選考は難しかった、審査員でも意見が割れることもあったが、展示されることを念頭において、作品が決まった」と述べた。 「レモネード」を制作した松山さんは自身の作品について「夏に飲みたくなるカラフルなレモネードのイメージで、レモネードの爽やかさが出るような色がポイント。レモンやミントのデザインにグラスに注がれたレモネードが見えるようにした」と述べ、「今回の受賞は大変うれしい。これを機にもっとうまくなれるように努力したい。将来はデザイン関係の仕事に行ければ」と喜びを話した。 「雲の中のダンス」の佐藤さんは「『ツバメが低く飛ぶと雨』という言い伝えがあるが、この作品はそれを打ち消すような意味を込めている。雨が降りやすいといわれる入道雲の中をさっそうと飛んでいる様子を表した」とし「ツバメのリアル感を出すのに苦労した。展示されることが決まって頑張ったかいがあった」と話した。 同日、買い物に来て、同ギャラリーに立ち寄った市内に住む50代の会社員女性は「レモネード」について「爽やかで涼し気で、色もパステルカラーできれい。プロの方の作品かと思った。学生の作品とは分からなかった」と話していた。(榎田智司) ◆松山さんの「レモネード」は8月8日(火)まで、佐藤さんの「雲の中のダンス」は8月8日(火)~8月30日(水)まで展示される。入場無料。
宇宙飛行士候補者の諏訪さん、米田さん つくば市長を表敬訪問
2023年7月18日
つくば市千現の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで基礎訓練を開始した宇宙飛行士候補者の諏訪理さん(46)と米田あゆさん(28)が18日、地元のつくば市役所を訪れ、五十嵐立青市長を表敬訪問した。 世界銀行の上級防災専門官だった諏訪さんは7月から、日本赤十字社医療センターの外科医だった米田さんは4月からそれぞれJAXAに入り、筑波宇宙センターで訓練を開始した。約2年間、訓練を続け、正式な宇宙飛行士を目指す。米国が主導する有人月探査「アルテミス計画」で、日本人として初めて月面に立つことが期待されている。 諏訪さんは「今までの宇宙飛行士とはちょっと違った(自身の)バックグラウンドが、有人宇宙開発の中でどういうふうに生きていくのかを考えながら訓練にあたっていきたい」と意気込みを述べ、「つくば市出身なので、高校卒業以来30年弱ぶりぐらいにつくばにお世話になることになり、わくわくしている。今朝は以前住んでいた並木地区を走ってきた。本当にふるさとに戻ってきたんだなと、気持ちを新たにしている」と話し、「茨城県に育てられたという思いを強く持っている。どこかでつくば、茨城に恩返しができたら」と話した。 米田さんは「つくばという地で新しいことをたくさん学んで、新しい知識を得た上で宇宙に行ければと考えている。ここが宇宙飛行士としての始まりの場になる。街中で見かけたときは声を掛けていただいて、茨城の皆さんと一緒になって宇宙に行ければ」と語った。筑波宇宙センターでは4月から、語学や体力訓練のほか、宇宙ステーションのシステムについて勉強しているという。 五十嵐市長は「宇宙飛行士がこれだけ身近にいるまちもなかなか無いと思う。今回お二人は厳しい選抜試験を乗り越えた。これからお二人が様々な活躍をするのを市としても全力で応援したい」と述べた。 諏訪さんは東京生まれ。2、3歳のころつくばに転居し、高校卒業までつくばで育った。東京大学理学部地学科卒。プリンストン大学大学院地球科学研究科修了後、青年海外協力隊員としてアフリカのルワンダに派遣。2014年に世界銀行に入り、今年6月までアフリカの防災や気候変動に取り組んだ。史上最年長の宇宙飛行士候補者に選ばれた。 米田さんは東京出身。東京大学医学部医学科卒。日本赤十字社医療センターの外科医として3月まで虎ノ門病院に勤務した。 つくばについて諏訪さんは「昔からあるつくばと、70年代、80年代の研究学園都市ができた時のつくば、TXができてから開発されたつくばの三つがよくなじんで新しい形の街になってきているなと感じている」と話した。米田さんは、つくば駅前の中央公園にある、ノーベル賞受賞者の業績やメッセージに触れながら来園者自身が銅像の脇に立つことができる「未来の台座」について「子どもたちや来てくれた人たちの気持ちを奮い立たせるいい作品だなと思った」と話し、「自然の中で、まち全体が新しいことにどんどんチャレンジしていくのは素敵だなと思いながら毎日訓練に励んでいる」と語った。 2人は共に、11月26日に開催されるつくばマラソンに出場する予定だという。(鈴木宏子)
TX土浦駅接続計画 空港延長も再議論《吾妻カガミ》162
2023年7月18日
【コラム・坂本栄】茨城県の大井川和彦知事は6月下旬、現在つくば駅止まりのTXをJR常磐線土浦駅まで延ばしてもらい、これが実現した後、同駅から茨城空港につなぐことを議論してもらうという計画を発表しました。この中には土浦駅延伸に向けた3フェーズ(段階)も記載され、土浦駅接続&空港延長(?)が県の計画に位置付けられました。 延伸実現に向けた3段階の作戦 発表文TX県内延伸に係る方面決定についての結論部(いわば戦略目標と作戦要綱)を整理すると以下のようなことです。 ▼目標:常磐線土浦駅への接続を実現→その後に茨城空港延伸を議論 ▼フェーズ1(たたき台の作成):沿線開発による需要拡大策・費用削減方策、採算性が確保できるルート・事業のスキームなどを検討→関係機関との調整に向けて県の素案を策定 ▼フェーズ2(調整と磨き上げ):関係者との調整と追加調査→国交省・交通政策審議会答申に盛り込み ▼フェーズ3(計画の総仕上げ):関係都県や関係者と調整→路線計画・建設計画・事業計画を決定→TX運行会社などと共同して事業許可を取得 沿線開発→乗客増という好循環 私はコラム155「…土浦駅延伸 次の焦点は…」(4月17日掲載)や147「…延伸実現へのシナリオ」(2022年12月19日掲載)などで、茨城空港の首都圏第3国際空港化、研究学園都市の米ボストン化を想定して、TXを空港まで延ばすよう主張してきました。こういった声が県に届いたのか、戦略目標には空港延伸が余韻として残りました。 また155で「(第三者委員会の提言には)実現可能性が優先され地域開発の夢が見えない」(地元経済人)との声を紹介しましたが、フェーズ1に「沿線開発による需要拡大策・費用削減方策を検討」が入りました。記事「…『祝賀集会』…」(7月2日掲載)でも言及されているように、つくば駅―土浦駅間には新駅が2~3設置されるようですから、沿線開発→乗客増加という好循環が起き、県が心配する採算性はクリアされるでしょう。 延伸沿線開発では、現TX敷設の際に県土地開発公社とUR都市機構が沿線土地を分担して先行取得した先例に倣(なら)い、県、つくば市、土浦市の土地公社による土地取得も検討課題になります。 知事任期と微妙に重なる時間表 記事「土浦駅に決定…」(6月24日掲載)によると、知事はフェーズ2の交通政策審議会答申を2028年と想定しています。この中に、土浦駅← 現TX(つくば駅―秋葉原駅)→東京駅の両方向延伸を入れさせ、総経費を東京、埼玉、千葉、茨城で分担する形に持ち込む(茨城の負担を抑える)―これが知事の基本作戦ですから、同年が決戦の年になります。 面白いことに、大井川知事の任期(現2期目は2021年夏~2025年夏、出馬当選すれば3期目は2025年夏~2029年夏)と作戦要綱のタイムテーブル(実現可能な県の素案を作るフェーズ1は2期目後半、1都2県と中央政府に諸工作するフェーズ2は3期目前半、計画を具体化するフェーズ3は3期目後半)がほぼ重なります。延伸作戦は政治作戦でもあるわけです。(経済ジャーナリスト)
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