コロナ禍、新生児を対象につくば市が独自に実施した、3万円相当のペイペイ(PayPay)ボーナス(ポイント)を贈る「ベビーポイントギフト事業」について、同市は3日、9人に3万円相当のポイントを重複して発送してしまったと発表した。一方、対象になっていたにもかかわらず発送してなかった新生児が5人いたという。
重複発送した9人のうちすでにポイントをチャージしてしまった8人に対しては、1人3万円を現金で返金するよう求めるという。1人はチャージしてなかったためポイントを取り消した。未発送だった5人には改めて発送する。
1人10万円の国の特別定額給付金の対象外となった、昨年4月28日から今年3月31日までに出生したなどの新生児全員を対象に実施した。市内の2114人の新生児に計6342万円相当のポイントを贈ったという。
市こども政策課によると、今月10日、ポイント支給担当の市経済支援室から9人分を重複して発送してないか照会があり、対象者をリストアップする担当のこども政策課が調査したところ、昨年12月1日から31日生まれの9人に、3万円相当のポイントを重複して贈ってしまったことが分かった。ほかに今年2月11日以降に市内に転入してきた5人に、ポイントを贈ってなかったことも新たに判明した。
同課によると、対象者のリストアップを出生時期ごとに4回に分けて行った際、年度切り替え時期の引継ぎ不足や複数人でのチェックができてなかったために重複が発生してしまったという。
再発防止策として、複数人での確認を徹底するなどとしている。
五十嵐立青市長は「ご迷惑をお掛けした対象者にお詫びすると共に、再発防止の徹底を図っていきます」とするコメントを発表した。