霞ケ浦湖岸の土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園のオランダ型風車前で、約3万本のチューリップが見頃を迎えている。
同公園は、面積46ヘクタール、ネイチャーセンター、水生植物園などがある。4月上旬、平日にも関わらず多くの人が訪れ、高さ25メートルの風車を背景に、チューリップの花をカメラに収める人の姿が見られた。
風車前の花壇は6段になっており、段ごとにそれぞれ異なる品種のチューリップが植えられている。隣接の土浦ネイチャーセンターによると、一番下の段に植えられた赤色の品種、バンエイクの開花が他の品種に先んじて3月29日から始まり、4月中旬には6種全てが咲きそろうとのことだ。
霞ケ浦総合公園は数多くの映画やドラマの舞台になっている。市広報広聴課シティプロモーション室の山口淳一さん(38)によると、オランダ型風車と満開のチューリップの姿は、昨年のテレビ番組で茨城県を代表する名所の一つとして紹介された。山口さんは「多種類のチューリップが順次咲くので、20日過ぎごろまで花を楽しめると思う。春の風景を堪能しにお越しください」と話す。
ネイチャーセンターに隣接する日帰り入浴施設、霞浦(かほ)の湯でカルチャー教室に通っているという土浦市の50代女性は「教室の後に、チューリップを見よう、と友達と誘い合って来た。毎年見に来ているが、今年は特にきれい。花に微妙なニュアンスが加わっていてとても美しく感じる」とにこやかに語った。(門脇七緒)
◆チューリップ開花に関する問い合わせは霞ケ浦総合公園 土浦ネイチャーセンター(電話029-826-4829)へ。