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2022
3年ぶり湖畔に健脚競う 8926人参加のかすみがうらマラソン
2022年4月17日
第32回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2022(土浦市など主催)は17日、土浦市川口のJ:COMフィールド土浦(川口運動公園)を発着点とするコースで行われ、視覚障害者、ウオーキングの各部門を含め計8926人が出場した。新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で中止になり、3年ぶりの開催となった。 大会は、フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロの各部門男女と、かすみがうらウオーキング(16キロ)が同時開催で行われた。 男子フルマラソンは、元永好多朗(21=帝京大4年)が2時間17分6秒で優勝した。「フラットで走りやすいコースで、すごく楽しく走ることができた。太鼓を叩く人や家族での応援など、沿道の応援がとてもありがたかった」。茨城を訪れるのは初めてだったが、自然の豊かさと人の温かさを感じたという。 来年の箱根駅伝に向けて強化の一環として参加、「ロードでの実戦の貴重な機会となった」との手応え。出場を勧めた帝京大駅伝競走部の中野孝行監督は「マラソンも走れることを証明できた。箱根では復路の主要区間を任せたい」と太鼓判を押した。 女子は藤澤舞が3連覇 4度目のV 女子フルマラソンは藤澤舞(47=札幌エクセルAC)がコース自己ベストを更新する2時間43分57秒で制した。8回目のエントリーで3大会連続4度目の優勝。「オーバーペースで35キロ以降はフラフラになってしまった。課題が残ったものの最低限の目標は達成できた」と感想。この2年間はコロナ禍でロードの大会がなく、トラックの大会でスピードを強化してきた成果が出せたという。 5キロの部は男女とも県勢が制した。男子の伊藤遼佑(25=結城病院)の記録は15分38秒。7カ月前に生まれたばかりの迅隼ちゃんを抱いて表彰台に上った。下妻一高時代から5000メートルを主戦場としてきたが故障がちで記録を出せず、社会人になってから個人で頑張ってきた。「平日は夜にヘッドライトを付けて走ったり、土日は家の周りの田んぼ道などで、一人で淡々と練習してきた」。かすみがうらマラソンには昨年、一昨年もエントリーしたがいずれも中止で、今回が初挑戦。「優勝と大会新を目指してきたが、風があったので前半は抑え、後半勝負で独走に持ち込んだ。来年こそは新記録を狙いたい」という。 女子の永井真友美(59=笠松走友会)は20分43秒で大会初優勝。「いつもはフルマラソンを走ってきたが、昨年9月に右半月板を負傷、やっと走れるようになってきた」と今年は5キロにエントリーした。マラソン歴は22年で、東京国際や大阪国際など過去50以上の大会に出走、2006年のかすみがうら大会フルマラソンの部で3位入賞の経歴を持つ。また、大会事務局が主催する教室「かすみがうらマラソン大学」で、筑波大学駅伝チームの弘山勉監督の指導を受けたことも、自分なりにベストを尽くせた理由の一つという。(池田充雄) その他各部門の優勝者は次の通り▽10マイル男子 四釜峻佑(21=順天堂大学)47分55秒▽10マイル女子 陰山朋佳(19=城西国際大学)59分08秒▽フルマラソン男子盲人 堀越信司(NTT西日本)2時間21分21秒▽フルマラソン女子盲人 近藤寛子(滋賀銀行)3時間16分33秒
行ったり来たり 回ったり 《見上げてごらん!》1
2022年4月17日
【コラム・小泉裕司】「ドンとなった花火だ きれいだな 空いっぱいに広がった」。童謡「花火」(作詞・井上赳、作曲・下総皖一、1941年発表)の歌い出し。打ち上げ花火の轟(ごう)音をオノマトペで、開いた大輪の豪快さや美しさを最短のフレーズで素直に伝えきっている。 この童謡から80年を経た今日、コロナ禍で花火大会の中止が相次ぐ中、煙火(花火の法律用語)業界は、事業そのものの継続性が危ぶまれる厳しい経営が続いている。 こうした状況を受け、土浦市は1月から2月の週末5日間、煙火業界の支援を目的とした日本花火史上初の花火イベント「土浦の花火 後世に伝える匠の技」を開催。全国18都道県から、煙火業者55社が市内の霞ヶ浦湖岸に集い、工夫を凝らした個性豊かな花火を披露した。 打ち上げ場所は非公開の中、会場に近いスーパーの駐車場で、わが子と見たという女性が後日、手振りを交えてそのときの感動を語ってくれた。中でも、周囲から「うおー」と歓声が上がる花火があったという。「最近の花火はすごい。ぐるぐる回るんですね」 「ははーん、あの花火のことか!」と合点した私は、したり顔で彼女に解説した。 「時差式発光花火のことですね。イルミネーションやスライド、ウエーブと名付ける花火師もいます。Time lag(タイムラグ)やGhost(ゴースト)の英語表記も見かけます。実のところ、花火が動いているわけではなく、あたかも回っているように錯覚しているだけなんです」 これを心理学では「仮現(かげん)運動」と呼び、たとえば夜瞬くネオンサインは、ランプが実際に動いているわけではなく、多くのランプを適当な時間間隔で点灯したり消したりの繰り返しによって、まるで動いているかのような印象を視覚的につくりだしているとのこと。 この現象を応用したのが「時差式発光花火」であり、花火玉に仕込まれた光を放つ「星」の燃焼時間や温度をわずかずつ変えることで生じる「ずれ」を応用して発光させるという。 花火の進化は温故知新 そのルーツとされるのは、昭和42年(1967)に登場した三遠煙火(静岡県)の「マジック牡丹(ぼたん)」。通常の火薬に火が見えなくなる特殊な火薬をまぶすことで一瞬消えて、再び夜空に浮かび上がるという花火で、当時、常識を破る革命的なアイデアであり技術であったとのこと。 半世紀も前に原型があったことが驚きだが、同時に、温故知新の精神と豊富な化学知識を融合させた現代の花火師の緻密(ちみつ)な技から編み出された逸品といえる。 理科系男子にもかかわらず、私は化学式が大の苦手。やはり花火は「見せる側」ではなく「見る側」で間違いなかったようだ。 実は、この花火はカメラマン泣かせ。花火を写真撮影しても音は写らないのと同様、肉眼で見た複雑な光の変化は静止画像では表現しきれないので、ご覧になっていない方は、一度、花火会場でサプライズを体感されてはいかが? 本日はこの辺で「打ち止めー」。「ドン ドーン!」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長) <花火の動画2つ>▽土浦の花火:2022年1月22日 マルゴーのスターマイン4号玉(実行委員会提供)▽常総きぬ川花火大会:2021年12月12日 マルゴーの10号玉(筆者撮影) 【こいずみ・ひろし】1954年、土浦市生まれ、県立土浦一高卒。工学院大学工学部卒。民間企業を経て土浦市役所に入庁。政策企画課長、市長公室長を歴任。2017年まで副市長1期。在職中、花火審査員係業務に13年従事。現在、日本花火鑑賞士会会員。ラジオやネットTVにも出演。茨城新聞に寄稿(19~22年)。花火セミナー開催や「花火通信」(Facebook)などで花火の魅力を発信中。「花火と土浦」(土浦市、2018年)も一部執筆。同市在住。
「これ普通ですよね?」 《続・気軽にSOS》107
2022年4月16日
【コラム・浅井和幸】「私が悪いのですか?」「こう考えるのが常識ですよね?」など、ちょっとしたバリエーションはありますが、多くの人が簡単に答えられる「自分がこう考えるのは、これ普通ですよね?」という質問への回答が、私はこの上なく苦手です。まぁ、苦手というか、これらの質問に対する私の回答は回りくどく、面倒くさがられるというのが正確な表現ですが…。 例えば、「朝は時間がないから、パンを食べるのが普通ですよね?」と質問されたら、「普通、普通。パンの方が手軽だよね~」とか、「いや~~、普通じゃないよ。朝はご飯とみそ汁がないとだめだね」と軽く答えればよいわけです。まぁ、この程度でも、けんかに発展する場面にも出くわすものですけれど。 ですが、私は「う~ん、統計を見たことがないからわからないけど、このところ、パンの需要が伸びているから、半々ぐらいになってるんじゃないかなぁ。だから、どっちもどっちじゃないのかな。ちなみに、自分は朝は食べないことが多い」なんて答えちゃうので、面倒くさがられるわけです。 ま、これぐらいは日常のおしゃべり程度ですからよいですが、もっと深刻な話だと、慎重に答えないと深刻なことになります。気を付けなければいけません。 例えば、「こんなひどい職場では、うつ病になるのが普通だよ」とか「年金よりも生活保護の方が額が多いのは普通ではない」とか「政府に対して怒りを感じて行動しないことはおかしい」とか「女は(男は)〇〇するのが当たり前」とか。 「男」「Aさんの彼氏」「浅井」 Aさん「付き合っている彼が、私に何も話をしてくれず、自分で決断してしまう。相談してくれればよいのに、答えが決まってから答えだけ言ってくる。どうして途中で教えてくれないのか、浅井先生は男だから、女の私よりも彼の気持ちがわかると思うのですが、どうして男は相談してくれないのですか? 普通の男性は相談をしないのですか?」 このような質問には、とても慎重に返します。主語を、「男」「Aさんの彼氏」「浅井」で別々に答えます。まず「男」です。男性の方が女性よりも脳の使う場所が少ないそうです。なので、言葉数が少なくなるといえるでしょう。 そして「Aさんの彼氏」は、途中経過をAさんに話をすると否定されるとか、馬鹿にされる経験をしていると聞いているので、なかなか言い出しにくいのかもしれません。それで普通の人間じゃない「浅井」だったら、嫌われようがお構いなしに自分の意見を相手に押し付けてしまうでしょう。 結局、普通でない変な浅井に、「常識」とか「普通」とか「誰でも当たり前だと思うような話」を聞くことが、土台無理な話だということですね。しかも変な浅井は、「ものの善悪」や「本物の愛」をジャッジする能力も有していないので注意が必要です。(精神保健福祉士)
「誰でも通れる通路」現る 《映画探偵団》54
2022年4月15日
【コラム・冠木新市】3月下旬、つくばセンタービル内でA4チラシを手にし、これはすごいと思わずうなった。下半分に「2022.4 OPEN! つくば駅徒歩3分 つくばセンタービル内オフィス入居者募集 問合せ・つくばまちなかデザイン株式会社」とあった。 上半分には、ビル内の図面が載っていて、AからFまでの入居スペースが全体の3分の1強。残りが「会議室亅「コワーキング兼イベントスペース」「カフェシェアキッチン」「子連れワーキングスペース」「つくばまちなかデザイン(株)オフィス」。 感心したのは、それらをつなぐ通路を「誰でも通れる通路」「誰でも通れる出入口」と書いてあったからだ。「アイアイモール」と呼ばれた通路は元々誰でも通れる通路で、出入口だった。それをあえて「誰でも通れる…」と記述したのがすごい。こう表現すると、普通の通路が特別なものに見えてくる。 これこそ、現代アートの世界と言ってよい。ネー厶プレイトを付ければ、アートの名所として話題になるに違いない。 4月1日、早速出かけて見たが、まだ半分しか完成していなかった。通路の左右に灰色のカーブしたベンチみたいなものがあり、対面に人が座れば車イス1台分通れる幅。改修前より随分と狭くなっていた。 それよりも、広場にあったアイアイモールのサインと飾りが取りはずされていたのが、シン・旧住民にはショックだった。今度は「co/en」と呼ばれることが決まっている。公園でBBQやテントをやる世代には受けそうだ。しかし、20代の若者たちに「昭和レトロブー厶」が起きている現在、通路の愛称を市民募集したほうがよかったのではないだろうか。 S・キューブリック監督『シャイニング』 それはともかく、旧アイアイモールはスタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980)を思い出させてくれる。 コロラド山中の「展望ホテル」。雪に閉ざされた休業期間中に、管理人となったジャック(ジャック・ニコルスン)が妻子を連れやって来る。時が流れ、ジャックは誰もいない廊下を歩き、ゴールドルー厶という大広間に入る。するとパーティーが開かれていて、客でにぎわっている。 バーカウンターに座ったジャックはバーテンと会話を交わす。幻想にしてはあまりにリアルな表現のため、観客はきっと戸惑うことだろう。 この作品は、その後常軌を逸したジャックが斧で妻子を襲うというホラー映画なのだが、怖いわけではない。それよりも、先住民の墓の上に建ったホテルには、米国の歴史が詰まっているようなのだ。ジャックが妻を襲うシーンなど、騎兵隊がインディアンを襲う感じである。 ラストシーンは、ホテルの壁に飾られた写真へズームアップ。大勢の客のど真ん中にタキシードを着たジャックと瓜二つの男が映り、1921年独立記念日の文字で終わる。ジャックはこの男の生まれ変わりなのだ。『シャイニング』は、5人の研究家が分析したドキュメンタリー映画『ROOM237』(2012)が作られたくらい、謎に満ちた作品である。 まだオープンになっていないため、よく分からないのだが、どうやら広場につながる出入口は「施設利用者のみ通れる出入口亅になっていて、誰でも通れなくなるみたいだ。われわれが通れる出入口は、カフェを通らなければならないのだ。 そしてふと思い至った。本当はもともと「施設利用者のみ通れる通路」だったのを「誰でも通れる通路」に変更したのではないのかと。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)
LALAガーデンつくば 年内に閉店へ
2022年4月14日
つくば市小野崎の大型商業施設「LALA(ララ)ガーデンつくば」が年内に閉店することが分かった。施設を所有する三井不動産(東京都中央区)広報部によると、20年間の土地の定期借地契約期間が来年春で満了となるため。閉店後は建物を取り壊して更地にし地権者に返還するという。 閉店が今年の何月になるかについて同広報部は、現在、公表できる段階にないとしている。LALAガーデンは全国に4施設あるが、撤退はつくばが初めて。 同施設で飲食店を経営する男性店長は14日、「オーナーから10月にこの店を閉店すると聞いている。土日はお客さんがたくさん来ているが、コロナでお客さんが減った面もある。今、移転先を探しているところ」と話した。 買い物に来た、近くに住む50代主婦は「家が近いので何かにつけちょくちょく来ている。この地域はLALAガーデンができて住宅が広がった」とし「土日はお客さんが結構来ていると思う。この規模のスーパーは近くにないので、無くなると近所の人は困ると思う」と話した。別の50代主婦は「閉店の噂は聞いていた。壊すのはもったいない」と語った。 LALAガーデンつくばは、つくばエクスプレス(TX)開業前年の2004年3月、他の郊外型大型商業施設に先駆けて、市中心部から約1キロの土浦学園線沿いにオープンした。敷地面積は約5.7ヘクタール。 TX開業後は、08年10月にイーアスつくば、09年5月にイオンモール土浦、13年3月にイオンモールつくばなどが相次いで開業し、競争が激化していた。三井不動産広報部は、売上額や来店客数の推移などは非公表としている。(鈴木宏子)
五十嵐つくば市長、洞峰公園リニューアルに異議 県は困惑
2022年4月14日
用途変更認めない つくば市にある県営の都市公園、洞峰公園(同市二の宮、約20ヘクタール)を茨城県が、民間事業者に委託してリニューアルする計画(2021年11月30日付)を立てていることに対し、地元の五十嵐立青つくば市長が異議を表明し、公園所有者の茨城県と地元のつくば市との間に対立が生じている。 五十嵐市長は13日の定例会見で、計画されているグランピング施設とバーベキュー施設について「周辺に対し臭いやアルコールなど懸念がある」などと表明した。さらにグランピング施設の整備に対し、用途地域の変更を認めないとの考えを表明した。これに対し県は「2020年からつくば市と情報を共有してきた。つくば市から『これを止めてほしい』という指摘はなかった」とし困惑を隠さない。 現在県は、パークPFI制度(Park-PFI、公募設置管理制度)を活用し、「洞峰わくわく創造グループ」(代表・長大)に委託して、1980年の開園から40年以上が過ぎた洞峰公園をリニューアルする計画を立てている。 計画によると、既存の野球場部分に、グランピング施設やドックランなどを整備する。ほかにバーベキュー施設、遊具の新調、駐車場の拡大など公園内の一部をリニューアルする。運営を民間事業者に担わせることで、県の公園管理業務に関わる費用負担軽減が期待されている。 自身のSNSで懸念表明 洞峰公園のリニューアルをめぐっては、五十嵐市長が3月24日、「洞峰公園はすでに完成された環境で、ゆっくり過ごす空間や静かな散歩やランニングコースとして定着している」などとして「(県に)現状を維持するよう(懸念を)伝えた」とする内容を、自身のツイッターなどSNSで公表した。 さらに4月13日の定例記者会見で記者らの質問に対し五十嵐市長は、グランピング施設とバーベキュー施設に対する懸念を改めて表明した。静かなゆったりした環境を変えてほしくないという意見が市民から寄せられていることを強調した上で、グランピング施設などの建設は「環境を大きく変更させうる」ものであり、建設する「合理的な理由が見つからない」と説明し、昨年12月、文書で県に懸念を伝えたと説明した。 洞峰公園は現在、都市計画法による用途地域の一つである第一種中高層住居専用地域に指定されており、ホテルや旅館など宿泊施設の建築はできない。宿泊施設であるグランピング施設を整備するには用途地域の変更が必要となる。五十嵐市長は現段階で「(用途地域の変更を)認める十分な材料がそろっていない」とし、許可することに否定的な立場を明らかにした。 県「情報共有してきたのに」 これに対し県都市整備課は「2020年より、つくば市の公園施設課を通じて、市とコンスタントに情報を共有してきた。その間、つくば市から(同計画に対して)『これをやめてほしい』という指摘はなかった」と困惑する。 その上で県は、洞峰公園の良好な緑地等、大半の部分に手を加えることはないとし、グランピングに対する市民の不安の声は承知しているとした上で、「運営の中で解決できるものは解決したい」と説明した。 また今回の計画については、老朽化する公園の維持・管理は全国的な課題であるとし、「洞峰公園の今後を考える中で、新しい何かを始めなければならないという意見があった。パークPFIを利用し、民間にも使用してもらい、維持管理に還元させてもらいたい」とする。現在の計画については「このまま突き進もうとは考えていない」とし、「市民への説明を含めて、つくば市担当課とのやりとりを継続していきたい」との認識を示した。(柴田大輔) 【訂正(29日)】第7段落「五十嵐市長は現段階で『(用地変更を)認める十分な材料がそろっていない』」の部分で、「用地変更」を「用途地域の変更」に訂正しました。誤記載でした。
遠くなった東京 《電動車いすから見た景色》29
2022年4月14日
【コラム・川端舞】今月末、どうしても東京に用事があり、どうやって行こうかしばらく悩んだ。感染予防を徹底して電車で行くべきか、お金はかかってもタクシーで行くべきか。結局、「東京まで運転できる」と言ってくれる介助者がいたので、福祉車両を借りて、介助者の運転で行くことにした。 思い返せば、コロナ前は講演会など様々な活動のために、月に1回は介助者と一緒に電車で東京に出かけていた。冬はインフルエンザの予防のため、こまめに消毒はしていたが、普通に駅のトイレを使い、何も考えずに、混雑したレストランで食事をしていた。今は外出時にどこのトイレに寄れば、比較的安全か考えてしまう。自分でもやりすぎではと思うくらい、潔癖症になってしまった。 コロナをそれほど恐れる必要はないという意見を聞くことも前より多くなった。私自身も、自分には内科的な基礎疾患はないから、かかっても重症化はしないだろうと思っている。 私がコロナになった場合、一番怖いのは、毎日家に来る介助者や、同じ介助者から介助を受けている他の障害者にうつしてしまうことだ。障害者の中には、基礎疾患を持つ人も多い。私の不用意な行動で、そのような仲間が重症化してしまったらと思うと、遠出をしたくても、無意識に躊躇(ちゅうちょ)してしまう。 障害者が街中に出ていく重要性 一方、本当に今の生活のままでいいのだろうかと思うこともある。昨年秋、感染者数が落ち着いていたころ、本当に久しぶりに都内に行くために電車に乗ったが、駅員がスロープを準備してくれるまでに、以前より手間取っているように感じた。 おそらく、コロナ禍で車いす利用者が電車に乗る機会が減り、駅員がスロープを出す頻度も減ったのだろう。障害者が日常的に駅を使うからこそ、駅員も障害者の対応に慣れていく。障害があっても暮らしやすい社会にするために、障害者が積極的に街中に出ていく重要性を改めて感じた。 しかし、街中に出ていくことには必ず感染リスクが伴う。障害者としてどう行動するべきか、答えの出ない問いが続く。(障害当事者)
校舎に応援メッセージ ウクライナ支援へ募金呼び掛け 日本つくば国際語学院
2022年4月13日
学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代)が、校舎の壁面にウクライナ国旗と応援メッセージを掲げ、避難民への募金を呼び掛けるなど支援活動に取り組んでいる。 今月6日、土浦学園線に面する校舎壁面に、英語と日本語で「STAND WITH UKRAINE」「私たちはウクライナを応援します」というメッセージと、青と黄色のウクライナ国旗を掲げた。 同校の受付にも応援メッセージを掲げ、手作りの募金箱を設置している。募金は6月末まで受け付け、日本語学校を管轄する法務省東京出入国管理局を通してウクライナ避難民に届ける。 応援メッセージと募金箱は、グループ企業のサンスイグループ(東郷理事長)が運営するつくば市内の計8カ所に設置し、6月末まで募金を受け付ける。8カ所は同校のほか、「つくばグランドホテル」(同市筑波)、「つくばわんわんランド」(同市沼田)、「つくば国際ペット専門学校」(同市沼田)、「つくば山水亭」(同市松代)とホテル日航つくば2階の「つくば山水亭別亭」(同市吾妻)、商業施設ララガーデンつくば1階の「KEY’S CAFE(キーズカフェ)」(同市小野崎)、イーアスつくば1階の「ミスタードーナッツ イーアスつくばショップ」(同市研究学園)。 さらに、つくば市内在住のウクライナ人留学生が日本つくば国際語学院を訪ねてきた場合、相談の上、金銭支援をしたいと同校の森山英熙本部長は話す。「ウクライナの留学生は母国からの仕送りが止まってしまっていると思うので支援ができれば」と語る。つくば市によると市内在住のウクライナ人は現在29人という。 同校は2018年4月に開校、これまで3期にわたり25カ国80人の卒業生を送り出してきた。コロナ禍の現在は、留学生のほか、つくば市近郊に滞在する外国人家族を含め25カ国の48人が日本語を学んでいる。 今回の支援活動は「ウクライナのために何かできることはないだろうか」という東郷理事長の言葉がきっかけとなり、まずできることとして募金活動をスタートさせた。森山本部長は「心温かいご支援をお願いします」と呼び掛けている。
成年年齢が18歳に引き下げられました《ハチドリ暮らし》12
2022年4月13日
【コラム・山口京子】この4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられました。これは民法の改正によるものです。普段は民法なんて意識しないですが、民法のルールが生活に大きな影響力を持っていることを改めて、感じさせる機会となりました。高校などでは、18歳成年で何が変わるのかを授業で周知しているようです。 18歳になると成人として扱われ、1人で有効な契約をすることができ、親の親権に服さなくなります。具体的には、親の同意がなくても契約を交わすことができます。単なる小遣いの範囲を超えて、携帯電話や車の購入などの契約、クレジットカード作成などが、親の同意なくできるようになります。 行為の自由度が広がる一方で、その責任が重くのしかかります。経済的に自立していないのに、負債を抱えるリスクが生じるのです。 消費者庁や消費生活センターでは、悪質な事業者による18~19歳をターゲットにした契約トラブルを警戒しています。例えば、ネットの世界では「簡単にもうかる」「これを使えばキレイになる」「こんなにお得になる」といった情報があふれ、本当らしいコメントが付いて、見る人の気持ちをくすぐります。簡単にもうかるなら、貧困なんて日本に存在しないでしょうに。 トラブルは消費生活センターに相談 身を守る手立てとしては、ネットを含め広告情報をうのみにしない。知り合いからであっても、もうけ話は断る。関心があるなら、十分に調べる。あるいは、比較検討をする。事業者と話すときは1人ではなく、家族や知人に同伴してもらう。契約や商品・サービスの利用で、トラブルになった場合やおかしいと思ったときは、地元の消費生活センターに早めに相談をしてほしいと思います。 消費者と事業者間の契約については、民法のルールとは別に、消費者契約法や特定商取引法が適用され、救済されるケースがあります。何か困ったら、その問題はどこに問い合わせればいいのかを知っておくことが大事です。行政でも、様々な無料の法律相談を開設しています。ぜひ、お住まいの自治体の広報誌に目を通してください。 結婚に関しては、女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられました。今後は男女とも18歳から親の同意がなく結婚できるようになります。法律でそうなったとしても、現実的ではないのではと感じるのですが、どうなのでしょう。ちなみに、飲酒や喫煙は20歳まで禁止です。 自分自身、成人して40年以上がたちますが、結局、大人になれないまま、おばあちゃんになってしまった気がします。大人になるって難しいですね。(消費生活アドバイザー)
「混沌を吹き飛ばしたい」第38回茨城現展 12日開幕
2022年4月12日
何ごとにもとらわれず自由に制作活動を行う現代美術家協会茨城支部(佐野幸子支部長)の「第38回茨城現展」が12日、県つくば美術館(同市吾妻)で開幕した。約40人の作家による絵画、デザイン、立体造形、工芸、写真など約150点が展示されている。 牛久市の佐々木元彦さんは造花や人形、写真を飾り木に模した立体造形「あすなろの樹」を作った。空間全体を作品として体験してもらうインスタレーションというジャンルの作品だという。「黒い雨と蝶々」は被爆地ヒロシマをテーマにした、手で触れて動かすこともできる体験型の作品だ。 佐野支部長はコロナ禍の心象を表した絵画「想・葛藤」と、見通しの立った明るい気持ちを表現した「華々・春」を描いた。「暗い混沌を吹き飛ばそうという気持ちや、明るい世界を見てみたいという気持ちを表現した」と話す。 牛久市の福田三恵子さんは、乗馬を通じて出会い駆け落ちした若い男女が都会で翻弄(ほんろう)される姿を描いた映画「その人は昔」から着想を得て、やさしいタッチで絵画「白馬のルンナ」を描いた。 中根和香子さんは、着物や着物の帯の布を素材にした色鮮やかなパッチワーク「輝」を緻密な構成で縫い上げている。 ほかに「光」をテーマにし出展者が自由に描いた絵画を一列に展示した共同作品や、馬蹄(ばてい)を使った立体造形、花器などの陶芸も展示されている。 土浦市在住の後明(ごみょう)廣志さん(73)は「水彩画をやっていて絵画に興味があって見に来た。自分は写実的な作風だが、幻想的な水彩画もあっておもしろいと思った。いろんな表現の仕方があると感じる」と感想を話していた。 佐野支部長は「何にもこだわらない現代美術で、いろいろな作品があるのでおもしろい。昨年はコロナ禍でやむを得ず入場制限をしたほど来場者が多い日もあった。お子さん連れが多く、子どもが見ても楽しいのでは」と来場を呼び掛ける。(田中めぐみ) ◆「茨城現展」は17日まで。開館時間は午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。
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