【鈴木宏子】コロナ禍の緊急経済対策の一つとして、つくば市が計約8万7200人に配っている1人5000円分の「市民生活応援商品券」について、同市は14日、162人に重複発送してしまったと発表した。
市こども政策課によると、8月12日に2回目の発送をした際、4月16日から同30日の間に出生届を出した108人と、5月1日から6月30日の間に県内に転出した54人に重複発送した。
出生した108人については、7月30日の1回目の発送で住民登録をもとに配ったのに、2回目の追加発送の際、確認を怠ったのが原因という。
転出した54人については、1回目は市内の前の住所に発送し、2回目は転出先に再度、発送してしまったという。
13日に複数の市民から、重複して商品券を受け取ったと市に連絡があり、重複発送が判明した。
同課は14日までに162人全員に電話して謝罪した。重複発送分は回収するとしている。
商品券は、8月1日から11月30日までの間に、市内の約800店(7月末現在)で利用できるもので、18歳以下の約4万6000人と、70歳以上の約3万7000人、障害者約4200人の計8万7200人に配布している。
コロナ禍で影響を受けている家庭や地域経済の支援が目的で、事業費は総額4億3600万円に及ぶ。
5月1日時点でつくば市に住民登録をしている市民が対象だが、0歳児については7月31日生まれまで対象を広げており、追加で発送作業が実施されている。