木曜日, 10月 6, 2022
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五十嵐つくば市長、洞峰公園リニューアルに異議 県は困惑

用途変更認めない

つくば市にある県営の都市公園、洞峰公園(同市二の宮、約20ヘクタール)を茨城県が、民間事業者に委託してリニューアルする計画(2021年11月30日付)を立てていることに対し、地元の五十嵐立青つくば市長が異議を表明し、公園所有者の茨城県と地元のつくば市との間に対立が生じている。

五十嵐市長は13日の定例会見で、計画されているグランピング施設とバーベキュー施設について「周辺に対し臭いやアルコールなど懸念がある」などと表明した。さらにグランピング施設の整備に対し、用途地域の変更を認めないとの考えを表明した。これに対し県は「2020年からつくば市と情報を共有してきた。つくば市から『これを止めてほしい』という指摘はなかった」とし困惑を隠さない。

現在県は、パークPFI制度(Park-PFI、公募設置管理制度)を活用し、「洞峰わくわく創造グループ」(代表・長大)に委託して、1980年の開園から40年以上が過ぎた洞峰公園をリニューアルする計画を立てている。

計画によると、既存の野球場部分に、グランピング施設やドックランなどを整備する。ほかにバーベキュー施設、遊具の新調、駐車場の拡大など公園内の一部をリニューアルする。運営を民間事業者に担わせることで、県の公園管理業務に関わる費用負担軽減が期待されている。

自身のSNSで懸念表明

洞峰公園のリニューアルをめぐっては、五十嵐市長が3月24日、「洞峰公園はすでに完成された環境で、ゆっくり過ごす空間や静かな散歩やランニングコースとして定着している」などとして「(県に)現状を維持するよう(懸念を)伝えた」とする内容を、自身のツイッターなどSNSで公表した。

さらに4月13日の定例記者会見で記者らの質問に対し五十嵐市長は、グランピング施設とバーベキュー施設に対する懸念を改めて表明した。静かなゆったりした環境を変えてほしくないという意見が市民から寄せられていることを強調した上で、グランピング施設などの建設は「環境を大きく変更させうる」ものであり、建設する「合理的な理由が見つからない」と説明し、昨年12月、文書で県に懸念を伝えたと説明した。

13日の定例記者会見で洞峰公園について懸念を表明する五十嵐立青つくば市長

洞峰公園は現在、都市計画法による用途地域の一つである第一種中高層住居専用地域に指定されており、ホテルや旅館など宿泊施設の建築はできない。宿泊施設であるグランピング施設を整備するには用途地域の変更が必要となる。五十嵐市長は現段階で「(用途地域の変更を)認める十分な材料がそろっていない」とし、許可することに否定的な立場を明らかにした。

県「情報共有してきたのに」

これに対し県都市整備課は「2020年より、つくば市の公園施設課を通じて、市とコンスタントに情報を共有してきた。その間、つくば市から(同計画に対して)『これをやめてほしい』という指摘はなかった」と困惑する。

その上で県は、洞峰公園の良好な緑地等、大半の部分に手を加えることはないとし、グランピングに対する市民の不安の声は承知しているとした上で、「運営の中で解決できるものは解決したい」と説明した。

また今回の計画については、老朽化する公園の維持・管理は全国的な課題であるとし、「洞峰公園の今後を考える中で、新しい何かを始めなければならないという意見があった。パークPFIを利用し、民間にも使用してもらい、維持管理に還元させてもらいたい」とする。現在の計画については「このまま突き進もうとは考えていない」とし、「市民への説明を含めて、つくば市担当課とのやりとりを継続していきたい」との認識を示した。(柴田大輔)

【訂正(29日)】第7段落「五十嵐市長は現段階で『(用地変更を)認める十分な材料がそろっていない』」の部分で、「用地変更」を「用途地域の変更」に訂正しました。誤記載でした。

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