男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の茨城ロボッツは26日、つくば市竹園のつくばカピオアリーナでサンロッカーズ渋谷と対戦し76-85で敗れた。これで茨城は12勝29敗で東地区10位。

今季B1に舞台を移した茨城は、トップリーグのレベルの高さになかなか勝ち星を伸ばせずにいたが、今月に入って直近5試合は白星続きと波に乗り始めた。対する渋谷は東地区6位にいるものの現在5連敗中と元気がなく、16日の対戦でも95-91と競り勝ってみせたばかり。この日も同様の結果が期待されていた。
試合は茨城のペースで始まった。第1クオーター(Q)はエリック・ジェイコブセンのインサイドシュート、鶴巻啓太の3点シュート、平尾充庸のスチールなどで得点を伸ばし21-16とリード。渋谷は3点シュートやフリースローの成功率が低く、またファウルもかさみチャンスを広げられない。

しかし第2Q、渋谷は石井講祐が3点シュートを3本連続で決め、その後も関野剛平や盛實海翔らが次々とロングシュートを放ち、茨城を突き放していく。平尾は「試合を通してインサイドを守ることは徹底できたが、どうしても外への気持ちが薄れ、相手のリバウンドや3Pへの対応が遅れた。ただ、イージーな3Pは打たせていない。沈めてきた相手をほめたい」と試合後に感想。
第3Qは点の取り合い。渋谷は3Pを要所要所で決めていき、第4Qに入った直後には11点差まで広げられてしまった。ここから茨城は意地を見せ、ジェイコブセンと平尾が立て続けにバスケットカウントを獲得。残り7分の時点で早くも相手を5ファウルに追い込み、会場の雰囲気も最高潮に達するものの、その後の得点につながらない。攻撃では難しいショットを打たされ、守備では相手の外国人選手に押し負けるなど、疲れが見て取れるようになってきた。中村功平とマーク・トラソリーニを負傷で欠き、効果的な選手交代ができなかったことも厳しかった。

「前半は守備をハードにやれ、攻撃もしっかりできた。後半はセカンドチャンスを取られ、差をつけられた。個人的には3点シュートやドライブなど思い切ったプレーができ、徐々に結果に結び付いてきている」と鶴巻のコメント。6連勝できなかったことは悔しいが、すでに明日に向けて切り替えができ、チームの雰囲気は高まっているという。
この日同会場で予定されていた筑波大学アスレチックデパートメントの主催による、筑波大学と青山学院大学の男子バスケットボール部スペシャルマッチは、メンバーの一部に新型コロナの感染が判明し延期された。(池田充雄)