第106回全国高校野球茨城大会は5日目の12日、2回戦が始まった。シード校のつくば秀英は初戦に臨み、1回戦で古河二高に逆転勝ちし勢いに乗る県西連合(総和工.三和.結城ー)と対戦、6回コールド11−1で圧勝した。
12日は4会場で8試合が行われる予定だったが、雨により、常総学院-下妻二が4回裏2死からの継続試合となったほか、4試合が順延となった。
つくば秀英の先発、大石隼也は3回1死後2連打で先制を許すが、その裏自らのバットでセンターへヒットを放ち出塁した。大石は、続く佐々木将人のバントで二塁に進み、吉田侑真、吉田泰規の連続二塁打で逆転した。
4回には、無死3塁で稲葉煌亮がレフトへタイムリーを放ち1点を追加、1死後、再び大石がセンターオーバーのタイムリー三塁打でリードを広げた。さらに2四球と死球で満塁とすると、明石理紀斗がライトスタンドに駄目押しの満塁ホームランを放ち、この回打者12人4安打、4四死球で8点を入れた。
投げては大石が真っすぐ、スライダー、フォークの3球種を巧みに使い分け、4回を被安打3の8奪三振を奪う。5回は斎藤柾希、6回は津金泰成が県西連合の打線をそれぞれ三者凡退に抑えた。
6回裏は、ヒットと2四球で1死満塁とし、最後は津金がレフトへタイムリーを放ち、11−1とコールドで3回戦進出を決めた。
つくば秀英の桜井健監督は「初戦ということで固さがあったが、焦らず、やるべきことをやり、前半は我慢した。先制されたが自分たちの野球ができ、途中で代わった選手がいい仕事をしてくれたことは次につながる」と話した。
満塁ホームランを放った明石は高校通算15本目のホームラン。「ランナーを返すことを意識して打席に入った。打ったのはインコース高めの真っすぐ。迷いなく振り切れた」と語った。佐々木主将は「最初の試合なのでとても緊張したが、先制されても焦りはなく、いつも通り落ち着いて自分たちの野球が出来た」と話した。
つくば秀英は17日、3回戦で日立商業-東海の勝者と対戦する。(高橋浩一)