月曜日, 4月 6, 2026

報道をにぎわした「国際女性デー」 《令和楽学ラボ》17

【コラム・川上美智子】3月8日は世界中の女性のための日、「国際女性デー」でした。1975年の国際婦人年に、国連がこの日を「国際女性の日」に制定しました。今年は「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」がテーマとなりました。国連が2050年に向けて目指す、SDGs 17の目標中の5番目のゴールが「ジェンダー平等を実現しよう」です。 イタリアではこの日、黄色のミモザの花を女性に贈り祝います。私は長年にわたり、県や市町村の男女共同参画計画策定に携わってきましたので、マスコミの紙面で大きく取り上げられるようになったのをうれしく思います。 国際女性デー。1908年のアメリカの縫製労働者の労働条件改善に立ち上がった女性のストライキに端を発し、1910年に社会主義インターナショナルが女性の選挙権獲得などの声を上げ、「女性の日」としたのがその前身です。時を同じくして、日本では1911(明治44)年、平塚らいてうが『青鞜(せいとう)』発刊し、自我の覚醒、女性解放の声を上げました。フェミニズムの登場です。 そもそも日本の女性差別の構造は、鎌倉時代の武家社会の確立と共にあると考えられています。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が人気となっていますが、小栗旬演じる主人公の北条義時の息子、北条泰時(鎌倉幕府第3代執権)が定めた武家法「御成敗式目(ごせいばいしきもく)」は、仁、礼、忠義、道理など、儒教思想の影響を受けています。 その世界観は、江戸期の封建社会でも貫かれ、強化され、『女大学(おんなだいがく)』に記される三従思想となり、明治期へと受け継がれます。明治国家は平等、人権などの西欧近代思想を取り入れつつも、男女不平等などの基となった家父長制は継承し、労働の分野では若い女性が安い労働力として組み込まれました。 女性の能力が100%発揮できる社会目指して 役割分担意識は今もなお、女性の生き方の足枷(かせ)になっています。「アンコンシャス・バイアス」と言葉は変えられましたが、我々の潜在意識に潜んでいます。 社会へのアクセスなどの男女差(男女比)を示す指標として、世界経済フォーラムによるジェンダーギャップ指数(GGI)があります。日本の2021年のGGIは世界156カ国中120位、順位は年々下がってきています。健康(82位)、教育(92位)、経済(117位)、政治(147位)と、国会議員や閣僚、行政府の長の在任年数の男女差が大きいのが影響しています。 そうは言っても、就業分野への女性の進出はこの40年余で大きく上昇しました。写真にあるように、かってM字型就業と言われていた女性の年齢階級別労働力率は、馬の背型を経て、台形に近づき、女性の就業率は71%に上がりました。結婚しても、子どもが生まれても、離職しないで働き続ける女性が普通になってきました。 ただ、その実態は、非正規雇用が58%となかなか正規雇用に就けません。また、正規雇用であっても職位の差があり、給料は男性の76.8%に止まっています。まだまだ、社会の受け入れは女性に厳しい状況にありますが、女性の能力が100%発揮できる社会を目指して、バイアス解消に努めていかなければなりません。(茨城キリスト教大学名誉教授)

水道管が漏水し約10軒が断水 つくば市平沢

つくば市は28日、同市平沢の市道で、26日午後9時30分ごろ、市が発注した道路改良工事を実施するため施工業者が路面を掘って水道管を移設する準備をしていたところ、地表に出ていた水道管の接続部が外れて漏水し、近隣約10軒の住宅が断水する事故が発生したと発表した。 市道路整備課によると、施工業者は市道を24時間通行止めにし、前日の25日日中まで、路面を掘って地中に埋まっていた水道管を地表に出すなどの工事をしていた。翌26日は工事を実施しなかったことから工事関係者は現場におらず、水道管は地表に出た状態のままになっていた。 26日午後9時30分ごろ、工事現場の看板に出ていた施工業者の連絡先に、近隣住民から、水道管から漏水していると連絡があった。市道路整備課と水道工務課職員も施工業者と共に現場に駆け付けたところ、地表に出ていた水道管の接合部が水圧のため外れ、漏水していることが分かった。 市は速やかに施工業者に復旧作業を指示し、約6時間後の2日午前3時ごろ、復旧した。 この間、近隣の約10軒が断水した。夜遅く、すでに明かりが消えている住宅もあったことから、市は、明かりがついている住宅を1軒1軒回り、事情を説明した。給水を実施するよう求める住民はなかっため、断水の間、給水は実施しなかった。 市は27日朝、断水した近隣の約10軒を改めて回り、謝罪した上で、漏水事故について説明した。 再発防止策として市は、受注業者に対し、適切な施工管理を行うよう指導したとしている。

古民家「百年亭」再生プロジェクトがスタート 宍塚の自然と歴史の会

土浦市を拠点に、宍塚大池周辺の里山保全活動に取り組む認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」(森本信生代表)が、新たな活動拠点の一つとして古民家を改築し利用する「百年亭再生プロジェクト」をスタートさせた。 里山保全活動の交流拠点に 土浦とつくばを結ぶ県道24号線(土浦学園線)沿いに、使われないまま時間が経った古民家がある。残存する記録から、少なくとも築100年以上の歴史があると考えられるという。ちょうど売りに出たのを、同会副理事長の佐々木哲美さん(69)は知り、会の活動拠点に古民家利用を考えた。佐々木さんは、会の活動をより多くの人に知ってもらいたいと考えていた。 同会は、古民家から徒歩数分のところから広がる谷津田や、その奥に位置する宍塚大池と周囲の里山で、林の整備や植生管理を通じた里山保全活動、外来生物の取り除きによる池・湿地の保全、野鳥の観察、田んぼや畑作業など、幅広い活動を展開してきた。活動を通じて、より広い人に里山への関心を持ってもらい、地域に残された100ヘクタール余の里山を守ることが目的だ。 活動には、幼い子供を連れた家族や、東京などからの学生も多いが、これまで参加者が一時的に過ごせるスペースがなかった。そこで佐々木さんは、この古民家を改修し、活動参加者の宿泊・休憩所、さらに、資料展示や映像上映、講習会などを通じて里山を紹介するための場所を作り、「訪れる人同士の交流の場と活動の拠点になれば」と考えた。 同会は1989年の発足以来、開発計画と闘いながら里山を次世代に引き継ぐため活動を続けてきた。多様な活動が評価され、2013年には国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)が推奨する事業として認定を受け、14年には農水省の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の優良事例に選定されるなど、国内外から注目されてきた。 里山の暮らしの中で生まれた家屋 「『百年亭』を残すことは、里山を残すという会の趣旨と合致する」と話すのは、古民家再生を請け負う土浦在住の建築士、児玉理文さんだ。児玉さんは学生時代、京都の宮大工に技術を学び、現在は県内の設計事務所で古民家再生に携わっている。 この古民家には、建具や欄間(らんま)などに細かい装飾が見られることから、「地域に、それだけ職人が手をかけ、建物を作れるような豊かな文化があったというのがよく分かる」と話す。また、屋根裏にかかる長さ10mを超える松の丸太は、「おそらく地元の里山からとってきたものではないか」という。「里山とは人の暮らしと共にあるもの」と児玉さんは考える。そして「人の生活があったから里山があった。里山は人の生活とは切れないもの。そういう意味でも、里山と一緒に培われてきた集落の文化が一緒に残ることで、里山保全の活動が、より魅力と深みを増すのではないかと思っている」と話す。 佐々木さんは、里山を残すために若い世代といかに協働していくことが大切かと考えている。「児玉さんのような若い人の夢をかなえる場にもなれば」と話し、「会の目的は、100ヘクタールの里山を自然公園として残すこと。より多くの若い世代を巻き込みたい、会の活動を多くの人に知ってもらわないといけない」と、百年亭への思いを語った。(柴田大輔)

読書文化の復権を願って―水戸の佐川文庫 《邑から日本を見る》108

【コラム・先﨑千尋】3月19日、水戸市の郊外、河和田町にある佐川文庫の木城館で行われたピアノ・リサイタルに足を運んだ。文庫を主宰する千鶴さんのお誘い。ここでのコンサートは若手の音楽家がメイン。この日は、東京芸大卒業後、ベルリン芸術大学でピアノを学んだ北村朋幹さんの晩年のベートーベンのピアノソナタ3曲。静かな、時には体全体を鍵盤にたたきつける動きに魅了され、ベートーベンを堪能した。 佐川文庫は、1984年から1993年まで水戸市長を務めた佐川一信さんの姉千鶴さんが「ぼくの好きな本や音楽を集めて一般に公開したい」という一信さんの夢を実現させて、2000年に開館した。3万冊の書籍と1万枚のクラシックCDでスタートし、現在は書籍が5万冊、CDが2万5千枚になっている。 佐川文庫は、生前に彼が集めた蔵書を自宅の後ろに小屋を建て、児童書も置いて、近所の子供たちに公開したことに始まる。彼が市長の時に建設した西部図書館はドーム形のデザインが特徴。周囲に大回廊があり、芝生の上でも本が読める。音響もよく、ここでCDを聴くとコンサート会場にいるような気分に浸ることができる。この図書館にも法律関係の専門書と洋書5千冊が寄贈され、佐川文庫という一室に収まっている。 「若い子が本を読むのには開放感がある方がいい」 一信さんは学生時代、図書館が開館すると入り込み、閉館になるまで本を読んでいるという読書三昧の生活を送っていて、図書館には強いこだわりがあった。その時の思い出が「読書文化の復権」という理念につながり、水戸芸術館とともに佐川市政の柱の一つになった。それを千鶴さんが引き継ぎ、読書と音楽の城=一信さんのメモリアルホールとしての「佐川文庫」に結晶したということだ。 ゆったりとした書棚。本を読むテーブルは庭に面し、ガラス張り。とても明るく開放感がある。座るスペースも一つ一つ広く作られていて、周りを気にしないでいい。「若い子が本を読むのには開放感がある方がいい。土日には子どもたちが勉強に来る」と千鶴さんは言う。絶えず静かな音楽が流れている。公共の図書館にはない雰囲気に浸れる。私はここでお茶をいただきながら、千鶴さんとしばしのおしゃべりを楽しむ。 一信さんは高校で私の2級先輩。下駄(げた)のような角張った顔で、生徒会長をしていたのを思い出す。早大大学院卒業後、大学で講師を務めながら会社を経営し、1984年に「市民派市長」として当選。水戸芸術館の建設や千波湖の浄化などの実績を残した。93年に当時の県知事がゼネコン汚職で逮捕された後の知事選に出馬し、いわれのない中傷を浴び、僅差(きんさ)で敗北。95年に54歳で亡くなった。セルバンテスの理想を追う姿に共感していた一信さんは、さながら現代の「ドン・キホーテ」だったのではないか、 佐川文庫に入ると、ぎょろりとした目の一信さんに、「お前、この頃どうしているんだ、がんばっているか」と声をかけられている気がする。(元瓜連町長)

高安、惜敗 決定戦で初優勝逃す

大相撲春場所は27日、千秋楽を迎え、3敗で並んだ土浦市出身の東前頭7枚目、高安(32)=田子ノ浦部屋=は、優勝決定戦で新関脇の若隆景(27)=荒汐部屋=に敗れ、惜しくも初優勝を逃した。高安の地元土浦では、駅前の市役所1階でパブリックビューイングが行われ、約100人の市民らが、応援の横断幕やうちわを掲げながら、大きな声援を送った。 千秋楽結びの一番で若隆景が敗れると、本割で敗れた高安との優勝決定戦が決まった。初優勝への望みをつないだ高安に向けて、会場から拍手が起きた。しかし、念願はかなわなかった。立ち会いから攻めた高安だが、土俵際で若隆景の上手出し投げに敗れた。正面の大型モニターに土俵に崩れる高安の姿が映ると、会場からは大きなため息と悲鳴が漏れた。 観戦席の最前列で声援を送った「高安土浦後援会」会長の中川清・元土浦市長は「小さい体でよく粘った。残念。が、頑張った。まだ若い。また来場所応援してやってください」と本人をねぎらった。 中川会長の隣に座る安藤真理子・土浦市長は「コロナ禍の閉塞感の中で、みんなで応援できたのがうれしい。優勝を信じてるし、望みは次につながると思う」と来場所への期待を語った。 応援に駆けつけた、後援会の立ち上げに関わった自営業の冨山みどりさんは「高安関が序二段の頃から応援している。家族ぐるみの付き合い。ショックだが、これからも頑張ってほしい」と力を込めた。 後援会幹事の横山和裕さんは「本当によく頑張った。本人が一番悔しいと思う。胸張って、頑張って次につなげてほしい。また美味しいお酒を一緒に飲みたい」と励ましの声を送った。 高安は5回目の敢闘賞を受賞した。一方、優勝した若隆景は福島県出身。新関脇での優勝は、69連勝の記録を持つ横綱・双葉山が記録した1936(昭11)5月場所以来、86年ぶりの記録となる。(柴田大輔)

つくばで桜が開花

つくば市御幸が丘、科学万博記念公園で27日、ソメイヨシノが開花した。前日までの冷たい雨が上がり、この日、同市は最高気温が20.4度まで上昇する暖かな1日となった。同日、東京では桜が満開との気象庁の発表があった。 約300本の桜が植えられている科学万博記念公園ではこの日、開花した桜の木の周囲で、花にカメラを向ける愛好家の姿が見られた。散策やピクニックを楽しむ家族連れや、半袖でスポーツをするグループなどの姿もあった。 桜の花の下で、ペットのミニチュアダックスフントとスマートフォンで写真撮影をしていた40代の夫婦は「栃木県からつくばに買い物に来た。今年初めての桜が見られてうれしい」と笑顔で話した。 桜の花には、花粉団子をつけたミツバチが花から花へと飛び交う姿も見られた。 県内は21日に国のまん延防止等重点措置が解除されたが、県は引き続き基本的な感染防止対策を徹底するよう求め、花見の際は、マスクを正しく着用する(会話の際は必ず着用)、3密を回避し2メートル以上の社会的距離を確保する、大声、回し飲み、コップやはしの共用は避けるよう呼び掛けている。(門脇七緒)

待機児童数 再びワースト1に つくば市

茨城県内の待機児童数は2021年10月1日現在で197人、つくば市はそのうちの30%を占める59人で、市町村別で再びワースト1位となった。県子ども未来課が22日発表した。つくば市は昨年4月1日付の調査でワースト1位を返上したばかりだった(2021年8月9日付)。 県は主な発生要因として「女性の就業率の向上等による入所希望者の増加や保育士不足」をあげている。 県全体の待機児童数は2017年の850人をピークに減少に転じ、つくば市でも182人から59人と減少している。この間の保育所などの利用児童数は県全体で5万7150人から6万2947人に増加している。 197人の内訳は0~2歳児が181人で、92%を占めた。主に0~2歳児を対象とした小規模保育事業、家庭的保育事業、事業所内保育事業など地域型保育事業の施設数は2017年から21年に、県全体では81カ所増加した。つくば市は12カ所増えた。 つくば市を含めた県南地域の待機児童数は119人で。県全体の60%を占めた。 県は保育士不足を解消するため、同課が事務局となり2月に「いばらき保育人材バンクポータルサイト」をオープンさせている。保育士や保育の仕事に就きたい人材と県内の保育施設をつなぐ総合情報発信サイトの役割を担う。求職側の人材、保育士養成校の学生などは無料で会員登録ができ、事務局が求人保育施設とのマッチングをし、就職決定までサポートする。現在609施設の情報が登録されている。 対策のもう一方の柱、受け皿拡大について同課は「保育需要は当面増加する見込み」としながらも「将来的な少子化による需要減を見据える必要がある」として、「小規模保育事業や家庭的保育事業など地域の実情に応じた保育の受け皿拡大を図りたい」とするにとどまった。(花島実枝子)

恥ずかしながら 私のウイルス体験記 《文京町便り》2

【コラム・原田博夫】前回のコラム(2月27日掲載)原稿を編集部に提出した数日後、私のパソコンがウイルスに汚染されました。今回はその顛末(てんまつ)をお話しします。 Wi-Fi接続していたPCが、2月23日午後2時過ぎ、けたたましい警告音(サイレン)とともに、甲高い女性の声「PCの電源を切らないで」が繰り返されました。PC画面には、赤字で「ウイルスに感染されました、至急、034-579-0166に電話をください」が出ている(あえて、その時の不自然な電話番号を表示しておきます)。 とりあえずは電話すると、画面で「MICROSOFT Windows, Mike Miller」と自称する人物が音声(不自然な日本語)で出現し、無料診断の結果、私のパソコンの問題点は「1.service stop, 2.no network security, 3.hacker found」だと表示。加えて、ハッカーの顔写真(囚人風の外国人(ボカシ))が表示され、恐怖感を煽(あお)る。 これを解消するには、plan 1(4年間保証で2万円)かplan 2(7年間保証で3万円)だと、と迫ります。私は、これはおかしいと反論するも、この担当者は近くにコンビニはあるか、と問う。コンビニFがあると答えると、そこで該当額のGペイカードを購入するように、と指示。 半信半疑ながら、そのコンビに出向き、店員(40歳前後の男性)にGペイカードの所在を尋ね(そもそも使ったことがないので)、経緯を話すと、「振り込み詐欺かもしれない」と案じ、「一度、家電屋で見てもらった方がいい」とアドバイス。我に返り(カードを購入せず)自宅に戻り、この間(15分程度)接続していたPCをシャットダウン。 ロシア製の対策ソフトをインストール 次は、近くの家電量販店Kでのやり取り。担当者(30歳前後の物静かな青年)は、PCのハードディスクをチェックし、特に問題は発生していない模様だと仮診断。私からは、思い返すと、ここ2週間ほど、PC導入時にデフォルトで設定したウイルス対策ソフトWの更新要求メッセージを無視していたことが今回の原因なのかもしれない、と反省の弁。 するとこの担当者は、同店推薦のソフトK(店頭販売のウイルス安全対策ソフト、3年保証、13,200円)のインストールを勧め、私もそれに応じました。その後、ウイルス対策は支障なく動作しているようですが、このソフトKはロシア人が設立した企業で、その持株会社はロンドンの企業とのこと。 まさに、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界のゆえに、何がより完全な対策なのか不明ですが、ロシアのウクライナ侵攻の前日だったことと符合しているとも感じています。ご参考までに、皆様にご報告しておきます。(専修大学名誉教授)

B1ロボッツ6連勝ならず つくばでのホーム戦に敗れる

男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の茨城ロボッツは26日、つくば市竹園のつくばカピオアリーナでサンロッカーズ渋谷と対戦し76-85で敗れた。これで茨城は12勝29敗で東地区10位。 今季B1に舞台を移した茨城は、トップリーグのレベルの高さになかなか勝ち星を伸ばせずにいたが、今月に入って直近5試合は白星続きと波に乗り始めた。対する渋谷は東地区6位にいるものの現在5連敗中と元気がなく、16日の対戦でも95-91と競り勝ってみせたばかり。この日も同様の結果が期待されていた。 試合は茨城のペースで始まった。第1クオーター(Q)はエリック・ジェイコブセンのインサイドシュート、鶴巻啓太の3点シュート、平尾充庸のスチールなどで得点を伸ばし21-16とリード。渋谷は3点シュートやフリースローの成功率が低く、またファウルもかさみチャンスを広げられない。 しかし第2Q、渋谷は石井講祐が3点シュートを3本連続で決め、その後も関野剛平や盛實海翔らが次々とロングシュートを放ち、茨城を突き放していく。平尾は「試合を通してインサイドを守ることは徹底できたが、どうしても外への気持ちが薄れ、相手のリバウンドや3Pへの対応が遅れた。ただ、イージーな3Pは打たせていない。沈めてきた相手をほめたい」と試合後に感想。 第3Qは点の取り合い。渋谷は3Pを要所要所で決めていき、第4Qに入った直後には11点差まで広げられてしまった。ここから茨城は意地を見せ、ジェイコブセンと平尾が立て続けにバスケットカウントを獲得。残り7分の時点で早くも相手を5ファウルに追い込み、会場の雰囲気も最高潮に達するものの、その後の得点につながらない。攻撃では難しいショットを打たされ、守備では相手の外国人選手に押し負けるなど、疲れが見て取れるようになってきた。中村功平とマーク・トラソリーニを負傷で欠き、効果的な選手交代ができなかったことも厳しかった。 「前半は守備をハードにやれ、攻撃もしっかりできた。後半はセカンドチャンスを取られ、差をつけられた。個人的には3点シュートやドライブなど思い切ったプレーができ、徐々に結果に結び付いてきている」と鶴巻のコメント。6連勝できなかったことは悔しいが、すでに明日に向けて切り替えができ、チームの雰囲気は高まっているという。 この日同会場で予定されていた筑波大学アスレチックデパートメントの主催による、筑波大学と青山学院大学の男子バスケットボール部スペシャルマッチは、メンバーの一部に新型コロナの感染が判明し延期された。(池田充雄)

「コロナ後」へ反転攻勢のリニューアル 筑波山観光案内所から始動

4月1日にリニューアルオープンする筑波山観光案内所(つくば市筑波)で26日、開館セレモニーが催された。つくば観光コンベンション協会会長として挨拶に立った五十嵐立青つくば市長は「つくばの観光地として圧倒的な存在感をもつ筑波山から、コロナ収束後に向け、反転攻勢へのきっかけにしたい」と意気込みを語った。 外国人観光客を取り込む 観光案内所は、筑波山神社大鳥居前にあった旧案内所を建て替えた。施設は木造一部鉄筋コンクリート造2階建て、建築面積274平方メートルで、これまでの2.2倍の広さになる。2階に案内スペースのほか、旧案内所にはなかった公衆トイレ、授乳室、周辺観光事業者などが利用できる会議室を設ける。 茨城県観光物産課による入込客数調査によると、2020年につくば市を訪れた観光客は、前年比で約4割減の272万9000人にとどまり、観光業は打撃を受けてきた。この状況下、「コロナ後」を見据え、同市観光推進課の兼平勝司さんは、県内外の観光客への呼びかけと共に、国外からの外国人観光客の取り込みにも力を入れたいと話す。 つくば市ではかねてより、「Guidoor(ガイドア)」などの多言語観光情報サイトを通じて、外国人観光客へ呼びかけてきた。観光案内所には、英語で対応可能なスタッフが常駐し、広域の案内を提供できる場所として、日本政府観光局(JNTO)認定外国人観光案内所の「カテゴリー2」の認定を受けてきた。 今回のリニューアルでは、英語に応対する常駐スタッフの他に、設置されたタブレット画面に、オンラインで実際の通訳者を呼び出し対面で会話が可能な、オンライン映像通訳サービス「みえる通訳」を無料で利用できる。同サービスは、手話を含む14言語に対応可能だ。 また、案内所内に設置された幅1.5メートルほどのタッチパネル式モニターでは、飲食店や宿泊施設などの周辺情報が掲載され、日本語、英語、中国語3カ国語に対応する。 当事者の意見を踏まえたバリアフリー 観光推進課の兼平さんは「障害者や高齢者などサポートを必要とする観光客への対応にも力を入れている」と話す。案内所へのスロープ入り口には、車椅子での目線の高さにインターフォンが設置され、必要な場合、それを通じて係員に要望を伝えることができる。また館内は、車椅子でも動きが取りやすいよう動線に広さが設けられ、多目的トイレは、障害当事者の意見をもとに、オストメイト用設備やユニバーサルシートなど、必要な設備を設置した。 コロナ禍が3年目を迎える。3月21日にはまん延防止等重点措置が解除された。一方で、茨城県内の感染者数は一進一退が続いている。 つくば観光コンペンション協会は、密を避けて、安心して春の筑波山で自然を満喫できるよう観光客への呼びかけを始めている。「春の筑波山、始動です」と銘打ち、今回のリニューアルオープンに合わせたキャンペーンを26日からスタートした。観光案内所前の特設ブースでは、筑波山捺(お)し巡り御朱印「弁慶七戻り」や筑波山登頂記念手ぬぐいスタンプラリーなどの企画を説明している。詳しくは同協会ウェブサイトで。(柴田大輔)

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