G20大臣会合控え つくば市消防特殊部隊がテロ対策訓練

負傷者を救出する消防特殊災害対応部隊=つくば市豊里交流センター

【鈴木宏子】今年4月県内で初めて発足したつくば市消防本部の特殊災害対応部隊が20日、市豊里交流センター(同市高野)でテロ対策訓練を実施した。G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合が6月8、9日、つくば国際会議場(同市竹園)で開かれるのを前にしての訓練。

G20大臣会合の会場に液体がまかれ、負傷者が出たという想定で、消防特殊部隊と県警本部の機動隊員ら計約60人が合同で初めて実施した。特殊部隊の8人が化学防護服を着て会場に突入し負傷者を救出、さらに負傷者を除染して救急隊に引き渡す訓練が展開された。

G20会場に液体がまかれ負傷者を救出する消防特殊災害対応部隊(右)

特殊部隊は、核、生物剤、化学剤に対応する防護服や、放射能などを検知する測定器、負傷者を救出する資機材と、1時間で最大100人を除染できる大型除染システムを備える。自衛隊や消防学校などで特別な訓練を受けた72人と消防車7台で構成される。訓練には、資機材を備えた化学車、救助隊員が乗る工作車、1万リットルの水を積載する水槽車など特殊車両5台が参加した。

まずG20会場からの通報を受けてパトカーが到着し、周囲に、日本語と英語、中国語、韓国語の4カ国語で立ち入りの制限などを呼び掛けた。

続いて到着した消防特殊部隊の隊員らは、全身を覆う化学防護服を着て、現場の汚染状況を測定しながら重傷者を運び出した。屋外に設営されたテントでは負傷者の除染などが実施された。

植木利男市消防長は「いよいよG20大臣会合が来月開かれる。訓練を無駄にせず、万が一に備えて、万全の体制で一致団結し、あらゆる災害に対応できる準備を万全にやっていきたい」と話した。

負傷者の救出を終え除染を受ける消防特殊災害対応部隊