任期満了に伴って年末に実施される県議選に、新人で元つくば市議の宇野信子氏(57)=つくば・市民ネットワーク=が31日記者会見し、つくば市区(定数5)から立候補すると表明した。新人の立候補表明は同市区で初めて。
宇野氏は立候補を決めた動機について「市議として2期8年の活動の中でつくば市だけでは解決できない課題がたくさん見えてきた。県の影響が大きい課題が山積しており、最近では特に県立高校の中高一貫化や洞峰公園について、つくば市から5人も県議が出ているのに、情報がほとんど市民に届いてない」と指摘し、「(市民ネットが)つくば市で実践してきた市民参加と情報公開を生かして、県政をもっと市民・県民に見えるようにしたい」と話した。
公約としては①情報公開と市民参加で県政を見える化②持続可能社会の実現③子育て・教育・福祉の充実④東海第2原発の再稼働の是非について県民投票の実現ーを掲げることを検討しているとした。
宇野氏は高知市出身。広島大学卒業後、広島県職員となり、県立総合精神保健センターに心理技術員として勤務した。1992年につくば市に転居し、2012~20年まで市議を2期務めた。現在、政治団体「つくば・市民ネットワーク」(永井悦子代表)運営委員。
県議選つくば市区をめぐっては、現職5人のうち星田弘司氏=自民=、鈴木将氏=同=、山中たい子氏=共産=、塚本一也氏=自民=の4人が再選を目指しているほか、田村けい子氏=公明=が引退し、後継者として市議の山本美和氏が立候補する見通し。ほかに複数の名前が挙がっており激戦になるとみられている。
県議選の日程は9月8日に開かれる県選挙管理委員会で決定する予定。県議の任期は来年1月7日。4年前の県議選は12月9日投開票で行われた。