火曜日, 4月 7, 2026

3年ぶり 11月5日開催決定 土浦全国花火競技大会

コロナ対策と安全対策を徹底 第91回土浦全国花火競技大会(同大会実行委員会主催)について、実行委員長の安藤真理子市長は5日の定例記者会見で、11月5日に開催することを決定したと発表した。同大会は2018年と19年は事故により途中で打ち切り、20年と21年はコロナ禍で中止となった。コロナ対策と安全対策を徹底して、3年ぶりに開催する。 安藤市長は「国内最高峰の大会であることから、3年連続で花火師が作品を発表する機会を失うことは日本の伝統文化である花火の技術を継承していくことに大きな影響を及ぼす」などと開催決定の理由を述べ、「大会を復活させなければならない使命を感じている。最後まで絶対成功させるという思いでいる」と強調した。 無料観覧席なくし有料のいす席に 新型コロナ対策として、観覧者が密集するのを防ぐため、打ち上げ会場近くの同市佐野子、学園大橋付近の桜川畔に設置する有料観覧席エリアの入場者を、例年の約8万1000席から今年は約3万5000席と4割に減らす。6800升設置する桟敷席を1升当たり6席から4席に減らすほか、桜川土手の無料の観覧席をなくし、来場者の情報を把握できるよう、すべて有料のいす席とする。例年なら桟敷席で約4万1000人、無料観覧席で約4万人が観覧できるが、今年は桟敷席2万7000人、いす席8000席になる。 さらに、有料観覧席エリア内では飲食の販売を行わず、飲酒は自粛を求める。ただし観覧席に飲食を持ち込むことはできる。一方、例年、大会時は有料観覧席周辺にも路面にたくさんの露店や屋台が並ぶ。同エリア外での飲食販売は実行委員会の規制の対象外という。 有料観覧席に入場する際は、非接触検温計(サーマルカメラ)による検温と手指消毒を求め、発熱者などの入場を制限する。会場では飲食時以外のマスク着用を徹底し、声援を送ったり歓声を上げるなど大声を出さないよう周知する。 帰宅する際は土浦駅が大混雑することから、駅構内の混雑を減らすため、駅西口への入り口を市役所前の大屋根広場1カ所に制限し、時差式で駅に入ってもらう。土浦駅前には土浦警察署のDJポリスが初登場し、ユーモアを交えながら節度ある行動を呼び掛ける予定だという。 ほかに、土浦駅から打ち上げ会場までのシャトルバスは1台当たりの乗車人数を制限する方向で現在、運行事業者の関東鉄道と協議している。 重ね玉を取り止め 安全対策としては18年と19年の事故を教訓に、打ち上げ場所付近の立ち入りを規制する保安距離を、県規程の110メートルから大幅に広くし、200メートル確保する。さらに4号玉の打ち上げでは、一本の花火筒に2つ以上の花火玉を入れて打つ「重ね玉」を取り止め、一本の筒に一つの玉を入れる一筒一発方式とする。 地域経済に影響 安藤市長は開催決定の理由についてほかに、飲食店や宿泊施設、旅行・交通事業者などたくさんの地域経済活動に影響を及ぼすこと、土浦と並ぶ日本三大花火大会の新潟県長岡と秋田県大曲でいずれも今年、3年ぶりに大会が開催されたこと、国の行動制限が行われない見通しであることなどを挙げた。 開催決定にあたっては、安藤市長自ら8月27日の大曲の花火のコロナ対策などを視察し、8月31日、実行委員会役員会を開いて開催を決定したという。 同大会は1925(大正14)年、霞ケ浦海軍航空隊殉職者を慰霊し、関東大震災で疲弊した商店街の復興を願って開催したのが始まり。コロナ禍で中止となった20年、21年は大会に代わり、霞ケ浦でサプライズ花火の打ち上げ(2020年11月3日付)などが催された。 11月5日の第91回大会は、スターマイン、10号玉、創造花火の3部門で競技が行われ、総合優勝者には内閣総理大臣賞が贈られる。3年前は65万人が観覧したが、今年の参加者について市商工観光課は「今のところ判断が付かない」とする。 ◆大会は11月5日(土)午後5時30分に競技開始。有料観覧席のチケット販売は9月中旬ごろ開始予定。料金は、桟敷席が4人で2万2000円、2人1万1000円。椅子席は打ち上げ場所からの距離によって3000円~4000円(金額はいずれも予定、消費税込み)。雨天の場合は同12日(土)または13日(日)に延期される。

つくば市政を迷走させる 困った市議会 《吾妻カガミ》140

【コラム・坂本栄】つくば市長リコール(解任)署名集めが未達に終わったことで、総合運動公園問題の次の焦点は住民訴訟の判決に移りました。市議会が運動公園用地跡売却の可否を議決にかけていれば、解任運動も住民訴訟もありませんでした。議会の怠慢が問題をこじらせているといえます。 署名運動の結果は、本サイトの「市長リコール請求を断念 … つくばの市民団体」(8月16日掲載)をご覧ください。また、用地処分契約の内容は「グッドマンと売買契約を締結 …旧総合運動公園用地」(8月30日掲載)に出ています。 未達の原因について、▽つくばには研究機関用地が必要だとの訴えに市民の関心が薄かった(市民の多くは東京通勤に便利な上質な街つくばに満足?)、▽訴えが多岐にわたり、問題の核心(市の用地売却手順の違法性)がぼけた、▽市民の関心が売却額(110億円)に集まり、用地売却の手順に向かわなかった―と、私は分析しています。 運動公園用地問題はまだ終わらない 解任運動を引っ張った酒井泉さん(研究者)は、市長解任を決意した理由を「今年1月の議会で、用地売却は議決不要との市執行部の判断が示された。売却案を議会に諮り、それを議会が承認するなら、それはそれで仕方ない。しかし、議会の議決も取らず、執行部の勝手な売却を許すというのなら、市民運動で止めるしかないと思った」と言っています。 その第1弾が水戸地裁への住民訴訟(5月下旬、判決は1年ぐらい先、訴状は下記リンク先に転載)、第2弾が不発に終わったリコール署名集め(7中旬~8月中旬)でした。 地裁判決後の流れは、A:市の売却手順は合法→有志市民は上級審に持ち込む、 B:市の売却手順は違法→市執行部は上級審に持ち込む―といった展開が考えられます。判断するのは、(議会を軽視する)行政でも(執行部に従順な)議会でも(あまり関心がない)市民でもなく、(法律に基づき裁く)司法ですから、どうなるか予想できません。いずれにしても運動公園問題はまだまだ終わりそうにありません。 市の「議決不要」を素直に受け入れ 有志市民が違法だと主張する「市の用地売却手順」のおかしさについては、コラム135「運動公園用地売却に見る つくば市の不思議」(6月20日掲載)で取り上げました。 私はこの中で、「不思議なのは、66億円で購入した運動公園用地が市の大事な財産であるにもかかわらず、帳簿上は市のものでなく、市のペーパーカンパニー『つくば市土地開発公社』の所有だから、その売却については議会に諮らなくてよい―という手続き論をタテに、議会の議決を回避したことです」と指摘しました。 笑えるのは、執行部の「議決不要」に議会が異論を唱えず、素直に受け入れたことです。市が運動公園用地を買ったときは、関連する議案を審議しています。ところが、売るときは必要がないというのでは、議会の仕事の放棄です。議決しておけば、この問題はずっと前に片付いていたのに、実に困った議会です。(経済ジャーナリスト) <参考> 住民訴訟の訴状

気候変動再現の環境で栽培ロボット働く つくば・農研機構に人工気象室

作物を栽培する環境を再現できる人工気象室「栽培環境エミュレーター」に、ロボット計測装置を導入した「ロボティクス人工気象室」が農研機構(つくば市観音台)で運用を開始し、2日報道陣に公開された。スーパーコンピューター「紫峰」と連動した研究基盤として開発され、気候変動に伴う高温多湿などの環境において、収穫時期、収量、品質など作物の性能がどう変化するか、精密な推定を可能にする。 研究室内に野外の環境を人工的に模擬することを「エミュレート」という。作物の栽培環境を精密に再現できる「栽培環境エミュレーター」の開発は2019年度から始まり、農業情報研究センターの研究室に、内寸で幅172センチ×奥行き172センチ×高さ185センチのボックスが4基設置された。高機能タイプ2基、標準タイプ2基があり、温度は高機能では5度Cから35度C、標準では15度Cから32度Cの間で制御する。 湿度や二酸化炭素濃度のほか、LED光源により光量や紫外域を含む波長の調整もできるようになっている。風水害の再現はできないが、干ばつなど世界各国で顕著になっている気候変動の動態を、きめ細かなデータ制御によって再現する。 このエミュレーター内に置かれるのが、作物の大きさや色などの形質を連続で取得できる「ロボット計測装置」。水やりや液肥の循環装置などを備え、複数のカメラで作物を連続撮影する装置だ。2種の装置を組み合わせることで、人工気象室を開閉することなく、時間を追って取得された画像とセンシング情報を解析し、作物形質を連続的に計測できるという。 気候変動に伴う作物生産の不安定化に対して、作物の性能(収穫時期、収量、品質等)を明らかにする農業技術が求められている。これまで、これらの技術開発は野外での栽培試験を前提としていたが、主要な作物の多くは年に一度しか栽培試験ができない。様々な栽培環境に作物が反応し、形質を変化させる作物環境応答を明らかにするためには多くの場所と長い時間が必要だった。 栽培環境エミュレーターではイチゴや葉物野菜などのほか、コメやコムギ、ダイズなどの穀物の栽培も想定しているが、コメの場合だと1年に3回の作付け~収穫ができるといい、野外環境に比べ格段に早く、多くのデータを集めることができる。 スパコンとも連動する研究基盤 「ロボティクス人工気象室」は、農研機構のもつスーパーコンピューター「紫峰」とネットワーク接続している。高速ネットワークを介し、解析プラットフォームへリアルタイムで転送することにより、得られた作物環境応答データを利用した深層学習(AI解析)による形質解析ができる。イチゴ苗の連続撮影から、着果を見分け、その生育具合や大きさなどが日照時間とどう関連づけられるかなどを、AIが解析する。 さらに、「農研機構統合DB」に含まれる病害虫、気象、遺伝資源、ゲノム情報など、様々な農業データを用いた複合的な解析が可能となり、外部機関の施設等からもこれらの解析を遠隔で行える。民間企業、大学、公設試験研究機関、JA、産地等の外部機関からもこれらの解析を遠隔で行うことができるため、外部機関との共同研究のための基盤として利用できるということだ。(相澤冬樹)

関東鉄道が100周年 ビール販売や展示会など記念事業展開

関東鉄道(土浦市真鍋、松上英一郎社長)が3日、創立100周年を迎えた。記念のロゴマークを制定したほか、今後1年間を「100周年イヤー」として、オリジナルビールの販売、記念展示会やスタンプラリー、バスツアーの開催などさまざまな記念事業を展開する。 同社は、鉾田線(石岡と鉾田を結ぶ鹿島鉄道線、2007年に廃線)を運行する鹿島参宮鉄道が1922(大正11)年9月3日に設立されたのが始まり。1944(昭和19)年に竜ケ崎線を運行する竜崎鉄道と統合し、1965年に常総鉄道(現在の常総線)と筑波鉄道(筑波線、1987年に廃線)を運行する常総筑波鉄道と合併し、関東鉄道に商号変更した。 現在は、JR常磐線の取手駅とJR水戸線の下館駅を結ぶ常総線(51.1キロ)と、龍ケ崎市内のJR龍ケ崎市駅と竜ケ崎駅を結ぶ竜ケ崎線(4.5キロ)の二つの鉄道路線のほか、県南、県西、鹿行と千葉県の一部で路線バスなどを運行する。自動車事業や不動産事業も展開している。 同社総務部内部統制・企画担当の矢野課長は「いろいろあった100年だが、地域の人たちに支えられてここまでなんとかたどり着いた。感謝の気持ちに尽きる」とし「地域のふれあいパートナーとして、これからも地域に根差した事業を継続したい」と話している。(伊藤悦子) 100周年記念事業は次の通り。 ▽創立100周年記念ロゴマークの制定筑波山や霞ケ浦、亀城公園、水戸芸術館と各地の花火大会を表現したものに、関東鉄道の鉄道やバスを表現したデザイン。今後さまざまなイベントなどで使用する予定。 ▽主要駅や路線バスで「100周年記念」の行き先表示駅の案内表示器に「100周年」を表示するほか、一般路線バス255両に「100周年記念」の行き先表示をする。 ▽関鉄ビールを販売鹿島参宮鉄道をイメージした青いラベルのピルスナーと、常総筑波鉄道をイメージした赤いラベルのシュバルツ(黒ビール)の2種類のオリジナルビールを販売する。牛久シャトーが製造。いずれも330ミリリットル入りで、価格は青いラベルが550円、赤いラベルが650円。常総線守谷駅構内の関鉄ミニショップで販売している。筑波山ロープウェイつつじが丘レストハウス(つくば市筑波)、筑波山ケーブルカーコマ展望台店(同市筑波)、骨付きがぶり鶏がぶり亭土浦店(土浦市有明町)など飲食店でも味わうことができる。今後は通信販売も予定している。 ▽イオンモール土浦で記念展示会17日(土)~19日(月)の3日間、土浦市上高津のイオンモール土浦で記念展示会を開き、関東鉄道100年の沿革や主な出来事をパネル展示する。竜ケ崎線を走った蒸気機関車の段ボール製実物大模型(全長7.7メートル、高さ3.4メートル)も展示する。 ▽常総線と漫画「茨城ごじゃっぺカルテット」コラボスタンプラリー常総線や筑波山が登場する茨城を舞台にした人気の漫画「茨城ごじゃっぺカルテット」を発行する小学館とコラポし、常総線の主要駅で30日まで、作品に登場する常総線にちなんだキャラクタースタンプを集めるスタンプラリーを実施中。全部集めるとオリジナル缶バッジをプレゼントする。作者書下ろしの常総線フリー切符も販売している。 ▽バスツアー常磐神社、笠間稲荷神社、常陸国出雲大社などをめぐる「茨城県御朱印めぐり日帰りツアー」(出発日は3、4、10、11、17、18、24、25日、基本料金は1万1000円=消費税込み)など8種類のバスツアーを開催する。 ▽100周年記念ソングをリリースインディーズバンド「人類滅亡プロジェクト」とコラボし、100周年記念の「百年経っても」をリリースする。同バンドのYoutube(ユーチューブ)チャンネルやLINE MUSIC(ラインミュージック)などで配信し、10月3日にはシングルCDを発売する。 ▽竜ケ崎駅旧硬券販売会鹿島参宮鉄道、筑波鉄道、鹿島鉄道の旧硬券の販売会を、3日竜ケ崎線の竜ケ崎駅で開催する。創立100周年鉄道グッズの販売なども行う。 ◆問い合わせは関東鉄道株式会社 総務部内部統制・企画担当 029-822-3710

土浦の理髪店主、国体出場へ パワーリフティングで県代表に

土浦駅前の商店街通りにある理髪店sora(ソラ、同市中央)を経営する理容師の斎藤真也さん(45)が、栃木県で10月に開催される国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の公開競技パワーリフティングに茨城県代表として出場する。コロナ禍により国体の開催は2019年のいきいき茨城ゆめ国体から3年ぶり。 パワーリフティングの公開競技=メモ=は、開会式前の9月17日から19日に行われ、斎藤さんは19日に出場、ほかの出場者10人と記録を競い合う。 斎藤さんは同市真鍋出身、2006年から市内で理髪店を経営している。住まいは石岡市。 元自衛官で、現在も、災害時などに現職自衛官と共に活動する即応予備自衛官として年間30日の訓練に参加している。 パワーリフティングを本格的に始めたのは2021年7月。新型コロナで外出の機会が減り、体力の衰えを感じ、2020年からパーソナルトレーニングジムに通い始めた。そこで初めてパワーリフティングを知ったという。「中学から柔道をしていたが格闘技は実はあまり好きではない。パワーリフティングは記録と向き合う競技なので自分に合っていると思った」と話す。 今年の4月に第41回県パワーリフティング選手権大会に出場。男子92キロ超級で、472.5キロの記録を出して2位に入賞した。7月に開催された第77回国体公開競技パワーリフティング関東ブロック予選大会では、男子120キロ級で490キロを記録し6位に入賞し、国体出場を決めた。 パワーリフティングは、3種目の競技で持ち上げたバーベルの合計挙上重量で順位を決定するスポーツ。3種目とは、バーベルを肩に担いでしゃがんで立ち上がる「スクワット」、ベンチ台にあおむけになって、胸の上でバーベルを持ち上げる「ベンチプレス」、床に置かれたバーベルを垂直に引き上げる「デッドリフト」。 斎藤さんは大会に備え、週に6日はトレーニングを行っている。「国体に出場できるだけでもうれしい。目標は520キロ。ベストを尽くしたい」と意気込みを語る。(伊藤悦子) 【メモ】公開競技は、都道府県対抗の天皇杯・皇后杯の競技得点の対象となる正式競技(37競技)とは別に行われる競技で、得点対象にはならない。とちぎ国体ではパワーリフティングを含め5競技が公開競技となっている。

痩せる=健康の落とし穴《続・気軽にSOS》116

【コラム・浅井和幸】何年か前にラジオから次のような話が流れてきました。誰でも知っているような有名な落語家の師匠が入院していました。お弟子さんたちがお見舞いに集まり、ベッドに横になっている師匠のそばにいます。 師匠は言います。 「のどが渇いたから、何か飲み物を買ってきてくれ」 分かりましたと、お弟子さんが買い物に走りました。全くの世間知らずというほどの若いお弟子さんではなく、そこそこの人生経験のある人だったそうです。お弟子さんが帰ってきました。 「師匠、健康になるヘルシーなお茶です」 弟子はヘルシーと書かれた痩せるお茶を買ってきました。それを見た師匠。 「バカヤロー、俺は医者にもっと食べて、太れと言われているんだ」 何とか健康のためと気を使ったつもりのお弟子さんは、褒められるどころか怒られてしまいました。 怒りと笑いは似たところに存在する これは笑い話として語られていました。私はこの話を聞いていて、怒りと笑いは似たところに存在するなと感じました。気持ちに余裕があると、怒りは笑いに変えられるのではないかとも考えるようになったのです。 私は気が短い方なので、この、怒りを笑いに変化させるということ、さらには怒りではなく笑いとして受け止めることが目標となりました。まだまだ練習不足なので、今後も研さんしていきたいと思っています。 もう一つの教訓が、大勢にとっての健康なものが、ある人にとっては健康を害する可能性があるということです。私たちは、ゴマが健康に良いとか、塩が健康を害するとか、食品単体について健康に良いとか悪いとかレッテルを張りがちです。 食品、というか栄養素には、ほとんどのものに欠乏性と過剰性があります。さらに、アレルギーがあったり、ラジオの話のように病気であったりと、そのときの状態によって良しあしは変わってくるものです。 では、優しい言葉、正義、気を回す、いたずら、サボる、逃げる、笑う、悲しむ、ポジティブ、ネガティブ、気を使う、気を使わない、わがまま、友人が多い、明るい、暗い、勉強ができる―などは、良いことでしょうか悪いことでしょうか。一度立ち止まってあれこれと悩んでみると、何かが見つかるかもしれませんよ。(精神保健福祉士)

「学校に行かない」に困ったら相談を つくばの支援団体

長い夏休みが明けた9月は「学校に行かない」と言い張る子どもが多くなる。親はパニックになり、どう対処したらいいかと悩む。 そんな悩み相談に乗っているのが民間支援団体「つくば子どもと教育相談センター」(事務局・つくば市梅園)だ。代表で同市在住の穂積妙子さん(73)は「困ったら相談に来てください。きっとお力になれると思います」と呼び掛けている。 同センターは不登校が増え始めた1995年、元教員たちが学校生活の困りごとの相談に乗る組織として設立。以来、子どもの不登校や発達障害などに悩む親の相談を軸に、学校生活に不安を抱える子と親を支援する活動を続けている。 代表の穂積さんも創設メンバーの1人。センター始動後、臨床発達心理士になるためにお茶の水女子大、同大学院で学んだ後、資格を取得。臨床心理の専門家として相談者の悩みに耳を傾ける。 9年に及び支援継続 ある日、公立中学2年のA君が母親と相談にやって来た。内容はA君の不登校だった。A君はポツンと「部活の先輩との人間関係がつらい」ー。 穂積さんは「つらいよね」とA君の気持ちを受け入れた。A君が言葉にならない悩みをため込んでいることが伝わってきたという。 母親はセンターが運営する「不登校親の会」に入会し、不登校を経験した先輩から助言を受けたことでA君を理解できるようになった。 3年になったA君は学校にいられる時間が少しずつ長くなった。義務教育を終えると通信制高校に進み、希望する関西の私大に入学したが、大学でも人間関係による悩みが再燃し、1年休学して5年かけて卒業した。 9年に及んだ相談を振り返り「深い悩みを抱えると簡単に結論は出ない。内容によっては解決まで10年以上かかることは少なくない」とも。公的機関の相談窓口は新規相談者を受け入れるため、概ね相談は年間3回までで継続相談は難しい。「私たち民間組織だからできる」と穂積さんは言い添えた。 相談は年間延べ150件 同センターは、専門職による個人相談をはじめ、不登校や引きこもりがちな青年の居場所事業、同じ立場の親たちが交流したり相談できる「親の会」の運営などを通して子どもと親を支援している。運営委員会が運営を担い、約270人が会員となって活動を支えている。 相談は年間延べ150件に上る。相談者の8割がつくば市在住者だという。ただし2020年は新型コロナ対策のため相談受付を3カ月間中止したことで3分の2に減少した。 長引くコロナ禍で相談変容 2020年春の突然の長期臨時休校以降、いじめの相談件数が減ったが、被害者の児童生徒が心身に苦痛を感じたり転校を考えるなど、深刻なケースが散見されるという。 また、これまで人間関係や勉強に悩む思春期の中学生で占めていた不登校の相談が、小学生と高校生に広がり、小学生の親からの相談の過半数を不登校が占めるようになった。 「小学生でも学校生活の中で生きづらさを感じる子が増えている表れで、長引くコロナ禍で制限のある学校生活に疲れた子どもが増えているのではないか。深刻ないじめもコロナ禍の生活へのストレスが一因では」と穂積さんは心を痛める。 社会に羽ばたいた子どもたちから近況を知らせる手紙がセンター事務局に届くという。さまざまな問題に直面しながらも、困難を乗り越えて成長していく姿が穂積さんや運営委員たちの励みになっているそうだ。(橋立多美) ◆つくば子どもと教育相談センターは同市社会福祉協議会などと協働事業を行っており、つくば市民を対象に無料で相談に応じている。受け付けは▽毎月第1、第3金曜午後1時~4時30分、同市筑穂1-10-4、大穂庁舎内 市社会福祉協議会相談室。電話029-879-5504▽毎週水曜日午前9時15分~午後0時30分、同市吾妻2-5-1、産業振興センター1階フリースクール「むすびつくば」相談室。電話080-3152-6298▽月1回土曜日午前10時30分~午後4時30分、同市谷田部2844-2、YMCAみどりの事業所相談室。電話029-828-8189。こちらは相談者の居住地や年齢制限なし。いずれも事前予約必要。つくば子どもと教育相談センターのホームページはこちら。

あまり話さない息子と私の散歩道《ことばのおはなし》49

【コラム・山口絹記】前々回の記事(7月1日付)で、我が家の1歳児の息子があまりことばを話さないというおはなしをした。私としては特に心配はしていなかったのだが、案の定ぼちぼちと話すようになってきた。 私が帰宅すると「パパ!パパ!」と駆け寄ってくるし、私のお気に入りのペンポーチ(長沢芦雪の「白象黒牛図屏風」に描かれた白い犬がモチーフ)を奪って逃げるときは、「わんわん!わんわん!」と絶叫しながら走り去っていく。「鼻」という単語を覚えてからは、「はなぁ!」と言いながら、どこまでも追いかけてきて、すさまじい勢いで家族の鼻の穴に指を突っ込んでくる。指が細いので思いの外奥まで到達して、正直かなり怖い。 また、こちらのことばの意味はかなり理解しているようで、「お姉ちゃんにコレ渡してきて」とか「冷蔵庫にしまってきて」みたいなお願いも言った通りにやってくれる。しかし、私とふたりきりの時は相変わらずあまり話さない。 話す相手を選ぶ 省エネモード 先日も息子が新しい靴を購入したので、「せっかくだからお散歩いこうか」と2人で散歩に出たのだが、2人とも基本的に無言である。放っておくとどこかに走っていってしまうので、「手、つなご」と声をかけると、無言で私の顔をじっと見つめてから右手を差し出してきた。また静かになる。 行きつけのコーヒー屋さんに着くと、まず店員のお姉さんに手を振ってご挨拶。コーヒー豆を買って、お姉さんに「牛乳あるけど飲む?」と聞かれると「ぎゅっぎゅ(ぎゅうにゅう)!」と笑顔で返答。なんだおまえ、お姉さん相手なら話すのか? 店内でサービスのドリンクを飲み干すと、自分でコップをお姉さんに返却して、しっかり手を振って笑顔で退店。そしてまた無言である。 帰り道のスーパーで私が簡単な買い出しをしている間も、1人で店内を歩き回っては、お姉さんを見つけるたびに笑顔で手を振って挨拶回りをしているのを、私は横目で確認した。そうか、そういうことなのか。父は理解したぞ。 なんてことはない、話す相手を選んでそれ以外は省エネモードを駆使しているらしい。帰り道、さすがに疲れたのか路上に座り込んだ息子は、私に両手を差し出して言った。 「ん!(抱っこだろ?察しなよ)」 結局、1時間弱の散歩道で息子が私に発したことばは、この「ん!」だけ。父としては、いろいろと複雑なのである。(言語研究者)

市民ネットの宇野信子氏が出馬表明 県議選つくば市区

任期満了に伴って年末に実施される県議選に、新人で元つくば市議の宇野信子氏(57)=つくば・市民ネットワーク=が31日記者会見し、つくば市区(定数5)から立候補すると表明した。新人の立候補表明は同市区で初めて。 宇野氏は立候補を決めた動機について「市議として2期8年の活動の中でつくば市だけでは解決できない課題がたくさん見えてきた。県の影響が大きい課題が山積しており、最近では特に県立高校の中高一貫化や洞峰公園について、つくば市から5人も県議が出ているのに、情報がほとんど市民に届いてない」と指摘し、「(市民ネットが)つくば市で実践してきた市民参加と情報公開を生かして、県政をもっと市民・県民に見えるようにしたい」と話した。 公約としては①情報公開と市民参加で県政を見える化②持続可能社会の実現③子育て・教育・福祉の充実④東海第2原発の再稼働の是非について県民投票の実現ーを掲げることを検討しているとした。 宇野氏は高知市出身。広島大学卒業後、広島県職員となり、県立総合精神保健センターに心理技術員として勤務した。1992年につくば市に転居し、2012~20年まで市議を2期務めた。現在、政治団体「つくば・市民ネットワーク」(永井悦子代表)運営委員。 県議選つくば市区をめぐっては、現職5人のうち星田弘司氏=自民=、鈴木将氏=同=、山中たい子氏=共産=、塚本一也氏=自民=の4人が再選を目指しているほか、田村けい子氏=公明=が引退し、後継者として市議の山本美和氏が立候補する見通し。ほかに複数の名前が挙がっており激戦になるとみられている。 県議選の日程は9月8日に開かれる県選挙管理委員会で決定する予定。県議の任期は来年1月7日。4年前の県議選は12月9日投開票で行われた。

1938年に八尺の浸水 土浦市田中の自然石に刻まれる【自然災害伝承碑の現在】㊦ 

土浦(市)の水害は江戸時代に街の形ができた頃から桜川の氾濫や霞ケ浦からの遡上で幾度となく浸水の被害が出ている。その抜本的な洪水対策に従事した政治家・色川三郎兵衛氏の活動を閲覧する予定だったが、土浦市立博物館は、本年7月から大規模改修で2年後の1月まで休館となっていた。 常磐線軌道を防災インフラとして整備 色川氏の業績は、現在の常磐線軌道建設時に盛土構造物を霞ケ浦寄りに築造させ、堤防の役割を与えたことが有名だ。これは東日本大震災時、宮城県の仙台東部道路が同じ機能を果たし、ある程度津波を防いだ。常磐線軌道ははるか明治時代に防災インフラとして整備されていた。色川氏はさらに、川口川河口付近での閘門設置にも尽力した。 川口川そのものは埋め立てられ消失しているが、旧川口川閘門鉄扉と排水ポンプは残されており、色川氏の業績を讃えた記念碑と像も建立されている。ただ、構造物自体は伝承碑の対象外であり、色川氏の記念碑にも業績を讃える文言しか刻まれていないため、治水の記録を捕捉銘板などで追加しなければ伝承碑として登録できる確率は低い。 防災サポーターが自転車で走り回り確認 これは意外な展開になった。本当に土浦市内にも水害伝承を記した石碑は皆無なのだろうか。つくば市同様、土浦市の防災危機管理課に足を向けた。 「現時点(8月17日)では自然災害伝承碑に登録されていませんが、1938(昭和13)年水害の記録を彫り込んだ自然石が存在します。この石碑は以前、市立博物館が災害の記憶をテーマとした企画展を催した際、水害の歴史事例として紹介したことがあります」 1938年6月末から7月にかけての台風水害は、真鍋から下高津までの桜川低地が冠水し、土浦町で約4800戸、真鍋町で1000 戸以上の床上浸水を生じた。氾濫した水の深さは8尺(約2.4m)に及んだという。 「地域防災サポーターの方が、市内を自転車で探し回り、この石碑を確認してくれました。市としては伝承碑に登録できる十分な条件を備えていると考えます」 それでも確認された石碑はこの一例だけだという。 「自然災害伝承碑そのものが、これから広く認知されていくのでしょう。市民の関心が高まり情報のやり取りが活発になれば、今は埋もれている災害の記録が2例目、3例目とよみがえっていくのではないでしょうか」 防災危機管理課でレクチャーしていただいた石碑を探して、中心市街地からは少し離れた神社にたどり着く。昔は一面の田園地帯だった。周辺の新市街地は80年代以降に形成され、社だけが長い歴史をたたえている。拝殿横の樹木を支えるように並べられた自然石の一つに、判読しにくいながらも「十三年」「大洪水」の文字が刻まれていた。 登録で歴史を再認識 この探訪は、国土地理院の地図と測量の科学館内で目にした自然災害伝承碑の紹介コーナーがきっかけだ。展示パネルのひとつに、つくば周辺の伝承碑4カ所が掲げられていたが、土浦市にもつくば市にも伝承碑の登録がないという事実に、驚きを禁じ得なかったのである。 そんな馬鹿な、と国土地理院に伝承碑の成り立ちを聞くところからスタートした。印象としては、災害伝承の多くは口伝えと文献に委ねられている。それらの維持保存は重要な意義を持つが、紙媒体もデジタル化した情報も、おそらく石碑のような堅牢さに比べれば、長期間にわたる伝承には限界がある。 そう言い切ってしまうと、地理院が進める伝承碑の情報収集・登録・ウェブ上での利活用に矛盾を与えてしまうが、各地の伝承碑がどこにあり、何を伝えているかのガイドとして地域の耳目が触れやすくしていくことに新たな意義が生まれている。 土浦市内の大洪水の碑は、近く自然災害伝承碑として登録されることだろう。大事なことは、登録後に改めて人々がその歴史を再確認し、災害に対して油断のない暮らしを営むことにある。(鴨志田隆之) 終わり

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