火曜日, 4月 7, 2026

猫ワールド「cafe deしっぽな」《ご飯は世界を救う》34

【コラム・川浪せつ子】赤塚不二夫さんの「ひみつのアッコちゃん」というマンガをご存知でしょうか? アッコちゃんがかわいがるペットの猫の名前が「しっぽな」。「cafe deしっぽな」さん(つくば市北中島)の店名は、どうやらそこから取ったようです。 ピンク色のロマンチィックな建物で、壁には猫が横たわったイラスト。店内は猫グッズであふれ、出てくるお皿、カップ、スプーン、ミルク入れまで、猫をモチーフに作ってあります。まさしく「猫ワールド」。猫好きの私は、なんとも心がニカニカ、ウフフ。でも、そんな独特の世界観の店舗はいつも満員で、万一入れても時間がかかります。 コロナもあるし、人のまだいない時間にと思い、11時の開店と同時に入りました。注文したのは、気になっていた「クロックマダム」。「クロックムッシュ」は、食パンにハムとチーズをはさんで焼いたもの。そして「クロックマダム」は、そこに目玉焼きを乗せたものらしいです。目玉焼きが、貴婦人の帽子のように見えるからだとか。 「ビックシュークリーム」 でも、今回私は、ウッカリ「温泉卵」をオーダーしてしまいました。調べていったらよかった~! でも、トロリとしたチーズ入りのホワイトソースと温泉卵が絡まって、病み付きになるおいしさ。プレートには、サラダとツナマヨネーズのクロワッサンも付いています。 食レポはあまりしないのですが、こればっかりはご紹介しないとね。ランチセットなので、デザートとお茶も付きます。ティータイムは空いているので、今まで時々「ビックシュークリーム」目当てに寄らせてもらっていました。なんと大きさは、両こぶしをくっつけたくらいの大きさ! もう~本当に、本当に幸せな時間を過ごすことができます。(イラストレーター) ➡関連記事はこちら

人手不足に建設DX つくば国総研に実験フィールド開所

インフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進している国土交通省の研究機関、国土技術政策総合研究所(国総研、つくば市旭)で14日、建設DX実験フィールドの開所式が行われた。 実験フィールドは、土木・建設分野で無人化施工、自動施工などの技術開発を促進するため整備された。点検データを収集する橋梁の実物大模型などが設置されている。国交省発注工事・業務の3次元データを一元管理・分析するためのDXデータセンターと合わせて開設された。 これらは100Gbpsの高速通信環境やローカル5G利用環境など超高速通信により、本省のインフラDXルーム、地方整備局(関東・中部・近畿・九州)のDX推進センターと結ばれる計画で、6月以降運用が開始される。 土木、建設業のDXは、ICT(情報通信技術)やデータの活用により、施工管理の効率化や各種手続きの電子化による省人化・省力化を促すのが狙いだ。災害による深刻な被害からの早期復興や、少子高齢化・人口減少により顕在化している担い手不足の解決などから求められてきた。 国交省は4月1日に大臣官房にインフラDX総合推進室を設置し、地方整備局などと一体となった取り組みを打ち出した。その研究開発を担うのが国総研。つくば市内に立地する土木研究所、建築研究所と今回新たな協力協定を結んで推進する。 14日の開所式には国交省の山田邦博技監らが出席。「先駆的取り組みとずっと言い続けてきたものがようやく現実の取り組みになる」と訓示した。新型コロナウイルスの感染対策で、非対面・非接触の働き方が求められる観点から一気に進展が図られたという。 テープカットの後、実機を使ったデモンストレーションも行われた。山田技監らが操作した建機のバックホウはリモートで動く無人機械。約1万8000平方メートルの実験フィールドは2基のローカル5G基地局でカバーされ、高精細画像を介し建機の微妙な遠隔操作もできるという。 無人操縦のバックホウはすでに市販されているが、国総研がこれをベースマシンとして購入、土木研究所の研究陣が今後、自律走行などの技術開発を進める体制でいる。(相澤冬樹)

教科書掲載、長久保赤水の日本地図も つくばの古書店で「むかしの茨城」展

つくば市吾妻の古書店、ブックセンター・キャンパス(岡田富朗店主)で第10回店内展示「むかしの茨城」が開催中だ。版画や古地図、絵葉書など茨城に関する古資料約30点が、店内のショーケースに展示されている。 100年以上も広く流通 展示の目玉の一つは、高萩市出身で江戸時代の地理学者、長久保赤水の日本地図「改正日本輿地路程全図」(通称「赤水図」)だ。同図は今年度、中学校の地理の教科書に初めて掲載された。 赤水図は江戸中期の1779(安永8)年に完成し、翌年大阪で出版され、赤水の死後も版を重ねた。展示品は嘉永5(1852)年原刻、明治4(1871)年再刻とあり復刻版のようだ。彩色もオリジナルとは異なる淡い色使いで、むしろ見やすい。 江戸時代の日本地図というと1821(文政4)年の伊能忠敬「大日本沿海輿地全図」(伊能図)が有名だが、赤水図の完成はその42年も前。実測ではなく収集資料と天文学の知識に基づくが非常に精度が高く、日本地図で初めて経線と緯線を入れたことも特徴。地名や主要街道などの情報も豊富に盛り込まれている。 伊能図は初めて全国の海岸線を実測して作られ、沿岸部は極めて正確だが内陸部の情報に乏しい。また幕府により公開が禁じられため、一般に用いられたのは赤水図の方だった。実用性の高さから明治初期まで100年以上も広く流通し、吉田松陰も旅の必需品としていたという。 赤水の生地、高萩市の歴史民俗資料館にある関連資料693点は、2017年に県有形文化財、2020年には国重要文化財に指定されている。 筑波山関係の珍品もいろいろ 筑波山関係では、「筑波山登山案内図」「ひとりでわかる登山案内」など珍しいものも多い。 小林清親の版画「常陸桜川より筑波山を臨む」は、日本名勝図会の1枚として1897(明治30)年に発行された。付された句は「筑波嶺や其のしら糸の水無の川」と読める。筑波大学図書館情報メディア系教授の綿抜豊昭さんは「清親は『明治の広重』とも呼ばれるだけあって、筑波おろしに吹かれる木々や農人が実に見事である」と展示解説で評している。 清親は1876(明治9)年の東京名所図シリーズで、ガス燈やランプが彩る東京の夜景などを描いた「光線画」で人気を集めた後、広重調の画風に回帰していった。「日本名勝図会」は各地の名勝を28図に収めており、嵐山や松島など歴史的な景観に加え、中禅寺湖や熱海温泉など近代の保養地や、横須賀造船所といった時代を感じる新名所も含んでいる。 世の中の変化とともに旅や観光も様変わりしていく。徒歩が前提だった里程図が鉄道の普及で路線図に変わり、名勝図には写真絵葉書がとって代わる。そのような変遷も展示からは見えてくる。(池田充雄) ◆「むかしの茨城」の会期は30日(金)まで。開店時間は午前10時~午後4時、火曜日定休のほか不定休あり。ブックセンター・キャンパスはつくば市吾妻3-10-12(北大通り沿い、店舗の裏に駐車場あり)、問い合わせは電話029-851-8100。

学習会中止期間もNPO奮闘 コロナ禍の子ども支援㊤

コロナ禍の1年、経済的に困難を抱える世帯の子どもを対象に、無料の学習支援や居場所の提供を行う「つくばこどもの青い羽根学習会」にも、学習会を開けない期間が出るなど、大きな影響が出た。 つくば市は地域のNPOなどと協働で、「青い羽根学習会」を市内14か所で実施している。昨年4月から5月までの2カ月間と、今年1月に県独自の緊急事態宣言が発表されてからの3週間、新型コロナ感染防止のため、学習会は中止された。 週に1度は様子を確認 NPO法人「NPOプラザ・ねこねっと」は週に1回、市内で青い羽根学習会を開催し、食事の無料提供をおこなっている。毎週、約10人の小中学生が通っている。 昨年春の学習会中止期間も、週に1回は子どもたち一人一人と連絡を取り、様子を確認した。市と協働したり、中央共同募金会(東京都千代田区)の助成金を利用し、週に1度、利用者に弁当を無料配布した。子ども本人または保護者に弁当を手渡し、元気がないなど、様子に変化がある場合は話を聞いた。当時は学校も休校になり、学校給食もなくなったため、夜遅くに保護者が仕事から帰ってくるのを、何も食べずに家で待っていた子どもや、体がやせてきた子どももいた。 緊急事態宣言が明けた昨年夏には、例年通り、保護者と面談し、コロナでどのような影響が家庭に出ているのかなどを聞いた。仕事を減らされた等、経済面でひっ迫した家庭が多かった。必要に応じて、行政とも連携を取り、公的支援を受けることを提案し、申請書類の記入等も手伝った。他の家庭にも、困った時は我慢せずに必要な支援を受けるように呼び掛けた。 今年1月の緊急事態宣言時は、学習会を閉鎖した期間も短く、学校給食は食べられる環境だったため、食事支援はしなかった。一方、高校入試が近かったため、受験生の学習支援は個別に継続できる環境を整えたが、感染の不安から、希望する子どもはいなかった。 家庭環境整えるサポートできたら 青い羽根学習会の対象となる家庭には、毎年、つくば市から案内を配布している。「NPOプラザ・ねこねっと」が担当する地域では、実際に学習会を利用する家庭は、案内が配布されている家庭の2割ほど。「今年度になってから、通ってくる子どもは増えたが、それでもまだ、必要な支援につながれていない家庭も多いのでは」と、「NPOプラザ・ねこねっと」代表の稲葉淑江さん(60)は心配する。「子どもの学習面だけでなく、保護者の生活を支えることで、家庭の環境を整えるサポートができたら」と稲葉さんは語る。 つくば市で青い羽根学習会を運営している他の団体は、昨年春と今年1月の学習会を開催できなかった期間、家庭の通信環境が整っている中学生にはオンライン授業を行った。「この1年間は、通っている学校によって、課題の量やオンライン授業を取り入れているかにも差があったため、学習会に通っている子どもだけでなく、子どもたち全体に不安が広がっているようだ」と、団体の代表は語る。 誰もが不安を感じる中で、子どもたちをどう支えていくか。支援団体の奮闘は続く。(川端舞)

銘酒をつなぐ伝統の水戸線 《茨城鉄道物語》11

【コラム・塚本一也】茨城県を最初に通った鉄道は東北線であり、県内で最初に開業した鉄道も実は常磐線ではなく、水戸線であることは以前お話ししました。昔は、茨城県民は水戸線を使って小山回りで東京へ行っていたようです。水戸線の歴史は古く、2019年1月16日で開業130周年を迎え、JR水戸支社では当時、盛大にイベントを開催しました。そんな水戸線の沿線は、歴史に裏打ちされたように、県内有数の酒蔵がラインナップされております。 茨城県は日本有数の酒どころであり、大小合わせると県内に約45の酒蔵があります。茨城県酒造組合の資料によれば、北から久慈川水系、那珂川水系、筑波山水系、鬼怒川水系、利根川水系と、5つのカテゴリーに分類されるようです。その酒蔵地帯を、那珂川水系から筑波山水系を経て、鬼怒川水系へと県を横断するようにつないでいるのが水戸線なのです。 例えば、始発の水戸駅近辺には、私の好きな「一品」を造る吉久保酒造、明利酒造、木内酒造があります。少し走ると、笠間の須藤本家、笹目宗兵衛商店があり、稲田に着けば「稲里」の磯倉酒造があります。さらに筑西市に入ると、来福酒造、真壁の村井酒造、西岡本店などが軒を連ねます。そして終点に近づき、結城駅周辺にはこれまた私の好きな銘酒「武勇」を造る武勇と結城酒造が控えております。 お座敷列車で日本酒をチビチビと… このように、沿線にこれだけ数多くの酒蔵がそろっている路線は大変珍しく、これを観光に生かせないものかと思慮しているところであります。夏になるとビール列車を走らせるという企画は、地方ローカル線でニュースになることがあります。しかし、「日本酒列車」では酔いが回るのが少し早すぎるような気もするので、お座敷列車でチビチビとやりながら、のんびりと旅行するような企画がよいのかもしれません。 また、お酒にはそれに合ったつまみが、ご当地の食文化としてもてはやされます。ブルーチーズと赤ワインのように、お互いを引き立てる地元の名産品をセットで用意すべきでしょう。昨今話題となっているジビエ料理で、何か開発はできないでしょうか? イノシシのジャーキーなんかは、辛口の日本酒に合うような気がするのですが、私の好みになってしまいますね。(一級建築士)

つくば市職員が新型コロナ

つくば市は13日、同市小田、小田城跡歴史ひろば案内所に勤務する非常勤職員1人が13日、新型コロナウイルスに感染していることが分かったと発表した。 同案内所では3月27日にも非常勤職員1人の感染が確認された。市文化財課によると、今回の感染経路などは、3月に感染が分かった職員とは関係ないという。 今回、感染が確認された職員に症状はなく、同案内所にはこの職員の濃厚接触者はいない。一方、この職員がいつまで出勤していたかなどは公表できないとしている。 市は同案内所を消毒し、通常通り開所する。

2年ぶり「茨城現展」13日開幕 県つくば美術館

おもねず自由に制作活動を行う作家集団、現代美術家協会茨城支部(佐野幸子支部長)の「第37回茨城現展」が13日、つくば市吾妻、県つくば美術館で開幕した。約40人の作家による絵画、デザイン、立体造形、工芸、写真など約180点が展示されている。新型コロナの影響で昨年は開催できなかった。2年ぶりとなり、新型コロナをテーマにした作品も展示されている。 コロナ禍、気持ちを明るくして見てほしいと、会場正面で、佐々木元彦さんの立体造形「夢は夜ひらく」が出迎える。ドラム缶の上に赤や青、黄色など色とりどりのカラーボールと、2体の顔の造形を配置したユニークな作品で、子どもたちにも喜んで見てもらえる作品だという。 新型コロナをテーマにした作品は、佐野支部長の絵画「想・葛藤」(縦1.4、横1.1メートル)。コロナ禍の日々の葛藤を、赤、緑、黒などで表現した心象風景だ。 まっすぐに伸びた茎の先に付いた里芋の大きな葉が、嵐がきてぼろぼろに破れた様を描いたのは、つくば市、佐々木量代さんの水彩画「昨夜の嵐」(縦1.4、横1.1メートル)。嵐がきてもめげず、すくっと立っている様を表現したという。 牛久市の福田三恵子さんは、宮脇紀雄さんの童話「おきんの花かんざし」をテーマに、人間に化けたキツネの母親が、少女に化けた娘の髪に花かんざしを挿す様を描いている。 ほかに「五輪」をテーマに、出展者が思い思いの作品を描き一堂に展示した共同作品や、布や編み物などを素材に使った絵画、豚や牛をかたどったユニークな木製の椅子なども展示されている。 福島県南相馬市出身で、筑西市に住む羽下昌方さん(73)は「一人ひとり違う考えの作品が表現されていて、おもしろいと思う」などと感想を話していた。 佐野支部長は「現展は、何ごとにもとらわれず自由なコンセプトで制作している。いろいろなジャンルがあるので、皆さん、楽しんでいただけるのでは」と来場を呼び掛ける。(鈴木宏子) ◆茨城現展は18日まで。開館時間は午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。

つくば市は来週 老健施設で接種開始 新型コロナワクチン

高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの接種が12日、県内で始まった。つくば市には17日、ファイザー社のワクチン975人分(2回接種)が届き、19日の週から市内の介護老人保健施設8カ所で入所者などを対象に接種が始まる。 県内では入所型の高齢者施設でクラスターが発生していることなどから、新型コロナ協力医療機関に次いで、高齢者施設の入所者や職員の接種を優先する。 つくば市新型コロナウイルスワクチン接種対策室によると、第2陣として4月26日の週から5月3日の週に一定程度のワクチンが届く予定で、市内の特別養護老人ホーム10カ所、グループホーム18カ所などの入所者と一部職員を対象にした接種を順次、実施する予定だ。 一般の高齢者は5月下旬から 一般の65歳以上高齢者には19日から23日までに接種券を発送する。実際の接種開始は5月下旬ごろになるとみられるという。同市の接種会場は、病院や掛かり付けクリニックなど医療機関約100カ所。接種の予約は、各医療機関または市のコールセンター(電話029-883-1391)で予約を受け付ける。 同市の65歳以上の高齢者は約4万7000人。高齢者の接種が終わるのは7月ごろになると見込まれるという。高齢者の接種が終了した後、基礎疾患がある人、それ以外の人の順に接種を実施するが、高齢者以外の接種開始時期は現時点で未定という。 土浦市は19日の週に接種開始 土浦市健康増進課によると、同市には、19日の週に約2000人分(1回接種)が届き、高齢者施設の入所者を対象に接種を開始する。 一般の65歳以上の高齢者には23日に接種券を発送する予定だ。接種開始時期は5月下旬から6月上旬になると見込まれている。接種会場は、市保健センター(同市下高津)、イオンモール土浦(同市上高津)の2カ所で集団接種を実施するほか、市内の医療機関約70カ所で個別接種を実施する。接種の予約は集団接種の場合、市コールセンター(029ー886ー5302)で、個別接種の場合、各医療機関で予約を受け付ける。 同市の65歳以上の高齢者は約4万1000人。高齢者の接種が終わるのは、開始から約2カ月後の7月下旬から8月初旬になるとみられている。 接種費用は無料(公費負担)。対象は接種に同意した16歳以上で、強制ではない。2回接種が必要で、ファイザー社ワクチンの場合、3週間後、アストラゼネカ社とモデルナ社は4週間後に2回目を接種する。接種後、注射した部分のはれや痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱などの副反応(副作用)が報告されているが、数日で回復するとされる。(鈴木宏子)

TSMCの拠点設立は大チャンス 《茨城の創生を考える》18

【コラム・中尾隆友】20世紀で最も重要な資源は石油だったが、21世紀ではデータが石油に取って代わるといわれている。人工知能(AI)がビッグデータを分析して、価値ある情報を抽出する仕組みが経済活動の主流となるのだ。 経済・社会のデジタル化が進み、データの価値が各々の国々の競争力を左右する時代では、AIを動かすための半導体の需要が爆発的に増えていくのが間違いない。それと並行して、半導体の絶え間ない性能向上が求められていくだろう。 世界の半導体産業では現在、台湾のTSMCとオランダのASMLが飛び抜けた技術力を持つ。残念ながら、日本でも米国でも両社の技術力に肉薄できる企業は存在しない。半導体企業の関係者によれば、日本企業が両社に技術的に追いつくことは不可能ということだ。 日本の半導体産業を強化するためには、国が潤沢な補助金を支給できる制度をつくらなければならない。米国では今年1月に半導体メーカーを強化する法律が制定され、TSMCがアリゾナ州につくる工場建設に30億ドルを補助することが決まっているのだ。 国・県・市と「ウィンウィン」の関係に 半導体産業を強化するという議論もない、日本の対応は遅すぎる。そのような状況下で、世界最大手のTSMCがつくば市に日本初となる研究開発拠点を設けるという意味は大きい。茨城県とつくば市は国と協力して、早急にTSMCとの向き合い方を考える必要があるだろう。 たとえば、TSMCの研究拠点を中心にして、日本の半導体企業をつくば市周辺に誘致するプランは有力な選択肢だ。2016年の米インテルをはじめ、大企業のつくば市からの撤退が相次いでいたが、TSMCの研究拠点設立は巻き返しを図る千載一遇のチャンスとなるはずだ。 TSMCが研究拠点をつくば市に選んだのは、日本の技術研究の底力に期待している面があるからだ。日本の研究機関や企業がTSMCの求める技術開発を助ける一方で、TSMCが日本企業に最先端技術を一部でも供与できれば、お互いにもたらされる恩恵は大きい。 今こそ、国・県・市の3者が緊密に議論を重ねて、TSMCと「ウィンウィン」の関係に発展するような方策を考えてもらいたいところだ。(経営アドバイザー)

こいのぼり500匹お堀を泳ぐ 土浦で飾り付け始まる

桜が散るのを待ちかねたように12日、土浦城跡、亀城公園(土浦市中央)のお堀端で、こいのぼり500匹を飾り付ける作業が行われた。市と商店街連合会による「土浦まちなか活き活き鯉のぼり事業」の一環で、2010年度から行われている。今回からりんりんポート土浦(同市川口)が加わり、駅前通り商店街や土浦駅通路などに、合わせて1800匹のこいのぼりを掲げる。特に「コロナ収束」を願い、人の手に触れないよう飾り付けのポジションなどに配慮するという。先陣を切って、12日朝から同市中央、亀城公園で市商工観光課の職員による作業が行われた。公園は桜の名所だが、今季は散るのも早く、お堀に広がった花いかだも早々に回収された。職員は2人1組でこいのぼりをつるしたロープの両端を持ち、東やぐら脇の霞橋からお堀の両側に分かれて回り込む。ロープには長さ90センチ、5色のこいのぼりが付いていて、水面を泳ぐように所定の場所まで引っ張る。ここで両側からロープをピンと張ると、風にこいのぼりがなびき出す。これを約50本分繰り返す。    飾り付けは端午の節句の5月5日まで。14日から順次、土浦駅やうらら広場、各商店会にも泳ぐことになるという。(相澤冬樹)

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