看護師らが無料で健康相談
つくば市の大型商業施設イーアスつくば(同市研究学園)に21日、「まちの保健室」が昨年に続いて開設され、筑波大学附属病院(同市天久保)の看護師や助産師らが、訪れた人の生活習慣病や家族の認知症、介護の心配に関する無料健康相談や、血圧、血糖値、脈拍の測定をするなどした。
同イベントは県看護協会が主催する。23日まで開催され、22日はいちはら病院(同市大曽根)、23日は筑波学園病院(同市上横場)の看護師や薬剤師らがそれぞれ担当する。
助産師による妊娠、出産、育児に関する相談ブースでは21日、赤ちゃん人形の抱っこ体験や、妊婦ジャケットを用いた妊婦体験も実施された。今年から新たに県薬剤師会の薬剤師も参加し、薬に関する疑問や不安について直接、薬剤師に相談することもできる。
県看護協会は、水戸市や守谷市などでも「まちの保健室」を開設している。病院では、患者一人ひとりに対して指導時間が限られる場合があるが、「まちの保健室」では看護師や助産師、薬剤師が丁寧に相談に応じ、地域住民の健康維持や増進に役立てる狙いがある。
同協会つくば地区担当理事で筑波記念病院看護部長の星豪人さんは「まちの保健室は、誰でも、気兼ねなく、ふらっと立ち寄れて、健康に関するどんなことでも相談できる場所。一人でも多くの人に健康意識を持ってもらうお手伝いができれば」と来場を呼び掛ける。
同大附属病院副看護長の飯田育子さんは「専門の知識を持った看護師のほか、人口が増加するつくば市で妊娠、出産、子育てに関する相談のニーズも踏まえ、助産師も参加している」とし「地域の方々の健康に関する悩み、不安の解消と、病気の予防の面から関わっていき、地域貢献につなげたい」と話す。
来店し立ち寄った同市在住の80代女性は「病院に行くか迷うこともあるが、豊富な知識を持つ看護師の方たちがこのような場を提供してくれて非常に助かった。定期的に開催してほしい」と語った。
夫婦で訪れた石岡市の70代女性は「無料で相談できるところが魅力的。血糖値は家で測ることができないため測定できてよかった」と話した。(上田侑子)
◆「まちの保健室」は21日(水)〜23日(金)の午後1時から4時まで、つくば市研究学園5-19、イーアスつくば2階 中央エスカレーター付近(スーパースポーツゼビオ前)に開設される。