金曜日, 1月 3, 2025
ホームスポーツつくば秀英、県西連合に圧勝 2回戦始まる【高校野球茨城’24】

つくば秀英、県西連合に圧勝 2回戦始まる【高校野球茨城’24】

第106回全国高校野球茨城大会は5日目の12日、2回戦が始まった。シード校のつくば秀英は初戦に臨み、1回戦で古河二高に逆転勝ちし勢いに乗る県西連合(総和工.三和.結城ー)と対戦、6回コールド11−1で圧勝した。

12日は4会場で8試合が行われる予定だったが、雨により、常総学院-下妻二が4回裏2死からの継続試合となったほか、4試合が順延となった。

先発したつくば秀英の大石隼也投手

つくば秀英の先発、大石隼也は3回1死後2連打で先制を許すが、その裏自らのバットでセンターへヒットを放ち出塁した。大石は、続く佐々木将人のバントで二塁に進み、吉田侑真、吉田泰規の連続二塁打で逆転した。

3回裏1死2塁から左中間に同点のタイムリーツーベースを放つ吉田侑真

4回には、無死3塁で稲葉煌亮がレフトへタイムリーを放ち1点を追加、1死後、再び大石がセンターオーバーのタイムリー三塁打でリードを広げた。さらに2四球と死球で満塁とすると、明石理紀斗がライトスタンドに駄目押しの満塁ホームランを放ち、この回打者12人4安打、4四死球で8点を入れた。

投げては大石が真っすぐ、スライダー、フォークの3球種を巧みに使い分け、4回を被安打3の8奪三振を奪う。5回は斎藤柾希、6回は津金泰成が県西連合の打線をそれぞれ三者凡退に抑えた。

6回裏は、ヒットと2四球で1死満塁とし、最後は津金がレフトへタイムリーを放ち、11−1とコールドで3回戦進出を決めた。

大量得点に盛り上がるつくば秀英ベンチ

つくば秀英の桜井健監督は「初戦ということで固さがあったが、焦らず、やるべきことをやり、前半は我慢した。先制されたが自分たちの野球ができ、途中で代わった選手がいい仕事をしてくれたことは次につながる」と話した。

満塁ホームランを放った明石は高校通算15本目のホームラン。「ランナーを返すことを意識して打席に入った。打ったのはインコース高めの真っすぐ。迷いなく振り切れた」と語った。佐々木主将は「最初の試合なのでとても緊張したが、先制されても焦りはなく、いつも通り落ち着いて自分たちの野球が出来た」と話した。

雨が降り続く中、声援を送るつくば秀英の応援団

つくば秀英は17日、3回戦で日立商業-東海の勝者と対戦する。(高橋浩一)

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1年遅れで「協議会」設置へ 洞峰公園 つくば市

昨年2月、つくば市が県から無償譲渡を受けた洞峰公園(つくば市二の宮、約20ヘクタール)の管理運営方法などを協議する「協議会」=メモ=が3月にも設置される見通しになった。五十嵐立青市長は当初、昨年3月に協議会を設置する方針を示していた。1年遅れてようやく設置される。 市公園・施設課によると、協議会の組織イメージや構成について、昨年12月20日開かれた第3回洞峰公園・運営協議会設立準備会で方向性がまとまった。同準備会はメンバーも会議自体も非公開で進められ、昨年3月、4月、12月に計3回開催された。昨年6月には準備会の提案で、洞峰公園の自然環境や施設などの情報を市民と共有するためのイベントを市が開催した(24年6月5日付)。 1年遅れた理由について同課は、準備会で、洞峰公園について市民の理解が足りてないなどの意見が出て、6月にイベントを開催し、さらにイベントで市民から意見をもらって、意見を反映させるため時間がかかったなどと説明している。 委員会と分科会の2層 協議会で協議する内容は、公園や公園内施設の維持管理や運営、施設の長寿命化、自然環境の保全のほか、教育面での活用などについて協議し、公園管理者である市に提案する。当初の具体的な議題として、体育館やプール、テニスコートなど施設の利用料金、樹木など植栽の管理方法、駐車場の拡張の検討などのほか、子供たちが自由に遊ぶプレイパークなど子育てや教育での活用方法の検討などが想定されるという。 組織は委員会と分科会の2層構造で、委員会のメンバーは公募せず、学識経験者4人程度、市民・住民団体代表が最大8人程度と、施設管理事業者、造園関係団体、無償譲渡前に洞峰公園の管理担当だった県都市整備課長、つくば市議、市の各分野の担当課など計20人程度で構成する。 分科会は①環境➁教育③施設管理・運営の3つに分かれ、委員会メンバーである学識経験者と市民・住民団体代表などがそれぞれリーダー、サブリーダーとなるほか、メンバ―を一般から公募する。公募対象はつくば市内のほか、公園を利用する市外からも広く公募。3分科会それぞれ10数人程度集まると想定しているが、現時点で人数は制限しない方針だ。分科会の協議方法は、それぞれ公募で参加した市民らが各テーブルに分かれて意見を出し合う形になるという。 分科会と委員会、公園管理者である市との関係は、分科会はそれぞれ、参加メンバーの意見を集め、委員会は各分科会から出た意見を調整して市に提案する。市は委員会の提案を受けて管理・運営方針を作成などする。 協議会設置に向けた今後の日程は、1月上旬ごろに市が選定した委員会のメンバー候補者に参加を依頼、続いて1月中旬ごろから3つの分科会のメンバ―を市内外から公募する。2月下旬には委員会、分科会のメンバーをそれぞれ確定し、3月下旬には協議会を設置したいとしている。 協議会の開催日程については各分科会を3カ月に1回程度、3つの分科会のいずれかを毎月1回程度開催するペースになるのではないかとしている。会議は委員会、分科会いずれも公開で実施する予定という。 市が洞峰公園の無償譲渡を受けるに当たってはこれまで、公園の維持管理費のほか、体育館・プール、新都市記念館の長寿命化費用などの負担軽減が市議会や市民説明会などで指摘されてきた。五十嵐市長は今後の公園管理などの在り方について協議会を設置して決めると議会や説明会などで説明し、2024年度当初予算に、協議会を年間10回程度開催する予定で委員20人分の謝礼として200万円を計上していた。協議会で方針が出されるまでの公園の維持管理や運営については現状を維持するとして、2024年度については、これまで県の指定管理者として同公園を維持管理していた事業者に随意契約により年間約3億7900万円で維持管理と運営を委託している。(鈴木宏子) ※メモ【協議会】2017年6月の都市公園法改正で、パークPFI(公募設置管理制度)などと共に新たに設けられた制度。都市公園の利用者の利便の向上に必要な協議を行うために設置することができる組織で、メンバーは、公園管理者、関係行政機関、関係自治体、学識経験者、観光関係団体、商工関係団体と、その他の公園利用者の利便性の向上に資する活動を行う者(住民団体、愛護会、自治会、指定管理者、公園施設の設置・運営者など)などで構成するとされる。各構成員は協議が整った事項について尊重義務がある。

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つくば市在住のシニア女性2人 トライアスロン世界大会に出場へ

つくば市に住む水野美津子さん(63)と大貫千春さん(58)が、2025年10月ハワイで開催されるトライアスロン世界最高峰の競技大会「アイアンマン世界選手権大会」=メモ=に出場する。水野さんは60-64歳クラス、大貫さんは55-59歳のクラスに出場し、海外からの出場者と競う。 ワールドシリーズで優勝 2人は昨年9月、北海道北斗市と木古内町で開催された「アイアンマンジャパンみなみ北海道2024」(日本トライアスロン連合など主催)で、それぞれ年代別で優勝したことから出場が決まった。水泳が3.8キロ、自転車180キロ、長距離走42.2キロ、計226キロのコースで、9年ぶりに国内開催されたトライアスロン大会ワールドシリーズの一つだ。 水野さんは60~64歳部門で水泳1時間15分25秒、自転車ロードレース6時間18分49秒、長距離走4時間52分47秒、トータル12時間40分56秒を記録した。大貫さんは55~59歳部門で水泳1時間26分47秒、自転車6時間23分42秒、長距離走4時間6分22秒、トータル12時間11分46秒の記録で優勝した。ほかに55―59歳男子の部でつくば市の篠塚恭男さんが優勝し、つくばから計3人がアイアンマン世界選手権に出場する。 きっかけは「人との縁」 水野さんは東京都出身、トライアスロン歴はわずか5年だ。子供の頃、競泳をやっていて中学は平泳ぎで全国中学生大会出場、高校は国体やインターハイに出場し、ジュニアオリンピックで優勝した実績がある。たが子育てなどで34年間特に運動をしないままだったという。53歳になって久しぶりに水泳を再開。すっかり筋肉は落ちていたが徐々に勘を取り戻した。体を動かすことが好きで、ランニングも始めた。最初はなかなか長距離を走れなかったが、ランニング仲間ができたことで続けられたという。 フルマラソンや水泳大会に出るようになり「もしかしたらトライアスロンができるかもしれないと思った」。自転車を買いに行った市内の店にトライアスロンをやっている人がたまたまおり「人との縁で始められた」と語る。ただ自転車はなかなか上手くいかず、転んでけがをすることも多く「ヘルメットは3つ壊した」。 初めてのトライアスロン大会出場は2018年に開催された世界湖沼会議開催記念&りんりんスクエア土浦オープン記念 第1回霞ヶ浦トライアスロンフェスタ。そこでいきなり年代別クラスで優勝した。すっかりトライアスロンに夢中になり「毎月のように大会に出た年もあった」と笑顔で語る。トライアスロンだけでなく、水泳大会やマラソン大会、山などを走るトレイルランニングにも出場している。これまでつくばマラソンなどの国内大会のほかハワイのホノルルマラソンに3回出場、トレイルランは常陸國トレイルラン(石岡市)50キロと安達太良山トレイル(福島県二本松市)50キロでそれぞれ年代別1位、世界マスターズ水泳選手権2023九州大会では年代別個人メドレーで世界4位入賞した。 現在、水泳は週4日、土浦のスポーツクラブで2000~2800メートルを4種目泳いでいるほか、ランニングは自宅から洞峰公園をぐるぐる回ったり、赤塚公園から筑波大まで12~20キロを一人または仲間と走っている。自転車はスポーツジムでのバイク漕ぎのほか、日曜日は自転車仲間と土浦から茂木、霞ケ浦一周などを走っている。 運動は苦手だった 大貫さんは稲敷市出身、トライアスロンを始めて9年だ。トライアスロンに出合う前は「運動が苦手だが、運動不足を解消したくて自宅近くの洞峰公園でウォーキングを始めた」と話す。「もっと早く歩かないと効果が出ない」と思いランニングを始めてみたが、最初は1キロも走れなかった。たまたまランニング中、信号待ちで他の人を指導していたランニングコーチにランニングの体験に行ってよいか声を掛け、ランニングクラブに入会した。 大貫さんも、ランニングクラブにトライアスロンをやっている人が偶然いて勧められたのが始めるきっかけだった。ランニングだけをやっているときは「足が痛い」「タイムが伸びない」など悩みがあったが、泳いだり自転車に乗ったりすることが気分転換になったという。 現在、つくば市内のランニングクラブで週2日、朝6時から8~10キロのモーニングラン、別の週2日はスポーツクラブで1時間半くらいペースランニングなどをしている。さらに週4日、土浦のスポーツクラブなどで1.5キロくらい泳ぎ、ロードバイクは月4回くらいロングライドなどを実施している。 2024年のトライアスロン成績は、石垣島トライアスロン年代別3位、五島長崎トライアスロン女子総合8位、年代別1位、うつくしまトライアスロン年代別1位など好調だった。つくばマラソンなどマラソン大会にも積極的に参加している。足が痛いときは水泳で体を動かし、遠くに行きたいときは自転車に乗る。「自転車は100キロくらい走れる。ランニングより遠くまで行けるのがいい」と語る。 仲間がいるから トライアスロンを続けられるモチベーションは「一緒に頑張れる仲間がいるから」と水野さんも大貫さんも口をそろえる。大会が宮古島など南の島で開催されることが多いのも楽しみだという。2人は1年ほど前から千葉県我孫子市にある同じトライアスロンクラブに所属し、日にちが合えば一緒に練習することもある。初めての世界大会出場を決め、2人とも「目標は完走すること」と意気込みを語る。(伊藤悦子) ※メモ【アイアンマン世界選手権大会】1978年から開催されているトライアスロン競技大会。米国、カナダ、フランス、オーストラリアなどさまざまな国から参加する。2024年の同大会は55-59歳クラスに134人が出場、60-64歳クラスは74人が出場した。同大会に出場するには、各国で開催される大会で優勝するなど条件がある。