火曜日, 5月 17, 2022
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田口哲郎

つくば、日本、世界の諸行無常 街は変わる 《遊民通信》35

【コラム・田口哲郎】前略 先日、手代木公園から松代公園までの遊歩道を散歩していたら、公務員宿舎の建物を見つけました。つくば市内に点在する宿舎は順次売却されるそうです。つくば科学万博では明るい未来を描く舞台となったつくば市は、いま変化の過渡期といったところでしょうか。年季のはいった宿舎の建物は「公団住宅」を思い出させるので、私世代にはノスタルジーを感じさせます。 こうして人は街をつくりますが、時がたてば街は変わるのだな、諸行無常だなと思いました。いま、つくば市のみならず、日本、世界が変化の過渡期に直面しています。国の内外がここまで多方面で騒がしいのは、明治維新や先の大戦後のころに似ているのでしょうか。 英の名門パブリック校が「柏の葉」に そういえば、つくばエクスプレス(TX)沿線の話ですから、つくば市に無関係ではないと思うのですが、2023年9月、柏市・柏の葉に、英国の名門私立校・ラグビー校の分校が開校するそうです。ラグビー校はハロウ校やイートン校と並ぶパブリック・スクールです。 ちなみに、慶應義塾は福澤諭吉がパブリック・スクールを参考にして創設したと言われています。義塾というのがパブリック・スクールに当たるそうです。西洋文明を和魂洋才のスローガンのもとに取り入れてきた日本に、いよいよ西洋の本丸が乗り込んでくるというのは衝撃です。

鹿島立ち 鹿島神宮と湫尾神社、三瓶神社《遊民通信》34

【コラム・田口哲郎】前略 令和4年(2022)2月1日は旧暦の元日だったそうです。1月31日、たまたま見かけた鹿島神宮公式ツイッターにそう書かれていていました。「鹿島立ち」という言葉があり、それは新たな出発という意味だとも書かれていました。小学館の「デジタル大辞泉」には「鹿島立ち」とは防人・武士が旅立つ際に道中の無事を鹿島神宮に祈願したところから、旅立ち、門出という意味になったとあります。 そういえば数日前、うちのベランダのガラス戸に掛けてあるレースのカーテンに、鹿の影が映っていたことを思い出しました。日光が差す角度と洗濯物の配置とが絶妙に重なって、鹿がいるような影がカーテンに浮かび上がったのです。最初びっくりしましたが、よく考えればうちのベランダに鹿がいるわけもなく、影なのだと思い直しました。珍しく面白いので、スマホで写真を撮りました。 鹿島神宮には鹿がいたなあと思い、奈良市の春日大社を思い至りました。春日大社は、茨城出身の中臣氏(なかとみうじ)が鹿島から奈良に移ったときに、武甕槌(たけみかづち)大神を御蓋(みかさ)山に祭ったことが最初だそうです。 春日大社の鹿は有名ですが、その鹿は鹿島から神様が乗って奈良に行った鹿の子孫ということになっているようです。これは神のお告げかもしれないと思い(込み)、鹿島神宮にお参りをしてきました。まん延防止等重点措置発令中ですので、自家用車で感染対策をしての「鹿島立ち」でした。神宮の境内は清らかで静かで、厳かななかにどこか穏やかな空気に包まれていました。 湫尾神社と三瓶神社...

洞峰公園の薔薇とイギリス文化の香り《遊民通信》33

【コラム・田口哲郎】前略 初夏のころ、つくば市にある洞峰公園のプール棟前には薔薇(バラ)の花が溢(あふ)れます。ローズガーデンさながらの種類と本数です。この薔薇園を特に入場料を払わずに鑑賞できるのは、とてもありがたいと思います。色とりどり、鮮やかさなど、さまざま楽しめるのはもちろん、香りがとてもよいのです。あまり強くなく、かすかですが、ふわっと心地よく、非日常に連れていってくれるような匂い。デパートに売っている高級な香水を思わせます。 さて、私は夢中で写真を撮ったのですが、ある写真を見返して思わずつぶやきました。「こりゃ、イングリッシュだな」と。マリーナという品種が、プール棟のレンガ風外壁とガラス屋根を背景に濃いオレンジ色に咲きほこっています。 西洋の伝統を感じさせるレンガと近代を物語るガラスに薔薇とくれば、水戸偕楽園の好文亭に梅林といったおもむき。イングリッシュの本体もそばにありました。クィーン・エリザベス。「われらが女王陛下のために」と、どこかで聞いたことがある言葉が思い浮かぶほど、その薔薇は我こそ薔薇なりと言わんばかりに堂々と咲いていました。 クィーン・エリザベスで思い浮かんだ言葉は、シャーロック・ホームズのセリフだった気がします。19世紀、大英帝国華やかなりし時代の物語です。シャーロックは犯罪者を推理のすえ、いよいよ追いつめようと、相棒のワトスン君とベーカー街の部屋を飛び出すときにそう言います。そういえば、NHK BSでイギリスのグラナダテレビジョン制作の「シャーロック・ホームズの冒険」が絶賛再放送中です。

初雪に思う Let it beとLet it go 《遊民通信》32

【コラム・田口哲郎】前略 謹賀新年。初雪が大雪になった年の初めでしたね。雪が降り積もり、いつもの街が真っ白になり、とても新鮮な景色が現れました。雪でいろいろ大変だった方々もおられると思いますが、純白の光景は心が洗われるようでした。 ひたち野うしく駅前のメタセコイヤの並木はイルミネーションが飾られているのですが、雪が降り始めた夜はなんとも幻想的でした。樹氷のようになった木の枝に光の粒が煌(きら)めき、黒い空に映えていました。白い絨毯(じゅうたん)が異世界に来た感覚にしてくれます。 私は「アナと雪の女王」を思い出しました。映画とともに主題歌のLet it goが大ヒットしましたね。ありのままの〜というサビが印象的です。Let it goを思い出すと、ザ・ビートルズのLet it beも思い出します。こちらは1970年発表ですから、2013年のLet it goの43年前ということになります。

ブラタモリで紹介された地質標本館《遊民通信》31

【コラム・田口哲郎】 前略 つくば市東に産業技術総合研究所(産総研)があり、その敷地内に地質標本館があります。先日、NHKでブラタモリの「つくば」編が放映され、国土地理院とともに紹介されていました。地質標本館は産総研・地質調査総合センターの中の一組織です。1882(明治15)年に設立された、初の国立研究所である地質調査所を前身としています。地質にかかわる研究を行い、地質図を作成し、国民の利用に供することが使命だそうです。 ブラタモリでは、ボーリング調査(長い筒で地面を掘り地盤を調べる)で筒の中に残るコア資料の収蔵庫、地質資料調整グループなどが紹介されていました。地質資料調整グループには岩石を30ミクロンという厚さの薄片にまで削る技術があり、これであのゴツゴツした岩石の成分を顕微鏡で見ることができるようになります。 地質標本館の使命は日本の地下の地質を調べること。全国各地から採取された岩石の成分を調べられることは、発信する地質情報の証拠を取ることになります。薄片を作るという地道な作業は、標本館、ひいては産総研の研究を支える中核事業なんですね。 地質の研究者が全国の山や谷を、道なき道を分け入り、苦労して採取してきた岩石を、高度な技術で薄くして、調べて地質図にする。その成果が立体地質図として展示されています。日本列島の立体模型にプロジェクションマッピングで、様々な地質情報を映します。これは圧巻ですし、一見に値すると思います。

「マー姉ちゃん」再放送に思う 《遊民通信》30

【コラム・田口哲郎】 前略 連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の再放送が始まりました。昭和54年4月2日から9月29日に初放送されましたから、42年前のドラマです。原作は「サザエさん」の作者として知られる長谷川町子さんの自伝「サザエさんうちあけ話」。長谷川町子さんの半生を姉である長谷川毬子さん(マー姉ちゃん)に焦点を当ててドラマ化したものです。波瀾(はらん)万丈の人生を明るく生き抜く姿に励まされます。 「うちあけ話」は愛読書のひとつです。中学生の時から繰り返して読んでいます。もちろん、「サザエさん」「意地悪ばあさん」など漫画の方も読み込んでいます。「サザエさん」は4コマ漫画ですが、1コマ目を見せてもらえば、2コマ以降が思い浮かびます。 かつて、東京サザエさん学会なる団体がサザエさん研究を行い、『磯野家の謎-「サザエさん」に隠された69の驚き』が出版され、1993年のベストセラーになりました。当然読んで、漫画が研究できるんだ!と感動したのを覚えています。 よく読んでいる「サザエさん」

いまどきの遊歩 これからの遊歩《遊民通信》29

【コラム・田口哲郎】 前略 江戸川乱歩がペンネームの元にしたエドガー・アラン・ポーというアメリカの作家がいます。「黒猫」や「モルグ街の殺人」などの推理小説で知られています。ポーは推理小説以外にも小説を書いています。私がバイブルのように思っている作品があります。「群集の人」です。 ロンドンのとあるカフェにいる語り手は、窓の外にある老人を見つけます。なんとも言えない奇妙な魅力を放つ老人を、語り手は追いかける。老人は当てもなく大都会を歩き回ります。さまよいは延々と続くので、語り手は追跡を諦めるというあらすじです。 何が面白いのかと思われるかもしれませんが、これは街を無目的に歩き回る遊歩者像と人間観察家である遊歩者像をズバリ書いた作品ということで、遊歩愛好家の間では隠れた名作となっています。 題名にもある「群集」は大都市だからこそあるもので、群集では個人が大勢の人に紛れます。田舎では個人は目立って紛れることはない。田園風景に人混みはないし、人が一人一人はっきりと分かりますからね。だから、推理小説は大都市ならではの作品だと言われます。犯人が群集に紛れて逃げることができるからです。

J:COMの「いいじゃん!」終了は残念 《遊民通信》28

【コラム・田口哲郎】 前略 J:COM茨城で放送されていた地域密着型バラエティ「いいじゃん!」が10月31日をもって最終回を迎えました。当初は半年間という計画だったそうですが、12年近く続いたというのはすごいことだと思います。オジンオズボーンの高松さんと鈴木涼子さんがメーンMCで、山城功児さん、河邑ミクさん、酒井瞳さんたちが番組に彩りを添えていました。 コロナ禍の影響でスタジオ収録ができない、取材に行けないなど、ご苦労が多かったようです。コロナ禍が明けそうな、今からふたたび!という時に終了とは、残念です。開始当初から視聴し、毎回楽しみにしていました。普段住んでいても知らない場所やお店は結構あるもので、番組で見たのをきっかけに行ってみたというところも多いです。 東京キー局の番組では報じられない、身近な情報が満載なところが魅力でした。例えば、カフェやお菓子屋さんなどは、大手チェーンだと勝手がよくわかっているのでなんなく入れますが、個人経営のお店は最初入るかどうか迷ってしまったりすることがあります。でも、「いいじゃん!」で紹介されたのを見ると、なじみの店のように思えてすんなり入れるのです。 10月で終了した番組がもうひとつあります。「いばらき人図鑑」です。地域で活躍する地元の方々を紹介するトーク番組として、こちらも楽しく視聴していました。

みんなが協力しての文明生活 《遊民通信》27

【コラム・田口哲郎】前略 以前から、今の生活水準を維持するのに必要な文明の利器は何だろうか?と考えていました。それは電力、水道、気密性の高い住居、空調、温水洗浄便座だと思います。電力と水道水さえあれば、たとえこの地上にたったひとり取り残されても、家にこもればなんとかなりそうです。空調と温水洗浄便座はぜいたく品でしょうが、一度使ったら空調・温水洗浄便座以前には戻れません。科学技術が人間生活を快適にしましたが、その基盤は電力と水道水が築いたものです。でも、人はたったひとりでは、どうにもなりません。 ヒストリーチャンネル制作の「人類滅亡 Life after people」という番組があります。コンセプトは人類が突然消滅した想定で、その後の都市の様子をシミュレーションするというものです。なんとも不気味な設定ですが、いろいろ考えさせられる内容でもあります。 人類消滅の翌日からさまざまな変化が起こり、自然が都市を侵食し始めます。植物がはびこり、ペットが野生化し、かつての都会は動植物王国になる。そして消滅後50年後あたりからランドマークが次々と崩壊します。たとえば、ロンドンだとビッグベンやロンドン橋が、ワシントンだとホワイトハウスが、フランスだとエッフェル塔が無残にも崩れ落ちるのです。 現実にはあり得ないことが次々に映し出され、目が離せません。最後はだいたい人類消滅後300年後の街がただの森林になってしまうという結末です。CGがリアルでまるでそこにいるような感覚になります。

地価が上昇 ウィズ・コロナ時代の郊外 《遊民通信》26

【コラム・田口哲郎】 前略 先日、郵便受けに不動産仲介業者のチラシが入っていました。近所の土地が売りに出されていたのですが、見て驚きました。地価がコロナ禍前の4〜5倍になっていたのです。新様式の生活でテレワークが進み、東京郊外や地方都市に移住する人が増えているとは聞きますが、まさか「ひたち野うしく」にもその波が押し寄せているとは…。 でも、よく考えてみると、確かに最寄りのひたち野うしく駅周辺は、スーパーマーケットは西友、ヨークベニマル、ドラッグストアはツルハやセイムズ、ホームセンターはホーマック、書店はワンダーグー、それに市役所の出張所を兼ねた郵便局があり、さらにスターバックスもあり、便利です。 例えば、県南の常磐線沿線を思い浮かべても、駅近で商業施設が徒歩圏内に一通りそろっていて、しかも郊外的な住宅地も駅の近くにある駅というのはひたち野うしくくらいかもしれません。土浦駅周辺は都会で住宅地はあまりないし、取手駅や藤代駅、佐貫駅を見ても、生活便利施設と住宅地のセット開発は見当たりません。牛久駅東口は便利そうですが、生活便利施設同士が少し離れています。 鉄道駅が中心の生活はもう主流ではなくなるから、駅近はパワーワードではないかもしれませんが、テレワークといっても月に何度か出社しなくてはならないから、ギリギリ東京に通えるところと考えると、ひたち野うしく駅が北限なのかなと思います。東京ほど密集していない郊外で、便利な駅近というのが不動産では今はやりなのでしょう。

「風立ちぬ」考 その4 《遊民通信》25

【コラム・田口哲郎】前略 堀辰雄の『風立ちぬ』は1938年発表ですから正確には「戦後文学」ではありませんが、「戦後文学」がなし得なかったことを果たします。死者の真の思いを生き残った者たちに悟らせるのです。それは生者の死者からの解放です。「生きねば」派は魂を鎮めたい。生者の責務を全うするために。人間誰しも死が怖いし、逃れることはできない。こればかりはどうしようもありません。 しかし、彼らは死そのものの不安から逃れられたでしょうか? 「死者」からは逃れられても、「死」そのもの、「死」がもたらす恐怖や不安からは逃れられません。 「生きめやも」派には「生きねば」派の意図が理解できないかも知れません。「生きねば」派は自分自身の死そのものに向き合うのではなく、身近な人の死から戦争や災害による大量死の犠牲者にいたるまで、他者の鎮魂を重視します。一方、「生きねば」と考える人々からすれば、「生きめやも」はあまりに現実逃避的で軟弱な生活態度だということになります。両者の死に対するスタンスに決定的な違いが浮き彫りとなってきます。そして、アニメ『風立ちぬ』が与えた問いへの答えが導かれます。 「宮崎駿は、この設計者・堀越二郎の物語を、なぜ、堀辰雄の物語に、『強引に』接続したのだろうか」。それは、近代国家たる日本が積み上げてきた死者への鎮魂のためです。今を生きるために。宮崎氏の変奏曲としての『風立ちぬ』は小説と同じ題名を持つがゆえに、私たちを困惑させていました。 では、堀辰雄の『風立ちぬ』が読者に与えるものは、何でしょうか。実質的処女作と言われる『聖家族』を「死があたかも一つの季節を開いたかのようだった」と始めた堀は、死と向き合うはずです。死そのものと向き合うからこそ、「生きねば」ではなく、「生きめやも」なのです。死に対峙(たいじ)した時の浮世離れした躊躇(ためら)いこそが『風立ちぬ』なのです。

ヨーロッパは負けない 五輪閉会式パリ紹介動画に思う 《遊民通信》24

【コラム・田口哲郎】前略 TOKYO2020オリンピック・パラリンピックが紆余曲折(うよきょくせつ)を経て開催され、閉会しました。今回はオリンピック閉会式で印象的だったことを書きたいと思います。 次の五輪開催地はフランス共和国の首都パリです。東京都知事小池百合子氏からパリ市長のアンヌ・イダルゴ氏に大会旗が手渡される際に、パリ大会の紹介動画が流れました。オーケストラが、パリの名所を背景に、フランス国歌のラ・マルセイエーズを奏でます。これは何の変哲もない紹介動画として受け流すこともできますし、かつて世界の首都を誇った古都がクラシック音楽にのせられて映し出されることに違和感を覚える必要はないでしょう。 しかし、私は驚きました。口をついてでた言葉は「なぜ?」です。パリはかつての勢いを失っているなどと言われますが、大国フランスの首都であり、ヨーロッパ有数の巨大都市に変わりはありません。パリは古いと同時に新しい。いまだにファッション、ポップカルチャーの発信地でもあります。世界的に文化はサブカル化しています。日本のアニメ、ゲーム、そしてKawaiiは世界を席巻している。正統ではなく亜流がウケる時代のはず。 現に東京五輪への引き継ぎ式のために、安倍前首相はリオデジャネイロでNintendoのマリオに扮して土管から飛び出したではありませんか。ポップ化する世界。当然パリもポップな先進性を強調する動画を流すと思っていました。 しかし、フランス人はクラシック音楽で首都を飾ったのです。背景にはルーブル美術館にある「サモトラケのニケ」の像も移っていました。これは古代ギリシアの彫刻。つまり、ヨーロッパ人はギリシア・ローマ人の末裔(まつえい)であり、古典的文化を継承しているという主張です。古代中国文明圏にありながら近代化した日本はアジア的大らかさを持っている。和を重んずる性善説の人々です。よそ様が喜ぶとなれば、浮かれてコスプレもする。

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バス停見落とし、3人乗車できず つくバス

つくば市は16日、市のコミュニティーバス「つくバス」南部シャトル上り41便(茎崎窓口センター発つくばセンター行き)が、同日午後5時28分ごろ、同市高野台の国道408号を走行中、高野台停留所に停車せず通過し、バス停に待っていた乗客3人が乗れなかったと発表した。 つくバスは市が関東鉄道(本社・土浦市)に委託して運行している。市総合交通政策課によると、高野台停留所には同社の路線バスとつくバスの停留所が併設されている。つくバスが高野台停留所に近づいたところ、すでに路線バスが停車していたことから、つくバス運転手は、41便の停留所ではないと思い込み、通過したという。 高野台停留所には、乗客3人がつくバスを待っていた。41便が通過したことから、先に停車していた路線バスの運転手が、関東鉄道の営業所に連絡した。 連絡を受けた関東鉄道は、高野台停留所に送迎車を手配し、待っていた乗客1人を目的地まで送迎した。一方、2人はすでに移動していて送迎車到着時にはバス停にいなかったという。 市は関東鉄道に対し、安全運行の徹底と再発防止を指示したとしている。

廃校の旧筑波小に魔界の商店街出現 28日「魔女のフェスタ」

つくば市国松の旧筑波小学校で28日、「魔女のフェスタ」が開かれる。2018年閉校した学校の3階建て校舎と校庭を会場に、マルシェ形式で飲食や雑貨の店、整体や占星術などを行う100店以上が集結する。昨年の春・秋に続き3回めの開催で、コロナ禍にあって、回を重ねるごとに規模を拡大してきた。 主催はフェスタ実行委員会(いしざき緑子代表)、学校近くの国松地区の古民家に移住して、アロマテラピーの教室「魔女の学校」を開設したいしざきさん(2021年2月17日付)を中心に、同市内外の賛同者が集って、廃校リノベーション企画を進めてきた。 小魔女商店街など100店超 今回は4歳から70代の参加者による100店超の店舗が軒を並べるという。校庭に飲食店のキッチンカーやテントが並び、3階建ての校舎全体にアクセサリーやフラワーアレンジなど手づくり品、占いや癒し療法の店、ワークショップが展開する。3階の旧音楽室では再調律したグランドピアノを中心に据え、14グループによるライブイベントも行われる。 最年少の4歳児は「小魔女商店街」というブースの中に参加する。昨年出店した参加者の子供たちが、見よう見真似で「お店屋さんごっこ」に興じ、「楽しかった」との感想が聞かれたのがきっかけ。実行委員会が「魔女見習い」向けのブースを設け、出店料無料で呼び掛けたところ、高校生以下約20人が集まったという。商店街では魔女と魔法使いの見習いたちの描いた絵や折り紙、自作のゲームなどを1点10円で販売し、フェスタでの買い物に使ってもらおうという趣向だ。 いしざきさんは「出店者は年齢的な広がりばかりか、国籍も違ったりハンディキャップもあったり様ざま。お店の構成も含め、多様性こそが健全な社会のありようだと思っていて、さらに多くの人に機会と場所を設けたい」と開催の意図を語る。

つくば市長の懸案 これが完全解決? 《吾妻カガミ》133

【コラム・坂本栄】つくば市では、総合運動公園用地跡を民間に売却する計画と陸上競技場を廃校跡に造る計画が進んでいます。いずれも五十嵐市長が「完全解決」を公約した案件の具体化です。しかし、運動公園用地跡売却は市民に不評ですし、陸上競技場案もコンセプトに物足りないところがあり、すんなり進むかどうかわかりません。 運動公園用地跡売却は、元の所有者に返すという目玉公約の実現に失敗し、扱いに困った土地をどう使うか or どう処分するか―いろいろ検討した結果です。用地返還とセットの主公約だった陸上競技場の建設案も、どこに and どんなものを造るか―あれこれ検討した結果です。 両方をまとめて解決するには、誰が考えても、未利用の運動公園用地跡に使い勝手のよい陸上競技場を造るのがベストです。しかし、五十嵐さんは(7年前に住民投票で撤回に追い込んだ)前市長時代の計画の一部を採用するのは避け、未利用地は民間に売り払い、陸上競技場は県立高の廃校跡に造ることになりました。 前市長(政敵)の計画をコピーしたくないという政治判断が、合理的な解決策を退けたようです。政治とは窮屈なもので、政治が行政を歪めたと言えるでしょう。 運動公園用地の民間売却に反対する市民

つくばのサッカー少年にエール 大岩U-21代表監督

つくば市スポーツ少年団サッカー部が主催するU-10(小学校4年生以下)世代の大会「セキショウチャレンジシリーズJC(ジュニアチャレンジ)カップ2022」が15日、つくば市山木のセキショウ・チャレンジスタジアムで開かれ、FCレジスタつくばが優勝した。大会にはU-21日本代表の大岩剛監督が子どもたちの激励に訪れた。 大会は関彰商事が2017年から協賛し、試合出場の機会が限られるU-10世代に、チャレンジ精神を発揮し勝利を目指してもらいたいとの思いで開催されている。今年度は18チームが参加し、予選リーグと決勝トーナメントで争った。 決勝戦ではFCレジスタつくばとMAENO D2C SSSが対戦。後半6分、徳植海翔さん(学園の森義務教育学校4年)のフリーキックから渡辺健心さん(下妻市豊加美小4年)がゴールを決め、1-0でレジスタつくばが優勝。「健心をねらった」と徳植さん。「去年の先輩は2位だったので、上へ行けてうれしい」と渡辺さん。 3位決定戦では二の宮FCと東光台SC-Bが対戦。前後半とも両者無得点によりPK戦を行い、2-1で二の宮が勝利した。